JP2943294B2 - 複数の表示モードを備えた黄疸計 - Google Patents

複数の表示モードを備えた黄疸計

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、黄疸計、特に新生児の黄疸症状の強さ
を、採血することなく光学的に測定して判定する黄疸計
に関する。
〔従来の技術〕
新生児の大部分に見られる新生児黄疸は、時に重症に
推移することがあり、新生児の生命や、脳の発育に重大
な影響を与える危険性があるので、早期に発見して適切
な治療を行う必要がある。黄疸症状の強さの正確な判定
は新生児から採血した血清中のビリルビン値の測定によ
るべきであるが、全ての新生児から採血して測定するこ
とは困難であり、また必要でない場合もあるので、ま
ず、肉眼による皮膚の観察を行って採血検査を必要性を
判断していた。
肉眼による皮膚の観察のためには、5段階に順次色調
を濃厚にした複数の黄色基準色帯とその間に透明帯を設
けたプラスチック板からなるゴセット式イクテロメータ
(黄疸計)が知られている。イクテロメータによる黄疸
の判定は、その透明帯部分を新生児の鼻の先端に、その
部分が虚血されて皮膚本来の色が現れるように強く押し
当て、皮膚の色と黄色基準色帯の色とを比較して黄疸の
状態を判定するものである。これは、非抱合性ビリルビ
ンが脂溶性で皮下組織の脂肪層に沈着して皮膚を黄染す
るため、皮膚の色と血清中のビリルビン値との間には一
定の相関関係が認められるという事実に基づいている。
しかし、前記イクテロメータの黄色基準色帯の分光反
射率は、実際のビリルビンによる吸光と異なっているの
で、人工照明光の下での皮膚の色と基準色の比較が正確
に行えないという問題があった。
この問題に対処するため、本出願人は、皮下組織に沈
着しているビリルビンによって短波長側の光が長波長側
の光よりも多く吸収されるという知見に基づき、皮膚に
光を入射せしめ、皮下組織中のビリルビンの沈着してい
る脂肪層で散乱反射して皮膚表面に出る噴射光からビリ
ルビンの吸光係数の大きい第1の波長及びその吸光係数
の小さい第2の波長における反射率を求め、反射率の差
から皮下組織に沈着しているビリルビン濃度を測定する
光学濃度差検出方式の黄疸計を開発した(特公昭62−28
09号公報参照)。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記した光学濃度差に基づく黄疸計は、皮下組織に沈
着しているビリルビンによって黄染された皮膚の色を検
出するもので、測定値である光学濃度差対応値は、皮下
組織におけるビリルビン濃度に関連する値である。した
がって厳密には血清ビリルビン濃度でないから、両者は
区別して取り扱う必要があり、前記黄疸計の測定値を血
清ビリルビン濃度として表示すれば認識を誤る結果とも
なる。しかしながら、前記黄疸計の測定値である光学濃
度差対応値と採血して測定されて血清ビリルビン濃度と
の間には、第13図に示すように明確な相関関係のあるこ
とが臨床的に確認されている。したがって、最終的には
採血して血清ビリルビン濃度を測定して黄疸の状態を評
価するにしても、その前に前記黄疸計の測定結果が血清
ビリルビン濃度ではどの位の値に対応するかを知ること
は、採血検査の必要性を判断する上できわめて有用であ
るから、測定した光学濃度差対応値をそのまま表示する
ほか、測定値を血清ビリルビン濃度に換算して表示する
こともできる黄疸計が要望されていた。この発明は上記
課題を解決することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は上記課題を解決するもので、皮下組織に沈
着しているビリルビンによる吸光が大きい第1の波長成
分と、ビリルビンによる吸光が小さい第2の波長成分と
を含む光を皮膚に入射せしめ、皮下組織を透過・散乱し
た後皮膚表面に出た反射光から前記第1及び第2の波長
成分の光を検出して得た前記第1及び第2の波長の光の
反射光量の比に基づいてビリルビン濃度を測定する黄疸
計において、前記第1及び第2の波長の光の反射率から
算出された光学濃度差対応値をそのまま表示する第1の
表示モードと、前記算出された光学濃度差対応値を、光
学濃度差対応値と血清ビリルビン濃度との間に認められ
る相関関係に従って血清ビリルビン濃度に換算して表示
する第2の表示モードを備え、操作手段により前記第1
及び第2の表示モードを切換可能としたことを特徴とす
る。
〔作用〕
第1,第2の波長の光の反射率から算出された光学濃度
差対応値と、これを換算した血清ビリルビン濃度対応値
とが区別されて認識され、また、換算された血清ビリル
ビン濃度対応値から採血検査の必要性の有無を容易に判
断することができる。
〔実 施 例〕
以下、この発明の実施例について説明する。まず、測
定原理について説明する。
皮膚に波長λの光を入射させ、皮下組織で散乱し、反
射して再び皮膚表面に戻った光(以下、反射光という)
を皮膚表面で直接反射する光を受けないよう、入射部位
から隔たった部位において検出すると、その反射光量
(λ)は、Lambert−Beerの法則に従って次式で表わさ
れる。
I(λ)=I0(λ)・F(λ)・10
−ε(λ)・d・c1 …(1) ここで、 I0(λ):波長λに置ける入射光量 F(λ):ビリルビンによる影響を除いた波長λにおけ
る皮下組織の透過率 ε(λ):波長λにおけるビリルビンの吸光係数 d:皮下組織の実効光路長 c1:皮下組織のビリルビン濃度 皮下組織には血液が流れているから血液中のヘモクロ
ビンの酸化の程度が測定結果に影響を与える。この影響
を除くため、ビリルビン及びヘモクロビンの分光吸光係
数が第12図に示すとおりである点を利用し、ビリルビン
の吸光係数に差があり、ヘモクロビン(Hb)と酸化ヘモ
クロビン(HbO2)の吸光係数に差のない2つの波長λ1,
λ(例えば460nmと550nm)とを選択する。
波長λ1における反射光量I(λ),(λ
は(1)式から以下のとおりとなる。
(2),(3)式からそれぞれの光学濃度log〔I
0(λ)/I(λ)〕及びlog〔I0(λ)/I
(λ)〕を求め、更にその差を求めると以下の(4)
式が得られる。
(4)式において等号の右辺第1項はビリルビンの影
響を除いた反射率の項であり、第2項はビリルビンの濃
度に比例する項である。したがって、波長λ1にお
ける入射量I0(λ),I0(λ)、及び反射光量I
(λ),I(λ)から光学濃度差を求めれば皮下組織
のビリルビン濃度c1を求めることができる。
なお、前記した原理の説明では、皮膚に光を入射さ
せ、皮下組織で散乱、反射して再び皮膚表面に戻った光
(反射光)を検出して入射光量と反射光量との差を求
め、これに基づいて誤差要因物質の影響を除いて被測定
物質の濃度を求める場合について説明した。しかしなが
ら、これに代えて被検体を挟んで、その一方から光を入
射させ、他方で被検体を透過した光(透過光)を検出し
て入射光量と透過光量との差を求めるようにした場合も
前記測定原理、演算式は成立する。
次に、本発明の黄疸計について説明する。
第1図は黄疸計の外観を示す斜視図で、1は本体、2
は電源スイッチ、3は動作モードの設定、測定値の表示
モード(表示単位)の設定、警告表示限界値の設定、及
び表示桁数の切換を行う機能設定部で、スイッチ3a〜3f
の6個のスイッチが設けられている。これらのスイッチ
の機能については後述する。
4は表示素子で、測定値表示部4a、測定準備の完了表
示部4b,単位表示部4cが設けてある。5は測定プローブ
で、環状に形成された光投射口6とその中心に配置され
た受光口7を備え、被検体にプローブ5を押し当てる
と、プローブが後退して内部に設けられた図示されてい
ない測定スイッチ5aが閉じるように構成されている。
機能設定部3で設定される機能について説明する。
動作モードには、測定モード、ライン校正モー
ド、サービスモード1、サービスモード2があり、測
定モードとは光学濃度差対応値を測定するモード、ライ
ン校正モードとは製造工程及びサービス時の校正を行う
モード、サービスモード1及び2とは修理等の場合に設
定するモードである。動作モードの設定はスイッチ3a,3
bの組合わせにより行われ、スイッチの状態と設定され
る動作モードとは表1に示すとおりである。
測定値表示モードには、光学濃度差対応値表示モー
ド、血清ビリルビン濃度対応値表示モードとがあり、
前者は測定した光学濃度差対応値をそのまま表示するモ
ード、後者は測定した光学濃度差を第13図に示すように
臨床的に確認された相関関係に基づいて作成された換算
式(Y=1.08×+7.22)、あるいはこの換算式に基づい
て作成された換算表により血清ビリルビン濃度対応値に
換算して表示するモードである。表示モードの設定はス
イッチ3cにより行われ、スイッチの状態と設定される表
示モードは表2に示すとおりである。
警告表示限界値とは、測定した光学濃度差対応値が設
定された限界値を越えるとき、採血検査の必要性を警告
する値である。警告表示限界値の設定はスイッチ3d,3e
の組合わせにより行われ、スイッチの状態と設定される
限界値とは表3に示すとおりである。
表示桁数は、整数2桁表示と、整数2桁と小数点以下
1桁表示との2種類の表示が可能で、スイッチ3fによ
り、表4に示すように切換えられる。
第2図は黄疸計の光学系を示す斜視図である。11は光
ファイバー束で、その一端11aはキセノン発光管18に対
向して断面矩形状に形成され、他端11bはプローブ5内
の環状の光投射口6に接合されている。12も光ファイバ
ー束で、その一端はプローブ5内の中心部の受光口7に
接合され、他端12bはダイクロイックミラー13に対向し
ている。ダイクロイックミラー13は波長500nm付近で入
射光を2分割するものである。14は波長450nm付近の光
の透過する光学バンドパスフィルタ、15は第1受光素
子、16は波長550nm付近の光を透過する光学バンドパス
フィルタ、17は第2受光素子、20はキセノン発光管18か
ら放射される光を直接受光する発光モニタ用受光素子
で、その前面には波長550nm付近の光を透過する光学バ
ンドパスフィルタ19が付設されている。
キセノン発光管18から放射された光は光ファイバー束
11を経てプローブ5の環状の光投射口6に達し、ここか
ら被検体に入射する。被検体に入射し、皮下組織内を透
過・散乱してその一部が吸収され、再び被検体表面に出
た反射光はプローブ5内の中心部の受光口7で捕らえら
れ、光ファイバー束12を経てダイクロイックミラー13に
導かれる。ダイクロイックミラー13に導かれた反射光は
ここで波長500nm以下とそれ以上との2波長領域に分割
され、波長500nm以下の光は光学バンドパスフィルター1
4により450nm付近の波長の光のみが選択され、第1受光
素子15で検出される。また、波長500nm以上の光は光学
バンドパスフィルタ16により550nm付近の波長の光のみ
が選択され、第2の受光素子17で検出される。
第3図は黄疸計の回路を示すブロック図である。図に
おいて、30はCPUで、測定動作の制御、演算式に基づく
測定結果の演算等の制御演算を行う。31は本体に内蔵さ
れた内部電池、32は定電圧回路で、以下説明する各回路
要素に電力を供給する。33は蓄電昇圧回路で、内部電池
から供給された電圧を昇圧し、キセノン発光管18を発光
させるために内部に設けられているメインコンデンサを
充電する。34は充電完了検出回路で、前記メインコンデ
ンサの充電完了を検出し、CPU30に充電完了信号を出力
する。35は発光回路で、CPU30から出力される発光制御
信号を受けてキセノン発光管18を発光させる。Mは被検
体、13乃至17は第2図で説明した受光光学系を構成する
要素で、13はダイクロイックミラー、14,16,19は光学バ
ンドパスフィルタ、15,17は受光素子、20は発光モニタ
用受光素子を示す。36はA/D変換器で、第1受光素子1
5、第2受光素子17、発光モニタ用受光素子20の出力を
デジタル変換してCPU30に入力する。38は表示制御部
で、液晶、LED等の表示素子4を駆動してCPU30から出力
される各種表示データを表示させる。39は書換可能なリ
ードオンリーメモリ(以下、単にメモリという)であっ
て、測定結果の演算処理の際に使用するビリルビンの吸
光係数、メラニン色素等の誤差要因物質の吸光係数、皮
下組織の透過率等の係数、その他のデータが記憶されて
いる。また、5aはプローブ5を被検体に押圧したときON
となる測定スイッチ、2は電源スイッチ、3は3a〜3fの
6個のスイッチからなる機能設定部である。40は本体外
部の充電器で、内部電池31に充電式電池を使用するとき
に使用する。なお、内部電池を取り外して充電すること
も、また、非充電式の電池を使用してもよい。
次に、回路動作の概略を説明する。機能設定部3のス
イッチ3a,3bにより動作モードが測定モードに設定され
ているものとする。電源スイッチ2をONとし、定電圧回
路32から各回路要素に給電すると共に、蓄電昇圧回路33
を作動させ、メインコンデンサの充電を開始する。充電
の完了が充電完了検出回路34により検出されると、検出
信号がCPU30に入力され、表示素子4に測定準備の完了
が表示される。操作者がプローブ5を被検体Mに押し当
てると測定スイッチ5aがONとなり、CPU30から発光回路3
5に発光制御信号が出力されてキセノン発光管18が発光
する。キセノン発光管18から放射された光は被検体Mに
入射し、皮下組織内を透過・散乱した反射光はダイクロ
イックミラー13で分割され、光学バンドパスフィルタ14
あるいは16を経て、波長450nm付近の光が第1受光素子1
5に入射し、波長550nm付近の光が第2受光素子17に入射
し、またキセノン発光管18から放射された光の一部は発
光モニタ用受光素子20に入射する。各受光素子15,17,20
の検出信号はA/D変換器36を経てCPU30に入力される。CP
U30は入力された検出信号とメモリ39に格納されている
係数等を用いて先に説明した演算式(4)に従って演算
し、演算結果を機能設定部3のスイッチ3cから入力され
た表示モードに応じて、単位表示と共に表示素子4に表
示する。このとき、機能設定部3のスイッチ3d,3eによ
り警告限界値が設定されているときは、設定された限界
値と演算結果とを比較し、限界値を越えている場合は警
告表示(この実施例では演算結果を赤字で表示)する。
また、演算結果の表示桁数は機能設定部3のスイッチ3f
により指定された桁数で表示される。
機能設定部3のスイッチ3a,3bにより動作モードがラ
イン校正モードに設定されているときは、被検体に代え
て、第4図に示すような校正板25について測定モードの
場合と同様な動作が実行される。校正板25は分光噴射率
特性がフラットで、波長450nmと550nmにおける光学濃度
差が0である校正板“00"と、波長450nmと550nmにおけ
る光学濃度差が1である校正板“20"とからなる。校正
板“00"と校正板“20"との測定結果は校正定数としてメ
モリ39に格納され、測定モードの際の演算処理に使用さ
れる。これについては後で詳しく説明する。なお、この
実施例では、測定結果に基づく光学濃度差の表示は20倍
にして表示するので、光学濃度差“1"は“20"として表
示される。校正板“20"も同様に光学濃度差1のものを
示している。
次に、CPUで実行される制御演算動作について、第5
図から第11図までに示すフローチャートに基づいて説明
する。第5図は制御演算動作の概要を示すフローチャー
トである。電源スイッチ2がONとなり、プログラムに従
った制御が開始されると、まずシステムの初期化が行わ
れる(ステップP1)。システムの初期化は具体的にはCP
U30内の初期設定、各I/Oポートの初期設定、各変数の初
期値設定、表示素子の動作状態のチェック等が含まれ
る。ついで、スイッチ3a,3bの状態から動作モードを判
定する(ステップP2,P3)。スイッチ3a,3bが共にOFFの
場合は測定モードであるからステップP4で示す測定モー
ド処理ルーチンに移る。スイッチ3aがON、3bがOFFの場
合は製造工程の校正、あるいはサービスマンが実施する
校正のためのライン校正モードであるからステップP5で
示すライン校正モード処理ルーチンに移る。スイッチ3a
がOFF、3bがONの場合、及びスイッチ3a,3bが共にONの場
合は修理等の場合の故障検知のためのサービスモードで
あるからステップP6で示すサービスモード処理に移る。
なお、サービスモード処理は本発明に直接関係がないの
で説明を省略する。
第6図は第5図においてステップP4として示した測定
モード処理の詳細を示すフローチャートである。まず、
メモリ39の内容が正常か否かをチェックし(ステップP1
1)、破壊されて正しい係数が記憶されていないと判定
されたときはエラー表示(E1)を行い(ステップP1
7)、停止する。メモリ39の内容が正常と判定されたと
きは、充電処理(ステップP12)、測定処理(ステップP
13)、演算処理(ステップP14)、表示処理(ステップP
15)を実行する。測定スイッチ5aがOFFとされたか否か
を判定し(ステップP16)、OFFでない場合は上記ステッ
プP12に戻り、上記ステップP12〜P15の処理を繰り返
す。測定スイッチ5aがOFFとされた場合は主ルーチンに
戻る。
第7図は第6図においてステップP12として示した充
電処理の詳細を示すフローチャートである。まず、メイ
ンコンデンサの充電を開始し(ステップP21)、充電の
完了を判定する(ステップP22)。充電の完了を待ちメ
インコンデンサの充電動作を終了し(ステップP23)、
充電完了表示素子を点灯し(ステップP24)、主ルーチ
ンに戻る。
第8図は第6図においてステップP13として示した測
定処理の詳細を示すフローチャートである。まず、測定
スイッチ5aがONか否かを判定し(ステップP31)、測定
スイッチ5aがONの場合は、メインコンデンサの充電動作
を終了させる(ステップP32)。プローブ5と被検体M
との接触部分から洩れて入射する光(オフセット光)の
影響を除くため、キセノン発光管18を発光させることな
く、波長450nm付近の波長(以下Bチャンネルという)
のオフセット光の光量BF及び波長550nm付近の波長(以
下Gチャンネルという)のオフセット光の光量GFをそれ
ぞれ第1,第2の受光素子15,17で検出し、更に発光モニ
タ部のオフセット光の光量GFRを発光モニタ用受光素子2
0で検出し、これらの検出信号を所定時間積分コンデン
サに充電する(ステップP33)。検出され、積分コンデ
ンサに充電された信号をA/D変換し、これをオフセット
値BF,GF、及びGFRとしてメモリ39の所定領域に格納する
(ステップP34,P35)。上記オフセット値BF,GFが予め定
められた所定値以下か否かを判定し(ステップP36)、
所定値以下でない場合はプローブ5が被検体Mに正しく
接触しておらず、外光が入射していると判断してエラー
表示(E2)を行い(ステップP43)、ステップP45に移
る。所定値以下の場合はプローブ5が正しく接触してい
るものと判定し、キセノン発光管を発光させ(ステップ
P37)、Bチャンネル、Gチャンネルの測定光の光量BM,
GMを受光素子15,17で検出し、また光源光量GNを発光モ
ニタ受光素子20で検出し、各受光素子15,17,20の検出信
号を所定時間積分コンデンサに充電する(ステップP3
8)。検出され、積分コンデンサに充電された信号をA/D
変換し(ステップP39)、変換値BM,GM,GNを先に求めた
オフセット値BF,GF,GFRで補正して計測値BS,GS,GRを得
てメモリに格納し(ステップP40,P41)、充電完了表示
素子を消灯して(ステップP42)、主ルーチンに戻る。
ステップP31の判定で測定スイッチ5aがONでない場合
はステップP45に移り、メインコンデンサの充電完了を
調べ、充電完了のときは充電動作を終了し、充電完了し
ていないときは充電動作を再開して(ステップP46,P4
7)、ステップP31に戻る。
第9図は第6図においてステップP14として示した演
算処理を示すフローチャートである。まず、後述するラ
イン校正モードにおいて校正板25の光学濃度差0の校正
板“00"を用いて求めた波長450nm及び550nmにおける校
正定数B0,G0及び光源光量計測値GRをメモリ39から読出
し、Bチャンネルの光源光量BRを、以下の(5)式 BR=B0/G0・GR …(5) から求め、メモリ39に格納する(ステップP51)。
次に、計測値BS,GS,BR,GRをメモリ39から読出し、
(4)式(測定原理の説明部分参照)において、I(λ
)にBS、I0(λ)にGR、I(λ)にGS、I
0(λ)にGRをそれぞれ代入し、ビリルビン濃度c1
演算して(ステップP52)、主ルーチンに戻る。
第10図は第6図においてステップP15として示した表
示処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、機能設定部3のスイッチ3cにより設定されてい
る表示モードが光学濃度差表示モードか否かを判定する
(ステップP61)。光学濃度差表示モードの場合は計測
値をそのまま表示するのであるから、単位表示素子を消
灯する(ステップP62)。光学濃度差表示モードでない
場合は計測値を血清ビリルビン濃度対応値に換算して表
示するのであるから、単位表示素子を点灯し、計測値を
血清ビリルビン濃度対応値に換算する(ステップP63,P6
4)。この換算は第13図に示す光学濃度差と血清ビリル
ビン濃度の相関関係に基づいて得られた換算式による
か、換算式に基づいて作成した換算表によってもよい。
機能設定部3のスイッチ3fにより設定されている表示
桁数を判定し、整数2桁表示の場合には計測値を整数2
桁に4捨5入する(ステップP65,P66)。
更に、機能設定部3のスイッチ3d,3eにより設定され
ている警告表示限界値と計測値との大小関係を判定し、
計測値が限界値以下であれば計測値を緑色表示素子で表
示し、限界値を越えるときは計測値を赤色表示素子で表
示して(ステップP67,P68,P69)、主ルーチンに戻る。
第11図は第5図においてステップP5として示したライ
ン校正モード処理を示すフローチャートである。ライン
校正モードでは、波長450nm及び550nmにおいて光学濃度
差0及び1の校正板“00"及び“20"を用い、各波長毎に
8回の測定値の平均値を求めて校正定数を得るもので、
得られた校正定数は光学バンドパスフィルタの透過特性
のばらつき、例えば中心波長が数nm程度ずれる等のばら
つきによる測定値及び表示値の個々のばらつき等を補正
するために使用される。
まず、光学濃度差0の校正定数を求める。校正板“0
0"のセットを確認し、カウンタを8にセットして(ステ
ップP71,P72)、充電処理、測定処理(ステップP73,P7
4)を実行する。なお、ステップP73及びP74の処理内容
は、先に第7図及び第8図のフローチャートにより説明
した充電処理、測定処理と同一である。測定値を取り込
み、カウンタから1を減算してカウンタ内容が0になる
までステップP73〜P77を繰り返す。取り込んだ8個の測
定値の平均値B0,G0を求め、メモリ39に格納する(ステ
ップP78)。つづいて校正板“20"のセットを確認し(ス
テップP79)、以降前記ステップP72〜P77と同様の処理
を実行し(ステップP80〜P85)、取り込んだ8個の測定
値の平均値B20,G20を求め、メモリ39に格納する(ステ
ップP86)。求めた平均値B0,G0,B20,G20から校正定数を
求め、メモリ39に格納して(ステップP87)、主ルーチ
ンに戻る。
この校正モードを設けたことにより、従来のように校
正のため本体のカバーを取り外して、ハード回路の定数
を変えるため、可変抵抗器を調整する等の必要がなくな
る。
以上説明したこの発明の実施例では光源にキセノン発
光管を用い、光学系を光ファイバー、ダイクロイックミ
ラー、光学バンドパスフィルタで構成している。これに
代えて、青色発光ダイオード、緑色発光ダイオードを使
用してもよい。この場合、各発光ダイオードをプローブ
部分に設けて直接被検体に光を入射させるようにするこ
とができる。また、光源として発光ダイオードを用いる
場合は反射光を受光する受光素子を1個とし、2つの発
光ダイオードを時分割で発光させるようにしてもよい。
この実施例では、CPUによりキセノン発光管の発光制
御が行われるが、発光光量の制御まではしていない。し
かし、キセノン発光管の発光光量が発光モニタ用受光素
子で検出されているから、これを利用して発光光量が所
定値に達したとき発光を停止させるよう制御してもよ
い。これにより不必要な電池の消耗を防ぐことができ
る。
この実施例では、機能設定部を複数のスイッチで構成
して各種モードを設定するよう構成しているが、これを
モード切換スイッチとアップダウンキーによって構成す
ることもできる。この場合、設定した表示モードはメモ
リに記憶させるようにする。
この実施例では、光投射口6と受光口7を一体に設
け、被検体に対して垂直に押し当てるように構成した
が、これに限るものではなく、受光口が皮膚表面で反射
した光を直接受けないような構造であればどのような構
造であってもよい。例えば光投射口と受光口とを別体と
し、被検体を両側から挟むようにしてもよい。この場合
は被検体を透過する光を検出することになる。
〔発明の効果〕
以上説明した通り、この発明の黄疸計は第1表示モー
ドと第2表示モードとを備え、第1,第2の波長の光の反
射率から算出される光学濃度差対応値と、これを換算し
た血清ビリルビン濃度対応値とを性質の異なるデータと
して区別して認識することができる。そして、第2表示
モードに切換えると、黄疸を示す値として医療従事者に
広く認識されている血清ビリルビン濃度対応値で表示さ
れるので、採血による精密検査の必要性の有無を容易に
判断することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る複数の表示モードを備えた黄疸
計の外観を示す斜視図、第2図は光学系の構成を示す斜
視図、第3図は回路ブロック図、第4図は校正板の平面
図、第5図から第11図まではCPUで実行される制御演算
動作を説明するフローチャート、第12図はビリルビン及
びヘモクロビンの分光吸光係数を示す図、第13図は光学
濃度差対応値と血清ビリルビン濃度対応値との相関関係
を示す図である。 1:本体、3:機能設定部、4:表示素子、5:プローブ、6:光
投射口、7:受光口、11,12:光ファイバー、13:ダイクロ
イックミラー、14,16,19:光学バンドパスフィルタ、15,
17,20:受光素子。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−133293(JP,A) 特開 昭58−106441(JP,A) 特公 昭62−2809(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 21/00 - 21/01 G01N 21/17 - 21/61 A61B 5/00 - 5/22 A61B 10/00 G01N 33/49,33/72

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】皮下組織に沈着しているビリルビンによる
    吸光が大きい第1の波長成分と、ビリルビンによる吸光
    が小さい第2の波長成分とを含む光を皮膚に入射せし
    め、皮下組織を透過・散乱した後皮膚表面に出た反射光
    から前記第1及び第2の波長成分の光を検出して得た前
    記第1及び第2の波長の光の反射光量の比に基づいてビ
    リルビン濃度を測定する黄疸計において、前記第1及び
    第2の波長の光の反射率から算出された光学濃度差対応
    値をそのまま表示する第1の表示モードと、前記算出さ
    れた光学濃度差対応値を、光学濃度差対応値と血清ビリ
    ルビン濃度との間に認められる相関関係に従って血清ビ
    リルビン濃度に換算して表示する第2の表示モードを備
    え、操作手段により前記第1及び第2の表示モードを切
    換可能としたことを特徴とする複数の表示モードを備え
    た黄疸計。
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