JP2960031B2 - 自動カツオ釣り装置及び自動カツオ釣り方法 - Google Patents

自動カツオ釣り装置及び自動カツオ釣り方法

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JP2960031B2
JP2960031B2 JP6916197A JP6916197A JP2960031B2 JP 2960031 B2 JP2960031 B2 JP 2960031B2 JP 6916197 A JP6916197 A JP 6916197A JP 6916197 A JP6916197 A JP 6916197A JP 2960031 B2 JP2960031 B2 JP 2960031B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カツオを連続して
自動的に釣り上げると共に、カツオを釣り針から自動的
に外してカツオ釣りの省力化を図った自動カツオ釣り装
置及び自動カツオ釣り方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在行なわれているカツオ1本釣り漁法
としては、海上で海鳥等の群などでカツオの群を探し出
し、その群の中に播き餌をしながら、また海水を船尾か
らシャワー状に海面に散らしながら船艇を進め、カツオ
の群を船尾後方の海中に集めて、図55に示すような釣
り具301でカツオの1本釣りを行なっている。すなわ
ち、この釣り具301は、釣り竿302と、この釣り竿
302の先端から吊るした釣り糸303と、この釣り糸
303の先端に設けた釣り針(擬似針)304とで構成
されている。
【0003】そして、小型船の場合では、船艇を進めな
がら船尾の右舷、左舷にそれぞれ1名ずつ計2名で上記
釣り具301によりカツオを釣っている。また、大型船
の場合でも、船艇の右舷、左舷に多数の人数を配置し
て、それぞれの人が釣り具301でもってカツオの1本
釣りを行なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図55に示すような釣
り具301を一人一人が1個ずつ持ってカツオの1本釣
りを行なう場合には、それだけ多数の人数を必要とす
る。そこで、自動化した従来例としては、例えば、特公
昭50−15714号公報、特公昭51−9674号公
報、特公昭52−877号公報が挙げられる。しかしな
がら、上記各号公報は、図55に示すような釣り具30
1を単に自動化したものであり、すなわち、釣り竿の投
げ、引き上げを自動化(機械化した装置)したものであ
って、釣り竿1本に対してそれぞれ装置が必要である。
したがって、コスト高になると共に、多数の釣り竿を用
いる場合には、全体として非常にコスト高になるという
問題がある。
【0005】また、他のカツオ釣り方法としては、例え
ば、特開昭48−48287号公報、特開昭60−19
432号公報が挙げられる。上記特開昭48−4828
7号公報に記載されている技術は、先端に釣り針を設け
た釣り糸をリールに放射状に取り付け、環状のベルトを
回転させることで、上記リールを中心として釣り糸を投
げると共に、引き上げるようにしている。この従来例
は、枝糸を多数設けた釣り糸自体をループ状(環状)に
するという思想はなく、装置自体が船上でなく海上に突
出させて使用するものであるため、重量の関係から装置
自体を大型にすることが難しく、釣り糸を投げる範囲が
必然的に狭くなるという問題がある。
【0006】また、特開昭60−19432号公報に開
示されている技術は、釣り糸をループ状にした幹糸から
多数の枝糸を設けているが、ループ状の幹糸を巡回させ
る方法や、釣った魚を釣り針から外す方法は何ら具体的
に記載されていない。
【0007】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、ループ状の幹糸を効率良く船上から海中に巡回
させ、幹糸に多数の枝糸を設けてカツオを釣る場合に省
力化を図ることを目的とした自動カツオ釣り装置及び自
動カツオ釣り方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1記載の自動カツオ釣り装置では、1本の釣り糸の両端
を接続して形成したループ状の幹糸2に、先端に釣り針
3を有する枝糸4を多数取り付けた釣り具本体1と、海
中からの上記幹糸2やカツオ7の引き上げをガイドする
カツオ受け入れ回転コマ14と、このカツオ受け入れ回
転コマ14を介して引き上げたカツオ7を幹糸2と共に
受け入れ、該カツオ7を下方に滑り落としてカツオ7を
外すべく傾斜して配設したカツオ受け入れシューター1
3と、このカツオ受け入れシューター13の下部側で幹
糸2を上方に引き上げることでカツオ7を反転させ、該
カツオ7を釣り針3から自動的に取り外す釣り糸誘導コ
マ34と、モータ43にて駆動されて幹糸2を海中から
引き上げると共に、上記釣り糸誘導コマ34を経た幹糸
2を海中に送り出して幹糸2を海中に巡回させ、且つ、
幹糸2の巡回スピードを、上記カツオ受け入れシュータ
ー13内でカツオ7が滑り落ちるスピードの略1/2と
して幹糸2を巡回させる幹糸巡回手段49、50、76
とを備えていることを特徴としている。
【0009】このように構成することにより、幹糸巡回
手段49,50,76でもってループ状の幹糸2を船上
から海中に巡回させることができ、幹糸2の各枝糸4に
食いついたカツオ7はカツオ受け入れ回転コマ14を介
して引き上げられる。そして、引き上げられたカツオ7
はカツオ受け入れシューター13を滑り落ち、丁度カツ
オの1本釣りの作業を行なっている人がカツオが釣り上
がった時、カツオの進行方向とは反対の方向に釣り竿を
返し、カツオの進行方向とは反対の方向に釣り糸を引い
てカツオを外すようにしているのと同様の原理で、この
カツオ受け入れシューター13の下部側で釣り糸誘導コ
マ34によりカツオ7が釣り針3から自動的に取り外さ
れる。カツオ7が取り外された幹糸2はさらに海中へと
巡回していき、これらによりカツオ7を連続して自動的
に釣り上げると共に、自動的に取り外すことができる。
【0010】また、請求項2記載の自動カツオ釣り装置
では、1本の釣り糸の両端を接続して形成したループ状
の幹糸2に、先端に釣り針3を有する枝糸4を多数取り
付けた釣り具本体1と、海中からの上記幹糸2やカツオ
7の引き上げをガイドするカツオ受け入れ回転コマ14
と、このカツオ受け入れ回転コマ14を介して引き上げ
たカツオ7を幹糸2と共に受け入れ、該カツオ7を下方
に滑り落としてカツオ7を外すべく傾斜して配設したカ
ツオ受け入れシューター13と、このカツオ受け入れシ
ューター13の下部側で幹糸2を上方に引き上げること
でカツオ7を反転させ、該カツオ7を釣り針3から自動
的に取り外す釣り糸誘導コマ34と、モータ43にて駆
動されて幹糸2を海中から引き上げると共に、上記幹糸
2の巡回スピードを、上記カツオ受け入れシューター1
3内でカツオ7が滑り落ちるスピードの略1/2として
幹糸2を巡回させる幹糸巡回手段49、50、76と、
船上から海上へ延出した釣り竿本体122と、この釣り
竿本体122の先端側に配設されて上記幹糸引き上げ手
段49、50、76を経た幹糸2を海中へ送り出して幹
糸2を海中で巡回させる幹糸送り出し手段132、13
3とを備えていることを特徴としている。
【0011】このように構成することにより、幹糸引き
上げ手段49,50,76と、幹糸送り出し手段13
2,133でもってループ状の幹糸2を船上から海中に
巡回させることができ、幹糸2の各枝糸4に食いついた
カツオ7はカツオ受け入れ回転コマ14を介して引き上
げられる。そして、引き上げられたカツオ7はカツオ受
け入れシューター13を滑り落ち、丁度カツオの1本釣
りの作業を行なっている人がカツオが釣り上がった時、
カツオの進行方向とは反対の方向に釣り竿を返し、カツ
オの進行方向とは反対の方向に釣り糸を引いてカツオを
外すようにしているのと同様の原理で、このカツオ受け
入れシューター13の下部側で釣り糸誘導コマ34によ
りカツオ7が釣り針3から自動的に取り外される。カツ
オ7が取り外された幹糸2はさらに釣り竿本体122の
先端側に設けた幹糸送り出し手段132,133を介し
て海中へと巡回していき、これらによりカツオ7を連続
して自動的に釣り上げると共に、自動的に取り外すこと
ができる。
【0012】
【0013】さらに、請求項3記載の自動カツオ釣り装
置では、モータ43により回転駆動される第1の釣り糸
巻き上げローラー49と、この第1の釣り糸巻き上げロ
ーラー49と連動して回転する第2の釣り糸巻き上げロ
ーラー50と、上記第1,第2の釣り糸巻き上げローラ
ー49,50の間に配置され該第1,第2の釣り糸巻き
上げローラー49,50の外周面をそれぞれ同時に押圧
する押圧ローラー76とで、上記幹糸巡回手段、あるい
は上記幹糸引き上げ手段を構成し、第1の釣り糸巻き上
げローラー49の外周面、押圧ローラー76の外周面及
び第2の釣り糸巻き上げローラー50の外周面を順次通
過し、第1,第2の釣り糸巻き上げローラー49,50
の外周面と押圧ローラー76の外周面との間に上記幹糸
2が挟持され、各ローラー49,50,76が回転する
ことで幹糸2を海中から引き上げるようにしていること
を特徴としている。
【0014】したがって、第1,第2の釣り糸巻き上げ
ローラー49,50の外周面と押圧ローラー76の外周
面との間に上記幹糸2が挟持され、各ローラー49,5
0,76が回転することで、第1の釣り糸巻き上げロー
ラー49の外周面、押圧ローラー76の外周面及び第2
の釣り糸巻き上げローラー50の外周面を順次通過しな
がら幹糸2が引き上げられていき、これにより幹糸2を
簡単な構成で確実に海中へと巡回させることができる。
【0015】また、請求項4記載の自動カツオ釣り装置
では、釣り竿本体122の先端と海面との距離をある程
度の範囲で検知する距離検知手段134と、この距離検
知手段134からの信号により釣り竿本体122を回動
させて該釣り竿本体122の先端と海面との距離をある
一定の範囲で維持させる釣り竿回動手段123とを備え
ていることを特徴としている。これにより、釣り竿本体
122の先端と海面との距離がある一定の範囲を維持す
ることができ、そのため、幹糸2に設けている枝糸4が
ある一定の範囲の水深内に保持できて、カツオ7の釣り
針3への食いつきを確かなものにできる。
【0016】請求項5記載の自動カツオ釣り方法では、
1本の釣り糸の両端を接続して形成したループ状の幹糸
2に、先端に釣り針3を有する枝糸4を多数取り付けた
釣り具本体1と、海中からの上記幹糸2やカツオ7の引
き上げをガイドするカツオ受け入れ回転コマ14と、こ
のカツオ受け入れ回転コマ14を介して引き上げたカツ
オ7を幹糸2と共に受け入れ、該カツオ7を下方に滑り
としてカツオ7を外すべく傾斜して配設したカツオ受
け入れシューター13と、このカツオ受け入れシュータ
ー13の下部側で幹糸2を上方に引き上げることでカツ
オ7を反転させ、該カツオ7を釣り針3から自動的に取
り外す釣り糸誘導コマ34と、モータ43にて駆動され
て幹糸2を海中から引き上げると共に、上記釣り糸誘導
コマ34を経た幹糸2を海中に送り出して幹糸2を海中
に巡回させ、且つ、幹糸2の巡回スピードを、上記カツ
オ受け入れシューター13内でカツオ7が滑り落ちるス
ピードの略1/2として幹糸2を巡回させる幹糸巡回手
段49、50、76とで自動カツオ釣り装置を構成し、
この自動カツオ釣り装置を小型の船艇の船尾に配置し、
この船艇を進めながら幹糸2を海中に巡回させてカツオ
7を自動的に釣るようにしたことを特徴としている。
【0017】したがって、幹糸巡回手段49,50,7
6でもってループ状の幹糸2を船上から海中に巡回させ
ることができ、幹糸2の各枝糸4に食いついたカツオ7
はカツオ受け入れ回転コマ14を介して引き上げられ
る。そして、引き上げられたカツオ7はカツオ受け入れ
シューター13を滑り落ち、丁度カツオの1本釣りの作
業を行なっている人がカツオが釣り上がった時、カツオ
の進行方向とは反対の方向に釣り竿を返し、カツオの進
行方向とは反対の方向に釣り糸を引いてカツオを外すよ
うにしているのと同様の原理で、このカツオ受け入れシ
ューター13の下部側で釣り糸誘導コマ34によりカツ
オ7が釣り針3から自動的に取り外される。カツオ7が
取り外された幹糸2はさらに海中へと巡回していき、こ
れらによりカツオ7を連続して自動的に釣り上げると共
に、自動的に取り外すことができる。
【0018】また、請求項6記載の自動カツオ釣り方法
では、1本の釣り糸の両端を接続して形成したループ状
の幹糸2に、先端に釣り針3を有する枝糸4を多数取り
付けた釣り具本体1と、海中からの上記幹糸2やカツオ
7の引き上げをガイドするカツオ受け入れ回転コマ14
と、このカツオ受け入れ回転コマ14を介して引き上げ
たカツオ7を幹糸2と共に受け入れ、該カツオ7を下方
に滑り落としてカツオ7を外すべく傾斜して配設したカ
ツオ受け入れシューター13と、このカツオ受け入れシ
ューター13の下部側で幹糸2を上方に引き上げること
でカツオ7を反転させ、該カツオ7を釣り針3から自動
的に取り外す釣り糸誘導コマ34と、モータ43にて駆
動されて幹糸2を海中から引き上げると共に、上記幹糸
2の巡回スピードを、上記カツオ受け入れシューター1
3内でカツオ7が滑り落ちるスピードの略1/2として
幹糸2を巡回させる幹糸巡回手段49、50、76と、
船上から海上へ延出した釣り竿本体122と、この釣り
竿本体122の先端側に配設されて上記幹糸引き上げ手
段49、50、76を経た幹糸2を海中へ送り出して幹
糸2を海中で巡回させる幹糸送り出し手段132、13
3とで自動カツオ釣り装置を構成し、この自動カツオ釣
り装置を大型の船艇の右舷、左舷の少なくともいずれか
一方に配設し、この船艇を停泊させた状態で幹糸2を海
中に巡回させながらカツオ7を自動的に釣るようにした
ことを特徴としている。
【0019】したがって、幹糸引き上げ手段49,5
0,76と、幹糸送り出し手段132,133でもって
ループ状の幹糸2を船上から海中に巡回させることがで
き、幹糸2の各枝糸4に食いついたカツオ7はカツオ受
け入れ回転コマ14を介して引き上げられる。そして、
引き上げられたカツオ7はカツオ受け入れシューター1
3を滑り落ち、丁度カツオの1本釣りの作業を行なって
いる人がカツオが釣り上がった時、カツオの進行方向と
は反対の方向に釣り竿を返し、カツオの進行方向とは反
対の方向に釣り糸を引いてカツオを外すようにしている
のと同様の原理で、このカツオ受け入れシューター13
の下部側で釣り糸誘導コマ34によりカツオ7が釣り針
3から自動的に取り外される。カツオ7が取り外された
幹糸2はさらに釣り竿本体122の先端側に設けた幹糸
送り出し手段132,133を介して海中へと巡回して
いき、これらによりカツオ7を連続して自動的に釣り上
げると共に、自動的に取り外すことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。本発明は小型船用と大型船
用に適用でき、また小型船用と大型船用の場合とでは装
置及び方法が異なるので、先ず小型船用の場合における
自動カツオ釣り装置及び自動カツオ釣り方法について説
明する。なお、大型船用の自動カツオ釣り装置の大部分
は小型船用の自動カツオ釣り装置を用いている。
【0021】小型船用の自動カツオ釣り装置は、船尾の
両側に設置して船艇を進めながらカツオを釣るものであ
る。図1は本発明に係る小型船用の自動カツオ釣り装置
Aの側面図を示し、この自動カツオ釣り装置Aにより図
2に示すループ状に構成された釣り具本体1を使用して
海中と船上を巡回させながらカツオを釣るようにしたも
のである。上記釣り具本体1は図2に示すように、1本
の釣り糸の一端と他端とを結んで環状(ループ状)にし
た幹糸2に、先端にカツオ釣り用擬似針3を設けた多数
の枝糸4を釣り具用ヨリ戻し5を介して所定の間隔毎に
それぞれ装着して構成されている。
【0022】図1において、本自動カツオ釣り装置Aの
全体を支える支柱11が船尾の甲板10上に立設されて
おり、この支柱11は鉄製で角形のパイプ状に形成され
ている。この支柱11の上端面には鉄板からなるモータ
設置台12が溶接等の手段により固着されている。上記
支柱11側にカツオ受け入れシューター13が傾斜して
取り付けられるようになっており、このカツオ受け入れ
シューター13の上部にカツオ受け入れ回転コマ14が
回動自在に装着されている。
【0023】カツオ受け入れシューター13は、断面が
略コ字型に形成されていて、材質はプラスチックで形成
されている。図3に示すように、このカツオ受け入れシ
ューター13の側板15の上部に支持片16、回転軸1
7等によりカツオ受け入れ回転コマ14が設けられてい
る。すなわち、カツオ受け入れシューター13の側板1
5の両側に配置される支持片16は略Z字型に折曲形成
され、この鉄板からなる支持片16の下部はボルト21
及びナット22により固定されている。カツオ受け入れ
シューター13より外側に拡がっている支持片16の上
部には上記回転軸17が挿通する軸穴23がそれぞれ穿
孔してある。
【0024】図3に示すように、カツオ受け入れ回転コ
マ14はカツオ受け入れシューター13より幅広に形成
されており、カツオ受け入れ回転コマ14の両側の側面
の中央部分には保持部24が一体にそれぞれ突設されて
いる。この保持部24の側面にネジ穴25が螺刻されて
いて、このネジ穴25にボルト26を螺着することで、
カツオ受け入れ回転コマ14を回転軸17に固定するよ
うになっている。なお、18は釣り具本体1の幹糸2及
びカツオを受け入れるためのカツオ受け入れ回転コマ1
4の周面に凹設したガイド溝である。
【0025】回転軸17の両端は支持片16の軸穴23
に挿通して、この軸穴23によりカツオ受け入れ回転コ
マ14が回動自在に軸支されている。支持片16より外
側に突出している回転軸17の両側の先端には図5に示
すような鉄製の止めリング27が装着されるようになっ
ている。この止めリング27にはネジ穴28が螺刻され
ていて、このネジ穴28にボルト29を螺着すること
で、止めリング27が回転軸17に固定される。この止
めリング27によりカツオ受け入れ回転コマ14が左右
に位置ずれを起こさないして、カツオ受け入れ回転コマ
14がカツオ受け入れシューター13に対して所定の位
置に保持するようにしてある。
【0026】図1に示すようにモータ設置台12の端面
には鉄板状の側壁板33が溶接等の手段により固着され
ており、この側壁板33の下部の一端側であってカツオ
受け入れシューター13の下部の上方に位置する箇所に
は図4及び図8に示すように釣り糸誘導コマ34が回動
自在に設けられている。鉄板からなる一対の支持片35
の基端が側壁板33に溶接等の手段により固着されてお
り、支持片35の先端には回転軸36の両端を挿通する
穴37がそれぞれ穿設してある。金属製の釣り糸誘導コ
マ34を回動自在に軸支する回転軸36の両側にはネジ
部38が螺刻されており、このネジ部38にナット39
が螺着して釣り糸誘導コマ34が支持片35に取り付け
られるようになっている。また、上記釣り糸誘導コマ3
4の周面には断面を略U字状としたガイド溝40が周設
されている。このガイド溝40に釣り具本体1の幹糸2
がガイドされながら通過する。
【0027】図1において、モータ設置台12の上面に
は釣り糸巻き上げ用のモータ43が配設されており、こ
のモータ43の出力軸に減速機44が接続されている。
この減速機44の出力回転軸45は側壁板33を挿通
し、出力回転軸45の先端には釣り糸巻き上げローラー
49が設けてある。
【0028】次に、カツオ受け入れシューター13の取
り付けについて説明する。図6に示すようにカツオ受け
入れシューター13の裏面の両側には同じ形状の突条部
51,53が形成されており、この突条部51,53に
挿通孔52,54がそれぞれ穿設してある。図1及び図
7に示すように、略L型に形成され鉄筋棒からなる支持
棒56の一端が上記モータ設置台12の端面に溶接等の
手段にて固着されており、支持棒56の他端はカツオ受
け入れシューター13の突条部51の挿通孔52に挿入
されている。そして、突条部51の両側に装着した図5
に示すような止めリング57にて支持棒56の他端を突
条部51(カツオ受け入れシューター13)に固定して
いる。
【0029】また、図1及び図7に示すように支柱11
の側面にも鉄筋棒からなる固定軸58の一端側が溶接等
の手段により固着されていて、この固定軸58の他端は
カツオ受け入れシューター13の突条部53の挿通孔5
4に挿入されている。そして、突条部53の両側に装着
した図5に示すような止めリング59にて固定軸58の
他端を突条部53(カツオ受け入れシューター13)に
固定している。これによりカツオ受け入れシューター1
3は左右に動かずにモータ設置台12及び支柱11に傾
斜した形で確実に取り付けられている。
【0030】図9において、モータ設置台12の上面に
は上記出力回転軸45と平行にローラー回転軸62が図
10に示すような軸受部63により配設されている。そ
して、このローラー回転軸62の先端側は側壁板33を
挿通し、その先端には釣り糸巻き上げローラー50が設
けられ、図8及び図9に示すように出力回転軸45の釣
り糸巻き上げローラー49と並ぶ形で釣り糸巻き上げロ
ーラー50が配置されている。なお、側壁板33には出
力回転軸45とローラー回転軸62が挿通する穴が穿孔
されている。また、上記2つの金属製の釣り糸巻き上げ
ローラー49,50の周面にはガイド溝64,65がそ
れぞれ周設してある。
【0031】上記ローラー回転軸62を軸支する軸受部
63は、図10に示すように、ローラー回転軸62を通
す穴67を有するベアリング68と、このベアリング6
8を内側に保持するベアリング受け台69とで構成され
ている。また、ベアリング受け台69の下部の両側には
ネジ挿通用の取付穴70が穿孔されている。
【0032】図9に示すように、出力回転軸45とロー
ラー回転軸62には歯車73,74がそれぞれ装着され
ており、この両歯車73,74間にチェーン75が懸架
されている。したがって、モータ43が回転駆動される
ことで、歯車73及びチェーン75を介して歯車74が
回転され、ローラー回転軸62を出力回転軸45と同方
向に連動して回転されることになる。
【0033】次に、釣り糸巻き上げローラー49と釣り
糸巻き上げローラー50との間に配置され、両ローラー
49,50を同時に押圧する押圧ローラー76について
説明する。この押圧ローラー76は、図11に示すよう
に金属製のコア部77と、このコア部77の外周面に貼
り合わせ接着したゴム材からなる外周部78とで構成さ
れている。押圧ローラー76の厚みは図9に示すよう
に、釣り糸巻き上げローラー49,50のガイド溝6
4,65の横寸法と略同じであり、押圧ローラー76の
ゴム製の外周部78が上記ガイド溝64,65の周面を
押圧するようになっている。
【0034】図12は押圧ローラー76を軸受シャフト
81を介して側壁板33に回動自在に取り付けられてい
る状態を示す図である。断面が略T字型の鉄製の固定部
材82の基部の端面を側壁板33の側面に溶接等で固着
し、この固定部材82の細径とした支軸83に軸受シャ
フト81の基部に穿設した穴を挿通し、さらに外側から
鉄製のリング84が装着される。このリング84と固定
部材82の支軸83とを溶接等により固着することで、
軸受シャフト81が支軸83に遊嵌され、図11の矢印
イに示すように軸受シャフト81が支軸83に対して回
動自在に軸支されることになる。
【0035】図12に示すように、上記押圧ローラー7
6の中心部分の穴にローラー回転軸85の一端が圧入さ
れて、ローラー回転軸85の他端は軸受シャフト81の
他端に装着されているベアリング86(図13参照)に
回動自在に軸支されている。すなわち、図13に示すよ
うに、軸受シャフト81のリング状に形成した他端の穴
87にベアリング86を配置し、該他端の径方向に螺刻
したネジ穴88にボルト89を螺着することで、ベアリ
ング86が軸受シャフト81の他端に装着されている。
なお、ベアリング86は3ヶ所のボルト89にて締め付
け固定されている。したがって、押圧ローラー76は軸
受シャフト81の他端(先端)のベアリング86の部分
を軸として図11の矢印ロに示すように回動自在に軸支
されている。
【0036】次に、上記押圧ローラー76を一対の釣り
糸巻き上げローラー49,50を付勢する機構について
説明する。図15に示すような鉄製の舌片92が、図8
に示すように側壁板33の側面に溶接等の手段により固
着されており、この舌片92に穿孔した係止穴93にス
プリング94の上端が引っかけ係止してある。また、軸
受シャフト81の他端の上端にも舌片95が固着されて
いて、この舌片95の係止穴に上記スプリング94の下
端が引っかけ係止してある。なお、図8に示す軸受シャ
フト81の他端は便宜上矩形状に記載してあるが、実際
は図13に示すような形状である。
【0037】上記スプリング94の圧縮力により押圧ロ
ーラー76は釣り糸巻き上げローラー49,50のガイ
ド溝64,65の周面を押圧している状態となってい
る。これにより釣り糸巻き上げローラー49,50の回
転により押圧ローラー76も連動して回転されるように
なっている。
【0038】図8及び図14に示すように、側壁板33
の側面に上下方向に2個の舌片96が溶接等の手段にて
固着されていて、この舌片96の先端面にナット97が
溶接等にて固着されている。このナット97のネジ穴
に、軸方向の全長にわたってネジ切りを施したシャフト
98が螺進自在に設けてある。このシャフト98の上端
には図16に示すようなハンドル99が固着されてい
る。なお、100はハンドル99を回転させるための把
手である。ここで、シャフト98の下端面は軸受シャフ
ト81の上端面に当接しており、このハンドル99を例
えば右回転させると、シャフト98は下方に螺進してい
き、シャフト98の下端面にて軸受シャフト81の上端
面を当接して軸受シャフト81を下方へ動かすようにな
っている。このようにハンドル99を右回転、あるいは
左回転させることで、図8の矢印ハに示すようにシャフ
ト98を上下動させることができる。なお、上記の場合
には舌片96の先端にナット97を固着したが、舌片9
6自体にシャフト98を螺進自在としたネジ穴を設ける
ようにしても良い。
【0039】ここで、釣り具本体1の幹糸2は後述する
ように釣り糸巻き上げローラー49,50のガイド溝6
4,65の周面と押圧ローラー76の外周面との間に装
着されるものであり(図8参照)、ハンドル99を回転
させてシャフト98を介して軸受シャフト81を下方に
移動させることで、該押圧ローラー76と釣り糸巻き上
げローラー49,50との間隙を拡げ、釣り具本体1の
幹糸2の装着を容易にしている。
【0040】図8及び図9において、側壁板33の下端
の左側に上述した釣り糸誘導コマ34が設けられてお
り、また、側壁板33の下端の右側には図4に示したの
と同様な構成により釣り糸誘導回転コマ103が回動自
在に軸支されている。また、釣り糸誘導回転コマ103
の外周面には釣り具本体1の幹糸2をガイドするための
断面を略V字状としたガイド溝104が周設されてい
る。
【0041】また、図9、図17〜図19に示すよう
に、モータ設置台12の端部の端面には釣り糸誘導回転
コマ106が回動自在に軸支されている。すなわち、図
19に示すように、モータ設置台12の端面には支軸1
07が溶接等の手段により固着されて側方に突設されて
おり、この支軸107に釣り糸誘導回転コマ106が回
動自在に軸支されている。そして、釣り糸誘導回転コマ
106の両側の支軸107には図5に示すような構成の
止めリング108が装着され、この止めリング108に
螺刻したネジ穴にボルト109を螺着することで、止め
リング108が支軸107に固定されることになる。し
たがって、止めリング108により釣り糸誘導回転コマ
106の左右の動きが規制され、釣り糸誘導回転コマ1
06は支軸107により回動自在に軸支されるようにな
っている。なお、釣り糸誘導回転コマ106の周面に
は、釣り具本体1をガイドするための断面を略V字状と
したガイド溝110が周設してある。
【0042】また、図18に示すように、側壁板33と
は反対側のモータ設置台12の両端には支柱113,1
14がそれぞれ立設されており、この支柱113,11
4の高さは図17に示すように、モータ設置台12の上
面から側壁板33の上端に至る程度の高さとしてある。
そして、図17に示すように、支柱113,114の上
端には鉄板のスイッチ設置台115の一方の端部の下面
が載置され、溶接等の手段により固着されると共に、ス
イッチ設置台115の他方の端面は側壁板33の側面と
溶接等で同様に固着されている。このスイッチ設置台1
15の上面にはモータ43に電源をオンオフするための
スイッチ(図示せず)が配設されるものであり、モータ
43の駆動用の電源は、12ボルトのバッテリー電源と
している。
【0043】次に、枝糸4を多数設けた幹糸2の巡回経
路について説明する。まず海中から引き上げた環状の幹
糸2は、図1及び図8に示すように、カツオ受け入れ回
転コマ14のガイド溝18の外周面上部を通過し、カツ
オ受け入れシューター13の上部から下部に至る。さら
に幹糸2は、カツオ受け入れシューター13の下部から
釣り糸誘導コマ34のガイド溝40を通り、釣り糸巻き
上げローラー49に向かい、幹糸2はこの釣り糸巻き上
げローラー49のガイド溝64に沿って進入し、押圧ロ
ーラー76の外周面の下部を介して他方の釣り糸巻き上
げローラー50のガイド溝65に至る。さらに、釣り糸
巻き上げローラー50を経た幹糸2は、側壁板33の下
部に位置する他方の釣り糸誘導回転コマ103のガイド
溝104に至り、モータ設置台12の端部に配設されて
いる釣り糸誘導回転コマ106のガイド溝110を介し
て海中に進入するようになっている。
【0044】この実施の形態では、小型船用の自動カツ
オ釣り装置Aの場合であり、小型カツオ漁船は、船艇を
進めながらカツオの1本釣り(幹糸2に配設した個々の
枝糸4による1本釣り)を行なうものであり、図23に
示すように、本自動カツオ釣り装置Aを船艇の船尾の右
舷と左舷にそれぞれ1台ずつ計2台を設置して、カツオ
釣りを連続して自動的に釣り上げると共に、釣ったカツ
オを自動的に外しようになっている。モータ43を駆動
することで、釣り糸巻き上げローラー49,50が回転
し、また、釣り糸巻き上げローラー49,50の回転に
より該釣り糸巻き上げローラー49,50に付勢してい
る押圧ローラー76も回転する。釣り具本体1の幹糸2
は、釣り糸巻き上げローラー49,50の外周面と押圧
ローラー76の外周面とで挟持されているので、上記ロ
ーラー49,50,76の回転により幹糸2は図23の
矢印に示すように自動カツオ釣り装置Aを介して海中を
巡回することになる。
【0045】このように、ループ状の幹糸2は釣り糸巻
き上げローラー49,50と押圧ローラー76とで逆W
字状の形で挟持されて巡回するものであり、そのため、
確実に幹糸2を巡回させることができる。しかも、基本
的には2つの釣り糸巻き上げローラー49,50と1つ
の押圧ローラー76とで幹糸2を巡回させることができ
るので、構成も簡素化できて、コストも安価にすること
ができる。
【0046】次に、この自動カツオ釣り装置Aにおける
カツオ釣りの作用について説明する。図1に示すよう
に、海中から釣り上げられたカツオ7はカツオ受け入れ
回転コマ14のガイド溝18の上部を通過してカツオ受
け入れシューター13の上面に案内される。この時、カ
ツオ受け入れシューター13の内部の上面を滑り下る幹
糸2の巡回スピードは、カツオ7がカツオ受け入れシュ
ーター13内を滑り下るスピードの1/2以下としてい
る。これは、釣ったカツオ7を自動的に取り外すように
しているものであり、モータ43の回転数及び減速機4
4の減速比を調整することで、幹糸2の巡回スピードを
調整しているものである。
【0047】カツオ7がカツオ受け入れシューター13
内を滑り下る時、カツオ7を釣り針から外す作業が行な
われるが、現在、カツオの1本釣りの作業を行なってい
る人はカツオが釣り上がった時、カツオの進行方向とは
反対の方向に釣り竿を返し、カツオの進行方向とは反対
の方向に釣り糸を引いてカツオを釣り針から外してい
る。本発明の自動カツオ釣り装置Aも同じ原理でカツオ
を釣り針から外す作業を行なっている。
【0048】すなわち、カツオ受け入れシューター13
をカツオ7が通過する時、カツオ7が滑り下るスピード
は幹糸2の巡回スピードより2倍以上速いので、図21
に示すように、カツオ7が幹糸2を引っ張るような形で
カツオ7がカツオ受け入れシューター13内を滑り落ち
る。このような状態を作ることで、以下に示すようにカ
ツオ7を釣り針(擬似針3)から自動的に容易に外すこ
とができる。ここで、擬似針3からカツオ7が外れる様
子を更に詳細に説明する。図20は一般の魚釣り用の釣
り針と、カツオ釣り用の擬似針とを比較したものであ
り、図20(a)は一般の魚釣り用の釣り針117を示
し、図20(b)はカツオ1本釣り用の擬似針3を示し
ている。なお、擬似針3には理解を容易にするために、
擬似の部分は除いてある。そして、一般の釣り針117
には戻し118が設けられているが、カツオ釣り用の擬
似針3には戻しは設けられていないので、カツオ7が擬
似針3から外し易いように出来ている。
【0049】図22はカツオ7の口8の部分に擬似針3
がかかった状態を示し、これはカツオ7の口8の中の横
に擬似針3がかかった状態を示す図である。また、図2
2はカツオ7を背の方向から見た平面図である。図22
に示すからまでがカツオ7の口8を示している。
【0050】図21に示すように、釣り糸誘導コマ34
により幹糸2が上方に引き上げられた時、それに伴い枝
糸4も上方へ引き上げられる。この状態は、図22に示
す矢印イに対応している。つまり、この矢印イの方向に
枝糸4が引かれた時、カツオ7の重量は、擬似針3の先
端のa,b間にかかるので、擬似針3の基部のc,d間
は矢印イの方向に対して斜めになっている。このため、
枝糸4を反対方向に引くことにより、擬似針3はカツオ
7の口8の横の先端のの部分を基点に、図22の矢印
ロ、ハ、ニに示す方向に運動を起こす。この運動の動作
が瞬時に行なわれるため、擬似針3の矢印ロ、ハ、ニに
示す方向の運動に弾みがつき、カツオ7は擬似針3から
自動的に離れる。したがって、擬似針3から離れたカツ
オ7はカツオ受け入れシューター13から甲板10上に
滑り落ちることになる。
【0051】これにより、カツオ7はカツオ受け入れシ
ューター13内で幹糸2の巡回スピードより約2倍速く
滑り落ちていき、この勢い良く滑り落ちるカツオ7はカ
ツオ受け入れシューター13の下部で急に釣り糸誘導コ
マ34に上方に引き上げられることで、擬似針3に加わ
る運動の方向が変わって、カツオ7から擬似針3を自動
的に外すことができる。したがって、特に複雑な装置を
必要とせず、安価で簡単な構成によりカツオ7を自動的
に釣り針から取り外すことができる。
【0052】なお、図23に示すように、本自動カツオ
釣り装置Aを船艇の船尾の右舷と左舷とにそれぞれ設置
した場合について説明したが、船尾の右舷、あるいは左
舷のいずれか一方に自動カツオ釣り装置Aを設置してカ
ツオ釣りを行なうようにしても良い。
【0053】以上のように第1の実施の形態において
は、引き上げられたカツオ7はカツオ受け入れシュータ
ー13を滑り落ち、このカツオ受け入れシューター13
の下部側で釣り糸誘導コマ34によりカツオ7が擬似針
3から自動的に取り外される。そして、カツオ7が取り
外された幹糸2はさらに海中へと巡回していき、これら
によりカツオ7を連続して自動的に釣り上げると共に、
自動的に取り外すことができる。したがって、カツオ釣
りにおける省力化を図ることができ、しかも連続的に且
つ自動的に大量のカツオ7を収穫することができる。
【0054】(第2の実施の形態)次に、大型船用に適
用する自動カツオ釣り装置の構成及び釣り方法について
詳細に説明する。大型カツオ1本釣り漁船では小型カツ
オ1本釣り漁船とではカツオを釣る方法が異なる。小型
カツオ1本釣り漁船では、上述したように船艇を進めな
がらカツオを釣るのに対し、大型カツオ1本釣り漁船で
は船艇を停泊させてカツオを釣る。そのため、釣り糸
(幹糸2)を送り出さなければならない。また、小型船
では、船尾でカツオを釣るのに対し、大型船では船艇の
右舷及び左舷から複数の釣り竿を海上に出してカツオ釣
りを行なう。そのため、従来の大型船用の自動カツオ釣
り装置では、船艇の右舷及び左舷にそれぞれ複数の自動
カツオ釣り装置を設置しなければならず、全体的にコス
ト高となっていた。また、大型船用の場合には、船艇の
右舷と左舷から釣るので、船艇の右舷及び左舷から釣り
糸を送り出す必要がある。
【0055】そこで、本実施の形態では、先の実施の形
態における小型船用の自動カツオ釣り装置に釣り糸の送
り出し装置を付加したのが大型船用の自動カツオ釣り装
置である。図24は釣り糸送り出し装置の概略構成図を
示している。
【0056】ところで、図25は上述したモータ設置台
12の平面図を示しており、本実施の形態では、モータ
設置台12の端部に立設した支柱113,114の上に
鉄板からなる釣り竿上下作動モータ設置台121を図2
6に示すように配設している。すなわち、釣り竿上下作
動モータ設置台121の一方の端部を支柱113,11
4に溶接にて固着すると共に、他方の端面を側壁板33
の側面に溶接にて固着している。
【0057】上記の小型船用の自動カツオ釣り装置で
は、この釣り竿上下作動モータ設置台121をモータ4
3の駆動用のスイッチ類を設置するスイッチ設置台11
5(図17参照)として用いていたが、この実施の形態
における大型船用の実施の形態では、釣り竿本体122
を上下動させるモータ123を釣り竿上下作動モータ設
置台121の上面に配設している。すなわち、図27に
示すように、釣り竿上下作動モータ設置台121の上面
には、上記の正転、逆転可能なモータ123、このモー
タ123の出力軸に接続されている減速機124及びモ
ータブレーキ125等が配設されている。なお、減速機
124及びモータブレーキ125はモータ123に固定
されている。
【0058】図24において、釣り竿本体122の先端
側には、後述する釣り糸送り出し電動リール本体132
と、この釣り糸送り出し電動リール本体132にスプリ
ング138の付勢力により押圧して幹糸2を送り出す押
圧ローラー133と、海上に浮遊する浮き玉136とオ
モリ137とを両端に装着したロープ135と、上記浮
き玉136の上下動によりモータ123を正転あるいは
逆転して釣り竿本体122の先端を上下動させるための
上下作動スイッチ本体134等が装着してある。
【0059】図27に示すように、上記モータ123に
はモータブレーキ125及び減速機124が固定されて
おり、また、この減速機124の回転軸126の先端に
は該回転軸126と直交する形で鉄製の接続パイプ12
7が溶接等の手段により略T字型に固着されている。こ
の接続パイプ127内に釣り竿本体122をスライド自
在に挿入固定して、モータ123を正転あるいは逆転さ
せることで減速機124を介して釣り竿本体122を回
動させるものであり、これにより釣り竿本体122の先
端が上下動するようになっている。釣り竿本体122が
挿入される接続パイプ127には図27及び図28に示
すように、係止穴128が両側に貫通する形で穿孔され
ており、また、釣り竿本体122の基部側にも両側に貫
通する挿通孔130が穿孔されている。
【0060】釣り竿本体122を海上に出してカツオ釣
りを行なう場合には、釣り竿本体122を海上側に引き
出していき、釣り竿本体122の挿通孔130と接続パ
イプ127の係止穴128との位置を合わせる。そし
て、略L型のピン129を係止穴128及び挿通孔13
0に挿通することで、釣り竿本体122が接続パイプ1
27に固定されることになる。また、釣り竿本体122
を船内に引き込む時には、上記ピン129を抜き、図2
8の矢印に示す方向に釣り竿本体122を引き込む。
【0061】次に、モータ123に設けているモータブ
レーキ125の機能であるが、これは釣り竿本体122
の先端を上げ、モータ123をオンオフする作動スイッ
チをオフにした時、釣り竿本体122の重量によりモー
タ123が回転して釣り竿本体122の先端が自然に下
がるのを防ぐ目的で設けているものであり、作動スイッ
チをオフにすれば、モータ123の回転軸にブレーキが
かかる仕組みとなっている。
【0062】図29は上下作動スイッチ本体134の要
部断面図を示しており、この上下作動スイッチ本体13
4は、釣り竿本体122の先端と海面との距離に合わせ
て竿先を自動的に上下動を可能するスイッチである。図
29〜図31に示すように、プラスチックからなるスイ
ッチベース141の上部の両側には金属製の支柱14
2,143が3本のボルト144及びナット145によ
り固定されている。そして、この支柱142,143の
上部の間にロープ誘導回転コマ146が回動自在に軸支
されている。
【0063】すなわち、上記ロープ誘導回転コマ146
の中心部分には両側に貫通する軸支穴148が穿孔され
ていて、この軸支穴148に図32に示す金属製の回転
軸149が挿入されている。この回転軸149の外径は
軸支穴148の内径より小さく設定されており、回転軸
149は軸支穴148に遊嵌した状態となっている。回
転軸149の両端の細径部分にはネジ部150が螺刻さ
れており、この回転軸149の両端の支柱142,14
3より突出したネジ部150に図31に示すようにナッ
ト151を螺着することで、ロープ誘導回転コマ146
が支柱142,143の上部間に回動自在に軸支される
ことになる。また、金属製のロープ誘導回転コマ146
の外周面には略U字状のガイド溝147が周設されてい
て、このガイド溝147にロープ135が懸架されるよ
うになっている。
【0064】図29において、スイッチベース141の
下面側には中央の隔壁154の両側に凹所155,15
6がそれぞれ設けられており、この凹所155,156
内にモータ123を正転、逆転させるスイッチ接点部1
57,158を形成するようになっている。スイッチベ
ース141の凹所155,156内にはそれぞれプラス
チック製のスイッチ作動部159,160が上下方向に
スライド自在に配設されている。図33はこのスイッチ
作動部159,160を示しており、略L型に形成され
ている。スイッチ作動部159の上面には2つの導電性
の端子板161,162がネジ163により固定されて
いる。また、図29に示すように、他方のスイッチ作動
部160の上面にも同様に2つの端子板164がネジ1
67により固定されている。さらに、図29及び図33
に示すように、スイッチ作動部159,160の下部よ
り側方に突設されている突部168,169の略中央部
分にはロープ135が挿通する挿通孔170,171が
それぞれ穿設してある。
【0065】また、図29及び図35に示すように、ス
イッチベース141の凹所155,156の天井面にも
上記端子板161,162、164等に対向して導電性
の端子板173・・・等が配設されている。まず、一方
の凹所155側から説明すると、断面を略コ字型とした
4つの導電性の端子板173〜176が凹所155の長
手方向に沿ってネジ179によりそれぞれ固定されてい
る。また、他方の凹所156内にも断面を略コ字型とし
た4つの導電性の端子板181〜184が凹所156の
長手方向に沿ってネジ179によりそれぞれ固定されて
いる。なお、上記各端子板173・・・の下面にはネジ
179を挿通させるための穴が穿孔してある。
【0066】ここで、スイッチ作動部159,160側
の1つの端子板161・・・と、スイッチベース141
側の2つの端子板173,174・・・とが対応してお
り、例えば、2つの端子板173,174を1つの端子
板161で短絡、開放する構成となっている。同様に他
の2つの端子板175,176を1つの端子板162で
短絡、開放する構成となっている。他方のスイッチ作動
部160の端子板164と、スイッチベース141側の
端子板181,182との関係も同様である。
【0067】次に、上下作動スイッチ本体134のカバ
ーの取り付け構造について説明する。図34は上下作動
スイッチ本体134の上部を覆設する上部カバー190
の取り付け状態を示しており、図29、図30及び図3
4に示すように、スイッチベース141の上部の両側に
は両端に貫通する取付穴191が穿孔されている。この
スイッチベース141の取付穴191に対応した上部カ
バー190の両側の位置にも穴192がそれぞれ穿孔し
てある。ボルト193を上部カバー190の穴192と
スイッチベース141の取付穴191に挿入し、ナット
194にて螺着することで、上部カバー190がスイッ
チベース141に取り付け固定されることになる。この
上部カバー190は金属製あるいはプラスチックのどち
らでも良い。なお、上部カバー190の上面には図34
に示すように、釣り竿本体122の先端から吊るしたロ
ープを挿通させる挿通孔195を穿設した吊下片196
が一体に形成されている。
【0068】スイッチベース141の下部のスイッチ接
点部157,158を覆う下部カバー200は図37に
示すように略L型に形成されていて、材質としてはプラ
スチックを用いている。この下部カバー200は縦片2
01と横片202とで構成され、縦片201の高さ方向
の寸法は、横片202をスイッチベース141の下面に
覆うように当接した際に図36に示すA−Aラインまで
の高さとしている。そして、下部カバー200の縦片2
01の略中央部分には取付穴203が穿孔されており、
スイッチベース141の隔壁154に設けた穴204
(図29参照)にネジ(図示せず)を締め付けること
で、下部カバー200がスイッチベース141の下部の
側面に固定される。なお、スイッチベース141の一方
の側面は閉塞されており、他方の側面(図29の手前
側)のみが開放されていて、この開放面に上記下部カバ
ー200が取り付けられる。
【0069】上記下部カバー200をスイッチベース1
41に固定した場合、図29及び図36に示すように、
スイッチベース141の両側の側壁206の下端面と下
部カバー200の横片202の上面との間に開口部20
5がそれぞれ形成されることになる。そして、この両側
の開口部205、205からスイッチ作動部159,1
60の突部168,169が外側方に突出することにな
る。
【0070】次に、上下作動スイッチ本体134のスイ
ッチベース141側と電源との間の配線について説明す
る。図35において、各被覆電線(図示せず)の導体の
一端を端子板173〜176にそれぞれ接続し、これら
4本の被覆電線を束ねてスイッチベース141の側壁に
穿孔した穴177を介して外部に導出している。また、
他方の各端子板181〜184に被覆電線の導体をそれ
ぞれ接続し、これら4本の被覆電線を束ねてスイッチベ
ース141の側壁に穿孔した穴178を介して外部に導
出している。
【0071】図38は本装置の電源部210の回路図を
示しており、バッテリー電源211のプラス端子から枝
分けして2つのプラス端子212,213を設けると共
に、バッテリー電源211のマイナス端子から上記と同
様に枝分けして2つのマイナス端子214,215を設
けている。したがって、電源部210の外部と接続する
端子は4つ設けており、これら4つの端子212〜21
5と上下作動スイッチ本体134側とは以下のように接
続されている。すなわち、図39に示すように、電源部
210のプラス端子212と、上下作動スイッチ本体1
34の端子板184とを接続し、マイナス端子214と
端子板182とを接続する。同様にプラス端子213と
端子板176とを接続し、マイナス端子215と端子板
174とを接続する。次に、上下作動スイッチ本体13
4側の残りの端子板173,175と181,183は
モータ123側の端子台217に正転あるいは逆転に回
転されるように接続されている。
【0072】上述のように電源部210、上下作動スイ
ッチ本体134及びモータ123とを接続することによ
り、上下作動スイッチ本体134のスイッチ接点部15
7,158がオン、オフを行なうことでモータ123の
コイルに流れる電流の向きが方向を変え、該モータ12
3の正転、又は逆転を可能にして、減速機124を介し
て釣り竿本体122の先端が自動的に上下作動を行なう
ようになっている。
【0073】図39に示す回路構成では、上下作動スイ
ッチ本体134の動作により自動的に釣り竿本体122
の先端の上げ下げを行なっていたが、手動により釣り竿
本体122の先端の上げ下げを行なうようにしても良
い。図40はこの場合のブロック図を示し、先の上下作
動スイッチ本体134と電源部210との間に、釣り竿
本体122の上げ下げを自動と手動とを切り換える切換
スイッチ部220を設けると共に、上下作動スイッチ本
体134と並列的に上下作動手動スイッチ本体225を
設けている。
【0074】電源部210のプラス端子212等からな
る端子台218の各端子と、切換スイッチ部220の入
力側の端子台221とがそれぞれ接続され、切換スイッ
チ部220の出力側の一方の端子台222と自動の上下
作動スイッチ本体134の端子台229との各端子が接
続されている。また、切換スイッチ部220の出力側の
他方の端子台223と上下作動手動スイッチ本体225
の入力側の端子台226とが接続され、上下作動手動ス
イッチ本体225の出力側の端子台227とモータ12
3の端子台217とがそれぞれ接続されている。これに
より、切換スイッチ部220を「自動」にセットするこ
とで、上下作動手動スイッチ本体225はオフ状態とな
り、上下作動スイッチ本体134のスイッチ動作により
釣り竿本体122の先端の上げ下げを自動的に行なうこ
とができる。また、切換スイッチ部220を「手動」に
セットすることで、上下作動スイッチ本体134をオフ
状態にして、上下作動手動スイッチ本体225のスイッ
チ操作によりモータ123を正転、あるいは逆転制御を
行ない、釣り竿本体122の先端の上げ下げを手動で行
なうことができるようになっている。
【0075】次に、上下作動スイッチ本体134のスイ
ッチ動作について図41を参照しながら詳細に説明す
る。上下作動スイッチ本体134は釣り竿本体122の
先端にロープ等で吊り下げられており(図24参照)、
釣り竿本体122の先端と海面232との距離に合わせ
ながら作動する自動スイッチである。この上下作動スイ
ッチ本体134内のロープ誘導回転コマ146のガイド
溝147にロープ135が懸架されている。そして、こ
のロープ135の一方はスイッチ作動部159の挿通孔
170を挿通し、さらにロープ135の端部には数珠玉
233を挿通してリング234と接続され、また、この
リング234からロープ135aを介して浮き玉136
を吊設している。また、ロープ135の他方は他方のス
イッチ作動部160の挿通孔171を挿通し、さらに数
珠玉235を挿通してオモリ137を吊設している。
【0076】ここで、上記オモリ137の重量は、大気
中で浮き玉136の約1/2の重量であり、また浮き玉
136は海面232に浮くことができる比重を有するも
のである。したがって、波の高さ(海面232の高さ)
に応じて浮き玉136が上下する。この時、オモリ13
7によりロープ135は弛まず、常に浮き玉136が海
面232上に浮いた状態でオモリ137により引っ張ら
れている。
【0077】今、浮き玉136が海面232に浮いてい
る状態で、両方の数珠玉233,235がスイッチ作動
部159,160より下方に位置している時には、スイ
ッチ作動部159,160もスイッチベース141の開
口部205の下端に位置しており、スイッチ接点部15
7,158は共にオフ状態となっている。したがって、
モータ123は電源が印加されず、停止している。そし
て、海面232が波の波動により上昇すれば、浮き玉1
36も上昇するので、数珠玉233もそれに応じて上昇
する。数珠玉233が上昇するにつれてスイッチ作動部
159の下面に数珠玉233が位置し、さらに浮き玉1
36が上昇すると数珠玉233がスイッチ作動部159
上方へ押し上げることになる。スイッチ作動部159
が上昇すると、スイッチ接点部157がオンとなる。す
なわち、スイッチ作動部159の端子板161とスイッ
チベース141の2つの端子板173,174が接触す
ると共に、同時に端子板162と2つの端子板175,
176とが接触する。これにより釣り竿本体122の先
端を上げる方向にモータ123が例えば正転駆動され
る。
【0078】また、海面232が下がれば浮き玉136
も下降するので、数珠玉233も下降してスイッチ作動
部159が下降する。したがってスイッチ接点部157
はオフとなり、モータ123をオフさせて釣り竿本体1
22の先端の上昇を停止させる。海面232が更に下が
ると、今度はオモリ137が上昇し、数珠玉235がス
イッチ作動部160を押し上げる。スイッチ作動部16
0が上昇すると、スイッチ接点部158がオフからオン
状態となり、釣り竿本体122の先端が下がる方向にモ
ータ123を例えば逆転駆動させる。そして、釣り竿本
体122の先端が下降すると、オモリ137も下降し、
それに伴いスイッチ作動部160も下降するので、スイ
ッチ接点部157がオフとなる。したがって、モータ1
23もオフとなり、釣り竿本体122の先端と海面23
2との距離を適宜な距離に維持するようにしている。
【0079】したがって、波動によって釣り竿本体12
2の先端との距離が変化しても、上下作動スイッチ本体
134により常に釣り竿本体122の先端と海面との間
の距離をある一定の範囲で維持している。そのため、幹
糸2からの枝糸4の海面下の位置はある一定の範囲内で
維持されており、カツオ7の擬似針3へのかかり状態を
良好に維持している。
【0080】なお、スイッチ作動部159,160に穿
孔している挿通孔170,171の径は、数珠玉23
3,235より小さくしてあり、数珠玉233,235
の上下動に応じてスイッチ作動部159,160を上下
動させるようにしている。また、一方の数珠玉233と
他方の数珠玉235との間のロープ135の長さを長く
することで、スイッチ接点部157,158のオン作動
が遅れ、モータ123の負荷が軽減される。さらに、リ
ング234から浮き玉136までのロープ135aの長
さにより、釣り竿本体122の先端と海面232との距
離を設定している。
【0081】次に、釣り竿本体122の先端側に設けて
いる釣り糸送り出し電動リール本体132と押圧ローラ
ー133について説明する。この釣り糸送り出し電動リ
ール本体132と押圧ローラー133は上述の釣り糸巻
き上げローラー49,50により巻き上げられた幹糸2
を海中に送り出す装置である。
【0082】図42〜図44において、釣り竿本体12
2に鉄製の支持パイプ238がスライド自在に装着され
ており、この支持パイプ238の上部に穴239を穿孔
し、この穴239の上にナット241を溶接にて固着し
ている。そして、このナット241にボルト240を螺
着してボルト240の先端を釣り竿本体122に締め付
けて、支持パイプ238を釣り竿本体122の所定の位
置に固定している。支持パイプ238の両側には略く字
型で鉄製のリール支柱242,243を溶接等の手段に
より固着してある。このリール支柱242,243の下
部間に電動リール回転コマ244が両端にネジ切りを施
した軸246により回動自在に軸支されている。なお、
軸246はナット247により固定され、また電動リー
ル回転コマ244の周面には断面が略U字状のガイド溝
245が周設されている。
【0083】上記電動リール回転コマ244の側面に
は、図49に示すような内周面に内歯歯車251を形成
したリング円板状の歯車板252が固定されている。す
なわち、歯車板252の周囲に3ヶ所の穴263を穿設
し、この穴263を介して図44に示すように、ボルト
253を電動リール回転コマ244の側面に螺刻したネ
ジ穴に螺着することで、歯車板252が電動リール回転
コマ244の側面に固定されている。
【0084】また、リール支柱242の端面には図43
及び図44に示すように設置板254が配設されてお
り、この設置板254の側面にリール用モータ255が
固定されている。このリール用モータ255の回転軸2
56の先端には、図43、図45及び図48に示すよう
に上記歯車板252の内歯歯車251と噛合する歯車2
58を備えた歯車体257が固定されている。すなわ
ち、歯車体257の細径部259にネジ穴260を螺刻
し、このネジ穴260にボルト261を螺着することに
より、歯車体257がリール用モータ255の回転軸2
56に固定されている。
【0085】ここで、設置板254が固定されているリ
ール支柱242の部分は断面が角形であり、これは設置
板254のリール支柱242への溶接面積を大きくし
て、溶接を容易にしているものである。また、図44に
示すようにリール支柱242,243の下部には側面を
開口した溝248がそれぞれ形成されており、この溝2
48に図47に示す軸246の両端の細径のネジ部24
9を挿入し、ナット247で固定してリール支柱24
2,243に固定しているものである。
【0086】ところで、図46は上記電動リール回転コ
マ244の両側には軸部264がそれぞれ一体に側方に
突設されていて、この両側の軸部264の上部に軸24
6が挿通される軸穴265に連通する注油穴266がそ
れぞれ穿設されている。この注油穴266から軸246
に向けて注油が行なわれ、電動リール回転コマ244の
軸246との摩擦部分の磨耗を防ぐようにしている。
【0087】次に、上記電動リール回転コマ244のガ
イド溝245の周面を押圧する押圧ローラー133の構
成について説明する。図42及び図50において、電動
リール回転コマ244より先端側の釣り竿本体122の
両側に支軸270を挿通する穴271がそれぞれ穿孔さ
れている。この支軸270の両側の細径の部分にはネジ
部272がそれぞれ螺刻されており、このネジ部272
に鉄板からなるローラー支柱273の上部に穿設した穴
274が挿入され、さらに外側からナット275をネジ
部272に螺着することにより、釣り竿本体122に回
動自在に挿通した支軸270の両側にローラー支柱27
3,273がそれぞれ固定されるようになっている。し
たがって、ローラー支柱273,273は図42に示す
矢印イに示す方向に支軸270を軸として回動自在とな
っている。
【0088】押圧ローラー133は、金属製のコア部2
76と、このコア部276の外周面に貼り合わせ接着し
たゴム材からなる外周部277とで構成されており、こ
のゴム材の外周部277が電動リール回転コマ244の
ガイド溝245の周面をスプリング138の付勢力によ
り押圧している。なお、押圧ローラー133のゴム材の
外周部277の周面は図50に示すように電動リール回
転コマ244のガイド溝245の形状に合った突曲面状
に形成してある。
【0089】上記押圧ローラー133を軸支する回転軸
279は図51に示すような形状に形成されていて、両
側の細径部分にはネジ部280がそれぞれ形成されてい
る。一方、図50に示すように、上記ローラー支柱27
3の下部にも回転軸279のネジ部280を挿通する穴
282がそれぞれ穿孔されており、押圧ローラー133
を軸支した回転軸279のネジ部280を上記穴282
に挿通し、このネジ部280にナット283を螺着する
ことで、回転軸279がローラー支柱273に固定され
る。これにより、押圧ローラー133は回転軸279に
より回動自在に軸支される。
【0090】また、回転軸279の一端にはスプリング
138の下端を引っかけ係止する係止穴281が穿孔さ
れている。スプリング138の上端は図42に示すよう
に釣り竿本体122に穿孔した係止穴284に引っかけ
係止して、このスプリング138の弾力により押圧ロー
ラー133を電動リール回転コマ244に引きつけてい
る。図42に示すように、幹糸2は電動リール回転コマ
244のガイド溝245を通っており、押圧ローラー1
33により幹糸2が付勢されているので、電動リール回
転コマ244が回転することにより、幹糸2は図中矢印
方向に海中へと送り出されることになる。
【0091】なお、図50に示すように、上記押圧ロー
ラー133にも注油穴285が穿設されており、押圧ロ
ーラー133と回転軸279との磨耗を防ぐためのもの
である。また、他の釣り糸巻き上げローラー49,5
0、釣り糸誘導コマ34、ロープ誘導回転コマ146等
の回転部材には図示していないが、それぞれ上記注油穴
285と同様の注油穴が設けられている。
【0092】次に、大型船用の自動カツオ釣り装置の操
作について説明する。大型船用の自動カツオ釣り装置で
は、上述の釣り糸巻き上げローラー49,50の作動の
モータ43、及び幹糸2の送り出し用の電動リール回転
コマ244を回転させるリール用モータ255を駆動す
るための操作スイッチは1つで構成している。つまり、
この操作スイッチによりモータ43,255を連動して
オン、又はオフ制御を行なうようにしている。これは釣
り糸巻き上げ用のモータ43が作動すると同時に釣り糸
送り出し用(電動リール回転コマ244用)のリール用
モータ255の作動を可能にしたものである。
【0093】図52にその場合のブロック配線図を示
す。スイッチ部288が上述の操作スイッチを有するも
のであり、また、このスイッチ部288と釣り糸送り出
し用のリール用モータ255との間に電気抵抗器289
を設けている。この電気抵抗器289を設けているの
は、釣り糸巻き上げローラー49,50の釣り糸巻き上
げスピードに電動リール回転コマ244の釣り糸送り出
しスピードを合わせるものであり、この電動リール回転
コマ244のリール用モータ255に流れる電流の量を
調節し、リール用モータ255の回転速度を調節して、
釣り糸巻き上げローラー49,50の釣り糸巻き上げス
ピードに合わせている。
【0094】次に、スイッチ部288等の各種操作スイ
ッチの設置について説明する。図53及び図54に示す
ように、釣り竿上下作動モータ設置台121の四隅にそ
れぞれ支柱291を溶接等にて立設し、さらに各支柱2
91の上端面に鉄板292を溶接にて固着する。そし
て、この鉄板292の上面に配電板293を立設する。
この配電板293の側面に、釣り竿本体122の先端を
上下動させるモータ123の手動スイッチ、釣り竿本体
122の上下動の作動を自動か手動かを切り換える切換
スイッチ部220のスイッチ、釣り糸巻き上げローラー
49,50を駆動するモータ43及び釣り糸送り出し用
の電動リール回転コマ244を作動させるリール用モー
タ255のスイッチ、リール用モータ255の電流の流
れる量を調節する電気抵抗器289の操作ツマミ、及び
電気抵抗器289がそれぞれ配設されている。
【0095】ところで、大型船用の自動カツオ釣り装置
における幹糸2の巡回経路であるが、先の小型船用の自
動カツオ釣り装置の幹糸2の巡回経路では、図17の釣
り糸誘導回転コマ106のガイド溝110の上部を通過
した後に海中に進入していた。しかし、この大型船用の
自動カツオ釣り装置の場合は、図24に示すように釣り
糸誘導回転コマ106のガイド溝110の上部を通過
後、釣り竿本体122の下面側を経て、さらに釣り糸送
り出し電動リール本体132と押圧ローラー133の接
触部を通過後海中に進入する経路である。また、海中か
ら引き上げた幹糸2は小型船用の自動カツオ釣り装置の
場合と同様に、カツオ受け入れ回転コマ14を介して引
き上げられる。
【0096】また、釣り竿本体122の先端側への配線
は、図53に示す配電板293から釣り竿本体122の
上面側を通過して電動リール回転コマ244、上下作動
スイッチ本体134等へ配線が行なわれている。
【0097】なお、大型船用の自動カツオ釣り装置で
は、船艇の右舷及び左舷に多数設置してカツオ釣りをし
ても良く、また、右舷のみ、あるいは左舷のみに複数の
自動カツオ釣り装置を設置するようにしても良い。更に
は右舷あるいは左舷のいずれか一方に1台の自動カツオ
釣り装置を設置するようにしても良く、自動カツオ釣り
装置の数に本発明は特に限定されるものではない。
【0098】以上のように第2の実施の形態において
は、引き上げられたカツオ7はカツオ受け入れシュータ
ー13を滑り落ち、このカツオ受け入れシューター13
の下部側で釣り糸誘導コマ34によりカツオ7が擬似針
3から自動的に取り外される。そして、カツオ7が取り
外された幹糸2はさらに釣り竿本体122の先端側に設
けた釣り糸送り出し電動リール本体132と押圧ローラ
ー133とにより海中へと送り出されて巡回していき、
これらによりカツオ7を連続して自動的に釣り上げると
共に、自動的に取り外すことができる。したがって、カ
ツオ釣りにおける省力化を図ることができ、しかも連続
的に且つ自動的に大量のカツオ7を収穫することができ
る。
【0099】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の自動カツオ釣り
装置によれば、引き上げられたカツオはカツオ受け入れ
シューターを滑り落ち、丁度カツオの1本釣りの作業を
行なっている人がカツオが釣り上がった時、カツオの進
行方向とは反対の方向に釣り竿を返し、カツオの進行方
向とは反対の方向に釣り糸を引いてカツオを外すように
しているのと同様の原理で、このカツオ受け入れシュー
ターの下部側で釣り糸誘導コマによりカツオが釣り針か
ら自動的に取り外され、カツオが取り外された幹糸はさ
らに海中へと巡回していき、これらによりカツオを連続
して自動的に釣り上げると共に、自動的に取り外すこと
ができる。したがって、カツオ釣りにおける省力化を図
ることができ、しかも連続的に且つ自動的に大量のカツ
オを収穫することができる。また、上記幹糸の巡回スピ
ードは、傾斜したカツオ受け入れシューター内でカツオ
が滑り落ちるスピードの略1/2とし、カツオ受け入れ
シューターの下部の上方には幹糸を上方に引き上げる釣
り糸誘導コマが設けられているので、これにより、カツ
オはカツオ受け入れシューター内で幹糸の巡回スピード
より約2倍速く滑り落ちていき、この勢い良く滑り落ち
るカツオはカツオ受け入れシューターの下部で急に釣り
糸誘導コマに上方に引き上げられることで、釣り針に加
わる運動の方向が変わって、カツオから釣り針を自動的
に外すことができる。したがって、特に複雑な装置を必
要とせず、安価で簡単な構成によりカツオを自動的に釣
り針から取り外すことができる。
【0100】また、請求項2記載の自動カツオ釣り装置
によれば、引き上げられたカツオはカツオ受け入れシュ
ーターを滑り落ち、丁度カツオの1本釣りの作業を行な
っている人がカツオが釣り上がった時、カツオの進行方
向とは反対の方向に釣り竿を返し、カツオの進行方向と
は反対の方向に釣り糸を引いてカツオを外すようにして
いるのと同様の原理で、このカツオ受け入れシューター
の下部側で釣り糸誘導コマによりカツオが釣り針から自
動的に取り外され、カツオが取り外された幹糸はさらに
釣り竿本体の先端側に設けた幹糸送り出し手段を介して
海中へと巡回していき、これらによりカツオを連続して
自動的に釣り上げると共に、自動的に取り外すことがで
きる。したがって、カツオ釣りにおける省力化を図るこ
とができ、しかも連続的に且つ自動的に大量のカツオを
収穫することができる。
【0101】
【0102】さらに、請求項3記載の自動カツオ釣り装
置によれば、第1,第2の釣り糸巻き上げローラーの外
周面と押圧ローラーの外周面との間に上記幹糸が挟持さ
れ、各ローラーが回転することで、第1の釣り糸巻き上
げローラーの外周面、押圧ローラーの外周面及び第2の
釣り糸巻き上げローラーの外周面を順次通過しながら幹
糸が引き上げられていき、これにより幹糸を簡単な構成
で確実に海中へと巡回させることができる。
【0103】また、請求項4記載の自動カツオ釣り装置
によれば、釣り竿本体の先端と海面との距離がある一定
の範囲を維持することができ、そのため、幹糸に設けて
いる枝糸がある一定の範囲の水深内に保持できて、カツ
オの釣り針への食いつきを確かなものにできる。
【0104】請求項5記載の自動カツオ釣り方法では、
引き上げられたカツオはカツオ受け入れシューターを滑
り落ち、丁度カツオの1本釣りの作業を行なっている人
がカツオが釣り上がった時、カツオの進行方向とは反対
の方向に釣り竿を返し、カツオの進行方向とは反対の方
向に釣り糸を引いてカツオを外すようにしているのと同
様の原理で、このカツオ受け入れシューターの下部側で
釣り糸誘導コマによりカツオが釣り針から自動的に取り
外され、カツオが取り外された幹糸はさらに海中へと巡
回していき、これらによりカツオを連続して自動的に釣
り上げると共に、自動的に取り外すことができる。した
がって、カツオ釣りにおける省力化を図ることができ、
しかも連続的に且つ自動的に大量のカツオを収穫するこ
とができる。
【0105】また、請求項6記載の自動カツオ釣り方法
によれば、引き上げられたカツオはカツオ受け入れシュ
ーターを滑り落ち、丁度カツオの1本釣りの作業を行な
っている人がカツオが釣り上がった時、カツオの進行方
向とは反対の方向に釣り竿を返し、カツオの進行方向と
は反対の方向に釣り糸を引いてカツオを外すようにして
いるのと同様の原理で、このカツオ受け入れシューター
の下部側で釣り糸誘導コマによりカツオが釣り針から自
動的に取り外され、カツオが取り外された幹糸はさらに
釣り竿本体の先端側に設けた幹糸送り出し手段を介して
海中へと巡回していき、これらによりカツオを連続して
自動的に釣り上げると共に、自動的に取り外すことがで
きる。したがって、カツオ釣りにおける省力化を図るこ
とができ、しかも連続的に且つ自動的に大量のカツオを
収穫することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の自動カツオ釣り装置の側
面図である。
【図2】本発明の実施の形態の釣り具本体を示す図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態のカツオ受け入れ回転コマ
の取り付け状態を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態の釣り糸誘導コマの取り付
け状態を示す図である。
【図5】(a)は本発明の実施の形態の止めリングの正
面図である。(b)は本発明の実施の形態の止めリング
の平面図である。
【図6】(a)は本発明の実施の形態のカツオ受け入れ
シューターの底面図である。(b)は本発明の実施の形
態のカツオ受け入れシューターの側面図である。
【図7】本発明の実施の形態のカツオ受け入れシュータ
ーをモータ設置台及び支柱に取り付けた状態を示す図で
ある。
【図8】本発明の実施の形態の釣り糸巻き上げローラー
側から見た自動カツオ釣り装置の正面図である。
【図9】本発明の実施の形態の自動カツオ釣り装置の平
面図である。
【図10】本発明の実施の形態の軸受部の正面図であ
る。
【図11】本発明の実施の形態の押圧ローラーの取り付
け状態を示す正面図である。
【図12】本発明の実施の形態の押圧ローラーの取り付
け状態を示す平面図である。
【図13】本発明の実施の形態の軸受シャフトとローラ
ー回転軸との装着状態を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態のシャフトの取り付け状
態を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態のスプリングを懸架する
部材の拡大平面図である。
【図16】本発明の実施の形態のハンドルの平面図であ
る。
【図17】本発明の実施の形態のモータ設置台の側面図
である。
【図18】本発明の実施の形態のモータ設置台の平面図
である。
【図19】本発明の実施の形態の釣り糸誘導コマの取り
付け状態を示す図である。
【図20】(a)は一般用の釣り針を示す図である。
(b)は本発明のカツオ釣り用の釣り針を示す図であ
る。
【図21】本発明の実施の形態のカツオがカツオ受け入
れシューター内を滑り下る状態を示す図である。
【図22】本発明の実施の形態のカツオから擬似針が外
れる状態を示す説明図である。
【図23】本発明の実施の形態の小型船に自動カツオ釣
り装置を配置して幹糸を巡回させている状態を示す図で
ある。
【図24】本発明の第2の実施の形態の大型船用の自動
カツオ釣り装置を示す概略構成図である。
【図25】本発明の第2の実施の形態のモータ設置台の
平面図である。
【図26】本発明の第2の実施の形態のモータ設置台の
上方に釣り竿上下作動モータ設置台を取り付けた状態を
示す図である。
【図27】本発明の第2の実施の形態の上下作動モータ
側の接続パイプと釣り竿本体との接続状態を示す図であ
る。
【図28】本発明の第2の実施の形態の上下作動モータ
側の接続パイプと釣り竿本体との接続状態を示す説明図
である。
【図29】本発明の第2の実施の形態の上下作動スイッ
チ本体の内部の構成を示す破断側面図である。
【図30】本発明の第2の実施の形態の上下作動スイッ
チ本体の上面から見た断面図である。
【図31】本発明の第2の実施の形態のロープ誘導回転
コマの取り付け状態を示す平面図である。
【図32】本発明の第2の実施の形態のロープ誘導回転
コマを軸支している回転軸の平面図である。
【図33】(a)は本発明の第2の実施の形態のスイッ
チ作動部の正面図である。(b)は本発明の第2の実施
の形態のスイッチ作動部の側面図である。
【図34】本発明の第2の実施の形態の上下作動スイッ
チ本体の上部カバーの取り付け状態を示す断面図であ
る。
【図35】本発明の第2の実施の形態の上下作動スイッ
チ本体のスイッチベースの下面側から見た図である。
【図36】本発明の第2の実施の形態の上下作動スイッ
チ本体のスイッチベースの下部側に下部カバーを取り付
けた状態を示す図である。
【図37】(a)は本発明の第2の実施の形態の下部カ
バーの正面図である。(b)は本発明の第2の実施の形
態の下部カバーの側面図である。
【図38】本発明の第2の実施の形態の電源部のブロッ
ク回路図である。
【図39】本発明の第2の実施の形態の電源部、上下作
動スイッチ本体及びモータとの配線関係を示すブロック
回路図である。
【図40】本発明の第2の実施の形態の釣り竿本体の先
端の上下動を自動と手動を切り換える場合のブロック回
路図である。
【図41】本発明の第2の実施の形態の上下作動スイッ
チ本体の動作説明図である。
【図42】本発明の第2の実施の形態の釣り糸送り出し
電動リール本体と押圧ローラーとの接触構造を示す説明
図である。
【図43】本発明の第2の実施の形態の釣り糸送り出し
電動リール本体を釣り竿本体への取り付け構造を示す図
である。
【図44】本発明の第2の実施の形態の釣り糸送り出し
電動リール本体の側面図である。
【図45】本発明の第2の実施の形態の電動リール回転
コマ側の内歯歯車と噛合する歯車体の回転軸への取り付
け状態を示す図である。
【図46】本発明の第2の実施の形態の電動リール回転
コマの正面図である。
【図47】本発明の第2の実施の形態の電動リール回転
コマを軸支する軸の平面図である。
【図48】本発明の第2の実施の形態の電動リール回転
コマ側の内歯歯車と噛合する歯車体の回転軸への取り付
け状態を示す図である。
【図49】本発明の第2の実施の形態の電動リール回転
コマの側面に固定される歯車板の正面図である。
【図50】本発明の第2の実施の形態の押圧ローラーの
釣り竿本体への取り付け構造を示す説明図である。
【図51】本発明の第2の実施の形態の押圧ローラーを
軸支する回転軸の平面図である。
【図52】本発明の第2の実施の形態の釣り糸巻き上げ
用、釣り糸送り出し用のモータの配線関係を示すブロッ
ク回路図である。
【図53】本発明の第2の実施の形態の配電板の取り付
け構造を示す説明図である。
【図54】本発明の第2の実施の形態の配電板を取り付
ける場合の説明図である。
【図55】従来例におけるカツオの1本釣りを行なう場
合の説明図である。
【符号の説明】
1 釣り具本体 2 幹糸 3 擬似針(釣り針) 4 枝糸 7 カツオ 13 カツオ受け入れシューター 14 カツオ受け入れ回転コマ 34 釣り糸誘導コ 43 モータ 49 第1の釣り糸巻き上げローラー 50 第2の釣り糸巻き上げローラー 76 押圧ローラー 122 釣り竿本体 123 モータ(釣り竿回動手段) 132 釣り糸送り出し電動リール本体(幹糸送り出し
手段) 133 押圧ローラー((幹糸送り出し手段) 134 上下作動スイッチ本体(距離検知手段)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1本の釣り糸の両端を接続して形成したル
    ープ状の幹糸(2)に、先端に釣り針(3)を有する枝
    糸(4)を多数取り付けた釣り具本体(1)と、海中か
    らの上記幹糸(2)やカツオ(7)の引き上げをガイド
    するカツオ受け入れ回転コマ(14)と、このカツオ受
    け入れ回転コマ(14)を介して引き上げたカツオ
    (7)を幹糸(2)と共に受け入れ、該カツオ(7)を
    下方に滑り落としてカツオ(7)を外すべく傾斜して配
    設したカツオ受け入れシューター(13)と、このカツ
    オ受け入れシューター(13)の下部側で幹糸(2)を
    上方に引き上げることでカツオ(7)を反転させ、該
    ツオ(7)を釣り針(3)から自動的に取り外す釣り糸
    誘導コマ(34)と、モータ(43)にて駆動されて幹
    糸(2)を海中から引き上げると共に、上記釣り糸誘導
    コマ(34)を経た幹糸(2)を海中に送り出して幹糸
    (2)を海中に巡回させ、且つ、幹糸(2)の巡回スピ
    ードを、上記カツオ受け入れシューター(13)内でカ
    ツオ(7)が滑り落ちるスピードの略1/2として幹糸
    (2)を巡回させる幹糸巡回手段(49)(50)(7
    6)とを備えていることを特徴とする自動カツオ釣り装
    置。
  2. 【請求項2】1本の釣り糸の両端を接続して形成したル
    ープ状の幹糸(2)に、先端に釣り針(3)を有する枝
    糸(4)を多数取り付けた釣り具本体(1)と、海中か
    らの上記幹糸(2)やカツオ(7)の引き上げをガイド
    するカツオ受け入れ回転コマ(14)と、このカツオ受
    け入れ回転コマ(14)を介して引き上げたカツオ
    (7)を幹糸(2)と共に受け入れ、該カツオ(7)を
    下方に滑り落としてカツオ(7)を外すべく傾斜して配
    設したカツオ受け入れシューター(13)と、このカツ
    オ受け入れシューター(13)の下部側で幹糸(2)を
    上方に引き上げることでカツオ(7)を反転させ、該
    ツオ(7)を釣り針(3)から自動的に取り外す釣り糸
    誘導コマ(34)と、モータ(43)にて駆動されて幹
    糸(2)を海中から引き上げると共に、上記幹糸(2)
    の巡回スピードを、上記カツオ受け入れシューター(1
    3)内でカツオ(7)が滑り落ちるスピードの略1/2
    として幹糸(2)を巡回させる幹糸巡回手段(49)
    (50)(76)と、船上から海上へ延出した釣り竿本
    体(122)と、この釣り竿本体(122)の先端側に
    配設されて上記幹糸引き上げ手段(49)(50)(7
    6)を経た幹糸(2)を海中へ送り出して幹糸(2)を
    海中で巡回させる幹糸送り出し手段(132)(13
    3)とを備えていることを特徴とする自動カツオ釣り装
    置。
  3. 【請求項3】モータ(43)により回転駆動される第1
    の釣り糸巻き上げローラー(49)と、この第1の釣り
    糸巻き上げローラー(49)と連動して回転する第2の
    釣り糸巻き上げローラー(50)と、上記第1,第2の
    釣り糸巻き上げローラー(49)(50)の間に配置さ
    れ該第1,第2の釣り糸巻き上げローラー(49)(5
    0)の外周面をそれぞれ同時に押圧する押圧ローラー
    (76)とで、上記幹糸巡回手段、あるいは上記幹糸引
    き上げ手段を構成し、第1の釣り糸巻き上げローラー
    (49)の外周面、押圧ローラー(76)の外周面及び
    第2の釣り糸巻き上げローラー(50)の外周面を順次
    通過し、第1,第2の釣り糸巻き上げローラー(49)
    (50)の外周面と押圧ローラー(76)の外周面との
    間に上記幹糸(2)が挟持され、各ローラー(49)
    (50)(76)が回転することで幹糸(2)を海中か
    ら引き上げるようにしていることを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の自動カツオ釣り装置。
  4. 【請求項4】釣り竿本体(122)の先端と海面との距
    離をある程度の範囲で検知する距離検知手段(134)
    と、この距離検知手段(134)からの信号により釣り
    竿本体(122)を回動させて該釣り竿本体(122)
    の先端と海面との距離をある一定の範囲で維持させる釣
    り竿回動手段(123)とを備えていることを特徴とす
    る請求項2または請求項3記載の自動カツオ釣り装置。
  5. 【請求項5】1本の釣り糸の両端を接続して形成したル
    ープ状の幹糸(2)に、先端に釣り針(3)を有する枝
    糸(4)を多数取り付けた釣り具本体(1)と、海中か
    らの上記幹糸(2)やカツオ(7)の引き上げをガイド
    するカツオ受け入れ回転コマ(14)と、このカツオ受
    け入れ回転コマ(14)を介して引き上げたカツオ
    (7)を幹糸(2)と共に受け入れ、該カツオ(7)を
    下方に滑り落としてカツオ (7)を外すべく傾斜して配
    設したカツオ受け入れシューター(13)と、このカツ
    オ受け入れシューター(13)の下部側で幹糸(2)を
    上方に引き上げることでカツオ(7)を反転させ、該
    ツオ(7)を釣り針(3)から自動的に取り外す釣り糸
    誘導コマ(34)と、モータ(43)にて駆動されて幹
    糸(2)を海中から引き上げると共に、上記釣り糸誘導
    コマ(34)を経た幹糸(2)を海中に送り出して幹糸
    (2)を海中に巡回させ、且つ、幹糸(2)の巡回スピ
    ードを、上記カツオ受け入れシューター(13)内でカ
    ツオ(7)が滑り落ちるスピードの略1/2として幹糸
    (2)を巡回させる幹糸巡回手段(49)(50)(7
    6)とで自動カツオ釣り装置を構成し、この自動カツオ
    釣り装置を小型の船艇の船尾に配置し、この船艇を進め
    ながら幹糸(2)を海中に巡回させてカツオ(7)を自
    動的に釣るようにしたことを特徴とする自動カツオ釣り
    方法。
  6. 【請求項6】1本の釣り糸の両端を接続して形成したル
    ープ状の幹糸(2)に、先端に釣り針(3)を有する枝
    糸(4)を多数取り付けた釣り具本体(1)と、海中か
    らの上記幹糸(2)やカツオ(7)の引き上げをガイド
    するカツオ受け入れ回転コマ(14)と、このカツオ受
    け入れ回転コマ(14)を介して引き上げたカツオ
    (7)を幹糸(2)と共に受け入れ、該カツオ(7)を
    下方に滑り落としてカツオ(7)を外すべく傾斜して配
    設したカツオ受け入れシューター(13)と、このカツ
    オ受け入れシューター(13)の下部側で幹糸(2)を
    上方に引き上げることでカツオ(7)を反転させ、該
    ツオ(7)を釣り針(3)から自動的に取り外す釣り糸
    誘導コマ(34)と、モータ(43)にて駆動されて幹
    糸(2)を海中から引き上げると共に、上記幹糸(2)
    の巡回スピードを、上記カツオ受け入れシューター(1
    3)内でカツオ(7)が滑り落ちるスピードの略1/2
    として幹糸(2)を巡回させる幹糸巡回手段(49)
    (50)(76)と、船上から海上へ延出した釣り竿本
    体(122)と、この釣り竿本体(122)の先端側に
    配設されて上記幹糸引き上げ手段(49)(50)(7
    6)を経た幹糸(2)を海中へ送り出して幹糸(2)を
    海中で巡回させる幹糸送り出し手段(132)(13
    3)とで自動カツオ釣り装置を構成し、この自動カツオ
    釣り装置を大型の船艇の右舷、左舷の少なくともいずれ
    か一方に配設し、この船艇を停泊させた状態で幹糸
    (2)を海中に巡回させながらカツオ(7)を自動的に
    釣るようにしたことを特徴とする自動カツオ釣り方法。
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