JP2951476B2 - 水底布設長尺体の水中引入方法 - Google Patents

水底布設長尺体の水中引入方法

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JP2951476B2
JP2951476B2 JP10191892A JP10191892A JP2951476B2 JP 2951476 B2 JP2951476 B2 JP 2951476B2 JP 10191892 A JP10191892 A JP 10191892A JP 10191892 A JP10191892 A JP 10191892A JP 2951476 B2 JP2951476 B2 JP 2951476B2
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良之 牧野
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Furukawa Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば、離島に電力
や情報を送電するために用いられる水底ケーブルや、石
油、水、化学薬品等を輸送するため用いられる可撓性流
体輸送管等の水底布設長尺体の水中引入方法に関するも
のである。
【0002】
【従来技術】可撓性流体輸送管は通常、以下のように構
成されている。まず、外圧強度または側圧強度を得るた
めに断面S状のステンレステープを螺旋状に噛み合わせ
てなるインターロック管の周辺に内部流体の漏洩を防止
するためのプラスチックを被覆した内管の周囲に、輸送
流体の圧力により生ずるフープストレスから内管を補強
する周方向補強層が配置されている。この周方向補強層
は、たとえば、金属条または金属テープや高強度繊維を
短ピッチで螺旋巻して構成されている。周方向補強層の
外側には、内圧力や張力に対する軸方向補強層が配置さ
れている。軸方向補強層は、金属条や繊維強化プラスチ
ック条を長ピッチで螺旋巻して構成されている。さらに
この軸方向補強層の周囲には、たとえば、プラスチック
からなる保護シースが設けられている。
【0003】このような可撓性流体輸送管が、大水深水
域において懸垂状態で使われる場合、可撓性流体輸送管
は長大になるため、可撓性流体輸送管の自重に起因して
大きな張力が発生し使用が困難になる。また大水深水域
に布設される水底ケーブルについても同様の問題があ
る。
【0004】さらにこのような流体輸送管において、高
粘度の流体を輸送する場合、輸送流体温度の低下を少な
くし流体粘度の上昇を最小限度におさえる必要がある。
従来、このような問題を解決することを目的として、水
底布設長尺体の浮力を増大しまた断熱性を改善するため
に、たとえば、発泡プラスチック層、プラスチックチュ
ーブからなる断熱性を有する比重が1以下の低比重層を
輸送管コアにおける軸方向補強層の外側や保護シース層
の外側に設けていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】たとえば、可撓性流体
輸送管を水底に布設する場合、自重で水中に落下するこ
とを防ぐために、布設船上で無限軌道式引取機等により
可撓性流体輸送管を挟み込むことによりブレーキをかけ
ながら水中に落としこんでいくことが行われている。し
かしながら、発泡プラスチックのテープやプラスチック
のチューブを低比重層にもちいた可撓性流体輸送管は、
低比重層の側圧強度が弱いために、このような引入れ前
に無限軌道式引取機等による圧縮により、低比重層が変
形したり潰されたりするという問題点がある。このよう
な問題点は、可撓性流体輸送管ばかりでなく水底ケーブ
ルを水中に引入れて水底に布設する場合にも生じてい
る。
【0006】
【目的】本発明は係る点に鑑みなされたものであり、水
底布設長尺体の底比重層が水中引入れ前は変形したり潰
されたりすることがなく、水中引入れ後は長尺体に所望
の大きな浮力が発生し、長尺体に作用する張力を軽減す
るようにした水底布設長尺体の水中引入方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、長尺体コアに
低比重層を設けた水底布設長尺体を引取機により引き出
し、案内具を経て水中に落としこんでいく水底布設長尺
体の水中引入方法において、前記水底布設長尺体は長尺
体コアに加熱により体積膨張する低比重層を設けたもの
を使用し、案内具と水面の間に加熱装置を設け、体積膨
張していない前記水底布設長尺体を前記加熱装置に通し
前記水底布設長尺体を加熱により体積膨張させつつ水中
に引入れることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の水底布設長尺体の水中引入方法は、該
水底布設長尺体が引取機を通過し、側圧が加わるときに
は低比重層が膨張しておらず、側圧により低比重層が変
形、潰れをおこすことがない。また水中に引入れ後は、
低比重層が膨張するので水底布設長尺体に充分な浮力が
作用し長尺体の自重による張力の増加が軽減される。
【0009】
【実施例】以下、図面に示す実施例により本発明の説明
を行う。図1(a)、図1(b)は水底布設長尺体が可
撓性流体輸送管を示す一実施例である。この可撓性流体
輸送管は輸送管コア1と低比重層2と保護層3とより構
成されている。輸送管コア1は以下に示すような周方向
補強層及び軸方向補強層をプラスチック内管の外側に設
けた構成となっている。すなわち、プラスチック内管の
内側には、外圧から前記プラスチック内管を補強するイ
ンターロック管が配置されている。また、プラスチック
内管の周囲にはその内管の周方向に発生する応力からプ
ラスチック内管を補強する周方向補強層が配置されてい
る。該周方向補強層は、断面形状がC字状の金属条をそ
の凸部が互いにかみ合うようにして内外2層構造となる
ように短ピッチで螺旋巻きしたものである。
【0010】周方向補強層の上層には、プラスチック内
管の軸方向に加わる力からその内管を補強する軸方向補
強層が配置されている。該軸方向補強層は、断面が矩形
または円形の金属や繊維強化プラスチック等からなる多
数本の線状体を、長ピッチでかつ望ましくは線状体の巻
き方向を変えて周方向補強層の周囲に螺旋巻きしたもの
である。
【0011】以上のような、周方向補強層や軸方向補強
層が配置されたプラスチック内管すなわち輸送管コア1
の周囲には、加熱により体積膨張する低比重層2が体積
膨張していない状態で巻付けまたは押し出し被覆されて
いる。低比重層2は例えばポリエチレン、塩化ビニルや
ポリプロピレン等に発泡材を添加したものやシンタック
チックフィルムの発泡グレード等で形成され、比重は1
以下となっている。
【0012】低比重層2の周囲には、ゴムやプラスチッ
クが、テープ巻きまたは押し出し被覆され形成された保
護層3が設けられる。なお、保護層3は必ずしも設ける
必要はない。以上のように構成された体積膨張前の可撓
性流体輸送管4は、引入時に加わる側圧により該可撓性
流体輸送管4内の低比重層2が破壊または変形されるこ
となく布設することができる。
【0013】すなわち、図2に示すように体積膨張前の
可撓性流体輸送管4は布設船10上でターンテーブルま
たはドラム(図示せず)より引取機11により引き出さ
れ、案内具であるシーブ13、またはシュート(図示せ
ず)を経て加熱装置14を通る。このとき前記可撓性流
体輸送管4は加熱により内部の低比重層2が発泡し体積
膨張を起こし、太径となる。加熱装置14を出た体積膨
張後の可撓性流体輸送管4aは水中12に落としこま
れ、水中に引入れられて水底に布設されることになる。
このように体積膨張前の可撓性流体輸送管4内の低比重
層2をシーブ13から出た後に発泡により体積膨張させ
ることにより、体積膨張した低比重層2に側圧を加える
ことなく水中12に引入れることが可能となる。
【0014】前記加熱装置は、中空絶縁体等に抵抗線を
内蔵して構成された輻射加熱式の装置が主に用いられる
が、これのみに限定されるものではなく、その他加熱空
気を直接吹きつける熱風式や加熱流体を流す管、ジャケ
ットによる間接加熱式等のものでもよい。
【0015】つぎに外径144mmの輸送管コアに低比
重層として厚さ1mmの加熱により体積膨張する部材を
未発泡状態で2層巻付け、その上に0.05mm厚の4
フッ化エチレン樹脂テープを1層巻付けた本発明に係る
可撓性流体輸送管に1000Kg/mの圧縮荷重を1分
間加え、荷重を開放後220℃2分間の加熱を行ったと
ころ約4倍の発泡した低比重層が形成された。
【0015】ここでは、加熱により体積膨張する部材と
して、250℃硬化型変性エポキシ樹脂にガラスマイク
ロバルーンを充填し、さらに発泡材を添加したシンタッ
クチックフィルム(日本石油化学社製マイクロプライE
M1)を使用した。
【0016】一方同様に外径144mmの輸送管コアに
低比重層として厚さ3mmの3倍発泡ポリプロピレンを
2層巻付けた厚さ6mmの低比重層を有する従来構造の
可撓性流体輸送管に、1000Kg/mの圧縮荷重を1
分間加えた後、荷重を開放し該可撓性流体輸送管を観察
したところ、厚さ6mmの低比重層は潰れて2mmとな
りこの潰れは回復せずしかも一部割れも見られ、低比重
層としての機能が損なわれた状態となった。
【0017】この実験結果によると、従来の低比重層は
側圧を受けると容易に永久変形を引き起こし実用上問題
が生じる。ところが本発明による低比重層は体積膨張前
に側圧を受け、側圧を開放後加熱により体積膨張させる
ことにより所定の機能を有することが明らかである。な
お、本発明は可撓性流体輸送管に限らず水底ケーブル等
水底布設長尺体全般に適用できる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば水
底布設長尺体が引取機を通過し、側圧が加わるときには
低比重層が膨張しておらず、側圧により低比重層が変
形、潰れをおこすことがなく、水中引入れ後は低比重層
が膨張するので水底長尺体に所望の大きな浮力が発生す
る。従って長尺体に作用する張力を軽減することがで
き、水底布設長尺体を水深の深いところにも安全確実に
布設することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1(a)】本発明に使用する可撓性流体輸送管を示
す側面図。
【図1(b)】図1(a)に示す可撓性流体輸送管の断
面図。
【図2】本発明の水中引入方法を示す説明図。
【符号の説明】
1 輸送管コア 2 低比重層 3 保護層 4 体積膨張前の可撓性流体輸送管 4a 体積膨張後の可撓性流体輸送管 11 引取機 13 シーブ 14 加熱装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺体コアに低比重層を設けた水底布設
    長尺体を引取機により引き出し、案内具を経て水中に落
    としこんでいく水底布設長尺体の水中引入方法におい
    て、前記水底布設長尺体は長尺体コアに加熱により体積
    膨張する低比重層を設けたものを使用し、案内具と水面
    の間に加熱装置を設け、体積膨張していない前記水底布
    設長尺体を前記加熱装置に通し前記水底布設長尺体を加
    熱により体積膨張させつつ水中に引入れることを特徴と
    する水底布設長尺体の水中引入方法。
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