JP2946219B2 - スクリーン印刷用印刷版 - Google Patents

スクリーン印刷用印刷版

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野) 本発明はスクリーン印刷に用いられる特に、スクリー
ンメッシュ一体型の印刷版に関する。
〔従来の技術〕
この種の印刷版は、スクリーンメッシュの上に感光性
樹脂により所望の印刷用パターンを付けてある。そのス
クリーンメッシュとしては、一般に、ナイロン製のも
の、あるいはステンレス鋼線を細かく編んだもの、電鋳
製のものなどがある。しかし、ナイロン製のスクリーン
メッシュは伸縮しやすくて位置ずれを生じ、また強度性
に欠き、更に静電気を帯びるなどの短所があって、ハイ
ブリッドICなどに要求される精密印刷に適しない。これ
に対し、ステンレス性鋼製のスクリーンメッシュはナイ
ロン製のものに比しテンション強度に優れるが、編み込
み形成しているため、凹凸があり、スクイージが引っ掛
かりやすいためインキを均等に引き伸ばし難いといった
短所がある。その点、電鋳製のものは強度に優れ、かつ
凹凸がなく、平坦状であるため、スクイージも使いやす
いなどの利点がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかるに、スクリーンメッシュとしていずれの材料を
使うにしても、従来の印刷用パターンは感光性樹脂から
なるため、スクリーンメッシュとの密着性に問題が生じ
るばかりか、耐熱性、耐摩耗性、耐薬品性に劣る。特に
耐薬品性に劣ることから、印刷後スクリーンメッシュが
目詰まりを起こしたとき溶剤により洗浄されるが、この
とき感光性樹脂が溶剤により膨潤、溶解してパターン精
度の劣化や剥がれを起こしやすくて長期使用に耐えられ
なかった。
また、こうした問題を解決するために、一部例えば特
開昭54−40702号に示すように、一次電鋳及び二次電鋳
により、スクリーンメッシュと印刷用パターンとを電鋳
工程により一体的に形成する構造も提案されており、こ
のものによれば、感光性樹脂で印刷用パターンを形成す
るタイプに比べて、耐熱性、耐摩耗性あるいは耐薬品性
に優れ、溶剤によるパターンの劣化や剥がれに対しても
優れたものとすることが可能であるが、しかしながら、
印刷用パターン表面の平滑性が高いため、この面をスク
イージ面とした場合には、スクイージが滑り易く、ま
た、クリーム半田や導電性インキ等のペーストのローリ
ング性が劣るため、ペーストが印刷対象物に対して不均
一に印刷されてしまう虞れがあり、逆にこの面を印刷面
とした場合、印刷対象物と密着してしまい離れ性が悪く
なる虞れがあるため、印刷用パターン表面を、エッチン
グ等の化学的処理やサンドブラスト等の物理的処理等の
別工程によって、粗面化してやる必要が生じることがあ
った。
本発明はこうした問題を考慮に入れた上でなされたも
ので、電鋳により形成した網目状のスクリーンメッシュ
とこれと一体に電着形成される印刷用パターンとからな
るスクリーン印刷用印刷版において、その一連の電鋳工
程の中で、印刷用パターンの表面を粗面化してやること
で、耐久性はもちろん、印刷時におけるペーストのロー
リング性やあるいは印刷対象物との離れ性に優れた印刷
版を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のスクリーン印刷用印刷版では、電鋳により形
成された網目状のスクリーンメッシュ1上に、所定の開
口を有する印刷用パターン2を、電鋳金属により一体に
電着形成することで、上記印刷用パターン2の表面に、
上記スクリーンメッシュ1のパターンに一致する網目状
の凹凸Qを表出形成したものである。
〔作用〕
電鋳により形成されたスクリーンメッシュ1上に所定
の開口を有する印刷用パターン2を、電鋳金属により一
体に電着形成することで、感光性樹脂に比し耐熱性、耐
摩耗性に優れ、特に耐薬品性に優れるものが得られるの
で、溶剤によるパターン精度の劣化や剥がれなどの問題
が無くなる。
また、この印刷用パターン2はスクリーンメッシュ1
の電鋳工程と一連の電鋳工程で同時に一体に電着形成す
ることができるとともに、その工程により同時に印刷用
パターン2の表面に、スクリーンメッシュ1のパターン
に一致する網目状の凹凸を表出形成することで、この表
面を粗面化することができ、印刷の際のペーストのロー
リング性の向上や印刷対象物との版離れ性の向上を図る
ことができる。
〔第1実施例〕 第1図は本発明に係るスクリーン印刷用印刷版の一部
の断面図を示している。これの印刷版は、例えばハイブ
リッドICなどを基板にスクリーン印刷するときに用いら
れるものであり、ニッケル電鋳により形成されたスクリ
ーンメッシュ1の上に、これと同材質のニッケルで所望
のハイブリッドICなどに対応した印刷用パターン2を一
体に形成してある。
この印刷版は次のようにニッケル電鋳で製造すること
ができる。第2図(a)ないし(g)はその電鋳工程順
を示している。まず、第2図(a)に示すように、ステ
ンレス鋼製の母型3の表面にホトレジスト4を均一に塗
布して乾燥する。ついで、そのホトレジスト4の上に網
目模様(メッシュ#350)のパターンフィルムを密着さ
せ、焼き付け、現像、乾燥の各処理にを行って、第2図
(b)に示すごとく所望のメッシュパターンのレジスト
膜5を形成する。ついで、母型3をスルファミン酸ニッ
ケル浴に浸漬してニッケル1次電鋳を行う。
このスルファミン酸ニッケル浴の組成とめっき条件を
つぎに示す。
スルファミン酸ニッケル 450g/ ホウ酸 30g/ 光沢剤 適量 pH 4.0〜4.5 浴温 50℃ 電流密度 5A/dm2 このニッケル1次電鋳により、第2図(c)に示すご
とく母型3のレジスト膜5で覆われていない導電表面上
に1次電着層6が形成される。この1次電着層6はスク
リーンメッシュ1となるものであるが、この厚みは、例
えば20μとする。1次電鋳後、レジスト膜5を母型3か
ら剥離する(第2図(d))。
ついで、第2図(e)に示すごとく再度ホトレジスト
7を均一に塗布して乾燥する。ついて、そのホトレジス
ト7の上に、ハイブリッドICなどの所望の印刷用パター
ンのフィルムを密着させ、焼き付け、現像、乾燥の各処
理を行って、第2図(f)に示すごとく印刷用パターン
のレジスト膜8を形成する。ついで、母型3を上記と同
じスルファミン酸ニッケル浴に浸漬してニッケル2次電
鋳を行う。このニッケル2次電鋳により、第2図(g)
に示すごとく1次電着層6の上に2次電着層9が一体に
形成される。この2次電着層9は印刷用パターン2とな
るものであるが、2次電鋳時に電着金属は、1次電着層
6の表面と母型3の表面の両方から析出形成されるた
め、1次電着層6に対応してこの高さ分2次電着層9の
表面は高くなり、したがって、1次電着層6であるスク
リーンメッシュの網目パターンが、2次電着層9である
印刷用パターンの表面側に表出した形となって凹凸Qが
形成されることとなる。この際2次電鋳を長時間行い2
次電着層9の析出高さを大きくとると、表面の凹凸は徐
々に平坦化されてしまうので、表面に凹凸が残される程
度の厚み、本実施例の場合は、この厚みは、例えば30μ
とする。
最後に、母型3から1次・2次電着層6・9を剥離す
ることにより、第1図に示すごとき印刷版を得る。
こうして得た印刷版は、従来通り、スクリーン印刷に
際し、枠の片側にぴんと張られ、インクがその印刷版上
に置かれ、スクイージでインクは引き伸ばされ、インク
は網目を通って枠の下に置かれた基板などの上に転移さ
れる。
この際、凹凸Qを形成した印刷用パターンの表面側を
スクイージ面として印刷した場合は、クリーム半田等の
粘性の高いペースト等でも、ペーストのローリング性を
向上させてスクイージを円滑に移動させることができ、
印刷圧を高めて高精度で均一な膜厚にて、印刷すること
が可能となる。また凹凸Qを形成した印刷用パターンの
表面側を印刷面として印刷した場合は、プリント基板等
の印刷対象物との離れ性が良好で、効率良く印刷するこ
とができる。
印刷後、スクリーンメッシュ1が溶剤により洗浄され
てインクの通りを良好なものとするが、印刷用パターン
2はスクリーンメッシュ1と同じくニッケルからなり、
かつ電着工程時にスクリーンメッシュ1と一体化され形
成されているので、その溶剤により、感光性樹脂による
もののごとき膨潤したり、溶解したりするようなことが
なく、また剥がれるようなこともない。
なお、この実施例のように、特に印刷用パターン2部
分がスクリーンメッシュ1の面より突出するように形成
されていると、印刷用パターンの表面側を印刷面とする
場合、スクリーン印刷に際し、印刷用パターン2の突出
面の下側にインクが回り込むのをより確実に阻止でき、
より高精度に印刷できる。
〔第2実施例〕 第3図(a)ないし(f)は第2実施例を示してい
る。第3図(a)ないし(c)に示すように、この実施
例では、スクリーンメッシュ1をニッケル1次電着する
までは第1実施例の場合と同じである。ついで、第1実
施例ではレジスト膜5を剥がしたうえで、再度レジスト
膜8を形成したが、この実施例ではレジスト膜5を剥が
さないでそのまま残しておいて、この上に印刷用パター
ンのフィルムを密着させ、焼き付け、現像、乾燥の各処
理を行って、第3図(d)に示すごとく印刷用パターン
のレジスト膜8を形成する。この後は第1実施例と同様
に、ニッケル2次電鋳を行って、第3図(e)に示すご
とく1次電着層6(スクリーンメッシュ1)の上に印刷
用パターン2となる2次電着層9を一体に形成し、2次
電着層9である印刷用パターン2の表面側にスクリーン
メッシュ1の網目パターンと対応する凹凸Qを表出形成
する。
2次電鋳後、第3図(f)に示すごとくレジスト膜8
を除去し、最後に母型から1次・2次電着層6・9を剥
離する。
〔発明の効果〕
本発明のスクリーン印刷用印刷版によれば、電鋳によ
り形成された網目状のスクリーンメッシュ(1)上に、
所定の開口を有する印刷用パターン(2)を、電鋳金属
により一体に電着形成することで、上記印刷用パターン
(2)の表面に、上記スクリーンメッシュ(1)のパタ
ーンに一致する網目状の凹凸Qを表出形成させているの
で、従来の感光性樹脂による印刷用パターンに比して耐
久性に優れ、しかもスクリーンメッシュ1の電鋳工程に
続く一連の電鋳工程で同時に印刷用パターン2を形成で
きて能率よく製版することができて有利である。特に、
印刷用パターン2の表面に、一連の電鋳工程の中で同時
に、スクリーンメッシュ1のパターンに一致する網目状
の凹凸Qを表出形成することで、この表面を粗面化する
ことができ、印刷の際のペーストのローリング性の向上
や印刷対象物との版離れ性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図(a)ないし(g)は本発明の第1
実施例を示しており、第1図は印刷版の一部の断面図、
第2図は(a)ないし(g)は印刷版を得るまでの電鋳
工程図である。 第3図(a)ないし(f)は本発明の第2実施例を示す
電鋳工程図である。 1……スクリーンメッシュ、 2……印刷用パターン Q……凹凸

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電鋳により形成された網目状のスクリーン
    メッシュ(1)上に、所定の開口を有する印刷用パター
    ン(2)を、電鋳金属により一体に電着形成すること
    で、上記印刷用パターン(2)の表面に、上記スクリー
    ンメッシュ(1)のパターンに一致する網目状の凹凸Q
    を表出形成させてなるスクリーン印刷用印刷版。
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