JP2953434B2 - ２次レーダ追尾管制における測距方法及び装置 - Google Patents
２次レーダ追尾管制における測距方法及び装置Info
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- JP2953434B2 JP2953434B2 JP9149898A JP14989897A JP2953434B2 JP 2953434 B2 JP2953434 B2 JP 2953434B2 JP 9149898 A JP9149898 A JP 9149898A JP 14989897 A JP14989897 A JP 14989897A JP 2953434 B2 JP2953434 B2 JP 2953434B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、追尾管制における
測距に関し、特にスペクトラム拡散を用いた２次レーダ
追尾管制における測距方法及び装置に関する。
測距に関し、特にスペクトラム拡散を用いた２次レーダ
追尾管制における測距方法及び装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、飛翔体等の移動体にトランスポン
ダを搭載し、地上の追尾管制装置において移動体を追尾
し移動体までの距離を測定する２次レーダ追尾管制方式
の測距においては、追尾管制装置は、トランスポンダへ
のアップリンクＵ／Ｌにスペクトラム拡散ＤＳ（direct
spread）方式を採用し、一方、トランスポンダは、ア
ップリンクＵ／Ｌのチップクロックをそのままダウンリ
ンクＤ／Ｌの信号にのせて追尾管制装置側に送り返す方
式を採用する測距方式が採用されている。
ダを搭載し、地上の追尾管制装置において移動体を追尾
し移動体までの距離を測定する２次レーダ追尾管制方式
の測距においては、追尾管制装置は、トランスポンダへ
のアップリンクＵ／Ｌにスペクトラム拡散ＤＳ（direct
spread）方式を採用し、一方、トランスポンダは、ア
ップリンクＵ／Ｌのチップクロックをそのままダウンリ
ンクＤ／Ｌの信号にのせて追尾管制装置側に送り返す方
式を採用する測距方式が採用されている。
【０００３】この測距方式では、トランスポンダはアッ
プリンクＵ／Ｌの送信信号のスペクトラム拡散用のチッ
プクロック（拡散クロック信号）を応答信号に流用し、
追尾管制装置では、アップリンクＵ／Ｌの送信チップク
ロックとダウンリンクＤ／Ｌの受信チップクロックとの
位相差から距離を算出するものである。このような測距
方式では通常スペクトラム拡散ＤＳの拡散利得を大きく
し情報信号の秘匿性を上げるように構成されている。
プリンクＵ／Ｌの送信信号のスペクトラム拡散用のチッ
プクロック（拡散クロック信号）を応答信号に流用し、
追尾管制装置では、アップリンクＵ／Ｌの送信チップク
ロックとダウンリンクＤ／Ｌの受信チップクロックとの
位相差から距離を算出するものである。このような測距
方式では通常スペクトラム拡散ＤＳの拡散利得を大きく
し情報信号の秘匿性を上げるように構成されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来のスペクトラム拡
散を使用した２次レーダ追尾管制方式による測距におい
ては、秘匿性を高めるためにアップリンクＵ／Ｌのスペ
クトラム拡散ＤＳの拡散利得を上げることが必要である
が、このために測距に流用するチップクロック（拡散ク
ロック信号）周波数を高くすることになり、チップクロ
ック周波数を高くする分アップリンクＵ／Ｌの送信周波
数帯域が広がり、また、飛翔体のトランスポンダはアッ
プリンクＵ／Ｌのチップクロックをそのままダウンリン
クＤ／Ｌ信号にのせて地上の追尾管制装置側に送り返す
ため、ダウンリンクＤ／Ｌ側の周波数帯域幅も拡大す
る。
散を使用した２次レーダ追尾管制方式による測距におい
ては、秘匿性を高めるためにアップリンクＵ／Ｌのスペ
クトラム拡散ＤＳの拡散利得を上げることが必要である
が、このために測距に流用するチップクロック（拡散ク
ロック信号）周波数を高くすることになり、チップクロ
ック周波数を高くする分アップリンクＵ／Ｌの送信周波
数帯域が広がり、また、飛翔体のトランスポンダはアッ
プリンクＵ／Ｌのチップクロックをそのままダウンリン
クＤ／Ｌ信号にのせて地上の追尾管制装置側に送り返す
ため、ダウンリンクＤ／Ｌ側の周波数帯域幅も拡大す
る。
【０００５】このため従来の追尾管制装置においては、
飛翔体（トランスポンダ）の追尾用制御信号（誤差信
号）を出力する機能をも有する追尾用受信回路部の信号
対雑音比（Ｃ／Ｎ）は、ダウンリンクの周波数帯域幅の
拡大により低下することになり受信感度も低下するた
め、追尾管制装置の追尾管制能力も低下する、また、逆
に追尾管制能力を高めようとすると秘匿性能を低下させ
ることになるという問題があった。
飛翔体（トランスポンダ）の追尾用制御信号（誤差信
号）を出力する機能をも有する追尾用受信回路部の信号
対雑音比（Ｃ／Ｎ）は、ダウンリンクの周波数帯域幅の
拡大により低下することになり受信感度も低下するた
め、追尾管制装置の追尾管制能力も低下する、また、逆
に追尾管制能力を高めようとすると秘匿性能を低下させ
ることになるという問題があった。
【０００６】本発明の目的は、スペクトラム拡散を使用
した２次レ−ダ追尾管制において、秘匿性能及び追尾管
制能力を最適状態として測距を可能とすることにある。
した２次レ−ダ追尾管制において、秘匿性能及び追尾管
制能力を最適状態として測距を可能とすることにある。
【０００７】本発明の他の目的は、秘匿性能及び追尾管
制能力を最適状態として測距を行うことを可能とする追
尾管制装置及びトランスポンダを提供することにある。
制能力を最適状態として測距を行うことを可能とする追
尾管制装置及びトランスポンダを提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の２次レーダ追尾
管制における測距方法は、２次レーダ追尾管制における
測距方法であって、追尾管制装置は、トランスポンダに
対する情報信号をチップクロックによりスペクトラム拡
散を行って送信するとともに、トランスポンダから受信
した測距信号の位相を前記チップクロックに基づいて検
出することにより距離を測定し、トランスポンダは、追
尾管制装置から受信したスペクトラム拡散された信号か
らチップクロックを抽出し、前記チップクロックに同期
した狭帯域信号を生成して前記測距信号として送信する
ことを特徴とする。また、前記追尾管制装置は、チップ
クロックに同期した周波数の異なる複数の正弦波信号を
基準信号として生成し前記測距信号と位相比較を行うこ
とにより距離を測定し、トランスポンダは、抽出した前
記チップクロックに同期した前記基準信号と同一周波数
及び波数の正弦波信号を測距信号として生成し周波数変
調波により送信することを特徴とする。
管制における測距方法は、２次レーダ追尾管制における
測距方法であって、追尾管制装置は、トランスポンダに
対する情報信号をチップクロックによりスペクトラム拡
散を行って送信するとともに、トランスポンダから受信
した測距信号の位相を前記チップクロックに基づいて検
出することにより距離を測定し、トランスポンダは、追
尾管制装置から受信したスペクトラム拡散された信号か
らチップクロックを抽出し、前記チップクロックに同期
した狭帯域信号を生成して前記測距信号として送信する
ことを特徴とする。また、前記追尾管制装置は、チップ
クロックに同期した周波数の異なる複数の正弦波信号を
基準信号として生成し前記測距信号と位相比較を行うこ
とにより距離を測定し、トランスポンダは、抽出した前
記チップクロックに同期した前記基準信号と同一周波数
及び波数の正弦波信号を測距信号として生成し周波数変
調波により送信することを特徴とする。
【０００９】また、本発明の追尾管制装置は、情報信号
をチップクロックによりスペクトラム拡散を行って送信
する送信部（拡散回路部、送信回路部、追尾アンテナ）
と、前記チップクロックに同期した正弦波信号の基準信
号を生成する測距基準回路部と、トランスポンダを追尾
し正弦波信号の測距信号を受信する受信部（追尾用受信
回路部、追尾アンテナ）と、前記基準信号と測距信号と
の位相比較によりトランスポンダまでの距離を測定する
測距回路部とを有することを特徴とする。そして、前記
測距基準回路部は、基準信号として複数の正弦波信号を
生成し、測距回路部は、トランスポンダから受信した複
数の正弦波信号との位相比較を行うことを特徴とする。
をチップクロックによりスペクトラム拡散を行って送信
する送信部（拡散回路部、送信回路部、追尾アンテナ）
と、前記チップクロックに同期した正弦波信号の基準信
号を生成する測距基準回路部と、トランスポンダを追尾
し正弦波信号の測距信号を受信する受信部（追尾用受信
回路部、追尾アンテナ）と、前記基準信号と測距信号と
の位相比較によりトランスポンダまでの距離を測定する
測距回路部とを有することを特徴とする。そして、前記
測距基準回路部は、基準信号として複数の正弦波信号を
生成し、測距回路部は、トランスポンダから受信した複
数の正弦波信号との位相比較を行うことを特徴とする。
【００１０】更に、本発明のトランスポンダは、受信し
たスペクトラム拡散された信号からチップクロックを抽
出するスペクトラム拡散受信受信部と、前記チップクロ
ックに同期する正弦波信号の測距信号を生成する応答回
路部と、前記測距信号を周波数変調により送信する送信
回路部とを有することを特徴とする。また、前記応答回
路部は、測距信号として周波数の異なる複数の正弦波信
号を生成することを特徴とする。
たスペクトラム拡散された信号からチップクロックを抽
出するスペクトラム拡散受信受信部と、前記チップクロ
ックに同期する正弦波信号の測距信号を生成する応答回
路部と、前記測距信号を周波数変調により送信する送信
回路部とを有することを特徴とする。また、前記応答回
路部は、測距信号として周波数の異なる複数の正弦波信
号を生成することを特徴とする。
【００１１】本発明は、追尾管制装置ではアップリンク
の送信情報をチップクロックによりスペクトラム拡散し
て送信し、移動体側のトランスポンダでは前記アップリ
ンクのチップクロックを応答信号の生成に利用し、その
位相に同期した狭帯域信号、例えば、数波の正弦波信号
でなる測距信号に変換し、ダウンリンクに送出すること
によって、地上の追尾管制装置の追尾用受信回路部の受
信周波数帯域幅を狭くするように作用し、これにより追
尾管制装置のアップリンクの充分な秘匿性を維持したま
ま、追尾受信回路部の信号対雑音比Ｃ／Ｎを改善し追尾
感度を向上させ追尾管制能力を向上させることを可能と
する。
の送信情報をチップクロックによりスペクトラム拡散し
て送信し、移動体側のトランスポンダでは前記アップリ
ンクのチップクロックを応答信号の生成に利用し、その
位相に同期した狭帯域信号、例えば、数波の正弦波信号
でなる測距信号に変換し、ダウンリンクに送出すること
によって、地上の追尾管制装置の追尾用受信回路部の受
信周波数帯域幅を狭くするように作用し、これにより追
尾管制装置のアップリンクの充分な秘匿性を維持したま
ま、追尾受信回路部の信号対雑音比Ｃ／Ｎを改善し追尾
感度を向上させ追尾管制能力を向上させることを可能と
する。
【００１２】
【発明の実施の形態】本発明の２次レーダ追尾管制にお
ける測距方法、追尾管制装置及びトランスポンダの一実
施の形態を図１により説明する。図１（ａ）は、本実施
の形態の追尾管制装置の構成を示し、図１（ｂ）は、本
実施の形態の飛翔体に搭載するトランスポンダの構成を
示す図である。
ける測距方法、追尾管制装置及びトランスポンダの一実
施の形態を図１により説明する。図１（ａ）は、本実施
の形態の追尾管制装置の構成を示し、図１（ｂ）は、本
実施の形態の飛翔体に搭載するトランスポンダの構成を
示す図である。
【００１３】追尾管制装置は、図１（ａ）に示すように
拡散回路部１、送信回路部２、測距基準回路部３、追尾
用受信回路部４、測距回路部５及び追尾アンテナ９から
構成されており。また、飛翔体に搭載されたトランスポ
ンダは、図１（ｂ）に示すようにスペクトラム拡散受信
回路部６、エンコーダ／デコーダ部（ＥＮＣ／ＤＥＣ
部）７、送信回路部８及び無指向性アンテナ１０からな
り、また、ＥＮＣ／ＤＥＣ部７は、復合回路部７’及び
応答回路部７”を備える。
拡散回路部１、送信回路部２、測距基準回路部３、追尾
用受信回路部４、測距回路部５及び追尾アンテナ９から
構成されており。また、飛翔体に搭載されたトランスポ
ンダは、図１（ｂ）に示すようにスペクトラム拡散受信
回路部６、エンコーダ／デコーダ部（ＥＮＣ／ＤＥＣ
部）７、送信回路部８及び無指向性アンテナ１０からな
り、また、ＥＮＣ／ＤＥＣ部７は、復合回路部７’及び
応答回路部７”を備える。
【００１４】次に、本実施の形態の測距動作ないし方法
を説明する。
を説明する。
【００１５】拡散回路部１は、送信する情報信号をＮＲ
Ｚ信号として入力し、また、Ｍ系列符号のようなＰＮ符
号でなるチップクロック（Ｃ・Ｃ／Ｌ）を入力して、前
記ＮＲＺ信号を前記チップクロックＣ・Ｃ／Ｌにより拡
散して出力する。
Ｚ信号として入力し、また、Ｍ系列符号のようなＰＮ符
号でなるチップクロック（Ｃ・Ｃ／Ｌ）を入力して、前
記ＮＲＺ信号を前記チップクロックＣ・Ｃ／Ｌにより拡
散して出力する。
【００１６】また、測距基準回路部３は、前記ＮＲＺ信
号とチップクロックＣ・Ｃ／Ｌとを入力し、後述のトラ
ンスポンダから受信される測距信号との位相比較を行う
のための基準信号（Ｆ１、Ｆ２、Ｍ、Ｃ）及び測距タイ
ミング信号Ｓを生成して測距回路部５に出力する。ここ
で、基準信号（Ｆ１、Ｆ２、Ｍ、Ｃ）は、例えば４波の
正弦波信号のような狭帯域信号であり、信号Ｓは情報信
号（ＮＲＺ信号）の同期信号を利用して発生したタイミ
ング信号である。
号とチップクロックＣ・Ｃ／Ｌとを入力し、後述のトラ
ンスポンダから受信される測距信号との位相比較を行う
のための基準信号（Ｆ１、Ｆ２、Ｍ、Ｃ）及び測距タイ
ミング信号Ｓを生成して測距回路部５に出力する。ここ
で、基準信号（Ｆ１、Ｆ２、Ｍ、Ｃ）は、例えば４波の
正弦波信号のような狭帯域信号であり、信号Ｓは情報信
号（ＮＲＺ信号）の同期信号を利用して発生したタイミ
ング信号である。
【００１７】送信回路部２は、拡散回路部１からのスペ
クトラム拡散された信号を２相位相変調するＰＳＫ変調
回路を備えており、ＰＳＫ変調波を送信信号とし、追尾
アンテナ９よりアップリンクＵ／Ｌの送信信号として送
信する。
クトラム拡散された信号を２相位相変調するＰＳＫ変調
回路を備えており、ＰＳＫ変調波を送信信号とし、追尾
アンテナ９よりアップリンクＵ／Ｌの送信信号として送
信する。
【００１８】追尾管制装置から送信されたＰＳＫ変調波
はトランスポンダの無指向性アンテナ１０により受信さ
れる。トランスポンダのスペクトラム拡散受信回路部６
は、無指向性アンテナ１０からのアップリンクＵ／Ｌの
信号を受信し、チップクロックＣ・Ｃ／Ｌ及びＮＲＺ信
号を復調、出力する。
はトランスポンダの無指向性アンテナ１０により受信さ
れる。トランスポンダのスペクトラム拡散受信回路部６
は、無指向性アンテナ１０からのアップリンクＵ／Ｌの
信号を受信し、チップクロックＣ・Ｃ／Ｌ及びＮＲＺ信
号を復調、出力する。
【００１９】ＥＮＣ／ＤＥＣ部７は、複合回路部７’に
おいて、アップリンクＵ／ＬのＮＲＺ信号とチップクロ
ックＣ・Ｃ／Ｌに基づいてＮＲＺ信号を復号、識別して
追尾管制装置からの情報信号を出力し、また、応答回路
部７”において、アップリンクＵ／Ｌのチップクロック
Ｃ・Ｃ／Ｌに基づいて追尾管制装置側へのダウンリンク
Ｄ／Ｌの応答信号を生成する。応答信号は、チップクロ
ックＣ・Ｃ／Ｌの位相情報に同期した前記基準信号とそ
れぞれ周波数が同一の４波の正弦波信号でなる測距信号
（Ｆ１’、Ｆ２’、Ｍ’、Ｃ’）である。
おいて、アップリンクＵ／ＬのＮＲＺ信号とチップクロ
ックＣ・Ｃ／Ｌに基づいてＮＲＺ信号を復号、識別して
追尾管制装置からの情報信号を出力し、また、応答回路
部７”において、アップリンクＵ／Ｌのチップクロック
Ｃ・Ｃ／Ｌに基づいて追尾管制装置側へのダウンリンク
Ｄ／Ｌの応答信号を生成する。応答信号は、チップクロ
ックＣ・Ｃ／Ｌの位相情報に同期した前記基準信号とそ
れぞれ周波数が同一の４波の正弦波信号でなる測距信号
（Ｆ１’、Ｆ２’、Ｍ’、Ｃ’）である。
【００２０】送信回路部８は、周波数（ＦＭ）変調回路
を備えており、応答回路部７”より出力される測距信号
（Ｆ１’、Ｆ２’、Ｍ’、Ｃ’）を混合し、周波数（Ｆ
Ｍ）変調した後、ＦＭ変調波を無指向性アンテナ１０か
らダウンリンクの送信信号として送信する。
を備えており、応答回路部７”より出力される測距信号
（Ｆ１’、Ｆ２’、Ｍ’、Ｃ’）を混合し、周波数（Ｆ
Ｍ）変調した後、ＦＭ変調波を無指向性アンテナ１０か
らダウンリンクの送信信号として送信する。
【００２１】追尾用アンテナ９は、アンテナ駆動部を有
しており飛翔体を追尾し上述の拡散信号のＰＳＫ変調波
を送信するとともに、飛翔体のトランスポンダからのダ
ウンリンクＤ／Ｌの前記ＦＭ変調波を受信する。
しており飛翔体を追尾し上述の拡散信号のＰＳＫ変調波
を送信するとともに、飛翔体のトランスポンダからのダ
ウンリンクＤ／Ｌの前記ＦＭ変調波を受信する。
【００２２】追尾用受信回路部４は、ダウンリンクＤ／
Ｌの前記ＦＭ変調波から測距信号（Ｆ１’、Ｆ２’、
Ｍ’、Ｃ’）を復調出力するとともに、前記アンテナ駆
動部を制御する追尾用エラー電圧を出力する。
Ｌの前記ＦＭ変調波から測距信号（Ｆ１’、Ｆ２’、
Ｍ’、Ｃ’）を復調出力するとともに、前記アンテナ駆
動部を制御する追尾用エラー電圧を出力する。
【００２３】測距回路部５は、前記測距基準回路部３か
ら出力される前記基準信号（Ｆ１、Ｆ２、Ｍ、Ｃ）と追
尾用受信回路部４から出力するダウンリンクＤ／Ｌの前
記測距信号（Ｆ１’、Ｆ２’、Ｍ’、Ｃ’）との位相差
を測定して測距を行う。
ら出力される前記基準信号（Ｆ１、Ｆ２、Ｍ、Ｃ）と追
尾用受信回路部４から出力するダウンリンクＤ／Ｌの前
記測距信号（Ｆ１’、Ｆ２’、Ｍ’、Ｃ’）との位相差
を測定して測距を行う。
【００２４】次に、測距回路部５における測距動作ない
し方法について説明する。測距回路部５の基本的動作と
しては、測距基準回路部３からの正弦波信号の基準信号
と追尾用受信回路部４から出力される正弦波信号の測距
信号を入力し、両者の位相比較を行いその位相差から追
尾管制装置とトランスポンダ間の距離を測定する。
し方法について説明する。測距回路部５の基本的動作と
しては、測距基準回路部３からの正弦波信号の基準信号
と追尾用受信回路部４から出力される正弦波信号の測距
信号を入力し、両者の位相比較を行いその位相差から追
尾管制装置とトランスポンダ間の距離を測定する。
【００２５】特に、本実施の形態では、前記基準信号及
び測距信号は、何れも４波の正弦波信号（Ｆ１、Ｆ２、
Ｍ、Ｃ）及び（Ｆ１’、Ｆ２’、Ｍ’、Ｃ’）を使用す
るように構成している。基準信号（Ｆ１、Ｆ２、Ｍ、
Ｃ）及び測距信号（Ｆ１’、Ｆ２’、Ｍ’、Ｃ’）の正
弦波信号の周波数の関係は、４波の各正弦波信号は互い
に順次異なる周波数であり、また、基準信号と測距信号
の対応する正弦波信号同士の周波数は同一に設定されて
いる。
び測距信号は、何れも４波の正弦波信号（Ｆ１、Ｆ２、
Ｍ、Ｃ）及び（Ｆ１’、Ｆ２’、Ｍ’、Ｃ’）を使用す
るように構成している。基準信号（Ｆ１、Ｆ２、Ｍ、
Ｃ）及び測距信号（Ｆ１’、Ｆ２’、Ｍ’、Ｃ’）の正
弦波信号の周波数の関係は、４波の各正弦波信号は互い
に順次異なる周波数であり、また、基準信号と測距信号
の対応する正弦波信号同士の周波数は同一に設定されて
いる。
【００２６】測距回路部５においては、正弦波信号Ｆ
１’、Ｆ２’、Ｍ’及びＣ’と正弦波信号Ｆ１、Ｆ２、
Ｍ及びＣとをそれぞれ信号Ｓのタイミングにおいて位相
比較してそれぞれの位相差から距離情報を生成する。こ
こでそれぞれの正弦波信号同士の位相差の検出出力はそ
れぞれ異なった値となる。これは同一伝搬経路を経由し
てきた信号は何れも同一遅延を受けるので、それぞれは
信号の周波数に応じて位相差が異なることによる。従っ
て、より周波数の高い信号同士の位相差を小さなレンジ
範囲の距離情報とし、また、より周波数の低い信号同士
の位相差を大きなレンジ範囲の距離情報として、各周波
数に対応する位相差に基づく演算を行ことにより単一正
弦波信号を用いたものより高い精度で距離を測定するこ
とを可能とする。
１’、Ｆ２’、Ｍ’及びＣ’と正弦波信号Ｆ１、Ｆ２、
Ｍ及びＣとをそれぞれ信号Ｓのタイミングにおいて位相
比較してそれぞれの位相差から距離情報を生成する。こ
こでそれぞれの正弦波信号同士の位相差の検出出力はそ
れぞれ異なった値となる。これは同一伝搬経路を経由し
てきた信号は何れも同一遅延を受けるので、それぞれは
信号の周波数に応じて位相差が異なることによる。従っ
て、より周波数の高い信号同士の位相差を小さなレンジ
範囲の距離情報とし、また、より周波数の低い信号同士
の位相差を大きなレンジ範囲の距離情報として、各周波
数に対応する位相差に基づく演算を行ことにより単一正
弦波信号を用いたものより高い精度で距離を測定するこ
とを可能とする。
【００２７】
【発明の効果】本発明によれば、スペクトラム拡散を使
用した２次レ−ダ追尾管制の測距において、ダウンリン
クへの応答信号の送信を狭帯域信号により行うものであ
るから、ダウンリンクの周波数帯域幅が拡大しないの
で、ダウンリンクの追尾用受信回路部の信号対雑音比
（Ｃ／Ｎ）が低下することがなく高い受信感度を保つこ
とができるために、追尾管制装置の追尾管制能力を充分
確保することが可能である。
用した２次レ−ダ追尾管制の測距において、ダウンリン
クへの応答信号の送信を狭帯域信号により行うものであ
るから、ダウンリンクの周波数帯域幅が拡大しないの
で、ダウンリンクの追尾用受信回路部の信号対雑音比
（Ｃ／Ｎ）が低下することがなく高い受信感度を保つこ
とができるために、追尾管制装置の追尾管制能力を充分
確保することが可能である。
【００２８】このために、チップクロック（拡散クロッ
ク信号）を必要な周波数に高めることを可能とし、アッ
プリンクのスペクトラム拡散の拡散利得を上げて送信情
報等の秘匿性を高めることができる。
ク信号）を必要な周波数に高めることを可能とし、アッ
プリンクのスペクトラム拡散の拡散利得を上げて送信情
報等の秘匿性を高めることができる。
【００２９】このように本発明によれば、秘匿性能及び
追尾管制能力を最適状態として測距を行うことができる
システム、追尾管制装置及びトランスポンダを構成する
ことが可能である。
追尾管制能力を最適状態として測距を行うことができる
システム、追尾管制装置及びトランスポンダを構成する
ことが可能である。
【００３０】
【図１】本発明の一実施の形態を示すブロック図であ
る。
る。
１ 拡散回路部 ２ 送信回路部 ３ 測距基準回路部 ４ 追尾用受信回路部 ５ 測距回路部 ６ スペクトラム拡散受信回路部 ７ エンコード／デコード回路部（ＥＮＣ／ＤＥＣ部） ７’ 復合回路部 ７” 応答回路部 ８ 送信回路部 ９ 追尾アンテナ １０ 無指向性アンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95
Claims (3)
- 【請求項１】 ２次レーダ追尾管制における測距方法で
あって、 追尾管制装置は、トランスポンダに対する情報信号をチ
ップクロックによりスペクトラム拡散を行って送信する
とともに、前記チップクロックに同期した周波数の異な
る複数の正弦波信号を基準信号として生成し、トランス
ポンダから受信した測距信号との位相比較を行うことに
よりトランスポンダまでの距離を測定し、 トランスポンダは、追尾管制装置から受信したスペクト
ラム拡散された信号からチップクロックを抽出し、前記
チップクロックに同期した前記基準信号と同一周波数及
び波数の正弦波信号を測距信号として生成し、追尾管制
装置に送信することを特徴とする２次レーダ追尾管制に
おける測距方法。 - 【請求項２】 ２次レーダ追尾管制における追尾管制装
置であって、 情報信号をチップクロックによりスペクトラム拡散を行
ってトランスポンダに送信する送信部と、前記チップク
ロックに同期した周波数の異なる複数の正弦波信号の基
準信号を生成する測距基準回路部と、トランスポンダを
追尾しトランスポンダから受信した周波数の異なる複数
の正弦波信号の測距信号を受信する受信部と、前記基準
信号と測距信号との位相比較によりトランスポンダまで
の距離を測定する測距回路部とを有することを特徴とす
る２次レーダ追尾管制における追尾管制装置。 - 【請求項３】 ２次レーダ追尾管制におけるトランスポ
ンダであって、 追尾管制装置から受信したスペクトラム拡散された信号
からチップクロックを抽出するスペクトラム拡散受信回
路部と、前記チップクロックに同期する周波数の異なる
複数の正弦波信号の測距信号を生成する応答回路部と、
前記測距信号を追尾管制装置に送信する送信回路部とを
有することを特徴とする２次レーダ追尾管制におけるト
ランスポンダ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9149898A JP2953434B2 (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | ２次レーダ追尾管制における測距方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9149898A JP2953434B2 (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | ２次レーダ追尾管制における測距方法及び装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10325868A JPH10325868A (ja) | 1998-12-08 |
| JP2953434B2 true JP2953434B2 (ja) | 1999-09-27 |
Family
ID=15485032
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9149898A Expired - Fee Related JP2953434B2 (ja) | 1997-05-26 | 1997-05-26 | ２次レーダ追尾管制における測距方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2953434B2 (ja) |
-
1997
- 1997-05-26 JP JP9149898A patent/JP2953434B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10325868A (ja) | 1998-12-08 |
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