JP2950267B2 - 背景画像生成方法および背景画像生成装置 - Google Patents

背景画像生成方法および背景画像生成装置

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JP2950267B2
JP2950267B2 JP8342824A JP34282496A JP2950267B2 JP 2950267 B2 JP2950267 B2 JP 2950267B2 JP 8342824 A JP8342824 A JP 8342824A JP 34282496 A JP34282496 A JP 34282496A JP 2950267 B2 JP2950267 B2 JP 2950267B2
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徹 池田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、背景画像を自動生
成する背景画像生成方法および背景画像生成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、背景画像生成方法および背景画像
生成装置は、例えば、移動物体と背景とから構成されて
いる動画像から移動物体を取り除き、背景画像を自動生
成する、背景画像生成方法および装置として構成され
る。この手順における背景画像の生成については、移動
物体の通過による入力画像の変動に対して背景画像の安
定性が高く、照明条件などによる背景自体の変動に背景
画像が素早く追従できる方法が要望される。
【0003】具体的な従来の例として、従来例1の特開
平7−302328号公報の「背景差分による動物体領
域抽出方法」に記載の、屋外など照明変動が頻繁に起き
る状況、および背景がゆっくり変化する状況でも差分処
理を適用して、人物、車両などの動物体を安定に抽出で
きることを目指した方法がある。また、従来例2の特開
平5−225341号公報の「移動物体検出装置」に記
載の、急激な照明変化や動作中の静止物体の隠現による
誤検出の少ない移動物体検出装置がある。
【0004】従来例1の背景像所望領域更新過程として
述べられている背景画像生成方法では、各フレーム画像
中の各画素について、この画素を含む小領域における光
学的特徴パラメータの数値の時間変化を所定の時間間隔
t0で統計処理し、統計量が照明変動に起因すると推定
される照明変動推定条件を満たしたときに、小領域にお
けるこの時間内の数値を背景画像の同じ小領域の数値と
置き換え、新しい背景画像として保持する背景像小領域
更新処理を、画面全体または予め設定された画面所望領
域の各位置に対して実行している。
【0005】即ち、本従来例1の方法では、照明変動推
定条件を満たすか否かにより、該画素が背景領域に属し
ているか、移動物体領域に属しているかを判定し、背景
領域においてのみ背景画像を更新している。
【0006】また、従来例2の移動物体検出装置では、
入力画像と背景画像との差分値が所定値以上の画素と所
定値以下の画素とで、背景生成の際の入力画像と背景画
像との加算の割合を変えることにより、入力画像と背景
画像との混合比を変えて背景画像を生成している。ま
た、照明灯の点灯などの急激な変化に対応するため、入
力画像と一定期間前の入力画像との差分値が所定値以上
の画素と所定値以下の画素とで、背景生成の際の入力画
像と背景画像との加算の割合を変えることにより、入力
画像と背景画像との混合比を変えて背景画像を生成して
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例1の方法では、移動物体領域では背景画像を更新し
ないため、移動物体の通過による入力画像の変動に対し
て背景画像の安定性が高いことが期待できるが、移動物
体領域では照明が変化しても背景画像が不変であること
になり、照明条件などによる背景自体の急激な変化に素
早く追従できないという問題点がある。例えば、図8
(a)に示すように、照明の変化などにより入力画像が
変動した場合、図8(b)に示すように、移動物体領域
では背景画像が更新されない。
【0008】また、従来例2の装置では、画素毎の輝度
変動に基づくだけでは、移動物体の通過による輝度変動
と照明の急激な変化との識別が困難であり、移動物体の
通過に対する安定性と照明の急激な変化に対する追従性
とを両立できないという問題点がある。即ち、入力画像
と一定期間前の入力画像との差分値が所定値以上の画素
について、背景生成の際の入力画像と背景画像との加算
の割合を、この入力画像の割合が大きくなるように設定
すると、照明の急激な変化に対応できるようになるが、
移動物体の通過による輝度変動に対しても、入力画像の
加算の割合が大きくなるため、移動物体の通過による入
力画像の変動に対して背景画像の安定性を低める結果に
なる。従って、移動物体の通過による入力画像の変動に
対して背景画像の安定性をある程度保つためには、背景
画像生成の際の入力画像の混合比を適当に抑える必要が
ある。このため、例えば、図7(a)に示すように入力
画像が変動した場合、図7(b)に示すように背景画像
の追従に遅れを生ずることになる。
【0009】本発明は、背景画像の移動物体の通過に対
する高い安定性と、照明の変化などによる背景自体の変
動に対する素早い追従性能とを両立させた背景画像生成
方法および背景画像生成装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明の背景画像生成方法は、当該時
点のフレーム画像とこのフレーム画像の1フレーム前に
生成された背景画像との相互に対応する画素値間の差分
を画素値とする背景差分画像を生成する工程と、背景差
分画像の全画素値の平均をとることにより当該時点のフ
レーム画像の全体における一様変化成分を計算する工程
と、背景画像の各画素値に一様変化成分を加えることに
より背景画像を更新する工程と、さらに、入力画像およ
び背景画像の対応する画素値とに基づき背景画像を更新
する工程とを具備し、当該時点のフレーム画像に対応す
る背景画像を生成することを特徴としている。
【0011】また、上記の背景差分画像のデータS
(x,y)は、時刻tの入力画像および背景画像の座標
(x,y)における画素値を、それぞれIt (x,
y)、Bt (x,y)(0≦x<X,0≦y<Y)と
し、式(1)により求め、 S(x,y)=It (x,y)−Bt-1 (x,y) …(1) 一様変化成分は、式(2)において全画素値の平均A
all を求めた後、 Aall =(1/XY)ΣS(x,y) 但し、1≦x<X,1≦y<Y …(2) 計算式(3)により得るとよい。 Bt (x,y)=0 ;Bt-1 (x,y)+Aall <0のとき =N−1 ;Bt-1 (x,y)+Aall >N−1のとき =Bt-1 (x,y)+Aall ;それ以外のとき 但し、Nは階調数 …(3)
【0012】請求項3記載の発明の背景画像生成方法
は、現在の入力画像と現在の1フレーム前に生成された
背景画像との対応する画素値の差分を画素値とする背景
差分画像を生成する工程と、背景差分画像に基づき各画
素が背景領域に所属するか否かを判定することにより各
画素の背景領域への所属の有無を記述する背景領域マス
クを生成する工程と、背景領域における一様変化成分と
して2つの場合があり、第1の場合として背景領域マス
クにおいて背景領域に所属すると記述されている画素群
の数が閾値以上ならば当該画素群に対応する背景差分画
像の画素値の平均を算出し、第2の場合として背景領域
マスクにおいて背景領域に所属すると記述されている画
素数に基づいて背景領域が小さいと判断されたならば背
景差分画像の全画素の平均値を算出する工程と、背景画
像の各画素値に一様変化成分を加えることにより背景画
像を更新する工程と、さらに、背景領域マスクで背景領
域に所属すると記述されている画素群において入力画像
および背景画像の対応する画素値とに基づき背景画像を
更新する工程とを具備し、現在の背景画像を生成するこ
とを特徴としている。
【0013】請求項4記載の発明の背景画像生成方法
は、現在の入力画像と現在の1フレーム前に生成された
背景画像との対応する画素値の差分を画素値とする背景
差分画像を生成する工程と、背景差分画像および後述の
移動物体の予測結果に基づき各画素が背景領域に所属す
るか否かを判定することにより各画素の背景領域への所
属を記述する背景領域マスクを生成する工程と、背景領
域における一様変化成分として2つの場合があり、第1
の場合として背景領域マスクにおける背景領域に所属す
ると記述されている画素群の数が閾値以上ならば、当該
画素群に対応する背景差分画像の画素値の平均を算出
し、第2の場合として背景領域マスクにおける背景領域
に所属すると記述されている画素数に基づいて背景領域
が小さいと判定されたならば背景差分画像の全画素の平
均値を算出する工程と、背景画像の各画素値に一様変化
成分を加えることにより背景画像を更新する工程と、お
よび、背景領域マスクで背景領域に所属すると記述され
ている画素群において入力画像および背景画像の対応す
る画素値とに基づき背景画像を更新することにより現在
の背景画像を生成する工程と、入力画像および背景画像
に基づき移動物体を認識する工程と、移動物体の認識結
果に基づき現在の次のフレームにおける移動物体を予測
する工程とを具備し、移動物体の予測結果を用いて現在
の背景画像を生成することを特徴としている。
【0014】請求項5記載の発明の背景画像生成装置
は、少なくとも入力画像、背景画像、背景差分画像、一
様変化成分の各データを記憶する記憶手段と、記憶され
ている入力画像および背景画像の各データを参照して背
景差分画像を生成して記憶手段に記憶する背景差分画像
生成手段と、背景差分画像を参照して一様変化成分を算
出して記憶手段に記憶する一様変化成分算出手段と、一
様変化成分を参照して記憶されている背景画像を更新す
る一様変化成分による背景画像更新手段と、記憶されて
いる入力画像を参照して記憶されている背景画像を更新
する局所変化成分による背景画像更新手段と、各処理の
動作を制御する制御手段とを具備し、一様変化成分およ
び局所変化成分を用いて背景画像を逐次更新することを
特徴としている。
【0015】請求項6記載の発明の背景画像生成装置
は、少なくとも入力画像、背景画像、背景差分画像、一
様変化成分、背景領域マスクの各データを記憶する記憶
手段と、この記憶手段に記憶されている入力画像および
背景画像の対応する画素値間の差分値である背景差分画
像を生成する背景差分手段と、背景差分画像を参照して
各画素が背景領域に所属するか否かを判定することによ
り各画素の背景領域への所属を記述する背景領域マスク
を生成する背景領域判定手段と、背景差分画像を参照し
て画像全体の一様変化成分を算出する一様変化成分算出
手段と、背景領域マスクを参照して背景領域サイズの大
小判定をする背景領域サイズの大小判定手段と、背景領
域マスクで背景領域に所属すると記述されている画素群
に対応する画素値の平均を背景領域における一様変化成
分として算出する背景領域における一様変化成分算出手
段と、一様変化成分に基づいて背景画像を更新する一様
変化成分による背景画像更新手段と、入力画像および背
景領域マスクに基づいて記憶されている背景画像を更新
する局所変化成分による背景画像更新手段と、各処理動
作を制御する制御手段とを具備し、背景領域マスクの状
態に基づいて背景画像を逐次生成することを特徴として
いる。
【0016】請求項7記載の発明の背景画像生成装置
は、少なくとも入力画像、背景画像、背景差分画像、一
様変化成分、背景領域マスク、予測マスク、予測デー
タ、認識された移動物体の各データを記憶する記憶手段
と、この記憶手段に記憶されている入力画像と背景画像
との対応する画素間の差分値である背景差分画像を生成
する背景差分手段と、記憶している背景差分画像および
予測データを参照して各画素が背景領域に所属するか否
かを判定することにより各画素の背景領域への所属を記
述する背景領域マスクを生成する背景領域判定手段と、
予測データから予測された車両の位置を指定する予測マ
スクを生成する予測マスク生成手段と、背景差分マスク
および予測マスクを参照して記憶している背景領域マス
クを更新する背景領域マスク生成手段と、背景差分画像
の全画素値の平均値を求めることにより画像全体の一様
変化成分を算出する画像全体における一様変化成分算出
手段と、背景差分マスクおよび予測マスクに基づき背景
領域マスクを生成する背景領域マスク生成手段と、背景
領域マスクにおける背景領域に所属すると記述されてい
る画素数に基づいて背景領域の大小を判定する背景領域
サイズの大小判定手段と、背景差分画像において、背景
領域マスクで背景領域に所属すると記述されている画素
群に対応する画素値の平均を背景領域における一様変化
成分として算出する背景領域における一様変化成分算出
手段と、一様変化成分に基づいて記憶している背景画像
を更新する一様変化成分による背景画像更新手段と、入
力画像および背景領域マスクに基づいて記憶されている
背景画像を更新する局所変化成分による背景画像更新手
段と、入力画像および背景画像に基づいて移動物体を認
識する移動物体認識手段と、移動物体に基づいて次に背
景画像を更新する時点における移動物体の位置を予測す
る予測手段とを具備し、背景画像を逐次生成することを
特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明に
よる背景画像生成方法および背景画像生成装置の実施の
形態を詳細に説明する。図1〜図8を参照すると本発明
の背景画像生成方法および背景画像生成装置の一実施形
態が示されている。
【0018】<第1の実施形態の背景画像生成方法>ま
ず、第1の実施形態の背景画像生成方法の一実施例を、
図面を用いて説明する。図1は本実施形態の動作例を示
すフローチャートである。
【0019】本実施形態の方法では、背景の変化を、照
明などの変化による画像全体の一様変化成分および、局
所パタンの変化などによる局所変化成分の2種類に分類
し、これら2種類の成分に対して個別に背景画像の更新
を行なう。この2種類の成分は、以下の手順により得
る。なお、時刻tの入力画像および背景画像の座標
(x,y)における画素値を、それぞれIt (x,
y)、Bt (x,y)(0≦x<X,0≦y<Y)と表
記し、各画素値は0〜256の256階調で表現される
ものとする。
【0020】図1において、背景差分102では、入力
画像101および背景画像103を参照し、下記の式
(1)に従い、座標(x,y)における画素値S(x,
y)を持つ背景差分画像105を生成する。ここにおい
て、S(x,y)の値は負値をとりうる。
【0021】 S(x,y)=It (x,y)−Bt-1 (x,y) …(1)
【0022】なお、背景画像103は、現在の処理段階
では更新されていないので時刻t−1のものとしたが、
時刻の単位は実際に適用する画像に応じて定めればよ
い。
【0023】画像全体における一様変化成分の計算10
4では、背景差分画像105を参照し、式(2)に従
い、画像全体の画素値の平均Aall を算出し、画像全体
における一様変化成分107として出力する。
【0024】 Aall =(1/XY)ΣS(x,y) …(2) 但し、1≦x<X,1≦y<Y
【0025】画像全体の一様変化成分による背景画像の
更新106では、画像全体における一様変化成分107
を用いて、背景画像103の各画素値を式(3)により
更新する。
【0026】 Bt (x,y)=0 ;Bt-1 (x,y)+Aall <0のとき =255 ;Bt-1 (x,y)+Aall >255のとき =Bt-1 (x,y)+Aall ;それ以外のとき …(3)
【0027】本処理により、照明などによる背景の一様
な変化に、背景画像103が瞬時に追従することができ
る。また、局所変化成分による背景画像の更新108で
は、入力画像101を参照し、背景画像103を式
(4)に従い更新する。ただし、式(4)の右辺のBt
(x,y)は、画像全体の一様変化成分による背景画像
の更新106で得られた背景画像の画素値を示してい
る。
【0028】 Bt (x,y)=αBt (x,y)+(1−α)I(x,y) …(4)
【0029】本処理により、背景の局所パタンなどの変
化に背景画像103を追従させることができる。よっ
て、本第1の実施形態の背景画像生成方法によれば、照
明などによる背景の一様な変化に、背景画像を高速に追
従させることが可能となる。
【0030】<第2の実施形態の背景画像生成方法>次
に、第2の実施形態の背景画像生成方法の一実施例を、
図面を用いて説明する。図2は本実施形態の動作例を示
すフローチャートである。
【0031】本実施形態の方法と上記の第1の実施形態
の方法との相違点は、一様変化成分の算出方法にある。
第1の実施形態では、背景差分画像全体の画素値の平均
値を一様変化成分とした。しかしながら、移動物体が撮
影されている場合、移動物体による背景からの画素値の
変動も一様変化成分に足し込まれてしまうという問題点
がある。そこで、本実施形態の方法では、背景領域の判
定を行なうことにより、背景領域において一様変化成分
を算出する。
【0032】本実施形態の動作例を示す図2において、
背景差分202、画像全体における一様変化成分の計算
207および一様変化成分による背景画像の更新211
の動作は、前述の第1の実施形態の動作例における背景
差分102、画像全体における一様変化成分の計算10
4および画像全体の一様変化成分による背景画像の更新
106とそれぞれ同様である。
【0033】背景領域の判定203は、背景差分画像2
04の各画素に対して画素値の絶対値を算出し、閾値以
上ならば1、閾値未満ならば0を対応する画素値とす
る、2値の画像である背景領域マスク208を生成す
る。即ち、本動作例において、背景領域マスク208の
画素値1の画素は背景領域に所属せず、画素値0の画素
は背景領域に所属していると判定される。
【0034】背景領域サイズの大小判定206は、背景
領域マスク208において、画素値1の画素の数が閾値
以上である場合には背景領域サイズが大であると判定
し、閾値未満である場合には背景領域サイズが小である
と判定する。
【0035】背景領域サイズが大と判定された場合には
背景領域における一様変化成分の計算209を行ない、
背景領域サイズが小と判定された場合には画像全体にお
ける一様変化成分の計算207を行なう。
【0036】背景領域における一様変化成分の計算20
9は、背景領域マスク208において画素値1である画
素に対応する背景差分画像204の画素値の平均値を算
出し、一様変化成分210に出力する。本処理により、
移動物体が入力画像201に撮影されていた場合にも、
移動物体に影響されにくい一様変化成分を算出すること
が可能になる。
【0037】局所変化成分による背景画像の更新212
は、入力画像201を参照し、背景マスク208におい
て、対応する画素が背景領域に所属していると判定され
ていることを示す画素値0の場合に、背景画像205を
式(5)に従い更新する。ただし、式(5)の右辺のB
t (x,y)は、一様変化成分による背景画像の更新2
11で得られた背景画像の画素値を示している。
【0038】 Bt (x,y)=αBt (x,y)+(1−α)I(x,y) …(5)
【0039】背景マスク208において、対応する画素
が画素値1の場合には何も処理を行なわないものとす
る。
【0040】本実施形態の動作例によれば、1フレーム
前までに適切な背景画像が得られていなかった場合に
は、背景が撮影されている部分においても入力画像20
1と背景画像205との差異が大きくなる。このため、
本動作例で得られる背景領域マスク208の画素値1の
画素が多くなり、背景領域サイズが小と判定される。よ
って、画像全体における一様変化成分で背景画像205
が更新されることになる。また、背景自体が急激に変化
した場合にも、同様の処理が行なわれる。よって、照明
などによる背景の一様な変化に、背景画像が高速に追従
しつつ、移動物体の通過に対して高い安定性を示す、画
像処理による背景領域判定を行なうことができる。
【0041】<第3の実施形態の背景画像生成方法>次
に、第3の実施形態の背景画像生成方法を、図面を用い
て説明する。図3は本実施形態の動作例を示すフローチ
ャートである。
【0042】本実施形態の方法と第1および第2の実施
形態の方法との相違点は、背景領域の判定方法にある。
第1の実施形態では、背景領域の判定を行なわなかっ
た。第2の実施形態では、背景差分画像の各画素値の絶
対値を閾値処理していた。しかしながら、背景画像の画
素値に近い値で移動物体が撮影されている場合には、背
景差分画像だけでは背景領域の判定を精度よく行なえる
とは限らない。そこで、本方法では移動物体の認識およ
び次フレームにおける移動物体の予測を行なう。これに
より、例えば、現在のフレームでは背景画像に近い値で
撮影されている移動物体でも、過去のフレームにおいて
背景画像と明確に異なる値で撮影されている場合には、
現在の移動物体領域を精度よく予測できる。このため、
背景領域を正しく判定することが可能となる。
【0043】本実施形態の動作例を示す図3において、
背景差分302および背景領域サイズの大小判定307
および画像全体における一様変化成分の計算308、背
景領域における一様変化成分の計算310、一様変化成
分による背景画像の更新312、および局所変化成分に
よる背景画像の更新313の各動作は、前述の第1また
は第2の実施形態の動作例における背景差分102、背
景領域サイズの大小判定206、画像全体における一様
変化成分の計算107、背景領域における一様変化成分
の計算209、一様変化成分による背景画像の更新10
6、および局所変化成分による背景画像の更新212と
それぞれ同様である。
【0044】移動物体の予測結果304において、予測
された移動物体領域は矩形で近似され、各移動物体は左
下頂点のx座標、y座標および幅および高さの4つの情
報で記述されているものとする。
【0045】背景領域の判定305は、下記基準に基づ
き2値からなる画像である背景領域マスク309を生成
し、その結果に基づく。 1.移動物体の予測結果304に記述されている矩形群
を画像に展開した場合に、対応する画素がある矩形に含
まれる場合には、画素値を“0”とする。 2.対応する画素が上記矩形群のどの矩形にも含まれな
い場合には以下に従う。 (a)背景差分画像303の対応する画素値の絶対値が
閾値以上ならば、画素値を“1”とする。 (b)背景差分画像303の対応する画素値の絶対値が
閾値未満ならば、画素値を“0”とする。
【0046】移動物体の認識314では、入力画像30
1および背景画像306を参照し、移動物体を矩形で近
似して追跡し、現在の矩形の左下頂点のx,y座標およ
び高さおよび重心点の移動ベクトルを、移動物体の認識
結果315として出力する。例えば、本処理には、電気
学会研究会資料(道路交通研究会)RTA−96−9
(1996年3月19日)に記載の「路側カメラによる
交通計測―重なり車両の個別追跡―」で述べられてい
る、道路交通画像からの車両の検出手法および追跡手法
を適用することができる。
【0047】次フレームにおける移動物体の予測316
では、移動物体の認識結果315に記述されている移動
物体を近似する矩形の、次のフレームにおける左下頂点
のx,y座標および幅および高さを算出し、全矩形に対
する算出結果を移動物体の予測結果304とする。例え
ば、移動物体の認識結果315に、左下頂点のx座標が
X、同y座標がY、幅がW、高さがH、移動ベクトルが
(A,B)という矩形の記述があったならば、次フレー
ムにおいて、左下頂点のx座標がX+A、同y座標がY
+B、幅がW、高さがHと予測する。
【0048】本第3の実施形態の背景画像生成方法によ
れば、照明などによる背景の一様な変化に、背景画像が
高速に追従しつつ、移動物体の通過に対して更に高い安
定性を示す、画像処理および移動物体認識による背景領
域判定を行なうことが可能となる。
【0049】<第1の実施形態の背景画像生成装置>第
1の実施形態の背景画像生成装置を、図面を用いて説明
する。ここで、図4は本実施形態の構成例を示すブロッ
ク図であり、401は入力画像記憶手段、402は背景
差分手段、403は背景差分画像記憶手段、404は一
様変化成分算出手段、405は背景画像記憶手段、40
6は制御手段、407は一様変化成分記憶手段、408
は一様変化成分による背景画像更新手段、409は局所
変化成分による背景画像更新手段である。
【0050】本装置では、背景の変化を、照明などの変
化による画像全体の一様変化成分および、局所パタンの
変化などによる局所変化成分の2種類に分類し、これら
2種類の成分に対して個別に背景画像の更新を行なう。
【0051】フレームtにおいて、入力画像記憶手段4
01が記憶している入力画像および背景画像記憶手段4
05が記憶している背景画像の座標(x,y)における
画素値を、それぞれIt (x,y)、Bt (x,y)
(0≦x<X,0≦y<Y)と表記し、各画素値は0〜
256の256階調で表現されるものとする。
【0052】制御手段406の動作について説明する。
本実施形態では、図4に示すように、制御手段406
が、背景差分手段402、一様変化成分算出手段40
4、一様変化成分による背景画像更新手段408および
局所変化成分による背景画像更新手段409を制御し、
各処理の順序を決定している。即ち制御手段406は、
新しい入力画像が入力されたことを示す入力信号によっ
て起動し、最初に背景差分手段402に起動信号を送信
し、背景差分手段402からの終了信号を受信したら、
一様変化成分算出手段407に起動信号を送信する。一
様変化成分算出手段407からの終了信号を受信した
ら、一様変化成分による背景画像更新手段408に起動
信号を送信する。一様変化成分による背景画像更新手段
408からの終了信号を受信したら、局所変化成分によ
る背景画像更新手段409に起動信号を送信する。そし
て、局所変化成分による背景画像更新手段409からの
終了信号を受信したら、全処理を終了する。
【0053】次に、背景差分手段402の動作について
説明する。第1に、本手段は制御手段406からの起動
信号を受信したら動作を開始する。制御手段406から
の起動信号を受信した時点のフレームをtとする。この
とき、入力画像記憶手段401に記憶されている入力画
像はフレームtである。また、背景画像記憶手段405
に記憶されている背景画像は、現在の処理段階ではまだ
更新されていないので、生成された時点のフレームをt
−1とする。ただし、時刻の単位は実際の適用に応じて
定めればよい。第2に、上記の入力画像および前記背景
画像を参照し、式(6)に従い、座標(x,y)におけ
る画素値S(x,y)を持つ背景差分画像を生成する。
【0054】 S(x,y)=It (x,y)−Bt-1 (x,y) …(6)
【0055】ここで、S(x,y)の値は負値をとりう
る。第3に、前記背景差分画像を背景差分画像記憶手段
403に出力する。第4に、終了信号を制御手段406
に送信し、動作を終了する。次に、背景差分画像記憶手
段403は、入力信号として受信された背景差分画像を
記憶する。
【0056】一様変化成分算出手段404の動作につい
て説明する。第1に、制御手段406からの起動信号を
受信したら動作を開始する。第2に、背景差分画像記憶
手段403が記憶している背景差分画像を参照し、式
(7)に従い、画像全体の画素値の平均Aall を算出す
る。
【0057】 Aall =(1/XY)ΣS(x,y) …(7) 但し、1≦x<X,1≦y<Y
【0058】第3に、Aall の値を一様変化成分記憶手
段407に出力する。第4に、終了信号を制御手段40
6に送信し、動作を終了する。次に、一様変化成分記憶
手段407は、入力信号として受信した一様変化成分を
記憶する。
【0059】一様変化成分による背景画像更新手段40
8の動作について説明する。第1に、制御手段406か
らの起動信号を受信したら動作を開始する。第2に、一
様変化成分記憶手段407が記憶している一様変化成分
を用いて、背景画像記憶手段405が記憶している背景
画像を式(8)により更新する。
【0060】 Bt (x,y)=0 ;Bt-1 (x,y)+Aall <0のとき =255 ;Bt-1 (x,y)+Aall >255のとき =Bt-1 (x,y)+Aall ;それ以外のとき …(8)
【0061】本動作により、照明などによる背景の一様
な変化に、背景画像103が瞬時に追従することができ
る。第3に、終了信号を制御手段406に送信し、動作
を終了する。次に、背景画像記憶手段408は、入力信
号として受信した背景画像を記憶する。
【0062】局所変化成分による背景画像更新手段40
9の動作について説明する。第1に、制御手段406か
らの起動信号を受信したら動作を開始する。第2に、入
力画像記憶手段401が記憶している入力画像を参照
し、背景画像記憶手段405が記憶している背景画像を
式(9)に従い更新する。ただし、式(9)の右辺のB
t (x,y)は、一様変化成分による背景画像更新手段
408で得られた背景画像の画素値を示している。
【0063】 Bt (x,y)=αBt (x,y)+(1−α)I(x,y) …(9)
【0064】ただし、αは0<α<1を満たす所定の値
である。本動作により、背景の局所パタンなどの変化
に、背景画像が追従することが可能である。第3に、終
了信号を制御手段406に送信し、動作を終了する。
【0065】本第1の実施形態の背景画像生成装置によ
れば、照明などによる背景の一様な変化に、背景画像を
高速に追従させることができる。
【0066】<第2の実施形態の背景画像生成装置>第
2の実施形態の背景画像生成装置の構成例を、図5のブ
ロック図を用いて説明する。図5に示す本実施形態の背
景画像生成装置は、入力画像記憶手段501、背景差分
手段502、背景領域判定手段503、背景差分画像記
憶手段504、制御手段505、画像全体における一様
変化成分算出手段506、背景画像記憶手段507、背
景領域マスク記憶手段508、背景領域サイズの大小判
定手段509、一様変化成分記憶手段510、背景領域
における一様変化成分算出手段511、一様変化成分に
よる背景画像更新手段512、局所変化成分による背景
画像更新手段513により構成される。
【0067】本装置と第1の実施形態の装置との相違点
は、一様変化成分記憶手段407および510に記憶さ
れる一様変化成分を算出する部分の構成にある。第1の
実施形態の装置では、一様変化成分算出手段404が背
景差分画像記憶手段403に記憶されている背景差分画
像だけに基づいて一様変化成分を算出し、一様変化成分
記憶手段407に出力していた。一方、本装置では、背
景領域サイズの大小判定手段509の出力に応じて、制
御手段505が画像全体における一様変化成分算出手段
506および背景領域における一様変化成分算出手段5
11のどちらか一方のみを起動し、起動されたものが算
出した一様変化成分を、一様変化成分記憶手段510に
出力している。
【0068】本実施形態において、入力画像記憶手段5
01、背景差分手段502、背景差分画像記憶手段50
4、画像全体における一様変化成分算出手段506、背
景画像記憶手段507、一様変化成分記憶手段510、
および一様変化成分による背景画像更新手段512の動
作は、前述の第1の実施形態の動作例における入力画像
記憶手段401、背景差分手段402、背景差分画像記
憶手段405、一様変化成分算出手段404、背景画像
記憶手段405、一様変化成分記憶手段407、および
一様変化成分による背景画像更新手段408とそれぞれ
同様である。
【0069】制御手段505の動作について説明する。
本実施形態では、図5に示すように、制御手段505が
背景差分手段502、背景領域判定手段503、背景領
域サイズの大小判定手段509、画像全体における一様
変化成分算出手段506、背景領域における一様変化成
分算出手段511、一様変化成分による背景画像更新手
段512および局所変化成分による背景画像更新手段5
13を制御し、各処理の順序を決定している。
【0070】即ち制御手段505は、新しい入力画像が
入力されたことを示す入力信号によって起動し、最初に
背景差分手段502に起動信号を送信し、背景差分手段
502からの終了信号を受信したら、背景領域サイズの
大小判定手段509に起動信号を送信する。背景領域サ
イズの大小判定手段509からの判定結果および終了信
号を受信したら、第1の場合として背景領域サイズが大
きいという判定結果ならば背景領域における一様変化成
分算出手段511に起動信号を送信する。第2の場合と
して背景領域サイズが小さいという判定結果ならば画像
全体における一様変化成分算出手段506に起動信号を
送信し、背景領域における一様変化成分算出手段511
からの終了信号を受信したら、一様変化成分による背景
画像更新手段512に起動信号を送信する。画像全体に
おける一様変化成分算出手段506からの終了信号を受
信したら、一様変化成分による背景画像更新手段512
に起動信号を送信する。一様変化成分による背景画像更
新手段512からの終了信号を受信したら、局所変化成
分による背景画像更新手段513に起動信号を送信す
る。局所変化成分による背景画像更新手段513からの
終了信号を受信したら、全処理を終了する。
【0071】次に、背景領域判定手段503の動作につ
いて説明する。第1に、本手段は制御手段505からの
起動信号を受信したら動作を開始する。第2に、背景差
分画像記憶手段504が記憶している背景差分画像の各
画素に対して、画素値の絶対値を算出し、閾値以上なら
ば“1”、閾値未満ならば“0”を対応する画素値とす
る2値の画像である背景領域マスクを生成する。
【0072】即ち、本実施例の背景領域マスクでは、画
素値0の画素は背景領域に所属していると判定され、画
素値1の画素は背景領域に所属していないと判定されて
いる。第3に、生成された背景領域マスクを背景領域マ
スク記憶手段508に出力する。第4に、終了信号を制
御手段505に送信し、動作を終了する。次に、背景領
域マスク記憶手段508は、入力信号として受信された
背景領域マスクを記憶する。
【0073】背景領域サイズの大小判定手段509の動
作について説明する。第1に、本手段は制御手段505
からの起動信号を受信したら動作を開始する。第2に、
背景領域マスク記憶手段508が記憶している背景領域
マスクにおいて、画素値1の画素の数が閾値以上である
場合には、背景領域サイズが大であると判定し、閾値未
満である場合には、背景領域サイズが小であると判定す
る。第3に、背景領域サイズの大小判定結果および終了
信号を制御手段505に送信し、動作を終了する。
【0074】背景領域における一様変化成分算出手段5
11の動作について説明する。第1に、本手段は制御手
段505からの起動信号を受信したら動作を開始する。
第2に、背景領域マスク記憶手段508に記憶されてい
る背景領域マスクにおいて、画素値1である画素群に対
応する、背景差分画像記憶手段504が記憶している背
景差分画像の画素値の平均値を算出する。第3に、算出
された平均値を一様変化成分記憶手段510に出力す
る。第4に、終了信号を制御手段505に送信し、動作
を終了する。本処理により、移動物体が入力画像記憶手
段501が記憶している入力画像に撮影されていた場合
にも、移動物体に影響されにくい一様変化成分を算出す
ることが可能になる。
【0075】局所変化成分による背景画像の更新手段5
13の動作について説明する。第1に、本手段は制御手
段505からの起動信号を受信したら動作を開始する。
第2に、入力画像記憶手段501が記憶している入力画
像を参照し、背景マスク記憶手段508が記憶している
背景マスクにおいて、対応する画素が背景領域に所属し
ていると判定されていることを示す画素値0の場合に、
背景画像記憶手段507が記憶している背景画像を式
(10)に従い更新する。ただし、式(10)の右辺の
t (x,y)は、一様変化成分による背景画像更新手
段512で得られた背景画像の画素値を示している。
【0076】 Bt (x,y)=αBt (x,y)+(1−α)I(x,y) …(10)
【0077】ただし、αは0<α<1を満たす所定の値
である。前記背景マスクにおいて、対応する画素が画素
値1の場合には何も処理を行なわないものとする。
【0078】本第2の実施形態の背景画像生成装置によ
れば、照明などによる背景の一様な変化に、背景画像が
高速に追従しつつ、移動物体の通過に対して高い安定性
を示す、画像処理による背景領域判定を行なうことがで
きる。
【0079】<第3の実施形態の背景画像生成装置>次
に、第3の実施形態の背景画像生成装置を、図6のブロ
ック図を用いて説明する。図6に示す本実施形態の背景
画像生成装置は、入力画像記憶手段601、背景差分手
段602、背景領域判定手段603、背景差分画像記憶
手段604、予測データ記憶手段605、背景領域マス
ク記憶手段606、背景領域サイズの大小判定手段60
7、制御手段608、画像全体における一様変化成分算
出手段609、背景画像記憶手段610、一様変化成分
記憶手段611、背景領域における一様変化成分算出手
段612、一様変化成分による背景画像更新手段61
3、局所変化成分による背景画像更新手段614、予測
手段615、認識結果記憶手段616、移動物体認識手
段617により構成される。
【0080】本装置と第4および第5の実施形態の装置
との相違点は、背景領域の判定を行なう部分の構成にあ
る。第4の実施形態には、背景領域の判定を行なう動作
をする構成はない。第5の実施形態では、背景領域判定
手段503が、背景差分画像記憶手段504が記憶して
いる背景差分画像の各画素値の絶対値を閾値処理するこ
とにより、判定した背景領域を背景領域マスク記憶手段
508に出力していた。しかしながら、前記背景画像の
画素値に近い値で移動物体が撮影されている場合には、
前記背景差分画像だけでは背景領域の判定を精度よく行
なえるとは限らない。そこで、本装置では移動物体認識
手段617および予測手段615を構成に加え、次のフ
レームにおける移動物体領域を予測する工夫をしてい
る。これにより、例えば現在のフレームでは背景画像に
近い値で撮影されている移動物体について、過去のフレ
ームにおいて背景画像と明確に異なる値で撮影されてい
る場合には、背景領域を正しく判定できることが可能で
ある。
【0081】本実施形態において、入力画像記憶手段6
01、背景差分手段602、背景差分画像記憶手段60
4、背景領域マスク記憶手段606、背景領域サイズの
大小判定手段607、画像全体における一様変化成分算
出手段609、背景画像記憶手段610、一様変化成分
記憶手段611、背景領域における一様変化成分算出手
段612、一様変化成分による背景画像更新手段61
3、および局所変化成分による背景画像更新手段614
の動作は、上記第2の実施形態における入力画像記憶手
段501、背景差分手段502、背景差分画像記憶手段
504、背景領域マスク記憶手段508、背景領域サイ
ズの大小判定手段509、画像全体における一様変化成
分算出手段506、背景画像記憶手段507、一様変化
成分記憶手段510、背景領域における一様変化成分算
出手段511、一様変化成分による背景画像更新手段5
12、および局所変化成分による背景画像更新手段51
3とそれぞれ同様である。
【0082】予測データ記憶手段605では、予測され
た移動物体領域が矩形で表現され、各移動物体は該矩形
を特定する左下頂点のx座標、y座標および幅および高
さの4つの情報で記述されたデータとして記憶されてい
るものとする。
【0083】制御手段608の動作について説明する。
本実施形態では、図6に示すように、制御手段608が
背景差分手段602、背景領域判定手段603、背景領
域の大小判定手段607、画像全体における一様変化成
分算出手段609、背景領域における一様変化成分算出
手段612、一様変化成分による背景画像更新手段61
3、局所変化成分による背景画像更新手段614、移動
物体認識手段617および予測手段615を制御し、各
処理の順序を決定している。
【0084】即ち制御手段608は、新しい入力画像が
入力されたことを示す入力信号によって起動し、最初に
背景差分手段602に起動信号を送信する。背景差分手
段602からの終了信号を受信したら、背景領域判定手
段603に起動信号を送信する。背景領域判定手段60
3からの終了信号を受信したら、背景領域の大小判定手
段607に起動信号を送信する。背景領域の大小判定手
段607からの判定結果および終了信号を受信したら、
第1の場合として背景領域サイズが大きいという判定結
果ならば背景領域における一様変化成分算出手段612
に起動信号を送信する。第2の場合として背景領域サイ
ズが小さいという判定結果ならば画像全体における一様
変化成分算出手段609に起動信号を送信する。
【0085】背景領域における一様変化成分算出手段6
12からの終了信号を受信したら、一様変化成分による
背景画像更新手段613に起動信号を送信する。画像全
体における一様変化成分算出手段612からの終了信号
を受信したら、一様変化成分による背景画像更新手段6
13に起動信号を送信する。一様変化成分による背景画
像更新手段613からの終了信号を受信したら、局所変
化成分による背景画像更新手段614に起動信号を送信
する。局所変化成分による背景画像更新手段614から
の終了信号を受信したら、移動物体認識手段617に起
動信号を送信する。移動物体認識手段617からの終了
信号を受信したら、予測手段615に起動信号を送信す
る。予測手段615から終了信号を受信したら、全処理
を終了する。
【0086】背景領域判定手段603の動作について説
明する。第1に、制御手段608からの制御信号を受信
したら動作を開始する。第2に、背景差分画像記憶手段
604が記憶している背景差分画像および予測データ記
憶手段605が記憶している予測データを参照し、下記
基準に基づき2値からなる画像である背景領域マスクを
生成する。 1.前記予測データに記述されている矩形群の中に、対
応する画素を含むものがある場合には、画素値を1とす
る。 2.対応する画素が上記矩形群のどの矩形にも含まれな
い場合には以下に従う。 (a)前記背景差分画像の対応する画素値の絶対値が閾
値以上ならば、画素値を“1”とする。 (b)前記背景差分画像の対応する画素値の絶対値が閾
値未満ならば、画素値を“0”とする。
【0087】即ち、本実施形態の背景領域マスクにおい
て、画素値0の画素は背景領域に所属していると判定さ
れ、画素値1の画素は背景領域に所属していないと判定
されている。第3に、生成された背景領域マスクを背景
領域マスク記憶手段606に出力する。第4に、終了信
号を制御手段608に送信し、動作を終了する。次に、
予測データ記憶手段605は、入力信号として受信され
た予測データを記憶する。
【0088】移動物体認識手段617の動作について説
明する。第1に、本手段は制御手段608からの起動信
号を受信したら動作を開始する。第2に、入力画像記憶
手段601が記憶している入力画像および背景画像記憶
手段610が記憶している背景画像を参照し、移動物体
を矩形で近似して追跡し、現在の矩形の左下頂点のx,
y座標および幅および高さおよび重心点の移動ベクトル
を算出する。例えば本動作には、上掲の電気学会研究会
資料(道路交通研究会)RTA−96−9で述べられて
いる、道路交通画像からの車両の検出手法および追跡手
法を適用することができる。第3に、算出された各矩形
の左下頂点のx,y座標および幅および高さおよび重心
点の移動ベクトルを認識結果記憶手段616に出力す
る。第4に、終了信号を制御手段608に送信し、処理
を終了する。次に、認識結果記憶手段616は、入力信
号として受信された認識結果を記憶する。
【0089】予測手段615の動作について説明する。
第1に、本手段は制御手段608からの起動信号を受信
したら動作を開始する。第2に、認識結果記憶手段61
6に記憶されている認識結果に記述されている移動物体
を近似する矩形の、次フレームにおける左下頂点のx,
y座標および幅および高さを算出する。例えば、前記認
識結果に、左下頂点のx座標がX、同y座標がY、幅が
W、高さがH、移動ベクトルが(A,B)という矩形の
記述があったならば、次フレームにおいて、左下頂点の
x座標がX+A、同y座標がY+B、幅がW、高さがH
と予測する。第3に、全矩形に対する算出結果を予測デ
ータ記憶手段605に出力する。第4に、終了信号を制
御手段608に送信し、処理を終了する。
【0090】本実施形態の背景画像生成装置では、画像
に撮影される背景の変化成分を、照明の変化などによる
一様変化成分と、背景内のパタンの変動のような局所変
化成分とに分類し、背景画像を一様変化成分については
高速に更新し、局所変化成分についてはゆっくりと更新
している。従って、移動物体の通過による入力画像の変
動に対する背景画像の高い安定性と、照明などの急激な
変化による背景自体の変動に対する背景画像の素早い追
従性能の2つの条件を満たすことは、従来の背景画像生
成に関わる技術では両立が困難であったが、本実施形態
の背景画像生成装置を利用することにより、これら2条
件を満たすことが可能になる。
【0091】例えば、図7の(a)のように入力画像が
変化した場合、従来の技術の項で示した特開平5−22
5341号公報に記載の移動物体検出装置では、背景画
像の更新を入力画像と背景画像との混合のみにより行な
っていたため、図7の(b)に示すように追従に遅れを
生じていたが、本実施形態の背景画像生成装置では、図
7の(c)に示すように、一様変化成分に対して高速に
追従することができる。よって、照明などによる背景の
一様な変化に背景画像が高速に追従しつつ、移動物体の
通過に対して更に高い安定性を示す、画像処理および移
動物体認識による背景領域判定を行なうことが可能とな
る。
【0092】図8(a)のように移動物体が存在する状
況で入力画像が変化した場合、従来例1に記載の背景差
分による移動物体抽出方法では、背景領域に属している
と判定された画素群においてのみ背景画像を更新してい
た。このため、図8(b)に示すように、移動物体領域
における背景画像の追従に遅れを生じていたが、本実施
形態の背景画像では、一様変化成分に対しては、背景領
域に所属しないと判定された画素群も含め、画像全体で
背景画像を更新する。ゆえに、図8(c)に示すように
高速に追従することができる。
【0093】尚、上述の実施形態は本実施形態の好適な
実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可
能である。
【0094】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の背景画像生成方法および背景画像生成装置は、画像に
撮影される背景の変化成分を、照明の変化などによる一
様変化成分と、背景内のパタンの変動のような局所変化
成分とに分類する。そして、背景画像を、一様変化成分
については変化分を直接各画素値に足し込むことにより
素早く更新する。また、局所変化成分については入力画
像と背景画像の重み付き平均をとることにより、ゆっく
りと更新する。
【0095】従って、照明の変動のように、入力画像全
体にわたって一様に明るさが変化する場合には、その変
化が一様変化成分として検出され、1フレームの遅れも
なく背景画像が更新される。また、入力画像において移
動物体に隠蔽された領域に対応する、背景画像の領域に
ついても、同様の更新が行なわれるため、遅れを生じな
い。
【0096】一方、入力画像において、局所的に生じた
変動は、背景自体の変化によるものか否かを瞬時に判定
するのは困難であるが、本発明ではゆっくりと更新が行
なわれるため、背景自体の変化ならば、多少の遅れを生
じるものの背景画像に取り込まれ、背景自体の変化でな
いならば、入力画像が変動以前の状態に戻るため、影響
は小さい。特に、請求項3、4、6、7の発明において
は、移動物体領域と判定された箇所では局所変化成分の
更新を行なわないので、背景自体の変化ではない局所変
化の影響は、さらに小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の背景画像生成方法の第1の実施形態を
示すフローチャートである。
【図2】背景画像生成方法の第2の実施形態を示すフロ
ーチャートである。
【図3】背景画像生成方法の第3の実施形態を示すフロ
ーチャートである。
【図4】本発明の背景画像生成装置の第1の実施形態を
示すブロックである。
【図5】背景画像生成装置の第2の実施形態を示すブロ
ックである。
【図6】背景画像生成装置の第3の実施形態を示すブロ
ックである。
【図7】(a)入力画像の変化と、(b)従来法による
背景画像の変化と、(c)本発明により得られる背景画
像の変化とを、対比して示した第1の概念図である。
【図8】(a)入力画像の変化と、(b)従来法による
背景画像の変化と、(c)本発明により得られる背景画
像の変化とを、対比して示した第2の概念図である。
【符号の説明】
101 入力画像 102 背景差分 103 背景画像 104 画像全体における一様変化成分の計算 105 背景差分画像 106 画像全体の一様変化成分による背景画像の更新 107 画像全体の一様変化成分 108 局所変化成分による背景画像の更新 201 入力画像 202 背景差分 203 背景領域の判定 204 背景差分画像 205 背景画像 206 背景領域サイズの大小判定 207 画像全体における一様変化成分の計算 208 背景領域マスク 209 背景領域における一様変化成分の計算 210 一様変化成分 211 一様変化成分による背景画像の更新 212 局所変化成分による背景画像の更新 301 入力画像 302 背景差分 303 背景差分画像 304 移動物体の予測結果 305 背景領域の判定 306 背景画像 307 背景領域サイズの大小判定 308 画像全体における一様変化成分の計算 309 背景領域マスク 310 背景領域における一様変化成分の計算 311 一様変化成分 312 一様変化成分による背景画像の更新 313 局所変化成分による背景画像の更新 314 移動物体の認識 315 移動物体の認識結果 316 次フレームにおける移動物体の予測 401 入力画像記憶手段 402 背景差分画像記憶手段 403 背景差分画像記憶手段 404 一様変化成分算出手段 405 背景画像記憶手段 406 制御手段 407 一様変化成分記憶手段 408 一様変化成分による背景画像更新手段 409 局所変化成分による背景画像更新手段 501 入力画像記憶手段 502 背景差分手段 503 背景領域判定手段 504 背景差分画像記憶手段 505 制御手段 506 画像全体における一様変化成分算出手段 507 背景画像記憶手段 508 背景領域マスク記憶手段 509 背景領域サイズの大小判定手段 510 一様変化成分記憶手段 511 背景領域における一様変化成分算出手段 512 一様変化成分による背景画像更新手段 513 局所変化成分による背景画像更新手段 601 入力画像記憶手段 602 背景差分手段 603 背景領域判定手段 604 背景差分画像記憶手段 605 予測データ記憶手段 606 背景領域マスク記憶手段 607 背景領域サイズの大小判定手段 608 制御手段 609 画像全体における一様変化成分算出手段 610 背景画像記憶手段 611 一様変化成分記憶手段 612 背景領域における一様変化成分算出手段 613 一様変化成分による背景画像更新手段 614 局所変化成分による背景画像更新手段 615 予測手段 616 認識結果記憶手段 617 移動物体認識手段

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 当該時点のフレーム画像と該フレーム画
    像の1フレーム前に生成された背景画像との相互に対応
    する画素値間の差分を画素値とする背景差分画像を生成
    する工程と、 前記背景差分画像の全画素値の平均をとることにより当
    該時点の前記フレーム画像の全体における一様変化成分
    を計算する工程と、 前記背景画像の各画素値に前記一様変化成分を加えるこ
    とにより前記背景画像を更新する工程と、 さらに、前記入力画像および前記背景画像の対応する画
    素値とに基づき前記背景画像を更新する工程とを具備
    し、 当該時点のフレーム画像に対応する背景画像を生成する
    ことを特徴とする背景画像生成方法。
  2. 【請求項2】 前記背景差分画像のデータS(x,y)
    は、時刻tの入力画像および背景画像の座標(x,y)
    における画素値を、それぞれIt (x,y)、B
    t (x,y)(0≦x<X,0≦y<Y)とし、式
    (1)により求め、 S(x,y)=It (x,y)−Bt-1 (x,y) …(1) 前記一様変化成分は、式(2)において全画素値の平均
    all を求めた後、 Aall =(1/XY)ΣS(x,y) 但し、1≦x<X,1≦y<Y …(2) 計算式(3)により得る、 Bt (x,y)=0 ;Bt-1 (x,y)+Aall <0のとき =N−1 ;Bt-1 (x,y)+Aall >N−1のとき =Bt-1 (x,y)+Aall ;それ以外のとき 但し、Nは階調数 …(3) ことを特徴とする請求項1記載の背景画像生成方法。
  3. 【請求項3】 現在の入力画像と現在の1フレーム前に
    生成された背景画像との対応する画素値の差分を画素値
    とする背景差分画像を生成する工程と、 前記背景差分画像に基づき各画素が背景領域に所属する
    か否かを判定することにより各画素の背景領域への所属
    の有無を記述する背景領域マスクを生成する工程と、 背景領域における一様変化成分として2つの場合があ
    り、第1の場合として前記背景領域マスクにおいて背景
    領域に所属すると記述されている画素群の数が閾値以上
    ならば当該画素群に対応する前記背景差分画像の画素値
    の平均を算出し、第2の場合として前記背景領域マスク
    において背景領域に所属すると記述されている画素数に
    基づいて背景領域が小さいと判断されたならば前記背景
    差分画像の全画素の平均値を算出する工程と、 前記背景画像の各画素値に前記一様変化成分を加えるこ
    とにより前記背景画像を更新する工程と、 さらに、前記背景領域マスクで背景領域に所属すると記
    述されている画素群において前記入力画像および前記背
    景画像の対応する画素値とに基づき前記背景画像を更新
    する工程とを具備し、現在の背景画像を生成することを
    特徴とする背景画像生成方法。
  4. 【請求項4】 現在の入力画像と現在の1フレーム前に
    生成された背景画像との対応する画素値の差分を画素値
    とする背景差分画像を生成する工程と、 前記背景差分画像および後述の移動物体の予測結果に基
    づき各画素が背景領域に所属するか否かを判定すること
    により各画素の背景領域への所属を記述する背景領域マ
    スクを生成する工程と、 背景領域における一様変化成分として2つの場合があ
    り、第1の場合として前記背景領域マスクにおける背景
    領域に所属すると記述されている画素群の数が閾値以上
    ならば、当該画素群に対応する前記背景差分画像の画素
    値の平均を算出し、第2の場合として前記背景領域マス
    クにおける背景領域に所属すると記述されている画素数
    に基づいて背景領域が小さいと判定されたならば前記背
    景差分画像の全画素の平均値を算出する工程と、 前記背景画像の各画素値に前記一様変化成分を加えるこ
    とにより前記背景画像を更新する工程と、 および、前記背景領域マスクで背景領域に所属すると記
    述されている画素群において前記入力画像および前記背
    景画像の対応する画素値とに基づき前記背景画像を更新
    することにより現在の背景画像を生成する工程と、 前記入力画像および前記背景画像に基づき移動物体を認
    識する工程と、 移動物体の認識結果に基づき現在の次のフレームにおけ
    る移動物体を予測する工程とを具備し、移動物体の予測
    結果を用いて現在の背景画像を生成することを特徴とす
    る背景画像生成方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも入力画像、背景画像、背景差
    分画像、一様変化成分の各データを記憶する記憶手段
    と、 前記記憶されている入力画像および背景画像の各データ
    を参照して背景差分画像を生成して前記記憶手段に記憶
    する背景差分画像生成手段と、 前記背景差分画像を参照して一様変化成分を算出して前
    記記憶手段に記憶する一様変化成分算出手段と、 前記一様変化成分を参照して前記記憶されている背景画
    像を更新する一様変化成分による背景画像更新手段と、 前記記憶されている入力画像を参照して前記記憶されて
    いる背景画像を更新する局所変化成分による背景画像更
    新手段と、 前記各処理の動作を制御する制御手段とを具備し、一様
    変化成分および局所変化成分を用いて背景画像を逐次更
    新することを特徴とする背景画像生成装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも入力画像、背景画像、背景差
    分画像、一様変化成分、背景領域マスクの各データを記
    憶する記憶手段と、 該記憶手段に記憶されている入力画像および背景画像の
    対応する画素値間の差分値である背景差分画像を生成す
    る背景差分手段と、 前記背景差分画像を参照して各画素が背景領域に所属す
    るか否かを判定することにより各画素の背景領域への所
    属を記述する背景領域マスクを生成する背景領域判定手
    段と、 前記背景差分画像を参照して画像全体の一様変化成分を
    算出する一様変化成分算出手段と、 前記背景領域マスクを参照して背景領域サイズの大小判
    定をする背景領域サイズの大小判定手段と、 前記背景領域マスクで背景領域に所属すると記述されて
    いる画素群に対応する画素値の平均を背景領域における
    一様変化成分として算出する背景領域における一様変化
    成分算出手段と、 前記一様変化成分に基づいて前記背景画像を更新する一
    様変化成分による背景画像更新手段と、 前記入力画像および前記背景領域マスクに基づいて前記
    記憶されている背景画像を更新する局所変化成分による
    背景画像更新手段と、 前記各処理動作を制御する制御手段とを具備し、前記背
    景領域マスクの状態に基づいて背景画像を逐次生成する
    ことを特徴とする背景画像生成装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも入力画像、背景画像、背景差
    分画像、一様変化成分、背景領域マスク、予測マスク、
    予測データ、認識された移動物体の各データを記憶する
    記憶手段と、 該記憶手段に記憶されている入力画像と背景画像との対
    応する画素間の差分値である背景差分画像を生成する背
    景差分手段と、 前記背景差分画像および予測データを参照して各画素が
    背景領域に所属するか否かを判定することにより各画素
    の背景領域への所属を記述する背景領域マスクを生成す
    る背景領域判定手段と、 前記予測データから予測された車両の位置を指定する予
    測マスクを生成する予測マスク生成手段と、 前記背景差分マスクおよび前記予測マスクを参照して前
    記背景領域マスクを更新する背景領域マスク生成手段
    と、 前記背景差分画像の全画素値の平均値を求めることによ
    り画像全体の一様変化成分を算出する画像全体における
    一様変化成分算出手段と、 前記背景差分マスクおよび前記予測マスクに基づき背景
    領域マスクを生成する背景領域マスク生成手段と、 前記背景領域マスクにおける背景領域に所属すると記述
    されている画素数に基づいて背景領域の大小を判定する
    背景領域サイズの大小判定手段と、 前記背景差分画像において、前記背景領域マスクで背景
    領域に所属すると記述されている画素群に対応する画素
    値の平均を背景領域における一様変化成分として算出す
    る背景領域における一様変化成分算出手段と、 前記一様変化成分に基づいて前記記憶している背景画像
    を更新する一様変化成分による背景画像更新手段と、 前記入力画像および前記背景領域マスクに基づいて前記
    記憶されている背景画像を更新する局所変化成分による
    背景画像更新手段と、 前記入力画像および前記背景画像に基づいて移動物体を
    認識する移動物体認識手段と、 前記移動物体に基づいて次に背景画像を更新する時点に
    おける移動物体の位置を予測する予測手段とを具備し、
    背景画像を逐次生成することを特徴とする背景画像生成
    装置。
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