JP2949510B2 - 配電線搬送受信信号抽出方式 - Google Patents
配電線搬送受信信号抽出方式Info
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- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Noise Elimination (AREA)
Description
あるフィーダに注入された信号の受信信号抽出方式に関
する。
用周波の高調波雑音,白色雑音,負荷変動による雑音な
ど多くの雑音が受信波形に含まれており、信号伝送速度
を上げようとする場合は、必要な信号以外の帯域の雑音
はフィルタを使用して除いたり、商用周波の高調波に対
してもフィルタにより除去する方法などが行われている
が、信号と同じ帯域内にありかつレベルも大きい雑音が
ある場合にはフィルタの効果だけでは不充分である。そ
こでS/N比を大きくとるために必要とする信号の送信レ
ベルを上げる方法もあるが、これには電力設備及び保護
装置等に悪影響を及ぼす恐れがあるために信号の送信レ
ベルは制限されて有効ではない。
タの使用及び信号の送信レベルを上げる方法の何れも充
分な効果を発揮できない。なお、信号の伝送速度を上げ
ると、信号帯域幅を広げる必要があるため、帯域内雑音
は増加し、ビット誤り率が高くなる。従って誤り率をあ
る程度以下に抑えるためには現状以上に伝送速度を上げ
られないという問題があった。
レベルが大きくまた信号周波数成分と同じ成分をもつ雑
音を含む波形から受信信号の抽出ができ、信号伝送速度
の高速化と高信頼性のシステムを可能にすることを目的
とするものである。
間電圧あるいは配電線路に流れる電流から、各々線路間
の伝達函数をモデル化しておき、雑音を含んだ信号の受
信時にこのモデルを利用して、必要とする信号の帯域内
に含まれる雑音を推定、除去し、必要とする信号のみを
抽出するようにしたものである。
た信号周波数成分と同じ成分をもつ雑音に対しても、雑
音を含んだ受信波形から必要とする信号を抽出すること
ができる。
り、第1図(a)は配電線搬送の信号無伝送時の場合
を、また第1図(b)はフィーダ(A)で信号伝送の場
合を示している。第1図において、1はフィーダ
(A)、2はフィーダ(B)、3はフィーダ(C)、4
は主幹、5は商用周波電源電圧、6はノイズ電圧、ZSは
電源インピーダンス、Z1,Z2,Z3はそれぞれフィーダ
(A),(B),(C)の負荷インピーダンス(信号無
伝送時)、Z1Sはフィーダ(A)の信号伝送時の負荷イ
ンピーダンスである。
周波電圧(V)5とノイズ電圧(VN)6とがあり、フィ
ーダ(A)1,(B)2,(C)3にはそれぞれ負荷インピ
ーダンスZ1,Z2,Z3が接続され、各フィーダ(A)1,
(B)2,(C)3にはそれぞれX1(t1),X2(t1),X
3(t1)の電流が流れ、主幹4にはXM(t1)の電流が流
れている。次に第1図(b)において、フィーダ(A)
1の負荷インピーダンスZ1Sを、Z1S=Z1(t)+ΔZSの
ように信号に応じて変化させると、これによって信号電
流XSが流れる。このとき、フィーダ(A)1にはノイズ
分を含む負荷電流X1と信号電流XSの和X1S(t2)=X1(t
2)+XS(t2)が流れる。また、フィーダ(B)及びフ
ィーダ(C)3は、負荷のインピーダンスZ2,Z3はその
間ほとんど変化しないと考え、ノイズ電圧(VN)6によ
る成分も含んだ電流X2S(t2)がフィーダ(B)2に、
また電流X3S(t2)がフィーダ(C)3に流れる。
負荷インピーダンスZ1,Z2,Z3及びノイズ電圧(VN)6は
時間的に変化するが、その変動周波数はノイズ電圧
(VN)6の方が高いため、負荷インピーダンスZ1,Z2,Z3
は略々一定とする。
間の電流は互いに干渉しない。
ーダ(A)1,(B)2,(C)3及び主幹4に流れる電流
X1(t1),X2(t1),X3(t1),XM(t1)は次のように表
すことができる。
(A)1の負荷インピーダンスZ1Sの変化によって信号
を注入した場合、各フィーダ(A)1,(B)2,(C)3
及び主幹4に流れる電流をそれぞれX1S(t2),X
2S(t2),X3S(t2),XMS(t2)とすると、 また、VN(t2)V(t2),Z1≫ΔZS 上記(1−1)式ないし(1−4)式から、フィーダ
(A)1とフィーダ(B)2,(C)3及び主幹4に流れ
る電流の比を求めると、 また、(2−1)式ないし(2−4)式により、 (3−1)式と(4−1)式から 同様に(3−2)式と(4−2)式から また、(3−3)式と(4−3)式から 上記から、一般にn回路のフィーダがある場合には、
信号無伝送時に各フィーダに流れる電流X1(t1),X2(t
1),X3(t1)……Xn(t1)の測定値と信号伝送時各フィ
ーダに流れる電流X1S(t2),X2S(t2),X3S(t2)……X
nS(t2)の測定値から信号電流XS(t2)を算出すること
ができる。
れる電流X1(t1),X2(t1),X3(t1)……Xn(t1),XM
(t1)を、 t1=t11,t12……t1mのサンプリング時刻毎に得られた
時系列データとして次のように表し、 上記時系列データを用いて、(3−1)式ないし(3−
3)式で求めたようにインピーダンス比を表すと、 となり、(5−1),(5−2)式の中のX1(t1)/X2
(t1)などの電流比の代りにZ2/Z1などのインピーダン
ス比を使用する。具体的には、測定電流の時系列データ
からモデルによってパラメータ同定を行い、上記インピ
ーダンス比の推定値を求める。このようにして求められ
たインピーダンス比の推定値を、 〔2/Z1〕,〔3/Z1〕……〔n/Z1〕と表し、この値
を用いて、(5−1),(5−2),(5−3)式によ
って信号電流XS(t2)を求めたと同様にして、一般にn
回路のフィーダがあるとした場合には、次式のようにXS
(t2)が求まる。
1,e1,……en,emが正規分布であると仮定すると、信号電
流の推定値は(6−1),(6−2)…(6−(n−
1)),(6−M)式の平均値を求め、これを信号電流
XS(t2)の最適推定値として採用する。この推定値を と表すと、 となる。
り、母線電圧を利用した例である。第2図(a)は配電
線搬送の信号無伝送時の場合を、また第2図(b)はフ
ィオダ(A)で信号伝送時の場合を示している。第2図
において、第1図と同一の番号及び記号はそれぞれ第1
図の対応する番号及び記号と同じである。また、X
V(t1)は信号無伝送時の母線電圧、XVS(t2)は信号伝
送時の母線電圧を示す。
N(t2)≪V(t2)と考えられるので(9)式は ΔZ/Z1 2 V(t2)はフィーダ(A)1に流れる信号電流
であるから と(9)式は (8)式と(10)式とから (11)式から、信号無伝送時の測定データ,フィーダ
(A)1の電流X1(t1)と母線電圧XV(t1)と、信号伝
送時の測定データ,フィーダ(A)1電流X1S(t2)と
母線電圧XVS(t2)とを用いて信号電流XS(t2)を求め
ることができることがわかる。
実施例の場合と同様に、t1=t11,t12,……t1mの各時刻
におけるX1およびXVの時系列データを夫々次のように表
すと、 〔X1〕=X1(t11),X1(t12),……X1(t1m) 〔XV〕=XV(t11),XV(t12),……XV(t1m) これらの時系列データを用いて、インピーダンスの逆比 と表し、これをフィーダで電流の場合と同様にモデルに
よってパラメータ同定を行う。パラメータ同定によって
得られた推定値を とすると(11)式より が得られる。この結果を(7)式に加味して使用するこ
とができる。(7)式に加えて平均すると次の式を得
る。
め方を例にとって説明する。他のモデルも同様にして求
めることができる。第3図はインピーダンス比の推定値
(〔2/Z1〕)のモデルを示している。第3図におい
て、31はインピーダンス比の推定値のモデル(〔2/
Z1〕)、32は1サンプルタイム遅延素子、33はサンプル
乗算回路、34は総和回路、35は減算器、36は自乗回路で
ある。
X2(t1)を使ってモデル出力X1M2(t1)が、t1=t11,t
12,t13,…t1nの各時刻でX1(t1)の計測値との誤差の自
乗和が最小になるようにパラメータa1,a2…amを決定す
るものである。このように、モデルの決定法は一般のノ
イズキャンセラに用いられる方法と同じ方法を用いる。
1)〜(6−n),(6−M),(7),(13)式か
ら、信号が注入された場合の各フィーダ及び主幹の測定
電流X1S(t2),X2S(t2),……XnS(t2),XMS(t2)と
測定母線電圧XVS(t2)から信号電流の最適な推定値 を求めることができる。
41ないし45はインピーダンス比推定値のモデル、46は減
算器、47は 作成回路、48は総和回路、49は である。
2S,X3S,……XnS,XVS,XMSのうち一部を選定して使用する
ことも勿論可能である。
が大きくまた信号周波数成分と同じ成分をもつ雑音を含
んでいる場合でも、各フィーダに流れる電流と線間電圧
から雑音を推定,除去して信号を抽出することができ
る。従って、配電線搬送の伝送速度と信頼性を上げるこ
とができるという効果を有する。
他の実施例の原理図、第3図は本発明の実施例における
インピーダンス比の推定値のモデルの求め方の図、第4
図は信号電流の最適推定値を求めるブロック線図であ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】各配電線路の線間電圧あるいは配電線路に
流れる電流から、各々の線路間の伝達函数をモデル化す
る手段と、信号の受信時に前記モデルを利用して受信波
形に含まれる雑音を推定する手段とを用いて、受信波形
から必要信号のみを抽出することを特徴とする配電線搬
送受信信号抽出方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5190690A JP2949510B2 (ja) | 1990-03-05 | 1990-03-05 | 配電線搬送受信信号抽出方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5190690A JP2949510B2 (ja) | 1990-03-05 | 1990-03-05 | 配電線搬送受信信号抽出方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03254526A JPH03254526A (ja) | 1991-11-13 |
JP2949510B2 true JP2949510B2 (ja) | 1999-09-13 |
Family
ID=12899921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5190690A Expired - Lifetime JP2949510B2 (ja) | 1990-03-05 | 1990-03-05 | 配電線搬送受信信号抽出方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2949510B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4545521B2 (ja) * | 2004-03-31 | 2010-09-15 | 財団法人ソフトピアジャパン | 電力線を利用した多元接続装置及び方法 |
US7865169B2 (en) | 2006-11-07 | 2011-01-04 | Ibeden company, Ltd. | Multiple access apparatus and method using power line |
CN113746097B (zh) * | 2021-09-27 | 2023-09-29 | 杭州电力设备制造有限公司 | 一种电力系统分析方法、系统、设备及存储介质 |
-
1990
- 1990-03-05 JP JP5190690A patent/JP2949510B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03254526A (ja) | 1991-11-13 |
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