JP2947082B2 - 画面サイズ調整装置 - Google Patents

画面サイズ調整装置

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JP2947082B2
JP2947082B2 JP6180757A JP18075794A JP2947082B2 JP 2947082 B2 JP2947082 B2 JP 2947082B2 JP 6180757 A JP6180757 A JP 6180757A JP 18075794 A JP18075794 A JP 18075794A JP 2947082 B2 JP2947082 B2 JP 2947082B2
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一之 海老原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アスペクト比16:9
の映像表示部(ブラウン管等)を有し、アスペクト変換
回路を備えたテレビジョン受像機に用いて好適な画面サ
イズ調整装置に係り、特に、映像信号がアスペクト比
4:3で上下部分をマスクした横長画像であるかどうか
を自動判別し、鑑賞者が繁雑な操作をすることなくその
画像を映像表示部に最適な状態で表示することができる
画面サイズ調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近になって、アスペクト比16:9の
ワイドアスペクトの映像表示部を備えたテレビジョン受
像機(以下、ワイドTV)が登場しており、また、映像
ソースとして図19に示すようにアスペクト比4:3で
はあるが上下の部分に無画部(マスク部分)が存在する
ビスタソースを始め、映像の存在する範囲(垂直サイ
ズ)が異なる種々の態様のソースが供給されるようにな
ってきた。
【0003】図19に示すような映像ソースをワイドT
Vにそのまま表示すると、図20(A)に示すように横
伸びの映像となるが、鑑賞者がアスペクト変換を手動設
定すれば、図20(B)に示すように映像の存在する垂
直方向中央部のアスペクト比16:9の範囲の映像が拡
大され、ワイドアスペクトの映像表示部を十分に生かし
た表示が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のワ
イドTVにおいては、上下部分をマスクした映画等の映
像ソースを表示する場合には、鑑賞者が手動でアスペク
ト変換を動作させなければならないという問題点があっ
た。上下マスク部分の幅は映像ソース毎にばらばらであ
ったり、必ずしも一定ではないので、上記のようなアス
ペクト変換は極めて繁雑な操作が必要であった。
【0005】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、映像信号が上下部分をマスクした横長画像
であるかどうかを自動判別し、鑑賞者が繁雑な操作をす
ることなくその画像を映像表示部に最適な状態で表示す
ることができる画面サイズ調整装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、(1)入来する映像信号
における上下マスク部分の有無及びその位置を求め、そ
の画像に応じて画面サイズを調整する画面サイズ調整装
置において、前記入来する映像信号の高域成分を除去す
るローパスフィルタと、前記ローパスフィルタより出力
される映像信号をデジタルデータに変換するA/D変換
回路と、データ取り込みタイミング信号により前記A/
D変換回路より出力される前記デジタルデータを所定の
水平位置において垂直方向に1フィールドに渡って複数
の水平位置となるよう1または複数フィールド分取り込
むことにより前記上下マスク部分を検出する演算回路
と、前記演算回路の検出結果に基づいて前記入来する映
像信号をアスペクト変換するアスペクト変換回路とを設
けて構成し、前記演算回路に、前記それぞれの水平位置
におけるデジタルデータを垂直方向に微分する手段と、
その微分データを2乗するかあるいは絶対値化する手段
とを設け、このデータに基づいて上部映像開始ライン位
置及び下部映像終了ライン位置を求めるよう構成したこ
とを特徴とする画面サイズ調整装置を提供し、(2)入
来する映像信号における上下マスク部分の有無及びその
位置を求め、その画像に応じて画面サイズを調整する画
面サイズ調整装置において、前記入来する映像信号の高
域成分を除去するローパスフィルタと、前記ローパスフ
ィルタより出力される映像信号をデジタルデータに変換
するA/D変換回路と、前記A/D変換回路より出力さ
れる前記デジタルデータを水平方向に微分して走査線毎
に総和する微分総和回路と、前記微分総和回路より出力
される微分総和データを取り込むと共に、データ取り込
みタイミング信号により前記A/D変換回路より出力さ
れる前記デジタルデータを所定の水平位置において取り
込むことにより前記走査線毎の信号レベルを確認し、前
記微分総和回路より出力される微分総和データに基づい
て前記上下マスク部分を検出する演算回路と、前記演算
回路の検出結果に基づいて前記入来する映像信号をアス
ペクト変換するアスペクト変換回路とを設けて構成し、
前記演算回路に、前記微分総和データを垂直方向に微分
する手段と、その微分データを2乗するかあるいは絶対
値化する手段とを設け、このデータに基づいて上部映像
開始ライン位置及び下部映像終了ライン位置を求めるよ
う構成したことを特徴とする画面サイズ調整装置を提供
し、(3)入来する映像信号における上下マスク部分の
有無及びその位置を求め、その画像に応じて画面サイズ
を調整する画面サイズ調整装置において、前記入来する
映像信号の高域成分を除去するローパスフィルタと、前
記ローパスフィルタより出力される映像信号をデジタル
データに変換するA/D変換回路と、前記ローパスフィ
ルタより出力される映像信号と前記上下マスク部分の輝
度レベルに基づいた所定の基準値とを比較するアナログ
比較器と、前記アナログ比較器より出力される比較結果
がデジタルデータとして入力され、データ取り込みタイ
ミング信号により入力される前記デジタルデータを所定
の水平位置において垂直方向に1フィールドに渡って複
数の水平位置となるよう1または複数フィールド分取り
込むことにより前記上下マスク部分の上部映像開始ライ
ン位置及び下部映像終了ライン位置を検出する演算回路
と、前記演算回路の検出結果に基づいて前記入来する映
像信号をアスペクト変換するアスペクト変換回路とを設
けて構成したことを特徴とする画面サイズ調整装置を提
供し、(4)入来する映像信号における上下マスク部分
の有無及びその位置を求め、その画像に応じて画面サイ
ズを調整する画面サイズ調整装置において、前記入来す
る映像信号の高域成分を除去するローパスフィルタと、
前記ローパスフィルタより出力される映像信号をデジタ
ルデータに変換するA/D変換回路と、前記A/D変換
回路より出力されるデジタルデータと前記上下マスク部
分の輝度レベルに基づいた所定の基準値とを比較する比
較器と、前記比較器より出力される比較結果がデジタル
データとして入力され、データ取り込みタイミング信号
により入力される前記デジタルデータを所定の水平位置
において垂直方向に1フィールドに渡って複数の水平位
置となるよう1または複数フィールド分取り込むことに
より前記上下マスク部分の上部映像開始ライン位置及び
下部映像終了ライン位置を検出する演算回路と、前記演
算回路の検出結果に基づいて前記入来する映像信号をア
スペクト変換するアスペクト変換回路とを設けて構成し
たことを特徴とする画面サイズ調整装置を提供するもの
である。
【0007】
【実施例】以下、本発明の画面サイズ調整装置につい
て、添付図面を参照して説明する。図1は本発明の画面
サイズ調整装置の第1実施例を示すブロック図、図2は
本発明の画面サイズ調整装置による映像データ取り込み
方法を説明するための図、図3は本発明の画面サイズ調
整装置によるサンプリングデータの一例を示す波形図、
図4及び図5は本発明の画面サイズ調整装置の動作を説
明するための波形図、図6は本発明の画面サイズ調整装
置によるアドレス投影を説明するための図、図7は本発
明の画面サイズ調整装置の第2実施例を示すブロック
図、図8及び図9は本発明の画面サイズ調整装置の第3
実施例を示すブロック図、図10は本発明の画面サイズ
調整装置の第3実施例で用いる非線形フィルタの特性を
示す図、図11は本発明の画面サイズ調整装置の第3実
施例の動作を説明するための波形図、図12は本発明の
画面サイズ調整装置の第4実施例を説明するための画像
例を示す図、図13は本発明の画面サイズ調整装置の第
4実施例によるアドレス投影を説明するための図、図1
4は本発明の画面サイズ調整装置の第5実施例を説明す
るための波形図、図15及び図16は本発明の画面サイ
ズ調整装置の第6実施例を示すブロック図、図17は本
発明の画面サイズ調整装置の第6実施例による映像デー
タ取り込み方法を説明するための図、図18は本発明の
画面サイズ調整装置の第6実施例によるサンプリングデ
ータの一例を示す波形図、図19は本発明の画面サイズ
調整装置による他の映像データ取り込み方法を説明する
ための図、図20は本発明の画面サイズ調整装置の第7
実施例によるアドレス投影を説明するための図、図21
は本発明の画面サイズ調整装置の第7実施例の動作を説
明するための図、図22及び図23は本発明の画面サイ
ズ調整装置の第8実施例を示すブロック図、図24及び
図25は本発明の画面サイズ調整装置の第9実施例を示
すブロック図、図26〜図29は本発明の画面サイズ調
整装置の第9実施例の動作を説明するための図、図30
は本発明の画面サイズ調整装置の第9実施例の動作を説
明するためのフローチャートである。なお、図1,図
7,図8,図9,図15,図16,図22〜図25にお
いて、同一部分には同一符号が付してあり、同一部分の
説明を省略することがある。
【0008】まず、図1に示す第1実施例の構成及び動
作について説明する。図1において、入来した映像信号
はローパスフィルタ1,同期分離回路3,アスペクト変
換回路6に入力される。ローパスフィルタ1は入力され
た映像信号の高域成分を除去してA/D変換回路2に入
力する。これは、画像におけるマスク部分を構成する周
波数は低域成分であるのでマスク部分を検出するには高
域成分は不必要であり、映像信号の内、0〜800kH
zの低域成分をサンプリングすれば十分であるからであ
る。また、ローパスフィルタ1は、映像信号のS/Nが
悪い場合には多くのノイズ成分が交じり込むので、ラン
ダムノイズやスパークによるパルス状ノイズを除去し、
誤動作を防止する役割を果たすと同時に、後段のA/D
変換回路2としてサンプリング周波数が低く安価なもの
を使用できるという役割も果たす。なお、必要とする周
波数成分が低いため、入来する映像信号がコンポジット
信号であってもNTSCで3.58MHzで重畳されて
いる色成分は通過できず、単純に輝度成分のみが通過す
る。従って、入来する映像信号は、Y/C分離を行った
後の輝度信号のみでも、コンポジット信号でも同じよう
に動作する。
【0009】一方、同期分離回路3は入力された映像信
号より同期信号を分離し、タイミング発生回路4に水平
同期信号,垂直同期信号等の映像のタイミング信号を供
給する。タイミング発生回路4は演算回路5に映像デー
タを取り込むための取り込みタイミング信号を供給す
る。そして、演算回路5はこの取り込みタイミング信号
によってA/D変換回路2によってデジタル信号に変換
された映像データを取り込み、後に詳述するような手法
により映像データを分析して入来した映像信号が上下部
分をマスクした横長画像であるかどうかを判別する。な
お、演算回路5としてはマイクロコンピュータを用いる
ことができ、この場合、A/D変換回路2はそのマイク
ロコンピュータ内蔵のものを用いても何ら問題ない。ま
た、ここではタイミング発生回路4を用いて演算回路5
に映像データの取り込みタイミング信号を供給している
が、演算回路5内部で水平同期信号,垂直同期信号によ
って同様の取り込み制御ができる場合にはタイミング発
生回路4は必ずしも必要なものではない。
【0010】そして、演算回路5が映像データを分析し
た結果、入来した映像信号が上下部分をマスクした図1
9に示すようなアスペクト比4:3ではあるが垂直方向
中央部にアスペクト比16:9の映像が存在する横長画
像であると判別すれば、演算回路5はアスペクト変換回
路6に図20(B)に示すようにアスペクト変換するよ
う指示する。アスペクト変換回路6はこの指示に従って
入力される映像信号のアスペクトを変換してブラウン管
7に供給する。なお、アスペクト変換回路6はデジタル
信号処理によって映像のアスペクトを変換したり、ある
いは水平,垂直の少なくとも一方の偏向幅を操作するこ
とによって映像のアスペクトを変換するよく知られたア
スペクト変換手段である。従って、ブラウン管7の管面
上には、入来した映像信号に最適な状態にアスペクト変
換された画像が表示される。
【0011】ここで、演算回路5による映像データ取り
込み方法及びその分析手法について説明する。演算回路
5はタイミング発生回路4によって指定される取り込み
タイミングによって、図2に示すように、まず所定の水
平方向の位置(1)において画面の垂直方向に1フィー
ルドに渡って映像データを取り込む。次のフィールドで
は水平方向の位置を後方に遅らせ、水平方向の位置
(2)において同様に映像データを取り込み、以下同様
に水平方向の最終位置(8)まで取り込むと水平方向の
先頭位置(1)に復帰する。このように、映像データの
取り込み動作を画面の水平方向のサンプリングが完了す
るまで連続して行えば、全画面のデータが得られる。本
実施例のように全画面を水平方向に8分割した場合に
は、全画面のサンプリングが完了するまでには、8フィ
ールドを必要とする。勿論、この分割幅を狭めたり広げ
たりしてもよく、演算回路5の能力が高く、メモリが豊
富にある場合には、全画面を同時にサンプリングしても
よい。
【0012】入来した映像信号が図19に示すような上
下をマスクした映像であれば、以上により取り込まれた
垂直方向のデジタルデータは、一例として図3(A)に
示すような波形となる。この場合は上部映像開始ライン
位置と下部映像終了ライン位置を検出すればよい。ま
た、下部マスク部分に字幕が重畳された映像であれば、
垂直方向のデジタルデータは、一例として図3(B)に
示すような波形となる。この場合は上部映像開始ライン
位置と下部映像終了ライン位置に加え、字幕開始ライン
位置と字幕終了ライン位置を検出する必要がある。
【0013】図3(A),(B)においては、映像部分
とマスク部分が比較的はっきりと区別できる場合を例に
挙げたが、図4に示すデータのように画面全体が比較的
暗く、映像部分とマスク部分との境界の判別が困難な場
合がある。そこで、演算回路5においては次のようにデ
ータを処理する。まず、図4に示すデータを縦方向(垂
直方向)に微分し、図5(A)に示すように、ライン間
の差分(ライン方向の変化量)を計算する。これは、マ
スク部分は映像の変化がないので微分することによって
エネルギーがなくなることを利用するためである。これ
では必ずしも十分な境界が得られるとは限らないので、
より境界の判定を確実に行うために、図5(A)に示す
微分データを図5(B)に示すように2乗する。このよ
うに、取り込んだ垂直方向のデータを微分し、さらに2
乗することによって、比較的容易に境界判別が可能とな
る。なお、A/D変換回路2が入力する映像信号に対し
て十分なダイナミックレンジを確保でき、境界を容易に
判別できるような場合には、図5(C)に示すように2
乗を行う代わりに微分データを絶対値化するだけでもよ
い。
【0014】そして、演算回路5は図5(B)または
(C)に示すデータに基づいて上部映像開始ライン位置
と下部映像終了ライン位置を検出する。演算回路5はメ
モリに蓄えられた図5(B)または(C)に示すデータ
を走査線上部(図中左)及び走査線下部(図中右)より
同時に検索し、所定のレベル以上に立ち上がったライン
位置のアドレスを求める。上記のように水平方向を8分
割でサンプリングした場合には、8つの上部映像開始ア
ドレスと下部映像終了アドレス(下部マスク部分に字幕
が重畳されていれば、それに加えて字幕開始アドレスと
字幕終了アドレスも)を得ることができる。
【0015】その結果、図6に示すように、水平方向の
位置(1)では上部映像開始アドレスが120、下部映
像終了アドレスが400、水平方向の位置(2)では同
じく上部映像開始アドレスが120、下部映像終了アド
レスが400、水平方向の位置(7)では上部映像開始
アドレスが126、下部映像終了アドレスが411、水
平方向の位置(8)では上部映像開始アドレスが12
0、下部映像終了アドレスが400のように8つのデー
タを得ることができる。そこで、これらのアドレスが得
られたそれぞれの位置に例えば“1”なる数字を与え、
これら8つのデータを加算する。以下、これをアドレス
投影と称することとする。
【0016】このアドレス投影の結果、得られたデータ
は正規分布を示すか、全てのデータが一致するか、ある
いは、8フィールドの間に画面が切り替わって上下のマ
スク部分がない映像になった場合には完全にばらばらの
位置に投影される。最終的に、この投影されたデータの
最大値を上部映像ライン開始位置と下部映像ライン終了
位置とするが、最大値が過半数を得られなかった場合に
は、位置情報は無効として再度サンプリングを行い計算
する。以上により上部映像ライン開始位置と下部映像ラ
イン終了位置が求められる。そして、前述のようにアス
ペクト変換回路6は演算回路5の分析結果に基づいて入
力された映像信号をアスペクト変換する。従って、ブラ
ウン管7の管面には、垂直方向中央部のアスペクト比1
6:9の範囲の映像が拡大され、ワイドアスペクトを十
分に生かした表示がなされる。
【0017】次に、図7に示す第2実施例の構成及び動
作について説明する。図7において、入来した映像信号
はローパスフィルタ1,アスペクト変換回路6に入力さ
れる。ローパスフィルタ1は入力された映像信号の高域
成分を除去してA/D変換回路2に入力する。これは、
画像におけるマスク部分を構成する周波数は低域成分で
あるのでマスク部分を検出するには高域成分は不必要で
あり、映像信号の内、0〜800kHzの低域成分をサ
ンプリングすれば十分であるからである。また、ローパ
スフィルタ1は、映像信号のS/Nが悪い場合には多く
のノイズ成分が交じり込むので、ランダムノイズやスパ
ークによるパルス状ノイズを除去し、誤動作を防止する
役割を果たすと同時に、後段のA/D変換回路2として
サンプリング周波数が低く安価なものを使用できるとい
う役割も果たす。なお、必要とする周波数成分が低いた
め、入来する映像信号がコンポジット信号であってもN
TSCで3.58MHzで重畳されている色成分は通過
できず、単純に輝度成分のみが通過する。従って、入来
する映像信号は、Y/C分離を行った後の輝度信号のみ
でも、コンポジット信号でも同じように動作する。
【0018】上記した第1実施例では同期分離回路3に
よって水平同期信号,垂直同期信号等の映像のタイミン
グ信号を発生したが、第2実施例では偏向回路8より水
平同期信号及び垂直同期信号を取り出し、タイミング発
生回路4に供給する。このように第2実施例では偏向回
路8より映像のタイミング信号を得ているので、映像信
号のS/Nが悪く同期分離が不可能な場合や、無信号に
なり同期信号がなくなった場合でも正しいタイミング信
号を発生させることが可能であり、また、新たな同期分
離のための回路を必要としないという利点がある。タイ
ミング発生回路4は演算回路5に映像データを取り込む
ための取り込みタイミング信号を供給する。そして、演
算回路5はこの取り込みタイミング信号によってA/D
変換回路2によってデジタル信号に変換された映像デー
タを取り込み、上述した手法により映像データを分析し
て入来した映像信号が上下部分をマスクした横長画像で
あるかどうかを判別する。なお、演算回路5としてはマ
イクロコンピュータを用いることができ、この場合、A
/D変換回路2はそのマイクロコンピュータ内蔵のもの
を用いても何ら問題ない。また、ここではタイミング発
生回路4を用いて演算回路5に映像データの取り込みタ
イミング信号を供給しているが、演算回路5内部で水平
同期信号,垂直同期信号によって同様の取り込み制御が
できる場合にはタイミング発生回路4は必ずしも必要な
ものではない。
【0019】そして、演算回路5が映像データを分析し
た結果、入来した映像信号が上下部分をマスクした図1
9に示すようなアスペクト比4:3ではあるが垂直方向
中央部にアスペクト比16:9の映像が存在する横長画
像であると判別すれば、演算回路5はアスペクト変換回
路6に図20(B)に示すようにアスペクト変換するよ
う指示する。アスペクト変換回路6はこの指示に従って
入力される映像信号のアスペクトを変換してブラウン管
7に供給する。従って、ブラウン管7の管面上には、S
/Nが悪化して同期信号が分離しにくいような場合であ
っても、入来した映像信号に最適な状態にアスペクト変
換された画像が表示される。
【0020】次に、図8及び図9に示す第3実施例の構
成及び動作について説明する。これら第3実施例では、
非線形フィルタを用いている点に特徴がある。まず、図
8において、入来した映像信号はローパスフィルタ1,
同期分離回路3,アスペクト変換回路6に入力される。
ローパスフィルタ1は入力された映像信号の高域成分を
除去して非線形フィルタ9に入力する。非線形フィルタ
9は後に詳述するように映像信号をフィルタリングして
A/D変換回路2に入力する。一方、同期分離回路3は
入力された映像信号より同期信号を分離し、タイミング
発生回路4に水平同期信号,垂直同期信号等の映像のタ
イミング信号を供給する。タイミング発生回路4は演算
回路5に映像データを取り込むための取り込みタイミン
グ信号を供給する。そして、演算回路5はこの取り込み
タイミング信号によってA/D変換回路2によってデジ
タル信号に変換された映像データを取り込み、上述した
手法により映像データを分析して入来した映像信号が上
下部分をマスクした横長画像であるかどうかを判別す
る。勿論、ここでも演算回路5としてはマイクロコンピ
ュータを用いることができ、この場合、A/D変換回路
2はそのマイクロコンピュータ内蔵のものを用いても何
ら問題ない。また、タイミング発生回路4は省略可能で
ある。
【0021】さらに、図9においては、入来した映像信
号はローパスフィルタ1,アスペクト変換回路6に入力
される。ローパスフィルタ1は入力された映像信号の高
域成分を除去して非線形フィルタ9に入力する。非線形
フィルタ9は後に詳述するように映像信号をフィルタリ
ングしてA/D変換回路2に入力する。一方、偏向回路
8より取り出された水平同期信号及び垂直同期信号はタ
イミング発生回路4に入力される。タイミング発生回路
4は演算回路5に映像データを取り込むための取り込み
タイミング信号を供給する。そして、演算回路5はこの
取り込みタイミング信号によってA/D変換回路2によ
ってデジタル信号に変換された映像データを取り込み、
上述した手法により映像データを分析して入来した映像
信号が上下部分をマスクした横長画像であるかどうかを
判別する。勿論、ここでも演算回路5としてはマイクロ
コンピュータを用いることができ、この場合、A/D変
換回路2はそのマイクロコンピュータ内蔵のものを用い
ても何ら問題ない。また、タイミング発生回路4は省略
可能である。
【0022】ここで、図8及び図9中の非線形フィルタ
9の役割について説明する。マスク位置を求める場合に
は、映像信号の黒の部分を重点的に検出する方が有効で
あるので、画面の暗い部分(例えば、20IRE〜50
IREを上限とする)を重点的に検出できるようにすれ
ばよい。そこで、非線形フィルタ9として図10
(A),(B)に示すような特性を有するフィルタを用
い、画面の暗い部分を重点的に検出するように映像デー
タを変換する。図10(A)は単純なリミッタであり、
図10(B)は完全な非線形のフィルタである。いずれ
の場合でも同様な効果を得ることができる。なお、非線
形フィルタ9をA/D変換回路2の後段に設け、デジタ
ル信号にフィルタをかけるようにしてもよい。
【0023】この図8及び図9に示す第3実施例の構成
において、図11(A)に示すように、画面全体が比較
的暗く、映像部分とマスク部分との境界の判別が困難な
データであっても、非線形フィルタ9によってそのデー
タは図11(B)に示すようになり、境界判別が容易と
なる。そして、演算回路5においては、図5を用いて説
明したように、まず、データを微分し、さらに2乗する
か、あるいは絶対値化した後、それぞれのデータの上部
映像開始ライン位置と下部映像終了ライン位置を検出
し、さらにアドレス投影を行ってその映像信号の上部映
像ライン開始位置と下部映像ライン終了位置を決定す
る。
【0024】そして、演算回路5が映像データを分析し
た結果、入来した映像信号が上下部分をマスクした図1
9に示すようなアスペクト比4:3ではあるが垂直方向
中央部にアスペクト比16:9の映像が存在する横長画
像であると判別すれば、演算回路5はアスペクト変換回
路6に図20(B)に示すようにアスペクト変換するよ
う指示する。アスペクト変換回路6はこの指示に従って
入力される映像信号のアスペクトを変換してブラウン管
7に供給する。従って、ブラウン管7の管面上には、画
面全体が暗く映像部分とマスク部分との境界を判別しに
くいような場合であっても、入来した映像信号に最適な
状態にアスペクト変換された画像が表示される。
【0025】次に、第4実施例の構成及び動作について
説明する。第4実施例の構成は図1,図7,図8,図9
のいずれかの構成であり、第4実施例は演算回路5内の
動作に特徴を有する。図12(A)は下部マスク部分に
字幕が挿入されている画面の例であり、図12(B)は
アスペクト比4:3の略中央部のみに画像が存在する特
殊効果画面の例である。図12(A)のような画面にお
いて、長い字幕が挿入された場合には字幕の下部を下部
映像終了ライン位置と誤検出したり、図12(B)のよ
うな場合では、アスペクト比16:9の横長画像と誤検
出してしまうことがある。第4実施例はこのような場合
の誤動作を防止するものである。
【0026】上述のように、図1,図7,図8,図9の
いずれかの構成において、演算回路5は(微分+2乗)
データあるいは(微分+絶対値)データを走査線上部及
び走査線下部より同時に検索し、所定のレベル以上に立
ち上がったライン位置のアドレスを求める。そして、水
平方向を8分割でサンプリングした場合には、これらの
8つのデータをアドレス投影し、そのアドレス投影の結
果に基づいて上部映像ライン開始位置と下部映像ライン
終了位置を求めるのであるが、第4実施例では上記した
誤検出を避けるため、得られた8つのデータに重要度に
応じた処理を行った後にアドレス投影する。即ち、重要
な情報が含まれている左右両端の情報を重視し、中央付
近の情報を左右両端よりも情報が少なくなるように重み
付けの係数を掛けてから投影する。
【0027】本実施例では一例として、図13に示すよ
うに、左右両端の情報、即ち水平方向の位置(1)及び
(8)では係数4を与え、水平方向の位置(2)及び
(7)では係数3を与え、水平方向の位置(3)及び
(6)では係数2を与え、中央付近の情報、即ち水平方
向の位置(4)及び(5)では係数1を与えている。こ
の係数はサンプリングのブロック数、A/D変換回路2
の精度等により変更可能であるが、全体的に左右両端の
情報を重要視する点は変わらない。図13(A)は字幕
なしの映像信号のアドレス投影結果であり、上部映像ラ
イン開始位置と下部映像ライン終了位置が求められる。
図13(B)は下部マスク部分に字幕が挿入されている
映像信号のアドレス投影結果であり、左右両端を重要視
しているため、字幕の位置及び上部映像ライン開始位置
と下部映像ライン終了位置が求められる。さらに、図1
3(C)は図12(B)に示すような特殊効果画面の映
像信号のアドレス投影結果である。左右両端では所定の
レベル以上に立ち上がったライン位置が見つからないた
め中央のみにデータが立ち、左右両端の重み付けの結
果、全体として中央の投影量が多くなっている。従っ
て、画面がアスペクト比4:3であることを認識でき
る。
【0028】最終的な画面位置は、この投影された位置
の最大値を上部映像ライン開始位置と下部映像ライン終
了位置とする。ところで、最大値が過半数を得られなか
った場合には、位置情報は無効として再度サンプリング
を行い計算するが、サンプリングのブロック数、A/D
変換回路2の精度等により、過半数ではなくある定数量
以上としてもよい。
【0029】次に、第5実施例の構成及び動作について
説明する。第5実施例の構成も図1,図7,図8,図9
のいずれかの構成であり、第5実施例も演算回路5内の
動作に特徴を有する。演算回路5は(微分+2乗)デー
タあるいは(微分+絶対値)データを走査線上部及び走
査線下部より同時に検索し、所定のレベル以上に立ち上
がったライン位置のアドレスを求める。この場合、演算
回路5は、図14(A),(B)に示すように、映像部
分とマスク部分との差(a1,a2)を認識しなければ
ならない。図14(A)は比較的明るい画面の例であ
り、この場合は差a1,a2は比較的判別しやすい。一
方、図14(B)は暗い画面の例であり、この場合は差
a1,a2は小さく判別しにくい。そこで、映像開始終
了位置であると判別する所定のレベルを図14(B)の
ような暗い画面に合わせて設定するとノイズ成分等の微
小レベルの変動で誤動作を起こし、逆に明るい画面に合
わせて設定すると暗い画面の場合は検出を見逃すことに
なる。第5実施例ではこのような場合の誤動作を防止す
るものである。
【0030】図1,図7,図8,図9のいずれかの構成
において、演算回路5はサンプリングした縦方向のデー
タの総和を計算し、サンプリングした画面位置の積分を
行うことにより、画面全体の明るさを検出する。一般的
に画像は自己相関が強いために画面全体が明るい場合に
は映像部分とマスク部分との差は大きく、画面全体が暗
い小さい場合には映像部分とマスク部分との差は小さ
い。この総和を利用して適応的に映像開始終了位置であ
ると判別する所定のレベル(判別値)を決定し、映像部
分とマスク部分との差を検出すれば、暗い画面の場合に
も明るい画面の場合にも問題なくマスク部分と映像部分
の検出を行うことができる。なお、本実施例では上記手
法により演算回路5内で画面全体の明るさを検出してい
るが、画面の明るさを検出する手法はこれに限定されな
い。
【0031】次に、図15及び図16に示す第6実施例
の構成及び動作について説明する。これら第6実施例で
は、映像信号を水平方向にサンプリングする点に特徴が
ある。まず、図15において、入来した映像信号はロー
パスフィルタ1,同期分離回路3,アスペクト変換回路
6に入力される。ローパスフィルタ1は入力された映像
信号の高域成分を除去して非線形フィルタ9に入力す
る。非線形フィルタ9は、前述のように図10(A),
(B)に示すような特性を有するフィルタであり、画面
の暗い部分を重点的に検出するよう映像信号をフィルタ
リングしてA/D変換回路2に入力する。なお、非線形
フィルタ9はA/D変換回路2の後段に設けてもよく、
また、必要に応じて挿入すればよく、省略可能である。
A/D変換回路2によってデジタル信号に変換された映
像データは演算回路5及び微分総和回路10に入力され
る。微分総和回路10は入力されたデジタルデータを水
平ライン毎に微分し、符号を取り去るために絶対値をと
るか2乗を行ってから合計し、走査線1本毎の微分の合
計値を算出して演算回路5に入力する。
【0032】一方、同期分離回路3は入力された映像信
号より同期信号を分離し、タイミング発生回路4に水平
同期信号,垂直同期信号等の映像のタイミング信号を供
給する。タイミング発生回路4は演算回路5に映像デー
タを取り込むための取り込みタイミング信号を供給す
る。そして、演算回路5はこの取り込みタイミング信号
によってA/D変換回路2によってデジタル信号に変換
された映像データと微分総和回路10より出力される走
査線1本毎の微分の合計値を取り込み、後に詳述するよ
うな手法により映像データを分析して入来した映像信号
が上下部分をマスクした横長画像であるかどうかを判別
する。なお、演算回路5としてはマイクロコンピュータ
を用いることができ、この場合、A/D変換回路2はそ
のマイクロコンピュータ内蔵のものを用いても何ら問題
なく、その場合は微分総和回路10も演算回路5内部で
実現する必要がある。また、ここではタイミング発生回
路4を用いて演算回路5に映像データの取り込みタイミ
ング信号を供給しているが、演算回路5内部で水平同期
信号,垂直同期信号によって同様の取り込み制御ができ
る場合にはタイミング発生回路4は必ずしも必要なもの
ではない。
【0033】さらに、図16においては、入来した映像
信号はローパスフィルタ1,アスペクト変換回路6に入
力される。ローパスフィルタ1は入力された映像信号の
高域成分を除去して非線形フィルタ9に入力する。非線
形フィルタ9は、前述のように図10(A),(B)に
示すような特性を有するフィルタであり、画面の暗い部
分を重点的に検出するよう映像信号をフィルタリングし
てA/D変換回路2に入力する。なお、非線形フィルタ
9はA/D変換回路2の後段に設けてもよく、また、必
要に応じて挿入すればよく、省略可能である。A/D変
換回路2によってデジタル信号に変換された映像データ
は演算回路5及び微分総和回路10に入力される。微分
総和回路10は入力されたデジタルデータを水平ライン
毎に微分し、符号を取り去るために絶対値をとるか2乗
を行ってから合計し、走査線1本毎の微分の合計値を算
出して演算回路5に入力する。
【0034】一方、偏向回路8より取り出された水平同
期信号及び垂直同期信号はタイミング発生回路4に入力
される。タイミング発生回路4は演算回路5に映像デー
タを取り込むための取り込みタイミング信号を供給す
る。そして、演算回路5はこの取り込みタイミング信号
によってA/D変換回路2によってデジタル信号に変換
された映像データと微分総和回路10より出力される走
査線1本毎の微分の合計値を取り込み、後に詳述するよ
うな手法により映像データを分析して入来した映像信号
が上下部分をマスクした横長画像であるかどうかを判別
する。勿論、ここでも演算回路5としてはマイクロコン
ピュータを用いることができ、この場合、A/D変換回
路2はそのマイクロコンピュータ内蔵のものを用いても
何ら問題なく、その場合は微分総和回路10も演算回路
5内部で実現する必要がある。また、タイミング発生回
路4は省略可能である。
【0035】ここで、このように構成される第6実施例
における演算回路5による映像データ取り込み方法及び
その分析手法について説明する。演算回路5はタイミン
グ発生回路4によって指定される取り込みタイミングに
よって、図17に示すように、水平方向のサンプリング
点の内の数点のデータをA/D変換回路2より取り込
む。これは、微分総和回路10によって計算された値が
有効な値を持つかどうかを判定するためである。微分総
和回路10より出力されるデータは、走査線1本毎の微
分の合計値(変化量を表す値)であり、その走査線の信
号レベルを示すものではない。走査線内で変化がなく、
微分総和回路10より出力される微分の合計値が0であ
っても、信号レベルが黒レベルでない場合にはマスク部
分ではないことになる。そこで、演算回路5は上記のよ
うに走査線内の数点によって走査線内の信号レベルを確
認する。なお、信号レベルが黒レベルでなく、微分総和
回路10より出力されるデータが0の場合には、それを
最大値に置き換えてマスク部分と区別すればよい。
【0036】このようにして全ての走査線をサンプリン
グすると、全ての水平方向走査線の変化量が得られる。
このデータを正規化することによって、図18(A),
(B)に示すようなデータが得られる。取り込んだデー
タが上下部分をマスクした横長画像であれば、取り込ま
れた垂直方向のデジタル映像データは図18(A)に示
すような波形を示す。この場合、上部映像開始ライン位
置と下部映像終了ライン位置を検出すればよい。また、
下部マスク部分に字幕が重畳された画像であれば、取り
込まれた垂直方向のデジタル映像データは図18(B)
に示すような波形を示す。この場合は、上部映像開始ラ
イン位置と下部映像終了ライン位置に加え、字幕開始ラ
イン位置と字幕終了ライン位置を検出すればよい。
【0037】図18(A),(B)においては、マスク
部分と映像部分が比較的はっきりと区別できる場合を例
に挙げたが、画面全体が比較的暗く、マスク部分と映像
部分との境界の判別が困難な場合がある。そこで、演算
回路5においては、第1〜第6実施例と同様に次のよう
にデータを処理する。図18示すデータを縦方向(垂直
方向)に微分し、ライン間の差分(ライン方向の変化
量)を計算する。これは、マスク部分は映像の変化がな
いので微分することによってエネルギーがなくなること
を利用するためである。これでは必ずしも十分な境界が
得られるとは限らないので、より境界の判定を確実に行
うために、微分データを2乗するか、あるいは絶対値化
する。
【0038】そして、演算回路5が映像データを分析し
た結果、入来した映像信号が上下部分をマスクした図1
9に示すようなアスペクト比4:3ではあるが垂直方向
中央部にアスペクト比16:9の映像が存在する横長画
像であると判別すれば、演算回路5はアスペクト変換回
路6に図20(B)に示すようにアスペクト変換するよ
う指示する。アスペクト変換回路6はこの指示に従って
入力される映像信号のアスペクトを変換してブラウン管
7に供給する。従って、ブラウン管7の管面上には、入
来した映像信号に最適な状態にアスペクト変換された画
像が表示される。
【0039】なお、本実施例でも画面全体の明るさを検
出し、映像開始終了位置であると判別する所定のレベル
(判別値)をその明るさに応じて適応的に決定するよう
にすれば、さらに誤動作を防止することができる。
【0040】次に、第7実施例の構成及び動作について
説明する。第7実施例の構成も図1,図7,図8,図9
のいずれかの構成であり、第7実施例も演算回路5内の
動作に特徴を有する。演算回路5は、前述のように、タ
イミング発生回路4によって指定される取り込みタイミ
ングによって、映像データを画面の垂直方向に1フィー
ルドに渡って複数の水平位置となるよう1または複数フ
ィールド分取り込む。第7実施例では、図19に示すよ
うに、一例として全画面を垂直方向に15本サンプリン
グする。画面の水平方向の左端部をブロックa、中央部
をブロックb、右端部をブロックcとすると、図19よ
り分かるように、左右両端のブロックa,cのデータ取
り込みライン間隔を中央部のブロックbよりも狭くして
いる。即ち、左右両端のブロックa,cのデータ取り込
みライン間隔が狭くなるようにタイミング発生回路4よ
り取り込みタイミングを発生させる。
【0041】左右両端のブロックa,cのデータ取り込
みライン間隔を狭くしてサンプリングするのは、次の理
由による。図12(A)に示すように、字幕が下部マス
ク部分に表示される映像において、字幕が下部マスク部
分の水平方向全幅に渡って表示されることはまれであ
り、サンプリング位置を複数にブロック化して左右両端
のサンプリング間隔を狭めることによって容易に上部映
像開始ライン位置,下部映像終了ライン位置を検出する
ことが可能となる。また、図12(B)に示すようなア
スペクト比4:3の略中央部のみに画像が存在する特殊
効果画面において、中央の画像が大きく左右端部のマス
ク部分が小さい場合には均等にサンプリングすると誤動
作を招くことがあるが、左右両端のサンプリング間隔を
狭めることによって容易に左右端部のマスク部分を検出
することが可能となる。
【0042】ブロックa,b,cでそれぞれ5本ずつサ
ンプリングすると、ブロックa,b,cそれぞれにおい
て、5つの上部映像開始アドレスと下部映像終了アドレ
スを得ることができる。下部マスク部分に字幕が重畳さ
れていれば、それに加えて字幕開始アドレスと字幕終了
アドレスも得ることができる。ブロックaを例にして説
明すると、図20に示すように、ブロックaで得られた
5つのアドレスのアドレス投影を行う。このアドレス投
影の結果、上下マスク画像の場合には得られたデータは
正規分布を示すか、全てのデータが一致し、あるいは、
サンプリングの間に画面が切り替わって上下のマスク部
分がない映像になった場合には完全にばらばらの位置に
投影される。最終的に、この投影されたデータの最大値
を上部映像ライン開始位置と下部映像ライン終了位置と
するが、最大値が過半数を得られなかった場合には、位
置情報は無効として再度サンプリングを行い計算する。
以上によりブロックaの上部映像ライン開始位置と下部
映像ライン終了位置が求められる。
【0043】ブロックb,cについても同様に上部映像
開始アドレスと下部映像終了アドレスを計算すると、図
21に示すように、ブロックa,b,cそれぞれにおい
て上部映像開始アドレスと下部映像終了アドレスを得る
ことができる。なお、左右端部のブロックa,cにおい
てアドレス投影を行う際に、第4実施例で説明したよう
に、重み付けの係数を掛けてから投影するようにしても
よい。上下マスク部分を有する映像の場合には、それぞ
れのブロックa,b,cの上部映像ライン開始位置及び
下部映像ライン終了位置が一致する。図12(A)に示
す字幕を有する映像では、それぞれのブロックa,b,
cの上部映像ライン開始位置が一致し、ブロックa,c
の下部映像ライン終了位置が一致する。このように、画
面をブロック化することによって各アドレスの計算結果
の判定を単純化することができ、画面の位置における重
要度に応じて重み付けを行うので、誤判定を少なくする
ことができる。なお、本実施例では画面を水平方向に3
分割しているが、これに限定されない。少なくとも3分
割すればよい。
【0044】本実施例では、画面をブロック化し、それ
ぞれのブロックにおいてアドレス投影を行っているの
で、上下マスク部分を有しないアスペクト比4:3の映
像が入来した際には、ブロックaの上部映像ライン開始
位置及び下部映像ライン終了位置を求めることのみによ
って、上下マスク部分がない映像であることが検出され
ることになり、アスペクトの検出は極めて速い。また、
図19においては、左端部より右端部へとサンプリング
を行っているが、ブロックaをサンプリングした後にブ
ロックcをサンプリングし、その後にブロックbをサン
プリングするようにしてもよい。このようにすると、よ
り速く左右端部の映像データを検出することができるの
で、左右端部を重点的に検出するという点で好ましい。
【0045】次に、図22,図23に示す第8実施例の
構成及び動作について説明する。図22において、入来
した映像信号はローパスフィルタ1,アスペクト変換回
路6に入力される。ローパスフィルタ1は入力された映
像信号の高域成分を除去してA/D変換回路2及びアナ
ログ比較器11に入力する。偏向回路8より取り出され
た水平同期信号及び垂直同期信号はタイミング発生回路
4に供給される。タイミング発生回路4は演算回路5に
映像データを取り込むための取り込みタイミング信号を
供給する。
【0046】演算回路5はこの取り込みタイミング信号
によってA/D変換回路2によってデジタル信号に変換
された映像データを取り込み、上下マスク部分の輝度レ
ベルを後述の如く検出する。その求められた上下マスク
部分の輝度レベルにノイズの影響を考慮した所定の値を
足し合わせた輝度レベルを基準値とし、アナログ比較器
11に入力する。なお、演算回路5で得られる基準値は
デジタルデータであるので、演算回路5内のD/A変換
回路によってアナログデータに変換してアナログ比較器
11に入力するか、あるいは、アナログ比較器11内の
D/A変換回路によってデジタルデータをアナログデー
タに変換する。
【0047】そして、アナログ比較器11はローパスフ
ィルタ1より出力された映像信号と基準値とを比較し、
その比較結果を演算回路5に入力する。アナログ比較器
11より出力されるデータは、映像信号の輝度レベルが
基準値より小さければ0、映像信号の輝度レベルが基準
値より大きければ1となるので、2値のデジタルデータ
となる。演算回路5はアナログ比較器11からのデータ
に基づき、後に詳述するような手法により映像データを
分析して入来した映像信号が上下部分をマスクした横長
画像であるかどうかを判別する。演算回路5は入来した
映像信号に最適な状態となるようアスペクト変換回路6
に指示し、ブラウン管7の管面上にはアスペクト変換さ
れた画像が表示されることとなる。
【0048】図23は、同期分離回路3によって入力さ
れた映像信号より同期信号を分離し、タイミング発生回
路4に水平同期信号,垂直同期信号等の映像のタイミン
グ信号を供給するように構成したものである。その他の
部分は図22と全く同様である。
【0049】引き続き、図24,図25に示す第9実施
例の構成及び動作について説明する。図24,図25に
示す第9実施例は、アナログ比較器11の代わりにデジ
タルの比較器12を用いている点で図22,図23に示
す第8実施例と異なる。図24,図25において、A/
D変換回路2より出力されたデジタルデータは比較器1
2と演算回路5とに入力される。演算回路5は上下マス
ク部分の輝度レベルを後述の如く検出する。その求めら
れた上下マスク部分の輝度レベルにノイズの影響を考慮
した所定の値を足し合わせた輝度レベルを基準値とし、
比較器12に入力する。比較器12はA/D変換回路2
より出力された映像信号と基準値とを比較し、その比較
結果を演算回路5に入力する。演算回路5は比較器12
からのデータに基づき、後に詳述するような手法により
映像データを分析して入来した映像信号が上下部分をマ
スクした横長画像であるかどうかを判別する。
【0050】ここで、第8,第9実施例による上下マス
ク部分の輝度レベルの検出方法及び演算回路5における
映像データ分析方法について説明する。演算回路5は図
2に示すようにサンプリングしたデータを用いて上下マ
スク部分の輝度レベルを統計的に求める。第7実施例と
同様に、画面の水平方向の左端部をブロックa、中央部
をブロックb、右端部をブロックcとし、図26に示す
ように、3つのブロックそれぞれの上下マスク部分に相
当する部分のデータを用いる。それぞれのブロック毎に
データの平均値を求める。それぞれのブロックで求めた
データの平均値がある規定値以下のばらつきを持って互
いにほぼ等しければ、改めて全てのブロックの総合平均
値を求め、それを上下マスク部分の輝度レベルとして決
定する。なお、それぞれのブロックにおいて、予め設定
された値(例えば20〜30IRE)を越えるデータが
多く存在したり、それぞれのブロック毎に求めたデータ
の平均値がある規定値以上ばらついている場合には、そ
の映像は上下マスク部分を有する映像ではなく、通常の
アスペクト比4:3の映像であると判定する。
【0051】上下マスク部分の輝度レベルの検出方法が
決定されると、上記ように、その輝度レベルに基づいた
所定の基準値を比較器11,12に与える。上下マスク
部分の輝度レベルの検出方法は他の方法でもよい。ま
た、ここでは、入来した映像信号に基づいて上下マスク
部分の輝度レベルを求めているが、予め比較器11,1
2に例えば20〜30IREなる基準値を設定しておい
てもよい。
【0052】上下マスク部分の輝度レベルが決定した
ら、映像部分の輝度レベルを求める。図27に示すよう
に、必ず映像部分に相当するであろう垂直方向中央部の
データの内、複数の代表ポイントを用いて映像部分の輝
度レベルの平均値を求める。映像部分の輝度レベルを求
めた結果、入来した映像信号がマスク判定可能レベルに
ない場合、即ち、上下マスク部分と映像部分の輝度レベ
ルにほとんど差がない場合には、上部映像ライン開始位
置と下部映像ライン終了位置の検出が困難であると判断
して上下マスク部分の検出動作を行わない。入来した映
像信号がマスク判定可能レベルにある場合には、演算回
路5は比較器11,12による映像信号と基準値との比
較結果であるデータ列を使用し、A/D変換回路2より
取り込まれるデータは使用しない。
【0053】図28は比較器11,12より出力される
データの一例を示している。図28において、(A)は
上下マスク部分を有し、字幕が存在しない映像の例であ
り、(B)は上下マスク部分を有し、字幕が下部マスク
部分に存在する映像の例である。比較器11,12より
出力されるデータを用いることにより、上下マスク部分
と映像との境界(上部映像ライン開始位置,下部映像ラ
イン終了位置)を求める処理においてその境界の検出感
度を高めることができる。図28より分かるように、映
像部分とマスク部分との境界(エッジ)が極めて顕著に
なってエッジ検出が容易になる。
【0054】さらに、エッジ検出について説明する。上
部マスク位置を検出するには、図29(A)に示すよう
に、画面上部よりデータを検索していく。注目するポイ
ントをnとすると、n,n+1,n+2,n+3,n+
4の5ポイントが黒レベルでなく、n−1,n−2,n
−3,n−4の4ポイントが黒レベルであれば、注目す
るポイントnは上部映像ライン開始位置と認定する。こ
こでは、n−4〜n+4の9ポイントを検索している
が、これには限定されない。下部マスク位置を検出する
には、図29(B)に示すように、画面下部よりデータ
を検索していく。注目するポイントをnとすると、n−
1,n−2,n−3,n−4の4ポイントが黒レベル
で、n+1のみが黒レベルでなければ、ポイントn+1
が下部映像ライン終了位置と認定する。ここでは、n−
4〜n+1の6ポイントを検索しているが、これには限
定されない。
【0055】上部映像ライン開始位置を求める際には、
レベル0(黒)が複数ポイント続き、レベル1(黒以
外)が複数ポイント続いた時に、そのレベル0からレベ
ル1へと切り換わるポイントが上部映像ライン開始位置
と認定するのに対し、下部映像ライン終了位置を求める
際には、レベル0が複数ポイント続き、最初にレベル1
となったポイントが下部映像ライン終了位置と認定する
のは、次の理由による。図29(C)は下部マスク部分
に字幕が存在する場合の比較器11,12の出力データ
の一例である。下部マスク部分に字幕が存在する場合に
は、レベル1のポイントが不連続に現れることがある。
最初にレベル1となったポイントが下部映像ライン終了
位置と認定することにより、字幕の再下部を求めること
ができる。
【0056】以上のようにしてブロックa,b,cのそ
れぞれの垂直方向のサンプリングラインにおける上部映
像開始アドレスと下部映像終了アドレスとを得る。そし
て、それぞれのブロックa,b,c毎にアドレス投影を
行ってそれぞれのブロックa,b,c毎に上部映像ライ
ン開始位置と下部映像ライン終了位置とを決定する。と
ころで、第8,第9実施例では、比較器11,12より
出力されるレベル0とレベル1の2値のデータを用いて
上部映像ライン開始位置,下部映像終了アドレスを求め
ているので、演算回路5による(微分+2乗)の処理を
する必要がない。従って、演算回路5による演算処理は
簡単なものでよく、処理時間も短いという特長を有す
る。
【0057】以上のようにしてブロックa,b,cのそ
れぞれの垂直方向のサンプリングラインにおける上部映
像開始アドレスと下部映像終了アドレスとを得る。そし
て、それぞれのブロックa,b,c毎にアドレス投影を
行ってそれぞれのブロックa,b,c毎に上部映像ライ
ン開始位置と下部映像ライン終了位置とを決定する。こ
の時、それぞれのブロックa,b,cの垂直方向のサン
プリングライン数をα、映像部分の輝度が十分で実際に
上部映像開始アドレス,下部映像終了アドレスを得るこ
とができた数をβ、ブロックのアドレス情報として有効
な割合をηとすると、β/α≧ηを満たさない場合には
ブロックのアドレス情報は正しく得られなかったものと
する。このηの値を調節することによって検出精度を調
整することができる。
【0058】さらに、演算回路5は上部映像開始アドレ
ス,下部映像終了アドレスを用いて次のような統計的処
理を行うことにより、上部マスク部分の有無及びその位
置(上部映像ライン開始位置,下部映像ライン終了位
置)を求める。上部映像開始アドレス,下部映像終了ア
ドレスを配列Mに記憶し、それぞれのブロックa,b,
cにおいて上部映像開始アドレス,下部映像終了アドレ
スそれぞれの平均値m,分散kを求める。得られたアド
レスをn個とすると、平均値mは数1により得られ、分
散kは数2より得られる。なお、数2は2乗による分散
であるが、絶対値(abs)をとることによってもばら
つきの度合いを得ることができるので、分散kを数3よ
り求めてもよい。数3による分散kは数2のそれと比較
して計算量が少なくてすむ。
【0059】
【数1】
【数2】
【数3】
【0060】それぞれのブロックa,b,cにおいて、
上部映像開始アドレスの分散kが十分に小さければ平均
値mを上部映像ライン開始位置とする。しかし、分散k
が所定の第1の許容値より大きければ、上部映像開始ア
ドレスは分散化しており、上部マスク部分を有するとは
判断しない。即ち、上部映像ライン開始位置を求めるに
おいては、ブロックa,b,cの全てを同一の基準で判
断する。
【0061】一方、下部映像ライン終了位置を求める際
には、ブロックa,b,cの全てを同一の基準で判断し
ない。これはブロックbの下部マスク部分には字幕が存
在する可能性があり、ブロックa,cの下部マスク部分
には字幕が存在する可能性が低いことによる。そこで、
ブロックa,cにおいては、上部映像開始アドレスと同
様、下部映像終了アドレスの分散kが十分に小さければ
平均値mを下部映像ライン終了位置とする。しかし、分
散kが第1の許容値より大きければ、下部映像終了アド
レスは分散化しており、下部マスク部分を有するとは判
断しない。ブロックbにおいては、第1の許容値より大
きい第2の許容値を設定し、分散kが第2の許容値より
大きければ、下部映像終了アドレスは分散化しており、
下部マスク部分を有するとは判断しない。このように、
字幕が存在する可能性があるブロックbにおける下部映
像終了アドレスの分散kの許容値をブロックa,cにお
けるそれより大きくすることにより、字幕が存在する映
像であっても問題なく下部映像ライン終了位置を求める
ことができる。
【0062】以上の結果、それぞれのブロックa,b,
cの上部映像ライン開始位置及び下部映像ライン終了位
置が一致すれば、上下マスク部分を有し下部マスク部分
に字幕の存在しない映像であることが分かる。それぞれ
のブロックa,b,cの上部映像ライン開始位置が一致
し、ブロックa,cの下部映像ライン終了位置が一致す
れば、図12(A)に示すような、上下マスク部分を有
し下部マスク部分に字幕が存在する映像であることが分
かる。
【0063】第8,第9実施例でも、画面をブロック化
し、それぞれのブロックにおいてアドレス投影を行って
いるので、上下マスク部分を有しないアスペクト比4:
3の映像が入来した際には、ブロックaの上部映像ライ
ン開始位置及び下部映像ライン終了位置を求めることの
みによって、上下マスク部分がない映像であることが検
出されることになり、アスペクトの検出は極めて速い。
さらに、比較器11,12より出力されるレベル0とレ
ベル1の2値のデータを用いて上部映像ライン開始位
置,下部映像終了アドレスを求めているので、演算回路
5による(微分+2乗)の処理をする必要がない。従っ
て、演算回路5による演算処理は簡単なものでよく、処
理時間も短いという特長を有する。勿論、ここでも画面
の水平方向の分割数は3つに限定されない。少なくとも
3分割すればよい。なお、画面を水平方向に分割する場
合は、図26に示すように、中央部のブロックbの幅を
広くし、左右端部のブロックa,cの幅を狭くすること
が望ましい。
【0064】以上の説明をフローチャート化したものが
図30である。演算回路5による演算が開始すると、ス
テップ(S)1においてブロックaのマスク判定を行
う。S1において上下マスク部分を有すると判定されれ
ば、S2においてブロックcのマスク判定を行う。S2
において上下マスク部分を有すると判定されれば、S3
においてブロックbのマスク判定を行う。S1〜S3に
おいて上下マスク部分を有しないと判定されれば、S1
5においてアスペクトを決定する。S3において上下マ
スク部分を有すると判定されれば、S4においてブロッ
クaの検出動作が終了しているか判定する。S4におい
て検出動作が終了しなければ、S5においてアスペクト
分析可能輝度であるかを判定する。S5において分析可
能輝度であれば、S6において上下のアドレスを分析
し、分析可能輝度でなければ、S4に戻る。S4におい
て検出動作が終了していればS7に進む。
【0065】S7においてブロックcの検出動作が終了
しているか判定する。S7において検出動作が終了しな
ければ、S8においてアスペクト分析可能輝度であるか
を判定する。S8において分析可能輝度であれば、S9
において上下のアドレスを分析し、分析可能輝度でなけ
れば、S7に戻る。S7において検出動作が終了してい
ればS10に進む。S10においてブロックbの検出動
作が終了しているか判定する。S10において検出動作
が終了しなければ、S11においてアスペクト分析可能
輝度であるかを判定する。S11において分析可能輝度
であれば、S12において上下のアドレスを分析し、分
析可能輝度でなければ、S10に戻る。S10において
検出動作が終了していればS13に進む。
【0066】S13において総合判定を行い、アドレス
が決定されたらS15においてアスペクトを決定した後
に終了する。S13においてアドレスが決定されなけれ
ば、S14において現状モード(現状のアスペクト)を
維持して終了する。
【0067】なお、図22〜図25に示す第8,第9実
施例においても、第3実施例と同様に、A/D変換回路
2の前段もしくは後段に非線形フィルタ9を設けてた構
成としてもよい。また、左右端部のブロックa,cにお
いてアドレス投影を行う際に、第4実施例で説明したよ
うに、重み付けの係数を掛けてから投影するようにして
もよい。このように、本発明の画面サイズ調整装置の第
1〜第9実施例を適宜に組み合わせることにより、種々
の実施態様をとることが可能である。
【0068】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の画
面サイズ調整装置は、次のような構成により次のような
効果を有する。 (1)演算回路に、入力されるデジタルデータを微分す
る手段と、その微分データを2乗するかあるいは絶対値
化する手段とを設け、このデータに基づいて上部映像開
始ライン位置及び下部映像終了ライン位置を求めるよう
にしたので、画面全体が暗く、取り込んだそのままのデ
ータでは映像部分とマスク部分との境界を判別しにくい
ような場合でも正確に判別できる。従って、上下部分を
マスクした横長画像を鑑賞者は繁雑な操作をすることな
く映像表示部に最適な状態に表示することができる。
【0069】(2)A/D変換回路より出力されるデジ
タルデータを水平方向に微分して走査線毎に総和する微
分総和回路を設け、演算回路によって微分総和回路より
出力される微分総和データを取り込むと共に、データ取
り込みタイミング信号によりA/D変換回路より出力さ
れるデジタルデータを所定の水平位置において取り込む
ことにより走査線毎の信号レベルを確認し、微分総和回
路より出力される微分総和データに基づいて上部映像開
始ライン位置及び下部映像終了ライン位置を検出するよ
うにしたので、計算量が少なく、少ないメモリで計算が
可能となり、高速に判別できるという特長がある。
【0070】(3)映像信号と上下マスク部分の輝度レ
ベルに基づいた所定の基準値とを比較するアナログ比較
器と、この比較結果に基づいて上下マスク部分の上部映
像開始ライン位置及び下部映像終了ライン位置を検出す
る演算回路とを設けた構成としたので、上下マスク部分
の輝度レベルが高い場合や上下マスク部分の輝度レベル
と映像の輝度レベルとにあまり差がないような場合であ
っても、映像部分とマスク部分との境界を容易に判別す
ることが可能となり、上下マスク部分の輝度レベルに影
響されないアスペクト検出ができる。さらに、(微分+
2乗)の処理をする必要がないので、演算回路による演
算処理は簡単なものでよく、処理時間も短いという特長
を有する。
【0071】(4)A/D変換回路より出力されるデジ
タルデータと前記上下マスク部分の輝度レベルに基づい
た所定の基準値とを比較する比較器と、この比較結果に
基づいて上下マスク部分の上部映像開始ライン位置及び
下部映像終了ライン位置を検出する演算回路とを設けた
構成としたので、(3)と同様、上下マスク部分の輝度
レベルが高い場合や上下マスク部分の輝度レベルと映像
の輝度レベルとにあまり差がないような場合であって
も、映像部分とマスク部分との境界を容易に判別するこ
とが可能となり、上下マスク部分の輝度レベルに影響さ
れないアスペクト検出ができる。さらに、(微分+2
乗)の処理をする必要がないので、演算回路による演算
処理は簡単なものでよく、処理時間も短いという特長を
有する。
【0072】(5)入来する映像信号の明るさを検出す
る手段を設け、さらに、入来する映像信号の明るさに応
じて上部映像開始ライン位置及び下部映像終了ライン位
置と決定する判定値を適応的に変化させる手段を設けれ
ば、映像部分とマスク部分との境界がはっきりしている
場合は勿論のこと、画面全体が暗く映像部分とマスク部
分との境界を判別しにくいような場合でもさらに正確に
判別できる。 (6)画面の上下端部のデータの輝度レベルを検出する
手段を設け、この検出された輝度レベルに基づいた所定
の基準値をアナログ比較器もしくは比較器に設定するよ
う構成すれば、上下マスク部分の有無を確認できると共
に、上下マスク部分を有する場合、その上下マスク部分
の輝度レベルが映像ソースによって異なったとしても誤
検出することがない。
【0073】(7)演算回路に水平方向の位置に応じて
取り込んだデジタルデータに重み付けを行う手段を設け
れば、下部のマスク部分に重畳された字幕の下部を下部
映像終了ライン位置と誤検出したり、画像が中央部分の
みで周辺をマスクした映像信号を横長画像であると誤検
出したりすることを防止できる。 (8)取り込んだデジタルデータを画面の水平方向に複
数のブロックに分割し、それぞれのブロック毎に上部映
像開始ライン位置及び下部映像終了ライン位置を求める
手段を設ければ、下部のマスク部分に重畳された字幕の
下部を下部映像終了ライン位置と誤検出したり、画像が
中央部分のみで周辺をマスクした映像信号を横長画像で
あると誤検出したりすることを防止できる。さらに、上
下マスク部分を有しないアスペクト比4:3の映像が入
来した際には、1つブロックの上部映像ライン開始位置
及び下部映像ライン終了位置を求めることのみによっ
て、上下マスク部分がない映像であることが検出される
ことになり、アスペクトの検出は極めて速い。 (9)このブロックを少なくとも3つとし、その3つの
ブロックの内、画面の左右端部のブロックにおける垂直
方向のサンプリングライン数を画面の中央部のブロック
における垂直方向のサンプリングライン数より多くすれ
ば、(8)の効果がより向上する。
【0074】(10)演算回路に入力するデータ取り込
みタイミング信号を、偏向回路より出力される水平同期
信号及び垂直同期信号より生成するようにすれば、映像
信号のS/Nが悪化して同期信号が分離しにくいような
場合でも安定に動作させることができ、新たな同期分離
のための回路を必要としないという特長がある。 (11)A/D変換回路の前段もしくは後段に映像信号
の暗い部分を重点的に検出するための非線形フィルタを
設ければ、画面全体が暗く、取り込んだそのままのデー
タでは映像部分とマスク部分との境界を判別しにくいよ
うな場合でもさらに正確に判別できる。 (12)演算回路に、A/D変換回路より出力されるデ
ジタルデータの内、映像部分に相当する画面の中央部の
データの輝度レベルを確認する手段を設け、この中央部
のデータの輝度レベルが所定レベル以下である時には上
部映像開始ライン位置及び下部映像終了ライン位置を求
める手段を不動作とするようにすれば、誤検出を防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明による映像データ取り込み方法を説明す
るための図である。
【図3】本発明によるサンプリングデータの一例を示す
波形図である。
【図4】本発明の動作を説明するための波形図である。
【図5】本発明の動作を説明するための波形図である。
【図6】本発明によるアドレス投影を説明するための図
である。
【図7】本発明の第2実施例を示すブロック図である。
【図8】本発明の第3実施例を示すブロック図である。
【図9】本発明の第3実施例を示すブロック図である。
【図10】本発明の第3実施例で用いる非線形フィルタ
の特性を示す図である。
【図11】本発明の第3実施例の動作を説明するための
波形図である。
【図12】本発明の第4実施例を説明するための画像例
を示す図である。
【図13】本発明の第4実施例によるアドレス投影を説
明するための図である。
【図14】本発明の第5実施例を説明するための波形図
である。
【図15】本発明の第6実施例を示すブロック図であ
る。
【図16】本発明の第6実施例を示すブロック図であ
る。
【図17】本発明の第6実施例による映像データ取り込
み方法を説明するための図である。
【図18】本発明の第6実施例によるサンプリングデー
タの一例を示す波形図である。
【図19】本発明による他の映像データ取り込み方法を
説明するための図である。
【図20】本発明の第7実施例によるアドレス投影を説
明するための図である。
【図21】本発明の第7実施例の動作を説明するための
図である。
【図22】本発明の第8実施例を示すブロック図であ
る。
【図23】本発明の第8実施例を示すブロック図であ
る。
【図24】本発明の第9実施例を示すブロック図であ
る。
【図25】本発明の第9実施例を示すブロック図であ
る。
【図26】本発明の第9実施例の動作を説明するための
図である。
【図27】本発明の第9実施例の動作を説明するための
図である。
【図28】本発明の第9実施例の動作を説明するための
図である。
【図29】本発明の第9実施例の動作を説明するための
図である。
【図30】本発明の第9実施例の動作を説明するための
フローチャートである。
【図31】上下部分をマスクした横長画像を示す図であ
る。
【図32】アスペクト比16:9のテレビジョン受像機
による表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 ローパスフィルタ 2 A/D変換回路 3 同期分離回路 4 タインミング発生回路 5 演算回路 6 アスペクト変換回路 7 ブラウン管 8 偏向回路 9 非線形フィルタ 10 微分総和回路 11 アナログ比較器 12 比較器
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−181521(JP,A) 特開 平1−158879(JP,A) 特開 昭54−140818(JP,A) 特開 昭60−72085(JP,A) 特開 平4−126461(JP,A) 特開 平5−130452(JP,A) 特開 平5−30389(JP,A) 特開 平3−280671(JP,A) 特開 平5−115017(JP,A) 特開 平5−30386(JP,A) 特開 平5−328160(JP,A) 特開 平5−316444(JP,A) 特開 平5−300447(JP,A) 実開 平5−21563(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 5/14 - 5/217 H04N 5/44 H04N 7/01

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入来する映像信号における上下マスク部分
    の有無及びその位置を求め、その画像に応じて画面サイ
    ズを調整する画面サイズ調整装置において、 前記入来する映像信号の高域成分を除去するローパスフ
    ィルタと、 前記ローパスフィルタより出力される映像信号をデジタ
    ルデータに変換するA/D変換回路と、 データ取り込みタイミング信号により前記A/D変換回
    路より出力される前記デジタルデータを所定の水平位置
    において垂直方向に1フィールドに渡って複数の水平位
    置となるよう1または複数フィールド分取り込むことに
    より前記上下マスク部分を検出する演算回路と、 前記演算回路の検出結果に基づいて前記入来する映像信
    号をアスペクト変換するアスペクト変換回路とを設けて
    構成し、 前記演算回路に、前記それぞれの水平位置におけるデジ
    タルデータを垂直方向に微分する手段と、その微分デー
    タを2乗するかあるいは絶対値化する手段とを設け、こ
    のデータに基づいて上部映像開始ライン位置及び下部映
    像終了ライン位置を求めるよう構成したことを特徴とす
    る画面サイズ調整装置。
  2. 【請求項2】入来する映像信号における上下マスク部分
    の有無及びその位置を求め、その画像に応じて画面サイ
    ズを調整する画面サイズ調整装置において、 前記入来する映像信号の高域成分を除去するローパスフ
    ィルタと、 前記ローパスフィルタより出力される映像信号をデジタ
    ルデータに変換するA/D変換回路と、 前記A/D変換回路より出力される前記デジタルデータ
    を水平方向に微分して走査線毎に総和する微分総和回路
    と、 前記微分総和回路より出力される微分総和データを取り
    込むと共に、データ取り込みタイミング信号により前記
    A/D変換回路より出力される前記デジタルデータを所
    定の水平位置において取り込むことにより前記走査線毎
    の信号レベルを確認し、前記微分総和回路より出力され
    る微分総和データに基づいて前記上下マスク部分を検出
    する演算回路と、 前記演算回路の検出結果に基づいて前記入来する映像信
    号をアスペクト変換するアスペクト変換回路とを設けて
    構成し、 前記演算回路に、前記微分総和データを垂直方向に微分
    する手段と、その微分データを2乗するかあるいは絶対
    値化する手段とを設け、このデータに基づいて上部映像
    開始ライン位置及び下部映像終了ライン位置を求めるよ
    う構成したことを特徴とする画面サイズ調整装置。
  3. 【請求項3】入来する映像信号における上下マスク部分
    の有無及びその位置を求め、その画像に応じて画面サイ
    ズを調整する画面サイズ調整装置において、 前記入来する映像信号の高域成分を除去するローパスフ
    ィルタと、 前記ローパスフィルタより出力される映像信号をデジタ
    ルデータに変換するA/D変換回路と、 前記ローパスフィルタより出力される映像信号と前記上
    下マスク部分の輝度レベルに基づいた所定の基準値とを
    比較するアナログ比較器と、 前記アナログ比較器より出力される比較結果がデジタル
    データとして入力され、データ取り込みタイミング信号
    により入力される前記デジタルデータを所定の水平位置
    において垂直方向に1フィールドに渡って複数の水平位
    置となるよう1または複数フィールド分取り込むことに
    より前記上下マスク部分の上部映像開始ライン位置及び
    下部映像終了ライン位置を検出する演算回路と、 前記演算回路の検出結果に基づいて前記入来する映像信
    号をアスペクト変換するアスペクト変換回路とを設けて
    構成したことを特徴とする画面サイズ調整装置。
  4. 【請求項4】入来する映像信号における上下マスク部分
    の有無及びその位置を求め、その画像に応じて画面サイ
    ズを調整する画面サイズ調整装置において、 前記入来する映像信号の高域成分を除去するローパスフ
    ィルタと、 前記ローパスフィルタより出力される映像信号をデジタ
    ルデータに変換するA/D変換回路と、 前記A/D変換回路より出力されるデジタルデータと前
    記上下マスク部分の輝度レベルに基づいた所定の基準値
    とを比較する比較器と、 前記比較器より出力される比較結果がデジタルデータと
    して入力され、データ取り込みタイミング信号により入
    力される前記デジタルデータを所定の水平位置において
    垂直方向に1フィールドに渡って複数の水平位置となる
    よう1または複数フィールド分取り込むことにより前記
    上下マスク部分の上部映像開始ライン位置及び下部映像
    終了ライン位置を検出する演算回路と、 前記演算回路の検出結果に基づいて前記入来する映像信
    号をアスペクト変換するアスペクト変換回路とを設けて
    構成したことを特徴とする画面サイズ調整装置。
  5. 【請求項5】前記入来する映像信号の明るさを検出する
    手段を設けると共に、前記演算回路に、前記入来する映
    像信号の明るさに応じて上部映像開始ライン位置及び下
    部映像終了ライン位置と決定する判定値を適応的に変化
    させる手段を設けたことを特徴とする請求項1または2
    のいずれかに記載の画面サイズ調整装置。
  6. 【請求項6】前記演算回路に、前記A/D変換回路より
    出力されるデジタルデータの内、画面の上下端部のデー
    タの輝度レベルを検出する手段を設け、この検出された
    輝度レベルに基づいた前記所定の基準値を前記アナログ
    比較器もしくは前記比較器に設定するよう構成したこと
    を特徴とする請求項3または4のいずれかに記載の画面
    サイズ調整装置。
  7. 【請求項7】前記演算回路に、水平方向の位置に応じて
    前記取り込んだデジタルデータに重み付けを行う手段を
    設けたことを特徴とする請求項1,3,4,6のいずれ
    かに記載の画面サイズ調整装置。
  8. 【請求項8】前記演算回路に、取り込んだデジタルデー
    タを画面の水平方向に複数のブロックに分割し、それぞ
    れのブロック毎に上部映像開始ライン位置及び下部映像
    終了ライン位置を求める手段を設けたことを特徴とする
    請求項1,3,4,6,7のいずれかに記載の画面サイ
    ズ調整装置。
  9. 【請求項9】前記ブロックを少なくとも3つとし、その
    3つのブロックの内、画面の左右端部のブロックにおけ
    る垂直方向のサンプリングライン数を画面の中央部のブ
    ロックにおける垂直方向のサンプリングライン数より多
    くしたことを特徴とする請求項8記載の画面サイズ調整
    装置。
  10. 【請求項10】前記データ取り込みタイミング信号は、
    偏向回路より出力される水平同期信号及び垂直同期信号
    より生成されることを特徴とする請求項1ないし9のい
    ずれかに記載の画面サイズ調整装置。
  11. 【請求項11】前記A/D変換回路の前段もしくは後段
    に映像信号の暗い部分を重点的に検出するための非線形
    フィルタを設けたことを特徴とする請求項1ないし10
    のいずれかに記載の画面サイズ調整装置。
  12. 【請求項12】前記演算回路に、前記A/D変換回路よ
    り出力されるデジタルデータの内、映像部分に相当する
    画面の中央部のデータの輝度レベルを確認する手段を設
    け、この中央部のデータの輝度レベルが所定レベル以下
    である時には上部映像開始ライン位置及び下部映像終了
    ライン位置を求める手段を不動作とすることを特徴とす
    る請求項1ないし11のいずれかに記載の画面サイズ調
    整装置。
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