JP2949447B2 - 自動車の燃料タンクからの燃料流出防止、兼燃料蒸気放出装置 - Google Patents

自動車の燃料タンクからの燃料流出防止、兼燃料蒸気放出装置

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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、長時間の高速走行、高温時の長時間駐車
などの自動車の燃料タンクの内圧が高まり、燃料タンク
が膨張変形し、遂には破裂するのを防止するために燃料
蒸気(ガソリン蒸気)を常時はキャニスタを経て放出、
自動車の走行中の急旋回時に、急傾斜地での駐車時、或
いは自動車が転覆したときに燃料自体(ガソリン)が燃
料タンクから流出するのを防止する自動車の燃料タンク
からの燃料流出防止、兼燃料蒸気放出装置に関する。
〈従来の技術〉 従来の公知のこのような装置には第2,3図に示すもの
がある。これは、扁平ケース1を浅い皿形下壁2と構成
する上壁3にフロート4を囲むための、下端が皿形下壁
の底に近くに達する包囲壁5を垂設すると共に、該包囲
壁5が囲む上壁3の中心部に燃料蒸気の排気口6を開設
し、前記包囲壁5内には上記排気口6に下から突入した
該排気口を閉じる弁頭7を上面に備えたフロート4と、
燃料によって敏感にフロート4を持ち上げるばね8とを
収容し、且つ該包囲壁5の下端を通液孔9を有する底蓋
10で塞いでフロート室11を形成し、皿形下壁2と上壁3
の周縁部2′,3′同志を重ねて溶着などの気密に結合し
てある。尚、皿形下壁2、上壁3、フロート4は夫々プ
ラスチックの成形品である。
そして、扁平ケース1を燃料タンク上に溶着などで固
定し、皿形下壁2に設けた接続筒12と燃料タンクの内部
の上方空間を配管で接続することにより皿形下壁の内部
の燃料タンクの内部を連通し、且つ上壁3上に排気口6
と連通するように設けた接続筒13を配管でキャニスタに
接続する。尚、フロート4には上下方向に貫通した放射
状の開口4′を多数設けて燃料蒸気が該開口4′を下か
ら上に通過できるように、且つ、底蓋10にはフロート4
の下面中心部の窪みを下から支持してフロートの下面を
底蓋の上面から上に僅かに離す台座10′設けてある。
常時はフロート4は底蓋10の台座10′上に支持され、
弁頭7は排気口6から下に離れているため、燃料タンク
の内圧が上昇すると、燃料蒸気は皿形下壁2の内部に入
り、更に底蓋の通液孔9からフロート室11の内部に下か
ら入り、フロート4の外周と包囲壁5の内周の隙間、及
びフロートに設けた放射状の開口4′を立ち昇り、フロ
ート室の上部か排気口6を経てキャニスタに行き、キャ
ニスタで処理されて外に放出される。従って、長時間の
高速走行、高温時の長時間駐車などで燃料タンクの内圧
が高まっても、燃料タンク膨張、破裂することはない。
又、走行中の急旋回、急傾斜地での駐車により一時的
に燃料タンクから皿形下壁2の内部に燃料が流入し、底
蓋の通液孔9からのフロート室11の内部に入るとフロー
ト4はその浮力と、ばね8の押上力で敏感に浮上し、弁
頭7で排気口6を下から閉じる。従って、燃料蒸気の放
出は止むが、燃料の流出は防げる。そして急旋回が止
み、或いは急傾斜地の駐車が終わると燃料はフロート室
11内から皿形下壁の内部を経て燃料タンクに戻るため、
フロート4はばね8を自重で圧縮して下降し、弁頭7は
再び排気口6から下に離れる。しかし、このとき燃料タ
ンクの内圧が一定圧力AKg/cm2以上であるとその圧力が
フロート4に下から作用するので、フロートは下降せ
ず、弁頭7は排気口6を閉じたままになり、燃料タンク
内の燃料をキャニスタに排気して内圧を下げることがで
きなくなる。
〈発明が解決しようとする課題〉 これを防止するため、従来の装置では上壁3に排気口
6と並列に上記一定圧力AKg/cm2より低いBKg/cm2で開弁
されるリリーフ弁14が設けてある。このリリーフ弁14
は、上壁3の、包囲壁5が囲む内部に開口した弁座15を
塞ぐボール16と、このボール16を弁座に押付けるスプリ
ング17とからなり、上記ボールと、スプリングの収容部
18は排気口6から接続筒13に至る通路19に通じている。
従って、走行中の急旋回、急傾斜地での駐車よりフロ
ートが燃料で浮上し、弁頭7が排気口6を閉じていると
きに燃料タンクの内圧がBKg/cm2になると、その内圧を
受けてボール16はスプリング17に抗してリリーフ弁14を
開き、燃料蒸気をキャニスタに排気するので、燃料タン
クの内圧はフロートを下降させない一定圧力AKg/cm2
で高まることはない。
しかし、このことは燃料を外に流出させない従来装置
の燃料保持圧はBKg/cm2であって、急旋回時などで燃料
タンクの内圧がBKg/cm2を越えると燃料リリーフ弁14か
ら外に流出する危険を有することを意味する。又、この
従来装置にはリリーフ弁を組込む必要があり、構造が複
雑で、製作に手数を擁する。
〈課題を解決するための手段〉 そこで本発明は従来装置をリリーフ弁を使用しないで
燃料保持圧高く、且つ製作も容易な燃料流出防止、兼燃
料蒸気放出装置を提供することを目的に開発したのであ
って、自動車の燃料タンク上に設置され、該燃料タンク
の内部と連通した扁平ケースの上壁に燃料蒸気の排気口
を設けると共に、該扁平ケース内に流入する燃料によっ
て浮上し、蒸気排気口を下から閉じる鞭頭を備えたフロ
ートを扁平ケース内に収容した自動車の燃料タンクから
の燃料流出防止兼燃料蒸気放出装置において、 前記扁平ケースの下壁に上記フロートの昇降をガイド
する通液可能な案内壁を立設し、この案内壁の上端にフ
ロートの浮上を制限するストッポを設けたことを特徴と
する。
〈実 施 例〉 図示の実施例において、1は扁平ケースで、従来装置
と同様に浅い皿形下壁2と、上壁3の周縁部2′,3′を
重ねて結合することにより構成され、皿形下壁2は接続
筒12を有し、上壁3は排気口6、接続筒13を有するが、
包囲壁5、リリーフ弁14は設けらていない。
フロート4は従来装置の同じで、皿形下壁2にはこの
フロートの昇降をガイドする案内壁21が底から立設して
あり、案内壁21はこの実施例で円筒形であるため下端の
回りに通液孔22が複数開設してある。そして、案内壁21
の上端には内向きに張出し、フロートの上面を受止めて
フロートの浮上を制限するストッパ23を設ける。ストッ
パ23は案内壁の上端部内周に環状に設けであるが、例え
ば円周方向に等間隔に3個又はそれ以上、分散して放射
状に設けてもよい。
又、皿形下壁2と、ストッパ2Bを備えた案内壁21は成
形の都合上、別々に成形し、皿形下壁の底の上に通液孔
22を下端に有する案内壁21を組み立てて立設するように
してもよい。
皿形下壁2、上壁、フロート4はプラスチック、例え
ば耐ガソリン性に優れたPOMで成形する。
この装置の作動は基本的には従来装置の同じであっ
て、常時はフロート4は皿形下壁の底に設けた台座2″
上に支持され、弁頭7は排気口6から下に離れているた
め、燃料タンクの内圧が上昇すると、燃料蒸気は皿形下
壁2の内部に入り、ストッパ23と上壁3の隙間や、通液
孔22から案内壁21の内部に入り、フロートの外周の案内
壁21の内周との隙間やフロートの開口4′を通って排気
口6からキャニスタに流れ、長時間の高速走行、高温時
の長時間駐車などで燃料タンクの内圧が高まっても、燃
料タンクが膨張、破裂することはない。
又、走行中の急旋回、急傾斜地での駐車により一時的
に燃料タンクから皿形下壁2の内部に燃料が流入し、案
内壁の通液孔22から案内壁の内部に入ると、フロート4
はストッパ23に上面が当接するまで、浮力とばね8の押
上力で敏感に浮上し、弁頭7で排気口6を下から閉じ
る。従って、燃料蒸気の放出は止むが、燃料の流出は防
げる。そして、急旋回が止み、或いは急傾斜地の駐車が
終わると燃料は案内壁21内から皿形下壁の内部へ経て燃
料タンクに戻るため、フロート4はばね8を自重で圧縮
して下降し、弁頭7は再び排気口6から下に離れる。
しかし、このとき燃料タンクの内圧がAKg/cm2ある
と、その圧力がフロート4に下から作用するので、フロ
ートは下降せず、弁頭7は排気結6を閉じたままにな
る。従来装置ではフロート4を収容したフロート室11は
上壁に垂設してあるため、燃料タンクの内圧が更に上昇
し、その影響で上壁3が上向きに膨らむと、フロート4
と、フロート室11は引上げられ、弁頭7は排気口6を閉
じたままになっているが、この装置では上端にストッパ
23を有する案内壁21は皿形下壁の底に立設されて、上壁
3が上向きに膨らむとのは無縁である。
従って、その後の内圧の上昇で上壁3が第1図破線に
示すように上向きに膨らみ、フロートが引上げられよう
とすると、案内壁の上端のストッパ23はフロートの上面
を受止め、フロートが上壁の膨らみに追従して上がるの
を制止するための弁頭7は排気口6から剥され、フロー
トは自重で降下し、燃料蒸気を排気口6からキャニスタ
に放出して燃料タンクの内圧を下げる。
燃料タンクの内圧が、AKg/cm2より高いCKg/cm2に高ま
って上壁3が膨らんだときに、上壁の膨らみにフロート
4が追従するのをストップ23が制止し、弁頭7を排気口
6から剥すようにするには、降下しているフロートが弁
頭7で排気口6を閉じるために浮上してストッパ23で浮
上を制止されるまでの浮上距離Aと、上壁が膨らんでい
ないときの皿形下壁の底から上壁下面までの高さBと、
燃料タンクの内圧がCKg/cm2になって上壁が上向きに膨
らんだとき(第1図破線)の皿形下壁の底から上壁下面
までの高さCとを上壁の厚さ、材質を考慮して適切に定
めればよい。
〈発明の効果〉 こうして本発明によれば扁平ケース1内に燃料が流入
し、フロート4が浮上して弁頭7で排気口6を閉じてい
る間に、燃料タンクの内圧が高まったとき、この内圧が
所定の大きさに達すると、ストッパ23がフロートの上昇
を制止して弁頭7を排気口6から剥し、フロートを下降
させる。これにより燃料蒸気を排気口6からキャニスタ
に放出して燃料タンクの内圧を下げることができる。一
般に燃料タンクの保証圧力はCKg/cm2、であるので、燃
料タンクの内圧がCkg/cm2、或いはその少し手前まで高
まったときにストップでフロートを下降させるようにす
ることにより自動車の急旋回時での装置の燃料保持圧を
CKg/cm2,或いはその少し手前まで保証でき、燃料外部流
出防止能力を従来装置にくらべて著しく高まることがで
きる。
そして、従来装置のリリーフ弁は組込まないため、構
成部品の点数が少なくなると共に、組立ての手数も省け
るので、コストダウンできるメリットもある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の装置の一実施例の断面図、第2図は従
来装置の断面図、第3図は第2図の斜視図である。 図中、1は扁平ケース、2はその皿形下壁、3は上壁、
4はフロート、6は排気口、7はフロートの弁頭、21は
案内壁、22はその通液孔、23はストッパを示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車の燃料タンク上に設置され、該燃料
    タンクの内部と連通した扁平ケースの上壁に燃料蒸気の
    排気口を設けると共に、該扁平ケース内に流入する燃料
    によって浮上し、蒸気排気口を下から閉じる弁頭を備え
    たフロートを扁平ケース内に収容した自動車の燃料タン
    クからの燃料流出防止兼燃料蒸気放出装置において、 前記扁平ケースの下壁に上記フロートの昇降をガイドす
    る通液可能な案内壁を立設し、この案内壁の上端にフロ
    ートの浮上を制限するストッパを設けたことを特徴とす
    る自動車の燃料タンクからの燃料流出防止、兼燃料蒸気
    放出装置。
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KR20120016097A (ko) * 2009-04-23 2012-02-22 이너지 오토모티브 시스템즈 리서치 (소시에떼 아노님) 내크립성이 향상된 플라스틱 연료탱크 및 그 제조 방법
DE102011106006B4 (de) * 2011-06-30 2019-05-16 Audi Ag Verfahren zum Betreiben eines Kraftstoffsystems sowie Kraftstoffsystem
DE102011106008B4 (de) * 2011-06-30 2018-10-31 Audi Ag Verfahren zum Betreiben eines Kraftstoffsystems sowie Kraftstoffsystem

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