JP2960657B2

JP2960657B2 - 映像装置

Info

Publication number: JP2960657B2
Application number: JP7010214A
Authority: JP
Inventors: 茂金陳
Original assignee: KOSHO KAGI KOFUN JUGENKOSHI
Current assignee: KOSHO KAGI KOFUN JUGENKOSHI
Priority date: 1995-01-25
Filing date: 1995-01-25
Publication date: 1999-10-12
Anticipated expiration: 2014-10-12
Also published as: JPH08205059A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ホログラムに記録した
ときと同じ振幅と波長を有する参照波を加えて像を再生
するホログラフィーを利用した映像装置に係り、特に再
生する像にゴーストを生じることなく鮮明なカラーで表
示できると共に、大きな光源を必要とすることなく大画
面を表示することができる映像装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、テレビなどの画像を表示する映像
装置には、ブラウン管が用いられている。

【０００３】しかし、このブラウン管による映像装置
は、鮮明で大きな画面を得ようとするならば、大電力が
必要であったり、ブラウン管から多量の電磁波などが出
力される。したがって、この映像装置は、ブラウン管か
ら電磁波などが出力されるため、長時間使用する時には
一定の距離をおいて用いなければならず、使用する場所
などが限定されてしまうという不具合があった。また、
さらにこの映像装置では、像を結像したときの反射であ
る周辺反射によりゴーストが発生して鮮明な映像が得ら
れないことがあった。

【０００４】一方、鮮明な自然色を表示する技術として
は、従来のブラウン管によるものではなく、光の干渉性
により像などを得るホログラフィーを用いた映像装置も
ある。このホログラフィーによる映像装置は、例えばオ
フアクシスホログラフィー (off-axis holography)もし
くはこのオフアクシスホログラフィーの改良技術を利用
した映像装置があり、再生するときには物体波に対して
参照波を所定の角度で入射させることにより像を得るも
のである。しかし、この映像装置は、確かに、より鮮明
な映像が得られるが、やはり像を結像したときの反射で
ある周辺反射によりゴーストが発生して画像が劣化する
という不具合があった。

【０００５】そこで、ブラウン管を用いた映像装置にお
いて、係る不具合である周辺反射によるゴーストは、円
偏光プリズム（Circular polarizre prism）により像の
反射時に生じる像周辺の光を円偏光によって減少させる
ことにより低減されていた。

【０００６】しかしながら、この円偏光プリズムは、像
の記録および再生などの原理が異なるオンアクシスホロ
グラフィーを用いた映像装置に利用してゴーストを低減
することができなかった。

【０００７】したがって、この不具合を解決するために
Zierker がアメリカ特許第 4,657,384号の“液晶表示装
置からの反射を消去する装置”（1987年 4月14日特許公
報）の中で公表しており、この映像装置は、液晶表示装
置（liquid crystal display：以下、ＬＣＤと記載す
る。）で生じる周辺反射によるゴーストを消去するもの
であった。このＬＣＤの前方にはカバー・ディスクがあ
り、一定の距離で傾いて設置されている。またさらに、
ＬＣＤの液晶セルの上にはλ／４（波長の１／４）の遅
延金属箔（retarding foils ）が液晶セルの上に置かれ
ている。上記のカバー・ディスクは、偏光プリズムを含
んでいる。λ／４の遅延金属箔は偏光プリズムと合わせ
て用いられ、光がカバー・ディスクを貫く時に生じる反
射を大幅に減少させている。

【０００８】だが、この方法をオンアクシスホログラフ
ィーを用いた映像装置に適用した場合には、確かに周辺
反射が低減されるが、同時に像の明るさが減少してしま
う不具合があった。

【０００９】また、オフィスなどのコンピュータと共に
使用されるホログラフィー用のモニタは、オーバーヘッ
ド・ライト（overhead light) が強烈に周囲に光(ambie
nt lights)を投射し表示する像を妨げて鮮明な像が得ら
れないこともあった。

【００１０】したがって、このオーバーヘッド・ライト
による反射を低減するためにHegg等は、アメリカ第 5,2
78,532号特許で、“自動器械の虚像表示装置”と称する
ホログラフィーによる映像装置を公表している（1994年
1月11日特許公報）。これは特殊な保護機構を使って強
烈な周辺反射を予防している。ここで、このホログラフ
ィーによる映像装置は、従来からの映像装置と異なり寸
法が大きく、寸法の大きいテレビあるいはコンピュータ
のモニタに似ており、表示された映像は比較的に前述の
反射に影響されやすい。ゆえに、この反射は、寸法の比
較的大きい表示窓およびオーバヘッド・ライトに付属す
る表示窓への投射により発生するのである。なお、保護
機構は、寸法が比較的大きな表示装置には適していなか
った。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の映像
装置は、係る問題点である像を結像する際の周辺反射と
強烈なオーバヘッド・ライトの反射を低減し、光源の出
力を上げることなく明るく鮮明な映像を映写する映像装
置を提供することにある。

【００１２】

【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明は、白黒映像を投射する白黒映像源と、当該
白黒映像源から投射される白黒映像を受けて反射させる
凹面反射鏡を含む仮想拡大光学装置と、前記凹面反射鏡
から反射される白黒画像を入射するλ／４プレートと、
前記凹面反射鏡の背面に映る仮想拡大カラー映像を生成
するために、前記λ／４プレートで受けた前記白黒映像
を偏光する線形偏光プリズムを含むカラーシャッター
と、前記線形偏向プリズムと前記λ／４プレートは、外
部の周辺光を第１の偏向で円偏向し、当該外部の周辺光
は、前記凹面反射鏡から反射されたときに、第２の偏向
で円偏向され窪んだ周辺反射光となり、これによって前
記周囲反射光は、前記λ／４プレートと前記カラーシャ
ッタによって妨げられ、したがって周辺反射が弱められ
るようにしたことを特徴とする。

【００１３】本発明は、さらに観察窓を有し、使用者が
当該観察窓を通して拡大された仮想カラー映像を見るこ
とができるように構成され、前記λ／４プレートおよび
前記カラーシャッタが前記観察窓の裏側に設けられてい
ることを特徴とする。

【００１４】本発明は、前記カラーシャッタが液晶カラ
ーシャッタであり、当該液晶カラーシャッタが液晶セル
およびカラー偏光プリズムからなることを特徴とする。

【００１５】本発明は、前記カラーシャッタが強電性カ
ラーシャッタであり、当該強電性カラーシャッタが強電
性セルおよびカラー偏光プリズムからなることを特徴と
する。

【００１６】本発明は、前記仮想拡大光学装置にビーム
スプリッタが設けられ、当該ビームスプリッタで前記白
黒映像源からの前記白黒映像を受像して前記凹面反射鏡
に反射し、前記凹面反射鏡の反射軸が前記白黒映像の入
射と反射の光路に対して軸対称を成し、前記反射軸が前
記光路に対して１０度もしくは１０度以下傾いているこ
とを特徴とする。

【００１７】本発明は、白黒映像を投射する白黒映像源
と、当該白黒映像源からの前記白黒映像をカラー映像に
するカラーシャッタと、当該カラーシャッタからの前記
カラー映像を円偏光させる第１λ／４プレートと、前記
カラー映像を受けて拡大された仮想カラー映像を生成さ
せる凹面反射鏡を含む仮想拡大光学装置と、当該第１λ
／４プレートおよび凹面反射鏡からの周辺反射光を減少
させる第２λ／４プレートを含む円偏光プリズムとを有
することを特徴とする。

【００１８】本発明は、さらに使用者が拡大されたカラ
ー仮想カラー映像を見うる観察窓が備えられ、前記円偏
光プリズムは前記観察窓の後ろ側に設けられていること
を特徴とする。

【００１９】本発明は、前記カラーシャッタは、液晶カ
ラーシャッターであり、当該液晶カラーシャッターは液
晶セルとカラー偏向プリズムとを含むことを特徴とす
る。

【００２０】本発明は、前記カラーシャッタは、強電性
液晶カラーシャッターであり、当該強電性液晶カラーシ
ャッターは、強電性セルとカラー偏向プリズムとを含む
ことを特徴とする。

【００２１】本発明は、前記仮想拡大光学装置にはビー
ムスプリッタが設けられて、当該ビームスプリッタで前
記カラーシャッタと前記第１λ／４プレートからの映像
を前記凹面反射鏡に反射し、前記凹面反射鏡の反射軸が
カラー映像の入射と反射の光路に対して軸対称とされ、
当該反射軸が前記光路に対して１０度もしくは１０度以
下傾いていることを特徴とする。

【００２２】

【作用】上述のように構成された本発明の映像装置は、
周辺反射を減少できる映像装置を含む。この映像装置
は、白黒映像（monochromatic image ）を投射するため
の白黒映像源を有する。この白黒映像源からの像は、そ
の後凹面反射鏡を含む仮想拡大装置（magnifying virtu
alimage optical arrangement ）に投影される。この仮
想拡大光学装置とカラー・シャッタ（円形偏光プリズム
などを含む）は上記の白黒映像を受像した後、拡大され
たカラー映像を生じる。また、本装置は、さらに一歩進
んでλ／４プレートを含み、このλ／４プレートとカラ
ー・シャッタ（円形偏光プリズムなどを含む）により像
を偏光して、凹面反射鏡で形成された周辺反射を減ら
す。

【００２３】

【実施例】以下、添付した図面に基づいて本発明の一実
施例を説明する。

【００２４】図１は、本発明の映像装置１００の構成を
説明する説明図である。

【００２５】この映像装置１００には、白／黒(B/W) の
像を投射する映像源１０５があり、この映像源１０５は
陰極光線管(Cathode ray tube ：以下、ＣＲＴと記載す
る。) 、ＬＣＤおよび可変型ミラー装置(deformable mi
rror device)あるいは、その他の形式の電光映像装置(e
lectro-optical image device)でよい。映像源１０５か
らの白／黒の像は、カラーシャッタ１１０に投射され
て、カラーの像に変換される。このカラーシャッタ１１
０は、例えば、アメリカ特許第4,631,051 号あるいは第
4,582,396 号で公表されているように液晶のカラーシャ
ッタ(LCCS)があり、その他、強電性電光シャッタ(ferro
electric electro optical shutters)がある。この２種
類のシャッタは、電光物質と偏光プリズムからなる。

【００２６】映像源１０５からの像は、このシャッタ１
１０を通過した後、線形偏光(linearly polarized ligh
t)となる。この線形偏光は、さらにλ／４プレート１１
５を貫き、ビーム１１８を特定の偏光に変換する。偏光
されたビーム１１８は、ビームスプリッタ１２０から反
射して凹面反射鏡１２５に投射されて、さらに凹面反射
鏡１２５から反射し、第２λ／４プレート１３０と線形
偏光プリズム１３５を含む円偏光プリズム１２８を貫き
アイボックス１４０に到達する。ビームスプリッタ１２
０と凹面反射鏡１２５は、オフアクシス方式により順序
よく配置されて、反射軸１６０は、処理された後のイメ
ージビーム１１８を封じてオフアクシスとなる。そし
て、反射軸１６０は、凹面反射鏡１２５の光軸から１０
度あるいはそれ以下傾いている。

【００２７】映像源１０５から出力した光は、ＬＣＣＳ
１１０の偏光プリズムとλ／４プレート１１５を通過し
た後に、円偏光になる。この円偏光されたビーム１１８
は、ビームスプリッタ１２０と凹面反射鏡１２５から反
射した後、偏光の方向は以前と変わらない。円偏光プリ
ズム１２８は、凹面反射鏡１２５の反射したビーム１１
８と同じ方向の状態に配置されると、ライトビームは、
円偏光プリズム１２８を通過した後、余り弱くならな
い。しかし、外部のアンビエントライト１７０は、映像
装置１００に入り、円偏光プリズム１２８を通過した
後、円形に偏光される。このアンビエントライト１７０
は、凹面反射鏡１２５に反射されて戻るにつれ、アンビ
エントライト１７０の偏光の方向が変えられる。映像装
置１００を離れる際、反射されて戻ったアンビエントラ
イト１７０は、円偏光プリズム１２８にふさがれる。ゆ
えに、凹面反射鏡１２５の後に表示された像１８０を常
に妨げる周辺反射は、弱められることになる。

【００２８】この他に、凹面反射鏡１２５は、軸を少し
離れるように配置されているので、オーバーヘッドライ
トの反射により生じる干渉を弱めることができる。オー
バーヘッドライトにより生じた周辺反射は、常に映像装
置１００を照射して、像反射の光路(optical path)、例
えば円偏光１１８の反射が軸上に配置されると、オーバ
ーヘッドライトが常に非常に強い反射光としてみる人の
視界に入る。凹面反射鏡１２５を慎重に調整して像反射
の光路に関して少しオフアクシスさせると、オーバーヘ
ッドライトの周辺反射が直接、アイボックス１４０のと
ころから下がり、余り人の視界に入らなくなる。円偏光
プリズム１２８の塞がり効果ならびに、この円偏光プリ
ズム１２８の偏光は右回りなので、この右回りの偏光す
る作用とオフアクシス方式を用いることにより、さらに
周辺反射からの妨害を減少することができる。

【００２９】したがって、本装置は、円偏光プリズム１
２８およびオフアクシス方式を用いて構成することによ
り周辺反射とオーバーヘッドライトによる反射を低減す
ることができる。また、映像装置１００は、従来の映像
装置と比較して干渉の程度が低く、たとえ映像源１０５
に低出力のものを使用しても明るい画面を表示すること
ができる。つまり、本装置では、円偏光プリズム１２８
ならびにカラーシャッタ１１０とλ／４プレートを用い
ることによって像の明るさが弱まることがないからであ
る。

【００３０】本発明の映像装置１００は、白黒映像を投
射するための白黒映像源を含んでいる。映像装置１００
は、さらに白黒映像を受像した後、それをカラー映像に
変換するためのカラーシャッタ１１０を含んでいる。映
像装置１００は、第１λ／４プレート１１５をも含み、
このλ／４プレートを上記のカラーシャッタ１１０と併
合して使用することにより、カラーイメージを円偏光す
る。映像装置１００は、さらに仮想拡大光学装置を含
み、この仮想拡大光学装置にある凹面反射鏡１２５でカ
ラー映像を受像し拡大したカラー像を生じる。映像装置
１００は、さらに円偏光プリズム１２８を含み、この円
偏光プリズム１２８には、第２λ／４プレート１３０が
あり、円偏光プリズム１２８と第１λ／４プレート１１
５およびカラーシャッタ１１０を一緒に使用すれば、カ
ラー映像を通過させるならびに凹面反射鏡１２５からの
周辺反射を減少させる。

【００３１】なお、映像装置１００は、アイボックス１
４０を含み、オペレータは、このアイボックス１４０を
通してこの拡大されたカラー像を見ることができる。円
偏光プリズム１２８は、第２λ／４プレート１３０を含
み、そして上記アイボックスの裏側に配置されている。
また、カラーシャッタはＬＣＣＳであり、そして、この
ＬＣＣＳはさらに液晶セルと液晶偏光プリズムを含んで
いる。またさらに、映像装置１００のカラーシャッタ
は、強電性カラーシャッタであり、このカラーシャッタ
は、さらに強電性セルとカラー偏光プリズムを含んでい
る。そして、仮想拡大光学装置は、さらにビームスプリ
ッタを含み、このビームスプリッタ１２０でカラーシャ
ッタ１１０と第１λ／４プレート１１５からのカラー映
像を凹面反射鏡１２５に反射するのに供じられ、かつビ
ームスプリッタ１２８には反射軸１６０があり、この反
射軸１６０はカラー映像の入射と反射の光路に関して軸
対称を成し、そして反射軸１６０は凹面反射鏡１２５の
軸１５０から１０度あるいはそれ以下に設定されてい
る。

【００３２】第２図は、本発明の映像装置の別の実施例
の構成を説明するための説明図である。

【００３３】本装置では、カラーシャッタとλ／４プレ
ートを含みかつ特殊な方法で有利に配置されている。映
像装置２００の映像源は、図１の映像源などと同様にＣ
ＲＴなどでも良い。映像は、イメージビーム２１０とし
てビームスプリッタ２１５に投射された後、さらにビー
ムスプリッタ２１５で凹面鏡２２０に反射されて、そし
て凹面鏡２２０がイメージビーム２１０をウィンドウア
センブリに反射する。このウィンドウアセンブリは、λ
／４プレート２２５とカラーシャッタ（ＬＣＣＳ）２３
５からなり、そしてカラーシャッタ２３５は、λ／４プ
レート２２５に面した線形偏光プリズムを含む。カラー
シャッタ２３５は、イメージビーム２１０がアイボック
ス２４０に到達する以前に、イメージビーム２１０をカ
ラー映像に変換する。アイボックスの内部を覗くと、凹
面鏡２２０の後に位置する拡大されたカラー映像２５０
が見える。この映像装置２００についていえば、この映
像装置２００に入った外界のアンビエントライト２６０
は、カラーシャッタを通り抜けた後、その強度が元の強
度の６％に減る。このアンビエントライト２６０は、カ
ラーシャッタアセンブリの中に位置するλ／４プレート
２２５と線形偏光プリズム２３０の作用により、円偏光
に変換される。凹面鏡２２０に反射され戻ったアンビエ
ントライト２６０から見れば、円偏光の方向が変り、そ
の後、映像装置２００内のλ／４プレート２２５と偏光
プリズム２３０の作用によりアンビエントライト２６０
を減少させることになる。ウィンドウアセンブリ内のカ
ラーシャッタ２３５が弱まることにより、この映像表示
装置の残りのアンビエントライト２６０がさらに減る。
したがって、ウィンドウアセンブリ２６０の円偏光プリ
ズム（λ／４プレート２２５と線形偏光プリズム２３０
を含む。）とカラーシャッタ２３５の吸収特性の作用に
より、アンビエントライト２６０を全面的に下げること
ができる。

【００３４】又、映像装置１００は二つの偏光プリズム
を使用しているが映像装置２００はただ一つの偏光プリ
ズムを使用しているので、そのカラー表示の明るさが更
に改善される。上記のビーム・スプリッタ２１５と凹面
鏡２２０の配置の方式は図１の設計に似た所が有り、そ
の配置の方式はイメージビーム２１０にとっては、映像
反射の軸が凹面鏡２２０の軸から少しそれている。映像
の反射からのこれらの光の反射は僅かな程度だけ下がる
ので、見る人は比較的にオーバヘッドライトからの反射
に妨げられない。

【００３５】本発明で公表されるこの周辺反射を減少で
きる映像装置２００は白黒映像を投射するための白黒映
像源２０５を含んでいる。この白黒映像は仮想拡大光学
装置に受像される。この装置は映像をλ／４ウエーブプ
レート２２５に投射する凹面反射鏡２２０と、線形偏光
プリズムを含むカラーシャッタ２３０から成る。上記の
仮想拡大装置とカラーシャッタ２３５は白黒映像を受像
した後、拡大されたカラー虚像を生じる。λ／４ウエー
ブプレート２２５とカラーシャッタ２３５（線形偏光プ
リズムを含む）を合併して使用すれば、凹面反射鏡２２
０からの周辺反射を減少できる。映像装置２００の比較
的理想な実施例で、この系統は更に観察窓（アイボック
ス）２４０を有し、オペレータはこれにより拡大された
カラー映像を見ることができるλ／４ウエーブプレート
２２５とカラーシャッタ２３５は観察窓２４０の背面側
に置かれている。映像装置２００の別の一つの比較的理
想な実施例で、カラーシャッタ２３５は液晶カラーシャ
ッタ（ＬＣＣＳ）であり、そしてこのＬＣＣＳは更に液
晶セルとカラー偏光プリズムを含んでいる。又別の比較
的理想な実施例で、映像装置２００のカラーシャッタは
強電性カラーシャッタであり、そしてこの強電性カラー
シャッタは、さらに、強電性セルとカラー偏向プリズム
を含んでいる。映像装置２００は、さらにビームスプリ
ッター２１５を含み、このビームスプリッター２１５で
白黒映像源２０５からの白黒映像を反射し凹面反射鏡２
２０に反射するのに供じられ、そしてビームスプリッタ
２１５の反射軸は白黒映像の入射と反射の光路に関して
軸対称をなし、反射軸は凹面反射鏡２２０の軸２７０か
ら１０度あるいはそれ以下それている。

【００３６】映像装置１００凹面反射鏡１２５あるいは
映像装置２００の凹面反射鏡２２０はその形状が球面で
あるあるいは球面でなくてもよい。非球面の設計を採用
すれば、何かの光学特性、例えば系統のばらつきあるい
は歪曲を改善できる。

【００３７】本発明で公表される表示系統の長所は下記
の如きである。幅射低くパワーの低い映像源を使用すれ
ば、同じレベルの明るさと映像表示の寸法が得られ、且
つこの映像源、例えば白黒映像源１０５と２０５は小さ
い白黒映像源を使用できるので、幅射低くパワーの低い
映像源のメリットが得られ、然る後カラーシャッタを使
い白黒映像をカラー映像に変える。ビームスプリッタと
凹面反射鏡を利用すれば、比較的小さい白黒映像源は操
作の場合、低い陽極電圧と低い効率を必要とするので、
比較的低いレベルの反射を形成する。この系統で設計提
供される映像装置端末のモニターは、操作に必要な電圧
が低く安全であると共に、操作の際の幅射レベルが比較
的低いので、環境と健康に対する潜在的危険性が比較的
少ない。この系統は殆ど卓上コンピュータ・モニターあ
るいはマルチ・メディア・モニターのニーズを満足で
き、そしてこの種モニターは皆長い間持続して使用でき
る。さらに具体的にいえば、電子あるいはテレビ・ゲー
ムをプレイする場合、近距離で長い間ディスプレイ・ス
クリーンを見る時に輻射の強さを減少でき、これは並に
ロー・レベル（ｌｏｗｅｒｌｅｖｅｌ）輻射が一番魅
力のある特徴である。本発明の系統により、近距離輻射
により健康を害するのを予防できる並びにハイ・パワー
操作の安全性が確保される。

【００３８】本発明で提供される光学技術は、新規な系
統設計により映像装置に従来の技術が遭遇して困難と制
限を克服させることができる。本発明で公表される周辺
反射減少の品質良い映像装置は、映像表示の明るさを過
度に減らすことがない。オフアクシス式の光学設計は、
オーバーヘッド照明設備により生じる反射を減少するこ
ともできる。また、本発明にかかる映像装置を使用すれ
ば、パワーと輻射の高い映像源を使用せずに、寸法大き
く非常に明るいカラー映像を表示できる。

【００３９】特に強調すべき点は、以上の実施例は、本
発明の比較的理想的なものについて述べたが、この実施
例以外、つまり本発明の構造を一部変更あるいは修正し
たものであっても、本明細書と図面とに開示されている
範囲を逸脱しない範囲で本発明の範囲に属するとすべき
である。

【００４０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、オフア
クシス式の映像装置おいて、オーバーヘッド照明設備に
より生じる反射を減少することもできる。また、本発明
は、高出力の映像源を使用せずに、寸法が大きい非常に
明るく鮮明なカラー映像を表示できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の映像装置を説明する説明
図である。

【図２】本発明の別の一実施例の映像装置を説明する
説明図である。

【符号の説明】

１００，２００…映像装置、１０５，２０５…白黒映像
源、１１０…カラーシャッタ、１１５…λ／４プレー
ト、１２５，２２０…凹面反射鏡、１２０，２１５…ビ
ームスプリッタ、１３０，２３０…第２λ／４プレー
ト、１４０，２４０…観察窓。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】白黒映像を投射する白黒映像源と、当該白黒映像源から投射される白黒映像を受けて反射さ
せる凹面反射鏡を含む仮想拡大光学装置と、前記凹面反射鏡から反射される白黒画像を入射するλ／
４プレートと、前記凹面反射鏡の背面に映る仮想拡大カラー映像を生成
するために、前記λ／４プレートで受けた前記白黒映像
を偏光する線形偏光プリズムを含むカラーシャッター
と、前記線形偏向プリズムと前記λ／４プレートは、外部の
周辺光を第１の偏向で円偏向し、当該外部の周辺光は、
前記凹面反射鏡から反射されたときに、第２の偏向で円
偏向され窪んだ周辺反射光となり、これによって前記周
囲反射光は、前記λ／４プレートと前記カラーシャッタ
によって妨げられ、したがって周辺反射が弱められるよ
うにしたことを特徴とする映像装置。
【請求項２】さらに観察窓を有し、使用者が当該観察
窓を通して拡大された仮想カラー映像を見ることができ
るように構成され、前記λ／４プレートおよび前記カラ
ーシャッタが前記観察窓の裏側に設けられていることを
特徴とする請求項１記載の映像装置。
【請求項３】前記カラーシャッタが液晶カラーシャッ
タであり、当該液晶カラーシャッタが液晶セルおよびカ
ラー偏光プリズムからなることを特徴とする請求項２記
載の映像装置。
【請求項４】前記カラーシャッタが強電性カラーシャ
ッタであり、当該強電性カラーシャッタが強電性セルお
よびカラー偏光プリズムからなることを特徴とする請求
項２記載の映像装置。
【請求項５】前記仮想拡大光学装置にビームスプリッ
タが設けられ、当該ビームスプリッタで前記白黒映像源
からの前記白黒映像を受像して前記凹面反射鏡に反射
し、前記凹面反射鏡の反射軸が前記白黒映像の入射と反
射の光路に対して軸対称を成し、前記反射軸が前記光路
に対して１０度もしくは１０度以下傾いていることを特
徴とする請求項２記載の映像装置。
【請求項６】白黒映像を投射する白黒映像源と、当該白黒映像源からの前記白黒映像をカラー映像にする
カラーシャッタと、当該カラーシャッタからの前記カラー映像を円偏光させ
る第１λ／４プレートと、前記カラー映像を受けて拡大された仮想カラー映像を生
成させる凹面反射鏡を含む仮想拡大光学装置と、当該第１λ／４プレートおよび凹面反射鏡からの周辺反
射光を減少させる第２λ／４プレートを含む円偏光プリ
ズムとを有することを特徴とする映像装置。
【請求項７】さらに使用者が拡大されたカラー仮想カ
ラー映像を見うる観察窓が備えられ、前記円偏光プリズ
ムは前記観察窓の後ろ側に設けられていることを特徴と
する請求項６記載の映像装置。
【請求項８】前記カラーシャッタは、液晶カラーシャ
ッターであり、当該液晶カラーシャッターは液晶セルと
カラー偏向プリズムとを含むことを特徴とする請求項６
記載の映像装置。
【請求項９】前記カラーシャッタは、強電性液晶カラ
ーシャッターであり、当該強電性液晶カラーシャッター
は、強電性セルとカラー偏向プリズムとを含むことを特
徴とする請求項７記載の映像装置。
【請求項１０】前記仮想拡大光学装置にはビームスプ
リッタが設けられて、当該ビームスプリッタで前記カラ
ーシャッタと前記第１λ／４プレートからの映像を前記
凹面反射鏡に反射し、前記凹面反射鏡の反射軸がカラー
映像の入射と反射の光路に対して軸対称とされ、当該反
射軸が前記光路に対して１０度もしくは１０度以下傾い
ていることを特徴とする請求項７記載の映像装置。