JP2957970B2 - 蒸気吹き出し口カバー及び加熱調理器の蓋 - Google Patents

蒸気吹き出し口カバー及び加熱調理器の蓋

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JP2957970B2 JP3186797A JP3186797A JP2957970B2 JP 2957970 B2 JP2957970 B2 JP 2957970B2 JP 3186797 A JP3186797 A JP 3186797A JP 3186797 A JP3186797 A JP 3186797A JP 2957970 B2 JP2957970 B2 JP 2957970B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気炊飯器等の加
熱調理器の蓋の蒸気吹き出し口から蒸気が上方へ向かっ
て強く噴出しないようにするための蒸気吹き出し口カバ
ーと、この蒸気吹き出し口カバーを備えた加熱調理器の
蓋に関する。本発明は、さらに、蒸し器の機能を備えた
上記蒸気吹き出し口カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気炊飯器、ガス炊飯器、電気ポ
ット等の加熱調理器は、高圧の蒸気を蒸気吹き出し口か
ら上向きに吹き出す構成になっている。電気炊飯器の場
合、蒸気は、常時一定の強さで吹き出されるのではな
く、時折勢いよく吹き出されるのが一般的であり、勢い
よく吹き出されるとき、吹き出し口から10cm程上方
に離れた位置でも75℃程度の高温を保っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、従来の電気
炊飯器を用いて炊飯している場合、何らかの都合で炊飯
器の上方に手を伸ばした場合に高温の蒸気が突然勢いよ
く吹き出されると、手を火傷してしまうおそれがあっ
た。特に、幼児は好奇心が強いために蒸気の方へ意識的
に手を出すおそれがあるうえ、皮膚が敏感であるため、
火傷するおそれが大きく、十分な安全対策を施すことが
望まれる。
【0004】したがって、本発明の解決すべき技術的課
題は、電気炊飯器等の加熱調理器の蒸気吹き出し口から
蒸気が上向きに勢いよく吹き出されないようにして、そ
の安全性を高めることである。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】本発明に
係る蒸気吹き出し口カバーは、上述の技術的課題を解決
するため、以下のように構成された蒸気吹き出し口カバ
ーで加熱調理器の蒸気吹き出し口を覆うようにしたこと
を特徴としている。すなわち、この蒸気吹き出し口カバ
ーは、カップ状で、加熱調理器の蓋の上面に設けられた
蒸気吹き出し口を覆うように開口端を下にして設置され
るとともに、その内部が蒸気吹き出し口から吹き出され
る蒸気を受けるチャンバーとして構成されている。そし
て、チャンバーから側方へ延出して蒸気を排出する排出
口を備えており、排出口の断面積が蒸気吹き出し口より
も大きいことを特徴としている。なお、「側方」は、水
平方向だけでなく、斜め上方や斜め下方も含む意味で用
いている。
【0006】上記構成において、蒸気は、蒸気吹き出し
口から吹き出されると、蒸気吹き出し口カバーのチャン
バーによって上方への進行が妨げられるとともに、その
中で熱が奪われる。そして、蒸気はこのようにして吹き
出し口カバーの中にいったん滞留した後、チャンバーか
ら側方へ延出した排出口よりゆっくりと排出され、拡散
しながら徐々に上昇して行く。
【0007】このように、上記構成によれば、排出口か
ら排出される蒸気の温度が比較的低くなり、しかもその
勢いが弱められるので、排出口の上に手を伸ばしたとし
ても火傷のおそれは少ない。また、蒸気が横または斜め
上下方向に排出されるので、電気炊飯器などの加熱調理
器を、例えば上に棚板などのあるスペースや和室の食卓
の下のスペースに置いてもその棚板や食卓の下面に高熱
の蒸気が直接当たらないようにすることができるから、
スペースの有効利用を図ることができる。
【0008】また、蒸気吹き出し口カバーは、透明また
は半透明のプラスチック材料により形成することが好ま
しい。このように構成すれば、使用者は、加熱調理器の
蒸気吹き出し口から蒸気が吹き出されたときに、チャン
バーの中に滞留した蒸気によって蒸気吹き出し口カバー
が曇ったことを外から見ることができる。したがって、
使用者はこのことを警告として受け取り、蒸気吹き出し
口カバーや蒸気に触れないように注意することができ
る。
【0009】上記構成において、排出口は、横長の断面
形状にすることが好ましい。そうすれば、蒸気が横方向
に広い範囲から排出されるために拡散しやすくなるの
で、安全性をさらに高めることができる。
【0010】また、上記構成においては、蒸気吹き出し
口カバーの下端部に水滴受け皿を設け、この受け皿に、
蒸気吹き出し口の上方に位置する開口と、開口の周囲に
立設された周壁とを形成することが好ましい。このよう
に構成すれば、蒸気は、加熱調理器の蓋の蒸気吹き出し
口から、受け皿の開口及び周壁を通ってチャンバー内に
入る。そして、チャンバー内に滞留した蒸気の一部が水
滴になってチャンバーの内面に結露し、水滴同士が結合
するとチャンバーの内面から落下するが、上記構成にお
いては水滴はほとんど受け皿上に落下する。したがっ
て、加熱調理器の蓋の上面にたくさんの水滴が溜まって
しまうことはない。また、受け皿上に溜まった水滴は、
炊飯器等の使用後に蒸気吹き出し口カバーを炊飯器から
外せば簡単に取り除くことができる。
【0011】また、上記構成においては、チャンバー内
に、蒸気吹き出し口から排出口へ蒸気が直接流れるのを
防止するための直流防止板を設けることが好ましい。こ
のように構成すれば、蒸気をチャンバー内に確実に滞留
させることができるため、排出口から排出される蒸気の
勢いをより確実に弱めることができる。なお、この直流
防止板は、例えば受け皿の周壁と一体に形成することが
できる。
【0012】さらに、上記構成においては、蒸気吹き出
し口カバーの下面に、例えばゴムなどの、加熱調理器の
蓋の上面に対する滑り止め手段を設けたり、蒸気吹き出
し口カバーの下面を、加熱調理器の上面に対する接着面
として構成したり、蒸気吹き出し口カバーに、加熱調理
器の上面に対する吸着手段を設けたりすることが好まし
い。このように構成すれば、加熱調理器の上面に載せた
蒸気吹き出し口カバーが使用中に誤って滑り落ちてしま
うことを防止できる。
【0013】また、上記蒸気吹き出し口カバーの機能
は、加熱調理器の蓋に一体的に持たせることが好まし
い。そのため、加熱調理器の蓋の上面に、蒸気吹き出し
口カバーを保持する保持手段を設け、この保持手段によ
り、蒸気吹き出し口カバーを蓋の上面に固定すればよ
い。保持手段としては、例えば、蓋の上面に、蒸気吹き
出し口カバーの下端部が嵌合する保持凹部を形成するこ
とができる。このように構成すれば、蓋自体が蒸気吹き
出し口カバーを有するものになるため、加熱調理器の使
用時に蒸気吹き出し口カバーをその都度載せなくても蒸
気が比較的低温で横向きにゆっくりと吹き出されること
になる。したがって、加熱調理器自体の安全性を高める
ことができる。なお、この構成をさらに進めて、蒸気吹
き出し口カバーを加熱調理器の蓋に一体的に形成しても
よい。上記蒸気の温度を低下させる1つの方法として、
蒸気吹き出しカバーのチャンバー内に蒸気の熱を吸収す
る物体を挿入することが考えられる。そして、この物体
としては、生卵やジャガ芋等が好適である。これらの被
スチーム体は、蒸されることにより、蒸気の熱を奪って
排出蒸気温度を低下させる上、それ自体は蒸し卵(ゆで
卵)や蒸しジャガ芋になる、つまり、調理ができること
になり、一石二鳥の効果がある。この目的を達成するた
め、上記蒸気吹き出しカバーのチャンバーは生卵等の被
スチーム体(E)のスチーム室として構成するのがよい。
すなわち、生卵等の被スチーム体を収納するに適したス
ペースを確保するとともに、それらをチャンバー内に安
定支持し、かつ、蒸気を蒸気排出口に誘導する構成とす
る。上記水滴受け皿の周壁自体を被スチーム体の支持体
として構成するのもよく、この場合は、支持された被ス
チーム体と周壁の間にスチーム逃がし空間を形成する。
さらに、上記吹き出し口カバーのカバー本体と上記水滴
受け皿との間に、生卵等の被スチーム体(E)を支持する
特別の蒸篭を備えてもよい。この場合は、複数の蒸篭を
上下多段に積み上げる構成とすれば、複数個の蒸し卵等
を同時的に調理できることになる。このように、加熱調
理器のための蒸気吹き出しカバーに蒸し器機能をもたせ
ると、例えば、炊飯器で炊飯している間に、これと同時
に蒸し卵が完成しており、大変便利である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態につい
て、図1から図8を参照して詳細に説明する。図1〜図
3の実施形態は、電気炊飯器の蓋に、蒸気吹き出し口を
覆う蒸気吹き出し口カバーを固定的に設けた例を示して
いる。
【0015】図1は、この蒸気吹き出し口カバー1を電
気炊飯器の蓋2に取り付けた状態の部分縦断面図、図2
は、蒸気吹き出し口カバー1の分解斜視図、図3は図1
のIII方向矢視図である。蒸気吹き出し口カバー1は、
カバー本体10と受け皿20とからなり、それぞれ、透
明または半透明のポリカーボネートから成形され、耐熱
温度が約150℃になっている。また、炊飯器の蓋2の
上面には、カバー本体10に装着された受け皿20をは
め込んで保持する保持凹部4が設けられている。蓋2の
下方には、一般に金属製の内蓋が設けられるが、図では
省略している。
【0016】カバー本体10は蓋2に設けられた蒸気吹
き出し口3よりも十分に大径の筒状で、かつ、その側面
から横方向へ延出した排出口11を備えている。カバー
本体10は、図の上端が閉塞され、下端は開口してお
り、その開口端を下にして炊飯器の蓋2の上面に取り付
けるようになっている。カバー本体10の内部は、蒸気
吹き出し口3の上方に位置するチャンバー12を構成す
る。また、排出口11は、図2及び図3に示すように、
断面が横長の楕円形状で、チャンバー12に連通してお
り、その断面積は蒸気吹き出し口3よりも大きくなって
いる。
【0017】カバー本体10の下端に装着された水滴受
け皿20は、中央に開口21を有し、さらに、開口21
を取り囲むように形成された円筒状の内周壁22と、カ
バー本体10に嵌合する外周壁23とを有している。内
周壁22の一部は上方へ延出しており、排出口11の内
側に位置して蒸気吹き出し口3から排出口11へ蒸気が
直接流れるのを防止する直流防止板24として構成され
ている。
【0018】なお、カバー本体10と受け皿20を円形
に形成した図示の例では、カバー本体10の内面と受け
皿20の外周壁23の外面に、互いにかみ合う突起とス
リットを形成して、カバー本体10に対する受け皿23
の挿入方向を規制し、直流防止板24の位置を排出口1
1の位置に合わせやすくするとよい。ただし、カバー本
体10と受け皿20を、受け皿20をある一定の向きで
だけカバー本体10に装着できるような形状にした場合
は、このような突起とスリットは設けなくてもよい。
【0019】以上のように構成された蒸気吹き出し口カ
バー1を蓋2に装着した炊飯器で炊飯すると、蒸気吹き
出し口3から吹き出される蒸気は、チャンバー12内に
入ってカバー本体10の上端の閉塞した端面に当たり、
上方への進行が妨げられるのと同時に熱が奪われる。そ
して、その蒸気は、直流防止板24があるために、蒸気
吹き出し口3から排出口11へ直接流れるのでなく、チ
ャンバー1の中に滞留した後、カバー本体10から側方
へ延出した排出口11より、横向きにゆっくりと排出さ
れ、少し横向きに進行してから上方へ昇って行く。な
お、排出口11が横長の楕円形状になっているので、蒸
気は広い範囲から排出され、さらに拡散しながら進んで
行く。
【0020】このように、上記実施形態によれば、排出
口11から排出される蒸気の温度が蓋2の蒸気吹き出し
口3から出たときよりも低くなり、しかも勢いも弱めら
れるので、排出口11の上に手を伸ばしたとしても火傷
のおそれは少ない。また、蒸気が上向きに吹き出される
のではなく、横向きに排出されるので、この電気炊飯器
を、例えば上に棚板などのあるスペースや和室の食卓の
下のスペースに、その棚板や食卓の下面に高温の蒸気が
直接当たらないように置くことができる。
【0021】なお、炊飯器の蓋2の蒸気吹き出し口3か
ら、受け皿20の開口21及び周壁22を通ってチャン
バー12内に滞留した蒸気は、一部が水滴になり、チャ
ンバー12の内面に結露する。そして、水滴同士が結合
して大きくなると、チャンバー12の内面から落下して
受け皿20上に溜まる。また、蒸気は内周壁22の中を
上昇してくるので、内周壁22及び直流防止板24の内
面には付着しにくい。したがって、炊飯器の蓋2の上面
には水滴がほとんど落ちず、しかも受け皿20上に溜ま
った水滴は、炊飯器の使用後に受け皿20をカバー本体
10から外せば簡単に取り除くことができる。
【0022】また、カバー本体10と受け皿20を、透
明または半透明のプラスチック材料により形成している
ので、使用者は、炊飯器の蓋2の蒸気吹き出し口3から
蒸気が吹き出されたときに、チャンバー12の中に滞留
した蒸気によって、蒸気吹き出し口カバー1が曇ったこ
とを外から見ることができる。したがって、使用者は、
このことを警告として受け取って、蒸気吹き出し口カバ
ー1や吹き出される蒸気に触れないように注意すること
ができる。なお、カバー本体10が透明または不透明で
あれば曇ったことが外から見えるので、受け皿20は不
透明であってもよい。
【0023】本発明は上記実施形態に限定されるもので
はなく、その他種々の態様で実施することが可能であ
る。例えば、上記構成においては、炊飯器の蓋2に、別
体の蒸気吹き出し口カバー1を装着しているが、蒸気吹
き出し口カバー1は、炊飯器の蓋2と一体成形してもよ
く、そうすれば、蓋2を、蒸気吹き出し口カバー1が目
立たないデザインにすることができる。
【0024】また、蒸気吹き出し口カバー1は、蓋2に
対して後付けする部品として構成し、保持凹部4のよう
な保持手段を設けていない炊飯器などの加熱調理器の蓋
2に載せて使用する構成にしてもよい。そうすれば、消
費者が蒸気吹き出し口カバー1だけを購入することによ
り、既に使用中の加熱調理器の安全性を高めることがで
きる。また、このように蒸気吹き出し口カバー1を後付
け部品にする場合、蒸気吹き出し口カバー1の下面に例
えばゴムなどの滑り止め手段を設けると、加熱調理器の
蓋2の上面に載せた蒸気吹き出し口カバー1が使用中に
滑り落ちてしまうことを防止できる。さらに、蒸気吹き
出し口カバーの下面を接着面にして加熱調理器の蓋2に
固定するようにしてもよいし、図4((a)は平面図、
(b)は側面図)に示すように、カバー本体10に形成
したアーム13にリング14を介して吸盤(吸着手段)
15を取り付け、この吸盤15により加熱調理器の蓋2
に固定するようにしてもよい。
【0025】また、蒸気吹き出し口カバー1のカバー本
体10や排出口11の形状は、任意の形状を適宜選択す
ればよい。例えば、蒸気吹き出し口カバー1のカバー本
体10は、上述した円筒形状以外に、円錐、四角錐、三
角錐などにしてもよく、上記実施形態のチャンバー12
は、上面を球面にしてもよく、排出口11の断面形状
は、楕円以外に、円、三角、四角(正方形、長方形、菱
形、台形など)、それ以上の多角形や星形など、任意の
形状を適宜選択すればよい。また、上記実施形態では排
出口11は水平に設けているが、斜め上や斜め下を向い
た形にしたり、途中で屈曲した構成にしたりすることも
できる。さらに、蒸気吹き出し口カバーは、チャンバー
12と排出口11を備えていれば、全体が直方体などの
ブロック形状であってもよい。
【0026】また、上記構成では水滴受け皿20を設け
ているが、蒸気吹き出し口3から吹き出される蒸気の温
度を下げ、かつ勢いを弱めるという目的を達成すること
だけを考えれば、水滴受け皿20は必ずしも設けなくて
もよい。また、上記構成では、蒸気の温度を下げ、勢い
を弱める効果をより高めるために直流防止板24を用い
ているが、この直流防止板24も、上記吹き出し口カバ
ー1を簡単な構成にする場合は省略してよい。
【0027】図5,図6は第2の実施形態を示してい
る。この実施形態は、蒸し卵(ゆで卵)器の機能を併せ
有するものである。基本構成は、第1の実施形態と同一
である。ただし、蒸し卵器の目的を達成するために、チ
ャンバー12を調理のためのスチーム室として構成して
いる。すなわち、カバー本体の容積を大きくして、生卵
Eを収納できるようにしている。そして、この生卵Eを
安定的に支持するために、水滴受け皿20の内周壁22
に工夫を施している。すなわち、前方の直流防止板24
を1つの生卵支持壁として構成するとともに、その対向
側に今1つの支持壁22aを構成して、この2つの支持
壁24,22aで生卵Eを支持しているのである。この
場合、これらの支持壁24,22aと内周壁の他の部分
との間には蒸気逃がし空間22cが形成されいる。した
がって、開口21から上昇する蒸気は蒸気逃がし空間を
通ってさらに上昇し、排出口11から外部に出る。この
とき、当然に、蒸気の熱は生卵に奪われて、排出蒸気の
熱は効果的に低下する。さらに、生卵は、奪った熱自体
で調理されて蒸し卵つまりゆで卵となる。なお、符号2
6は、水滴受け皿20の外部に形成した押さえ片であ
る。カバー本体10を受け皿20から外すとき、この押
さえ片26を押さえながら行うと、カバー本体10を容
易に外すことができる。
【0028】図7、図8は、第3の実施形態を示してい
る。この実施形態は、第2の実施形態をさらに発展させ
たものであって、カバー本体10と水滴受け皿20との
間に、蒸篭25を設けたことを特徴としている。この蒸
篭25は、筒部25aと天板25bとで構成している。
筒部25aの下端周縁は水滴受け皿20の周囲と嵌合
し、その上端はカバー本体10と嵌合している。天板2
5bは、その中央に生卵Eを受け入れて支持する受け穴
25eを有するとともに、その周囲に複数の蒸気逃がし
穴25cを有している。尚、図中25dは蒸篭25の取
手としてのアームである。
【0029】第3の実施形態の効果は、図示の蒸篭25
を複数個用意してこれを多段に積み重ねられることであ
る。つまり、複数個の生卵を同時的に調理できるのであ
る。本発明者の実験によれば、通常の炊飯器にこれを適
用した場合、炊飯終了時には、5個又は6個までの生卵
を同時的に蒸し卵(ゆで卵)として完成するに至った。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る蒸気吹き出し口カバーを電気炊
飯器の蓋に取り付けた状態を示す部分縦断面図である。
【図2】 図1の蒸気吹き出し口カバーの分解斜視図で
ある。
【図3】 図1のIII方向矢視図である。
【図4】 蒸気吹き出し口カバーの変形例を示す図であ
る。
【図5】 本発明の第2の実施形態に係る蒸気吹き出し
カバーのチャンバー内に生卵を入れた状態を示す縦断面
図である。
【図6】 図5の受け皿の平面図である。
【図7】 本発明の第3の実施形態に係る蒸気吹き出し
カバーのチャンバー内に生卵を入れた状態を示す縦断面
図である。
【図8】 図7の蒸篭の平面図である。
【符号の説明】
1 蒸気吹き出し口カバー 2 蓋 3 蒸気吹き出し口 4 保持凹部 10 カバー本体 11 排出口 12 チャンバー 13 アーム 14 リング 15 吸盤 20 受け皿 21 開口 22 内周壁 22a 生卵支持壁 22c 蒸気逃がし空間 23 外周壁 24 直流防止板 25 蒸篭 25a 筒部 25b 天板 25c 蒸気逃がし穴 25d アーム 25e 受け穴 26 押さえ片 E 卵
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−164408(JP,A) 特開 平2−203818(JP,A) 実開 平1−168227(JP,U) 実開 昭59−151511(JP,U) 実開 昭63−12317(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47J 36/06 A47J 27/00 103

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱調理器の蓋(2)の上面に設けられた
    蒸気吹き出し口(3)を覆う蒸気吹き出し口カバーであっ
    て、 該蒸気吹き出し口カバーは、カップ状で、上記加熱調理
    器の蓋(2)の上面に上記蒸気吹き出し口(3)を覆うように
    開口端を下にして設置されるとともに、その内部が蒸気
    吹き出し口(3)から吹き出される蒸気を受けるチャンバ
    ー(12)として構成され、かつ、チャンバー(12)から側方
    へ延出して蒸気を排出する排出口(11)を備え、 蒸気吹き出し口カバーは、下端部に水滴受け皿(20)を備
    え、該受け皿(20)は、上記蒸気吹き出し口(3)の上方に
    位置する開口(21)と、該開口(21)の周囲に立設された周
    壁(22)とを備えたことを特徴とする蒸気吹き出し口カバ
    ー。
  2. 【請求項2】 上記排出口(11)の断面積が、蒸気吹き出
    し口(3)よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の
    蒸気吹き出し口カバー。
  3. 【請求項3】 透明または半透明のプラスチック材料に
    より形成されたことを特徴とする請求項1または2記載
    の蒸気吹き出し口カバー。
  4. 【請求項4】 上記排出口(3)が横長の断面形状である
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の
    蒸気吹き出し口カバー。
  5. 【請求項5】 上記チャンバー(12)内に、蒸気吹き出し
    口(3)から上記排出口(11)へ蒸気が直接流れるのを防止
    するための直流防止板(24)を備えたことを特徴とする請
    求項1から4のいずれか1項に記載の蒸気吹き出し口カ
    バー。
  6. 【請求項6】 上記直流防止板(24)が、上記周壁(22)と
    一体に形成されたことを特徴とする請求項5記載の蒸気
    吹き出し口カバー。
  7. 【請求項7】 上記蒸気吹き出し口カバー(10)は、その
    下面に、加熱調理器の蓋(2)の上面に対する滑り止め手
    段を備えたことを特徴とする請求項1から6のいずれか
    1項に記載の蒸気吹き出し口カバー。
  8. 【請求項8】 上記蒸気吹き出し口カバー(10)は、その
    下面が、加熱調理器の蓋(2)の上面に対する接着面とし
    て構成されたことを特徴とする請求項1から6のいずれ
    か1項に記載の蒸気吹き出し口カバー。
  9. 【請求項9】 上記加熱調理器の蓋(2)の上面に対する
    吸着手段(15)を備えたことを備えたことを特徴とする請
    求項1から6のいずれか1項に記載の蒸気吹き出し口カ
    バー。
  10. 【請求項10】 蒸気吹き出し口(3)を有する加熱調理
    器の蓋であって、 該蓋(2)の上面に、請求項1から6のいずれか1項に記
    載の蒸気吹き出し口カバー(1)を保持する保持手段(4)が
    形成され、該保持手段(4)により、蒸気吹き出し口カバ
    ー(1)が保持されたことを特徴とする加熱調理器の蓋。
  11. 【請求項11】 加熱調理器の蓋(2)の上面に設けられ
    た蒸気吹き出し口(3)を覆う蒸気吹き出し口カバーであ
    って、該蒸気吹き出し口カバーは、カップ状で、上記加
    熱調理器の蓋(2)の上面に上記蒸気吹き出し口(3)を覆う
    ように開口端を下にして設置されるとともに、その内部
    が蒸気吹き出し口(3)から吹き出される蒸気を受けるチ
    ャンバー(12)として構成され、かつ、チャンバー(12)か
    ら側方へ延出して蒸気を排出する排出口(11)を備え、 上記蒸気吹き出しカバーのチャンバーは被スチーム体
    (E)のスチーム室として構成したことを特徴とする蒸気
    吹き出し口カバー。
  12. 【請求項12】 上記蒸気吹き出し口カバーは、下端部
    に水滴受け皿(20)を備え、該受け皿(20)は、上記蒸気吹
    き出し口(3)の上方に位置する開口(21)と、 該開口(21)の周囲に立設された周壁(22)とを備え水滴受
    け皿(20)の周壁(22)は、被スチーム体(E)の支持体とし
    て構成し、かつ支持された被スチーム体(E)と周壁(22)
    の間にスチーム逃がし空間(22c)を形成したことを特徴
    とする請求項11記載の蒸気吹き出しカバー。
  13. 【請求項13】 上記吹き出し口カバーのカバー本体(1
    0)と上記水滴受け皿(20)との間に、被スチーム体(E)を
    支持する蒸篭(25)を備えたことを特徴とする請求項11
    記載の蒸気吹き出しカバー。
  14. 【請求項14】 蒸気蒸篭(25)は、上下に積み上げられ
    る多段構成であることを特徴とする請求項13記載の蒸
    気吹き出しカバー。
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