JP2944631B1 - コンピュータシステムのための障害探索システム - Google Patents

コンピュータシステムのための障害探索システム

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JP2944631B1
JP2944631B1 JP10127275A JP12727598A JP2944631B1 JP 2944631 B1 JP2944631 B1 JP 2944631B1 JP 10127275 A JP10127275 A JP 10127275A JP 12727598 A JP12727598 A JP 12727598A JP 2944631 B1 JP2944631 B1 JP 2944631B1
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安正 岸本
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日本電気フィールドサービス株式会社
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Abstract

【要約】 【課題】 障害探索の対象となるコンピュータシステム
に大きな負荷を与えることがなく、大規模なコンピュー
タシステムに対する障害解析も実行可能なコンピュータ
システムのための障害探索システムを提供する。 【解決手段】 障害探索システムは、ファイルシステム
102におけるファイル及びディレクトリの生成、更新
及び削除の各履歴に関する属性情報を夫々所定時間毎に
収集する属性情報収集手段20と、今回収集されたファ
イル及びディレクトリの各属性情報と前回収集された対
応するファイル及びディレクトリの各属性情報とを比較
して双方の差分情報を抽出する差分抽出手段40とを備
える。障害探索システムは更に、逐次差分情報と検査実
施の日付時刻とを、日付時刻入り差分情報として記憶す
る更新履歴記憶手段60を備え、日付時刻入り差分情報
に基づいて、コンピュータシステムの障害が発生した時
点と正常作動の確認が可能な時点との間で、変更、追加
及び削除が実行されたファイル及びディレクトリを検査
することによって障害原因を探索する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータシス
テムのための障害探索システムに関し、更に詳しくは、
コンピュータシステムの不良原因を探索するための障害
探索システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータシステムの障害の原
因を探索する方法として、障害の発生に至るまでの操作
履歴を記録しておき、この操作履歴に記録された操作手
順に着目して障害の解析を行う方法があった。例えば、
特開平8-50555号公報には、タイマにより定められた間
隔でユーザによる操作の履歴を記録しておき、障害発生
時にこの履歴情報から障害を再現することによって障害
原因を解析する障害解析装置が記載されている。
【0003】図18は、上記公報に記載の障害解析装置
を示すブロック図である。この障害解析装置は、コンピ
ュータシステム130に接続されており、収集部11
0、標準環境ファイル120、解析制御部121、再現
部123、環境修正部124、及び通知部125を備え
ている。コンピュータシステム130は、出力装置13
0a及び入力装置130bを備えており、アプリケーシ
ョン、ウインドウシステム、及びオペレーティングシス
テムを格納している。
【0004】収集部110は、情報記録制御部114及
びタイマ111を有している。情報記録制御部114に
は収集情報指定ファイル112が入力され、情報記録制
御部114からは記録ファイル113が出力される。こ
のような収集部110は、操作履歴情報、障害発生状況
情報、及び、コンピュータシステム130におけるアプ
リケーションの動作環境を示す環境情報を収集する。
【0005】解析制御部121は、操作履歴情報、障害
発生状況情報、環境情報及び標準環境情報に基づいて、
環境修正部124を制御してコンピュータシステム13
0の動作環境を変更しつつ、操作履歴情報に従って障害
の再現処理を再現部123に行わせ、その再現結果に基
づいてコンピュータシステム130の障害を解析する。
解析制御部121には、アプリケーションの動作が保証
された動作環境を示す標準環境情報を格納した標準環境
ファイル120が予め入力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の障害解析装
置によって障害原因を解析する際には、単一のアプリケ
ーションプログラムに閉じた障害を扱う場合は別とし
て、コンピュータシステム130上で実行された全ての
操作を操作の履歴として記録しておかなければ、目的の
障害を再現させることは難しい。従って、実行される操
作量が多いほど多くの操作を記録しておかなければなら
ず、履歴収集のためにコンピュータシステム130に与
える負荷が大きくなっていた。
【0007】また、上記従来の障害解析システムが、障
害の発生したコンピュータシステムにおける中央処理装
置の処理能力と同等の能力を備えなければ、障害の現象
を正確に再現することは難しい。このため、大規模なコ
ンピュータシステムに対する障害解析を行うことは困難
になっていた。
【0008】本発明は、上記に鑑み、障害探索の対象と
なるコンピュータシステムに大きな負荷を与えることが
なく、大規模なコンピュータシステムに対する障害解析
も実行可能なコンピュータシステムのための障害探索シ
ステムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のコンピュータのための障害探索システム
は、記憶装置に格納されたファイルシステムを検査し、
該ファイルシステムにおけるファイル及びディレクトリ
の生成、更新及び削除の各履歴に関する属性情報を夫々
所定時間毎に収集する属性情報収集手段と、今回収集さ
れたファイル及びディレクトリの各属性情報と、前回収
集された対応するファイル及びディレクトリの各属性情
報とを比較して、双方の差分情報を抽出する差分抽出手
段と、逐次前記差分情報と検査実施の日付時刻とを、日
付時刻入り差分情報として記憶する差分情報記憶手段と
を備え、前記日付時刻入り差分情報に基づいて、コンピ
ュータシステムの障害が発生した時点と正常作動の確認
が可能な時点との間で、変更、追加及び削除が実行され
たファイル及びディレクトリを検査することによって障
害原因を探索することを特徴とする。
【0010】本発明における記憶装置は、主に、ハード
ディスクやフレキシブルディスク等の磁気ディスクを用
いる、直接にアクセス可能な磁気ディスク装置を意味し
ており、磁気テープを磁気記録媒体とするような記憶装
置は含まない。
【0011】本発明の障害探索システムでは、特定のフ
ァイル及びディレクトリの生成、更新及び削除に起因す
るコンピュータシステムの障害が発生した場合に、時系
列に格納された日付時刻入り差分情報に基づいて、生
成、更新及び削除されたファイル及びディレクトリを遡
って検出することができる。これにより、所期の期間に
改変、削除、生成されたファイルを追跡でき、また、差
分情報を記憶することとしたので、履歴収集のためにコ
ンピュータシステムに与える負荷を軽減することができ
る。この場合、障害の原因となったファイル及びディレ
クトリは、障害発生があった期間中に変更、追加及び削
除が行われたファイル及びディレクトリの中に存在する
可能性が高いので、調査範囲を限定し、調査に要する時
間を短縮することができる。また、障害が発生したコン
ピュータシステムにおける中央処理装置の処理能力など
と同等のシステムを用いることなく、障害の現象を正確
に再現することができるので、大規模なコンピュータシ
ステムに対する障害解析が実行可能になる。コンピュー
タシステム内のオペレーティングシステムの各種設定フ
ァイルやプログラムファイル、アプリケーションプログ
ラム関連のファイル等は、更新周期が長く、且つこれら
の消失、破壊はコンピュータシステムの運用に重大な影
響を及ぼすが、本障害探索システムは、これらファイル
の不具合に起因するコンピュータシステムの障害原因の
追及時に特に有効となる。
【0012】ここで、前記属性情報収集手段が、階層構
造型のファイルシステムからの情報読出し時の基準とな
るファイルシステム上の現在位置を移動させる位置決め
部を備え、初期位置における属性情報を収集してから順
次に下位のディレクトリに位置づけして属性情報の収集
を繰り返し実行することが好ましい。これにより、属性
情報の収集動作が円滑になる。
【0013】更に好ましくは、前記属性情報収集手段
が、ファイルシステム上の現在位置に置かれる全てのフ
ァイル及びディレクトリの名前、位置、ファイル容量及
びファイル内容のチェックサム値を属性情報として収集
する属性読出し部と、前記属性読出し部から受け取った
属性情報をファイル又はディレクトリの名前順に並べ替
えるソート部とを備える。この場合、属性情報の収集動
作がより円滑になる。
【0014】好適には、前記差分抽出手段は、前記属性
情報収集手段から与えられる今回の属性情報と前回収集
された属性情報との比較時に発見した、今回新たに出現
した属性情報及び前回から変化した属性情報をそのまま
出力し、また、前回の収集時に存在し且つ今回は発見で
きない属性情報を削除された情報と見なして削除の旨の
マークを付して出力する比較部を備える。この場合、新
たに生成されたファイル及びディレクトリと、削除され
たファイル及びディレクトリとを正確に分別することが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明を更に詳細
に説明する。図1は、本発明の第1実施形態例における
障害探索システムの構成を示すブロック図である。障害
探索システム101は、UNIXオペレーティングシステム
等を用いたコンピュータ装置やパーソナルコンピュータ
に適用可能なシステムであり、タイマ10、属性情報収
集手段20、差分抽出手段40、更新履歴追加手段5
0、更新履歴記憶手段(差分情報記憶手段)60、更新
履歴追跡手段80、及び、追跡結果報告書作成手段90
を備えている。
【0016】属性情報収集手段20には、コンピュータ
システムに含まれる記憶装置としての磁気ディスク装置
に格納されたファイルシステム12の情報が入力され
る。差分抽出手段40及び更新履歴追跡手段80には更
新履歴記憶手段60からの情報が入力され、更新履歴記
憶手段60には、更新履歴追加手段50からの更新履歴
(日付時刻入り差分情報)が順次に追加される。更新履
歴追跡手段80には更に、報告書作成指示70が入力さ
れる。
【0017】タイマ10は、予め定められた計画に従っ
てファイルシステム102の更新履歴を収集するための
時間を計測し、所定の時間間隔で定期的に属性情報収集
手段20を起動する。
【0018】属性情報収集手段20は、磁気ディスク装
置に格納されているファイルシステム102の全体を検
査し、全てのファイル及びディレクトリについてその名
前、位置、ファイル容量及びファイル内容などのチェッ
クサム値を基本的な属性情報として収集する。ここで、
ファイル及びディレクトリの位置とは、対応するファイ
ル及びディレクトリをファイルシステム102上で一意
に特定するための情報のことである。この情報として
は、磁気ディスク装置の媒体名や装置名、UNIXオペレー
ティングシステム等で使用されているパス名などの情報
を使用する。この他に、コンピュータシステムが提供す
る更新日時、利用権情報等、ファイルの更新を示唆する
情報も併せて属性情報として使用する。
【0019】差分抽出手段40は、属性情報収集手段2
0で今回収集されたファイル及びディレクトリの各属性
情報と、更新履歴記憶手段60内の前回収集された対応
するファイル及びディレクトリの属性情報とを比較して
双方の差分情報を抽出し、前回と今回との間で属性情報
が変化したもの、削除されたもの、或いは、新たに作成
されたものを夫々識別する、今回分の更新履歴情報とし
て出力する。
【0020】更新履歴追加手段50は、差分抽出手段4
0で作成された今回分の更新履歴情報(差分情報)に、
検査を実施した日付時刻を付して、更新履歴記憶手段6
0内の更新履歴に順次に追加すると共に、今回属性情報
収集手段20で集めた全ての属性情報を、次回の差分抽
出のために更新履歴記憶手段60内の専用の場所に書き
込む。
【0021】更新履歴記憶手段60は、これまでに実行
されたファイルシステム102の更新履歴と、前回、属
性情報の収集を行った際にファイルシステム102に存
在した全てのファイル及びディレクトリの属性情報とを
夫々格納する。格納した属性情報は、次回の属性情報収
集時に差分抽出手段40で、今回と前回の属性情報の比
較に使用される。更新履歴記憶手段60内では、各ファ
イルの属性情報及びディレクトリの属性情報を位置情報
と個別の属性情報との2種類に分け、別々のレコードと
して記録する。更新履歴記憶手段60は、ファイル及び
ディレクトリを格納する位置を位置情報として、この位
置情報が共通するファイル及びディレクトリの属性情報
を連続して格納し、各一連の属性情報に夫々対応する1
つの群情報を設定しつつ記憶する。このため、更新履歴
の記憶に必要な容量が削減される。
【0022】更新履歴追跡手段80は、報告書作成指示
70に従って更新履歴記憶手段60を調べ、所用の更新
履歴情報を更新履歴から抜き出す。報告書作成指示70
は、所望の報告書を作成させるためにユーザによって入
力されるもので、その内容としては、履歴の追跡期間の
指定、追跡の対象とするファイル又はディレクトリの指
定、注目する事象(生成、更新、削除)の指定が任意に
設定される。
【0023】追跡結果報告書作成手段90は、更新履歴
追跡手段80が更新履歴記憶手段60から抜き出した更
新履歴情報を追跡結果報告書100として出力する。こ
の追跡結果報告書100は、図示しないプリンタからプ
リントアウトされ、或いは、図示しない表示装置の画面
に表示される。
【0024】図2は、タイマの詳細な構成を示すブロッ
ク図である。カレンダクロック11は、起動制御部13
からの読出し要求14によってその時点での日付時刻を
信号15として起動制御部13に供給する。
【0025】スケジュール部12に属性情報収集の起動
間隔を設定しておき、起動制御部13に次の起動日時を
供給する。例えば、時間帯によってアクセスが集中する
よううなコンピュータ装置では、スケジュール部12
に、曜日毎、或いは、時間帯毎に異なる起動間隔を設定
する。これにより、ファイルシステム102の負荷が高
い時間帯や、ファイルシステムの応答時間を短くしてお
きたい時間帯では起動間隔を広げて、ファイルシステム
に過負荷がかかることを防止できる。
【0026】起動制御部13は、スケジュール部12か
ら示された次の属性情報収集手段20の起動時刻に至る
まで、自らのクロックを用いて定期的にカレンダクロッ
ク11から日付時刻を読み出し、起動時刻が到達した時
点で属性情報収集手段20を起動する。
【0027】図3は、図1に示した属性情報収集手段の
構成を詳細に示すブロック図である。属性情報収集手段
20は、位置決め部22、属性読出し部23、バッファ
24、ソート部25、制御部27、ファイル読出し部2
8、チェックサム計算部30、及び属性情報構成部29
を備える。
【0028】初期位置21は、調査の対象となるファイ
ル並びにディレクトリが存在する場所を与える。初期位
置21に置かれる位置情報は、対象となるファイルシス
テム102の構造に対応して設定する。例えば、UNIXオ
ペレーティングシステムのような単一の階層構造型ファ
イルシステムにおいては、単に、そのルートディレクト
リが初期位置情報として用いられる。また、ディスク装
置毎に階層構造を持たないファイルシステム、若しくは
ディスク装置毎に別々の階層型ファイルシステムを持つ
ようなものについては、各ディスク装置の装置名若しく
はボリューム名の組が初期位置情報として用いられる。
【0029】位置決め部22は、まず、ファイルシステ
ム102上の現在位置を初期位置21で示される場所に
移動させる。ファイルシステム102上の現在位置は、
属性読出し部23及びファイル読出し部28が夫々、フ
ァイルシステムから情報を読み出すときの基準となる。
階層構造型のファイルシステムでは、初期位置における
属性情報を収集した後、順次に下位のディレクトリに位
置づけして属性情報の収集を繰り返す。
【0030】下位層の位置情報は、上位層の属性情報収
集の結果としてバッファ24に置かれる。位置決め部2
2は、初期位置における属性情報収集の完了通知を制御
部27から受け取ると、バッファ24から次の位置情報
を受け取り、ファイルシステム上の現在位置を移動させ
る。移動が完了すると、その位置で情報収集を行うため
の起動信号を属性読出し部23に送信する。以下、バッ
ファ24の内容が空となるまで位置決めを繰り返す。そ
して、バッファ24が空となった時点で、初期位置21
から次の場所を受け取って移動する。初期位置21に登
録された全ての位置を調べ終わった時点で、一回の属性
情報収集が完了する。
【0031】属性読出し部23は、ファイルシステム上
の現在位置に置かれている全てのファイル及びディレク
トリについてその名前、位置、ファイル容量、ファイル
内容などのチェックサム値を基本的な属性情報として収
集する。コンピュータシステムによっては、更新日時、
利用権情報など、ファイルの更新を示唆するものとして
使用できる情報も併せて収集する。属性読出し部23に
よって読み出された属性情報はソート部25に送られ
る。ソート部25は、受け取った属性情報をファイル又
はディレクトリの名前順に並べ替える。
【0032】制御部27は、ソート部25から送られた
属性情報を属性情報構成部29に送ると共に、その属性
情報がファイルの情報かディレクトリの情報かを識別し
て以下の処理を行う。つまり、属性情報がディレクトリ
の情報であれば、その名前を取り出してバッファ24に
追加し、また、属性情報がファイルの情報であれば、チ
ェックサムの計算を行うためにファイルの名前をファイ
ル読出し部28へ送る。制御部27は、ソート部25か
らの入力が無くなった時点で、ファイルシステム上の位
置を変更する旨の信号を位置決め部22へ送る。
【0033】ファイル読出し部28は、与えられた名前
に対応するファイルの内容を読み込んで、順次にチェッ
クサム計算部30に送り込む。ファイル読出し部28
は、ファイルの読出しに当たって、まずファイル選択情
報26を参照する。
【0034】ファイル選択情報26には、各ファイルに
ついて予めチェックサムを計算させるか、計算させない
かを示すための情報が登録されている。具体的には、チ
ェックサムを計算するファイルの一覧、若しくはチェッ
クサムを計算しないファイルの一覧等の形で個々のファ
イルの名前及び位置に関する情報が登録されている。こ
れにより、重要度が低いファイルや、常に更新されてい
てチェックサムによる内容更新チェックが意味をなさな
いものなどをチェックサム計算の対象から除くことがで
き、処理時間を短縮させることができる。
【0035】チェックサム計算部30では、読み込まれ
たファイルの内容をもとにチェックサムを計算する。計
算方法としては、ファイルの先頭から各バイト単位若し
くはワード単位で行う単純加算、又は排他的論理和の積
算等が使用できる。ファイル読出し部28でチェックサ
ムの計算が不要と判断された場合には、そのことを示す
特別な値を出力する。
【0036】属性情報構成部29では、制御部27から
の属性情報と、チェックサム計算部30で計算されたチ
ェックサムとを、ファイル又はディレクトリ毎に1つの
レコードにまとめて、差分抽出手段40と更新履歴追加
手段50とに夫々送信する。これは次回の情報収集時
に、差分抽出部40で直前の属性情報との差分を取るた
めである。
【0037】図4は、図1に示した差分抽出手段の構成
を詳細に示すブロック図である。差分抽出手段40は、
比較部41、前回属性情報読出し部42及び位置情報蓄
積部43を備える。前回属性情報読出し部42は、前回
のファイルシステム属性情報を更新履歴記憶手段60か
ら取り込み、更新履歴記憶手段60の構成方式により、
属性情報として続く一連のファイル及びディレクトリの
属性情報、並びに、ファイル及びディレクトリの位置情
報という2種類のレコードを読み出す。
【0038】位置情報蓄積部43は、前回属性情報読出
し部42によって読み出された位置情報を一旦蓄積して
おき、後続する属性情報に対してそれらの位置情報を補
足するために使用する。比較部41は、属性情報収集手
段20から与えられるファイル及びディレクトリの属性
情報と、前回属性情報読出し部42及び位置情報蓄積部
43から得られる前回分の属性情報とを比較する。この
比較の結果、今回新たに出現したもの、及び、前回と比
較して属性情報が変化したものは、そのまま更新履歴追
加手段50に送る。前回の属性情報収集時に存在した情
報が今回は発見できなかった場合には、この情報は削除
されたものと見なし、削除された旨のマークを付して更
新履歴追加手段50に送る。
【0039】図5は、図1に示した更新履歴追加手段の
詳細な構成を示すブロック図である。更新履歴追加手段
50は、属性情報交換部51と、更新履歴追加部52と
を備える。属性情報交換部51は、更新履歴記憶手段6
0に格納していた前回分のファイルシステム属性情報
を、属性情報収集手段20から得たファイルシステム属
性情報に置き換える。更新履歴追加部52は、差分抽出
手段40から得た差分情報にその採取日時を付加したも
のを更新履歴情報(日付時刻入り差分情報)62とし
て、更新履歴記憶手段60に追加する。
【0040】図6は、図1に示す更新履歴記憶手段の詳
細な構成を示すブロック図である。更新履歴記憶手段6
0は、前回属性情報61と、更新履歴情報62とを格納
している。前回属性情報61は、属性情報収集手段20
で前回収集された属性情報である。更新履歴情報62
は、差分抽出手段40で取り出した属性情報の変化分に
属性情報の採取日時を付加したものである。
【0041】図7は、前回属性情報の具体的記録内容を
示す模式図、図8は、位置Bの下にあるファイル/ディ
レクトリの属性情報の内容を示す模式図である。前回属
性情報61は、位置Aの下〜位置Xの下にある各ファイ
ル/ディレクトリの属性情報を示しており、図8に、位
置Bの下にあるファイル/ディレクトリの属性情報を詳
細に示している。図8において、位置Bの下にあるファ
イル/ディレクトリの属性情報は、ファイル1の属性情
報、ファイル2の属性情報、ディレクトリ1の属性情
報、ファイル3の属性情報、ディレクトリ2の属性情報
〜ファイルnの属性情報から構成される。記録方式に関
する説明は、差分抽出手段40の説明で併せて行ってい
るので、ここでは省略する。更新履歴情報62も前回属
性情報61と同様の記録方式をとる。
【0042】図9は、図1に示す更新履歴追跡手段の詳
細な構成を示すブロック図である。更新履歴追跡手段8
0は、生成情報抽出部81、更新/削除情報抽出部8
2、報告書作成指示解析部83、及び情報統合部84を
備えている。
【0043】報告書作成指示解析部83は、報告書作成
指示70の内容を解析してどのような報告書が求められ
ているかを判断し、生成情報抽出部81及び更新/削除
情報抽出部82に対して、夫々に必要な情報を更新履歴
記憶手段60から取り込む旨の指示を発すると共に、要
求された報告書の仕様を追跡結果報告書作成手段90に
送る。
【0044】生成情報抽出部81は、どのファイル、ど
のディレクトリが、どの時点とどの時点との間に生成さ
れたかという情報を更新履歴記憶手段60から取り込
む。ファイル及びディレクトリの生成に関しては、ある
時点Aで存在しなかったものが次の時点Bで存在してい
る場合に、時点Aと時点Bとの間で生成されたものと判
定する。また、更新/削除情報抽出部82は、ファイル
及びディレクトリにおける更新/削除の記録が、更新履
歴記憶手段60に事象の発生時点で記録されていると
き、これらの記録を取り込む。
【0045】情報統合部84は、生成情報抽出部81及
び更新/削除情報抽出部82が更新履歴記憶手段60か
ら取り込んだ情報を時系列、ファイル別、事象別等に夫
々分類して追跡結果報告書作成手段90に送る。追跡結
果報告書作成手段90は、更新履歴追跡手段80から受
け取った情報を時系列、ファイル別、事象別等に夫々分
類して追跡結果報告書100を作成して出力する。
【0046】上記構成を有する障害探索システムは、次
のように作動する。まず、タイマ10、属性情報収集手
段20、差分抽出手段40及び更新履歴追加手段50か
ら構成される部分の作動を図10を参照して説明する。
図10は、本障害探索システムの全体の作動を示すフロ
ーチャート図である。また、更新履歴追跡手段80及び
追跡結果報告書作成手段90は、任意の時点でタイマ1
0、属性情報収集手段20及び差分抽出手段40とは同
期をとらずに動作するので、別途説明する。
【0047】まず、本システムが起動すると、タイマ1
0がスケジュールに従って属性情報収集を起動するまで
待機する(ステップA1)。図10では、処理が1回で終
了するように見えるが、タイマ10はスケジュールに従
って属性情報収集をシステム停止まで繰り返し起動す
る。属性情報収集手段20が属性情報を収集し(ステッ
プA2)、次いで差分抽出手段40が、収集された属性
情報と前回分の属性情報との差分を抽出する(ステップ
A3)。更に、更新履歴追加手段50が、差分抽出手段
で抽出された差分情報を更新履歴記憶手段60内の更新
履歴に追加し(ステップA4)、この後、タイマ10によ
る次回の起動待機に戻る(ステップA1)。
【0048】次に、図2のタイマの作動を説明する。図
11は、図2のタイマの作動を示すフローチャートであ
る。まず、スケジュール部12で次回の属性情報収集時
刻が決められる(ステップB1)。属性情報収集時刻が決
まると、起動制御部13がカレンダクロック11から現
在時刻を取り出し、現在時刻が次回起動時刻と同じかど
うかを比較する(ステップB2、B4)。この結果、現在
時刻と次回起動時刻とが同じである場合には、属性情報
収集手段20を起動すると共に、ステップB1の次回起
動時刻決定に戻る。このように作動することにより、ス
ケジュールに従って、ファイルシステムの更新履歴を取
得できる。
【0049】次に、図3の属性情報収集手段20の作動
を図12及び図13を参照して説明する。図12及び図
13は夫々、属性情報収集手段の作動を示すフローチャ
ート図である。属性情報収集手段20は、タイマ10か
ら起動を受けると、まず初期位置21から最初の初期位
置を取り出す (ステップC1) 。そして、全ての初期位
置についての属性情報の取り出しが終了すれば、属性情
報の取出し処理を終了する(ステップC3)。
【0050】次いで、現在のファイルシステム上の位置
を初期位置に移動させ(ステップC5)、更に、取出し属
性情報をソートするためのソートバッファを初期化する
(ステップC6)。この後、ファイルシステム上の現在位
置にあるファイル及びディレクトリを順次に取り出し、
ソートバッファに書き込んでいく(ステップC7〜C
9)。次いで、属性情報のうちの名前でソートバッファ
をソートし(ステップC10)、この後、ソートバッファ
から順次に属性情報を取り出す(ステップC11)。ソー
トバッファの内容の処理が全て終了した時点で(ステッ
プC12)、現在位置にあるファイル/ディレクトリの
処理が全て終了したことになるので、次の位置に移動す
る(ステップC2)。
【0051】次の位置情報はバッファ24内にあるが、
ステップC4で、次の位置情報がない場合は、属性情報
の取出しを開始したときの初期位置の下にある全ての属
性情報の読出しが終了したことを意味するので、初期位
置21の残りの初期位置を処理するために、次の初期位
置の取出し処理にジャンプする(ステップC1)。
【0052】ここで、ソートバッファから属性情報を取
り出した後の処理に説明を戻す。ステップC13では、
取り出した属性情報がディレクトリのものかファイルの
ものかを判断する。この結果、ディレクトリの属性情報
であれば、ディレクトリ下のファイル/ディレクトリを
処理するために名前をバッファ24に書き込み(ステッ
プC14)、併せて、そのディレクトリの属性情報を差
分抽出手段40に送るための出力処理を行う(ステップ
C16)。
【0053】一方、ステップC13で取り出した属性情
報がファイルのものである場合には、名前をファイル選
択情報28に照会し、ファイルのチェックサム計算対象
とするか否かを判断する(ステップC15、C7)。この
結果、計算対象である場合には、そのファイルを読み出
してチェックサムを計算し(ステップC18)、対象外で
ある場合には、チェックサム計算不要であることを示す
値をそのファイル属性情報に付加し、差分抽出手段40
に送るための出力処理をする(ステップC19)。そし
て、初期位置21にある全ての初期位置が処理されたら
(ステップC3)、属性情報収集手段20はその1回分の
処理を完了する。
【0054】次に、図4の差分抽出手段の作動を図14
〜図16を参照して説明する。図14〜図16は夫々、
差分抽出手段の作動を示すフローチャート図である。ま
ず、比較部41は、属性情報収集手段20がファイルシ
ステム102から採取した属性情報を順次に受け取る。
この際、属性情報収集手段20は、先に説明したよう
に、位置情報を第1キー、名前を第2キーとして、ソー
トした順に属性情報を比較部41に送り込む。
【0055】まず、前回属性情報読出し部42が前回情
報を読み出しておく(ステップD1)。読み出した情報
は、位置情報若しくはファイル、又はディレクトリの属
性情報である。更新履歴の最初のレコードは位置情報で
ある。ステップD4で、読み出した情報が位置情報であ
れば、位置情報蓄積部43で一旦その情報を蓄積してお
き、続く更新履歴上のファイル又はディレクトリの属性
情報の位置情報として利用する(ステップD5)。
【0056】ステップD3では、更新履歴上の全ての履
歴の処理が終了した時点で、属性情報収集手段20から
送られる残りの属性情報は全て新規の情報であると見な
し、全ての履歴処理の終了後における属性情報を更新履
歴追加手段50に送り込む(ステップD2)。
【0057】一方、ステップD4において、読み出した
情報が位置情報でない場合、即ちファイル、ディレクト
リの属性情報である場合には、属性情報収集手段20か
ら送られる属性情報を1つ取り出す(ステップD6)。こ
の際に、属性情報収集手段20から最後の属性情報を取
り出して処理した後、更新履歴記憶手段60に前回分の
属性情報が残っていれば、この属性情報は削除されたフ
ァイル並びにディレクトリの情報であると見なせるの
で、それらに削除マークを付加して更新履歴追加手段5
0に送り込む(ステップD7、D8)。
【0058】属性情報収集手段20から属性情報が1つ
得られた時点で、新旧の属性情報の比較が可能となる。
比較は、まず夫々の位置情報から実行する(ステップD
8)。比較の結果、属性情報収集手段20から得られた
今回属性情報の位置の値が更新履歴記憶手段60から得
られた前回属性情報の位置の値よりも大きければ、その
位置にあるファイル並びにディレクトリは全て削除され
たと解釈できるので、更新履歴上で、次の位置情報が現
れるまでの全てのファイル並びにディレクトリの属性情
報に削除マークを付して更新履歴記憶手段60に送り込
む(ステップD14〜D18)。
【0059】ステップD18における属性情報の書戻し
とは、いま読み出しているファイル、ディレクトリの属
性情報を属性情報収集手段20側に一旦戻す処理であ
る。ここの処理では、いま見ている今回属性情報と次の
前回属性情報とを比較したいのであるが、この比較を行
うと、フローチャート上におけるステップD1まで戻り
今回属性情報と前回属性情報の双方を読み込んでしま
う。従って、これを補正するため、上記のように属性情
報を属性情報収集手段20側に一旦戻す処置を施す。
【0060】ステップD9における比較の結果、今回属
性情報の位置の値が前回属性情報の位置の値よりも小さ
ければ、属性情報収集手段20から得られた属性情報は
新規に作成されたファイル、ディレクトリのものである
ことを意味するので、今回属性情報を更新履歴追加手段
50に送る(ステップD10)。
【0061】一方、ステップD9で、今回属性情報の位
置と前回属性情報の位置とが相互に等しければ、次い
で、ステップD11で、双方の属性情報の名前の部分を
比較する。この結果、今回属性情報の名前の値が前回属
性情報の名前の値よりも大きければ、前回分の名前のフ
ァイル又はディレクトリがこの時点までに削除されたも
のを意味する。従って、更新履歴追加機50から次の前
回属性情報を削除マークを付して読み出す(ステップD
19〜D23)。
【0062】ステップD11で、今回属性情報の名前の
値が前回属性情報の名前の値よりも小さければ、ステッ
プD13にジャンプして、更新履歴追加機50に今回属
性情報を送る。一方、ステップD11で、今回属性情報
の名前の値と前回属性情報の名前の値とが相互に等しけ
れば、ステップD12で、更に残りの属性情報を比較す
る。この結果、属性情報に変化があるときには、今回属
性情報を更新履歴追加機50に送る(ステップD13)。
【0063】ここで、図5の更新履歴追加手段50の作
動であるが、更新履歴追加機50の構成の説明の時点で
既に作動も説明したので、ここでは説明を省略する。
【0064】次に、図9の更新履歴追跡手段の作動につ
いて説明する。図17は、更新履歴追跡手段80の作動
を示すフローチャートである。まず、ステップE1で
は、報告書作成指示70の内容を報告書作成指示解析部
83で解析し、どのような報告書の作成が求められてい
るかを認識する。報告書作成指示内容としては、履歴追
跡の対象とする期間、追跡の対象とするファイル名やデ
ィレクトリ名の指定、及び、更新内容(生成、変更、削
除)の指定などが考えられる。更に細かく、ファイルの
容量が増加したもの、或いは、特定の属性が変化したも
のなど、採取した属性情報に応じた指定が考えられる。
【0065】上記解析によって得た報告書の仕様を生成
情報抽出部81、更新/削除情報抽出部82並びに追跡
結果報告書作成手段90で参照し、夫々の処理を制御す
る。報告書作成指示解析に次いで、生成情報抽出部81
で報告書作成指示解析部83の解析結果に基づいて生成
情報の抽出が必要か否かを判断し(ステップE2)、必要
であればファイルの生成情報を更新履歴記憶手段60か
ら取り出す(ステップE3)。
【0066】更新履歴追加手段50で説明した通り、各
ファイル及びディレクトリの属性情報の差分情報は、更
新履歴記憶手段60に順次に追加されるため、更新履歴
上で時系列に並んでいる。従って、更新履歴を先頭から
順次に見ていき、特定の場所である時点で存在しなかっ
たファイル、ディレクトリが次の時点で現れた場合に、
その間でこのファイル、ディレクトリが作成されたと判
定できる。従って、このときの差分情報に基づいて、対
応する属性情報とその現れた日時とを、生成情報抽出部
81によって更新履歴記憶手段60から取り出す。
【0067】次いで、報告書作成指示解析部83の解析
結果に基づいて、更新/削除情報抽出部82で、更新履
歴記憶手段60から更新/削除情報を取り出すか否かを
判断し(ステップE4)、必要であれば更新/削除情報の
抽出を実行する(ステップE5)。更新履歴上には、変化
があったファイル及びディレクトリの属性情報と、削除
マークが付され削除があった属性情報とが時系列に格納
されているので、更新/削除情報抽出部82では、それ
らの情報を順次に取り出していく。更に、生成情報抽出
部81及び更新/削除情報抽出部82で夫々抽出した情
報を、情報統合部84で統合し(ステップE6)、追跡結
果報告書作成手段90で追跡結果報告書100にまとめ
る(ステップE7)。
【0068】以上のように、本実施形態例の障害探索シ
ステムによると、日付時刻入り差分情報に基づいて、コ
ンピュータシステムの障害が発生した時点と正常作動の
確認が可能な時点との間で、変更、追加及び削除が実行
されたファイル及びディレクトリを検査することによっ
て障害原因を探索することができる。すなわち、ファイ
ル及びディレクトリの属性情報の差分を記録しているの
で、重大な属性値の変更、例えば対象がファイルかディ
レクトリかを示す属性が変化した、或いは、ファイルへ
の書込み許可が途中で外された等の点に着目して、障害
原因を調査することができる。つまり、障害発生前後で
重要なファイルやディレクトリに変化があるか否かを確
認すると共に、障害がファイルシステムの異常によるも
のか、その他の要因によるものかを判定することができ
る。
【0069】また、本障害探索システムでは、ファイル
及びディレクトリの生成日時が認識できるので、ハード
ディスク、磁気ディスク装置等の記憶装置の容量に空き
が無くなったとき等に、不要なファイルを削除するため
の指針、例えば特定のファイルシステム上の位置の下に
ある何時以降に生成されたファイルは不要である等のよ
うな情報を得ることができる。更に、ファイルシステム
上でどのようなファイルやディレクトリが削除された
か、或いは、削除された時点を認識できるので、削除フ
ァイルの中に障害に関連するものが無かったか否かに着
目した調査を行うことができる。また、ファイルの内容
のチェックサム値を独自に計算して属性情報(差分情
報)に付加しているので、ファイルシステムとして属性
情報にファイル更新日付を持たないものについても、フ
ァイル内容の更新の履歴を得ることができる。同様に、
ファイルの内容のチェックサム値を記録しているので、
オペレーティングシステムの不具合、ウィルス、若しく
は破壊工作等によりファイルの内容が更新されているに
も拘わらずファイルシステム上で更新日付が変更されて
いないファイル並びにディレクトリを発見することがで
きる。
【0070】本実施形態例の障害探索システムでは、こ
のシステムが特定のオペレーティングシステムの機能に
依存していないので、ファイルシステムの属性情報を読
み出すことができるオペレーティングシステムを使用し
ていれば、どのようなコンピュータシステムにも適用で
きる。また、オペレーティングシステムに組み込まなく
ても本障害探索システムを実現できるので、コンピュー
タシステムの稼働中でも、障害探索システムの組込みや
取外しを行うことができる。更に、障害探索システムが
属性情報の収集を行っていないときには、タイマが作動
しているだけなので、コンピュータシステムの稼働には
殆ど負荷を与えない。また、属性情報の収集間隔の調整
及び内容のチェックサム計算の対象とするファイルの選
択ができるので、コンピュータシステムの負荷状況に応
じて、障害探索システムの稼働調整をすることができ
る。
【0071】以上、本発明をその好適な実施形態例に基
づいて説明したが、本発明のコンピュータシステムのた
めの障害探索システムは、上記実施形態例の構成にのみ
限定されるものではなく、上記実施形態例の構成から種
々の修正及び変更を施したコンピュータシステムのため
の障害探索システムも、本発明の範囲に含まれる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコンピュ
ータシステムのための障害探索システムによると、障害
探索の対象となるコンピュータシステムに大きな負荷を
与えることがなく、大規模なコンピュータシステムに対
する障害解析も実行できるという顕著な効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例における障害探索シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1のタイマの詳細な構成を示すブロック図で
ある。
【図3】図1の属性情報収集手段の構成を詳細に示すブ
ロック図である。
【図4】図1の差分抽出手段の構成を詳細に示すブロッ
ク図である。
【図5】図1の更新履歴追加手段の詳細な構成を示すブ
ロック図である。
【図6】図1の更新履歴の詳細な構成を示すブロック図
である。
【図7】前回属性情報の具体的記録内容を示す模式図で
ある。
【図8】図7における位置Bの下にあるファイル/ディ
レクトリの属性情報の内容を示す模式図である。
【図9】図1の更新履歴追跡手段の詳細な構成を示すブ
ロック図である。
【図10】本障害探索システムの全体の作動を示すフロ
ーチャート図である。
【図11】図2のタイマの作動を示すフローチャート図
である。
【図12】属性情報収集手段の作動を示すフローチャー
ト図である。
【図13】属性情報収集手段の作動を示すフローチャー
ト図である。
【図14】図4の差分抽出手段の作動を示すフローチャ
ート図である。
【図15】図4の差分抽出手段の作動を示すフローチャ
ート図である。
【図16】図4の差分抽出手段の作動を示すフローチャ
ート図である。
【図17】図9の更新履歴追跡手段の作動を示すフロー
チャート図である。
【図18】従来の障害解析装置を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
20 属性情報収集手段 22 位置決め部 23 属性読出し部 25 ソート部 28 ファイル読出し部 30 チェックサム計算部 40 差分抽出手段 41 比較部 42 前回属性情報読出し部 43 位置情報蓄積部 50 更新履歴追加手段 60 更新履歴記憶手段 70 報告書作成指示 80 更新履歴追跡手段 90 追跡結果報告書作成手段 100 追跡結果報告書 102 ファイルシステム

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶装置に格納されたファイルシステム
    を検査し、該ファイルシステムにおけるファイル及びデ
    ィレクトリの生成、更新及び削除の各履歴に関する属性
    情報を夫々所定時間毎に収集する属性情報収集手段と、 今回収集されたファイル及びディレクトリの各属性情報
    と、前回収集された対応するファイル及びディレクトリ
    の各属性情報とを比較して、双方の差分情報を抽出する
    差分抽出手段と、 各検査毎に、該検査実施の日付時刻を前記差分情報に付
    して日付時刻入り差分情報として記憶する差分情報記憶
    手段とを備え、 前記日付時刻入り差分情報に基づいて、コンピュータシ
    ステムの障害が発生した時点と正常作動の確認が可能な
    時点との間で、変更、追加及び削除が実行されたファイ
    ル及びディレクトリを追跡することによって障害原因を
    探索することを特徴とするコンピュータシステムのため
    の障害探索システム。
  2. 【請求項2】 前記属性情報収集手段は、階層構造型の
    ファイルシステムからの情報読出し時の基準となるファ
    イルシステム上の現在位置を移動させる位置決め部を備
    えており、初期位置における属性情報を収集してから順
    次に下位のディレクトリに位置づけして属性情報の収集
    を繰り返し実行することを特徴とする請求項1に記載の
    コンピュータシステムのための障害探索システム。
  3. 【請求項3】 前記属性情報収集手段が、ファイルシス
    テム上の現在位置に置かれる全てのファイル及びディレ
    クトリの名前、位置、ファイル容量及びファイル内容の
    チェックサム値を属性情報として収集する属性読出し部
    と、 前記属性読出し部から受け取った属性情報をファイル又
    はディレクトリの名前順に並べ替えるソート部とを備え
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンピュー
    タシステムのための障害探索システム。
  4. 【請求項4】 前記差分抽出手段は、前記属性情報収集
    手段から与えられる今回の属性情報と前回収集された属
    性情報との比較時に発見した、今回新たに出現した属性
    情報及び前回から変化した属性情報をそのまま出力し、
    また、前回の収集時に存在し且つ今回は発見できない属
    性情報を削除された情報と見なして削除の旨のマークを
    付して出力する比較部を備えることを特徴とする請求項
    1に記載のコンピュータシステムのための障害探索シス
    テム。
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