JP2953846B2 - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JP2953846B2
JP2953846B2 JP34756091A JP34756091A JP2953846B2 JP 2953846 B2 JP2953846 B2 JP 2953846B2 JP 34756091 A JP34756091 A JP 34756091A JP 34756091 A JP34756091 A JP 34756091A JP 2953846 B2 JP2953846 B2 JP 2953846B2
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哲 新藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、複数のコン
パクトディスクの中から任意のものを選択して再生する
のに適用して好適なディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスク装置の中には、例えば同時に複
数のコンパクトディスク(CD)をそれぞれ別々に載置
して任意のCDを選択再生するもの(CDオートチェン
ジャーという)がある。
【0003】図36は、その一例の平面図である。1は
トレイであり、図示しないキャビネットに対して引き出
し可能に配されている。このトレイ1には、その中心か
ら回転軸1aが突設されている。2はトレイであり、下
方が開放された筒状をなしている。このトレイ2には、
CDを載置するための円形の載置面3が凹設されてい
る。載置面3は、トレイ2の中心から所定の距離Cと所
定の角間隔をもって3ヶ所に形成されている。載置面3
には、その中心点に向かって溝4が刻設されている。ト
レイ2の中心には、孔5が設けられている。そして、ト
レイ1の回転軸1aとトレイ2の孔5とを嵌合固定して
トレイ2を回転可能に配する。6は光ピックアップであ
り、図示しないシャーシにスライド(図36では前後方
向に移動)可能に配されている。7はディスククランバ
であり、上下動可動に配されている。そして、CDの選
択操作を行なうと、トレイ2は回転して任意の載置面3
が所定の再生位置(ディスククランバ7に対応する位
置)に配される。引き続き、ディスククランバ7が上昇
してCDを載置面3より持ち上げ、チャッキングされ
る。そして、ディスククランバ7に連接された図示しな
いモータが回転すると共に、光ピックアップ6がスライ
ド(図36では前方向に移動)することにより、再生が
行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、トレイ2には3枚のCDをそれぞれ別々に配する
ための載置面3が3ケ所に形成されている。従って、ト
レイ2の直径が載置面3の直径の2倍と距離Cの2倍の
寸法以上必要となるので、ディスク装置自体が大型にな
るといった問題が生じる。
【0005】そこで、この発明は、ディスク装置の小型
化を図ると共に、再生位置を確実に検出することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明においては、複
数のディスクの中から任意のものを選択再生等するディ
スク装置において、壁部が形成された第1のトレイと、
この第1のトレイの中心に対して偏心させて第1のトレ
イの壁部に沿って回転すると共に、ディスクを載置する
載置面を複数形成した第2のトレイとを備え、第2のト
レイに複数の載置面をそれぞれ区別するための複数の検
出片を設け、第1のトレイに、第2のトレイに設けた複
数の検出片の軌跡の交点に対応する部位に回転位置を検
出するためのセンサを設けるものである。
【0007】
【作用】第2のトレイ95の複数の載置面97〜99に
複数のディスク9を各々載せる。任意のディスク9を選
択すると、第2のトレイ95は所定の再生位置まで回転
する。この際、第2のトレイ95は第1のトレイ70の
中心に配される突部82に対して偏心しながら回転す
る。第2のトレイ95を第1のトレイ70の突部82に
対して偏心させて配したので、第2のトレイ95を第1
のトレイ70の壁部84に沿って規制させながら回転さ
せることができる。従って、第1のトレイ70の幅を短
縮でき、ディスク装置を小型化することができる。
【0008】また、第2のトレイ95は第1のトレイ7
0の壁部84に沿って偏心しながら回転するので、検出
片104〜106の軌跡は第1のトレイ70の中心に対
して真円状とはならず、部分的に湾曲になる。従って、
検出片104〜106の軌跡は、第1のトレイ70の中
心に対するある幅つまり軌跡間の幅を拡張する。
【0009】ところで、センサ88,89を上述した軌
跡間の幅の広い部位に対応させて設ける場合にも、第2
のトレイ95の回転位置つまり載置面97〜99の再生
位置を検出できる。しかし、この場合、第2のトレイ9
5の回転位置を確実に検出するには、センサ88の発光
量の多い(容量の大きい)ものを使用する必要がある。
【0010】そこで、センサ88,89を軌跡間の幅の
狭い交点Tに対応する部位に設ける。この場合にも、セ
ンサ88,89によって第2のトレイ95の回転位置を
検出できる。センサ88,89を交点Tに設けたので、
発光量の少ない(容量の小さい)センサ88を使用して
も確実に第2のトレイ95の回転位置を検出でき、安価
に製造できる。
【0011】
【実施例】以下、図1〜図35を参照しながら、この発
明の一実施例について説明する。図1はトレイ70が引
き出された状態でのディスク装置の平面図である。な
お、図1においては、図示しない天井板等を取り外した
状態での平面を示すものである。
【0012】まず、図1に基づいてディスク装置の全体
の構成を説明する。10はキャビネット、70はトレ
イ、95はCDトレイである。キャビネット10は、ト
レイ70を引き出し可能に構成する。トレイ70は、C
Dトレイ95を回転可能に構成する。
【0013】次に、キャビネット10の構成を、図2〜
図5に基づいて説明する。図2はキャビネットの平面
図、図3はキャビネット10にトレイ70の駆動機構お
よびCD9のチャッキング機構を取り付ける前の状態を
示す図である。図4は、図3のI−I線の拡大断面図、
図5は図3のII−II線の拡大断面図である。
【0014】キャビネット10は、基板11と一対の側
板12と後板13により一体的に形成される。14は凹
み面であり、この凹み面14は基板11のほぼ中央に形
成される。凹み面14には、トレイ70の駆動機構およ
び後述するディスク支持体56のカム機構が装着され
る。凹み面14には、図3〜図5に示すようなモータ取
付面15およびカム取付面16が形成される。
【0015】以下、トレイ70の駆動機構に関する構成
について説明する。モータ17は、図2の破線に示すよ
うに、モータ取付面15の底面に取り付けられる。そし
て、モータ17のプーリ18がモータ取付面15より上
方に突出している。19は回転子であり、この回転子1
9はモータ取付面15の近傍に配される。回転子19
は、図9および図10に示すように、プーリ部20とギ
ヤ部21が一体成形されている。なお、図9は、駆動機
構の概要を示す図、図10はキャビネット10の分解斜
視図である。
【0016】回転子19は、大径のプーリ部20が上側
に、小径のギヤ部21が下側になるようにキャビネット
10に配される。ベルト22は、図2および図9に示す
ように、プーリ18とプーリ部20とに掛装される。
【0017】24はギヤであり、ギヤ24はカム取付面
16の前側に配される。ギヤ24と回転子19との間に
はギヤ23が配される。ギヤ23は、図2、図9および
図10に示すように、大径のギヤ部23aと小径のギヤ
部23bが一体成形されている。ギヤ23は、小径のギ
ヤ部23bが上側に、大径のギヤ部23aが下側になる
ようにキャビネット10に配される。そして、回転子1
9のギヤ部21とギヤ23のギヤ部23aとは、図2に
示すように噛み合っている。
【0018】ギヤ24は、図6〜図8に示すように、大
きくは上段、中段、下段3段のギヤ部25〜28が一体
成形されてなる。なお、図6はギヤ24の底面図、図7
は図6のIII−III線の断面図、図8は図6のIV−IV線の
断面図である。
【0019】ギヤ部25〜28は、図7および図8に示
すように、上から下に向かって順次縮径されるように形
成される。ギヤ部25と26は、ギヤ24の上段の上下
にそれぞれ形成される。つまり、ギヤ24の上段は、図
7および図8に示すように、その上下に2つのギヤ部2
5,26が形成される。ギヤ部25は、図6に示すよう
に、所定の角範囲θ1に亘って形成される。また、ギヤ
部26は、所定の角範囲θ2に亘って形成される。
【0020】ギヤ部25と26は、図7に示すように、
その始端となるギヤ歯25aと26aとが上下において
同一位置になるように形成される。従って、ギヤ部25
と26は、そのギヤ歯25aと26aとを境にして角範
囲θ1とθ2とがそれぞれ同一範囲になるように設定さ
れる。
【0021】ギヤ部27は、図7および図8に示すよう
に、ギヤ24の中段に形成される。ギヤ部27は、ギヤ
24の全周面に亘って形成される。ギヤ部28は、図6
および図8に示すように、ギヤ24の下段に形成され
る。ギヤ部28は、図6に示すように、所定の角範囲θ
3に亘って形成される。従って、角範囲θ1〜θ3以外
の部位にはギヤ歯が形成されていない。なお、角範囲θ
1,θ2はトレイ70をスライドさせる距離を考慮して
設定される。角範囲θ3は後述する支持体54を傾動さ
せる角度等を考慮して設定される。
【0022】なお、ギヤ24には、図2および図8に示
すように、ストッパ29が適宜部位より上方向に向かっ
て突設される。このストッパ29は、所定時にトレイ7
0が引き出されるのを規制するためのものである。ま
た、ギヤ24には、図6および図7に示すように、操作
杆30が適宜部位より下方向に向かって突設される。こ
の操作杆30は、後述する位置検出体46の操作子46
aを操作するためのものである。
【0023】ギヤ23のギヤ部23bとギヤ24のギヤ
部27とは、図9に示すように噛合している。ギヤ部2
7は上述したようにギヤ歯がギヤ24の全周面に形成さ
れているので、ギヤ24はモータ17の回転が常に伝達
される。
【0024】ギヤ31は、図2に示すように、凹み面1
4の左側真中付近に配される。また、ギヤ33は、凹み
面14の左前側に配される。つまり、ギヤ31,33
は、図2に示すように、前後方向に直列状に配される。
ギヤ31,33は、図10に示すように、大径のギヤ部
(大径ギヤ部)31a,33aと小径のギヤ部(小径ギ
ヤ部)31b,33bとが一体成形されている。そし
て、ギヤ31,33は、大径ギヤ部31a,33aが上
側に、小径ギヤ部31b,33bが下側になるようにキ
ャビネット10に配される。なお、ギヤ31とギヤ33
は、共に同一ピッチ円になるように設定されている。
【0025】ギヤ24のギヤ部25とギヤ31の小径ギ
ヤ部31bとは、図2および図9に示すように噛み合っ
ている。そして、ギヤ部25は上述したようにギヤ歯が
所定の角範囲θ1にのみ形成されているので、ギヤ31
はギヤ部25の角範囲θ1に亘ってのみ回転する。
【0026】ギヤ24と33との間には、図2に示すよ
うに、ギヤ32が配される。このギヤ32は、ギヤ33
をギヤ31と逆方向に回転させるためのものである。ギ
ヤ32は図2および図31に示すように、ギヤ24のギ
ヤ部26と噛み合う。また、ギヤ32はギヤ33の小径
ギヤ部33bと噛み合う。
【0027】そして、ギヤ部26は上述したように、ギ
ヤ部25の角範囲θ1と同一角度の角範囲θ2にのみ形
成されているので、ギヤ33はギヤ部26の角範囲θ2
に亘ってのみ回転する。従って、ギヤ31と33は、そ
の回転方向を異にして同一量回転する。ギヤ31と33
の大径ギヤ部31aと33aは、後述するトレイ70の
ギヤ部93とそれぞれ噛み合う。
【0028】カム取付面16には、図2および図31に
示すように、カム35が配される。以下、カム35の構
成を、図11〜13に基づいて説明する。図11は、カ
ム35の平面図、図12は図11のV−V線の断面図、
図13はカム面の展開図である。
【0029】カム35は、略円柱状をなし、その周面3
5aの上下端にフランジ36a,36bが一体成形され
てなる。周面35aには、図10および図12に示すよ
うに、カム面37が外方に向かって突設される。このカ
ム面37は、後述する支持体54の係合片58と係合さ
せるものである。カム面37は、図13に示すように、
下フランジ36bから上フランジ36aに亘って所定の
傾斜をもって形成される。
【0030】また、カム35の周面35aには、その上
フランジ36a側に操作杆38a,38bがカム35の
回転角に略対応した角度をもって2ヶ所に形成される。
この操作杆38a,38bは、後述する位置検出体47
の操作子47aを操作するものである。また、カム35
は、図2、図11および図12に示すように、その上面
にギヤ部39が一体形成される。このギヤ部39は、図
11に示すように、所定の角範囲θ4に亘って形成され
る。そして、カム35は、ギヤ部39が上側になるよう
にキャビネット10に配される。
【0031】ギヤ24のギヤ部28とカム35のギヤ部
39とは、図31に示すように噛合する。そして、ギヤ
部39は上述したように角範囲θ4にのみ形成されるの
で、カム35はギヤ部39の角範囲θ4に亘ってのみ回
転する。そのため、1個のモータ17によってトレイ7
0の駆動と後述する支持体54の傾動ができるように構
成される。
【0032】また、カム35には、図2および図11に
示すように、上フランジ36aに略V字状の係合部40
a,40bが形成される。この係合部40a,40b
は、後述するストッパ42の係止片43と係合する。な
お、これらのギヤ23,24,31〜33等は、図3〜
図5に示すような支軸41a〜41gに回転可能に取り
付けられる。これらの支軸41a〜41gは、凹み面1
4上に立設されている。
【0033】カム取付面16の右側には、図2に示すよ
うに、ストッパ42が配される。このストッパ42は、
その平面形状が略L字状をなしている。ストッパ42の
左端には、係止片43が膨出している。ストッパ42
は、この係止片43とカム35の係合部40a,40b
とが係合できるように配される。ストッパ42は、図2
に示すように、その右側のスプリング受け部42aが上
方に向かって突設される。そして、ストッパ42は、支
軸41hに軸支されており、この支軸41hを中心とし
て傾動する。
【0034】凹み面14には支軸41hの近傍に、図4
に示すようなスプリング受け44が立設されている。そ
して、ストッパ42のスプリング受け部42aとスプリ
ング受け44との間には、図2に示すように、スプリン
グ45が掛装される。従って、ストッパ42は常にスプ
リング45によって時計回り方向に付勢されている。そ
して、カム35に一定以上の回転力が与えられると、ス
トッパ42はスプリング45の付勢力に抗して反時計回
り方向に傾動する。これにより、カム35は、ストッパ
42との係合が解除されて回転する。
【0035】また、凹み面14には、図25に示すよう
に、その右側に位置検出体46,47が2個配される。
位置検出体46は、その操作子46aがギヤ24の操作
杆30と当接できるように配する。また、位置検出体4
7は、その操作子47aがカム35の操作杆38a,3
8bと当接できるように配する。
【0036】そして、位置検出体46,47は、その操
作子46a,47aが時計回り方向あるいは反時計回り
方向に傾動する方向により、ギヤ24あるいはカム35
の回転方向を検出するためのものである。これは、本例
のディスク装置においては、後述するように、プレイ状
態においてもトレイ70を引き出しできるように構成す
るものであるから、位置検出体46,47でギヤ24あ
るいはカム35の回転状態を検出できるようにした。
【0037】次に、チャッキング機構に関する構成につ
いて説明する。このチャッキング機構は、プレイ状態に
おいてもトレイ70を引き出せるように構成される。基
板11には、図2および図5に示すように、その凹み面
14の後側に切欠51が形成される。切欠51上には、
図5および図31に示すように、保持体52が後板13
の上端より基板11と平行して連接される。つまり、こ
の保持体52はトレイ70の引き出し方向と逆側に形成
される。保持体52には、図2に示されるように、その
先端にチャッキング部材53が配される。
【0038】支持体54は、図2および図31に示すよ
うに、切欠51に遊びをもって嵌め込まれる。支持体5
4は、図31に示すように、その軸55がキャビネット
10の後側中央付近に軸支されており、支持体54がキ
ャビネット10に対して傾動可能に配される。支持体5
4には、図2および図31に示すように、チャック部材
53に対応する部位にディスク支持体56が配される。
このディスク支持体56には、図示しないモータが連接
される。また、支持体54には、図2の破線および図3
1に示すように、ディスク支持体56の後側に光ピック
アップ57が前後方向にスライドできるように配され
る。
【0039】支持体54には、図31に示すように、そ
の先端下端縁より係合片58が前側に向かって突設され
る。この係合片58は、カム35のカム面37と係合す
るように形成される。そして、支持体54は、図31の
実線および2点鎖線に示すように、その軸55を中心と
して傾動する。つまり、カム35の回転によって係合片
58がカム面37の傾斜に沿って上下方向に移動するの
で、支持体54は傾動する。そのため、CD9をチャッ
キングした場合には、図31の2点鎖線に示すように、
支持体54が水平状態となるように設定されている。チ
ャッキング機構をトレイ70の引き出し方向と逆側(後
側)に配したのは、チャッキング機構がトレイ70の引
き出しを妨げないようにするためである。
【0040】図1〜図4に示すように、キャビネット1
0の左右端にレール61が一体的に形成される。このレ
ール61は、トレイ70のスライド(前後)方向の移動
を案内するものである。62,63はストッパであり、
ストッパ62,63はキャビネット10に一体形成され
る。
【0041】ストッパ62は、図2〜図4に示すよう
に、キャビネット10の左右端の適宜部位に形成され、
トレイ70の上方向の移動を規制する。また、ストッパ
63は、図1〜図4に示すように、レール61の近傍に
形成され、トレイ70がキャビネット10より引き抜か
れるのを防止するものである。ストッパ63は、図1に
示すように、トレイ70をCDトレイ95の2ヶ所の載
置面97〜99が露出できるまで引き出させる位置に形
成される。
【0042】64はトレイ70の位置を検出するスイッ
チである。このスイッチ64は、図1および図2に示す
ように、キャビネット10の後側に配され、トレイ70
がキャビネット10内に収納されていることを検出す
る。
【0043】トレイ70の構成を、図14〜図21に基
づいて説明する。図14はトレイ70の平面図、図15
はトレイ70にCDトレイ95の駆動機構を取り付ける
前の状態を示す図である。図16は図15のVI−VI線の
拡大断面図、図17は図15のVII−VII線の拡大断面図
である。図18および図19はCDトレイ95の駆動機
構を示す図、図20および図21はトレイ70の分解斜
視図である。
【0044】トレイ70は、その右後側にモータ取付部
70aが、中央付近の2ヶ所にギヤ取付部70b,70
cがそれぞれ形成される。ギヤ取付部70bと70cと
は連接されている。ギヤ取付部70bは、図15〜図1
7および図20に示すように、孔70gが形成される。
ギヤ取付部70cは、図15に示すように、その中心に
支軸70dと凹み70eと、この凹み70eの右隣に角
孔70fがそれぞれ形成される。
【0045】トレイ70には、モータ取付部70aにモ
ータ71が取り付けられる。トレイ70の底面には、図
18および図21に示すように、その右側にウォームシ
ャフト72が回転可能に取り付けられる。このウォーム
シャフト72は、その一端にプーリ73が、他端にギヤ
部74が形成される。そして、ウォームシャフト72
は、プーリ73がモータ取付部70aに、ギヤ部74が
角孔70fに対向するように配される。ウォームシャフ
ト72のプーリ73とモータ71のプーリ71aには、
図18の破線および図19に示すように、ベルト75が
掛けられる。
【0046】ギヤ76は、図18に示すように、ギヤ取
付部70cの支軸70dに回転可能に取り付けられる。
ギヤ76は、図19および図20に示すように、大径の
ギヤ部76aと小径でおねじ状のギヤ部76bが一体的
に形成されてなる。ギヤ76のギヤ部76bは、ウォー
ムシャフト72のギヤ部74と噛み合うように凹み70
e内に配される。
【0047】トレイ70の底面には、そのギヤ取付部7
0bに対応する部位に図21に示すような支軸板77が
取り付けられる。そして、ギヤ79は、図14および図
18に示すように、支軸板77の支軸78に回転可能に
配される。ギヤ79は、図20に示すように、その一面
(上面)に凹部80が形成される。凹部80は、図14
および図20に示すような支軸板81を配するために形
成される。この支軸板81は、その中心に突部82が、
中心と離れた部位に支軸83がそれぞれ同一方向に向か
って突設される。突部82は支軸板77の支軸78と嵌
合し、支軸83はCDトレイ95の筒部96と嵌合する
ものである。
【0048】また、ギヤ79は、図18および図19に
示すように、大径のギヤ部79aと小径のギヤ部79b
とが一体的に形成される。そして、ギヤ79はギヤ部7
9bとギヤ76のギヤ部76aとが噛み合うように配さ
れる。また、ギヤ部79aは、図14の2点鎖線に示す
ように、後述するCDトレイ95のギヤ部102と噛み
合う。
【0049】トレイ70は、図14、図16および図1
7に示すように、壁部84が略楕円状に形成される。な
お、壁部84は後述する切欠87の左側には形成されて
いない。そして、壁部84は直線部84a〜84eと曲
面部84f〜84iとを有してなる。また、トレイ70
には、壁部84とギヤ取付部70b,70cとの間に溝
85が凹設されている。そして、壁部84と溝85の間
には、レーン面86が形成される。
【0050】トレイ70は、図14および図16に示す
ように、その後側の中央つまりディスク支持体56や光
ピックアップ57に対向する部位に切欠87が形成され
る。この切欠87は、ディスク支持体56等を逃がすた
めに形成される。また、切欠87はCD9のチャッキン
グ状態でトレイ70がキャビネット10より引き出せる
ようにするものである。
【0051】また、トレイ70には、図14に示すよう
に、溝85の右後側付近にセンサである発光素子88と
受光素子89が対向するように配される。このセンサ8
8,89は、後述するCDトレイ95の検出体104〜
106の軌跡間の幅の狭い交点Tに対応する部位に配さ
れる。
【0052】トレイ70には、図17に示すように、キ
ャビネット10のレール61に対向する部位にレール受
け90が、キャビネット10のストッパ62に対向する
部位にストッパ受け91がそれぞれ形成される。また、
トレイ70には、キャビネット10に配されるギヤ3
1,33に対応する部位にギヤ部93が形成される。こ
のギヤ部93は、トレイ70の引き出しを円滑かつ適正
に行なうためのものであり、ギヤ31,33と噛合す
る。
【0053】さらに、トレイ70には、図15の破線に
示すように、キャビネット10に配されるギヤ24に対
応する適宜部位に係合片94が形成される。そして、ギ
ヤ24が所定の回転角(CD9のチャッキング状態)に
なった場合、ギヤ24のストッパ29がトレイ70の係
合片94と対向してトレイ70の引き出しが規制され
る。なお、図21に示すような表パネル65は、図示し
ないキャビネット本体に取り付けられる。
【0054】CDトレイ95の構成を、図22〜図24
に基づいて説明する。図22はCDトレイ95の平面
図、図23は図22のVIII−VIII線の拡大断面図、図2
4は図22のIX−IX線の拡大断面図である。
【0055】CDトレイ95は、図1および図22に示
すように、三辺が弧状の三角形状をなしている。CDト
レイ95には、図22〜図24に示すように、その中心
に筒部96が形成される。また、CDトレイ95には、
その上面に所定の角間隔(本例では120度)をもって
CDを載置する載置面97〜99が3ヶ所に凹設されて
いる。
【0056】また、CDトレイ95は、図1、図22お
よび図23に示すように、その外周より載置面97〜9
9の中心と同一線上のCDトレイ95の中心に向かって
切欠100が形成されている。この切欠100は、載置
面97〜99の中心付近まで形成されている。そして、
切欠100をCDトレイ95の外周から載置面97〜9
9の中心に向かって形成したのは、チャッキング状態で
トレイ70を引き出す際に、CDトレイ95がディスク
支持体56や光ピックアップ57と衝突するのを防止す
るためである。また、切欠100はCD9をディスク支
持体56や光ピックアップ57と対向させるためのもの
である。
【0057】CDトレイ95には、図1および図24に
示すように、その外周より載置面97〜99の外周に向
かって凹部101が形成される。この凹部101は、1
ヶ所の載置面97〜99に対して切欠100を挟む2ヶ
所に形成される。凹部101は、図24に示すように、
載置面97〜99より若干低くなるように設定される。
そして、凹部101は、CD9を載置面97〜99から
容易に外すことができるようにするための部位である。
つまり、凹部101によってCD9の下面に指先が入る
等のスペースを設けたのである。
【0058】CDトレイ95には、図22の破線および
図23に示すように、ギヤ部102が筒部96を中心に
下方に向かって形成される。このギヤ部102は、載置
面97〜99の切欠100の内側に形成される。ギヤ部
102は、図23および図24に示すように内歯状に形
成され、トレイ70に配されるギヤ79のギヤ部79a
と噛合する。そして、ギヤ部102とギヤ79とのギヤ
比は一例として3:2になるように設定されている。
【0059】また、CDトレイ95には、図22の破線
に示すように、その裏面の外周寄りに弧状の接触片10
3と、この接触片103の内側に検出片104〜106
が3ヶ所に形成される。この接触片103と検出片10
4〜106とは、図23および図24に示すように、下
方に向かって突設されている。検出片104〜106
は、図23に示すように、接触片103よりも長くなる
ように設定される。
【0060】そして、接触片103は、その先端がトレ
イ70のレーン面86と接触してCDトレイ95の回転
を円滑にする。また、検出片104〜106は、その先
端がトレイ70の溝85内を移動する。
【0061】検出片104〜106が発光素子88と受
光素子89の間を通過することにより、CDトレイ95
の載置面97〜99の位置状態が検出される。図22の
状態では、前側に配されるのが第1の載置面97を検出
する検出片104、左側に配されるのが第2の載置面9
8を検出する検出片105、右側に配されるのが第3の
載置面99を検出する検出片106となっている。な
お、CDトレイ95には、図22および図23に示すよ
うに、その切欠100と凹部101の間の外周部に載置
面97〜99よりも若干高めに設定された突部97a〜
99aがそれぞれ形成される。この突部97a〜99a
は、CD9の移動を規制するためのものである。
【0062】次に、本例のディスク装置の動作を説明す
る。まず、トレイ70をキャビネット10から引き出す
駆動機構の動作を、図1、図2および図25に基づいて
説明する。
【0063】本例のディスク装置においては、ストップ
状態でトレイ70を引き出すことができる他に、CD9
のチャッキング状態、つまりプレイ状態でもトレイ70
を引き出すことができるようになされている。そのた
め、本例においては、図21に示すように、トレイ70
の開閉ボタン66,67が表パネル65の上端右側に2
個配される。開閉ボタン66は、ストップ状態でトレイ
70を引き出すためのものである。開閉ボタン67は、
プレイ状態でトレイ70を引き出すためのものである。
【0064】開閉ボタン66を押圧操作すると、モータ
17が回転してギヤ24を時計回り方向に回転させる。
この時、ギヤ24は、カム35のギヤ部39とは噛合し
ているが、ギヤ31および32とは噛合していない。ギ
ヤ24が回転すると、カム35が反時計回り方向に回転
してチャッキングを解除した後にギヤ24のギヤ部25
とギヤ31の小径ギヤ部31bとが噛合してトレイ70
を前方向に移動させる。従って、トレイ70は、図1に
示す状態にまで引き出される。なお、この際、ギヤ33
はトレイ70のギヤ部93と噛合しているので反時計回
り方向に回転するが、時計回り方向に回転するギヤ32
が時計回り方向に回転しているギヤ24と噛合していな
いので、何ら支障がない。
【0065】また、ギヤ24が時計回り方向に回転する
ので、図25の2点鎖線に示すように、その操作杆30
が位置検出体46の操作子46aを反時計回り方向に傾
動させる。これによって、ストップ中にトレイ70が引
き出されたのが検出され、その検出信号が制御系に供給
される。
【0066】次に、トレイ70がキャビネット10より
図1に示す状態にまで引き出された後に、ユーザーはC
D9をCDトレイ95の載置面97〜99に載置する。
この状態で、再び開閉ボタン66を押圧操作すると、モ
ータ17が回転してギヤ24を反時計回り方向に回転さ
せる。これにより、ギヤ31が時計回り方向に回転する
ので、トレイ70は後方向に引き戻されてキャビネット
10内に収納される。
【0067】CD9を選定するには、表パネル65の上
端中央に配される3個のチェンジボタン68a〜68c
および表パネル65の右側略中央に配される2個のチェ
ンジボタン68d,68e(図21参照)を押圧操作す
る。なお、チェンジボタン68a〜68cはダイレクト
に載置面97〜99を選択できるもので、チェンジボタ
ン68d,68eはCDトレイ95を1/3ずつ正逆方
向に回転させて載置面97〜99を移動させるものであ
る。
【0068】例えば、第1の載置面97上のCDを選択
した場合、図1の状態にあるCDトレイ95を120度
回転させることにより、図30に示すように、第1の載
置面97をディスク支持体56等に対応させる必要があ
る。つまり、CDトレイ95を第1の載置面97の再生
位置まで回転させる。以下、CDトレイ95を回転させ
る機構の動作を、図14および図26〜図30に基づい
て説明する。
【0069】まず、チェンジボタン68aを押圧操作す
ると、モータ71が回転してギヤ79を時計回り方向に
回転させる。この時、図26に示すように、ギヤ79が
CDトレイ95のギヤ部102と噛合している。そし
て、CDトレイ95は、ギヤ79とギヤ部102とが噛
合する点と、突部82と、中心Pとが一直線になるよう
になされている。そのため、CDトレイ95のギヤ部1
02で発生したモーメントMが支軸83に作用する。C
Dトレイ95は支軸83を介して突部82に固定されて
いるので、モーメントMに対する反作用のモーメントQ
が発生する。そのため、CDトレイ95は、図26の矢
印Rに示すように、時計回り方向に回転する。なお、こ
の原理は、遊星歯車機構を応用したものである。そし
て、CDトレイ95はその中心Pがレーン面86の中心
に配される突部82に対し偏心して回転するので、CD
トレイ95は図1に示すような壁部84に沿って偏心し
ながら回転する。なお、この場合、CDトレイ95が壁
部84に規制されて回転するため、支持板81はR方向
とは逆方向に回転する。また、CDトレイ95は、その
中心Pがトレイ70の中心(突部82)に対して常に一
定の距離Lをもって偏心しながら回転する。
【0070】第2の載置面98の切欠100がディスク
支持体56に対応している図1の状態にあるCDトレイ
95では、第1の載置面97の突部97aが壁部84の
直線部84bの前側に当接している。この状態でのCD
トレイ95の中心Pと突部82の位置関係は、中心Pが
突部82の前側に位置している。
【0071】引続き、ギヤ79が時計回り方向に回転す
ると、CDトレイ95は偏心しながら時計回り方向に回
転して図27に示す状態となる。そして、CDトレイ9
5が図1の状態から図27の状態に移動する際、CDト
レイ95は、第1の載置面97と第3の載置面99との
間の周面が壁部84の直線部84aの中央に当接する。
【0072】図27の状態、つまり第1の載置面97の
切欠100がトレイ70の左右方向と水平となる状態に
あるCDトレイ95では、第2の載置面98の突部98
aが壁部84の直線部84dに当接している。この状態
では、中心Pが突部82の右側に位置している。
【0073】引続き、CDトレイ95が偏心しながら回
転すると、CDトレイ95は第2の載置面98の突部9
8aが壁部84の曲面部84h前側に当接する図28の
状態になる。この状態では、中心Pが突部82の後側に
位置している。そして、CDトレイ95が図27の状態
から図28の状態に移動する際、CDトレイ95は、第
2の載置面98の突部98aが壁部84の曲面部84h
の中央付近と、第3の載置面99の突部99aが壁部8
4の直線部84aの中央付近に当接する。
【0074】さらに、CDトレイ95が偏心しながら回
転すると、CDトレイ95は第1の載置面97の突部9
7aが壁部84の直線部84cに当接する図29の状態
になる。この状態では、中心Pが突部82の左側に位置
している。そして、CDトレイ95が図28の状態から
図29の状態に移動する際、CDトレイ95は、第1の
載置面97の突部97aが壁部84の曲面部84gから
直線部84cへと、および第2の載置面98の突部98
aが壁部84の直線部84eと当接した状態で回転す
る。
【0075】引続き、CDトレイ95が偏心しながら回
転すると、CDトレイ95は、第3の載置面99の突部
99aが壁部84の直線部84b前側に当接する図30
の状態になる。そして、CDトレイ95が図29の状態
から図30の状態に移動する際、CDトレイ95は、第
3の載置面99の突部99aが壁部84の曲面部84f
と当接した状態で回転する。
【0076】上述の選択動作が終了すると、図2に示す
ギヤ24は、反時計回り方向に回転する。ギヤ24のギ
ヤ部28とカム35のギヤ部39とが噛合してカム35
は時計回り方向に回転する。カム35が回転すると、図
31の実線に示す支持体54は、その係合片58がカム
35のカム面37に沿って移動する。つまり、支持体5
4は、その軸55を中心として図31の実線の位置から
2点鎖線の位置へと時計回り方向に傾動する。これによ
り、ディスク支持体56は上昇してCDトレイ95の第
1の載置面97上のCD9を持ち上げる。従って、CD
9は、図31の2点鎖線に示すように、チャッキング部
材53との共働でチャッキングされて再生が行なわれ
る。
【0077】なお、トレイ70の収納時とカム35の始
動時との間には、ギヤ歯に若干の遊びが設けられてい
る。これは、トレイ70の収納中にカム35が始動する
と、CDトレイ95が回転して載置面97〜99の再生
位置がずれるので、この位置ずれを防止するためであ
る。
【0078】また、カム35の回転終了時とトレイ70
の引き出し時との間には、ギヤ歯に若干の遊びが設けら
れている。これは、CDトレイ95の回転中にトレイ7
0が引き出されないようにするためである。
【0079】なお、プレイ状態で開閉ボタン66を押圧
操作すると、ギヤ24は上述とは逆に、時計回り方向に
回転する。従って、支持体54は反時計回り方向に傾動
してチャッキングが解除されるので、CD9は元の載置
面97上に戻される。
【0080】なお、カム35の操作杆38a,38bが
位置検出体47の操作子47aを操作するので、支持体
54の状態が検出される。
【0081】本例のディスク装置では、一つのCDがチ
ャッキング状態にあっても、他のCDを交換できるよう
にトレイ70を引き出せる。以下、チャッキング状態の
トレイ70の動作を説明する。
【0082】開閉ボタン67を押圧操作すると、モータ
17が回転してギヤ24を反時計回り方向に駆動させ
る。この時、ギヤ24はギヤ32とは噛合しているが、
ギヤ31およびカム35のギヤ部39とは噛合していな
い。時計回り方向に回転するギヤ32と噛合しているギ
ヤ33が反時計回り方向に回転するので、トレイ70は
前方向に移動して図1に示す状態にまで引き出される。
なお、この際、ギヤ31はトレイ70のギヤ部93と噛
合しているので反時計回り方向に回転するが、ギヤ31
が反時計回り方向に回転しているギヤ24と噛合してい
ないので、何ら支障がない。
【0083】また、ギヤ24が反時計回り方向に回転す
るので、図25の2点鎖線に示すように、その操作杆3
0が位置検出体46の操作子46aを時計回り方向に傾
動させる。これによって、プレイ状態でトレイ70が引
き出されたのが検出され、その検出信号が制御系に供給
される。
【0084】プレイ状態であっても、トレイ70は、図
1に示す状態にまで引き出される。従って、本例では第
2あるいは第3の載置面98,99に載置されたCDを
載せ替えることができる。
【0085】この場合、トレイ70はCDトレイ95が
回転せずに載置面97〜99の位置状態を保持したまま
でキャビネット10から引き出される。つまり、CDト
レイ95が回転しながらトレイ70が引き出されると、
チャッキングされているCD9の載置面97〜99にC
Dが載せられることになり、1ヶ所の載置面97〜99
に2枚のCDが重ねられるという不都合が生じるからで
ある。なお、この状態ではギヤ24はカム35のギヤ部
39と噛合していないので、チャッキング状態は保持さ
れる。
【0086】CDの取り替え後、再び開閉ボタン67を
押圧操作する。これにより、上述とは逆に、ギヤ24は
時計回り方向に回転してトレイ70をキャビネット10
内に収納する。なお、この場合も、トレイ70はCDト
レイ95が回転せずに載置面97〜99の位置状態を保
持したままでキャビネット10に収納される。
【0087】ここで、プレイ状態あるいはストップ状態
で開閉ボタン66および67を押圧操作する場合の動作
およびそれ以降の操作手順を、図32および図33に基
づいて説明する。
【0088】まず、プレイ状態で開閉ボタン66を押圧
操作する場合について説明する。この場合の動作および
それ以降の操作手順は、図32に示すように、従来と同
様に進行する。つまり開閉ボタン66を押圧操作すると
(ステップ120)、ディスク支持体56の回転が停止
してCD9の回転が停止する(ステップ121)。そし
て、CD9を支持するための支持体54が下降してチャ
ッキングが解除された後に(ステップ122)、トレイ
70がキャビネット10から引き出される。つまり、C
Dトレイ95が時計回り方向に2/3回転しながらトレ
イ70が引き出される(ステップ123)。
【0089】この引き出された状態で、CD9を装着つ
まり新たに載せたり、載せ替えの操作ができる(ステッ
プ124)。次に、引き出された状態で、プレイ釦69
aを押圧操作すると(ステップ125)、CDトレイ9
5が時計回り方向に1/3回転しながらトレイ70が収
納される(ステップ126)。トレイ70の収納後に支
持体54が上昇してチャッキング状態(ステップ12
7)となりプレイが開始される(ステップ128)。ま
た、CD9装着後にチェンジボタン68a〜68eを押
圧操作する場合には(ステップ129)、CDトレイ9
5が選択CDを再生位置(載置面97〜99がディスク
支持体56に対応する位置)まで回転しながらトレイ7
0が収納される(ステップ130)。その後は、上述と
同様に、支持体54の上昇後に(ステップ127)、プ
レイが開始される(ステップ128)。
【0090】さらに、CD9装着後に開閉ボタン66を
押圧操作する場合には(ステップ131)、プレイ釦6
9aを押圧操作する場合と同様に、トレイ70の収納後
に(ステップ132)、支持体54が上昇してチャッキ
ング状態となる(ステップ133)。この状態でプレイ
釦69aを押圧操作すると(ステップ134)、プレイ
が開始される(ステップ128)。
【0091】なお、ストップ状態で開閉ボタンを押圧操
作する場合は、ステップ121を除いて上述と同様の動
作等がなされる。また、トレイ70の開閉の際にCDト
レイ95を回転させているのは、再生上の便宜を考慮し
たものである。
【0092】次に、図33に示すように、開閉釦67を
押圧操作する場合について説明する。開閉釦67を押圧
操作すると(ステップ135)、マイクロコンピュータ
によってプレイ状態か否かが判断される(ステップ13
6)。そして、プレイ状態でないと判断された場合に
は、開閉釦67の操作指示を受けつけず(ステップ13
7)、トレイ70はキャビネット10から引き出されな
い(ステップ138)。つまり、ストップ状態で開閉釦
67を押圧操作してもトレイ70は引き出されない。
【0093】プレイ状態と判断された場合には、開閉釦
67の操作指示を受けつけ(ステップ139)、CDト
レイ95が回転しない状態つまりCDトレイ95の載置
面97〜99の位置状態を保持した状態でトレイ70が
引き出される(ステップ140)。この場合、載置面9
7〜99がキャビネット10から開放されるのは、図1
に示すように、ディスク支持体56と対応している載置
面97以外の2ヶ所の載置面98、99である。従っ
て、この載置面98、99が開放された状態で、再生中
のCD9に対応する載置面97以外に他のCD9を装着
することができる(ステップ141)。
【0094】他のCD9の装着後に再び開閉釦67を押
圧操作すると(ステップ142)、トレイ70は収納さ
れる(ステップ143)。
【0095】また、開閉釦66を押圧操作する場合にも
(ステップ144)、トレイ70は収納される。つま
り、ストップ状態あるいはプレイ状態を問わず、トレイ
70が引き出された状態であれば、その後に開閉釦66
を押圧操作することによってトレイ70を収納させるこ
とができる。なお、変形例として開閉釦66の押圧操作
(スッテプ144)によって、一度CDトレイ95を収
納し、プレイ状態からストップ状態にしてからチャッキ
ング状態を解除した後、再度CDトレイ95を引き出す
ように構成してもよい。
【0096】そして、再生中のCD9の再生終了後、新
たに装着した他のCD9を選択操作することによって直
ちにプレイ状態となる。従って、他のCD9を迅速かつ
円滑に再生できる。なお、他のCD9を装着した後にチ
ェンジ釦68a〜68eを押圧操作しても、トレイ70
は収納されない。
【0097】なお、図30の状態でのCDトレイ95の
中心Pと突部82の位置関係は、図1と同様に中心Pが
突部82の前側に位置している。つまり、CDトレイ9
5が120度つまり1/3回転した場合、支軸板81は
1回転することとなる。この関係は、CDトレイ95と
ギヤ79についても同様である。従って、CDトレイ9
5が1回転(360度)した場合、ギヤ79および支軸
板81は3回転することとなる。
【0098】図1および図27〜図30に示した状態
は、CDトレイ95が1/3回転した状態を示すもので
あるが、これ以降のCDトレイ95の回転も、上述した
ように偏心しながら行なわれる。
【0099】図34はトレイ70の溝85上を移動する
CDトレイ95の検出片106の軌跡を間欠的に描いた
図である。なお、図34は検出片106の軌跡のみを描
いた図であるが、他の検出片104,105も同様の軌
跡を描く。
【0100】上述したように、CDトレイ95は偏心し
ながら回転するので、検出片104〜106の軌跡はト
レイ70の中心(突部82)に対して真円状とはならな
い。つまり、検出片104〜106の軌跡は、図34に
示すように、部分的に湾曲になり、軌跡間の幅を拡張す
る。
【0101】そこで、本例では、軌跡間の幅の狭い交点
Tに対応する部位にCDトレイ95の回転位置つまり載
置面97〜99の再生位置を検出するためのセンサ(発
光素子、受光素子)88,89を配する。検出片104
〜106は4ヶ所の交点Tを通過するが、本例では、図
14に示すように、切欠87の右側の交点Tに対応する
部位にセンサ88,89を配する。このセンサ88,8
9は、図34に示すように、交点Tを中心として発光素
子88と受光素子89が対向するように配される。
【0102】図35はCDトレイ95の再生位置の検出
状態を示す図である。図35は、載置面99が再生位置
つまりディスク支持体56に対向する位置に配されてい
る図である。そして、載置面99に対する検出片106
が発光素子88と受光素子89を通過することにより、
載置面99が再生位置に位置することが検出される。な
お、その他の検出片104,105が発光素子88と受
光素子89を通過することにより、載置面97,98が
再生位置に位置することも検出される。
【0103】本例のディスク装置においては、トレイ7
0に回転可能に配され、かつCD9を載置する載置面9
7〜99を3ヶ所に形成したCDトレイ95を、トレイ
70の中心(突部82)に対して偏心させて配したの
で、CDトレイ95をトレイ70の壁部84に沿って規
制しながら回転させることができる。従って、本例で
は、トレイ70の左右方向の幅を短縮させることがで
き、ディスク装置を小型化することができる。
【0104】また、本例のディスク装置においては、発
光素子88と受光素子89を軌跡間の幅の狭い交点Tに
対応する部位に対向するように配したので、発光量の少
ない(容量の小さい)発光素子88を使用しても確実に
CDトレイ95の回転位置(載置面97〜99の再生位
置)を検出でき、安価に製造できる。
【0105】さらに、本例のディスク装置においては、
CDトレイ95に切欠100をその外周から載置面97
〜99の中心に向かって形成すると共に、ギヤ部102
の直径を切欠100間に対する直径よりも縮径している
ので、チャッキング機構をトレイ70の引き出し方向と
逆側に配すれば、プレイ状態においてもトレイ70を引
き出すことができる。
【0106】また、本例のディスク装置においては、ス
トップ状態でトレイ70を引き出すための開閉ボタン6
6とプレイ状態でトレイ70を引き出すための開閉ボタ
ン67を表パネル65に配したので、開閉ボタン67を
押圧操作することによってプレイ状態でトレイ70を引
き出すことができ、再生中のCD9の再生終了後、新た
に装着した他のCDを選択操作することによって他のC
Dを迅速かつ円滑に再生できる。
【0107】さらに、本例のディスク装置においては、
ストップ状態と、プレイ状態とでトレイ70を引き出す
ときのギヤ24の回転方向が異なるようにされている。
そして、ギヤ24の回転方向を検出する位置検出体46
をギヤ24の操作杆30に対応させて配したので、1個
の位置検出体46でストップ状態あるいはプレイ状態の
いずれでトレイ70が引き出されたかを簡易な構成で検
出することができる。
【0108】また、本例のディスク装置においては、ギ
ヤ24がギヤ31,33およびカム35を回転駆動でき
るように構成したので、1個のモータ17でもってトレ
イ70の出し入れおよび支持体54の傾動ができる。従
って、本例においては、部品点数(モータ)を減らすこ
とができるので、低廉化できる。
【0109】なお、上述実施例においては、CDトレイ
95がギヤ79によって駆動されるものであるが、CD
トレイ95の駆動方式はこれに限定されず、例えば支軸
板81を駆動させても同様に適用できる。また、上述実
施例においては、CDトレイ95に形成した載置面97
〜99の数が3個であるが、載置面の数はこれに限定さ
れない。
【0110】また、上述実施例においては、トレイ70
の開閉釦66、67を2個設けているが、トレイ70の
開閉釦を1個にしてもよい。この場合、1個の開閉釦を
押圧操作してもCD9がプレイ状態かストップ状態かを
示す信号をもとに判断し、それぞれ対応した状態でトレ
イ70を引き出す。
【0111】さらに、上述実施例は、コンパクトディス
ク用のディスク装置の例であるが、この発明はその他の
ディスクを使用するディスク装置にも適用することがで
きる。また、本発明は、再生の他に記録ができる形式の
ディスク装置にも適用できる。
【0112】
【発明の効果】この発明によれば、第2のトレイを第1
のトレイの中心に対して偏心させて第1のトレイの壁部
に沿って規制されながら回転させることができるので、
ディスク装置の幅を短縮でき、小型化できる。また、こ
の発明によれば、第2のトレイの回転位置(載置面の再
生位置)を検出するためのセンサを検出片の軌跡の交点
に設けたので、発光量の少ない(容量の小さい)センサ
を使用しても確実に第2のトレイの回転位置を検出で
き、安価に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のディスク装置の平面図である。
【図2】キャビネットの平面図である。
【図3】キャビネットの外観を示す図である。
【図4】図3のI−I線の拡大断面図である。
【図5】図3のII−II線の拡大断面図である。
【図6】ギヤの底面図である。
【図7】図6のIII−III線の断面図である。
【図8】図6のIV−IV線の断面図である。
【図9】ギヤの噛合状態を示す図である。
【図10】キャビネットの分解斜視図である。
【図11】カムの平面図である。
【図12】図11のV−V線の断面図である。
【図13】カム面の展開図である。
【図14】トレイの平面図である。
【図15】トレイの外観を示す図である。
【図16】図15のVI−VI線の拡大断面図である。
【図17】図15のVII−VII線の拡大断面図である。
【図18】ギヤの噛合状態を示す図である。
【図19】ギヤの噛合状態を示す図である。
【図20】トレイの分解斜視図である。
【図21】トレイの分解斜視図である。
【図22】CDトレイの平面図である。
【図23】図22のVIII−VIII線の拡大断面図である。
【図24】図22のIX−IX線の拡大断面図である。
【図25】位置検出体の作用を説明するための図であ
る。
【図26】ギヤの噛合状態を示す図である。
【図27】CDトレイの偏心状態を示す図である。
【図28】CDトレイの偏心状態を示す図である。
【図29】CDトレイの偏心状態を示す図である。
【図30】CDトレイの偏心状態を示す図である。
【図31】支持体の傾動状態を示す図である。
【図32】開閉ボタンによる動作等を説明するためのフ
ローチャートである。
【図33】開閉ボタンによる動作等を説明するためのフ
ローチャートである。
【図34】CDトレイの検出片の軌跡を示す図である。
【図35】CDトレイの再生位置の検出状態を説明する
ための図である。
【図36】従来例の平面図である。
【符号の説明】
9 CD 10 キャビネット 17,71 モータ 19 回転子 23,24,31〜33,79 ギヤ 30,38a,38b 操作杆 35 カム 37 カム面 39,74,76,93,102 ギヤ部 39a ギヤ歯 46,47 位置検出体 46a,47a 操作子 54 支持体 56 ディスク支持体 57 光ピックアップ 58 係合片 65 表パネル 66,67 開閉ボタン 70 トレイ 72 ウォームシャフト 75 ベルト 81 支軸板 82 突部 83 支軸 84 壁部 84a〜84e 直線部 84f〜84i 曲面部 85 溝 86 レーン面 87 切欠 88 発光素子 89 受光素子 95 CDトレイ 97〜99 載置面 97a〜99a 突部 104〜106 検出片 P CDトレイの中心 L トレイとCDトレイとの中心の距離 M,Q モーメント T 交点

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のディスクの中から任意のものを選
    択再生等するディスク装置において、 壁部が形成された第1のトレイと、 この第1のトレイの中心に対して偏心させて上記第1の
    トレイの壁部に沿って回転すると共に、上記ディスクを
    載置する載置面を複数形成した第2のトレイとを備え、 上記第2のトレイに上記複数の載置面をそれぞれ区別す
    るための複数の検出片を設け、 上記第1のトレイに、上記第2のトレイに設けた複数の
    検出片の軌跡の交点に対応する部位に回転位置を検出す
    るためのセンサを設けることを特徴とするディスク装
    置。
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KR100422991B1 (ko) * 1995-04-28 2004-06-23 코닌클리케 필립스 일렉트로닉스 엔.브이. 회전가능한디스크지지대를구비한디스크체인저및상기디스크체인저를포함하는디스크플레이어
US6219314B1 (en) * 1998-06-22 2001-04-17 U.S. Phillips Corporation Disc changer with rotatable disc support and disc player including the disc changer

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