JP2960008B2 - 香料保持能力を有するシート材料 - Google Patents
香料保持能力を有するシート材料Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たばこ製品の香料
保持能力を有するシート材料に関する。
保持能力を有するシート材料に関する。
【0002】
【従来の技術】シガレット等のたばこ製品には、たばこ
本来の香喫味を改善するために、製造工程において種々
の香料が添加されている。これら製造工程で添加される
香料は、その機能に応じて一次香料および二次香料(ト
ップフレーバー)に分類される。たばこ製品に含まれる
香料、即ち、たばこに本来含まれる香料成分、並びに一
次香料および二次香料のような添加香料は、その殆どが
揮発性である。従って、蒸発または昇華による香料の揮
散は、商品品質の経時劣化、即ち香喫味の低下の原因と
して大きな問題となる。特に、例えばメンソールのよう
な付加価値の高い香料の場合、その揮散による消失は著
しく製品品質を低下させることになる。
本来の香喫味を改善するために、製造工程において種々
の香料が添加されている。これら製造工程で添加される
香料は、その機能に応じて一次香料および二次香料(ト
ップフレーバー)に分類される。たばこ製品に含まれる
香料、即ち、たばこに本来含まれる香料成分、並びに一
次香料および二次香料のような添加香料は、その殆どが
揮発性である。従って、蒸発または昇華による香料の揮
散は、商品品質の経時劣化、即ち香喫味の低下の原因と
して大きな問題となる。特に、例えばメンソールのよう
な付加価値の高い香料の場合、その揮散による消失は著
しく製品品質を低下させることになる。
【0003】現在のたばこ製品ではパッケージの気密性
が向上しているため、製品を開封するまでは、上記のよ
うな揮散消失はさほど問題にならない。しかし、一旦開
封してしまえば、パッケージの気密性が損なわれるた
め、従来のたばこ製品では、開封後の香料の揮散による
香喫味低下を回避することはできない。そのため、従来
のたばこ製品では、開封後にも種々の香料の揮散を防止
し、一定期間は開封時の香喫味を維持するための工夫が
求められていた。
が向上しているため、製品を開封するまでは、上記のよ
うな揮散消失はさほど問題にならない。しかし、一旦開
封してしまえば、パッケージの気密性が損なわれるた
め、従来のたばこ製品では、開封後の香料の揮散による
香喫味低下を回避することはできない。そのため、従来
のたばこ製品では、開封後にも種々の香料の揮散を防止
し、一定期間は開封時の香喫味を維持するための工夫が
求められていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたもので、その解決しようとする課題は、た
ばこ製品の香味を長期間に渡って安定させ、維持させる
ために、香料の揮散を抑制する、香料の保持性能の高い
シート材料を提供することである。
みてなされたもので、その解決しようとする課題は、た
ばこ製品の香味を長期間に渡って安定させ、維持させる
ために、香料の揮散を抑制する、香料の保持性能の高い
シート材料を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】代表的なたばこ製品であ
るシガレットは、親水性表面を有する刻みたばこおよび
紙材料、疎水性表面で覆われている活性炭、並びに親水
性および疎水性の両方の性質を有するフィルターから構
成されている。そして、香料の多くは、非水溶性且つ非
極性である。実験を行ってみると、香料の持つ上記特性
を反映して、親水性表面をもつ紙への非水溶性香料の吸
着性能は低いが、フィルターおよび活性炭への吸着性能
は高いことが示された。
るシガレットは、親水性表面を有する刻みたばこおよび
紙材料、疎水性表面で覆われている活性炭、並びに親水
性および疎水性の両方の性質を有するフィルターから構
成されている。そして、香料の多くは、非水溶性且つ非
極性である。実験を行ってみると、香料の持つ上記特性
を反映して、親水性表面をもつ紙への非水溶性香料の吸
着性能は低いが、フィルターおよび活性炭への吸着性能
は高いことが示された。
【0006】本発明者は、上記実験結果を考慮に入れ、
たばこのフィルター材料の可塑剤などに用いられるエス
テル類などを添加剤として用い、紙に含有させるかまた
は表面層を形成させることにより、香料の揮散を抑制で
きる、香料の保持性能の高いシート材料が得られること
を発見し、これに基づいて本発明に到達した。
たばこのフィルター材料の可塑剤などに用いられるエス
テル類などを添加剤として用い、紙に含有させるかまた
は表面層を形成させることにより、香料の揮散を抑制で
きる、香料の保持性能の高いシート材料が得られること
を発見し、これに基づいて本発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明は、添加剤として、グリ
セリンエステルもしくはプロピレングリコールまたはそ
れらの混合物を含有することを特徴とする、たばこ製品
用シート材料である。
セリンエステルもしくはプロピレングリコールまたはそ
れらの混合物を含有することを特徴とする、たばこ製品
用シート材料である。
【0008】好ましくは、本発明は、添加剤として、さ
らに、糖エステルをも含有することを特徴とする、上記
のたばこ製品用シート材料である。さらに、本発明は、
前記添加剤を有機溶剤に溶解させ、それを前記シート材
料の紙部分に含浸させるか、または塗布もしくは散布し
て前記シート材料の紙部分に含有させることを特徴とす
る、上記のたばこ製品用シート材料の製造方法である。
らに、糖エステルをも含有することを特徴とする、上記
のたばこ製品用シート材料である。さらに、本発明は、
前記添加剤を有機溶剤に溶解させ、それを前記シート材
料の紙部分に含浸させるか、または塗布もしくは散布し
て前記シート材料の紙部分に含有させることを特徴とす
る、上記のたばこ製品用シート材料の製造方法である。
【0009】より好ましくは、本発明は、内部にたばこ
製品を収納するための空間を有する筐体からなるたばこ
製品用パッケージであって、その内壁が、上記のシート
材料で覆われていることを特徴とする、たばこ製品用パ
ッケージである。本発明により、高い香料保持性能を持
つ、たばこ構成素材の紙製のシート材料が提供される。
製品を収納するための空間を有する筐体からなるたばこ
製品用パッケージであって、その内壁が、上記のシート
材料で覆われていることを特徴とする、たばこ製品用パ
ッケージである。本発明により、高い香料保持性能を持
つ、たばこ構成素材の紙製のシート材料が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について説明する。本発明において、添加剤とは、こ
れを用いることによりたばこ製品用シート材料の香料保
持性能を向上させるものをいう。
態について説明する。本発明において、添加剤とは、こ
れを用いることによりたばこ製品用シート材料の香料保
持性能を向上させるものをいう。
【0011】本発明において、グリセリンエステルと
は、トリアセチン(グリセリントリアセタート)、グリ
セリントリプロピオナート、トリブチリン(グリセリン
トリブチラート)、トリラウリン(グリセリントリラウ
ラート)、トリミリスチン(グリセリントリミリスター
ト)、トリパルミチン(グリセリントリパルミター
ト)、トリステアリン(グリセリントリステアラー
ト)、α,γ−ジアセチン(グリセリン1,3−ジアセ
タート)、グリセリン1,3−ジプロピオナート、α,
γ−ジオレイン(グリセリン1,3−ジオレアート)、
α,β−ジステアリン(グリセリン1,2−ジステアラ
ート)、α,γ−ジステアリン(グリセリン1,3−ジ
ステアラート)などである。この中で、特にトリアセチ
ンが好ましい。
は、トリアセチン(グリセリントリアセタート)、グリ
セリントリプロピオナート、トリブチリン(グリセリン
トリブチラート)、トリラウリン(グリセリントリラウ
ラート)、トリミリスチン(グリセリントリミリスター
ト)、トリパルミチン(グリセリントリパルミター
ト)、トリステアリン(グリセリントリステアラー
ト)、α,γ−ジアセチン(グリセリン1,3−ジアセ
タート)、グリセリン1,3−ジプロピオナート、α,
γ−ジオレイン(グリセリン1,3−ジオレアート)、
α,β−ジステアリン(グリセリン1,2−ジステアラ
ート)、α,γ−ジステアリン(グリセリン1,3−ジ
ステアラート)などである。この中で、特にトリアセチ
ンが好ましい。
【0012】本発明の添加剤には、上記のようなグリセ
リンエステル以外に、プロピレングリコールを用いるこ
とができる。添加剤としてグリセリンエステルもしくは
プロピレングリコールを用いる際には、上記の化合物を
1種類だけで用いることも、それらのうちの2以上を任
意に混合して用いることも、いずれも可能である。
リンエステル以外に、プロピレングリコールを用いるこ
とができる。添加剤としてグリセリンエステルもしくは
プロピレングリコールを用いる際には、上記の化合物を
1種類だけで用いることも、それらのうちの2以上を任
意に混合して用いることも、いずれも可能である。
【0013】本発明において、たばこ製品用シート材料
とは、紙、または紙の片面もしくは両面に織布;不織
布;セロハン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリアミド、ポリイミドなどの
プラスチックフィルム;アルミニウム、銅、銀、金など
の金属箔;竹、木材などの薄片等が裏打ちされたものを
いう。
とは、紙、または紙の片面もしくは両面に織布;不織
布;セロハン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリアミド、ポリイミドなどの
プラスチックフィルム;アルミニウム、銅、銀、金など
の金属箔;竹、木材などの薄片等が裏打ちされたものを
いう。
【0014】また、上記シート材料において紙とは、た
ばこ用紙製材料品である、(たばこ)巻紙、ペーパーフ
ィルター、プラグ巻取紙、チップペーパー、アルミ箔裏
紙、包か、インナーフレーム、ブランク(小箱)などの
いずれかとして用いることができる紙素材すべてを指
す。たばこ製品用シート材料は、たばこパッケージ用シ
ート材料であっても有効である。たばこパッケージ用シ
ート材料とは、上記のアルミ箔裏紙、包か、インナーフ
レーム、ブランク(小箱)などの、刻みたばこ、シガー
またはシガレットのようなたばこ(喫煙)製品を包装す
るために用いるシート材料のことである。
ばこ用紙製材料品である、(たばこ)巻紙、ペーパーフ
ィルター、プラグ巻取紙、チップペーパー、アルミ箔裏
紙、包か、インナーフレーム、ブランク(小箱)などの
いずれかとして用いることができる紙素材すべてを指
す。たばこ製品用シート材料は、たばこパッケージ用シ
ート材料であっても有効である。たばこパッケージ用シ
ート材料とは、上記のアルミ箔裏紙、包か、インナーフ
レーム、ブランク(小箱)などの、刻みたばこ、シガー
またはシガレットのようなたばこ(喫煙)製品を包装す
るために用いるシート材料のことである。
【0015】本発明においては、糖エステルを、上記の
グリセリンエステルもしくはプロピレングリコールまた
はそれらの混合物と併用して用いることが好ましい。本
発明において、糖エステルとは、セルロースアセテー
ト、セルロースプロピオネート、セルロースブチレー
ト、セルロースアセテートブチレートなどの多糖エステ
ル;または、シュクロースジステアロイルヘキサアセテ
ート、シュクロースジパルミトイルヘキサアセテートな
どのショ糖高級脂肪酸エステルなどである。それらの中
で、特にセルロースアセテートが好ましい。
グリセリンエステルもしくはプロピレングリコールまた
はそれらの混合物と併用して用いることが好ましい。本
発明において、糖エステルとは、セルロースアセテー
ト、セルロースプロピオネート、セルロースブチレー
ト、セルロースアセテートブチレートなどの多糖エステ
ル;または、シュクロースジステアロイルヘキサアセテ
ート、シュクロースジパルミトイルヘキサアセテートな
どのショ糖高級脂肪酸エステルなどである。それらの中
で、特にセルロースアセテートが好ましい。
【0016】糖エステルを用いるに当っては、それらの
化合物を1種類だけで用いることも、それらのうちの2
以上を任意に混合して用いることもいずれも可能であ
る。本発明のシート材料により保持される香料は多岐に
わたるが、代表的なものを挙げれば、リモネン、メント
ール、ペパーミントオイル、スペアミントオイルなどで
ある。他にも、酢酸エチル、酪酸エチル、安息香酸エチ
ルなどのエステル類、リナロール、ネロール、ゲラニオ
ールなどのアルコール類、アネトールなどのフェノール
類、バニリンなどのアルデヒド類、またはラクトン類な
どがあげられる。
化合物を1種類だけで用いることも、それらのうちの2
以上を任意に混合して用いることもいずれも可能であ
る。本発明のシート材料により保持される香料は多岐に
わたるが、代表的なものを挙げれば、リモネン、メント
ール、ペパーミントオイル、スペアミントオイルなどで
ある。他にも、酢酸エチル、酪酸エチル、安息香酸エチ
ルなどのエステル類、リナロール、ネロール、ゲラニオ
ールなどのアルコール類、アネトールなどのフェノール
類、バニリンなどのアルデヒド類、またはラクトン類な
どがあげられる。
【0017】本発明を達成するためには、シート材料の
紙部分に、グリセリンエステルもしくはプロピレングリ
コールまたはそれらの混合物を含有させる。セルロース
アセテートのような糖エステルが前記グリセリンエステ
ルもしくはプロピレングリコールまたはそれらの混合物
とともに含有させることは、香料保持性能を向上させる
上で好ましい。
紙部分に、グリセリンエステルもしくはプロピレングリ
コールまたはそれらの混合物を含有させる。セルロース
アセテートのような糖エステルが前記グリセリンエステ
ルもしくはプロピレングリコールまたはそれらの混合物
とともに含有させることは、香料保持性能を向上させる
上で好ましい。
【0018】本発明において、シート材料(の紙部分)
が添加剤を含有するとは、上記添加剤が、紙内部に浸透
しているか、または、表面に薄層を形成していることを
いう。一般的には、浸透も表面の薄層形成も両方とも為
されている。
が添加剤を含有するとは、上記添加剤が、紙内部に浸透
しているか、または、表面に薄層を形成していることを
いう。一般的には、浸透も表面の薄層形成も両方とも為
されている。
【0019】本発明のシート材料が含有している添加剤
量は、固形分として、紙素材100重量部に対して3重
量部〜100重量部の範囲である。100重量部を超え
ると添加剤の剥離と言った不都合が生じ、3重量部未満
では、求められるだけの香料保持効果が実質上得られな
いからである。
量は、固形分として、紙素材100重量部に対して3重
量部〜100重量部の範囲である。100重量部を超え
ると添加剤の剥離と言った不都合が生じ、3重量部未満
では、求められるだけの香料保持効果が実質上得られな
いからである。
【0020】糖エステルを併用する場合の、グリセリン
エステルもしくはプロピレングリコールまたはそれらの
任意の混合物との間の量比は、(糖エステル:グリセリ
ンエステルなど)が、(100:20)から(5:10
0)の間の範囲となるようにする。
エステルもしくはプロピレングリコールまたはそれらの
任意の混合物との間の量比は、(糖エステル:グリセリ
ンエステルなど)が、(100:20)から(5:10
0)の間の範囲となるようにする。
【0021】シート材料の紙素材に含有させるべき添加
剤は、グリセリンエステルもしくはプロピレングリコー
ルまたはそれらの混合物のみ、グリセリンエステルもし
くはプロピレングリコールまたはそれらの混合物と糖エ
ステルとの固形混合物、グリセリンエステルもしくはプ
ロピレングリコールまたはそれらの混合物の有機溶媒溶
解物、または、グリセリンエステルもしくはプロピレン
グリコールまたはそれらの混合物と糖エステルとの有機
溶媒溶解物である。
剤は、グリセリンエステルもしくはプロピレングリコー
ルまたはそれらの混合物のみ、グリセリンエステルもし
くはプロピレングリコールまたはそれらの混合物と糖エ
ステルとの固形混合物、グリセリンエステルもしくはプ
ロピレングリコールまたはそれらの混合物の有機溶媒溶
解物、または、グリセリンエステルもしくはプロピレン
グリコールまたはそれらの混合物と糖エステルとの有機
溶媒溶解物である。
【0022】添加剤を有機溶媒に溶解させない場合は、
添加剤を練り物、乾燥微粉末などとし、シート材料の紙
素材表面に薄く塗布するか、或いは吹き付けるなどして
馴染ませて、製造すれば良い。
添加剤を練り物、乾燥微粉末などとし、シート材料の紙
素材表面に薄く塗布するか、或いは吹き付けるなどして
馴染ませて、製造すれば良い。
【0023】有機溶媒溶解物として用いた場合は、含
浸、塗布または散布後に乾燥させ、有機溶媒が紙製のシ
ート材料中に残留しないようにする。この様にして、こ
の添加剤を用いることにより、シート材料に疎水性表面
が与えられ、香料の保持性能が向上する。なお、ここで
含浸とは、シート材料全体を容器中の該有機溶媒溶解物
に浸漬することなどを言い、塗布または散布とは、ハケ
塗り、ローラー塗り、スプレー吹き付けなどを言う。
浸、塗布または散布後に乾燥させ、有機溶媒が紙製のシ
ート材料中に残留しないようにする。この様にして、こ
の添加剤を用いることにより、シート材料に疎水性表面
が与えられ、香料の保持性能が向上する。なお、ここで
含浸とは、シート材料全体を容器中の該有機溶媒溶解物
に浸漬することなどを言い、塗布または散布とは、ハケ
塗り、ローラー塗り、スプレー吹き付けなどを言う。
【0024】添加剤の溶解、希釈に用いる有機溶媒とし
ては、シート材料の材質により適宜選択すべきである
が、アセトン、メチルエチルケトン、エタノール、ジエ
チルエーテル、ベンゼン、クロロホルム、塩化メチレン
などがあげられ、これらの中では、通常アセトンが好ま
しい。
ては、シート材料の材質により適宜選択すべきである
が、アセトン、メチルエチルケトン、エタノール、ジエ
チルエーテル、ベンゼン、クロロホルム、塩化メチレン
などがあげられ、これらの中では、通常アセトンが好ま
しい。
【0025】なお、本発明の作用として、紙製のシート
材料表面と香料との化学的な関係を概説すれば、次のよ
うなものであろう。即ち、たばこ製品シート材料の紙製
の部分(成分)の表面は、セルロース中の水酸基のため
に親水性表面を構成しており、通常の大気中ではほとん
ど水分子で覆われていると考えられている。一方、香料
の大部分は、非水溶性または非極性物質であるため、シ
ート材料への吸着性能は、吸着する側(の表面)の疎水
性または非極性を向上させるほど大きくなる。上記添加
剤を用いることにより、たばこ構成素材の中の紙製のシ
ート材料の一部または全体に疎水性表面または非極性表
面を形成させ、その結果、香料との親和性が高まって、
香料のシート材料への吸着性能が向上するものと考えら
れる。
材料表面と香料との化学的な関係を概説すれば、次のよ
うなものであろう。即ち、たばこ製品シート材料の紙製
の部分(成分)の表面は、セルロース中の水酸基のため
に親水性表面を構成しており、通常の大気中ではほとん
ど水分子で覆われていると考えられている。一方、香料
の大部分は、非水溶性または非極性物質であるため、シ
ート材料への吸着性能は、吸着する側(の表面)の疎水
性または非極性を向上させるほど大きくなる。上記添加
剤を用いることにより、たばこ構成素材の中の紙製のシ
ート材料の一部または全体に疎水性表面または非極性表
面を形成させ、その結果、香料との親和性が高まって、
香料のシート材料への吸着性能が向上するものと考えら
れる。
【0026】本発明は、既述したようにたばこ(喫煙)
製品自体ではなく、そのパッケージ材料に適用されても
極めて有効であることは特筆すべきことであるが、その
理由は未だ十分に解明されてはいない。しかし、パッケ
ージ内に含まれる全香料(たばこ製品、デッドスペース
及びパッケージ内面)の保持能力が増大することを考え
れば容易に理解できるであろう。また、より詳細には次
のように考えることができる。即ち、上記添加剤により
付加されたシート材料の香料保持能力が極めて強力であ
るため、開封までの保存期間の間に、パッケージ用シー
ト材料の表面は香料を吸着保持し、香料で飽和される。
従って、開封後の状態をハードボックスタイプのパッケ
ージについて考察すると、パッケージ内の空間が再度飽
和されるまで、たばこ製品からの香料の揮散が生じるこ
とになる。その際、香料はたばこ製品からだけではな
く、パッケージシート材料からも、吸着保持された香料
が揮散する。本発明の場合、パッケージシートには従来
よりも多くの香料が保持されているから、その分だけた
ばこ製品からの香料の揮散を抑制することができること
になる。
製品自体ではなく、そのパッケージ材料に適用されても
極めて有効であることは特筆すべきことであるが、その
理由は未だ十分に解明されてはいない。しかし、パッケ
ージ内に含まれる全香料(たばこ製品、デッドスペース
及びパッケージ内面)の保持能力が増大することを考え
れば容易に理解できるであろう。また、より詳細には次
のように考えることができる。即ち、上記添加剤により
付加されたシート材料の香料保持能力が極めて強力であ
るため、開封までの保存期間の間に、パッケージ用シー
ト材料の表面は香料を吸着保持し、香料で飽和される。
従って、開封後の状態をハードボックスタイプのパッケ
ージについて考察すると、パッケージ内の空間が再度飽
和されるまで、たばこ製品からの香料の揮散が生じるこ
とになる。その際、香料はたばこ製品からだけではな
く、パッケージシート材料からも、吸着保持された香料
が揮散する。本発明の場合、パッケージシートには従来
よりも多くの香料が保持されているから、その分だけた
ばこ製品からの香料の揮散を抑制することができること
になる。
【0027】
【実施例】本発明の、たばこ構成素材の中の紙製のシー
ト材料を、以下に実施例を用いて詳細に説明する。な
お、実施例1〜12において香料の吸着性能を検討する
に当たってリモネンを用いたのは、リモネンは、非水溶
性であり、かつ非極性で高い蒸気圧を持つために、リモ
ネン−水系の2成分吸着平衡におけるリモネンの吸着量
を検討すれば、効率的に測定できることが分かったから
である。これらの知見を基に、紙材料による香料の揮散
を抑制し、吸着性能を向上させることにより、紙に、フ
ィルター素材のもつ高い吸着性能を付与する方法を以下
に検討した。
ト材料を、以下に実施例を用いて詳細に説明する。な
お、実施例1〜12において香料の吸着性能を検討する
に当たってリモネンを用いたのは、リモネンは、非水溶
性であり、かつ非極性で高い蒸気圧を持つために、リモ
ネン−水系の2成分吸着平衡におけるリモネンの吸着量
を検討すれば、効率的に測定できることが分かったから
である。これらの知見を基に、紙材料による香料の揮散
を抑制し、吸着性能を向上させることにより、紙に、フ
ィルター素材のもつ高い吸着性能を付与する方法を以下
に検討した。
【0028】実施例1〜12および比較例1:紙素材と
してTOYO濾紙No.2(15cm)、添加剤として
セルロースアセテートおよびトリアセチン(MERC
K)のアセトン溶液を用いた。
してTOYO濾紙No.2(15cm)、添加剤として
セルロースアセテートおよびトリアセチン(MERC
K)のアセトン溶液を用いた。
【0029】シート材料を作成するに当たっては、シャ
ーレに濾紙を入れ、さらに上記添加剤を流し入れ、それ
を満遍なく広げた後に室温で30分間真空乾燥すること
により溶媒を除去した。
ーレに濾紙を入れ、さらに上記添加剤を流し入れ、それ
を満遍なく広げた後に室温で30分間真空乾燥すること
により溶媒を除去した。
【0030】上記シート材料を試料とするために、吸着
容器(直径10mm)に入る程度に小さく切断した。下
記の表1に、各試料における、濾紙に対するセルロース
アセテートおよびトリアセチンの添加量(wt%)を示
す。
容器(直径10mm)に入る程度に小さく切断した。下
記の表1に、各試料における、濾紙に対するセルロース
アセテートおよびトリアセチンの添加量(wt%)を示
す。
【0031】
【表1】
【0032】上記表中の試料を用いて、リモネンと水と
の混合蒸気による2成分吸着平衡におけるリモネンの吸
着量を次のように測定した。試料を導入口および導出口
を有する吸着容器に入れ、303Kの温度で、リモネン
の蒸気圧が0.07kPa(リモネンの飽和蒸気圧は
0.36kPa)であり、水の蒸気圧が2.5kPa
(水の飽和蒸気圧は4.2kPa)であるような、リモ
ネンと水との混合蒸気を試料が平衡状態に達するまで
(30時間以上)供給した。次いで、平衡状態に達した
蒸気試料を403Kで1時間真空脱着し、得られたリモ
ネンの蒸気を液体窒素でトラップしてガスクロマトグラ
フィーで定量した。添加剤として、6wt%トリアセチ
ンとセルロースアセテートとの混合物またはトリアセチ
ンのみを用いて得た試料のリモネン吸着量を下の表2に
示す。
の混合蒸気による2成分吸着平衡におけるリモネンの吸
着量を次のように測定した。試料を導入口および導出口
を有する吸着容器に入れ、303Kの温度で、リモネン
の蒸気圧が0.07kPa(リモネンの飽和蒸気圧は
0.36kPa)であり、水の蒸気圧が2.5kPa
(水の飽和蒸気圧は4.2kPa)であるような、リモ
ネンと水との混合蒸気を試料が平衡状態に達するまで
(30時間以上)供給した。次いで、平衡状態に達した
蒸気試料を403Kで1時間真空脱着し、得られたリモ
ネンの蒸気を液体窒素でトラップしてガスクロマトグラ
フィーで定量した。添加剤として、6wt%トリアセチ
ンとセルロースアセテートとの混合物またはトリアセチ
ンのみを用いて得た試料のリモネン吸着量を下の表2に
示す。
【0033】
【表2】
【0034】なお、上記表中、比例定数とは、トリアセ
チン添加量に対するリモネン吸着量の増加率を表す。セ
ルロースアセテートとトリアセチンの混合比を変化させ
た場合のリモネン吸着量を表3に示す。この実験によれ
ばリモネン吸着量は、(セルロースアセテート:トリア
セチン)=(100:20)の混合比まではトリアセチ
ンの混合比が大きくなるほど増加した。一方、セルロー
スアセテートについては、混合比が(セルロースアセテ
ート:トリアセチン)=(5:100)よりも大きくな
ると、リモネン吸着量は余り変化しなくなる。このこと
から、セルロースアセテートとトリアセチンとの混合物
を添加剤に用いた場合、その混合比は、(100:2
0)から(5:100)の間の範囲が適切であることが
分かる。
チン添加量に対するリモネン吸着量の増加率を表す。セ
ルロースアセテートとトリアセチンの混合比を変化させ
た場合のリモネン吸着量を表3に示す。この実験によれ
ばリモネン吸着量は、(セルロースアセテート:トリア
セチン)=(100:20)の混合比まではトリアセチ
ンの混合比が大きくなるほど増加した。一方、セルロー
スアセテートについては、混合比が(セルロースアセテ
ート:トリアセチン)=(5:100)よりも大きくな
ると、リモネン吸着量は余り変化しなくなる。このこと
から、セルロースアセテートとトリアセチンとの混合物
を添加剤に用いた場合、その混合比は、(100:2
0)から(5:100)の間の範囲が適切であることが
分かる。
【0035】
【表3】
【0036】実施例13および比較例2:本発明のシー
ト材料をたばこ製品の包装材料として用いた場合の香料
保持の安定性の確認試験を行った。この試験は、顧客が
たばこ製品を開封した後の製品品質(香喫味)の劣化を
想定して行うものである。本試験においては、たばこ製
品としてメンソール製品を用い、そのメンソール量の経
時変化を測定した。なお、この試験は、保存による香喫
味の経時劣化についての加速試験とするために、包か用
紙のハードパックにポリプロピレンフィルム等の包装を
施さなかった。
ト材料をたばこ製品の包装材料として用いた場合の香料
保持の安定性の確認試験を行った。この試験は、顧客が
たばこ製品を開封した後の製品品質(香喫味)の劣化を
想定して行うものである。本試験においては、たばこ製
品としてメンソール製品を用い、そのメンソール量の経
時変化を測定した。なお、この試験は、保存による香喫
味の経時劣化についての加速試験とするために、包か用
紙のハードパックにポリプロピレンフィルム等の包装を
施さなかった。
【0037】シート材料の作成は次ぎのように行った。
たばこ製品の包装に用いるアルミ箔で裏打ちした紙(以
下、アルミ箔裏紙と称する)の紙側部分に、セルロース
アセテートトウ(0.47g)とトリアセチン(0.2
3g)をアセトン(6.8g)に溶解させた添加剤を塗
布した。次いで、上記アルミ箔裏紙を室内に1日放置し
て溶媒のアセトンを除去して、香料の保持性能の高い紙
材料(以下、保香アルミ箔裏紙と称する)を作成した。
この保香アルミ箔裏紙へのセルロースアセテートとトリ
アセチンとの混合物の添加量は、1パッケージ当り0.
12gであった。
たばこ製品の包装に用いるアルミ箔で裏打ちした紙(以
下、アルミ箔裏紙と称する)の紙側部分に、セルロース
アセテートトウ(0.47g)とトリアセチン(0.2
3g)をアセトン(6.8g)に溶解させた添加剤を塗
布した。次いで、上記アルミ箔裏紙を室内に1日放置し
て溶媒のアセトンを除去して、香料の保持性能の高い紙
材料(以下、保香アルミ箔裏紙と称する)を作成した。
この保香アルミ箔裏紙へのセルロースアセテートとトリ
アセチンとの混合物の添加量は、1パッケージ当り0.
12gであった。
【0038】実際のメンソール製品では、パッケージ内
でメンソールは吸着平衡状態に達している。このことに
則するように、上記保香アルミ箔裏紙を実際の製品と同
様に吸着平衡状態にするために、メンソールの蒸気圧
が、(気相蒸気圧)/(飽和蒸気圧)の比において0.
2となる条件下で保香アルミ箔裏紙にメンソールを吸着
させた。この結果、本実施例の保香アルミ箔裏紙中のメ
ンソール量は1パッケージ当り1.2mgであった。一
方、通常のアルミ箔裏紙中のメンソール量は1パッケー
ジ当り0.5mgであった。
でメンソールは吸着平衡状態に達している。このことに
則するように、上記保香アルミ箔裏紙を実際の製品と同
様に吸着平衡状態にするために、メンソールの蒸気圧
が、(気相蒸気圧)/(飽和蒸気圧)の比において0.
2となる条件下で保香アルミ箔裏紙にメンソールを吸着
させた。この結果、本実施例の保香アルミ箔裏紙中のメ
ンソール量は1パッケージ当り1.2mgであった。一
方、通常のアルミ箔裏紙中のメンソール量は1パッケー
ジ当り0.5mgであった。
【0039】上記の保香アルミ箔裏紙でシガレット15
本を包んで1パッケージとした。このパッケージをさら
にハードパッケージに挿入して、試験用のたばこ製品と
した。保香性を比較、検討するための比較例として、通
常のアルミ箔裏紙を用いて上記と同じ仕様のたばこ製品
を作成した。それぞれの試験用たばこ製品を室内で保存
し、シガレット1本当りのメンソール量の経時変化を定
量的に確認した。定量は、ガスクロマトグラフィーを用
いて行った。結果を図1に示す。図1は、シガレット1
本当りのメンソール量の保存日数にしたがった減少を、
保香アルミ箔裏紙による包装と通常のアルミ箔裏紙によ
る包装との両方についてプロットしたものであり、該図
中、保香アルミ箔裏紙で保存されたものについての結果
(実施例13)は丸印で、通常のアルミ箔裏紙で保存さ
れたものについての結果(比較例2)は四角印で示す。
本を包んで1パッケージとした。このパッケージをさら
にハードパッケージに挿入して、試験用のたばこ製品と
した。保香性を比較、検討するための比較例として、通
常のアルミ箔裏紙を用いて上記と同じ仕様のたばこ製品
を作成した。それぞれの試験用たばこ製品を室内で保存
し、シガレット1本当りのメンソール量の経時変化を定
量的に確認した。定量は、ガスクロマトグラフィーを用
いて行った。結果を図1に示す。図1は、シガレット1
本当りのメンソール量の保存日数にしたがった減少を、
保香アルミ箔裏紙による包装と通常のアルミ箔裏紙によ
る包装との両方についてプロットしたものであり、該図
中、保香アルミ箔裏紙で保存されたものについての結果
(実施例13)は丸印で、通常のアルミ箔裏紙で保存さ
れたものについての結果(比較例2)は四角印で示す。
【0040】図1から明らかなように、保香アルミ箔裏
紙を用いて得た試験製品においては、通常のアルミ箔裏
紙を用いて得た比較例の試験製品においてよりもシガレ
ット中のメンソール量が多い。即ち、保存中のメンソー
ルの減少量が少ない。このことから、本実施例の保香ア
ルミ箔裏紙を用いることによりメンソールの揮散が防止
できることが明らかである。これは、保香アルミ箔裏紙
には香料のメンソールが多量に吸着されたためにパッケ
ージ内のシガレットにも香料が維持されたものと考えら
れる。
紙を用いて得た試験製品においては、通常のアルミ箔裏
紙を用いて得た比較例の試験製品においてよりもシガレ
ット中のメンソール量が多い。即ち、保存中のメンソー
ルの減少量が少ない。このことから、本実施例の保香ア
ルミ箔裏紙を用いることによりメンソールの揮散が防止
できることが明らかである。これは、保香アルミ箔裏紙
には香料のメンソールが多量に吸着されたためにパッケ
ージ内のシガレットにも香料が維持されたものと考えら
れる。
【0041】
【発明の効果】これまでの記載から明らかなように、本
発明のシート材料は優れた香料保持特性を有する。その
結果、たばこ製品の香喫味劣化を抑制して、たばこ製品
の長期の品質保持を可能とする。
発明のシート材料は優れた香料保持特性を有する。その
結果、たばこ製品の香喫味劣化を抑制して、たばこ製品
の長期の品質保持を可能とする。
【図1】シガレット1本当りのメンソール量の経時変化
を示す図である。
を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−209998(JP,A) 特公 昭48−28961(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D21H 19/10 B65D 85/10 D21H 27/00 D21H 27/10
Claims (4)
- 【請求項1】 添加剤として、グリセリンエステルもし
くはプロピレングリコールまたはそれらの混合物を含有
することを特徴とする、たばこ製品用シート材料。 - 【請求項2】 添加剤として、さらに、糖エステルをも
含有することを特徴とする、請求項1に記載のたばこ製
品用シート材料。 - 【請求項3】 前記添加剤を有機溶媒に溶解させ、それ
を前記シート材料の紙部分に含浸させるか、または塗布
もしくは散布して前記シート材料の紙部分に含有させる
ことを特徴とする、請求項1または2に記載のたばこ製
品用シート材料の製造方法。 - 【請求項4】 内部にたばこ製品を収納するための空間
を有する筐体からなるたばこ製品用パッケージであっ
て、その内壁が、請求項1または2に記載のシート材料
で覆われていることを特徴とする、たばこ製品用パッケ
ージ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8960996A JP2960008B2 (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 香料保持能力を有するシート材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8960996A JP2960008B2 (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 香料保持能力を有するシート材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09279499A JPH09279499A (ja) | 1997-10-28 |
JP2960008B2 true JP2960008B2 (ja) | 1999-10-06 |
Family
ID=13975501
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8960996A Expired - Fee Related JP2960008B2 (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | 香料保持能力を有するシート材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2960008B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011114528A1 (ja) | 2010-03-19 | 2011-09-22 | 日本たばこ産業株式会社 | シガレットパッケージ |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5635782B2 (ja) * | 2010-03-04 | 2014-12-03 | 株式会社ダイセル | キトサンを担持させた粒状組成物とそれを含有するたばこフィルタ |
JP2015013647A (ja) * | 2011-10-26 | 2015-01-22 | 日本たばこ産業株式会社 | シガレット類包装製品 |
RU2597299C2 (ru) * | 2012-03-28 | 2016-09-10 | Джапан Тобакко Инк. | Упаковочный лист, сигаретная упаковка, использующая этот упаковочный лист, и внешняя заготовка для сигаретной упаковки |
CN105113338B (zh) * | 2015-07-23 | 2017-07-07 | 云南养瑞科技集团有限公司 | 一种烟用环保复合加香内衬纸 |
CN115219642B (zh) * | 2022-07-22 | 2023-06-23 | 江苏中烟工业有限责任公司 | 一种加热卷烟中酮类单体香料转移行为的预测方法及其应用 |
-
1996
- 1996-04-11 JP JP8960996A patent/JP2960008B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011114528A1 (ja) | 2010-03-19 | 2011-09-22 | 日本たばこ産業株式会社 | シガレットパッケージ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09279499A (ja) | 1997-10-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |