JP2945586B2 - 人事異動管理支援システム - Google Patents

人事異動管理支援システム

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JP2945586B2 JP19036794A JP19036794A JP2945586B2 JP 2945586 B2 JP2945586 B2 JP 2945586B2 JP 19036794 A JP19036794 A JP 19036794A JP 19036794 A JP19036794 A JP 19036794A JP 2945586 B2 JP2945586 B2 JP 2945586B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、企業、役所、団体など
種々の組織における人事管理業務、特にそのうちの人事
異動業務を支援するための人事管理支援システムに関す
る。
【0002】近年のコンピュータの進展にともない、人
事管理業務を種々の側面から支援する人事管理支援シス
テムが普及している。しかし、人事管理業務の中でも人
事異動業務については、作業量が極めて多く且つ秘密情
報を扱うこともあって、これまでシステム化が余り試み
られておらず、実用的な支援システムの普及はこれから
と言う状況である。
【0003】一般に、人事異動業務においては、組織異
動、昇進、昇格、退職、採用、職務変更などにともなっ
て、候補者の選定から辞令の発行までの一連の処理が行
われる。人事異動が実施されると、組織全体の運営に影
響を及ぼすとともに、個人の組織内における地位を左右
することになるので、実施に移す以前に慎重な検討とシ
ミュレーションが必要であり、そのため、人事管理支援
システムにおいては、現用の人事情報とは別個の、異動
が行われたと仮定した場合の仮定人事情報を取り扱うこ
ととなる。
【0004】したがって、人事異動業務についての人事
管理支援システムでは、既に構築されている、又はこれ
から構築する人事情報データベースが、仮定人事情報に
よって不測に変更されてしまうおそれをなくすととも
に、人事情報データベースを有効に活用して効率的な運
用の行えることが望まれる。
【0005】
【従来の技術】従来において、昇格の人事異動業務にお
けるシミュレーションを行うシステムが提案されてい
る。これは、人事情報データベースに格納された人事情
報に基づいて、各資格における滞留年数の人員構成を表
す人数テーブルを作成し、その人数テーブルの各資格に
対応して、昇格すべき考課点条件及び滞留年数条件に基
づいて、各資格における昇格人数を求めるように構成し
たものである(特開昭60−126763号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のシステ
ムでは、考課点及び滞留年数の各条件を満たす昇格者を
容易に抽出することができ、演算量が少ないため高速の
処理を行うことができる。
【0007】しかし、従来のシステムでは、人事異動業
務の全体を効率的に支援することはできなかった。すな
わち、人事異動においては、考課点及び滞留年数など、
数値化が可能な諸条件に基づいた判断のみではなく、各
部門における評価の相違、上司から見た評価、組織トッ
プの先見的な判断など、数値化が不可能又は困難な条件
をも考慮することが現実において必要である。
【0008】従来のシステムでは、このような現実の条
件に対応して複数の案を比較検討することが容易ではな
く、また、最終的に決定された案に基づく異動対象者の
データを流用して稟議書や辞令を作成し、また人事情報
データベースを自動的に更新することはできなかった。
【0009】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
ので、現実の種々の条件に対応して複数の案を容易に比
較検討することができ、また、最終的に決定された案に
基づくデータを流用して稟議書や辞令を作成し、さらに
発令日当日に自動的に人事情報データベースを更新する
ことのできる人事管理支援システムを提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る人
異動管理支援システムは、上述の課題を解決するた
め、図1に示すように、組織における複数の人員につい
ての人事情報を格納した人事情報データベース21と、
前記人事情報データベース21の中から、条件に適合す
る1人又は複数の人員を検索して候補者リストを作成す
るための候補者検索手段A41と、前記候補者リストに
含まれる人員についての異動内容、その異動内容の可否
を示す判定、異動案の識別情報、及び異動案の発令期日
を入力するための異動案入力画面を表示する手段15
と、前記異動案入力画面において入力された内容を、そ
の識別情報によって個別にアクセス可能な異動案として
異動情報ファイル24に格納する異動情報格納手段A1
2aと、前記異動情報格納手段A12aに格納される複
数の異動案のうちの最終的な異動案を識別情報に基づい
て指定する最終異動案指定手段A15と、前記最終異動
案指定手段A15により指定される異動案の内容に基づ
いて、その異動案に含まれる発令期日で指定される期日
達したかどうかを監視する発令日管理手段A19と、
前記発令日管理手段A19によって指定された発令期日
に達したと判断された際に、前記人事情報データベース
21を更新する人事情報データベース更新手段A13a
と、を有して構成される。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】請求項の発明に係る人事異動管理支援シ
ステムでは、識別情報によって指定された異動案に基づ
いて、異動後における組織の一部又は全部の人員構成表
を作成するための人員構成表作成手段A16を有して構
成される。
【0015】請求項の発明に係る人事異動管理支援シ
ステムでは、前記識別情報は、第1情報と第2情報とか
らなり、前記人員構成表作成手段A16は、指定された
第1情報とは異なる第情報によって識別される異動案
について、それぞれのうちから1つずつ選択された異動
案を参照して前記人員構成表を作成する、
【0016】請求項の発明に係る人事異動管理支援シ
ステムでは、識別情報によって指定された異動案に基づ
いて、当該異動案を内容とする稟議書を作成するための
稟議書作成手段A17を有して構成される。
【0017】
【作用】人事管理支援システム1の動作の一例を図1を
参照して説明する。人事情報データベース21には、複
数の人員についての人事情報が格納されている。候補者
検索手段A14によって、条件に合う人員が人事情報デ
ータベース21の中から検索される。検索された人員に
基づいて、候補者リストが画面HGに表示され、その画
面において、識別情報入力手段A18からの識別情報と
ともに異動案が入力される。入力された異動案は、識別
情報により識別される論理ファイル又は物理ファイルに
格納される。
【0018】複数の異動案のうちの識別情報によって指
定される異動案に基づいて、人員構成表が作成され、ま
た稟議書が作成される。最終異動案指定手段A15によ
り指定された異動案に基づいて、発令日管理手段A19
は、指定された異動案の発令日を監視する。そして、指
定された発令期日に達すると、人事情報データベース更
新手段A13aは、その期日に人事情報データベース2
1を更新る。
【0019】なお、異動情報ファイル24は複数の異動
案に応じて複数個作成されるが、その場合に、異動情報
ファイル24を1個の物理ファイルとして作成し、その
中に異動案の数に応じた複数の論理ファイルを作成して
もよく、又は、異動案の数に応じた物理ファイルとして
の異動情報ファイル24を作成してもよい。また、論理
ファイルと物理ファイルを組み合わせて構成してもよ
い。
【0020】また、異動案の内容に基づいて人事情報デ
ータベース21を更新するには、異動案を格納した異動
情報ファイル24によってもよいし、異動情報ファイル
24に基づいて作成された他のファイル、例えば決裁フ
ァイルなどによってもよい。
【0021】
【実施例】図2は本発明に係る人事管理支援システム1
の概略のハード構成を示すブロック図、図3は外部記憶
装置12に格納された異動情報ファイル24の状態を示
す図、図4は候補者ファイル22の構成を示す図、図5
は異動情報ファイル24の構成を示す図である。なお、
本実施例においては、企業における人事異動業務の支援
を行う例について説明する。
【0022】人事管理支援システム1は、処理装置1
1、外部記憶装置12、キーボード13、マウス14、
ディスプレイ装置15、及びプリンタ装置16などから
構成される。人事管理支援システム1は、いわゆるオフ
ィスコンピュータ、ワークステーション、パーソナルコ
ンピュータなどと、その周辺装置などによって実現可能
である。
【0023】外部記憶装置12には、人事情報データベ
ース21、候補者ファイル22、決裁ファイル23、異
動情報ファイル24、枠ファイル25などが作成され、
それぞれ必要なデータが格納されている。
【0024】人事情報データベース21は、企業に属す
る多数の従業員(社員)について、その社員番号、氏
名、所属、学齢、現住所、現資格、資格滞留などを記録
したものである。
【0025】候補者ファイル22は、現資格QUC、学
齢AGE、資格滞留TMSなどについて、特定の値又は
範囲を指定することによって、それらの条件に適合する
1人又は複数の人員を人事情報データベース21の中か
ら検索して必要な事項を格納したファイルである。候補
者ファイル22の作成に際しては、起案番号NDP、異
動種類TRS、発令日DANなどを入力することによ
り、これらが属性情報として記録される。候補者ファイ
ル22の各レコードは、図4に示すように、社員番号N
PS、学齢AGE、資格滞留TMS、判定JUDなどの
フィールドから構成されている。
【0026】候補者ファイル22は、起案番号NDPな
どを変えることにより、ファイル名の異なる複数のファ
イルが作成される。候補者ファイル22に基づいて、後
述の候補者リストLCAが作成される。
【0027】決裁ファイル23は、決裁された内容が格
納されるファイルである。例えば異動についての稟議が
下りたときに、その稟議についての決裁処理を行うと、
異動情報ファイル24の中の該当するファイル(論理フ
ァイル)の内容に基づいて決裁ファイル23が作成され
る。そのとき、辞令の発行の有無、及び辞令文の修正な
どの情報も格納される。決裁ファイル23は、辞令、社
告、辞令台帳などを作成するためのマスタファイルであ
り、且つ、人事情報データベース21を更新するための
トランザクションファイルでもある。
【0028】異動情報ファイル24は、入力された1つ
又は複数の異動案を、それぞれの識別情報である起案番
号NDPと枝番NDBとによって個別にアクセス可能に
格納したファイルである。本実施例では、異動情報ファ
イル24は、物理ファイルとしては1つであるが、起案
番号NDP及び枝番NDBをキーとして抽出される論理
ファイルが複数個存在する。例えば、図3に示す例で
は、起案番号NDPが「R01」について3個の論理フ
ァイル24a〜cが作成され、起案番号NDPが「R0
2」「R03」について、2個の論理ファイル24d〜
eと3個の論理ファイル24f〜hがそれぞれ作成され
ている。
【0029】異動情報ファイル24の各レコードは、図
5に示すように、起案番号NDP、枝番NDB、社員番
号NPS、発令日DAN、異動種類TRS、現在情報C
IF、異動後情報FIF、判定JUDなどのフィールド
から構成されている。
【0030】処理装置11は、外部記憶装置12の各フ
ァイルを管理し、それらのファイルからの読み出し、所
定のタイミングでのファイルの更新などを行う他、異動
の対象となる候補者を選定する候補者選定処理、選定し
た候補者に基づいて異動案を決定するための起案処理、
決定した異動案の稟議を行うための稟議処理、稟議に基
づいて決裁を行う決裁処理、その他の必要な処理を実行
する。
【0031】次に、人事管理支援システム1における人
事異動処理について、フローチャート、画面の状態、印
刷された書類などを示す各図を参照して説明する。図6
は人事異動処理を示す主フローチャート、図7は候補者
選定処理を示すフローチャート、図8は起案処理を示す
フローチャート、図9稟議処理を示すフローチャート、
図10は決裁処理を示すフローチャート、図11は異動
案入力画面HG1を示す図、図12は稟議書作成画面H
G2を示す図、図13は決裁画面HG3を示す図、図1
4は候補者リストを示す図、図15は稟議書を示す図で
ある。
【0032】図6のフローチャートにおいて、人事異動
処理においては、人事情報データベース21の中から条
件に適合する1人又は複数の人員を検索して異動の候補
者を選定する候補者選定処理(#1)、選定した候補者
についての異動案を入力し、人員構成表や異動内訳明細
などを作成して部門間での調整を行って異動案を決定す
る起案処理(#2)、決定された異動案に基づいて稟議
書を作成する稟議処理(#3)、稟議が通った後で異動
内容を確定し、辞令、社告などを作成するとともに、発
令日において人事情報データベース21を更新する決裁
処理(#4)が行われる。
【0033】まず、候補者選定処理について説明する。
図7のフローチャートにおいて、候補者検索画面をディ
スプレイ装置15に表示させた状態で、候補者としての
選定条件を入力する(#11)。候補者の選定条件は、
異動内容に応じてある程度定型化される。例えば、定期
昇格の場合には、現在の資格、等級、学齢などが条件と
なり、定年退職の場合には「来月度に満60歳を迎える
人」などが条件となる。未来のある時点での学齢や年齢
を指定することもできる。なお、選定条件の入力の際
に、起案番号NDP、異動種類TRS、発令日DAN、
現資格QUC、昇格枠などを入力する。
【0034】入力された選定条件に基づいて人事情報デ
ータベース21の検索を行い(#12)、条件に該当す
る者を候補者リストとして画面に表示する(#13)。
担当者は、画面を見ながら、各候補者が規定の内容に合
致しているか否かを確認し、不適切な場合には(#14
でNG)、選定条件を変えて再度検索を行う(#1
1)。
【0035】画面上で候補者が確認されれば(#14で
OK)、その内容に応じた候補者ファイル22を作成し
(#15)、候補者ファイル22に基づいて候補者リス
トLCAをプリンタ装置16により印刷する(#1
6)。
【0036】候補者ファイル22は、次工程である起案
処理の入力情報となるものであり、図4にその一例が示
されている。候補者ファイル22は、異動事由に応じて
異なる条件で候補者が抽出されるものであり、同時に複
数のファイルの存在が可能である。起案番号NDP、枝
番NDB、異動種類TRSの内容などを適宜設定してお
くことによって、次工程における異動案の入力のみなら
ず、他の汎用的な作表機能においても呼び出すことがで
きる。
【0037】候補者リストLCAには、図14に示すよ
うに、起案番号NDPとして「R01」、異動種類TR
Sとして「定期昇格」、発令日DANとして「H6.1
0.01」、現資格QUCとして「2級」が表示され、
所属BLG、氏名NAM、学齢AGE、資格滞留TM
S、判定JUDの各項目に、検索された内容が記載され
ている。
【0038】印刷した候補者リストLCAを部門長又は
決裁者に配布する(#17)。部門長などは、候補者リ
ストLCAの判定JUDの欄に、各候補者に対して可否
を記入する(#18)。記入済みの候補者リストLCA
を担当者が回収する(#19)。なお、選定条件、その
他の処理条件は、条件が固定化してきたときにその条件
式を登録することにより、次回からの処理の効率化を図
ることができる。
【0039】次に、起案処理について説明する。図8の
フローチャートにおいて、まず、メニューの中から異動
案の入力を選択して画面HG1を表示させる(#2
1)。このとき、起案番号NDPなどを入力して候補者
ファイル22を指定することにより、必要な情報が指定
した候補者ファイル22から転送される。
【0040】図11に示すように、異動案入力画面HG
1には、起案番号NDP、枝番NDB、所属BLG、入
社年度、発令日DAN、現資格QUC、新資格QUFな
どが表示され、判定JUD、社員番号NPS、氏名NA
M、現資格QUC、新資格QUFの各項目に、それぞれ
の内容が表示されている。
【0041】この異動案入力画面HG1において、回収
された候補者リストLCAを担当者が見ながら、判定J
UDの欄に可否の印を入力する(#22)。入力の印と
して、例えば、アスタリスク、1又は0、○又は×など
が用いられる。
【0042】このように、候補者ファイル22から流用
された情報に基づいて多数の候補者リストを含む異動案
入力画面HG1を表示させ、その候補者リストの判定J
UDの欄に可否のマークを入力するので、大量の異動が
ある場合でも一括して異動案の入力を行うことができ、
極めて効率的である。
【0043】なお、異動案入力画面において、各条件を
それぞれ入力して人事情報データベース21を検索し、
条件に合った候補者をリストとして画面に表示すること
もできる。その場合に、条件としてコードを入力するこ
とにより検索を行うようにし、検索された後に入力され
たコードに対応した語句が表示されるように構成しても
よい。
【0044】入力が終わると、その異動案に基づいて異
動情報ファイル24が作成される(#23)。異動情報
ファイル24が既に作成されている場合には、直前に入
力した異動案のレコードがその異動情報ファイル24に
追加され、又はそのレコードによって異動情報ファイル
24のレコードが更新される。これによって、異動案に
ついての論理ファイルが作成又は更新される。各異動案
についての論理ファイルは、起案番号NDP及び枝番N
DBによって識別される。
【0045】また、起案時には、例えば、部門別、資格
別の人数枠などのような「枠」が、既に何らかの基準に
よって決められていることがある。このような「枠」に
基づいて、所属別、資格別に仮想した枠ファイル25が
作成される。
【0046】人事情報データベース21、異動情報ファ
イル24、及び枠ファイル25を参照して、異動処理の
参考情報として必要な帳票が作成される。すなわち、異
動案に対して、その異動案が実施された異動後における
各部門の人員構成表、及び異動内訳明細表が作成される
(#24)。人員構成表には、現状の人員構成、異動
案、異動案による人員構成、現状と枠との差異、枠と異
動案との差異などが、部門別、男女別、資格別に表示さ
れる。異動内訳明細表には、異動対象者の職務歴、考課
歴などの詳細関連情報が表示される。
【0047】人員構成表を作成する際に、起案番号ND
Pの異なる他の異動案が参照される。つまり、人員構成
表の作成に当たって、1つの異動案のみに基づいて作成
した場合には、作成された人員構成表が組織の実体を反
映しないことになる場合がある。何故ならば、例えば定
期昇格の人事異動は、2級から1級に昇格する異動のみ
ではなくて、3級から1級への昇格、その他の種々の級
の昇格、また級以外の職務変更など、種々の異動が総合
的に実施されるものであるため、異動後の組織の実体を
反映させるには、それら同時に実施される全部の異動を
勘案する必要がある。したがって、関連する異動案の全
部を参照した人員構成表を作成し、それを検討する必要
がある。
【0048】そのため、起案番号NDPと枝番NDBを
指定して人員構成表を作成する際に、起案番号NDPの
異なる別のグループの異動案が参照され、それら全部を
含めた人員構成表が作成されるのである。そのときに、
起案番号NDPが同一の各グループから1つの異動案が
選定される必要がある。その選定に当たっては、その異
動案について決裁ファイル23が作成されていれば、決
裁ファイル23の作成された異動案が選定され、決裁フ
ァイル23が作成されていなければ、異動案の中の最終
に作成された案が選定される。また、各グループに対し
て枝番NDBを指定して選定することも可能である。
【0049】人員構成表及び異動内訳明細表に基づい
て、各部門間のバランス、全社的なバランスなどの観点
から、異動案の内容が部門間で調整される(#25)。
これによって、各部門における評価の相違、上司から見
た評価、組織トップの先見的な判断などが考慮される。
【0050】部門間の調整に基づいて、異動案の修正が
ある場合には(#26でNG)、ステップ#21からの
処理を繰り返す。このとき、その度毎に、起案番号ND
Pを同一とし枝番NDBを順次進めておくことにより、
異動情報ファイル24には、枝番NDBに対応した別個
の論理ファイルが作成される。
【0051】例えば、最初に作成した異動案(A案)に
ついて、修正された2つの異動案(B案、C案)を追加
作成した場合には、合計3つの異動案が作成されること
となる。このような場合には、起案番号NDPを同じ
「R01」とし、枝番NDBをそれぞれ「1」「2」
「3」とすることにより、異動種類TRSが「定期昇
格」、現資格QUCが「2級」、所属BLGが「SA」
である異動案について、A案、B案、C案の3つの論理
ファイル24a〜cが作成されることとなる。
【0052】したがって、これら3つの異動案の中か
ら、起案番号NDP及び枝番NDBを指定することによ
って、任意の異動案を適宜読み出すことができ、その内
容を画面に表示し、それに基づいて人員構成表及び異動
内訳明細表を作成し、複数の異動案を比較検討すること
が容易に行える。また、いずれの異動案の内容も次工程
に流用することができる。
【0053】次に、稟議処理について説明する。図9の
フローチャートにおいて、メニューの中から稟議入力を
選択して稟議書作成画面HG2を表示させる(#3
1)。図12に示す稟議書作成画面HG2において、最
終的に採用する異動案の起案番号NDP及び枝番NDB
を入力し、実行キーを押す(#32)。これによって、
起案番号NDP及び枝番NDBに対応する異動情報ファ
イル24の内容が利用され、稟議書DRPが印刷される
(#33)。稟議書DRPの稟議番号は、起案番号ND
P及び枝番NDBがそのまま利用されるか、又はそれと
1対1で対応した稟議番号が付される。
【0054】稟議書DRPには、必要な書誌的事項の
他、所属BLG、氏名NAM、学齢AGE、現資格QU
C、新資格QUFなどの各項目に、指定された異動情報
ファイル24の内容が印刷される。印刷された稟議書D
RPを役員に回し、決裁を貰う(#34)。
【0055】次に、決裁処理について説明する。図10
のフローチャートにおいて、メニューの中から決裁入力
を選択して決裁入力画面HG3を表示させる(#4
1)。図13に示す決裁入力画面HG3において、稟議
番号を入力して実行キーを押す(#42)。これによっ
て、稟議番号により指定された起案番号NDP及び枝番
NDBについての異動情報ファイル24の内容に基づい
て、決裁ファイル23が作成される(#43)。このと
き、辞令の発行の有無、及び辞令文の修正などの情報も
格納される。
【0056】決裁ファイル23に基づいて、発令日つま
り実際の異動日より以前に、辞令、社告、異動後の人員
構成表、組織図などが予め印刷される(#44)。発令
日管理手段によって、発令日の当日になったかどうかが
監視され、発令日になると、決裁ファイル23に基づい
て、人事情報データベース21が更新される(#4
5)。その後、適宜、担当者によって不要なファイルが
削除される(#46)。
【0057】上述の実施例によると、候補者選定処理及
び起案処理において、それぞれ複数の案によるファイル
が作成され、それぞれの案に基づいた書類を適宜作成し
て比較検討し、種々のシミュレーションを行うことがで
き、また、最終的に採用した案についての情報をそれぞ
れのファイルから転送して次工程で流用することができ
る。
【0058】また、人員構成表を作成する際に、起案番
号NDPの異なる他の異動案が参照されるので、同時に
実施される人事異動の全部の内容を反映した正確な人員
構成表とすることができる。
【0059】上述の実施例においては、識別情報NDと
して、起案番号NDPと枝番NDBとを用いたが、例え
ば、階層的な又は独立した2つ以上の識別情報を用いて
もよい。
【0060】上述の実施例においては、異動情報ファイ
ル24として1つの物理ファイルを作成し、起案番号N
DP及び枝番NDBに応じて複数の論理ファイルを作成
することとしたが、起案番号NDP及び枝番NDBに応
じて、ファイル名の異なる別個の異動情報ファイル24
を作成してもよい。その場合には、ファイル名の異なる
複数の異動情報ファイル24が存在可能となり、ファイ
ル名によってそれらのファイルを互いに識別することが
できる。
【0061】その他、ファイルの構成、画面の内容、印
刷内容、処理の内容又は手順、人事管理支援システム1
の全体又は各部の構成などは、本発明の主旨に沿って種
々変更することができる。
【0062】
【発明の効果】請求項1乃至請求項4の発明によると、
現実の種々の条件に対応して複数の案を容易に比較検討
することができ、また、最終的に決定された案に基づく
データを流用して稟議書や辞令を作成し人事情報データ
ベースを更新することができる。また、最終的に決定さ
れた異動案に基づいた適切な期日に、自動的に人事情報
データベースを更新することができる。
【0063】求項の発明によると、人員構成表によ
って部門間の調整を容易に行うことができ、後での異動
案の変更又は修正を行う必要性を可及的に少なくするこ
とができる。
【0064】請求項の発明によると、種々の異動が同
時に実施される場合において、異動後の組織の実体を反
映した人員構成表を作成することができる。請求項
発明によると、識別情報により識別される異動案の内容
をそのまま稟議書に流用することができ、稟議書の作成
が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を機能的に示すブロック図であ
る。
【図2】本発明に係る人事管理支援システムの概略のハ
ード構成を示すブロック図である。
【図3】外部記憶装置に格納された異動情報ファイルの
状態を示す図である。
【図4】候補者ファイルの構成を示す図である。
【図5】異動情報ファイルの構成を示す図である。
【図6】人事異動処理を示す主フローチャートである。
【図7】候補者選定処理を示すフローチャートである。
【図8】起案処理を示すフローチャートである。
【図9】稟議処理を示すフローチャートである。
【図10】決裁処理を示すフローチャートである。
【図11】異動案入力画面を示す図である。
【図12】稟議書作成画面を示す図である。
【図13】決裁画面を示す図である。
【図14】候補者リストを示す図である。
【図15】稟議書を示す図である。
【符号の説明】
1 人事管理支援システム 11 処理装置 21 人事情報データベース 24 異動情報ファイル A11 異動案入力手段 A11a 候補者表示手段 A11b 異動可否入力手段 A12a 異動情報格納手段 A13a 人事情報データベース更新手段 A14 候補者検索手段 A15 最終異動案指定手段 A16 人員構成表作成手段 A17 稟議書作成手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−17062(JP,A) 特開 平6−124294(JP,A) 特開 平6−110872(JP,A) 特開 平5−270406(JP,A) 特開 平2−68626(JP,A) 大藪修二「人事情報システムのあり 方」FACOM論文集第20号(1987年5 月1日)P297−308 下崎千代子「人事情報システム」日科 技連出版(1933年8月5日)P111−114 真鍋龍太郎「階層化意思決定法AHP の展望」計測と制御 Vol.29,N o.11(1990.11)P.53−59

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】組織における複数の人員についての人事情
    報を格納した人事情報データベースと、 前記人事情報データベースの中から、条件に適合する1
    人又は複数の人員を検索して候補者リストを作成するた
    めの候補者検索手段と、 前記候補者リストに含まれる人員についての異動内容、
    その異動内容の可否を示す判定、異動案の識別情報、及
    び異動案の発令期日を入力するための異動案入力画面を
    表示する手段と、 前記異動案入力画面において入力された内容を、その識
    別情報によって個別にアクセス可能な異動案として異動
    情報ファイルに格納する異動情報格納手段と、 前記異動情報格納手段に格納される複数の異動案のうち
    の最終的な異動案を識別情報に基づいて指定する最終異
    動案指定手段と、 前記最終異動案指定手段により指定される異動案の内容
    に基づいて、その異動案に含まれる発令期日で指定され
    る期日に達したかどうかを監視する発令日管理手段と、 前記発令日管理手段によって指定された発令期日に達し
    たと判断された際に、 前記人事情報データベースを更新
    する人事情報データベース更新手段と、 を有してなることを特徴とする人事異動管理支援システ
    ム。
  2. 【請求項2】識別情報によって指定された異動案に基づ
    いて、異動後における組織の一部又は全部の人員構成表
    を作成するための人員構成表作成手段を有してなる請求
    項1記載の人事異動管理支援システム。
  3. 【請求項3】前記識別情報は、第1情報と第2情報とか
    らなり、 前記人員構成表作成手段は、指定された第1情報とは異
    なる第情報によって識別される異動案について、それ
    ぞれのうちから1つずつ選択された異動案を参照して前
    記人員構成表を作成する、 請求項2記載の人事異動管理支援システム。
  4. 【請求項4】識別情報によって指定された異動案に基づ
    いて、当該異動案を内容とする稟議書を作成するための
    稟議書作成手段を有してなる請求項2又は請求項3記載
    の人事異動管理支援システム。
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下崎千代子「人事情報システム」日科技連出版(1933年8月5日)P111−114
大藪修二「人事情報システムのあり方」FACOM論文集第20号(1987年5月1日)P297−308
真鍋龍太郎「階層化意思決定法AHPの展望」計測と制御 Vol.29,No.11(1990.11)P.53−59

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