JP2949143B2 - かき取り体 - Google Patents

かき取り体

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JP2949143B2
JP2949143B2 JP14805691A JP14805691A JP2949143B2 JP 2949143 B2 JP2949143 B2 JP 2949143B2 JP 14805691 A JP14805691 A JP 14805691A JP 14805691 A JP14805691 A JP 14805691A JP 2949143 B2 JP2949143 B2 JP 2949143B2
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squeegee
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一男 佐藤
巴治 鷲野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクリーン印刷におけ
スキージーやグラビア印刷におけるドクターブレード
として用いられるかき取り体に関する。
【0002】
【従来の技術】スクリーン印刷においては、スクリーン
版上に供給されたインキは、版表面を加圧しながら摺動
するスキージーによって、スクリーン版を通して必要な
量だけ被印刷体に刷り移されるが、同時に、余分なイン
キはスキージーによってかき取られる必要がある。した
がって、このスキージーには、スクリーン版表面との間
に隙間を作らずスクリーン版表面に良好に密着してイン
キを洩らさずにかき取れるだけの弾力性が要求される。
また、スクリーン版を傷つけないために、スキージーは
余り強い力でスクリーン版に押しつけることはできない
が、適度な押しつけ力でもって上記のようなかき取り効
果を得るためには、接触面積を小さくしてスクリーン版
に対する面圧を上げる必要がある。しかし面圧が高くな
ると、繰り返し使用されるスキージーとしては耐摩耗性
が要求される。
【0003】このような要求特性を有するスキージーの
材質として、従来、一般にゴムが用いられている。とこ
ろが、ゴムからなるスキージーの場合、上記かき取り効
果を向上させるための、弾力性と接触面積を小さくする
こととの調和が難しく、十分なかき取り効果が得られな
いおそれがある。つまり、スクリーン版への密着性を高
めるためにスキージーの弾力性を大きくすると、接触面
積が大きくなり面圧が低下してかき取り効果が低減し、
弾力性が小さくなりすぎると、スクリーン版との間に隙
間部分が生じかき取るべきインキが洩れてしまう。ま
た、ゴムは一般にそれ程耐摩耗性が高くないので、接触
面積が小さくなると摩耗しやすくなり、スキージーの寿
命が急激に低下する。
【0004】また、スチール製や、セラミック製あるい
はセラミックコーティングしたスキージーも検討されて
いるようであるが、スチールの場合一般にその表面にク
ロムメッキ等が必要となり、セラミック、セラミックコ
ーティングの場合先端に割れが生じたり、相手を傷つけ
たりするおそれがある。また、いずれの場合にも、適度
な弾力性をもたせるのが難しい。
【0005】また、グラビア印刷において用いられるド
クターブレードにも、版表面上の余分なインキをかき落
とす、上記スキージーと類似の機能が要求される。そし
て、従来のドクターブレードは、一般に鋼板刃から構成
されているが、上述のスキージーにおける場合と同様の
問題があり、適度な弾力性と高い耐摩耗性を兼ね備え
た、しかも相手物を傷つけることのない、より適切なも
のが望まれている。
【0006】さらに、スキージーやドクターブレードと
は異なるが、たとえば超クリーンルームの掃除に用いら
れるスクレーパにも似たような問題がある。超クリーン
ルームにおいては、壁面や床面、器物外面等に付着する
塵埃は微細なものに限られるが、これら微細な塵埃は、
一担付着するとその除去は、単なる吸引式掃除器ではか
なり困難となる。そのため、通常、先端を鋭角に形成し
たスクレーパでかき取るようにしている。このようなか
き取り体においても、やはり、上述のスキージーにおけ
る場合と同様の問題があり、適度な弾力性と高い耐摩耗
性を兼ね備えた、しかも相手物を傷つけることのない、
より適切なものが望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の如き
実情に鑑み、とくにスクリーン印刷におけるスキージー
やグラビア印刷におけるドクターブレード用として、
度な弾力性と高い耐摩耗性を兼ね備え、しかも相手物を
傷つけることのない、優れた特性をもつかき取り体を提
供することを目的をする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
かき取り体は、ポリアミドイミド樹脂またはポリイミド
系樹脂から構成され、スクリーン印刷におけるスキージ
ーやグラビア印刷におけるドクターブレードとして構成
される。
【0009】本発明でポリアミドイミド樹脂とは、下記
化1の一般式で表される樹脂をいう。このポリアミドイ
ミド樹脂を用いて、押出成形機により直接かき取り体を
成形するか、あるいは、ブロック体もしくはシートを成
形し、ポストキュアー後、打抜きプレスを用いかき取り
体の形状に打ち抜いて製造することができる。またポリ
アミドイミド樹脂を用いて、射出成形してかき取り体を
成形し、その後ポストキュアーすることによっても製造
することができる。
【0010】
【化1】
【0011】本発明でポリイミド系樹脂とは、例えば下
記化2の一般式で表すことができるポリアミノビスマレ
イミド樹脂をいう。ポリイミド系ポリマーを通常の熱硬
化性樹脂の成形法として使用されている、圧縮成形、ト
ランスファー成形などの成形法でかき取り体に成形し、
その後ポストキュアーして製造することができる。
【0012】
【化2】
【0013】
【作用】このような樹脂からなる本発明のかき取り体
は、適度な弾力性と高い体摩耗性を併せもつ。弾力性を
有することにより、かき取り体は、相手物、たとえばス
クリーン印刷用スキージーにあってはスクリーン版、グ
ラビア印刷にあってはドクターブレード、超クリーンル
ーム掃除用スクレーパにあっては壁面や床面、器物外面
等に極めて良好に密着し、両者間の気密性を高く保っ
て、インキや付着塵埃を効率よくかき取ることが可能と
なる。また、高い耐摩耗性を有することにより、相手物
への接触面積を小さくすることができ、相手物への押圧
力全体をそれ程高くしなくとも高い面圧を得ることが可
能になる。その結果、かき取り体に摩耗を生じさせるこ
となく、しかも相手物を傷つけることなく、容易にイン
キや付着塵埃をかき取ることが可能になる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明のかき取り体の望ましい実施
例を、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実
施例に係るかき取り体としてのスキージー1を用いたス
クリーン印刷の様子を示している。図において、2は被
印刷体、3はインキを示している。このスクリーン印刷
においては、版枠4に紗5が張られ、非印刷部分の目を
樹脂6等でつぶすことによりスクリーン版7が形成され
ている。このスクリーン版7の紗5上面に、スキージー
1を押圧力を加えながら摺動させることにより、インキ
3を紗5の目を通して被印刷体2に押し出し刷り移すと
ともに、余分なインキ3をかき取る。
【0015】このスキージー1が、ポリアミドイミド樹
脂またはポリイミド系樹脂で成形されている。スキージ
ー1は、図2にも示すように、ホルダ8によって保持さ
れ、ホルダ8を介して押圧、摺動がくり返し行われる。
【0016】図1、図2に示した例では、スキージー1
は先端が矩形の平スキージーに形成されているが、図3
に示すような角柱スキージー9、図4に示すような剣ス
キージー10であってもよい。なお図3、図4における
11、12は、それぞれホルダを示している。
【0017】上記のようなスキージー1は、その構成樹
脂の特性により、適度の弾力性と高い耐摩耗性を併せも
つ。スキージー1自身のもつ弾力性により、スキージー
1の先端角部分は、線状にスクリーン版7の上面に極め
て良好に密着し、両者間に隙間が発生することを防止し
て余分なインキを効率よくかき取る。また、高い耐摩耗
性を有するので、鋭利な先端角部として接触面積を小さ
くしても、くり返し使用に対する摩耗を防止することが
できる。しかも、スキージー1の押圧力全体としてはそ
れ程大きい力は不要で、かつ上述の如く適度の弾力性を
有するので、スクリーン版7を傷つけることもない。
【0018】図示は省略するが、スクリーン印刷におけ
るスキージー同様、グラビア印刷におけるドクターブレ
ードについても、本発明は好適である。ドクターブレー
ドの先端を鋭利に形成し接触面積を小さくしても、くり
返し使用に対する摩耗を防止することができる。しか
も、ドクターブレードの押圧力全体としてはそれ程大き
い力は不要で、かつ適度の弾力性を有するので、版胴を
傷つけることもなく、余分なインキを効率よくかき落と
すことができる。
【0019】図5は、本発明の別の分野への適用の可能
性を示したものであり、かき取り体としての、超クリー
ンルーム掃除用スクレーパ21を示している。このスク
レーパ21が、ポリアミドイミド樹脂またはポリイミド
系樹脂で成形されている。スクレーパ21の先端21a
は、断面鋭角形状に形成され、相手物に対する付着塵埃
等のかき取り部を構成している。
【0020】このようなスクレーパ21においても、そ
の構成樹脂の特性により、適度の弾力性と高い耐摩耗性
を併せもつ。高い耐摩耗性を有するので、先端21aを
鋭利にして相手物に対する接触面積を小とし高面圧が得
られるようにしても、先端が摩耗することはない。適度
の弾力性を有することにより、スクレーパ21の先端2
1aは良好に相手物に密着でき、付着塵埃等を洩らさず
かき取ることが可能となる。かき取り効果が極めて良い
ので、水や油等を使用する必要はなく、超クリーンルー
ムに最適なスクレーパを実現できる。さらに、樹脂製で
あるから、相手物を傷つけることもない。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のかき取り
体によるときは、かき取り体をポリアミドイミド樹脂ま
たはポリイミド系樹脂で構成することにより、適度の弾
力性と高い耐摩耗性を併せもたせることができ、摩耗を
防止しつつ相手物との接触面積を小さく保ち、相手物と
の間の気密性を高く保って、極めて効率のよい高いかき
取り効果が得られる。そして本発明では、とくにスクリ
ーン印刷用スキージー、グラビア印刷用ドクターブレー
ドに適用して最適なかき取り体を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るかき取り体としてのス
キージーを用いたスクリーン印刷の様子を示す縦断面図
である。
【図2】図1のスキージーの拡大側面図である。
【図3】本発明の別の実施例に係るスキージーの側面図
である。
【図4】本発明のさらに別の実施例に係るスキージーの
側面図である。
【図5】本発明の別の分野への適用の可能性を示した
き取り体としてのスクレーパの斜視図である。
【符号の説明】
1、9、10 かき取り体としてのスキージー 2 被印刷体 3 インキ 7 スクリーン版 8、11、12 ホルダ 21 かき取り体としてのスクレーパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41F 15/40 - 15/46 B41F 9/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミドイミド樹脂またはポリイミド
    系樹脂からなるかき取り体であって、スクリーン印刷に
    おいて用いられるスキージーであるかき取り体。
  2. 【請求項2】 ポリアミドイミド樹脂またはポリイミド
    系樹脂からなるかき取り体であって、グラビア印刷にお
    いて用いられるドクターブレードであるかき取り体。
JP14805691A 1991-05-24 1991-05-24 かき取り体 Expired - Lifetime JP2949143B2 (ja)

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FR2754474B1 (fr) * 1996-10-15 1999-04-30 Novatec Dispositif pour le depot d'un produit visqueux ou pateux sur un substrat a travers les ouvertures d'un pochoir
JP2006017883A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Ricoh Co Ltd 光書込装置及び画像形成装置
CN102485483B (zh) * 2010-12-01 2014-04-02 天威新能源控股有限公司 一种新型丝网印刷刮条
JP5960510B2 (ja) * 2012-05-31 2016-08-02 京セラ株式会社 スクリーン印刷用スキージ

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