JP2944283B2 - 汚泥濃度計の校正方法 - Google Patents

汚泥濃度計の校正方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下水処理などで用いる
光学式汚泥濃度計の校正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】下水を活性汚泥法等で処理するには有機
物量の測定等を必要とし、汚泥濃度と汚泥流量等が計測
される。
【0003】汚泥濃度計は、光学式と超音波式とが知ら
れており、光学式では処理水に光照射しその浮遊物から
の散乱光強度から演算によって汚泥濃度として求め、超
音波式では光に代えて超音波を使用する。
【0004】図4は汚泥濃度計のブロック図を示す。1
つの光源1から処理水に向けて光照射し、この光源1か
らの距離が異なる2つの受光器21,22によって浮遊物
からの散乱光を受光し、受光器21,22の検出信号を夫
々増幅器31,32によって増幅し、演算部4によって受
光強度からの濃度を求める。
【0005】この構成において、受光器21,22が受光
する受光強度I1,I2は次式で示される。
【0006】 I1=I0・S・exp(−β1・S)…(1) I2=I0・S・exp(−β2・S)…(2) 但し、I0 :光源の光強度 S :浮遊物濃度 β12:光源と受光位置の距離等により決まる定数 従って、各受光器強度特性は、浮遊物濃度に対して図5
に示す関係、即ち極値を持った関数となり、例えばI1
なる強度出力には、浮遊物濃度S1,S2の2つの値があ
り、1つの受光器によって散乱光を測定したのでは濃度
決定ができない。
【0007】そこで、2つの受光器21,22の検出系を
設け、上記(1),(2)式の比の自然対数を求める
と、 ln(I2/I1) =ln(exp(β1−β2)・S) =(β1−β2)・S…(3) となり、浮遊物濃度Sに対して演算部4には一義的な受
光強度信号を得ることができる。
【0008】なお、他の演算方法として、信号I1,I2
から I2 2/I1=I0・S・exp(β1−2β2)S…(4) 但し、I0は比例定数 を求め、受光器21,22の配列を適当に調整することで
(β1−2β2)=0になるようにし、一義的な濃度信号
を求める。
【0009】上述までのように、汚泥濃度計は浮遊物濃
度に対してリニアな関係を持つ出力を得ることができる
が、その比例定数は汚泥の性状の変化によって変わり、
定期的又は季節等によって校正する必要がある。
【0010】汚泥の性状の変化としては、汚泥色の変
化、汚泥粒度分布の変化、汚泥比重の変化等がある。
【0011】汚泥濃度計の従来の校正方法は、図6に示
す手順で行われる。
【0012】(1)サンプリング…受光器21,22や増
幅器31,32から成る検出部を計測部位置から取外し、
汚泥管から汚泥を採取・濃縮・希釈し、数種類の濃度の
汚泥を調整し、各濃度の汚泥に検出部を浸漬してそのと
きの計測値M1,M2…を夫々記録し、検出部を計測部位
置に戻す。
【0013】(2)分析…各濃度の汚泥について手分析
によって濃度S1,S2,…を求める。
【0014】(3)校正曲線作成…各計測値M1,M2
…と分析値S1,S2,…から校正曲線(図7に示す)を
作成する。
【0015】(4)ゲインの算出…校正曲線から濃度の
分析値に対する濃度計出力の比になるゲイン(傾き)を
最小二乗法で求める。
【0016】(5)ゲインの修正…求められたゲインか
ら濃度計出力ゲインを修正する。
【0017】このような校正は計測開始時や汚泥性状に
変化があったと思われるときに、また定期的に行われ
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来の校正方法では次
のような問題があった。
【0019】(1)サンプリング作業中は濃度の計測が
中断され、また圧力のある送泥管等に検出部が設置され
ている場合には検出部の取外し、取付けにバルブ操作等
を必要として繁雑な作業になる。
【0020】(2)手分析には汚泥の乾燥などの工程が
あるため1サンプルあたり数時間の作業となり、長時
間、期間の校正になるし、その費用も大きくなる。
【0021】(3)校正開始から終了までの期間には計
測データとしては不正確なものが入るか、又は不連続の
計測データになる。
【0022】なお、校正曲線の作成からゲイン修正まで
の処理は自動的に行うことも考えられるが、上述までの
問題は殆ど解決されるものでなかった。
【0023】本発明の目的は、汚泥濃度計の校正の簡単
化を図ると共に校正による計測値の不連続性を無くした
校正方法を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題の解
決を図るため、汚泥処理水に対する光照射とその散乱光
強度から汚泥濃度に対応する演算値Mを求め、この演算
値Mと汚泥濃度分析値との対応関係になる校正曲線から
汚泥濃度の計測値Sを求める汚泥濃度計において、汚泥
処理水のサンプリングによるサンプルの分析によって濃
度分析値S0を求め、前記サンプリング時の前記演算値
0を求め、過去に求めた複数の前記濃度分析値S1,S
2,…と演算値M1,M2,…のデータから前記濃度分析
値S0に近い順に設定数N個の濃度分析値S1,S2,…
N及び該各濃度分析値に対応する演算値M1,M2,…
Nを選択し、選択した濃度分析値と演算値及び前記分
析値S0と演算値M0から前記校正曲線を求めることを特
徴とする。
【0025】
【作用】汚泥処理水のサンプリングによる分析値S0
そのときの演算値M0及び過去のデータS1,S2,…と
1,M2,…とから校正曲線を作成及び設定する校正方
法とし、サンプリング及び分析には1サンプルについて
行い、過去の校正時の分析データを利用して校正曲線を
求める。また、過去のデータを利用することで校正曲線
の急変、即ち校正による計測値の不連続発生を無くす。
【0026】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す装置構成図で
ある。汚泥管11には汚泥処理水が送られ、該汚泥管1
1に光散乱光方式の検出部12が取付けられ、また処理
水のサンプルを採取するためのサンプリングポート13
が設けられる。
【0027】検出部12からの検出信号は第1の演算部
14によって前述の(3)式又は(4)式の演算に供さ
れ、該演算部14に浮遊物質Sに応じた演算値Mを得
る。
【0028】第2の演算部15は第1の演算部14から
の演算値Mに対して校正されたゲインを使って浮遊物質
濃度Sとの関係から該濃度Sを計測値として求める。
【0029】校正部16は、校正演算データが与えられ
ることで校正曲線を求め、演算部15のゲインを更新す
る。校正演算データには、サンプリングポート13から
のサンプル処理水の分析による浮遊物質濃度S1,S2
…とそのサンプリング時の演算部14の出力M1,M2
…及び適当なデータ個数設定値Nが与えられる。
【0030】校正部16による校正手順は図2に示す。
【0031】(1)サンプリング…汚泥処理水の流通状
態でサンプリングポート13からサンプルを採取し、そ
のときの演算部出力M0を読取る (2)分析…サンプルを分析して浮遊物質濃度S0を求
める。
【0032】(3)データ数Nの設定…校正部には過去
に行った校正時のデータM1,M2,…Mn及びこれに対
応するデータS1,S2,…Snが記憶されており、この
うちから今回の校正に利用するデータ数Nを決定する。
【0033】(4)データの選択…過去のデータS1
2,…Snから今回のデータS0に近い順にデータ並べ
替えを行い、該データS0に近いデータからS0を含めて
N個のデータを選択する。
【0034】(5)校正曲線作成…上記N個のデータS
Nとこれに対応するデータMNから最少二乗法によって構
成曲線を作成する。
【0035】(6)新しいゲインの設定…作成された校
正曲線(例えば図7のA,B)からゲイン(傾き)を求
め、演算部15に設定する。
【0036】従って、校正にはサンプリングポート13
からのサンプル採取とそのときの出力M0の読取りを行
い、このサンプルの分析値S0とM0及び過去のN個のデ
ータSN,MNから最少二乗法によって校正曲線を求め、
浮遊物質濃度と出力Mとの関係になる校正曲線を求め、
その傾きを演算部15に設定することで以後の濃度計測
値が求められる。
【0037】ここで注目すべきことは、校正のために検
出部12を取外すという従来の繁雑な作業が無くなり、
サンプリングポート13からの1回のサンプル採取及び
分析で済む。また、サンプルの分析結果S0はそのとき
のM0と共に他の(N−1)個の過去のサンプルデータ
と合わせて校正曲線が求められるため、校正によってそ
れまでのゲインが急激に変化することが無く、しかも校
正中に計測が続けられ、計測値が不連続になることは無
くなる。
【0038】なお、サンプル採取は汚泥の性状が急変し
たと考えられるときには採取間隔を比較的短い時間で繰
り返すことで性状の急変に対応できる。
【0039】上述の校正は簡易な校正になり、測定開始
初期あるいは測定条件が大きく変化して簡易校正では対
応できない場合には従来と同様の精密校正を行って所期
の測定精度を維持できる。この精密校正を含めた処理手
順は図3に示すようになる。
【0040】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、汚泥処
理水のサンプルの分析値S0とそのときの演算値M0及び
過去の分析値S1,S2,…と演算値M1,M2,…から選
択したN個のデータから校正曲線を求めるようにしたた
め、サンプリングと分析が1回で済むことから校正によ
る計測停止時間及び分析時間が大幅に短縮される。ま
た、校正後の計測値の不連続性が小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す装置構成図。
【図2】実施例の校正手順図。
【図3】実施例の計測・校正手順図。
【図4】汚泥濃度計のブロック図。
【図5】散乱光強度特性図。
【図6】従来の校正手順図。
【図7】校正曲線の特性図。
【符号の説明】
12…検出部、13…サンプリングポート、14…演算
部、15演算部、16…校正部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 茂雄 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式 会社明電舎内 (56)参考文献 特開 平2−88944(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 15/06 G01N 21/00 - 21/01 G01N 21/17 - 21/61 G01N 33/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚泥処理水に対する光照射とその散乱光
    強度から汚泥濃度に対応する演算値Mを求め、この演算
    値Mと汚泥濃度分析値との対応関係になる校正曲線から
    汚泥濃度の計測値Sを求める汚泥濃度計において、汚泥
    処理水のサンプリングによるサンプルの分析によって濃
    度分析値S0を求め、前記サンプリング時の前記演算値
    0を求め、過去に求めた複数の前記濃度分析値S1,S
    2,…と演算値M1,M2,…のデータから前記濃度分析
    値S0に近い順に設定数N個の濃度分析値S1,S2,…
    N及び該各濃度分析値に対応する演算値M1,M2,…
    Nを選択し、選択した濃度分析値と演算値及び前記分
    析値S0と演算値M0から前記校正曲線を求めることを特
    徴とする汚泥濃度計の校正方法。
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JP2007263876A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Miyazaki Prefecture レーザ回折・散乱式粒度分布測定法における校正方法および液体中の気泡の体積濃度の測定方法
JP5921452B2 (ja) * 2013-01-30 2016-05-24 株式会社東芝 拡散推定方法及び拡散推定装置

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