JP2957902B2 - 高データ速度の衛星通信システム用の周波数再使用技術 - Google Patents

高データ速度の衛星通信システム用の周波数再使用技術

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JP2957902B2 JP6257148A JP25714894A JP2957902B2 JP 2957902 B2 JP2957902 B2 JP 2957902B2 JP 6257148 A JP6257148 A JP 6257148A JP 25714894 A JP25714894 A JP 25714894A JP 2957902 B2 JP2957902 B2 JP 2957902B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は衛星通信システム、特に
個々の間のデータ、音声、ビデオ通信を与える高データ
速度の衛星通信システムで使用するための周波数再使用
方式およびデータコード化構造に関する。
【0002】
【従来の技術】過去十数年において、地球規模で情報の
実時間分配をもたらす通信システムが開発された。これ
らの地球規模の通信システムの開発は地上ベースまたは
衛星ベースの通信のいずれか一方を使用する幾つかの通
路に沿って発達してきた。衛星ベースのシステムは例え
ばニュースおよびスポーツイベント等の地球規模の放送
のため音声、データ、ビデオ信号を分配するように多年
にわたって使用されている。新しい高パワー衛星システ
ムおよび技術の発展により単一の衛星を使用して100 個
のステーションまでテレビジョン信号の放送を行う直接
放送テレビジョンシステムが得られる。衛星により直接
放送を受信し、これらをテレビジョンモニタ上で表示す
るために個々の装置がアンテナと衛星受信機を設置す
る。
【0003】個々の装置間での個人的な通信または会議
通信を提供するために、例えばAT&Tのような民間企
業は通常の電話と共に小型(3〜4インチ)のテレビジ
ョンモニタを使用するビデオ電話システムを開発してい
る。ビデオ電話システムは典型的にビデオと音声信号を
送信するために十分な帯域幅を与えるように光ファイバ
リンクを使用する。しかしながら、このタイプのシステ
ムは十分な運動のビデオを与える程の十分な帯域幅を有
していない。
【0004】個人通信の必要性に対する価格的により合
理的な解決策を提供するために本出願人は個々の装置間
に個人通信会議を可能にするように十分な映画ビデオ、
音声およびデータ信号の通信と分配を与える高いデータ
速度の衛星通信システムを開発した。このシステムは
“High Data Rate Satellite Communication System ”
と題する米国特許明細書に記載されている。このシステ
ムは衛星中継システムにより連結され、互いに通信する
複数の使用者端末(VSAT)を有する。回路網制御セ
ンタは衛星中継システムを制御し、端末の連結を調整す
る指令信号を提供する。システムは端末と回路網制御セ
ンタから衛星中継システムまでのアップリンク上で周波
数分割多重化を使用する。システムは衛星中継システム
から端末および回路網制御センタまでのダウンリンク上
で時分割多重化を使用する。しかしながら、ここで説明
されている周波数再使用は個々のリンクで使用される多
重化方式から独立している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この高いデータ速度の
衛星通信システムにおける最も効率的な帯域幅の利用を
与え、かつシステムによりサポートされる使用者数を増
加するために、新しい周波数再使用技術とデータコード
化構成を開発することが必要である。従って、本発明の
目的は個々の装置間にデータ、音声、ビデオ通信を与え
る高いデータ速度の衛星通信システムとともに使用する
ための周波数再使用方式とデータコード化構成を与える
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述およびその他の目的
を満たすために、本発明は高いデータ速度の衛星通信シ
ステムで使用するための周波数再使用方法とデータコー
ド化構成を提供する。衛星通信システムは衛星中継シス
テムにより連結され互いに通信する複数の小型の使用者
端末を有する。通信は単一のホップ(hop)で端末か
ら端末で達成される。回路網制御センタは、衛星中継シ
ステムを制御し、端末相互間の連結を調整する指令信号
を提供する。システムは端末と回路網制御センタから衛
星中継システムまでのアップリンク上で周波数分割多重
化を使用する。システムは衛星中継システムから端末と
回路網制御センタまでのダウンリンク上で時分割多重化
を使用する。しかしながら、他の多重化方式がいずれか
のリンクで容易に使用できることが理解できよう。各使
用者端末は入力および出力データの変調および復調用の
トランシーバと、エンコードされたデータを衛星中継シ
ステムへ送信し、または衛星中継システムから受信する
ためのアンテナを具備する。付加的にビデオの受信/送
信用に構成されている使用者端末は入力データの圧縮と
出力データの圧縮復元のためのデータ圧縮回路を含んで
いる。
【0007】衛星中継システムは衛星と、送信および受
信能力のある広域アンテナと、複数の衛星受信アンテナ
と、複数の衛星送信アンテナと、信号プロセッサとを具
備している。広域アンテナは使用者端末と回路網制御セ
ンタ間の指令と制御信号を通信するために設けられてい
る。複数の衛星受信アンテナは第1の周波数帯域で動作
し、予め定められたサービス領域をカバーする複数の第
1のビームを発生する。複数の衛星受信アンテナは第1
のビームで発信元使用者端末から周波数分割多重化され
たデータを受信するように構成されている。複数の衛星
送信アンテナは第2の周波数帯域で動作し、サービス領
域をカバーする複数の第2のビームを発生する。複数の
衛星送信アンテナは第2のビームで目的とする使用者端
末に時分割多重化されたデータを送信するように構成さ
れている。しかしながら、ここで特別に開示された以外
の他の多重化方式も使用されてよい。第2のビームは発
信元と目的地の使用者端末の各位置に基づいて第1のビ
ームと地理的に同じに配置されてもよい。
【0008】信号プロセッサは発信元使用者端末からの
第1のビームで受信されたデータを復調するように構成
されている。それから第2のビームで目的地使用者端末
に送信することができるように、復調されたデータをル
ーティングする。最後に、信号プロセッサはエンコード
データを与えるため復調されたデータを再度変調する。
信号プロセッサは第2のビームでデータを目的地の使用
者端末に送信する。
【0009】本発明の周波数再使用方法は以下のステッ
プから構成される。複数のセットの偏波されインターリ
ーブされた受信ビームが複数の受信アンテナを使用して
発生され、その特定のセットの各受信ビームが予め定め
られたサービス領域の一部分をカバーするように構成さ
れている。発信元使用者端末におけるデジタル入力デー
タは、連接コード順方向誤り訂正データを提供するため
にコード化される。コード化されたデータは送信され
る。送信されたコード化データは、衛星上の装置におい
て複数の受信ビームの1つで受信される。発信元使用者
端末から受信したコード化データが復調される。復調さ
れたデータはルーティングされ、従って目的地の使用者
端末に送信することができる。ルーティングされたデー
タは再度多重化され再度変調される。複数の偏波されイ
ンターリーブされた送信ビームのセットが複数の送信ア
ンテナを使用して発生され、その特定のセットの各送信
ビームは予め定められたサービス領域の一部分をカバー
するように構成されている。再変調されたデータは複数
の送信ビームの1つで目的地の使用者端末に送信され
る。送信されたデータは目的地使用者端末でデコードさ
れる。通信システムにより処理される入力および出力デ
ータはデジタルデータから構成され、連接コード順方向
誤り訂正処理は通信データの干渉に対する感度を少なく
するために使用される。復調と再変調ステップは、ダウ
ンリンクデータ流のアップリンク干渉の影響を減少する
ために、目的地の端末に通信される高品質のデジタルデ
ータ流を衛星上で再生成する。
【0010】デジタル入力データのコード化は、例えば
リードソロモンのコード化による入力データのエンコー
ドと、エンコードされたデータのインターリーブと、イ
ンターリーブされたデータのコンボリューションエンコ
ードと、コンボリューションエンコードされたデータの
多重化と、多重化されたデータの変調と、変調されたデ
ータの送信の各ステップからなる。目的地使用者端末に
おける送信データのデコードは受信変調データの復調、
復調されたデータのデマルチプレクス、例えばビタビデ
コードによるデマルチプレクスデータのデコード、デコ
ードデータのデインターリーブ、出力データを生成する
ためにデインターリーブデータのデコードの各ステップ
からなる。
【0011】本発明は高いデータ速度の衛星通信システ
ムで使用される周波数再使用とデータ化方法を提供す
る。多数回の周波数再使用は高いデータ速度の衛星通信
システムで廉価の使用価格を得るために重要である。本
発明はシステムによりサポートされる実効的な帯域幅と
使用者数を12倍に増加するように送信および受信ビーム
の二重偏波と空間的再使用を提供する。送信および受信
アンテナの設計は問題となる全範囲の地理的領域を照射
する多重でインターレースされたアンテナビームを提供
する。4つの分離したアンテナ開口はそれぞれ各受信お
よび送信ビームを提供するために使用され、全体で8個
の開口を使用する。これは、価格と複雑性を高め、衛星
中継システムの感度と実効的な放射パワーを劣化する回
路損失を起こす複雑なビーム成形回路網を使用すること
なく、インターレースした重複ビームの発生を可能にす
る。
【0012】本発明はシステム周波数帯域幅の総合的に
12回の再使用のために与えられるようにそれぞれ2つの
電磁波偏波の対の6回の再使用を提供する。これは再使
用ビーム間にほぼ1つの十分なビーム半径の空間的分離
を生む。この高いレベルの周波数再使用を与えるため
に、システムは、幾つかのビームが同じ周波数と偏波で
動作するときに、避けることのできない干渉に耐性があ
る。本発明のシステムでは、この耐性は3つのことによ
り達成される。第1に、全ての通信信号はデジタルドメ
インで与えられている。これはFM−TV、FDM−F
M電話および他の類似のサービスのような典型的なアナ
ログ変調のやっかいな信号対雑音の必要性を除去する。
第2に、本発明は干渉に対する通信信号の感度をさらに
減少するために連接コード順方向誤り訂正技術を使用す
る。最後に、衛星に搭載された装置の復調と再変調処理
は衛星上で高性能のデジタルデータ流を再生成する。再
変調処理により与えられた再生成はダウンリンク流のア
ップリンク干渉の衝撃を非常に少なくする。
【0013】連接コード順方向誤り訂正はデジタル入力
信号(使用者データ)がリードソロモンエンコーダによ
り処理されるとき開始する。リードソロモンでエンコー
ドされたデータはインターリーブ装置でインターリーブ
され、コンボリューションエンコーダに供給される。コ
ンボリューションエンコーダの出力はマルチプレクサと
変調器に送られる。データは衛星搭載装置または目的地
使用者端末のいずれかでデコードされる。復調器とデマ
ルチプレクサは受信されたデジタルデータの復調とデマ
ルチプレクスに使用される。復調とデマルチプレクスに
続いて、デジタルデータはビタビデコーダに送られる。
デコード後、データはデインターリーブ装置でデインタ
ーリーブされ、リードソロモンデコーダにより処理され
る。データが衛星搭載装置においてデコードされるなら
ば、デコードされたデータは再度多重化され再度変調さ
れる前に再度エンコードされる。
【0014】ビタビデコードによるコンボリューション
コードの使用は騒音源のような典型的な衛星リンクの悪
影響を軽減し、ビット誤りの高い確率を有するデジタル
信号を普通程度の確率のビット誤りのデジタル信号に切
換える。インターリーブはビタビデコーダの典型的な非
常にバーストな誤りの悪影響を軽減し、リードソロモン
デコーダに送られるブロック間に誤りを分散する。リー
ドソロモンデコーダは中程度の誤りを有するデジタル流
を非常にビット誤りの確率の低いデジタル流に切換える
のに非常に有効である。
【0015】プロトコルは衛星リソースを割当て、使用
者端末間の点から点の通信リンクを設定し、監視し、設
定を解除する高速度衛星通信システムで使用するために
開発されてきた。このようなプロトコルは“Communicat
ion Protocol High Data Rate Satellite Communicatio
n System”と題する米国特許明細書に記載されている。
使用者端末間の通信リンクが一度設定されると、使用者
端末で生成される入力データは周波数分割多重化され衛
星中継システムに送信される。衛星中継システムはデー
タを復調し、第2の端末と通信するビームで再度送信さ
れるようにそれをルーティングし、データを復調し、時
分割多重化データを第2の端末に送信する。
【0016】
【実施例】本発明の種々の特性と利点は添付図面を伴っ
た以下の詳細な説明を参照してより理解されるであろ
う。図面を参照すると、図1は本発明が使用される高デ
ータ速度の衛星通信システム10を示している。システム
10は衛星中継システム13により互いに連結され通信され
る(第1、第2の使用者端末11,12 に対応する)複数の
使用者端末(VSAT)11,12 を具備する。回路網制御
センタ14は、衛星中継システム13を制御し、相互の端末
11,12 の連結を調整する指令信号を与える。システム10
は端末11,12 と回路網制御センタ14から衛星中継システ
ム13までのアップリンク上で周波数分割多重化を使用す
る。システム10は衛星中継システム13から端末11,12 と
回路網制御センタ14までのダウンリンク上で時間分割多
重化を使用する。
【0017】各使用者端末11,12 は、入力データの圧縮
および出力データの圧縮の復元用のデータ圧縮コーダ/
デコーダ(CODEC)回路22と、入力および出力デー
タの変調と復調用のトランシーバ23と、エンコードされ
たデータを衛星中継システム13へ送信し、そこから受信
するためのアンテナ25とを具備する。代りに、(ビデオ
と反対の)データ通信の場合、コーダ/デコーダ回路22
は、局部回路網、端末またはコンピュータ、またはデー
タ通信ライン等のようなデータ源とインターフェイスす
るように構成されたインターフェイス回路により置換さ
れる。衛星中継システム13は、衛星搭載装置30、複数の
受信アンテナ32、複数の送信アンテナ31、広域用アンテ
ナ35、信号プロセッサ36を具備する。各複数の供給ホー
ン33,34は、それぞれ送信アンテナ31へデータを供給
し、受信アンテナ32からデータの供給を受けるために設
けられている。広域用アンテナは、使用者端末11,12 と
回路網制御センタ14との間で形態信号と制御信号を通信
するために与えられる。回路網制御センタ14は、形態信
号および、衛星中継システム13により使用者端末11,12
を連結する制御信号を生成するための制御プロセッサ15
と、形態信号と制御信号を送信し受信するための制御プ
ロセッサ15に結合されたアンテナ16とを具備する。
【0018】複数の受信アンテナ32は第1の周波数帯域
で動作し、予め定められた領域をカバーする第1の複数
のビーム(図2)を発生する。複数の受信アンテナ32は
第1のビームで第1の使用者端末11から周波数分割多重
化データを受信する。複数の送信アンテナ31は第2の周
波数帯域で動作し、予め定められた領域をカバーする第
の複数のビームを発生する。複数の送信アンテナ31は第
2のビーム上で第2の使用者端末12に時分割多重化デー
タを送信する。第2のビームは発信元と目的地の使用者
端末11,12 の各位置に対応して第1のビームと地理的に
同じ配置にされてもよい。
【0019】信号プロセッサ36は、第1の使用者端末11
から第1のビームで受信された周波数分割多重化データ
を復調し、第2のビームで第2の使用者端末12に送信さ
れるように復調データをルーティングし、時分割多重化
データを構成するエンコードされたデータを与えるため
に復調データを再変調し、第2のビームで周波数分割多
重化データを第2の使用者端末12に送信するように構成
されている。しかしながら、特に前述した以外の他の多
重化方式が使用されてもよいことが理解されよう。
【0020】図2は図1のシステム10により使用される
典型的なビームパターンを示している。図2は所望の動
作範囲、この場合、アメリカ大陸、アラスカ(AK)、
ハワイ(HI)を完全にカバーする24ビームの使用を示
している。それぞれのビームには、各ビームに割当てら
れる各サブバンドを示す識別符号(1、2、3、4)の
符号が付けられている。サブバンドは図3のaとbで示
されている。特に図3のaとbは図2で示されているビ
ームパターンのアップリンクビームとダウンリンクビー
ムの特性を示している。図2から分かるように、それぞ
れ2つの偏波状態(例えば、右方向円形偏波RHCPと
左方向円形偏波LHCP)を有する24のビームが合衆国
の全地域をカバーするために使用される。しかしなが
ら、直線偏波のような異なった偏波状態をシステム10で
使用してもよいことが理解できよう。図3で示されてい
る8つのサブバンドは従って十分な二重(送信および受
信)カバー範囲を達成するため12回再使用される。図3
のaは4つの120MHzのサブバンドと10MHzの
広域カバー範囲サブバンドとを有する送信帯域を示し、
29.5GHz〜30.0GHzに延在している。図3
のbは4つの120MHzのサブバンドと10MHzの
広域カバー範囲サブバンドとを有する受信帯域を示し、
19.7GHz〜20.2GHzに延在している。これ
らの周波数はKa帯域中にある。
【0021】図4は図1のシステム、特に各使用者端末
11,12 で使用される連接コード化およびデコード化の構
成と方法80,90 を示している。使用者端末11,12 で使用
されるコード化およびデコード化の構成と方法80,90 の
詳細を以下に記す。連接コード順方向誤り訂正は、デジ
タル入力信号(使用者データ)がリードソロモンデンコ
ーダ42により処理されるとき開始する。リードソロモン
エンコードデータはインターリーブ装置43でインターリ
ーブされ、コンボリューションエンコーダ44に送られ
る。コンボリューションエンコーダ44の出力はマルチプ
レクサ45と変調器46に送られる。
【0022】データはその後、衛星に搭載した装置また
は目的地の使用者端末12のいずれかでデコードされる。
図4で示されているように、復調器56とデマルチプレク
サ57は受信デジタルデータの復調とデマルチプレクスに
使用される。復調とデマルチプレクスに続いてデジタル
データはビタビデコーダ58に供給される。デコード後、
データはデインターリーブ装置59でデインターリーブさ
れ、リードソロモンデコーダ60により処理される。デー
タが衛星搭載装置30でデコードされるならば、再度マル
チプレクスされ再変調される前に再度エンコードされ
る。このハードウェアをよりよく理解するため“High D
ata Rate Satellite Communication System ”と題する
前述の米国特許明細書を参照し、これは連接コード化と
デコード化処理とハードウェアをより詳細に説明してい
る。
【0023】ビタビデコードでのコンボリューションコ
ードの使用は典型的な衛星リンク雑音源の悪影響を少な
くし、ビット誤りの確率が高いデジタル信号を誤りの確
率が適度であるデジタル信号に切換える。インターリー
ブはビタビデコーダ58の典型的な非常にバースト的な誤
りの悪影響を減少し、リードソロモンデコーダ60に供給
されるブロック間に誤りを分散する。リードソロモンデ
コーダ60は普通程度に誤りを被るデジタル流を非常にビ
ット誤りの確率の低いデジタル流に切換えることに非常
に効果的である。従って例えば、コード化されていない
デジタル流に対して、100 ビットより少ないものにおい
て1つ誤りであるビット誤り確率の衛星リンクは、255
の8 ビット文字のブロックサイズと、十分なインターリ
ーブの深さ、最適な速度2/3、束縛長7のコンボリュ
ーションコードを有する8誤り訂正リードソロモンコー
ドからなる連接コードを使用して、1012ビットで1誤
りよりも少ないビット誤り確率を得ることができる。し
かしながら他のコードが使用されてもよいことが理解で
きよう。
【0024】プロトコルは衛星リソースを割当て、使用
者端末11,12 間の地点を結ぶ通信リンクを設定し、監視
し、設定を解除するように開発されている。このような
プロトコルは“Communication Protocol for a High Da
ta Rate Satellite Communicattion System ”と題する
米国特許明細書に説明されている。使用者端末11,12間
の通信リンクが一度設定されると、使用者端末11で生成
された入力データは周波数分割多重化され、衛星中継シ
ステム13に送信される。衛星中継システム13はデータを
復調し、第2の端末12と通信するビームで送信できるよ
うにそれをルーティングし、周波数ドメインでデータを
再変調し、時間分割多重化データを第2の端末12に送信
する。
【0025】完全にする目的で、図5は本発明による基
本的な周波数再使用方法70を示している。第1のステッ
プ71では複数のセットの偏波されたインターリーブ受信
ビームを発生し、その特定のセットの各受信ビームは予
め定められたサービス領域の一部分をカバーするように
構成されている。次のステップ72では連接コード順方向
誤り訂正データを提供するために発信元使用者端末11で
デジタル入力データをコード化する。次のステップ73で
はコード化されたデータが送信される。次のステップ74
では複数の受信ビームの1つで送信されたコード化デー
タを受信する。次のステップ75では発信元使用者端末11
からの受信コード化データが復調される。次のステップ
76では復調データのルーティングがなされ、その結果、
目的地の使用者端末12に送信することができる。次のス
テップ77ではルーティングされたデータが再度多重化さ
れる。次のステップ78では復調データが再変調される。
次のステップ79では複数のセットの偏波したインターリ
ーブされた送信ビームが発生され、ここでその特定のセ
ットの各送信ビームは予め定められたサービス領域の一
部分をカバーするように構成されている。次のステップ
80では再変調されたデータを複数の送信ビームの1つで
目的地使用者端末に送信する。最終ステップ81では目的
地の使用者端末12で送信データをデコードする。
【0026】通信システム10により処理される入力と出
力データはデジタルデータを構成し、連接コード順方向
誤り訂正処理(図4)は干渉に対する通信データの感度
を少なくするように使用される。発信元使用者端末11か
ら得られる信号の復調と再変調のステップは、アップリ
ンク干渉の悪影響を少なくするように目的地使用者端末
12に対して通信される高性能のデジタルデータ流を衛星
の装置30上で再生成する。
【0027】従って、本発明は高データ速度システム10
の周波数再使用構造を提供する。本発明による多数回の
周波数再使用はシステム10に低い利用価格を達成するた
め重要である。二重偏波と送信および受信ビームの空間
再使用は有効帯域幅とシステム10によりサポートされる
使用者数を12倍に増加する。簡単なアンテナ設計は、受
信および送信ビーム用の4つの別々のアンテナ31,32 を
使用することによって、多重でインターリーブされたア
ンテナビームを達成する。このアンテナ設計は全体で8
個の開口用に設けられている。これは、システム10の価
格と複雑性を増し、衛星中継システム13の感度とアンテ
ナ31,32 からの実効的な放射パワーを劣化する回路損失
を生じる複雑なビーム成形回路網を使用せずに、インタ
ーリーブされてわずかに重複したビームの生成を可能に
する。この構成は各周波数偏波対(全体で12回)の6回
の再使用を与え、再使用ビームの間に約1つの完全なビ
ーム半径の空間的分離を補償する。
【0028】本発明は、従って2つの電磁波の偏波対
(例えば、RHCPとLHCPまたは水平および垂直
の)の各6回の再使用を与え、システム10の周波数帯域
幅の全12回の再使用を与える。これは再使用ビームの間
でほぼ1つの完全なビーム半径の空間的分離を発生す
る。この高いレベルの周波数再使用を与えるためにシス
テム10は幾つかのビームが同一周波数および偏波で動作
するとき避けられない干渉に対して許容性がある。シス
テム10ではこの許容性は3つのことにより達成される。
最初に全ての通信信号はデジタルドメインで発生され
る。これはFM−TV、FDM−FM電話および他の類
似のサービスのようなアナログ変調で典型的であるやっ
かいな信号対雑音比の要求を減少する。第2に、連接コ
ード順方向誤り訂正技術はさらに干渉に対する信号の感
度を減少する。最後に、衛星ベースの復調は衛星30上で
高性能デジタルデータ流を実効的に再生成する。この再
生成はアップリンク干渉のインパクトを非常に減少す
る。その後、アップリンクデータは復調され、ダウンリ
ンクビームにルーティングされ、ここで他のデータチャ
ンネルと多重化され、再変調され、各使用者端末にダウ
ンリンクされる。各使用者端末は連続してダウンリンク
チャンネルを監視し、それにアドレスされるメッセージ
を認識し、抽出する。
【0029】以上、新しく、改良された周波数再使用方
式と、データ、音声、ビデオおよびビデオ通信のために
個々の装置間で提供される高データ速度の衛星通信シス
テムで使用されるデータコード構造を説明した。前述の
実施例は本発明の原理の応用を表す多くの特定の実施例
の単なる例示であることが理解されよう。明白に多数の
他の装置が本発明の技術的範囲から逸脱することなく当
業者により発明されることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が使用される高データ速度の衛星通信シ
ステムの概略図。
【図2】本発明の原理による周波数再使用方式を実行し
た図1のシステム10により使用されるビームパターン。
【図3】図2で示されているビームパターンのアップリ
ンクとダウンリンクのビーム特性図。
【図4】図1の衛星通信システムで使用される連接コー
ド化とデコード化構造。
【図5】本発明による基本的な周波数再使用方法のフロ
ー図。
フロントページの続き (72)発明者 ビクター・エス・ラインハルト アメリカ合衆国、カリフォルニア州 90274、ランチョ・パロス・バーデス、 エルム・ブリッジ・ドライブ 27551 (72)発明者 アンドリュー・エル・ストロートベック アメリカ合衆国、カリフォルニア州 90245、エル・セグンド、イースト・オ ーク 123 (72)発明者 ジェニファー・エル・ボルブレヒト アメリカ合衆国、カリフォルニア州 90254、ハーモサ・ビーチ、モンテリ ー・ブールバード 715 (56)参考文献 特開 昭57−136830(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 7/14 - 7/22

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衛星中継システムにより互いに連結され
    通信される複数の使用者端末を具備し、 各使用者端末が入力および出力データの変調と復調のた
    めのトランシーバと、衛星中継システムとの間のデータ
    の送信および受信のためのアンテナとを備え、 衛星中継システムが、複数の受信アンテナと、複数の送
    信アンテナと、それらの送信および受信アンテナに結合
    されている信号プロセッサとを有する衛星搭載装置を備
    えている、衛星通信システムとともに使用する周波数再
    使用方法において、 複数の受信アンテナを使用して、特定のセットの各受信
    ビームが予め定められたサービス領域の一部分をカバー
    する、複数のセットの偏波されたインターリーブ受信ビ
    ームを発生し、 連接コード順方向誤り訂正データを構成するコード化デ
    ータを提供するために、発信元使用者端末においてデジ
    タル入力データをコード化し、 コード化されたデータを発信元使用者端末から衛星中継
    システムに送信し、 衛星中継システムにおいて、複数の受信ビームの1つ
    で、送信されたコード化されたデータを受信し、 信号プロセッサ中で、コード化されたデータを復調し、 信号プロセッサ中で、復調されたデータを多重化し、 信号プロセッサ中で、多重化されたデータを変調し、 特定のセットの各送信ビームが予め定められたサービス
    領域の一部分をカバーする、複数のセットの偏波された
    インターリーブ送信ビームを発生し、 目的地使用者端末が位置している予め定められたサービ
    ス領域の一部をカバーする複数の送信ビームの1つで、
    変調されたデータを目的地使用者端末に送信するステッ
    プを有することを特徴とする周波数再使用方法。
  2. 【請求項2】 デジタル入力データをコード化するステ
    ップが、 入力データをエンコードし、 エンコードされたデータをインターリーブし、 インターリーブされたデータをコンボリューションエン
    コードし、 コンボリューションエンコードされたデータを多重化
    し、 多重化されたデータを変調するステップを含むことを特
    徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 目的地使用者端末において送信されたデ
    ータをデコードするステップをさらに有することを特徴
    とする請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 目的地使用者端末で送信されたデータを
    デコードするステップが、 受信された変調データを復調し、 復調データをデマルチプレクスし、 デマルチプレクスされたデータをデコードし、 デコードされたデータをデインターリーブし、 出力データを生成するためにデインターリーブされたデ
    ータをデコードするステップを含むことを特徴とする請
    求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 コード化データの復調後に衛星搭載装置
    においてコード化データをデコードするステップをさら
    に有することを特徴とする請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 コード化データをデコードするステップ
    が、 復調データをデコードし、 デコードされたデータをデインターリーブし、 出力データを生成するためにデインターリーブしたデー
    タをデコードするステップを含むことを特徴とする請求
    項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 コード化するステップが、連接コード順
    方向誤り訂正データを周波数分割多重化するステップを
    含み、多重化するステップが、連接コード順方向誤り訂
    正データを周波数分割多重化するステップを含むことを
    特徴とする請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 送信前に連接コード順方向誤り訂正デー
    タを周波数分割多重化するステップをさらに有し、多重
    化するステップが、連接コード順方向誤り訂正データを
    時間分割多重化するステップを含むことを特徴とする請
    求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 デジタル入力データをコード化するステ
    ップが、 入力データをリードソロモンエンコードし、 エンコードされたデータをインターリーブし、 インターリーブされたデータをコンボリューションエン
    コードし、 コンボリューションエンコードされたデータを時間分割
    多重化し、 時間分割多重化されたデータを変調するステップを含む
    ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 目的地使用者端末で送信されたデータ
    をデコードするステップが、 受信された変調データを復調し、 復調されたデータをデマルチプレクスし、 デマルチプレクスされたデータをビタビデコードし、 ビタビデコードされたデータをデインターリーブし、 出力データを生成するためにデインターリーブされたデ
    ータをリードソロモンデコードするステップを含むこと
    を特徴とする請求項6記載の方法。
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