JP2957140B2 - 移動通信における着信信号の間欠受信方法および基地局装置と移動機装置 - Google Patents

移動通信における着信信号の間欠受信方法および基地局装置と移動機装置

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JP2957140B2
JP2957140B2 JP9056519A JP5651997A JP2957140B2 JP 2957140 B2 JP2957140 B2 JP 2957140B2 JP 9056519 A JP9056519 A JP 9056519A JP 5651997 A JP5651997 A JP 5651997A JP 2957140 B2 JP2957140 B2 JP 2957140B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動機が基地局か
らの着信信号を待ち受けている状態において移動機のバ
ッテリの消耗を低減するために移動機の受信回路を間欠
的に動作させ、基地局からの着信信号を移動機が間欠的
に受信する移動通信における着信信号の間欠受信方法お
よび基地局装置と移動機装置に関する。
【0002】
【従来の技術】移動通信システムにおいては、着信信号
の間欠受信を移動機に行わせるために、移動機を群分け
し、各移動機は割り当てられた群によって決定される制
御チャネルおよび該制御チャネルにおける一斉呼出チャ
ネル(PCH)を識別し、この自群の一斉呼出チャネル
(PCH)のみを受信することにより、間欠受信を行っ
ている。
【0003】現在国内でサービス提供されているデジタ
ル移動通信システム(PDC)における移動機の群分け
では、移動機の識別情報をnとすると、移動機が待ち受
けるべき制御チャネル、すなわち周波数番号IF および
一斉呼出チャネル(PCH)IP は、次のように決定さ
れている。
【0004】n’=(n−1)mod (NC ×NP )+1 IF =(n’−1)mod NC +1 IP =[(n’−1)/NC ]+1 ここで、NC はゾーン内の制御チャネルの数であり、N
P は制御チャネル当りの一斉呼出チャネル(PCH)の
群分け数、[X]はXを越えない最大の整数である。
【0005】一例として、図15に示すように、制御チ
ャネルが3つある場合の群分けについて説明する。同図
においては、制御チャネルとして、その周波数番号(ス
ロット)F1 (S),F2 (S),F3 (S)で示す3
つの制御チャネルがあるので、NC =3であり、一斉呼
出チャネル(PCH)はP1 〜P9 で示すように9群に
分けられ、各制御チャネル当りの一斉呼出チャネル(P
CH)の群分け数NP=3である。ここで、移動機識別
情報n=9として、上式を計算すると、 n’=9 IF =3 IP =3 となり、該移動機が使用すべき制御チャネルはF
3 (S)であり、この制御チャネルにおける自局の一斉
呼出チャネル(PCH)群は3である。従って、移動機
は第9群目の一斉呼出チャネルP9 を間欠受信すればよ
いことが分かる。すなわち、移動機識別情報から第1群
に群分けされた移動機は、第1群の一斉呼出チャネルP
1 のみを間欠受信し、該一斉呼出チャネルP1 内に入っ
ている着信信号を識別すればよく、また第2群に群分け
された移動機は、第2群の一斉呼出チャネルP2 のみを
間欠受信すればよく、以下同様である。なお、図15に
おいて、Bは報知チャネル(BCCH)を示し、SCは
個別セル用シグナリングチャネル(SCCH)を示す。
【0006】上述したように、移動機が間欠受信する場
合の移動機の受信回路のオン/オフタイミングは、PD
Cにおいては図16(a)に示すように36フレームか
らなる720msのスーパーフレーム上で行われる。P
DCでは着信信号の受信時間がタイムスロットで区切ら
れ、3チャネルTDMAであるので、図16においてB
で示す報知チャネル(BCCH)が2つのタイムスロッ
トを占有し、この報知チャネルに続いて、ある特定の群
に分けられた移動機の一斉呼出チャネル(PCH)がP
で示すように1つのタイムスロットに設けられている。
【0007】このように構成されるスーパーフレームお
よび群分けにおいて、移動機は、図16(b)に示すよ
うに、報知チャネルBに対応する期間と自分の群の所の
一斉呼出チャネルPに相当する期間のみ、受信回路に対
する電源をオンし、これにより一斉呼出チャネルP内に
ある着信信号を間欠受信している。
【0008】この場合において、移動機の受信回路の電
源をオンにする時間比率、すなわち間欠比率は、報知チ
ャネル(BCCH)および自群の一斉呼出チャネル(P
CH)のそれぞれのタイムスロット数をAb およびAp
とすると、次のようになる。
【数1】 移動機の受信回路電源オン時間比率=(Ap +Ab )×20/720 =(1+2)×20/720 =0.083 この電源オン時間比率、すなわち間欠比率は、小さけれ
ば小さい程、移動機のバッテリを消費する割合が小さい
ことを意味するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、移動
機は着信信号を間欠受信して、バッテリの消耗を低減し
ているが、更にバッテリの消耗を低減するためには、上
述した間欠比率を極力小さくすることが必要であり、こ
の結果バッテリの消耗を更に低減することが移動機ユー
ザの立場から要望されている。
【0010】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、移動機のバッテリの消耗を極
力低減するべく着信信号の間欠受信における間欠比率を
更に小さくし得る移動通信における着信信号の間欠受信
方法および基地局装置と移動機装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明(請求項1)は、基地局と複数の群に分けら
れた移動機からなる移動通信システムにおける着信信号
の間欠受信方法であって、各基地局から、前記複数の群
に対応して設けられた複数の着信表示領域を有し、ある
群の移動機に着信があった場合に、該ある群の移動機に
着信があったことを示す着信有り情報が該ある群に対応
する着信表示領域に設定される、少なくとも一つの常時
受信部と、前記複数の着信表示領域に対応して設けられ
た複数の識別情報設定領域を有し、ある着信表示領域に
設定された着信有り情報によって着信があったことを示
された移動機の識別情報が該ある着信表示領域に対応す
る識別情報設定領域に設定される移動機呼出部と、を有
するフレームを繰返し送信し、各移動機の受信回路を間
欠的に動作させて、該各移動機において前記フレームを
受信する、ことを特徴とする。
【0012】また、本発明(請求項2)では、前記各移
動機は、前記フレームの常時受信部中の該各移動機の属
する群に対応する少なくとも一つの着信表示領域に相当
する期間に選択的に受信回路を動作させて、該少なくと
も一つの着信表示領域の情報を受信することを特徴とす
る。
【0013】また、本発明(請求項3)では、前記各移
動機は、前記少なくとも一つの着信表示領域の情報が着
信有り情報である場合に、前記フレームの移動機呼出部
中の該少なくとも一つの着信表示領域に対応するある識
別情報設定領域に相当する期間に選択的に受信回路を動
作させて、該ある識別情報設定領域の情報にアクセスす
ることを特徴とする。
【0014】また、本発明(請求項4)では、前記フレ
ームは、各群に対応して設けられた複数の着信表示領域
を含み、前記各移動機は、前記ある群に対応する該複数
の着信表示領域の所定数以上に前記着信有り情報が設定
されている場合に、前記アクセスを行うことを特徴とす
る。
【0015】また、本発明(請求項5)では、前記所定
数は、各群に対応して設けられた前記複数の着信表示領
域の総数の半数であることを特徴とする。
【0016】また、本発明(請求項6)では、前記フレ
ームは、各々が前記複数の群に対応して設けられた複数
の着信表示領域を有する複数の常時受信部を含み、前記
各移動機は、該複数の常時受信部中で前記ある群に対応
する着信表示領域の所定数以上に前記着信有り情報が設
定されている場合に、前記アクセスを行うことを特徴と
する。
【0017】また、本発明(請求項7)では、前記所定
数は、各群に対応して設けられた前記複数の常時受信部
の総数の半数であることを特徴とする。
【0018】また、本発明(請求項8)では、前記フレ
ームは、各々が各群に対応して設けられた複数の着信表
示領域を有する複数の常時受信部を含み、前記各移動機
は、該複数の常時受信部中の前記ある群に対応する前記
複数の着信表示領域を順次受信し、該複数の常時受信部
中で前記ある群に対応する前記複数の着信表示領域の全
てに前記着信有り情報が設定されている場合に前記アク
セスを行い、該複数の常時受信部中で前記ある群に対応
する前記複数の着信表示領域のいずれにも前記着信有り
情報が設定されていない場合に受信回路の動作を停止す
ることを特徴とする。
【0019】また、本発明(請求項9)では、前記複数
の常時受信部の全てにおいて前記ある群に対応する前記
複数の着信表示領域に同一の情報が設定されていない
時、前記各移動機は、前記複数の常時受信部中で前記あ
る群に対応する着信表示領域の所定数以上に前記着信有
り情報が設定されている場合に、前記アクセスを行うこ
とを特徴とする。
【0020】また、本発明(請求項10)では、前記フ
レームは、前記少なくとも一つの常時受信部の直前に設
けられ、同期を保持するために用いられる同期ワードを
含むことを特徴とする。
【0021】また、本発明(請求項11)では、前記フ
レームは、前記少なくとも一つの常時受信部の各着信表
示領域の直前に設けられ、同期を保持するために用いら
れる同期ワードを含むことを特徴とする。
【0022】また、本発明(請求項12)では、前記同
期ワードは前記移動機呼出部の各識別情報設定部の直前
にも設けられていることを特徴とする。
【0023】また、本発明(請求項13)では、前記フ
レームは、伝搬路の伝達関数を推定するために用いられ
該フレーム中に周期的に挿入された複数のパイロット信
号を含み、ある群の着信表示領域と別の群の識別情報設
定領域が二つの連続するパイロット信号間に設けられて
いることを特徴とする。
【0024】また、本発明(請求項14)では、前記フ
レームは、伝搬路の伝達関数を推定するために用いられ
該フレーム中に周期的に挿入された複数のパイロット信
号を含み、ある二つの群の着信表示領域と別の二つの群
の識別情報設定領域が二つの連続するパイロット信号間
に設けられていることを特徴とする。
【0025】また、本発明(請求項15)では、基地局
と複数の群に分けられた移動機からなり、各移動機がそ
の受信回路を間欠的に動作させて各基地局から送信され
る着信信号を受信する移動通信システムにおける基地局
装置であって、前記複数の群に対応して設けられた複数
の着信表示領域を有し、ある群の移動機に着信があった
場合に、該ある群に対応する着信表示領域に該ある群の
移動機に着信があったことを示す着信有り情報が設定さ
れる、送信フレームの少なくとも一つの常時受信部を構
成する常時受信部構成回路と、前記複数の着信表示領域
に対応して設けられた複数の識別情報設定領域を有し、
ある着信表示領域に設定された着信有り情報によって着
信があったことを示された移動機の識別情報が該ある着
信表示領域に対応する識別情報設定領域に設定される、
前記フレームの移動機呼出部を構成する移動機呼出部構
成回路と、前記少なくとも一つの常時受信部と前記移動
機呼出部を結合して前記フレームを構成し、該フレーム
を着信信号として移動機に繰り返し送信する送信回路
と、を有することを特徴とする。
【0026】また、本発明(請求項16)では、該基地
局装置の上位局から受信した着信信号から抽出された着
信移動機識別情報に基づいて着信移動機の属するある群
の群番号を算出し、前記少なくとも一つの常時受信部を
構成する際に該ある群に対応するある着信表示領域に着
信有り情報を設定するように前記常時受信部構成回路を
制御し、前記移動機呼出部を構成する際に該ある着信表
示領域に対応する識別情報設定領域に該着信移動機の識
別情報を設定するように前記移動機呼出部構成回路を制
御する、制御回路を含むことを特徴とする。
【0027】さらに、本発明(請求項17)では、基地
局と複数の群に分けられた移動機からなり、各基地局
が、(1)前記複数の群に対応して設けられた複数の着
信表示領域を有し、ある群の移動機に着信があった場合
に、該ある群に対応する着信表示領域に該ある群の移動
機に着信があったことを示す着信有り情報が設定される
少なくとも一つの常時受信部と、(2)前記複数の着信
表示領域に対応して設けられた複数の識別情報設定領域
を有し、ある着信表示領域に設定された着信有り情報に
よって着信があったことを示された移動機の識別情報が
該ある着信表示領域に対応する識別情報設定領域に設定
される移動機呼出部と、を有するフレームを繰り返し送
信している、移動通信システムにおける移動機装置であ
って、電力を供給するバッテリと、該バッテリからの電
力を供給されて、前記各基地局から送信される前記フレ
ームを受信して着信表示領域の情報と識別情報設定領域
の情報を得る受信回路と、前記フレームの常時受信部中
で該移動機装置の属するある群に対応する少なくとも一
つの着信表示領域に相当する期間前記バッテリから前記
受信回路へ電力を選択的に供給して、該少なくとも一つ
の着信表示領域の情報を受信するように前記受信回路を
間欠的に動作させ、該少なくとも一つの着信表示領域の
情報が着信有り情報である場合に、前記フレームの移動
機呼出部中で該少なくとも一つの着信表示領域に対応す
るある識別情報設定領域に相当する期間前記バッテリか
ら前記受信回路へ電力を選択的に供給して、該ある識別
情報設定領域の情報にアクセスするように前記受信回路
を間欠的に動作させる受信オン/オフ判定回路と、前記
受信回路により得られた識別情報設定領域の情報を受け
取り、識別情報設定領域の情報が該移動機装置の識別情
報を含む場合に、着信接続処理を行う制御回路と、を有
することを特徴とする。
【0028】また、本発明(請求項18)では、前記制
御回路は、該移動機装置の識別情報から該移動機装置が
属する群の群番号を算出し、算出された群番号を前記受
信オン/オフ判定回路に供給し、前記受信回路は前記フ
レームからフレームタイミングを生成し、生成されたフ
レームタイミングを前記受信オン/オフ判定回路に供給
し、前記受信オン/オフ判定回路は前記バッテリから前
記受信回路に電力を供給するタイミングを前記群番号と
前記フレームタイミングに基づいて決めることを特徴と
する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。
【0030】図1は、本発明の一実施形態に係わる移動
通信における着信信号の間欠受信方法の実施において基
地局から移動機に送信される呼出用の下り制御チャネル
を配置する物理チャネル上のスーパーフレームの構造を
示す図である。同図に示すスーパーフレームは、大別し
て常時受信部1と移動機呼出部3とから構成されてい
る。また、常時受信部1は、複数、本実施形態ではN個
の着信表示領域5を有し、移動機呼出部3は前記複数の
着信表示領域5にそれぞれ対応する複数、本実施形態で
はN個(群)の識別情報設定領域7を有する。
【0031】本実施形態の間欠受信方法を実施する移動
通信システムにおいて使用される多数の移動機も「従来
の技術」の欄で説明したように、群分けされており、図
1ではN群に分けられている。なお、この群分けの方法
は例えば上述したPDCにおける群分けのように行って
もよいが、これに限らず、どのような方法でもよい。
【0032】すなわち、図1の実施形態では、移動機は
N群に分けられているが、常時受信部1を構成するN個
の着信表示領域5の各々は、1群からN群の各群に対応
するものであり、個々の着信表示領域5はその対応する
群の移動機に着信があった場合に、その着信表示領域5
に着信有り情報を設定し、これにより当該群の移動機に
着信があったことを指示するようになっている。
【0033】具体的には、1群に属する移動機に着信が
あった場合には、この1群の着信表示領域5に着信有り
情報が設定され、2群に属する移動機に着信があった場
合には、この2群の着信表示領域5に着信有り情報が設
定され、以下同様にして、N群に属する移動機に着信が
あった場合には、このN群の着信表示領域5に着信有り
情報が設定されるようになっている。
【0034】なお、この着信有り情報は、着信があった
ことを単に表示すればよいものであるため、非常に短い
ものでよく、例えば1ビットでもよいものである。
【0035】また、移動機呼出部3を構成するN個
(群)の識別情報設定領域7の各々は、常時受信部1の
複数の着信表示領域5の各々にそれぞれ対応して設けら
れ、ある着信表示領域5に着信有り情報が設定された場
合に、該着信有り情報に対応する識別情報設定領域7に
当該着信有り情報によって着信があったことを示された
移動機の識別情報が設定されるようになっている。
【0036】具体的には、1群に属する移動機に着信が
あって、この1群の着信表示領域5に着信有り情報が設
定された場合には、1群の着信表示領域5に対応する1
群の識別情報設定領域7に当該着信のあった移動機の識
別情報が着信信号として設定される。また、2群に属す
る移動機に着信があって、この2群の着信表示領域5に
着信有り情報が設定された場合には、2群の着信表示領
域5に対応する2群の識別情報設定領域7に当該着信の
あった移動機の識別情報が設定され、以下同様にして、
N群に属する移動機に着信があって、このN群の着信表
示領域5に着信有り情報が設定された場合には、N群の
着信表示領域5に対応するN群の識別情報設定領域7に
当該着信のあった移動機の識別情報が設定される。
【0037】以上のように構成されるスーパーフレーム
が基地局から繰り返し送信され、待ち受け状態にある移
動機はこのスーパーフレームを受信して、自分に着信が
あったか否かを判定するようになっている。更に具体的
には、移動機は、スーパーフレームの常時受信部1のう
ちの自分が属する群に対応する着信表示領域5の部分の
みを常時受信するように構成され、この受信した着信表
示領域5に着信有り情報が設定されているか否かを判定
する。そして、この受信した着信表示領域5に着信有り
情報が設定されていた場合には、次にスーパーフレーム
の移動機呼出部3のうちの自分が属する群に対応する識
別情報設定領域7を受信し、この受信した識別情報設定
領域7から移動機の識別情報を着信信号として取り出
し、自移動機の識別情報があった場合には、着信があっ
たことを検出する。
【0038】なお、移動機は、自分が属する群に対応す
る着信表示領域5を受信して、この着信表示領域5に着
信有り情報がない場合には、移動機呼出部3は全く受信
しないように構成されているため、着信有り情報がない
場合、すなわち着信がない場合には、自分が属する群に
対応する着信表示領域5の部分のみを受信するだけでよ
く、この着信表示領域5の部分に相当する期間のみ、移
動機の受信回路の電源をオンにするだけであるため、間
欠比率は非常に小さく、移動機のバッテリの消耗を極力
低減することができる。また、着信があった場合でも、
自分が属する群に対応する着信表示領域5とその対応す
る識別情報設定領域7の部分のみを受信するだけであ
り、この部分に相当する期間のみ、移動機の受信回路の
電源をオンにするだけであるので、この場合にも同様に
間欠比率は非常に小さく、移動機のバッテリの消耗を極
力低減することができる。
【0039】次に、以上のように構成されるスーパーフ
レームを繰り返し送信する基地局および該スーパーフレ
ームを受信する移動機の構成について図2および図3を
それぞれ参照して説明する。
【0040】図2は、基地局の構成を示すブロック図で
ある。同図に示す基地局は、上位局から着信信号を受信
し、該着信信号のうちの着信移動機識別情報から着信移
動機の群番号を算出するとともに、基地局全体の動作を
制御する制御回路11を有する。該制御回路11で算出
された群番号は常時受信部構成回路13および移動機呼
出部構成回路15に供給され、また着信移動機識別情報
は移動機呼出部構成回路15に供給される。
【0041】常時受信部構成回路13は、制御回路11
からの群番号に対応する常時受信部1の着信表示領域5
に着信有り情報を設定し、スーパーフレームの常時受信
部1の信号を構成する。着信表示領域5に対する着信有
り情報の設定は、例えば着信表示領域5に1ビットを立
て、他の着信表示領域5のビットを0として行われる。
【0042】また、移動機呼出部構成回路15は、制御
回路11から供給された群番号に対応する移動機呼出部
3の識別情報設定領域7に制御回路11から供給された
着信移動機識別情報を設定し、他の群にはすべて0を設
定して、スーパーフレームの移動機呼出部3の信号を構
成する。
【0043】常時受信部構成回路13で構成された常時
受信部1の信号および移動機呼出部構成回路15で構成
された移動機呼出部3の信号は、スーパーフレーム構成
回路17に供給され、該スーパーフレーム構成回路17
において常時受信部1と移動機呼出部3とを結合して、
図1に示すスーパーフレームを構成する。
【0044】スーパーフレーム構成回路17で構成され
たスーパーフレームは、送信回路19に供給されて、符
号化および変調処理が行われて、無線送信信号として生
成された後、増幅回路21で増幅され、アンテナ23か
ら移動機に向けて送信される。なお、送信回路19にお
ける無線送信信号の生成において、スーパーフレームの
移動機呼出部3のオール0の群は送信しないように信号
生成することは勿論のことである。
【0045】次に、図3を参照して、移動機の構成を説
明する。同図に示す移動機は、全体の動作を制御する制
御回路31および自分の移動機識別情報などを記憶して
いるメモリ33を有し、制御回路11は移動機の電源投
入時にメモリ33から自分の移動機識別情報を読み出
し、該移動機識別情報から待ち受けるべき群を算出す
る。この算出した群番号は、受信オン/オフ判定回路4
1に供給される。
【0046】また、移動機は、基地局からの無線信号を
受信するアンテナ37を有し、該アンテナ37で受信し
た信号は受信回路35に供給される。受信回路35は、
アンテナ37からの受信信号の復調および復号を行い、
受信信号からスーパーフレームタイミングを生成し、受
信オン/オフ判定回路41にスーパーフレームタイミン
グを供給する。また、受信回路35は、スーパーフレー
ムから前記常時受信部1の情報を受信オン/オフ判定回
路41に供給し、前記移動機呼出部3の情報、すなわち
移動機呼出部3の着信移動機識別情報を制御回路31に
供給する。
【0047】受信オン/オフ判定回路41は、受信回路
35に対する電源供給のオン/オフを判定し、スイッチ
43を制御して、バッテリ45からスイッチ43を介し
た受信回路35への電源供給を制御する。また、受信オ
ン/オフ判定回路41は、移動機の電源投入時には、ス
イッチ43を介して受信回路35を常時オンとし、受信
回路35で受信したスーパーフレームタイミングを供給
させる。
【0048】また、受信オン/オフ判定回路41は、制
御回路31から受け取った群番号からスーパーフレーム
タイミングに対して受信回路35の電源供給をオンとす
べき常時受信部1の該当する着信表示領域5のタイミン
グおよび移動機呼出部3の該当する識別情報設定領域7
のタイミングを判定し、この判定した常時受信部1の着
信表示領域5のタイミングでスイッチ43を制御し、バ
ッテリ45からの電源電圧をスイッチ43を介して受信
回路35に供給して、受信回路35を作動せしめ、受信
オンとし、その他のタイミングでは受信オフとする。
【0049】すなわち、受信オン/オフ判定回路41
は、常時受信部1のうちの群番号に対応する着信表示領
域5のタイミングでバッテリ45からの動作電圧をスイ
ッチ43を介して受信回路35に供給し、受信回路35
を受信オン状態に設定して、受信回路35に当該着信表
示領域5を受信せしめ、これにより受信回路35から得
られた常時受信部1の該当する着信表示領域5に着信有
り情報があるか否かを判定する。
【0050】そして、受信オン/オフ判定回路41は、
スーパーフレームの常時受信部1の該当する着信表示領
域5に該着信有り情報があることを識別した場合のみ、
移動機呼出部3の当該群番号に対応する識別情報設定領
域7のタイミングで再度スイッチ43を制御し、該スイ
ッチ43を介してバッテリ45からの動作電圧を受信回
路35に供給し、受信回路35を動作させ、受信回路3
5に当該識別情報設定領域7の情報を受信せしめ、この
受信した識別情報設定領域7の情報、すなわち着信信号
を示す移動機識別情報を制御回路31に供給する。制御
回路31は、この識別情報設定領域7の情報に自分の移
動機識別情報がある場合には、自分の移動機に着信があ
ったものと判定し、着信接続処理に移行する。
【0051】また、受信回路35に接続されている拡散
コード生成回路39は、受信回路35における復調に使
用される拡散コードを生成し、受信回路35が電源オフ
の場合においても拡散コードを生成し続け、受信回路3
5が電源オンとなった時点で同期がとれるようにしてい
る。なお、受信回路35がオンである期間は受信回路3
5との関係で拡散コード生成タイミングの調整を行う。
【0052】次に、図4に示すフローチャートを参照し
て、上述した移動機の動作を説明する。図4において、
移動機は、移動機識別情報から得た群番号に対応するス
ーパーフレームの常時受信部1の着信表示領域5に相当
する期間のみ、受信オン/オフ判定回路41の制御によ
りスイッチ43を介してバッテリ45からの動作電圧を
受信回路35に供給して、受信回路35を動作させ、当
該着信表示領域5の情報を受信させる(ステップ11
0)。この受信した常時受信部1の着信表示領域5の情
報が1であるか否か、すなわち該情報が着信有り情報で
あるか否かを判定する(ステップ120)。1でない場
合、すなわち着信有り情報がない場合には、スーパーフ
レームの移動機呼出部3を受信せず(ステップ13
0)、受信回路35をオフのまま、次のスーパーフレー
ムを待つ。
【0053】また、受信した常時受信部1の着信表示領
域5の情報が1である場合、すなわち着信有り情報があ
る場合には、該着信表示領域5に対応する移動機呼出部
3の識別情報設定領域7の情報を受信すべく同様に受信
回路35をオンにする(ステップ140)。そして、こ
の受信した識別情報設定領域7の情報に自分の移動機の
識別情報がある場合には、自分の移動機に着信があった
ものと判定する。
【0054】図5は、本発明の他の実施形態に係わる着
信信号の間欠受信方法の実施において使用される図1に
対応するスーパーフレームの構造を示す図である。同図
に示すスーパーフレームは、図1のスーパーフレームに
おいて常時受信部1の複数の着信表示領域5の各々を複
数設けたことが異なるのみであって、その他の構成は図
1のものと同じである。
【0055】すなわち、図5に示すスーパーフレーム
は、常時受信部1の各群用の着信表示領域5が3つの領
域で構成され、1群用の着信表示領域5は1a,1b,
1cの3つの領域からなり、2群用の着信表示領域5は
2a,2b,2cからなり、以下同様にして、N群用の
着信表示領域5はNa,Nb,Ncから構成されてい
る。
【0056】このようにそれぞれ複数の領域から構成さ
れる各着信表示領域5は、この複数の領域に設定される
着信有り情報の数により、例えば多数決判定により、該
当する群に着信があったか否かを判定したり、または1
つでも着信有り情報があったら、その該当する群に着信
があったものと判定するなどのように処理することがで
き、常時受信部1の信頼性を向上することができるもの
である。
【0057】例えば、この着信有り情報を1ビットで表
した場合において、各着信表示領域5を構成する3つの
領域のビットが「111」である場合には、着信があっ
たものと判定し、スーパーフレームの移動機呼出部3を
受信するように制御したり、また「101」のように2
ビットの場合にも、着信があったものと多数決判定した
り、「100」のように1ビットの場合には、着信は誤
動作であると判定し、移動機呼出部3を受信しないよう
に制御したり、または1ビットでもある場合には、着信
があったものと判定し、安全性を確保することができ
る。
【0058】図6は、本発明の別の実施形態に係わる着
信信号の間欠受信方法の実施において使用される図1に
対応するスーパーフレームの構造を示す図である。同図
に示すスーパーフレームは、図1のスーパーフレームに
おいて複数の着信表示領域5からなる常時受信部1を3
組設けたことが異なるのみであって、その他の構成は図
1のものと同じである。
【0059】すなわち、図6に示すスーパーフレーム
は、第1の常時受信部1aと第2の常時受信部1bと第
3の常時受信部1cというように3つの着信表示領域5
を有し、このように3組の常時受信部1a,1b,1c
を構成する3組の複数の着信表示領域5の各領域に設定
される着信有り情報の数により、例えば多数決判定によ
り、該当する群に着信があったものと判定したり、また
は1つでも着信有り情報があったら、その該当する群に
着信があったものと判定するなどのように処理すること
ができ、図5の場合と同様な各種の処理により常時受信
部1の信頼性を向上することができる。
【0060】次に、図5および図6に示す構成のスーパ
ーフレームを使用した場合の移動機の動作を図7に示す
フローチャートを参照して説明する。
【0061】図7において、移動機は、移動機識別情報
から得た群番号に対応するスーパーフレームの複数の常
時受信部1a,1b,1cのそれぞれの複数の着信表示
領域5に相当する期間のみ、受信回路35を動作させ、
当該複数の着信表示領域5の情報を受信する(ステップ
210)。この受信した常時受信部1a,1b,1cの
複数の着信表示領域5の情報が所定数以上1であるか否
か、すなわち該情報が所定数以上着信有り情報であるか
否かの多数決判定を行う(ステップ220)。そうであ
る場合には、該着信表示領域5に対応する移動機呼出部
3の識別情報設定領域7の情報を受信すべく同様に受信
回路35を動作させる(ステップ240)。そして、こ
の受信した識別情報設定領域7の情報に自分の移動機の
識別情報がある場合には、自分の移動機に着信があった
ものと判定する。
【0062】また、ステップ220の判定において、該
常時受信部1a,1b,1cの複数の着信表示領域5の
情報が所定数以上1でない場合には、スーパーフレーム
の移動機呼出部3を受信せず(ステップ230)、受信
回路35をオフのまま、次のスーパーフレームを待つ。
【0063】以上の処理において、所定数を小さい値に
する程、移動機の着信の見逃し率を低くできるため、着
信処理を確実に行うことができる。また、所定数を大き
くする程、誤って識別情報設定領域を受信する確率を低
減できるため、無駄にバッテリを消費することを避ける
ことができる。
【0064】図8は、本発明の更に他の実施形態に係わ
る着信信号の間欠受信方法の実施において使用される図
1に対応するスーパーフレームの構造を示す図である。
同図に示すスーパーフレームは、図5に示したスーパー
フレームと図6に示したスーパーフレームを組み合わせ
た常時受信部1a,1bを有するものであって、その他
の構成は図1,5,6に示したスーパーフレームと同じ
である。
【0065】このように構成されるスーパーフレームの
常時受信部1a,1b,1cにおいては、最初の常時受
信部1aの複数の着信表示領域5のビットがすべて1で
ある場合には、着信があったと判定して、移動機呼出部
3を受信するように制御し、最初の複数ビットがすべて
1でない場合には、2回目も受信し、3ビットのすべて
が揃った値になるまで複数回受信する。そして、最後ま
で揃わなかった場合において、着信を確実に検出すると
いう観点からは、少なくとも1ビットが1つでもある場
合には、移動機呼出部3を受信するように制御するが、
安全性よりも間欠比率を向上しようとする場合には、3
ビットのすべてが1でない場合には、移動機呼出部3の
受信を行わないように制御することも可能である。
【0066】図8に示す実施形態の作用の一例を図9に
示すフローチャートを参照して説明する。図9におい
て、スーパーフレームの最初の常時受信部1aの該当す
る複数の着信表示領域5のビットを受信し(ステップ3
10)、すべて同じビットであるか否かを判定する(ス
テップ320)。すべてのビットが同じである場合に
は、すべての着信表示領域5のビットが1であるか否か
を判定し(ステップ330)、すべての着信表示領域5
が1である場合には、スーパーフレームの対応する移動
機呼出部3を受信する(ステップ340)。しかしなが
ら、すべての着信表示領域5が1でない場合、すなわち
0である場合には、移動機呼出部3を受信しない。
【0067】また、ステップ320の判定において、す
べての着信表示領域5のビットが同じでない場合には、
常時受信部が終了したか否かを判定し(ステップ37
0)、常時受信部が終了していない場合には、スーパー
フレームの次の常時受信部1の複数の着信表示領域5の
ビットを受信し(ステップ360)、ステップ320に
戻り、上述したと同様の処理を行う。そして、このよう
にして、該スーパーフレーム内の複数の着信表示領域の
すべてが着信有り情報になるまで該スーパーフレーム内
の前記常時受信部を順次受信し、この受信した常時受信
部の各々に対して上述したステップ320〜350の処
理を該スーパーフレーム内の最後の常時受信部まで同様
に行う。
【0068】そして、前記スーパーフレーム内の最後の
常時受信部まで受信し、該常時受信部を処理した後、ス
テップ370の判定で、すべての常時受信部に対する上
述した処理が終了したことを検出した場合には、今まで
受信したすべての常時受信部における着信表示領域のビ
ット1が所定数以上であるか否かをチェックする(ステ
ップ380)。所定数以上が1である場合には、着信が
あったものと判定して、対応する移動機呼出部3の識別
情報設定領域7を受信するが(ステップ390)、所定
数以上が1でない場合には、移動機呼出部3を受信せ
ず、受信回路35はオフのまま、次のスーパーフレーム
を待つ(ステップ400)。
【0069】図10(a)は、本発明の更に別の実施形
態に係わる着信信号の間欠受信方法の実施において使用
される図1に対応するスーパーフレームの構造を示す図
である。同図に示すスーパーフレームは、図1のスーパ
ーフレームにおいて常時受信部1の直前に同期保持のた
めの同期ワード(SW)6を挿入した点が異なるもので
あって、その他の構造は図1のものと同じである。
【0070】このように同期ワード(SW)6を有する
スーパーフレームの常時受信部1を移動機が受信する場
合には、図10(b)に示すように、常時受信部1の該
当する着信表示領域5の部分のタイミングのみでなく、
同期ワード(SW)6の部分のタイミングにおいても、
移動機の受信回路35をオンとし、同期ワード(SW)
6と常時受信部1の該当する着信表示領域5の両者を受
信し、この受信した同期ワード(SW)6で同期を補償
している。
【0071】すなわち、移動機は、基地局から繰り返し
送信されてくるスーパーフレームを受信するに当たって
は、受信すべきタイミングが常に同期している必要があ
るが、移動機は移動しているので、伝搬遅延が変化し、
タイミングがずれてくることがある。従って、このタイ
ミングのずれを補償するために、既知のパターンである
同期ワード(SW)6をスーパーフレームに挿入してい
る。そして、移動機は、この既知パターンの同期ワード
(SW)6を受信すると、この受信したパターンが既知
パターンと合っていればタイミングが合っているものと
判定し、この位置を基準にして移動機呼出部3の該当す
る識別情報設定領域7を受信するように制御している。
【0072】図11は、本発明のまた更に他の実施形態
に係わる着信信号の間欠受信方法の実施において使用さ
れる図1に対応するスーパーフレームの構造を示す図で
ある。同図に示すスーパーフレームは、図1のスーパー
フレームにおいて常時受信部1の各着信表示領域5の直
前および移動機呼出部3の各識別情報設定領域7の直前
にそれぞれ同期ワード(SW)6を挿入し、これにより
同期精度を更に向上するように構成したものであり、そ
の他の構成は図1のものと同じである。
【0073】図11に示すように、同期ワード(SW)
6を各受信単位である着信表示領域5および識別情報設
定領域7の各々に対応して設けることにより、例えば図
10の場合においてはN群は同期ワード(SW)6から
離れているために、同期ワード(SW)6の受信からN
群の受信までの間に移動機が移動して、タイミングがず
れることがあるが、図11のように各受信単位に同期ワ
ード(SW)6を挿入することにより、同期精度を向上
することができる。
【0074】次に、図12を参照して、上述した各実施
形態における間欠比率の向上について説明する。図12
は、図1に示したスーパーフレームにおいて常時受信部
1の各着信表示領域5の直前に同期ワード(SW)6を
挿入したものである。
【0075】図12に示すスーパーフレームを使用した
間欠比率の算出において、PDCの信号フォーマットを
本実施形態に適用したものとすると、PDCの信号フォ
ーマットは次の通りである。
【0076】1スーパーフレーム=36フレーム 1フレーム=3タイムスロット 1タイムスロット=280ビット また、PDCの1スーパーフレームのうちの1フレーム
を常時受信部1とし、他の35フレームを移動機呼出部
3とする。移動機呼出部3は1フレームで1群とし、3
5群に分けられる。また、常時受信部1は同期ワード
(SW)6=4ビット、各着信表示領域5=4ビットと
する。
【0077】この場合において、着信が一切ない場合の
最小間欠比率は、次式のようになる。
【0078】
【数2】 最小間欠比率=(4bit +4bit ) /(280bit ×3タイムスロット×36フレーム) =2.64×10-4 また、10スーパーフレーム(7.2秒)に1回、1つ
の群で着信がある場合の間欠比率は、次式の通りであ
る。
【0079】
【数3】 間欠比率={(4bit +4bit )×10スーパーフレーム+280bit } ÷{280bit ×3タイムスロット ×36フレーム×10スーパーフレーム} =1.19×10-3 となり、従来の技術において説明したPDCの間欠比率
である0.083に比較して、飛躍的に向上しているこ
とがわかる。この結果、移動機のバッテリの消耗を非常
に低減することができる。
【0080】図13は、本発明の着信信号の間欠受信方
法を特願平6−140569号の同期検波装置で内挿同
期検波する信号として適用した場合のスーパーフレーム
の構成を示す図である。
【0081】移動通信においては、移動機の移動に伴
い、伝搬路の伝達関数が時間とともに大きく変化するた
め、移動機において送信搬送波の絶対位相を得るために
伝搬路の伝達関数を高速に推定する必要がある。このた
めに、送信信号に送信側および受信側で互いに既知のシ
ンボルのパイロット信号(PL)を周期的に挿入して送
信し、受信側である移動機においては、このパイロット
信号(PL)を使用して伝搬路の伝達関数を推定すると
ともに、更に特願平6−140569号においてはパイ
ロット信号(PL)を既知のシンボルと見なして伝達関
数の推定を行うものである。
【0082】従って、図13に示すスーパーフレーム
は、図1で示したように常時受信部と移動機呼出部から
なるスーパーフレームに対応するスーパーフレームに上
述したパイロット信号(PL)9a,9b,9c,9
d,…を周期的に挿入し、このパイロット信号(PL)
を使用して、伝搬路の伝達関数を高速に推定し、高速な
伝搬路の伝達関数の変動に追従し得るようにしている。
図13では、最初のパイロット信号(PL)9aの次に
常時受信部の1群用の着信表示領域5aおよび移動機呼
出部のN群の識別情報設定領域7Nが設けられ、2番目
のパイロット信号(PL)9bの次に常時受信部の2群
用の着信表示領域5bおよび移動機呼出部の1群用の識
別情報設定領域7aが設けられ、3番目のパイロット信
号(PL)9cの次に常時受信部の3群用の着信表示領
域5cおよび移動機呼出部の2群用の識別情報設定領域
7bが設けられるというように構成されている。
【0083】なお、図13において、常時受信部の各群
の着信表示領域5と移動機呼出部の各群の識別情報設定
領域7とがすぐに連続して設けられていないのは、着信
表示領域5の復号をすぐに行うことができないためであ
る。
【0084】図13に示すスーパーフレームにおいて、
2群の常時受信部の着信表示領域5bを受信するには、
図13(b)に示すように、パイロット信号(PL)9
bと着信表示領域5bのタイミングで移動機の受信回路
35をオンするように制御すればよい。着信表示領域5
bは短かく、パイロット信号(PL)9bの直後である
ので、着信表示領域5bの受信はパイロット信号(P
L)9bの推定結果を用いる。そして、この2群に着信
がある場合には、図13(c)に示すように、2群に関
係する部分、すなわちパイロット信号(PL)9b、着
信表示領域5b、パイロット信号(PL)9c、識別情
報設定領域7b、パイロット信号(PL)9dのタイミ
ングで移動機の受信回路35をオンとするように制御す
ればよい。識別情報設定領域7bの受信は、識別情報設
定領域7bは長いため、パイロット信号(PL)9cお
よびパイロット信号(PL)9dの両方の推定結果を用
いる。
【0085】図14(a)は、図13と同様に本発明の
着信信号の間欠受信方法を特願平6−140569号の
同期検波装置で内挿同期検波する信号として適用した場
合の別のスーパーフレームの構成を示す図である。図1
4(a)に示すスーパーフレームは、各パイロット信号
(PL)9に続いて1,2群、3,4群、5,6群等の
ように各パイロット信号(PL)9間に2群ずつ連続し
て設けられている点が異なるのみであって、その他の構
成は図13のものと同じである。
【0086】また、図14(b)および図14(c)
は、それぞれ2群に着信がない場合および2群に着信が
ある場合の移動機の受信回路35のオンタイミングを示
しているものである。
【0087】上述した各実施形態の間欠受信方法におい
ては、図12を参照して説明したように、間欠比率を飛
躍的に向上し、移動機のバッテリの消耗を非常に低減す
ることができる。これは移動通信システムを構成するF
DMA,TDMA,CDMAのいずれの方式でも同様な
効果を得ることができるが、特にCDMAの場合には、
FDMAやTDMAのように周波数や時間の概念に関係
がないため、群分けの数が多くなったとしても、無線回
線の容量に対する影響がないため、群分けの数を増大す
ることにより間欠比率を向上することができる。すなわ
ち、TDMAでは、群の数を多くすると、その多くなっ
た分、タイムスロットを使用することになり、回線を使
用してしまうことになり、群の数を多くすることができ
ないが、CDMAでは干渉量で無線回線容量が決まるた
め、着信信号のない群に対しては識別情報設定領域の送
信をやめれば干渉量は増えないので、群の数を増大して
も問題ないことになる。そして、群を増大すれば、スー
パーフレームの移動機呼出部を受信する頻度が少なくな
るので、CDMAでは更に効果的となる。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基地局は常時受信部と移動機呼出部を有するフレームを
繰り返し送信し、移動機は常時受信部の自分の着信表示
領域に相当する期間のみ受信回路を動作させて、着信有
り情報があるかどうかを監視し、着信有り情報がある場
合のみ再度受信回路を動作させて、対応する識別情報設
定領域にアクセスするも、着信有り情報がない場合には
再度受信回路を動作させないので、移動機の受信回路が
動作する時間は着信表示領域または着信表示領域と識別
情報設定領域に相当する期間だけであって、非常に少な
く、間欠比率を飛躍的に低減し、移動機のバッテリの消
耗を極力低減することができる。
【0089】また、本発明によれば、複数の所定の移動
機に対して着信表示領域を複数設け、移動機は着信有り
情報が所定数以上ある場合、識別情報設定領域へのアク
セスを行っているので、所定数を小さい値にする程、移
動機の着信の見逃し率を低くできるため、着信処理を確
実に行うことができ、また所定数を大きくする程、誤っ
て識別情報設定領域を受信する確率を低減できるため、
無駄にバッテリを消費することを避けることができる。
【0090】更に、本発明によれば、移動機は着信有り
情報が半数以上ある場合、識別情報設定領域へのアクセ
スを行っているため、移動機に対する着信を確実に検出
することができ、信頼性を向上することができる。
【0091】また、本発明によれば、前記常時受信部を
複数設け、移動機は着信有り情報が所定数以上である場
合、識別情報設定領域へのアクセスを行っているので、
所定数を小さい値にする程、移動機の着信の見逃し率を
低くできるため、着信処理を確実に行うことができ、ま
た所定数を大きくする程、誤って識別情報設定領域を受
信する確率を低減できるため、無駄にバッテリを消費す
ることを避けることができる。
【0092】また、本発明によれば、移動機は着信有り
情報が半数以上である場合、識別情報設定領域へのアク
セスを行っているため、移動機に対する着信を確実に検
出することができ、信頼性を向上することができる。
【0093】更に、本発明によれば、前記複数の所定の
移動機に対して複数設けられた前記複数の着信表示領域
を含む前記常時受信部を前記フレーム内に複数設け、該
フレーム内で最初の常時受信部内の複数の着信表示領域
のすべてが着信有り情報を示す場合には移動機は前記ア
クセスを行い、すべてが着信無し情報を示す場合には、
次のフレームの最初の常時受信部まで受信回路の動作を
停止し、最初の常時受信部内の複数の着信表示領域のす
べてが同一情報でない場合には、フレーム内の次の常時
受信部内の複数の着信表示領域を受信して、最初の前記
常時受信部と同様に処理し、複数の着信表示領域のすべ
てが同一情報を示すまでフレーム内の常時受信部を順次
受信し、フレーム内の最後の常時受信部まで複数の着信
表示領域のすべてが同一情報を示さない場合には、受信
したすべての常時受信部のすべての着信表示領域におけ
る着信有り情報が所定数以上の場合に前記アクセスを行
っているので、着信を確実に検出することができ、信頼
性を向上することができるとともに、所定数の設定によ
り着信処理を確実に行い得るようにしたり、またはバッ
テリの消費を低減し得るようにすることができる。
【0094】また、本発明によれば、繰り返しフレーム
の常時受信部の直前に同期ワードを設けて、同期保持を
行っているので、移動機の移動により伝搬遅延が変化
し、タイミングがずれても、補償することができる。
【0095】また、本発明によれば、繰り返しフレーム
の各着信表示領域毎にまたは各着信表示領域および各識
別情報設定領域毎に同期ワードを設けて、同期保持を行
っているので、移動機の移動により伝搬遅延が変化し、
タイミングがずれても、更に確実に補償することができ
る。
【0096】更に、本発明によれば、基地局装置は上位
局から着信信号を受信すると、着信移動機の群番号を算
出し、この着信移動機の群番号に対応する着信表示領域
に着信有り情報を設定した常時受信部と該着信有り情報
に対応する識別情報設定領域に着信移動機の識別情報を
設定した移動機呼出部とからなるフレームを移動機に向
けて繰り返し送信し、移動機装置はスイッチ手段を介し
てバッテリの電源電圧を受信回路に供給し基地局からの
繰り返しフレームを受信回路に受信させて、フレームタ
イミングを生成させ、このフレームタイミングおよび自
移動機が待ち受けるべき群番号から受信回路への電源電
圧供給を行うべき常時受信部の該当する着信表示領域の
タイミングおよび移動機呼出部の該当する識別情報設定
領域のタイミングを判定し、この判定した着信表示領域
のタイミングでスイッチ手段を制御し、バッテリからの
電源電圧を該スイッチ手段を介して受信回路に供給し、
該受信回路に着信表示領域の情報を受信せしめ、この受
信した着信表示領域の情報が着信有り情報である場合の
み、前記判定した識別情報設定領域のタイミングでスイ
ッチ手段を制御し、バッテリからの電源電圧を該スイッ
チ手段を介して受信回路に供給し、受信回路に識別情報
設定領域の情報を受信せしめ、この受信した識別情報設
定領域の情報に自分の移動機識別情報がある場合、自分
の移動機に着信があるものと判定し、着信接続処理を行
っているので、移動機の受信回路が動作する時間は着信
表示領域または着信表示領域と識別情報設定領域に相当
する期間だけであって、非常に少なく、間欠比率を飛躍
的に低減し、移動機のバッテリの消耗を極力低減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる移動通信における
着信信号の間欠受信方法の実施において基地局から移動
機に送信される呼出用の下り制御チャネルを配置する物
理チャネル上のスーパーフレームの構造を示す図であ
る。
【図2】図1に示すスーパーフレームを繰り返し送信す
る基地局の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す基地局から送信される図1に示すス
ーパーフレームを受信する移動機の構成を示すブロック
図である。
【図4】図1に示すスーパーフレームを受信する図2の
移動機の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の他の実施形態に係わる着信信号の間欠
受信方法の実施において使用される図1に対応するスー
パーフレームの構造を示す図である。
【図6】本発明の別の実施形態に係わる着信信号の間欠
受信方法の実施において使用される図1に対応するスー
パーフレームの構造を示す図である。
【図7】図5および図6に示すスーパーフレームを受信
する移動機の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の更に他の実施形態に係わる着信信号の
間欠受信方法の実施において使用される図1に対応する
スーパーフレームの構造を示す図である。
【図9】図8に示すスーパーフレームを受信する移動機
の動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の更に別の実施形態に係わる着信信号
の間欠受信方法の実施において使用される図1に対応す
るスーパーフレームの構造を示す図である。
【図11】本発明のまた更に他の実施形態に係わる着信
信号の間欠受信方法の実施において使用される図1に対
応するスーパーフレームの構造を示す図である。
【図12】本発明の効果を説明するために使用されるス
ーパーフレームの構造を示す図である。
【図13】本発明の着信信号の間欠受信方法を特願平6
−140569号の同期検波装置で内挿同期検波する信
号として適用した場合のスーパーフレームの構成を示す
図である。
【図14】図13と同様に本発明の着信信号の間欠受信
方法を特願平6−140569号の同期検波装置で内挿
同期検波する信号として適用した場合の別のスーパーフ
レームの構成を示す図である。
【図15】PDCにおける群分けを説明するための共通
制御チャネルの構成を示す図である。
【図16】PDCにおける間欠受信時のスーパーフレー
ムおよび移動機の受信回路の電源のオン/オフタイミン
グを示す図である。
【符号の説明】
1 常時受信部 3 移動機呼出部 5 着信表示領域 7 識別情報設定領域 11 基地局の制御回路 13 基地局の常時受信部構成回路 15 基地局の移動機呼出部構成回路 17 基地局のスーパーフレーム構成回路 19 基地局の送信回路 31 移動機の制御回路 33 移動機のメモリ 35 移動機の受信回路 41 受信オン/オフ判定回路 43 スイッチ 45 バッテリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−7742(JP,A) 特開 昭60−212040(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 7/24 - 7/26 102 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局と複数の群に分けられた移動機か
    らなる移動通信システムにおける着信信号の間欠受信方
    法であって、 各基地局から、 前記複数の群に対応して設けられた複数の着信表示領域
    を有し、ある群の移動機に着信があった場合に、該ある
    群の移動機に着信があったことを示す着信有り情報が該
    ある群に対応する着信表示領域に設定される、少なくと
    も一つの常時受信部と、 前記複数の着信表示領域に対応して設けられた複数の識
    別情報設定領域を有し、ある着信表示領域に設定された
    着信有り情報によって着信があったことを示された移動
    機の識別情報が該ある着信表示領域に対応する識別情報
    設定領域に設定される移動機呼出部とを有し、 伝搬路の伝達関数を推定するために用いられる複数のパ
    イロット信号が、ある群の着信表示領域と別の群の識別
    情報設定領域が二つの連続するパイロット信号間に設け
    られるように、周期的に挿入されたフレームを繰返し送
    信し、 各移動機の受信回路を間欠的に動作させて、該各移動機
    において前記フレームを受信する、 ことを特徴とする着信信号の間欠受信方法。
  2. 【請求項2】 基地局と複数の群に分けられた移動機か
    らなる移動通信システムにおける着信信号の間欠受信方
    法であって、 各基地局から、 前記複数の群に対応して設けられた複数の着信表示領域
    を有し、ある群の移動機に着信があった場合に、該ある
    群の移動機に着信があったことを示す着信有り情報が該
    ある群に対応する着信表示領域に設定される、少なくと
    も一つの常時受信部と、 前記複数の着信表示領域に対応して設けられた複数の識
    別情報設定領域を有し、ある着信表示領域に設定された
    着信有り情報によって着信があったことを示された移動
    機の識別情報が該ある着信表示領域に対応する識別情報
    設定領域に設定される移動機呼出部とを有し、 伝搬路の伝達関数を推定するために用いられる複数のパ
    イロット信号が、ある二つの群の着信表示領域と別の二
    つの群の識別情報設定領域が二つの連続するパイロット
    信号間に設けられるように、周期的に挿入されたフレー
    ムを繰返し送信し、 各移動機の受信回路を間欠的に動作させて、該各移動機
    において前記フレームを受信する、 ことを特徴とする着信信号の間欠受信方法。
  3. 【請求項3】 前記各移動機は、前記フレームの常時受
    信部中の該各移動機の属する群に対応する少なくとも一
    つの着信表示領域に相当する期間に選択的に受信回路を
    動作させて、該少なくとも一つの着信表示領域の情報を
    受信することを特徴とする請求項1または2記載の着信
    信号の間欠受信方法。
  4. 【請求項4】 前記各移動機は、前記少なくとも一つの
    着信表示領域の情報が着信有り情報である場合に、前記
    フレームの移動機呼出部中の該少なくとも一つの着信表
    示領域に対応するある識別情報設定領域に相当する期間
    に選択的に受信回路を動作させて、該ある識別情報設定
    領域の情報にアクセスすることを特徴とする請求項3記
    載の着信信号の間欠受信方法。
  5. 【請求項5】 前記フレームは、各群に対応して設けら
    れた複数の着信表示領域を含み、 前記各移動機は、前記ある群に対応する該複数の着信表
    示領域の所定数以上に前記着信有り情報が設定されてい
    る場合に、前記アクセスを行うことを特徴とする請求項
    4記載の着信信号の間欠受信方法。
  6. 【請求項6】 前記所定数は、各群に対応して設けられ
    た前記複数の着信表示領域の総数の半数であることを特
    徴とする請求項5記載の着信信号の間欠受信方法。
  7. 【請求項7】 前記フレームは、各々が前記複数の群に
    対応して設けられた複数の着信表示領域を有する複数の
    常時受信部を含み、 前記各移動機は、該複数の常時受信部中で前記ある群に
    対応する着信表示領域の所定数以上に前記着信有り情報
    が設定されている場合に、前記アクセスを行うことを特
    徴とする請求項4記載の着信信号の間欠受信方法。
  8. 【請求項8】 前記所定数は、各群に対応して設けられ
    た前記複数の常時受信部の総数の半数であることを特徴
    とする請求項7記載の着信信号の間欠受信方法。
  9. 【請求項9】 前記フレームは、各々が各群に対応して
    設けられた複数の着信表示領域を有する複数の常時受信
    部を含み、 前記各移動機は、該複数の常時受信部中の前記ある群に
    対応する前記複数の着信表示領域を順次受信し、該複数
    の常時受信部中で前記ある群に対応する前記複数の着信
    表示領域の全てに前記着信有り情報が設定されている場
    合に前記アクセスを行い、該複数の常時受信部中で前記
    ある群に対応する前記複数の着信表示領域のいずれにも
    前記着信有り情報が設定されていない場合に受信回路の
    動作を停止することを特徴とする請求項4記載の着信信
    号の間欠受信方法。
  10. 【請求項10】 前記複数の常時受信部の全てにおいて
    前記ある群に対応する前記複数の着信表示領域に同一の
    情報が設定されていない時、前記各移動機は、前記複数
    の常時受信部中で前記ある群に対応する着信表示領域の
    所定数以上に前記着信有り情報が設定されている場合
    に、前記アクセスを行うことを特徴とする請求項9記載
    の着信信号の間欠受信方法。
  11. 【請求項11】 前記フレームは、前記少なくとも一つ
    の常時受信部の直前に設けられ、同期を保持するために
    用いられる同期ワードを含むことを特徴とする請求項1
    または2記載の着信信号の間欠受信方法。
  12. 【請求項12】 前記フレームは、前記少なくとも一つ
    の常時受信部の各着信表示領域の直前に設けられ、同期
    を保持するために用いられる同期ワードを含むことを特
    徴とする請求項1または2記載の着信信号の間欠受信方
    法。
  13. 【請求項13】 前記同期ワードは前記移動機呼出部の
    各識別情報設定部の直前にも設けられていることを特徴
    とする請求項12記載の着信信号の間欠受信方法。
  14. 【請求項14】 基地局と複数の群に分けられた移動機
    からなり、各移動機がその受信回路を間欠的に動作させ
    て各基地局から送信される着信信号を受信する移動通信
    システムにおける基地局装置であって、 前記複数の群に対応して設けられた複数の着信表示領域
    を有し、ある群の移動機に着信があった場合に、該ある
    群に対応する着信表示領域に該ある群の移動機に着信が
    あったことを示す着信有り情報が設定される、送信フレ
    ームの少なくとも一つの常時受信部を構成する常時受信
    部構成回路と、 前記複数の着信表示領域に対応して設けられた複数の識
    別情報設定領域を有し、ある着信表示領域に設定された
    着信有り情報によって着信があったことを示された移動
    機の識別情報が該ある着信表示領域に対応する識別情報
    設定領域に設定される、前記送信フレームの移動機呼出
    部を構成する移動機呼出部構成回路と、前記少なくとも
    一つの常時受信部と前記移動機呼出部を結合し、伝搬路
    の伝達関数を推定するために用いられる複数のパイロッ
    ト信号を、ある群の着信表示領域と別の群の識別情報設
    定領域が二つの連続するパイロット信号間に設けられる
    ように、周期的に挿入して前記送信フレームを構成し、
    該送信フレームを着信信号として移動機に繰り返し送信
    する送信回路と、 を有することを特徴とする基地局装置。
  15. 【請求項15】 基地局と複数の群に分けられた移動機
    からなり、各移動機がその受信回路を間欠的に動作させ
    て各基地局から送信される着信信号を受信する移動通信
    システムにおける基地局装置であって、 前記複数の群に対応して設けられた複数の着信表示領域
    を有し、ある群の移動機に着信があった場合に、該ある
    群に対応する着信表示領域に該ある群の移動機に着信が
    あったことを示す着信有り情報が設定される、送信フレ
    ームの少なくとも一つの常時受信部を構成する常時受信
    部構成回路と、 前記複数の着信表示領域に対応して設けられた複数の識
    別情報設定領域を有し、ある着信表示領域に設定された
    着信有り情報によって着信があったことを示された移動
    機の識別情報が該ある着信表示領域に対応する識別情報
    設定領域に設定される、前記送信フレームの移動機呼出
    部を構成する移動機呼出部構成回路と、 前記少なくとも一つの常時受信部と前記移動機呼出部を
    結合し、伝搬路の伝達関数を推定するために用いられる
    複数のパイロット信号を、ある二つの群の着信表示領域
    と別の二つの群の識別情報設定領域が二つの連続するパ
    イロット信号間に設けられるように、周期的に挿入して
    前記送信フレームを構成し、該送信フレームを着信信号
    として移動機に繰り返し送信する送信回路と、 を有することを特徴とする基地局装置。
  16. 【請求項16】 該基地局装置の上位局から受信した着
    信信号から抽出された着信移動機識別情報に基づいて着
    信移動機の属するある群の群番号を算出し、前記少なく
    とも一つの常時受信部を構成する際に該ある群に対応す
    るある着信表示領域に着信有り情報を設定するように前
    記常時受信部構成回路を制御し、前記移動機呼出部を構
    成する際に該ある着信表示領域に対応する識別情報設定
    領域に該着信移動機の識別情報を設定するように前記移
    動機呼出部構成回路を制御する、制御回路を含むことを
    特徴とする請求項14または15記載の基地局装置。
  17. 【請求項17】 基地局と複数の群に分けられた移動機
    からなり、各基地局が、(1)前記複数の群に対応して
    設けられた複数の着信表示領域を有し、ある群の移動機
    に着信があった場合に、該ある群に対応する着信表示領
    域に該ある群の移動機に着信があったことを示す着信有
    り情報が設定される少なくとも一つの常時受信部と、
    (2)前記複数の着信表示領域に対応して設けられた複
    数の識別情報設定領域を有し、ある着信表示領域に設定
    された着信有り情報によって着信があったことを示され
    た移動機の識別情報が該ある着信表示領域に対応する識
    別情報設定領域に設定される移動機呼出部とを有し、伝
    搬路の伝達関数を推定するために用いられる複数のパイ
    ロット信号が、ある群の着信表示領域と別の群の識別情
    報設定領域が二つの連続するパイロット信号間に設けら
    れるように、周期的に挿入されたフレームを繰り返し送
    信している、移動通信システムにおける移動機装置であ
    って、 電力を供給するバッテリと、 該バッテリからの電力を供給されて、前記各基地局から
    送信される前記フレームを受信して着信表示領域の情報
    と識別情報設定領域の情報を得る受信回路と、 前記フレームの常時受信部中で該移動機装置の属するあ
    る群に対応する少なくとも一つの着信表示領域およびそ
    の直前に挿入されているパイロット信号に相当する期間
    前記バッテリから前記受信回路へ電力を選択的に供給し
    て、該少なくとも一つの着信表示領域の情報を受信する
    ように前記受信回路を間欠的に動作させ、該少なくとも
    一つの着信表示領域の情報が着信有り情報である場合
    に、前記フレームの移動機呼出部中で該少なくとも一つ
    の着信表示領域に対応するある識別情報設定領域および
    その直前と直後に挿入されているパイロット信号に相当
    する期間前記バッテリから前記受信回路へ電力を選択的
    に供給して、該ある識別情報設定領域の情報にアクセス
    するように前記受信回路を間欠的に動作させる受信オン
    /オフ判定回路と、 前記受信回路により得られた識別情報設定領域の情報を
    受け取り、識別情報設定領域の情報が該移動機装置の識
    別情報を含む場合に、着信接続処理を行う制御回路と、 を有することを特徴とする移動機装置。
  18. 【請求項18】 基地局と複数の群に分けられた移動機
    からなり、各基地局が、(1)前記複数の群に対応して
    設けられた複数の着信表示領域を有し、ある群の移動機
    に着信があった場合に、該ある群に対応する着信表示領
    域に該ある群の移動機に着信があったことを示す着信有
    り情報が設定される少なくとも一つの常時受信部と、
    (2)前記複数の着信表示領域に対応して設けられた複
    数の識別情報設定領域を有し、ある着信表示領域に設定
    された着信有り情報によって着信があったことを示され
    た移動機の識別情報が該ある着信表示領域に対応する識
    別情報設定領域に設定される移動機呼出部とを有し、伝
    搬路の伝達関数を推定するために用いられる複数のパイ
    ロット信号が、ある二つの群の着信表示領域と別の二つ
    の群の識別情報設定領域が二つの連続するパイロット信
    号間に設けられるように、周期的に挿入されたフレーム
    を繰り返し送信している、移動通信システムにおける移
    動機装置であって、 電力を供給するバッテリと、 該バッテリからの電力を供給されて、前記各基地局から
    送信される前記フレームを受信して着信表示領域の情報
    と識別情報設定領域の情報を得る受信回路と、前記フレ
    ームの常時受信部中で該移動機装置の属するある群に対
    応する少なくとも一つの着信表示領域およびその直前に
    挿入されたパイロット信号に相当する期間前記バッテリ
    から前記受信回路へ電力を選択的に供給して、該少なく
    とも一つの着信表示領域の情報を受信するように前記受
    信回路を間欠的に動作させ、該少なくとも一つの着信表
    示領域の情報が着信有り情報である場合に、前記フレー
    ムの移動機呼出部中で該少なくとも一つの着信表示領域
    に対応するある識別情報設定領域およびその直前と直後
    に挿入されたパイロット信号に相当する期間前記バッテ
    リから前記受信回路へ電力を選択的に供給して、該ある
    識別情報設定領域の情報にアクセスするように前記受信
    回路を間欠的に動作させる受信オン/オフ判定回路と、 前記受信回路により得られた識別情報設定領域の情報を
    受け取り、識別情報設定領域の情報が該移動機装置の識
    別情報を含む場合に、着信接続処理を行う制御回路と、 を有することを特徴とする移動機装置。
  19. 【請求項19】 前記制御回路は、該移動機装置の識別
    情報から該移動機装置が属する群の群番号を算出し、算
    出された群番号を前記受信オン/オフ判定回路に供給
    し、 前記受信回路は前記フレームからフレームタイミングを
    生成し、生成されたフレームタイミングを前記受信オン
    /オフ判定回路に供給し、 前記受信オン/オフ判定回路は前記バッテリから前記受
    信回路に電力を供給するタイミングを前記群番号と前記
    フレームタイミングに基づいて決めることを特徴とする
    請求項17または18記載の移動機装置。
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