JP2956359B2 - カップ式飲料自動販売機 - Google Patents

カップ式飲料自動販売機

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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • Beverage Vending Machines With Cups, And Gas Or Electricity Vending Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カップを搬送し所定の
各位置にて原料、希釈飲料等を吐出、調合すしてカップ
飲料を販売するカップ式飲料自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のカップ搬送機構およびその動作
を、本出願人による「カップ式飲料自動販売機」(特開
平2−208796号公報)を引用して述べる。図1に
おいて、1はカップ2を搭載して機内を移動する移動式
カップステージ、3はカップステージ1を移動操作する
搬送機構であり、その構成は直線上のガイドレール4
と、イドレール4内に組み込んだ駆動ベルト機構5と、
その駆動モータ6とを組み合わせて構成されている。こ
のような機構により図中左右方向に移動するカップステ
ージ1の移動経路に沿って、その上方にはカップ供給装
置7、粉末原料箱8、希釈用水タンク9、製氷機10等
が配備されている。尚、11で示した枠は商品取出口で
ある。かかる構成で、通常の販売状態における販売待機
時には、カップステージ1が販売待機位置(商品取出口
11に対応する位置)Aに停止している。ここで販売指
令が与えられるとカップステージ1は、待機位置Aから
カップ供給位置Bに移動し、ここでカップ供給装置7か
らカップ供給を受ける。カップ2を受容すると、次にカ
ップステージ1が位置Cに移動し、ここで粉末原料箱8
から所定量の粉末原料がカップ2の中に投入される。続
いてカップステージ1は方向転換し位置てDに移動し、
この地点で飲料の種類(ホット飲料、あるいはコールド
飲料)に応じて希釈用水として湯、冷水、氷がカップ内
に供給され、ここで飲料が撹拌、調合される。そして最
後にカップステージ1は飲料入りカップを搭載したまま
自動販売機の商品取出口11に臨む位置Aに移動して停
止し、一連の販売動作が終了する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の装置において、
カップステージ1を各定位置A,B,C.Dに停止させ
るために、搬送機構3に対して標準の位置データ(xa、
xb、xc、xd)が設定されており、これらの標準位置デ
ータに基づきカップステージ1は例えば±1ミリメート
ルの高精度で前記の所定位置に停止させることができ
る。しかしながら、カップ供給装置7、原料箱8、希釈
用水タンク9等の取り付け位置や、これらに付属のノズ
ルの取り付け状態等によって、カップや原料の供給位置
が個々の自動販売機において異なり、そのため、従来
は、カップステージ1を標準の位置データに従って実際
に移動させ、移動させた各位置にて、各装置の取り付け
位置を左右にずらせたり、ノズルの向き等を矯正すると
いった調整を行っているが、そのような調整は困難と手
間がかかり、又、カップステージ1が平面上を移動する
タイプのものであれば、尚更困難を伴った。本発明は、
上述した課題を解決するためになされたものであり、標
準の位置データを補正する手段を備えることで前記調整
作業を容易にできるカップ式飲料自動販売機を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、カップQを搬
送ベルトのカップ搬送装置51にて、原料、希釈飲料等
がそれぞれ吐出される所定の定位置へ搬送するための標
準の位置データを記憶する標準位置データ記憶手段52
と、販売制御装置53よりの販売指令により、標準位置
データ記憶手段52に記憶された標準位置データに基づ
きカップ搬送装置51を駆動するカップ搬送装置駆動手
段54とを備えたカップ式飲料自動販売機において、前
記標準位置データに基づきカップQを実際に搬送させた
時の、カップ位置と、原料、希釈飲料等がそれぞれ吐出
される所定の定位置とのずれ量を補正位置データとして
入力するための入力手段55と、入力手段55で入力し
た補正位置データを記憶する補正位置データ記憶手段5
6とを備え、カップ搬送装置駆動手段54は、標準位置
データ記憶手段52より読み出した標準位置データを、
補正位置データ記憶手段56よりの補正位置データで補
正し、その補正した位置データに基づきカップ搬送装置
51を駆動することを特徴とする。
【0005】
【作用】上記構成において、カップ搬送装置51が例え
ばX方向に対してのみ往復動するものであれば、標準位
置データ記憶手段52には、原料供給地点等の各位置x
a,xb…が標準位置データとして予め登録されており、
一方、補正位置データ記憶手段56の補正位置データ
は、初期状態では“0”にクリアーされている。従って
カップ搬送装置駆動手段54は、実質的に補正されてい
ない、標準位置データに基づきカップ搬送装置51のX
軸モータMxを駆動してカップQを各位置xa,xb…へ
順に搬送する。そのとき、各位置でのずれ量Δxa、Δ
xb…を物差し又は目測により調べる。この後、これら
のずれ量Δxa、Δxb…を入力手段55を用いて入力し
て、補正位置データ記憶手段56に補正位置データとし
て登録する。かかる操作の後は、販売制御装置53より
販売指令が出されると、カップ搬送装置駆動手段54
は、標準位置データ記憶手段52より読み出した標準位
置データを、補正位置データ記憶手段56よりの補正位
置データで補正し、その補正した位置データに基づきカ
ップ搬送装置51を駆動することにより、カップQは各
位置に対して正確に位置決めされる。尚、カップ搬送装
置51がY軸モータMyを更に備え、カップQを平面上
に搬送するものであれば、標準位置データ記憶手段52
および補正位置データ記憶手段56には(xa,ya)、
(xb,yb)…等の2次元の位置データが登録される。
【0006】
【実施例】図3は、本発明の一実施例を適用したカップ
式飲料自動販売機におけるカップ搬送機構のみを示した
ブロック図である。1は、カップ搬送装置であり、カッ
プQを搭載するカップステージ2は、X軸モータMxに
よりX方向にベルト搬送され、又、このX軸移動機構自
体がY軸モータMyで平行移動されることで、カップス
テージ2は平面上の随意の位置へ搬送可能となってい
る。3は、本自動販売機を総括制御するCPUであり、
4は、カップステージ2に対する標準の搬送位置を記憶
する標準位置データ記憶部であり、待機位置(x0
0)、カップ受取位置(x1,y1)、原料等の各供給位置
(x2,y2)、(x3,y3)…のごとく停止位置順に予め記
憶している。5は、各位置(x0,y0)、(x1,y1)、
(x2,y2)…に対する補正位置データ(Δx0,Δy0)、
(Δx1,Δy1)、(Δx2,Δy2)…を記憶する補正位置
データ記憶部であり、この補正位置データは、入出力部
6を介してキーボード7により設定入力される。8は、
カップ搬送装置1を駆動するカップ搬送装置駆動部であ
り、入出力部9を介して前記CPU3に接続される。
尚、図3においてはカップ搬送装置1は概略を示したが
その詳しい構成については、例えば本出願人による「カ
ップ式飲料自動販売機(特開昭62−278695号公
報)」に記されている。
【0007】上記構成におけるカップ搬送の制御動作を
以下に述べる。標準位置データ記憶部4には、前述した
ような、待機位置(x0,y0)、カップ受取位置(x1,y
1)、原料等の各供給位置(x2,y2)、(x3,y3)…の位
置データが標準位置データとして記憶されており、一
方、補正位置データ記憶部5の補正位置データは、初期
状態では“0”にクリアーされている。従ってカップ搬
送装置駆動手段8は、標準位置データ記憶部4よりの標
準位置データに基づきカップ搬送装置1のX軸モータM
x及びY軸モータMyを駆動してカップステージ2を各
位置(x0,y0)、(x1,y1)、(x2,y2)、(x3,y3)
…へ順に搬送する。そのとき、各位置でのカップQの適
正位置に対するずれ量(Δx0、Δx0)、(Δx1、Δ
1)、(Δx2、Δx2)、(Δx3、Δx3)…を物差し又は
目測により調べてメモする。この後、これらのずれ量
(Δx,Δy)をキーボード7より入力して、補正位置デ
ータ記憶部5に補正位置データとして登録する。
【0008】このようにして初期設定すれば、この後の
販売において、カップ搬送装置駆動手段1は、標準位置
データ記憶部4より読み出した標準位置データを、補正
位置データ記憶部5よりの補正位置データで補正し、そ
の補正した位置データに基づきカップ搬送装置1を駆動
することにより、カップステージ2は補正された定位置
へ搬送され、カップQは正確に位置決めされる。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、標準位
置データに基づきカップを実際に搬送させ、そのときの
各位置でのずれ量を調べ、そのずれ量を前記標準位置デ
ータに対する補正位置データとして入力し、この補正位
置データで補正したデータでもってカップを搬送するよ
うにしたので、各自動販売機においてカップを正確な位
置へ搬送することができ、その位置調整の作業も比較的
容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のカップ搬送機構の動作を示した正面
【図2】 本発明のカップ式飲料自動販売機のクレーム
対応図
【図3】 本発明の一実施例を示した制御ブロック図
【符号の説明】
1 カップ搬送装置 2 カップステージ 3 CPU 4 標準位置データ記憶部 5 補正位置データ記憶部 6 入出力部 7 キーボード 8 カップ搬送装置駆動部 9 入出力部 Q カップ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カップQを搬送ベルトのカップ搬送装置
    51にて、原料、希釈飲料等がそれぞれ吐出される所定
    の定位置へ搬送するための標準の位置データを記憶する
    標準位置データ記憶手段52と、 販売制御装置53よりの販売指令により、標準位置デー
    タ記憶手段52に記憶された標準位置データに基づきカ
    ップ搬送装置51を駆動するカップ搬送装置駆動手段5
    4とを備えたカップ式飲料自動販売機において、 前記標準位置データに基づきカップQを実際に搬送させ
    た時の、カップ位置と、原料、希釈飲料等がそれぞれ吐
    出される所定の定位置とのずれ量を補正位置データとし
    て入力するための入力手段55と、 入力手段55で入力した補正位置データを記憶する補正
    位置データ記憶手段56とを備え、カップ搬送装置駆動
    手段54は、標準位置データ記憶手段52より読み出し
    た標準位置データを、補正位置データ記憶手段56より
    の補正位置データで補正し、その補正した位置データに
    基づきカップ搬送装置51を駆動することを特徴とする
    カップ式飲料自動販売機。
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