JP2959213B2 - 振動ドラム - Google Patents

振動ドラム

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JP2959213B2
JP2959213B2 JP3196977A JP19697791A JP2959213B2 JP 2959213 B2 JP2959213 B2 JP 2959213B2 JP 3196977 A JP3196977 A JP 3196977A JP 19697791 A JP19697791 A JP 19697791A JP 2959213 B2 JP2959213 B2 JP 2959213B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D29/00Removing castings from moulds, not restricted to casting processes covered by a single main group; Removing cores; Handling ingots
    • B22D29/02Vibratory apparatus specially designed for shaking out flasks
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B06GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS IN GENERAL
    • B06BMETHODS OR APPARATUS FOR GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS OF INFRASONIC, SONIC, OR ULTRASONIC FREQUENCY, e.g. FOR PERFORMING MECHANICAL WORK IN GENERAL
    • B06B1/00Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency
    • B06B1/10Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of mechanical energy
    • B06B1/16Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of mechanical energy operating with systems involving rotary unbalanced masses
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D31/00Cutting-off surplus material, e.g. gates; Cleaning and working on castings

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば、ばら状材料の混
合、乾燥、冷却などに用いて好適な、中でも鋳物の砂ば
らしに用いて特に好適な振動ドラムに関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】図10及び図11は従来
例の鋳物の砂ばらしに用いられる振動ドラムを示すもの
であるが、図において振動ドラムは全体として70で示
され、そのほゞ円筒状のドラム本体71の側方には駆動
部取付フレーム72が共振用駆動ばね74を介して支持
台75に固定されており、またこの支持台75は複数の
取付リブ86を介してドラム本体71に固定されてい
る。
【0003】ドラム本体71の図10において左端部に
は砂落しをすべき鋳物を供給するための供給口85が設
けられており、またこの右端部には砂ばらしをされた鋳
物を排出する排出口84が形成されている。ドラム本体
71の両側は端壁82a、82bで閉塞されている。
【0004】ドラム本体71全体は防振ばね76a、7
6b、77a、77bにより地上E上に振動可能に支持
されている。フレーム72には駆動部としての一対の振
動電動機79a、79bから成る加振源73が固定され
ている。振動電動機79a、79bは公知のように構成
されるが、その回転軸81a、81bにほゞ半円形状の
アンバランスウェイト80a、80bが固定されてお
り、これらは補強隔壁83に関し対称的にフレーム72
に固定されているがアンバランスウェイト80a、80
bは同じ回転位相で回転軸81a、81bに固定されて
いる。ドラム本体71の上壁部には集塵用のダクト78
が固定されており内空間87と連通し、後述するように
ドラム本体71内の鋳物の砂ばらしにより生ずる塵埃を
外部に導くようにしている。振動ドラム70全体は排出
口84に向って下向きに数度、傾斜している。
【0005】従来例の振動ドラム70は以上のように構
成されるのであるが、加振部73を駆動すると振動電動
機79a、79bは同期して回転するのであるが、これ
は駆動ばね74のばね定数及びドラム本体71全体の質
量及び加振部73の質量などによって定まる共振周波数
に近い周波数で一対の振動電動機79a、79bが回転
駆動される。この回転によりばね74の延在方向に直線
振動力が発生し、これが同ばね74及び支持台86を介
してドラム本体71に伝達される。ドラム本体71は防
振ばね76a、76b、77a、77bにより振動可能
に支持されているので矢印で示す方向に斜方向に振動
し、これによりドラム本体71の内空間87における鋳
物M及び砂Sは矢印で示すように循環運動を行う。な
お、ドラム本体71は排出口84に向って数度下向きに
傾斜しているので、図11の矢印で示すような循環運動
と共に排出口84に向って砂Sと鋳物Mは移動する。こ
の過程で砂ばらしが行われ排出口84からは砂ばらしさ
れた鋳物Mと砂Sとは分離されて排出される。
【0006】従来例の振動ドラム70は以上のような構
成を有し、かつ作用を行うのであるが他形式の鋳物の砂
ばらし機、例えば、すのこ状の床面に砂ばらしすべき鋳
物を供給し、これを直線振動させることにより分離した
砂を下方へと排出し、直線振動によりすのこ上を移送さ
せるようにしているのであるが、この形式の鋳物の砂ば
らし機では鋳物に対し衝撃を与えるので傷をつけること
が多く、また鋳物の姿勢変化(反転等)があまりないた
め鋳物の形状によっては砂が落ちないという欠点がある
のに対し、上記従来例の振動ドラム70ではこのような
欠点を除去するものであるが、一対の振動電動機79
a、79bが同期するとは限らず同期がずれた場合には
ドラム本体71に対し不規則な振動力を与え、これによ
り上述のような作用を行うことがなく十分な砂ばらしを
行うことができないばかりか上述の他形式の砂ばらし機
と同様な欠点を有することになる。例えば鋳物Mに傷を
つけたりすることがある。これに対処するために振動電
動機79a、79bが同期して回転するように、この振
動電動機79a、79bのドラム本体71に対する取付
位置及びばね74の配設などに厳密な設定基準が必要と
なる。従って図10及び図11に示す振動ドラム70は
高価となるばかりでなく、ドラム本体71内の砂ばらし
をすべき鋳物Mと砂Sの全体の重量及びその質量分布に
よっては共振状態を得ることができないばかりでなく同
期回転を行わせることができない場合がある。
【0007】また他形式の鋳物の砂ばらし機としてドラ
ムを一定方向に所定速度で回転させる、いわゆる回転式
ドラムがあるが、これにより砂ばらしを行った場合には
鋳物が引っかゝりにより持ち上げられたとき、ある高さ
まで行って落下するので、この衝撃により傷がつく場合
がある。また鋳物との接触時間が長いので砂を老化させ
たり添加剤を老化させることになる。また上述したよう
に引っかゝり等での落下が周期的に生ずるので騒音を発
生する。このような難点に対しても本従来例は優れたも
のであるが、なお上述のような改良すべき点を有するも
のである。
【0008】図12及び図13は他従来例を示すもので
あるが、上記従来例に対応する部分については同一の符
号を付し、その詳細な説明は省略する。すなわち本従来
例は、ドラム本体71の周壁部に、上述したように直線
振動力を発生するための加振機構73が取り付けられて
いるのであるが、これは一対の振動電動機82A及び8
2Bからなっており、これらは取付台95に固定されて
いるのであるが、各回転軸83a、83bの一端部には
同径同数のギヤ89a、89bが固定されており、更に
これらに噛合する小径であるが、同径同数のギヤ90
a、90bがベアリングハウジング88’にその軸が回
動可能に取り付けられており、各振動電動機82A及び
82Bはそれぞれの電源コード85、85に交流電源が
接続されることにより、それぞれ相反する方向に駆動さ
れるのであるが、これらはギヤ90a、90bの噛合及
び大径ギヤ89a、89bとの噛合により回転軸83
a、83bの一端に固定されている半円形のアンバラン
スウェイト84a、84bが相反する方向で同一速度で
同期して回転する。これにより図12に示すようにX方
向に直線振動力を発生する。
【0009】他従来例は上記従来例より構成は簡単であ
るが、以下のような欠点を有するものである。
【0010】本従来例においてもドラム本体71は円筒
形状を呈し、その軸心Cに沿って砂ばらしをする鋳物を
移送するのであるが、ドラム本体71は防振ばね77
a、77bで支持されており、又本従来例でも、やはり
2個の振動電動機82Aと82Bとからなる加振機73
がドラム本体71の周壁部に取り付けられている。
【0011】本従来例でも各振動電動機82A、82B
の駆動軸83a、83bに半円形のアンバランスウェイ
ト84a、84bが固定されているが、駆動軸83a、
83bの一端部には同形、同歯数のギヤが固定されてお
り、これらが相互に噛合しており、従って2個の振動電
動機82A、82Bは相異なる方向に同期して同速で回
転する。これにより図14に示すように矢印P方向に直
線振動力を発生し、これは軸心Cに対しほぼ直角に交わ
るものである。これによりドラム本体71内に未だ砂ば
らしをすべき鋳物が投入されていない場合、すなわち無
負荷である場合にはドラム本体71の周壁部の各点は矢
印で示すように直線振動を行なうのであるが、この方向
は直線振動力Pの方向にほぼ平行であり、この加振機構
73が取り付けられている水平線に対する角度αにほぼ
等しい。すなわち無負荷ではドラム本体71の周壁部の
各点でほぼ均一な振巾及び振動角で振動するのである
が、図示するように砂ばらしをすべき鋳物Mを投入した
時には、上記従来例と同様に矢印Rで示すような循環運
動を行なうことが考えられるのであるが、無負荷の時の
振巾より大巾に減少する。従って実際には図示するよう
な循環運動を行ない難く、振巾が小さくなるために循環
速度が小さく、その流動性は上記従来例より劣るもので
ある。これは砂ばらしをすべき鋳物Mが無負荷における
振動方向Pの方向にドラム本体71と共に振動駆動され
るのであるが、ドラム本体71の底壁部においてはa1
で示すようにその振動方向はPの方向にほぼ等しいが、
これより反時計方向に45度の角度位置a2 では無負荷
においては上述したようにPの方向にほぼ平行であるが
故に、この点におけるドラム本体71の内周壁面に対す
るこの振動の角度は、ほぼ平行であり、従って振動理論
から明らかなように、この面の垂直方向においては1g
以下の加速度であり、跳躍運動をせず、従って振動によ
る移送作用はない。更に、これより反時計方向に、より
大きな角度位置において、例えば点a3 においてはドラ
ム本体71の内壁面に対する振動による移送作用はドラ
ム本体71の内壁面に対し、反時計方向の移送が望まし
いのであるが、時計方向となり、これでは最下点a1
り反時計方向に向う移送力と対向し、これがためにドラ
ム本体内の鋳物M及び型ばらしされた砂Sが、ドラム本
体71の内周壁面を押圧してあたかも一体的な剛体であ
るかのように一体化して振動する。従って、一定の加振
機73による各点における振巾は当然のことながら小さ
くなり、よって上述したように流動化が妨げられる。
【0012】更に本従来例においては、例えば60Hz
電源で894r.p.m.で駆動されるのであるが、8
94r.p.m.はいわゆる振動の技術分野においては
超低周波に属し、これがためにこの振動ドラムを配設し
た近傍の建屋にはこの超低周波による振動と共振状態と
なり、建屋の一部、例えば障子やドアなどをガタガタと
振動させている。従って、この振動ドラムを配設してい
る工場の近くに住む住人が振動公害を受ける。更に図1
2の従来例では駆動軸83a、83bの一端にギヤが固
定されているので、これらが噛み合って回転するのであ
るが、この噛合はいかに精密に設計したとしても、この
噛合音は0とすることができず、又これは高音に属し、
この音が加わり近くの住民には騒音公害となるものであ
る。
【0013】本出願人は上述の問題に鑑みて先に、同じ
回転駆動力であっても無負荷から負荷状態にしたときの
振巾のへたりが小さく、従って処理すべき材料を、例え
ば砂ばらしをすべき鋳物を投入した場合、これに対する
流動化を促進し、且つ又近隣の建屋に対する超低周波公
害を防止し、又騒音公害をも防止することのできる振動
ドラムを提供することを目的として防振ばねで地上に支
持されたドラム本体の周壁部に、不平衡重錘の回転によ
り円形の加振力を発生させる円形加振力発生機を、前記
円形の加振力の中心と前記ドラム本体の軸心とを垂直に
結ぶ直線が、水平線に対しなす角度が、前記軸心より上
方位置で0度乃至90度をなすように取り付けたことを
特徴とする振動ドラムを提案した(特願平3−1265
76号)。
【0014】以下、上記提案による振動ドラムについて
図面を参照して説明する。
【0015】図4〜図8は本提案例を示すが図において
振動ドラムは全体として1で示され、ドラム本体2の周
壁部の一側方に本発明に係る加振機3が設けられてい
る。またドラム本体2は支柱4a、4b、5a、5b上
に配設された防振ばね6a、6b、7a、7bにより図
において下向きに数度傾斜して振動可能に支持されてい
る。ドラム本体2の図4において左端部には砂ばらしさ
れるべき鋳物が供給される供給口8が形成され、また右
端部にはこの砂ばらしされた鋳物を排出するための排出
口9が設けられている。
【0016】ドラム本体2はその周壁部においてリブ1
0により補強されており、また右端部は蓋11により部
分的に閉塞されている。
【0017】次に、加振機3の詳細について特に図5及
び図7を参照して説明する。
【0018】本提案例に係る加振機3は円形の振動力を
発生する円形加振機であり、ドラム本体2の側方に配設
された架台23上に電動機24が固定されており、これ
が駆動源である。電動機24の回転軸24aにその両端
部においてユニバーサルジョイント機構に結合された第
1リンク25が接続されている。すなわち電動機24の
回転軸24aはユニバーサルジョイント26aを介して
第1リンク25に結合されており、またその左端部はユ
ニバーサルジョイント26bを介して第1支軸29に結
合されている。この第1支軸29はドラム本体2に取り
つけられた取付板27の両側に固定された一対のベアリ
ング28a、28bのインナーレースに嵌着されてお
り、その一端部に図7に示すようなほぼ半円形状のアン
バランスウェイト30aが固定されており、第1支軸2
9の他端部はアンバランスウェイト30aと同形状のア
ンバランスウェイト30bが固定されている。
【0019】第1支軸29は更にユニバーサルジョイン
ト32a、32bを介して第2リンク31及び第2支軸
35が結合されており、これはドラム本体2の周壁部に
取付られた取付板33の両側に設けられた一対のベアリ
ング34a、34bのインナーレースに挿通して嵌着さ
れており、その両端部には上述のアンバランスウェイト
30a、30bと同一形状のアンバランスウェイト36
a、36bが固定されている。
【0020】又、提案例によれば円形加振力の中心、す
なわち駆動軸25とドラム本体2の軸心Cに対しこれと
垂直に結合する直線L−Lは水平線H−Hに対する角度
βが25度と設定されている。この角度25度を得るよ
うに上述の架台23の高さ位置及び取付板27の形状が
設定されている。さらに、本例によれば駆動軸25を駆
動する電動機24の回転方向は図6において時計方向に
回転するように駆動される。
【0021】本例に係る加振機3は以上のように構成さ
れるがドラム本体2の上壁部には更に一対の点検窓21
a、21bが設けられており、また図6で示すようにド
ラム本体2の排出口9の近傍の内壁の一部には円弧状の
堰板22が固定されている。
【0022】本例による振動ドラム本体1は以上のよう
に構成されるが、次にこの作用について説明する。
【0023】図示せずとも材料供給口8から砂ばらしを
すべき鋳物が投入されるものとする。電動機24を駆動
すると、この回転軸24aの回転力はユニバーサルジョ
イント26a、26b、第1リンク25を介して一対の
アンバランスウェイト30a、30bを回転駆動させ、
更にこのアンバランスウェイト30a、30bを固定さ
せている第1支軸29、ユニバーサルジョイント32
a、32b、第2リンク31を介して結合される第2支
軸35の両端部に固定されたアンバランスウェイト36
a、36bは同様に回転駆動される。なおアンバランス
ウェイト30a、30b、34a、34bの回転によっ
て、その回転軸すなわち支軸29、35の軸心の周りに
遠心力、すなわち円形の加振力が発生するのであるが、
後述するようなモードで加振力によりドラム本体2は振
動する。電動機24の回転軸24aはユニバーサルジョ
イント26a、26bを介してアンバランスウェイト3
0a、30bに結合されており、また第1支軸29はユ
ニバーサルジョイント32a、32bを介してアンバラ
ンスウェイト36a、36bに結合されているので電動
機24の方にはドラム本体2の振動がほとんど伝達され
ることなく、安定に回転駆動を続けることができる。
【0024】図8はドラム本体2の軸心Cと全体の重心
Gと上述の加振機3の円加振力の中心Pとの関係を示す
ものであるが、加振機3の駆動により図8に示すような
円形の加振力Fが発生するのであるが、これと重心Gと
の周りに回転モーメントが発生し、また加振力Fの中心
Pからの距離に応じてドラム本体2を線としての円で示
すが、この周上において図示するような振動モードを行
なう。すなわち加振機3に最も近いドラム本体2の周壁
部上ではa1 、a2 、a3 、a4 で示すような楕円振動
を行なうのであるが、その長軸及び短軸は他の周壁部分
よりも大きく、またその長軸は、ほぼ垂直方向から反時
計方向に順次、傾斜している。またドラム本体2の底壁
部ではb1 、b2 、b3 及びb4 で示すように直線振動
及び楕円振動を行なっているがその長軸の方向はドラム
内壁面に対し接線方向で反時計方向に振動移送力を有す
るように傾斜している。
【0025】又、振動ドラム本体2の頂部近くの点にお
いては、d1 、d2 、d3 ・・・・で示すように、楕円
振動を行なうのであるが、その長軸及び短軸は順次小と
なり、又上述の振動b2 、b3 、b4 、c1 、c2 ・・
・・は図8において時計方向に回転する楕円振動であ
る。振動d1 、d2 、d3 も楕円振動で、時計方向に回
転する振動であるが、その長軸の方向はドラム本体2の
周壁面の各点の接線に対し、ほとんど平行となり、従っ
てその振動による移送力は、この点まで材料は上昇しな
いが、ほとんどないものである。そして図8において、
反時計方向において軸心Cに関し振動a1 から見て約1
70度の角度位置においては、振動eで示すように直線
振動を行なう。この角度位置から楕円振動f1 、f2
3 、f4が、その長軸及び短軸は順次増大するのであ
るが、反時計方向の回転であり、振動ドラム本体2の最
底部において再び直線振動b1 となり、この角度位置か
ら反時計方向に向って再び上述のように楕円振動を行な
うのであるが、その回転方向は時計方向となる。
【0026】なお、以上の振動のモードはX−Y直角座
標の原点は、ドラム断面円の中心C’(軸心C)と同じ
とし、各ディメンジョンを下記のようにした場合コンピ
ュータで計算した結果である。
【0027】 ドラムの直径 D (CM) 120.0 全体の重量 W (Kg) 1970.0 全体重心回りの慣性モーメントAI(KgSqCM) 8820000.0 全体重心位置X座標 XM (CM) 18.3 全体重心位置Y座標 YM (CM) 7.6 加振力の位置X座標 S (CM) 92.4 加振力の位置Y座標 SS (CM) 38.3 振動数 N (RPM) 900.0 ドラムの最下端の振巾 AT (mm) 9.0 加振力 F (Kg) 5664.7
【0028】材料の供給口8から供給された鋳物Mは上
述のような振動をドラム本体2の内壁部から受けながら
図4において約2〜3度下向きに傾斜しているために右
方へと移送されるのであるが、移送途上において図8に
示すように鋳物Mはドラム本体2の内周壁面に沿って図
8において反時計方向に上昇する力を受け、あるレベル
まで上昇すると重力の方が大きくなって下方へと鋳物M
の上層の上表面に沿って滑落し、再び内周壁面に沿って
上昇力を受ける軌跡Qで示すような運動を行ないながら
図4において右方へと移送され十分な攪拌力を受けて本
例においては砂ばらし、冷却作用を受け排出口9から外
部へと排出されるのであるが、図6で示すように排出口
9の近傍には内周壁面に沿って円弧状の堰板22が設け
られているので、上述のような攪拌力を十分に受けて砂
ばらしされて排出口9から外部に排出されることができ
る。もし堰板22がなくて、またドラム本体2への砂ば
らしすべき鋳物Mの充填率が少ない場合には十分な攪拌
力を受けることなく排出口9より外部へと排出されるで
あろう。従って堰板22の効果はドラム本体2内の鋳物
の充填率が少なくなる場合に大きな効果を奏するもので
ある。
【0029】以上のように振動ドラム本体2内に砂ばら
しをすべき鋳物Mが投入され、撹拌作用を受けるのであ
るが、振動b1 、b2 、b3 、b4 、c1 、c2 ・・・
・は、このドラム本体2内に砂ばらしをすべき鋳物Mを
投入されていない状態、すなわち無負荷状態における振
動状態を表わすものであるが、図示のような充填率で砂
ばらしをすべき鋳物Mを投入されて、図示するように循
環運動を行なう場合においても従来よりはその振巾のへ
たりはほとんど小さく、上述のb1 、b2 、b3 ・・・
・の振動モードの変化はほとんどなく、その振巾もわず
かに小さくなるだけである。従って鋳物Mは後述するよ
うな移送力を受ける。
【0030】ドラム本体2の最底部においては直線振動
1 を行なうのであるが、この点においては本体2の周
壁面の点での接線に対し、右上り方向の直線となってお
り、公知のように、このような直線振動では大きな移送
力を受ける。従ってこの上の砂ばらしをすべき鋳物Mは
大きな移送力を受け、図において反時計方向に移送され
る。更に反時計方向に向ってb2 、b3 、b4 において
は長軸及び短軸における振巾が増大する。その長軸の方
向はドラム本体の周壁面の一点での接線方向に対し、振
動による移送力を受ける振動角を有するので、これら点
においても鋳物M、砂Sは大きな移送力を受け、反時計
方向に移送される力を受け、上昇する。更にc1 、c
2 、c3 においては、長軸の方向は周壁面の各点におい
る接線に対してわずかな振動角を有するのみであるの
で、その面に沿う振動力による移送速度は非常に小なる
ものであるが、やはり従来例と異なり、わずかながらも
ドラム本体2の周壁面の反時計方向に向う移送力を与え
るものである。そして最底部から約90度の反時計方向
に回動した位置においてはa1 で振動するのであるが、
この点においては長軸は周壁面の一点での接線とほぼ平
行であり、何ら振動による移送力を受けない。更に反時
計方向に進んだ角度位置における振動a2 、a3、a4
では長軸の方向が周壁面の各点に対する接線に対する振
動角が逆転し、上述の振動c1 、c2 、c3 ・・・・と
は移送方向が逆転する。すなわち時計方向に移送するの
で、もしこのような振動力で鋳物が移送される場合には
(実際には重力落下してしまう)、上述のc1 、c2
3 の振動による移送速度を減少させてしまうことにな
る。
【0031】以上のようにして図8に示されるような充
填率で供給された砂ばらしをすべき鋳物Mが矢印Qで示
すような撹拌力を受けながら振動ドラム本体2の軸心C
に沿って図4において右方に移送されるのであるが、3
次元的にはスパイラル状の撹拌力を受けながら充分に砂
ばらしをされ、かつ鋳物からの水分が蒸発するにつれ
て、その潜熱がうばわれるので、効率よく冷却されてド
ラム本体の排出口から外方に排出される。
【0032】又本例では、ドラム本体の最底部から反時
計方向に90度回動する位置までの楕円振動のモードは
上述したような変化をするのであるが、楕円の長軸の方
向が振動移送力を受ける方向であり、且つその楕円振動
の回転方向が時計方向であるので、より大きな移送力を
受けて、従って効率よく循環作用を受けるものである。
更に上述したように本例によれば、無負荷状態における
振動ドラム本体2の周壁部の各点における振動は、負荷
状態にする、すなわち砂ばらしをすべき鋳物Mを供給し
た場合における状態においても、その振巾、すなわち楕
円振動の長軸及び短軸の振巾はほとんど変化せず、従っ
て図8に示すような振動モードで砂ばらしすべき鋳物に
振動力を与えられるものと考えてよい。なお振巾のへた
りが少ないのは楕円振動c1 、c2 、c3 、a4 におい
ては、その長軸の振動角は非常に小なるものであるが、
短軸方向の振巾が充分に大きくなるので、この方向に大
きな加速度を受け、これが1G以上であれば、当然のこ
とながら内周壁面の各点における接線に対して垂直方向
に跳躍力を受けることにより、より効率良く砂ばらしを
すべき鋳物Mはドラム本体内で撹拌力を受ける。図12
の従来例においてはドラム本体71には直線振動力が与
えられるのであるが、この周壁部においては上述したよ
うなモードの直線振動が行なわれ、最底部から反時計方
向に90度の角度位置においては、振動角が鋳物を移送
する方向において小さくのみならず、最底部から約45
度の反時計方向の角度位置においては、直線の振動角は
逆転し、従ってこの点においては鋳物を時計方向に移送
する力を与える。従って最底部においては反時計方向に
移送する力を与えているのであるが、この点における鋳
物と、約45度における鋳物とは押し合う力となり、結
局ドラム本体の周壁面に対する押圧力となる。従って上
述したようにドラム本体の正味質量に対し、これが剛体
として一体的に振動するかのごとくなり、この有効質量
が増大し、同じ、直線振動力の大きさであっても無負荷
と負荷とでは、振巾が大きく変わることになる。従って
図12で示すような振動を負荷状態で得るためには直線
加振力の大きさを更に大としなければならない。然るに
本実施例では振巾がほとんど変わらないのみならず、駆
動力を小とすることができる。
【0033】又、本例によれば振動ドラム1から発する
超低周波(900r.p.m.)騒音の音レベルと従来
技術の図12に示す直線加振力を加えられる振動ドラム
と比較すると、図9に示すような実験結果が得られてい
る。すなわち、振動ドラム1の中心からの距離が100
mまでの各点と、その点における超低周波騒音レベルd
Bとの関係は図10に示すように変化する。いずれもリ
ニアに減少しているが、従来技術の方が約6dB高い騒
音となっている。従って、dB単位でこの程度であるか
ら100mにおける各建屋に及ぼす超低周波騒音の影響
ははるかに小とすることができる。明らかに上述したよ
うに従来の振動ドラムは直線振動を行ない、これを遠方
から投影面としてみた場合、この直線振動の振巾は大き
くこのために超低周波騒音で各被害を与えていたが、本
実施例によれば図8に示すように振動ドラム本体2の各
周壁部は楕円振動を行ない、この短軸方向の振巾がこの
軸心Cから、ある距離を隔てた点に対する騒音源となる
ので、明らかに騒音レベルは小さくなることが予想され
る。これは図9によって明らかにされる。
【0034】以上、本出願人が先に提案した振動ドラム
について説明したが、従来例と比べると上述のような大
きな効果を奏するものの、以下のような難点をなお有す
るものである。すなわち図15には以上の振動ドラムを
模式的に示すものであるが、円筒形状のドラム本体Dの
左端壁部には材料投入口Eが形成され、また右端壁部に
は材料排出口Hが形成される。図15においては上述の
提案例と比べると非常に簡略化して振動ドラム本体Dを
示すが、この中心を通る軸心C−C上に全体の重心Gが
あると考えられる。このような振動ドラムDに上述のよ
うな加振機を取り付けて、該振動ドラム本体Dを振動さ
せると、(Fが該加振機による作用力を表わすものとす
る。)上述のようなモードの振動を行なうのであるが、
軸心C−Cに対しほぼ直角に交わる力作用線を有するよ
うに加振機が取り付けられている。更にそれはほぼ重心
Gを通るように取り付けられており、材料投入口Eから
上述したように砂ばらしをすべき鋳物Mが投入された場
合、これが図8に示すような撹拌作用を受けて、鋳物M
は冷却され、かつその水分は除去されながら図16にお
いて右方へと搬送されて行くのであるが、排出口Hの近
傍では乾燥が投入口Eの直下に比べるとはるかに進んで
おり、これがために図8に示すような循環運動の循環速
度が大きく、従って材料排出口Hへの移送速度は大とな
る。このため振動ドラム本体D内において材料投入口E
の直下では鋳物M及び砂からなる層Qの層厚が大きく、
逆に排出口Hの近傍ではqで示すように層厚が小さくな
る。これにより材料投入口E側の鋳物及び砂でなる層Q
のために、このドラム本体Dのこの部分における振巾の
へたりが大きく、益々その層厚を大とする。すなわち悪
循環である。本出願人が先に提案した振動ドラムは従来
例に比べると大きな効果を奏するものであるが、なお且
つ上述したような難点を有する。
【0035】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述のよう
な問題に鑑みてなされ、本出願人が先に提案した振動ド
ラムの効果を奏しながら、更にその、例えば鋳物の砂ば
らしの処理能力を更に大とすることのできる振動ドラム
を提供することを目的とする。
【0036】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、防振ば
ねで地上に支持されたドラム本体の周壁部に加振力発生
機をその加振力の作用方向がほぼ該ドラム本体の軸心に
向うように取り付けた振動ドラムにおいて、前記加振力
の作用点が前記ドラム本体の材料投入口側に偏倚してい
るように前記加振力発生機を取り付けていることを特徴
とする振動ドラム、によって達成される。
【0037】又は防振ばねで地上に支持されたドラム本
体の周壁部に加振力発生機をその加振力の作用方向がほ
ぼ該ドラム本体の軸心に向うように取り付けた振動ドラ
ムにおいて、前記加振力発生機は複数の加振力発生部か
ら成り、これら加振力発生部を前記ドラム本体の重心よ
り該ドラム本体の材料投入口側に偏在するように取り付
けたことを特徴とする振動ドラム、によって達成され
る。
【0038】又は防振ばねで地上に支持されたドラム本
体の周壁部に加振力発生機をその加振力の作用方向がほ
ぼ該ドラム本体の軸心に向うように取り付けた振動ドラ
ムにおいて、前記加振力発生機は複数の加振力発生部か
ら成り、前記ドラム本体の重心より該ドラム本体の材料
投入口側に取りつけられている前記加振力発生部の加振
力の合成力は前記ドラム本体の重心より該ドラム本体の
材料排出口側に取り付けられている前記加振力発生部の
加振力の合成力より大であることを特徴とする振動ドラ
ム、によって達成される。
【0039】
【作用】ドラム本体に加えられる加振力は材料投入口側
の方が材料排出口より大であるので、ドラム本体内にお
ける鋳物と砂の循環速度はより大とすることができ、従
ってドラム本体内において材料投入口側と材料排出口側
において、層厚は先に提案した振動ドラムよりは均一化
され、材料投入口側におけるドラム本体の部分における
振巾のへたりも小さく、よって悪循環を生ずることな
く、ほぼ均一な層厚で材料、例えば鋳物と砂の流動化及
び軸心に沿う移送速度を得ることができる。
【0040】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の各実施例につ
いて説明する。
【0041】図1は本発明の第1実施例による振動ドラ
ムの平面図を示すものであるが、これは本出願人の先に
提案した振動ドラムの図5に対応する図であって、この
図5に対応する部分については同一の符号を付し、その
詳細な説明は省略する。
【0042】すなわち、本発明の第1実施例によれば第
1のアンバランスウェイト30a、30bは先に提案し
た例におけるものと同一であるが、このアンバランスウ
ェイト30a、30bよりも質量m×その重心から回転
軸までの距離Rがより大きいアンバランスウェイト13
6a、136bを第2リンク131及びユニバーサルジ
ョイント132aを介して第2支軸135に固定させて
いる。アンバランスウェイト136a、136bは先の
提案例におけるアンバランスウェイト36a、36bよ
りもm×Rが大きいので、強度上更に大きな第2支軸1
35に固定されている。従ってこの第2支軸135を支
持する軸受構造134a、134bも先に提案した例に
おける軸受構造34a、34bよりも大きな負荷に耐え
る構造とされている。
【0043】以上のように構成される加振機130が先
の提案例と同様な関係でドラム本体2の図6に示すよう
な位置に固定されているのであるが、図1に示すように
ほぼドラム本体2の軸心C−C上に重心Gがあり、また
ドラム本体2の長手方向における長さのほぼ中心に重心
Gがあるが、この重心Gより材料投入口8側に偏倚して
大きなアンバランスウェイト136a、136bが取付
部材133を介してドラム本体2に固定されており、又
重心Gより排出口9側に偏倚して、m×Rがより小さい
アンバランスウェイト30a、30bが軸受28a、2
8bに支承された軸に固定されている。本実施例では重
心Gから材料投入口8及び材料排出口9に向ってほぼ等
距離に第2のアンバランスウェイト136a、136b
による加振力の作用点、すなわち取付部材133のドラ
ム本体2に対する結合点までの距離と重心Gから第1の
アンバランスウェイト30a、30bの加振力を作用さ
せるための取付部材27のドラム本体2に対する結合点
の距離を同一としているが、上述したように材料投入口
8側の方のアンバランスウェイト136a、136bに
よる加振力の方が材料排出口側に偏倚している第1のア
ンバランスウェイト30a、30bの加振力よりは大き
い。
【0044】本発明の第1実施例は以上のように構成さ
れるが次にこの作用について説明する。
【0045】モータ24を駆動させると先の提案例と同
様にアンバランスウェイト30a、30b、136a、
136bにより円形の加振力を発生するのであるが、こ
れはドラム本体2の軸心C−Cに対して垂直方向の断面
において図8に示すように周壁面において各楕円振動モ
ードa1 、a2 、a3 、a4 、b1 、b2 、b3、・・
・・で示すモードの振動を行なうのであるが、この長
軸、短軸の大きさは第2のアンバランスウェイト136
a、136bの加振力を作用させるための支持部材13
3の作用点における断面形状で表わした場合には図8に
おける楕円振動のモードとは相似的にほぼ同一である
が、その長軸及び短軸の大きさがより大となる(無負荷
において)。従って材料投入口から投入された砂ばらし
をすべき鋳物は先の提案例と類似の作用を受けるのであ
るが、更に材料投入口8側の楕円振動の長軸及び短軸の
方が大きいので、図8に示すような鋳物M及び砂Sの循
環運動は従来より大きくなり、従って材料投入口8より
投入された砂ばらしすべき鋳物は従来より大きな循環速
度で図8に示すような循環運動を行なう。投入直後にお
いては水分を大きく含んでいるのであるが、提案例にお
いては循環速度が小さいため、ここに停滞し、振巾のへ
たりも大きかったが、循環速度が大きくなり、従って乾
燥作用をより強く受ける。従って材料投入口近傍におけ
る砂ばらしすべき鋳物及び砂の水分は従来より早く少な
くなり、よって流動化状態は先の提案例より良好とな
り、このために材料排出口に向う移送速度はより大とな
る。結局ドラム本体2の軸心C−Cに沿って材料排出口
までの砂ばらしすべき鋳物の層厚はほぼ同一となる。よ
って砂ばらしすべき鋳物の処理量はより大となる。
【0046】図2は本発明の第2実施例による振動ドラ
ムの側面図であるが、これは従来例の図10に示す振動
ドラムとほぼ同一の構成であるので対応する部分につい
ては同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0047】すなわち本実施例によれば、加振機73は
図2に明らかなように投入口85側に偏在して取付部材
72に固定される。
【0048】このような構成によっても第1実施例と同
様な効果を得ることは明らかである。なお従来例で説明
したように構造が先の提案例と比べると複雑であるなど
の欠点を有するが、ドラム本体71の軸心に沿って従来
は材料投入口85の近傍における砂ばらしすべき鋳物の
層厚は排出口84の近傍における砂ばらしすべき鋳物の
層厚よりはるかに大きかったが、本発明によりほぼ均一
化し、その処理能力を大とすることができる。
【0049】図3は本発明の第3実施例による振動ドラ
ムの側面図を示すものであるが、この振動ドラムはドラ
ム本体2の周壁部に全体の重心Gに関し、図示するよう
な位置に3台の振動電動機M1 、M2 、M3が固定され
ている。各振動電動機M1 、M2 、M3 は公知の構造を
有するが、図から明らかなように材料投入口8側にその
加振力が偏在して加えられるように取り付けられてい
る。すなわち材料投入口8側のドラム本体周壁部の方が
排出口の周壁部に対するものよりは、より大きな加振力
を加えるようになっている。このような構成によっても
上記第1実施例と同様な効果を奏することは明らかであ
る。なお本実施例の振動電動機M1 、M2、M3 は本出
願人の先の提案における加振機3の代わりに同一な取付
関係で固定されていることにより、これによっても先の
提案例と同様な効果を奏することは明らかである。
【0050】以上、本発明の各実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0051】例えば以上の実施例では振動ドラム本体は
排出方向に向って数度下向き傾斜したが、これは水平で
あってもよい。場合によっては1度〜0.5度以下なら
排出口に向って上向きに傾斜していてもよい。あるいは
下向き傾斜はわずか0.5度でも充分大きな移送速度が
得られる。
【0052】又以上の第1実施例ではモータ24の回転
軸に第1リンク25及び第2リンク31をユニバーサル
ジョイント26a、26b、32a、32bを介して、
それぞれ第1支軸及び第2支軸に各アンバランスウェイ
ト30a、30b及び136a、136bを固定させる
構成とし、地上に支持したモータ24の回転軸に上述の
ようにアンバランスウェイトを結合させる構成である
が、例えばモータ24の軸に整列して図1を参照して説
明すれば、投入口8側に同様な構成の加振機130を設
けてもよい。このような構成によっても上記実施例と同
様な効果を奏することは明らかである。この場合一方の
アンバランスウェイト136a、136bは第1のアン
バランスウェイト30a、30bと同形同大であっても
よく、又本変形例における他方のアンバランスウェイト
だけが同じ形状であってもよい。このような構造であっ
ても材料投入口8側にあっても、負荷時でもより大きな
加振力を生じさせることは明らかであるので上記実施例
と同様な効果を奏することができる。
【0053】又図3に示す実施例では振動電動機M1
2 、M3 を図示するような位置に取り付けたが、これ
に代えて2つの振動電動機のみを取り付けるとし、重心
Gより材料投入口8側には、より大きな加振力を発生す
る振動電動機を取り付け、材料排出口側には、より小さ
い加振力を発生する振動電動機を取り付けるようにして
もよい。
【0054】更に、本明細書において「不平衡重錘」
(アンバランスウェイト)とは図示したようにほぼ半円
形状を呈するもののみならず、他の形状でもよく、更に
他構造、例えば断面が円形の環状体に鋼球を配設し、管
体の一部から圧縮空気を導入することにより、高速でこ
の鋼球を回転運動させ、これにより円形加振力を発生さ
せるような構成も本「不平衡重錘」に属するものとす
る。その他、質量の回転により遠心力を発生し、これを
円形加振力とする公知の構造は全て本発明に適用可能で
ある。
【0055】あるいは、以上の実施例ではドラム本体の
軸心に沿って移送方向に対向する方向からみて、軸心よ
り上方で右方に円形加振機構を取り付け、時計方向に回
動させるようにしたが、回転軸を駆動する電動機の回転
方向を随時切換可能とし、又振動ドラム1の供給口より
上流側に型枠から取り出された鋳物を例えば予備的にシ
ェイクアウトマシーンでシェイクアウトした後、本実施
例の振動ドラムに供給されるのであるが、このシェイク
アウトマシーンの供給能力が大小二つに分けられている
場合、あるいは一つのシェイクアウトマシーンで時間的
に砂ばらしすべき鋳物の供給速度が大と小となる場合に
はこれらに応じて切換えるようにし、供給速度が小なる
場合には電動機の回転方向を反時計方向に、大なる場合
には時計方向に切換えるようにして円滑な連続的鋳物の
砂ばらしをするようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上述べたように本発明の振動ドラムに
よれば従来より構造が簡単であり、かつ全体として振巾
のへたりも小さく、材料、例えば砂ばらしすべき鋳物の
処理量をより大とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による振動ドラムの平面図
である。
【図2】本発明の第2実施例による振動ドラムの側面図
である。
【図3】本発明の第3実施例による振動ドラムの側面図
である。
【図4】本出願人が先に提案した振動ドラムの例の側面
図である。
【図5】同平面図である。
【図6】同正面図である。
【図7】同要部の部分拡大正面図である。
【図8】同提案例の作用を説明するための振動ドラムの
簡略正面図である。
【図9】従来の振動ドラムと同提案例の振動ドラムの超
低周波騒音の比較を示すグラフである。
【図10】従来例の振動ドラムの側面図である。
【図11】図10における[10]−[10]線方向断
面図である。
【図12】他従来例の振動ドラムの断面図である。
【図13】同従来例の要部の拡大部分破断側面図であ
る。
【図14】同従来例の作用を説明するための概略断面図
である。
【図15】上記提案例の振動ドラムを模式的に示す図で
ある。
【図16】同作用を示す模式図である。
【符号の説明】
2 ドラム本体 30a アンバランスウェイト 30b アンバランスウェイト 73 加振機 130 加振機 136a アンバランスウェイト 136b アンバランスウェイト M1 振動電動機 M2 振動電動機 M3 振動電動機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−150768(JP,A) 特開 平4−210864(JP,A) 特開 平3−193262(JP,A) 特開 平3−189067(JP,A) 特開 昭53−28860(JP,A) 特開 平4−220156(JP,A) 実開 平4−453(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 29/00 B06B 1/16

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防振ばねで地上に支持されたドラム本体
    の周壁部に加振力発生機をその加振力の作用方向がほぼ
    該ドラム本体の軸心に向うように取り付けた振動ドラム
    において、前記加振力の作用点が前記ドラム本体の材料
    投入口側に偏倚しているように前記加振力発生機を取り
    付けていることを特徴とする振動ドラム。
  2. 【請求項2】 防振ばねで地上に支持されたドラム本体
    の周壁部に加振力発生機をその加振力の作用方向がほぼ
    該ドラム本体の軸心に向うように取り付けた振動ドラム
    において、前記加振力発生機は複数の加振力発生部から
    成り、これら加振力発生部を前記ドラム本体の重心より
    該ドラム本体の材料投入口側に偏在するように取り付け
    たことを特徴とする振動ドラム。
  3. 【請求項3】 防振ばねで地上に支持されたドラム本体
    の周壁部に加振力発生機をその加振力の作用方向がほぼ
    該ドラム本体の軸心に向うように取り付けた振動ドラム
    において、前記加振力発生機は複数の加振力発生部から
    成り、前記ドラム本体の重心より該ドラム本体の材料投
    入口側に取りつけられている前記加振力発生部の加振力
    の合成力は前記ドラム本体の重心より該ドラム本体の材
    料排出口側に取り付けられている前記加振力発生部の加
    振力の合成力より大であることを特徴とする振動ドラ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記加振力発生機は円形の加振力を発生
    させ、該円形の加振力の中心と前記ドラム本体の軸心と
    を垂直に結ぶ直線が、水平線に対しなす角度が、前記軸
    心より上方位置で0度乃至90度をなすように取り付け
    た請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の振動ド
    ラム。
  5. 【請求項5】 前記振動ドラム本体の前記軸心に沿う材
    料の移送方向に対向する方向から見て、前記加振力発生
    機が前記軸心より右方にあるときには、前記加振力の回
    転方向を時計方向の回転とし、同左方にあるときには、
    反時計方向の回転とする請求項4に記載の振動ドラム。
  6. 【請求項6】 前記角度は20度乃至30度である請求
    項4に記載の振動ドラム。
  7. 【請求項7】 前記振動ドラム本体内に砂ばらしすべき
    鋳物を材料として供給する請求項1乃至請求項6のいず
    れか一項に記載の振動ドラム。
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