JP2959584B2 - 箱状ワークの結合装置 - Google Patents

箱状ワークの結合装置

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JP2959584B2 JP33787290A JP33787290A JP2959584B2 JP 2959584 B2 JP2959584 B2 JP 2959584B2 JP 33787290 A JP33787290 A JP 33787290A JP 33787290 A JP33787290 A JP 33787290A JP 2959584 B2 JP2959584 B2 JP 2959584B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は金属板の折曲げ成形によって製作された箱状
ワークの接合対象部位間をカシメ結合するために用いら
れる結合装置の改良に関するものである。
[従来の技術] カラー鋼板等の塗装鋼板、制振鋼板、カラーアルミ
板、或いは、銅板等の金属板材を折曲げて成形された箱
状ワーク、例えばファンヒータ用ダクトのフランジ部分
等の結合手段として、スポット溶接、リベット締め、ビ
ス止め等が使用されている。
[発明が解決しようとする課題] 上記結合手段の内、スポット溶接は、溶接に関する専
門技術知識を持つ有資格者を必要とし、素人では扱えな
い。また、スポット溶接は、銅板、アルミ板等の非鉄系
金属板や制振銅板等の特殊鋼板、あいは異種金属板間の
結合が困難であり、更に、油膜や塗装膜等の各種コーテ
ィング被膜を持った鋼板等では、これらの被膜の事前の
除去処理や、溶接完了後の再塗装等の処理が必要である
ため、コストアップの問題があった。一方、スポット溶
接では、スパッタの飛散が避けられず、ワークのみなら
ず、作業環境を汚染し、かつ、有害ガスを発生する等の
欠点があった。
一方、リベットやビス、あるいはボルトナットによる
結合方式では、事前に孔あけ作業が必要であり、作業能
率が悪く、省力化も阻害されていた。
このような従来技術の問題点を解決するため、重ね合
わされた2枚以上の金属板材の接合点に、パンチとダイ
による据込み加工を施しカシメ接合する結合方式が創案
されており、本発明の出願人も、この種の結合装置の改
良に関して数多くの工業的提案を行なっている。
本発明は、上記のパンチとダイによる金属板の据込み
加工装置を、開口部付きの箱状ワーク、例えば、ファン
ヒータ用のダクトに適用し得るように改良することを目
的とするものである。
[課題を解決するための手段] 上記解決手段として本発明は、箱状ワークをその接合
部品と共にカシメ結合位置に位置決め保持するパレット
及びこのパレット上の可動型の押さえ治具を有するワー
ク位置決め手段と、位置決め手段で位置決め保持された
箱状ワークとその接合部品との接合対象部位に対して、
パンチ及びダイを対設し、パンチ及びダイの一方をヨー
クに装着し、他方をヨークと一体化したパワーアクチュ
エータに連結してなる結合ヘッドと、結合ヘッドを箱状
ワークの一側の開口部に向けて接近離隔させるための第
1の移動手段と、第1の移動手段の上に設置され、前記
ワーク位置決め手段で位置決め保持された箱状ワークと
その接合部品との接合対象部位の傾斜に合せて傾斜させ
た傾斜支持台上で結合ヘッドを上記接合対象部位の傾斜
に沿って昇降させる第2の移動手段と、第2の移動手段
上で結合ヘッドを、そのヨーク側に装着されたダイ又は
パンチを箱状ワークとその接合部品の接合対象部位に当
接させる第3の移動手段とを具備し、一側に開口部をも
ち、その上部に他側に向けて斜めに傾斜して延びる接合
対象部位を有する箱状ワーク及びこの箱状ワークの斜め
に傾斜して延びる接合対象部位上に載置される接合部品
に対し、前記第1の移動手段により結合ヘッドを箱状ワ
ークの開口部に進入させ、続いて第2の移動手段により
結合ヘッドを斜めに上昇させてパンチ及びダイを下側の
接合対象部位に対向させ、この状態で第3の移動手段に
より結合ヘッドのヨーク側に装着されたダイ又はパンチ
を箱状ワークとその接合部品の接合対象部位に当接さ
せ、続いて結合ヘッドのパワーアクチュエータを作動さ
せてパンチ及びダイにより前記下側の接合対象部位を据
込んで箱状ワークとその接合部品とをカシメ結合し、結
合後、パワーアクチュエータを戻し、第3の移動手段で
ヨーク側に装着されたダイ又はパンチを箱状ワークとそ
の接合部品の下側の接合対象部位から離し、第2の移動
手段により結合ヘッドを上側の接合対象部位に移動さ
せ、その位置で、第3の移動手段により結合ヘッドのヨ
ーク側に装着されたダイ又はパンチを箱状ワークとその
接合部品の上側の接合対象部位に当接させ、続いて結合
ヘッドのパワーアクチュエータを動作させてパンチ及び
ダイにより前記上側の接合対象部位を据込んで箱状ワー
クとその接合部品とをカシメ結合するようになしたこと
を特徴とする箱状ワークの結合装置を提供するものであ
る。
[作用] 本発明の装置は、上記構成としたから、第4図に示す
ような一側に開口部をもち、その上部に他側に向けて斜
めに傾斜して延びる接合対象部位を有する箱状ワーク及
びこの箱状ワークの斜めに傾斜して延びる接合対象部位
上に載置される接合部品を上下2箇所でカシメ結合する
ことができる。即ち、先ず、第1の移動手段により結合
ヘッドを箱状ワークの開口部に進入させ、続いて第2の
移動手段により結合ヘッドを斜めに上昇させてパンチ及
びダイを下側の接合対象部位に対向させ、この状態で第
3の移動手段により結合ヘッドのヨーク側に装着された
ダイ又はパンチを箱状ワークとその接合部品の接合対象
部位に当接させ、続いて結合ヘッドのパワーアクチュエ
ータを動作させてパンチ及びダイにより前記下側の接合
対象部位を据込んで箱状ワークとその接合部品とをカシ
メ結合し、結合後、パワーアクチュエータを戻し、第3
の移動手段でヨーク側に装着されたダイ又はパンチを箱
状ワークとその接合部品の下側の接合対象部位から離
し、第2の移動手段により結合ヘッドを上側の接合対象
部位に移動させ、その位置で、第3の移動手段により結
合ヘッドのヨーク側に装着されたダイ又はパンチを箱状
ワークとその接合部品の上側の接合対象部位に当接さ
せ、続いて接合ヘッドのパワーアクチュエータを動作さ
せてパンチ及びダイにより前記上側の接合対象部位を据
込んで箱状ワークとその接合部品とをカシメ結合する。
結合後、逆動作させて結合ヘッドを戻し、箱状ワークを
取出して次のものを同様にカシメ結合する。
[実施例] 最初に、第2図、第5図乃至第10図に基づき結合ステ
ーション(C)の主要部をなす結合ヘッド(A)を構造
について説明する。軸線方向を平行にして配設された結
合ヘッド(A)(A)は、第2図に示すように、それぞ
れのパンチ(16)およびダイ(17)を、ホルダ(18)お
よび(19)介して同一軸線上に対向配置している。第5
図に示すように、パンチ(16)のホルダ(18)は、パワ
ーアクチュエータ(20)のラム(21)に連結してあり、
ダイ(17)のホルダ(19)は、パワーアクチュエータ
(20)の側端から横方向に張り出す切欠き(22a)付き
ヨーク(22)の先端に固着してある。パワーアクチュエ
ータ(20)の本体とヨーク(22)の先端部とは、パンチ
(16)とダイ(17)の軸線を一致させるように相対的な
配設位置を調節されている。
軸線を平行させて線対称状に配置された2個の結合ヘ
ッド(A)(A)は、それぞれ流体圧シリンダ装置を形
成する扇形空間(23)と、この扇形空間(23)の頂点位
置(24)を揺動中心として流体圧力(エア圧または油
圧)により往復動する揺動ピストン(25)と、この揺動
ピストン(25)にトグルリンク(26)を介して連結さ
れ、上記揺動ピストン(25)の揺動中心(24)を通る直
線上を往復動するラム(21)とによってパンチ(16)と
ダイ(17)の駆動源を構成している。
一方、パンチ(16)の周囲には、ストリッパ(27)
が、ストリッパホルダ(28)を介してパンチ(16)の軸
線方向に沿って進退摺動可能に支持されており、このス
トリッパ(27)は、スプリング(29)によって常時パン
チ(16)の先端方向に押圧付勢されている。
パンチ(16)およびダイ(17)は、ファンヒータ用ダ
クト(W)の重ね合わせ部分、即ち、接合対象部位を局
部的に据込み変形させてカシメ結合するものであって、
その具体的な構造は第6図乃至第9図に例示されてい
る。
第6図乃至第9図は、円形据込み型式のパンチ(16)
とダイ(17)を示しており、パンチ(16)の先端は円柱
形であり、その先端面は、面取りして円弧面(16b)に
形成してある。これに対応してダイ(17)は、第8図お
よび第9図に示すように、開閉可能に2分割された一対
のダイ穴形成部材(17a)(17b)と、据込み台座部材
(17c)とを具え、ダイ穴形成部材(17a)(17b)は、
その中間を据込み台座部材(17c)に枢軸(17d)(17
e)を介して数着し、ダイ穴形成部材(17a)(17b)の
後端間に介在するスプリング(17f)によって閉止力が
与えられる。上記ダイ穴形成部材の先端部の対向内面に
は、円形のダイ穴(17g)が形成されている。
次に、第1図乃至第4図に基づき、本発明の主要部で
ある結合機構、および、第1乃至第3の移動手段並びに
ワーク位置決め手段の構造と作動順序を説明する。
第1移動手段(I)は、上記結合ヘッド(A)を含む
結合機構(C)を参照番号で示すように第1の方向、
即ち、水平方向に移動させる第1の流体圧シリンダ装
置、例えば、エアシリンダ装置(1)と、この第1のエ
アシリンダ装置(1)のシリンダ部分(1a)を固定する
支持板(2)とによって構成されている。
第2移動手段(II)は、上記第1のエアシリンダ装置
(1)のピストンロッド(1b)の先端に固着され、支持
板(2)の上面に設けられたガイドレール(3)上に水
平移動可能に支持された傾斜支持台(4)と、この傾斜
支持台(4)の上面と略直交するように固設され、その
ピストンロッド(5a)の前進ストロークによって結合機
構(C)を後記第3移動手段(III)と共に第2の方
向、即ち、斜め上方に押上げ移動させる第2の流体圧シ
リンダ装置、例えばエアシリンダ装置(5)と、この第
2のエアシリンダ装置(5)を挾んでその両側に対向配
置された直立ガイド部材(6)とによって構成されてい
る。図示する具体例では、直立ガイド部材(6)は、上
記傾斜支持台(4)の上面に対してその軸線方向を略直
交させて固設された中空円筒状の受け部材(6a)と、上
端を後記第3移動手段(III)の固定型支持部材(7)
の下面に固着し、下端を上記中空円筒状の受け部材(6
a)内に摺動可能に据込んだガイドロッド(6b)と、固
定型支持部材(7)と受け部材(6a)の間でガイドロッ
ド(6b)の周りに配設された弾性支持用のコイルスプリ
ング(6c)とによって構成されている。
一方、第3移動手段(III)は、上記第2のエアシリ
ンダ装置(5)のピストンロッド(5a)、および、直立
ガイド部材(6)のガイドロッド(6b)の上端に固着さ
れた固定型支持部材(7)と、この固定型支持部材
(7)の上面に設けられた図示しないガイドレール上に
摺動可能に支持された可動型の結合ヘッド支持部材
(8)と、上記固定型支持部材(7)の後端にそのシリ
ンダ部分(9a)を固定すると共に、そのピストンロッド
(9b)の先端を上記可動型支持部材(8)の後端に接続
してなる第3の流体圧シリンダ装置、例えば、エアシリ
ンダ装置(9)から構成されている。尚、(10)は、第
3のエアシリンダ装置(9)の後方気室内にエアを導入
し、上記可動型の支持部材(8)上に固設された結合ヘ
ッド(A)を箱状ワーク(W)の接合位置に向かって前
進させたとき、前進ストロークの終端で衝撃を吸収し得
るようにするため、固定型支持部材(7)と可動型支持
部材(8)との間に設けられた第1のショックアブソー
バを示す。同様に、(11)は、第3のエアシリンダ装置
(9)の前方気室内にエアを導入し、据込み接合動作を
終了した結合ヘッド(A)を後退させたとき、後退スト
ロークの終端で衝撃を吸収するようにするため、固定型
支持部材(7)と可動型支持部材(8)との間に設けら
れた第2のショックアブソーバを示す。ワーク位置決め
手段(IV)は、パレット(15)上に載置され、無端搬送
ベルト等の適当な搬送手段を利用してカシメ結合位置に
送り込まれた箱状ワーク、例えば、ファンヒータ用ダク
ト(W)を、結合ヘッド(A)の側方の所定の位置に固
定保持する可動型の押さえ治具(12a)(12b)と、押さ
え治具を駆動する第4の流体圧シリンダ装置、例えば、
エアシリンダ装置(13)とによっ構成されている。図示
する具体例では、支持板(2)の上に支持フレーム(1
4)を直立させ、上記パレット(15)の上方に張出した
支持フレーム(14)の前端に第4のエアシリンダ装置
(13)を直立状態で取付け、下向きに延びるそのピスト
ンロッド(13a)の先端に、連結部材(30)(31)を介
して板状の押さえ治具(12a)(12b)を固着することに
よって、上下動型のワーク位置決め手段(IV)を構成し
ている。
尚、第3図において、参照番号(32)は、第4のエア
シリンダ装置(13)の両側に、ピストンロッド(13a)
と平行に2本一組で配設された押さえ治具(12a)(12
b)のガイドロッドである。
以下、ファンヒータ用ダクト(W)の結合に本発明を
適用した具体例に基づいて結合装置の動作順序を説明す
る。
第4図に示すようにヨーク挿入用の開口部(33)と、
この開口部(33)の上方を斜めに覆う板状の折曲げ片
(34)と、この折曲げ片(34)を両端を下方から支持す
るフランジ(35a)(35b)部分とを具えたファンヒータ
用ダクト(W)を、パレット(15)上に積載してカシメ
結合位置に搬入する。この状態で、ワーク位置決め手段
(IV)のエアシリンダ装置(13)の上方気室内にエアを
導入し、ガイドロッド(32)に沿ってピストンロッド
(13a)毎に、可動型の押さえ治具(12a)(12b)を下
降させる。押さえ治具(12a)(12b)の内側面でファン
ヒータ用ダクト(W)の外周壁面を押圧することによっ
て、このファンヒータ用ダクト(W)を結合ヘッド
(A)の側方に位置決め固定する。
この状態で第1のエアシリンダ装置(1)の後方気室
内にエアを導入することによって、第1移動手段(I)
の支持板(2)のガイドレール(3)上に支持されてい
る傾斜支持台(4)を、第3移動手段(III)、ならび
に、結合機構(C)毎に、参照番号で示す方向に水平
移動させる。この水平運動によって、結合機構(C)は
待機位置から結合動作の開始位置の下方への移動を終了
する。
上記の水平移動が終了した後、第2移動手段(II)の
エアシリンダ装置(5)の1段目の下方気室内にエアを
導入し、傾斜支持台(4)上に載置されている第3移動
手段(III)、ならびに、結合機構(C)を、第1図に
で移動方向を示すように1段分だけ斜め上方に移動さ
せる。この斜め上方への1段目の上昇運動が始まった時
点では、結合ヘッド(A)のダイ(17)の箱状ワーク
(W)のヨーク挿入用開口部(33)の外側に位置してお
り、パンチ(16)とダイ(17)との間には箱状ワーク
(W)の接合対象部位(36a)(36b)が進入しておらな
い。即ち、パンチ(16)とダイ(17)とは、その間に接
合対象部位を介在させずに、所定の間隔を置いて同一軸
線上に整列している。これに対して上記1段目の上昇運
動が終了した時点では、箱状ワーク(W)の重なり合っ
たフランジ(35a)(35b)と、平板状の折曲げ片(34)
はパンチ(16)とダイ(17)の間に進入している。この
結果、接合対象部位(36a)(36b)が、パンチ(16)、
および、ダイ(17)の間で、これらのパンチ(16)およ
びダイ(17)と同一軸線上に整列するようになる。
この状態で第3移動手段(III)のエアシリンダ装置
(9)を前方気室内にエアを導入し、第1図に参照番号
で示すように結合ヘッド(A)を可動型の支持部材
(8)毎、斜め上方に、即ち、箱状ワーク(W)へ接近
する方向に移動させる。この結果、ダイ(17)の上面が
箱状ワーク(W)の接合対象部位(36a)(36b)の下面
に当接し、パンチ(16)の前進押込みに対する準備動作
が完了する。
次いで、結合ヘッド(A)のパワーアクチュエータ
(20)を起動し据込み接合動作を実行する。即ち、パワ
ーアクチュエータ(20)のパンチ前進側気室(23a)内
にエアを導入し、トグルリンク(26)、ラム(21)、ホ
ルダ(18)、ストリッパホルダ(28)、スプリング(2
9)、ならびに、ストリッパ(27)を介してパンチ(1
6)に第5図に矢印(F)で示す前進ストロークを伝達
する。パンチ(16)はダイ(17)に向かって接近する
が、対応するパンチ(16)とダイ(17)が接合対象部位
(36a)(36b)を介して噛合い状態となる前進ストロー
ク前半段階では、折曲げ片(34)とフランジ(35a)(3
5b)の接合域がパンチ(16)によってダイ穴(17g)内
に円筒状に組成変形しながら押込まれ、また、前進スト
ロークの後半段階では、円筒状に変形した接合対象部位
(36a)(36b)の底部が据込み台座部材(17c)の上面
に当接し、この据込み台座部材(17c)とパンチ(16)
との間で圧縮されることによって、接合対象部位(36
a)(36b)は、ダイ穴(17g)の半径方向外側に向かっ
て膨出する。このとき、ダイ穴形成部材(17a)(17b)
は、スプリング(17f)の閉止力を孔して拡開し、上記
膨出を可能にすることによって、折曲げ片(34)とフラ
ンジ(35a)(35b)との間に第10図に拡大図示するよう
な据込み変形によるカシメ結合部(a)が形成される。
下方の接合対象部位(36a)(36b)に対する据込みカ
シメ動作が終了した時点で、パワーアクチュエータ(2
0)のパンチ後退側気室(23b)内にエアを導入し、上記
据込み時と逆方向に動くトグルリンク(26)、ラム(2
1)、ホルダ(18)、ストッパホルダ(28)、スプリン
グ(29)、ならびに、ストリッパ(27)を介してパンチ
(16)に後退ストロークを伝達する。この結果、パンチ
(16)とダイ(17)との噛合い係合状態が解除される。
この状態で第3移動手段(III)のエア流路を切換
え、第3のエアシリンダ装置(9)の後方気室内にエア
を導入し、結合ヘッド(A)の可動型の支持部材(8)
毎、斜め下方(参照番号と反対方向)に移動させる。
この結果、ダイ(17)の上面が箱状ワーク(W)の下方
の接合対象部位(36a)(36b)の下面から離れ、結合ヘ
ッド(A)、および、第3移動手段(III)は、上方の
接合対象部位(37a)(37b)への上昇準備を完了する。
この状態で第2移動手段(II)のエアシリンダ装置
(5)の2段目の下方気室内にエアを導入し、第3移動
手段(III)、ならびに、結合機構(C)を第1図に参
照番号で示すように更に1段分だけ第2の方向、即
ち、斜め上方に移動させる。
次いで、第3移動手段(III)のエア流路を再度切換
え、エアシリンダ装置(9)の前方気室内にエアを導入
し、第1図に参照番号で示すように結合ヘッド(A)
を可動型の支持部材(8)毎、斜め上方に、即ち、箱状
ワーク(W)へ接近する方向に移動させる。ダイ(17)
の上面に箱状ワーク(W)の上方の接合対象部位(37
a)(37b)の下面に当接した状態でパワーアクチュエー
タ(20)を再起動し、上方の接合対象部位(37a)(37
b)に対して前記下方の接合対象部位(36a)(36b)に
対するものと同様の据込みによるカシメ接合動作を繰返
す。
上記のカシメ接合動作が終了した後、接合機構
(C)、第1移動手段(I)、第2移動手段(II)、第
3移動手段(III)、ならびにワーク位置決め手段(I
V)を上記と逆の順序で逆起動し、それぞれを原位置に
復帰させる。これによって箱状ワーク(W)について接
合対象部位(36a)(36b)(37a)(37b)の結合動作が
終了する。
[発明の効果] 本発明によれば、一側に開口部をもち、その上部に他
側に向けて斜めに傾斜して延びる接合対象部位を有する
箱状ワーク及びこの箱状ワークの斜めに傾斜して延びる
接合対象部位上に載置される接合部品を上下2箇所でカ
シメ結合することができる。即ち、先ず、第1の移動手
段により結合ヘッドを箱状ワークの開口部に進入させ、
続いて第2の移動手段により結合ヘッドを斜めに上昇さ
せてパンチ及びダイを下側の接合対象部位に対向させ、
この状態で第3の移動手段により結合ヘッドのヨーク側
に装着されたダイ又はパンチを箱状ワークとその接合部
品の接合対象部位に当接させ、続いて結合ヘッドのパワ
ーアクチュエータを動作させてパンチ及びダイにより前
記下側の接合対象部位を据込んで箱状ワークとその接合
部品とをカシメ結合し、結合後、パワーアクチュエータ
を戻し、第3の移動手段でヨーク側に装着されたダイ又
はパンチを箱状ワークとその接合部品の下側の接合対象
部位から離し、第2の移動手段により結合ヘッドを上側
の接合対象部位に移動させ、その位置で、第3の移動手
段により結合ヘッドのヨーク側に装着されたダイ又はパ
ンチを箱状ワークとその接合部品の上側の接合対象部位
に当接させ、続いて結合ヘッドのパワーアクチュエータ
を動作させてパンチ及びダイにより前記上側の接合対象
部位を据込んで箱状ワークとその接合部品とをカシメ結
合する。結合後、逆動作させて結合ヘッドを戻し、箱状
ワークを取出して次のものを同様にカシメ結合すること
ができる。特に、第3の移動手段の動作によりヨークで
支持されているダイ又はパンチの一方を前記接合対象部
位に当接させ、次に、パワーアクチュエータを動作させ
てパンチ及びダイにより前記接合対象部位を据込んで箱
状ワークとその接合部品とをカシメ結合するようにして
いるため、ワークに対してパンチ及びダイが両側に一体
的に接近離隔動作するにも拘らず、パンチとダイによる
カシメ結合時、ワークが遊動することを防止して正確な
位置を保持させたままで結合させることができる。さら
に、パンチ及びダイは、軸心を一致させた状態のままで
ワークに接近離隔動作させ得るため、両者の軸心のずれ
の心配が全くなく、常に正確に同一の据込み動作を行わ
せることができ、均一な接合強度を維持させることがで
きる。また、本発明装置を使用することによって、リベ
ットやビスによる結合で必要とされていた孔あけやねじ
溝形成、あるいは事後塗装等の作業が不要となり、省力
化や作業能率の向上に対しても大きな効果が発揮され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置の側面図、第2図はその上面図、第
3図はその正面図、第4図は箱状ワークの一具体例を示
す斜視図、第5図は結合ヘッドの一部破断側面図、第6
図はパンチの一例を示す側面図、第7図はパンチの先端
形状を示す平面図、第8図は第6図に示すパンチと組合
せて使用されるダイの平面図、第9図は第8図に示すダ
イの側面図、第10図はパンチとダイによるワーク結合部
の拡大断面図である。 (W)……箱状ワーク、 (20)……パワーアクチュエータ、 (16)……パンチ、(17)……ダイ、 (22)……ヨーク、(A)……結合ヘッド、 (C)……結合機構、 (1)……第1の流体圧シリンダ装置、 (2)……支持板、(I)……第1移動手段、 (3)……ガイドレール、 (4)……傾斜支持台、 (5)……第2の流体圧シリンダ装置、 (6)……直立ガイド部材、 (II)……第2移動手段、 (7)……固定型支持部材、 (8)……可動型の結合ヘッド支持部材、 (9)……第3の流体圧シリンダ装置、 (III)……第3移動手段、 (12)……可動型の押さえ治具、 (13)……押さえ治具の駆動装置、 (IV)……ワーク位置決め手段。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】箱状ワークをその接合部品と共にカシメ結
    合位置に位置決め保持するパレット及びこのパレット上
    の可動型の押さえ治具を有するワーク位置決め手段と、 位置決め手段で位置決め保持された箱状ワークとその接
    合部品との接合対象部位に対して、パンチ及びダイを対
    設し、パンチ及びダイの一方をヨークに装着し、他方を
    ヨークと一体化したパワーアクチュエータに連結してな
    る結合ヘッドと 結合ヘッドを箱状ワークの一側の開口部に向けて接近離
    隔させるための第1の移動手段と、 第1の移動手段の上に設置され、前記ワーク位置決め手
    段で位置決め保持された箱状ワークとその接合部品との
    接合対象部位の傾斜に合せて傾斜させた傾斜支持台上で
    結合ヘッドを上記接合対象部位の傾斜に沿って昇降させ
    る第2の移動手段と、 第2の移動手段上で結合ヘッドを、そのヨーク側に装着
    されたダイ又はパンチを箱状ワークとその接合部品の接
    合対象部位に当接させる第3の移動手段とを具備し、 一側に開口部をもち、その上部に他側に向けて斜めに傾
    斜して延びる接合対象部位を有する箱状ワーク及びこの
    箱状ワークの斜めに傾斜して延びる接合対象部位上に載
    置される接合部品に対し、前記第1の移動手段により結
    合ヘッドを箱状ワークの開口部に進入させ、続いて第2
    の移動手段により結合ヘッドを斜めに上昇させてパンチ
    及びダイを下側に接合対象部位に対向させ、この状態で
    第3の移動手段により結合ヘッドのヨーク側に装着され
    たダイ又はパンチを箱状ワークとその接合部品の接合対
    象部位に当接させ、続いて結合ヘッドのパワーアクチュ
    エータを動作させてパンチ及びダイにより前記下側の接
    合対象部位を据込んで箱状ワークとその接合部品とをカ
    シメ結合し、結合後、パワーアクチュエータを戻し、第
    3の移動手段でヨーク側に装着されたダイ又はパンチを
    箱状ワークとその接合部品の下側の接合対象部位から離
    し、第2の移動手段により結合ヘッドを上側の接合対象
    部位に移動させ、その位置で、第3の移動手段により結
    合ヘッドのヨーク側に装着されたダイ又はパンチを箱状
    ワークとその接合部品の上側の接合対象部位に当接さ
    せ、続いて結合ヘッドのパワーアクチュエータを動作さ
    せてパンチ及びダイにより前記上側の接合対象部位を据
    込んで箱状ワークとその接合部品とをカシメ結合するよ
    うになしたことを特徴とする箱状ワークの結合装置。
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