JP2941407B2 - 路面切削機のカッタードラム用遊星歯車減速装置 - Google Patents
路面切削機のカッタードラム用遊星歯車減速装置Info
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- JP2941407B2 JP2941407B2 JP2286715A JP28671590A JP2941407B2 JP 2941407 B2 JP2941407 B2 JP 2941407B2 JP 2286715 A JP2286715 A JP 2286715A JP 28671590 A JP28671590 A JP 28671590A JP 2941407 B2 JP2941407 B2 JP 2941407B2
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- gear
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H1/00—Toothed gearings for conveying rotary motion
- F16H1/28—Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
- F16H1/46—Systems consisting of a plurality of gear trains each with orbital gears, i.e. systems having three or more central gears
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- Mechanical Engineering (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、路面切削機のカッタードラム用遊星歯車
減速装置に関し、特に２組の遊星歯車を用いて一方の組
のサンギヤの回転を入力軸と一体にし且つ両方の組のリ
ングギヤを出力軸に固定した減速装置によって、高速モ
ードと低速モードとにシフト可能にした。
減速装置に関し、特に２組の遊星歯車を用いて一方の組
のサンギヤの回転を入力軸と一体にし且つ両方の組のリ
ングギヤを出力軸に固定した減速装置によって、高速モ
ードと低速モードとにシフト可能にした。
２組の遊星歯車を用いた従来の減速装置であって、回
転駆動源に連結された入力軸と、前記入力軸と一体に回
転する第１サンギヤと、出力軸と一体に回転するリング
ギヤ及び前記第１サンギヤの両方に噛合する第１プラネ
タリギヤと、前記入力軸に回転自在に支持される第２サ
ンギヤと、前記第１プラネタリギヤを支持するとともに
前記第２サンギヤと一体回転する第１キャリヤと、前記
第２サンギヤ及び前記リングギヤの両方に噛合する第２
プラネタリギヤと、前記第２プラネタリギヤを支持する
とともに非回転部材にに固定された第２キャリヤとを有
する形式のものは、特に路面切削装置のカッタードラム
等の動力伝達系に使用されている。
転駆動源に連結された入力軸と、前記入力軸と一体に回
転する第１サンギヤと、出力軸と一体に回転するリング
ギヤ及び前記第１サンギヤの両方に噛合する第１プラネ
タリギヤと、前記入力軸に回転自在に支持される第２サ
ンギヤと、前記第１プラネタリギヤを支持するとともに
前記第２サンギヤと一体回転する第１キャリヤと、前記
第２サンギヤ及び前記リングギヤの両方に噛合する第２
プラネタリギヤと、前記第２プラネタリギヤを支持する
とともに非回転部材にに固定された第２キャリヤとを有
する形式のものは、特に路面切削装置のカッタードラム
等の動力伝達系に使用されている。
しかしながら、前記従来の減速装置においては、第１
サンギヤとこれに噛合する第１プラネタリギヤ、及び第
２サンギヤとこれに噛合する第２プラネタリギヤのいず
れもが単体のギヤから構成されていたため、前記従来の
減速装置の減速比は不変であって、出力軸は入力軸に対
して常時同一の減速比で回転していた。
サンギヤとこれに噛合する第１プラネタリギヤ、及び第
２サンギヤとこれに噛合する第２プラネタリギヤのいず
れもが単体のギヤから構成されていたため、前記従来の
減速装置の減速比は不変であって、出力軸は入力軸に対
して常時同一の減速比で回転していた。
ところで、前記従来の減速装置においても、入力軸が
油圧モータの出力軸に連結される等の構成によりその回
転数を可変にできる形式であれば、前記減速比は同一で
あっても出力軸の回転数を可変にすることができるが、
駆動源の回転数が一定であり且つ中途に変速機を備えな
い動力伝達系である場合には、前記従来の減速装置にお
いては出力軸の回転数は不変となるから、回転数ととも
に出力トルクを変える必要がある場合にも、これに対応
することができないという不具合があった。
油圧モータの出力軸に連結される等の構成によりその回
転数を可変にできる形式であれば、前記減速比は同一で
あっても出力軸の回転数を可変にすることができるが、
駆動源の回転数が一定であり且つ中途に変速機を備えな
い動力伝達系である場合には、前記従来の減速装置にお
いては出力軸の回転数は不変となるから、回転数ととも
に出力トルクを変える必要がある場合にも、これに対応
することができないという不具合があった。
ちなみに、車両に搭載された路面切削装置では、切削
深度が深い場合にはカッタードラムの負荷が大きいから
低回転数にして高トルクを得る必要がある一方、切削深
度が浅い場合にはカッタードラムの負荷が小さいから車
両の走行速度を速くして切削能率を上げることが行われ
ている。しかし、前記従来の減速装置を前記カッタード
ラムに使用すると、回転数は常時不変であるために、カ
ッタードラムを高回転数にしておくと切削深度が深い場
合にトルク不足を生じるし、また低回転数にしておくと
トルクは足りるが、切削深度が浅い場合に作業走行速度
を速くすると切削面が粗面になるという不具合が生じ
る。
深度が深い場合にはカッタードラムの負荷が大きいから
低回転数にして高トルクを得る必要がある一方、切削深
度が浅い場合にはカッタードラムの負荷が小さいから車
両の走行速度を速くして切削能率を上げることが行われ
ている。しかし、前記従来の減速装置を前記カッタード
ラムに使用すると、回転数は常時不変であるために、カ
ッタードラムを高回転数にしておくと切削深度が深い場
合にトルク不足を生じるし、また低回転数にしておくと
トルクは足りるが、切削深度が浅い場合に作業走行速度
を速くすると切削面が粗面になるという不具合が生じ
る。
一方、路面切削機のカッタードラム用のものではな
く、クローラ式車両の走行用減速機などに使用する遊星
歯車減速装置には、高速用歯車と低速用歯車とを切り変
えて出力軸の減速比を高低選択できる公知のものがある
が、噛合する歯車を選択切り換えするためのシフト機構
が、前記公知のものにおいては、シフトフォークの揺動
に基づいて行う構造になっている。このため、この公知
のものにおいては、シフトフォークが入力軸と交差する
方向に大きく突出することになり、しかもその揺動のた
めの空間を確保する必要もあるため、遊星歯車減速装置
を設置するために必要な空間が大きくならざるを得な
い。他方、路面切削機のカッタードラム用の遊星歯車減
速装置は、カッタードラムの内側でカッタードラムの軸
心と同軸に配置され、且つその入力軸は車体等の回転し
ないフレームに回転自在に支持されるものであるため、
当該遊星歯車減速装置を設置するための空間は極めて限
定されたものであることが余儀なくなされる。しかしな
がら、前記公知のものは前記のように設置に必要な空間
が大きくなるために、その空間が限定される路面切削機
のカッタードラムには適用できないという不具合があ
る。
く、クローラ式車両の走行用減速機などに使用する遊星
歯車減速装置には、高速用歯車と低速用歯車とを切り変
えて出力軸の減速比を高低選択できる公知のものがある
が、噛合する歯車を選択切り換えするためのシフト機構
が、前記公知のものにおいては、シフトフォークの揺動
に基づいて行う構造になっている。このため、この公知
のものにおいては、シフトフォークが入力軸と交差する
方向に大きく突出することになり、しかもその揺動のた
めの空間を確保する必要もあるため、遊星歯車減速装置
を設置するために必要な空間が大きくならざるを得な
い。他方、路面切削機のカッタードラム用の遊星歯車減
速装置は、カッタードラムの内側でカッタードラムの軸
心と同軸に配置され、且つその入力軸は車体等の回転し
ないフレームに回転自在に支持されるものであるため、
当該遊星歯車減速装置を設置するための空間は極めて限
定されたものであることが余儀なくなされる。しかしな
がら、前記公知のものは前記のように設置に必要な空間
が大きくなるために、その空間が限定される路面切削機
のカッタードラムには適用できないという不具合があ
る。
そこで、この発明は、路面切削機のカッタードラムに
適用でき且つ出力軸の減速比を高低選択できる遊星歯車
減速装置を提供することを目的とするものである。
適用でき且つ出力軸の減速比を高低選択できる遊星歯車
減速装置を提供することを目的とするものである。
そこで、この発明は、回転駆動源に連結された入力軸
と、前記入力軸と一体に回転する第１サンギヤと、出力
軸と一体に回転するリングギヤ及び前記第１サンギヤの
両方に噛合する第１プラネタリギヤと、前記入力軸に回
転自在に支持される第２サンギヤと、前記第１プラネタ
リギヤを支持するとともに前記第２サンギヤと一体回転
する第１キャリヤと、前記第２サンギヤ及び前記リング
ギヤの両方に噛合する第２プラネタリギヤと、前記第２
プラネタリギヤを支持するとともに非回転部材に固定さ
れた第２キャリヤとを有し、前記第１サンギヤを、低速
用第１サンギヤと高速用第１サンギヤとから構成すると
ともに、前記第１プラネタリギヤを、低速用第１プラネ
タリギヤと高速用第１プラネタリギヤとから構成し、さ
らに前記第１サンギヤを軸方向に進退させて前記低速用
第１サンギヤと低速用第１プラネタリギヤの組及び前記
高速用第１サンギヤと高速用第１プラネタリギヤの組の
いずれかの組を選択的に噛合させるシフト機構を備えた
遊星歯車減速装置において、前記シフト機構を、前記入
力軸の内側に形成したシリンダと、このシリンダに移動
可能に内蔵されたピストンと、このピストンと前記第１
サンギヤとを連結して前記入力軸内に貫通されたピスト
ンロッドとから構成してなる路面切削機のカッタードラ
ム用遊星歯車減速装置とした。
と、前記入力軸と一体に回転する第１サンギヤと、出力
軸と一体に回転するリングギヤ及び前記第１サンギヤの
両方に噛合する第１プラネタリギヤと、前記入力軸に回
転自在に支持される第２サンギヤと、前記第１プラネタ
リギヤを支持するとともに前記第２サンギヤと一体回転
する第１キャリヤと、前記第２サンギヤ及び前記リング
ギヤの両方に噛合する第２プラネタリギヤと、前記第２
プラネタリギヤを支持するとともに非回転部材に固定さ
れた第２キャリヤとを有し、前記第１サンギヤを、低速
用第１サンギヤと高速用第１サンギヤとから構成すると
ともに、前記第１プラネタリギヤを、低速用第１プラネ
タリギヤと高速用第１プラネタリギヤとから構成し、さ
らに前記第１サンギヤを軸方向に進退させて前記低速用
第１サンギヤと低速用第１プラネタリギヤの組及び前記
高速用第１サンギヤと高速用第１プラネタリギヤの組の
いずれかの組を選択的に噛合させるシフト機構を備えた
遊星歯車減速装置において、前記シフト機構を、前記入
力軸の内側に形成したシリンダと、このシリンダに移動
可能に内蔵されたピストンと、このピストンと前記第１
サンギヤとを連結して前記入力軸内に貫通されたピスト
ンロッドとから構成してなる路面切削機のカッタードラ
ム用遊星歯車減速装置とした。
シフト機構により、第１サンギヤと第１キャリヤとの
いずれかを軸方向に進退させると、低速用第１サンギヤ
と低速用第１プラネタリギヤの組及び高速用第１サンギ
ヤと高速用第１プラネタリギヤの組のうちいずれかの組
が選択的に噛合される。ここで、低速用第１サンギヤと
低速用第１プラネタリギヤの組が噛合した場合には、出
力軸は低回転数且つ高トルクで回転する。また高速用第
１サンギヤと高速用第１プラネタリギヤの組が噛合した
場合には、出力軸は高回転数且つ低トルクで回転する。
而して、出力軸の作業用途に応じてシフト機構により高
速回転及び低速回転のいずれかを選択すればよい。
いずれかを軸方向に進退させると、低速用第１サンギヤ
と低速用第１プラネタリギヤの組及び高速用第１サンギ
ヤと高速用第１プラネタリギヤの組のうちいずれかの組
が選択的に噛合される。ここで、低速用第１サンギヤと
低速用第１プラネタリギヤの組が噛合した場合には、出
力軸は低回転数且つ高トルクで回転する。また高速用第
１サンギヤと高速用第１プラネタリギヤの組が噛合した
場合には、出力軸は高回転数且つ低トルクで回転する。
而して、出力軸の作業用途に応じてシフト機構により高
速回転及び低速回転のいずれかを選択すればよい。
またシフト機構の操作は、ピストンにより区画された
シリンダ内に油圧又は空気圧を給排してピストンを進退
させれば、ピストンロッドを介して第１サンギヤが進退
動作をする。
シリンダ内に油圧又は空気圧を給排してピストンを進退
させれば、ピストンロッドを介して第１サンギヤが進退
動作をする。
第１図は実施例を示す断面図であって、この発明を、
車両に搭載した路面切削機の減速装置に適用した例であ
る。
車両に搭載した路面切削機の減速装置に適用した例であ
る。
車両のフレーム３に固定されたブロック４の内部を、
軸受5,6を介して入力軸７が回転自在に支持されて貫通
される一方、前記ブロック４の外周に、軸受８を介して
筒状の出力軸９が回転自在に支持されている。
軸受5,6を介して入力軸７が回転自在に支持されて貫通
される一方、前記ブロック４の外周に、軸受８を介して
筒状の出力軸９が回転自在に支持されている。
入力軸７の先端部外周には、第１サンギヤ11がスプラ
イン結合しており、この第１サンギヤ11は、同軸に一体
の低速用第１サンギヤ11aと高速用第１サンギヤ11bとか
らなり、これらには先端が閉塞されて入力軸７先端を覆
うスリーブ11cも一体成形されている。
イン結合しており、この第１サンギヤ11は、同軸に一体
の低速用第１サンギヤ11aと高速用第１サンギヤ11bとか
らなり、これらには先端が閉塞されて入力軸７先端を覆
うスリーブ11cも一体成形されている。
また前記入力軸７の外周には、前記第１サンギヤ11の
隣に、滑り軸受を介して第２サンギヤ21が回転自在に外
嵌され、この第２サンギヤ21の端部には第１キャリヤ12
が一体回転するように係合されている。
隣に、滑り軸受を介して第２サンギヤ21が回転自在に外
嵌され、この第２サンギヤ21の端部には第１キャリヤ12
が一体回転するように係合されている。
この第１キャリヤ12には、第１プラネタリギヤ13を構
成する低速用第１プラネタリギヤ13aと高速用第１プラ
ネタリギヤ13bとが個別に回転自在に支持されていて、
前記低速用第１プラネタリギヤ13aは、前記低速用第１
サンギヤ11aと、前記出力軸９の内周に形成されたリン
グギヤ31とに噛合するように配置してあり、また前記高
速用第１プラネタリギヤ13bは、前記高速用第１サンギ
ヤ11bと前記リングギヤ31とに噛合するように配置して
ある。
成する低速用第１プラネタリギヤ13aと高速用第１プラ
ネタリギヤ13bとが個別に回転自在に支持されていて、
前記低速用第１プラネタリギヤ13aは、前記低速用第１
サンギヤ11aと、前記出力軸９の内周に形成されたリン
グギヤ31とに噛合するように配置してあり、また前記高
速用第１プラネタリギヤ13bは、前記高速用第１サンギ
ヤ11bと前記リングギヤ31とに噛合するように配置して
ある。
前記ブロック４には、出力軸９内部で第２キャリヤ22
がスプライン結合されて回転不能に支持され、この第２
キャリヤ22に、前記第２サンギヤ21とリングギヤ31とに
噛合する第２プラネタリギヤ23が回転自在に支持されて
いる。この実施例では、リングギヤ31が出力軸９の内側
で軸方向に延長されて形成されて、これに低速用第１プ
ラネタリギヤ13a,高速用第１プラネタリギヤ13b,第２プ
ラネタリギヤ23がいずれも噛合する構成になっている
が、リングギヤ31としては、出力軸９内側に固定される
ものであれば、各プラネタリギヤ13a,13b,23に個別に噛
合するために夫々独立したリングギヤであってもよい。
がスプライン結合されて回転不能に支持され、この第２
キャリヤ22に、前記第２サンギヤ21とリングギヤ31とに
噛合する第２プラネタリギヤ23が回転自在に支持されて
いる。この実施例では、リングギヤ31が出力軸９の内側
で軸方向に延長されて形成されて、これに低速用第１プ
ラネタリギヤ13a,高速用第１プラネタリギヤ13b,第２プ
ラネタリギヤ23がいずれも噛合する構成になっている
が、リングギヤ31としては、出力軸９内側に固定される
ものであれば、各プラネタリギヤ13a,13b,23に個別に噛
合するために夫々独立したリングギヤであってもよい。
前記入力軸の基端部にはシリンダ30が形成され、これ
にはピストン32が進退自在に内在され、これに固定され
たピストンロッド33が入力軸７内を貫通していて、その
先端が入力軸７先端から突出したうえ、前記第１サンギ
ヤ11と一体をなすスリーブ11cに固定されていて、ピス
トン32の進退により第１サンギヤ11を軸方向に進退さ
せ、以て、低速用第１サンギヤ11aと低速用第１プラネ
タリギヤ13aとの組、又は高速用第１サンギヤ11bと高速
用第１プラネタリギヤ13bとの組の、いずれかの組を選
択して噛合するシフト機構を構成している。
にはピストン32が進退自在に内在され、これに固定され
たピストンロッド33が入力軸７内を貫通していて、その
先端が入力軸７先端から突出したうえ、前記第１サンギ
ヤ11と一体をなすスリーブ11cに固定されていて、ピス
トン32の進退により第１サンギヤ11を軸方向に進退さ
せ、以て、低速用第１サンギヤ11aと低速用第１プラネ
タリギヤ13aとの組、又は高速用第１サンギヤ11bと高速
用第１プラネタリギヤ13bとの組の、いずれかの組を選
択して噛合するシフト機構を構成している。
34は、空気圧又は油圧源とシリンダ30内部とを連結す
るロータリジョイントであり、また35は空気圧の解除に
よりピストン32を復帰させる戻しバネである。而して、
この実施例では、シリンダ30への空気圧を解除している
図示の状態で、戻しバネ35によりピストン32が後退して
いて、高速用第１サンギヤ11bと高速用第１プラネタリ
ギヤ13bが噛合し、シリンダ30への空気圧の供給により
ピストン32が前進して、低速用第１サンギヤ11aと低速
用第１プラネタリギヤ13aが噛合するようになってい
る。
るロータリジョイントであり、また35は空気圧の解除に
よりピストン32を復帰させる戻しバネである。而して、
この実施例では、シリンダ30への空気圧を解除している
図示の状態で、戻しバネ35によりピストン32が後退して
いて、高速用第１サンギヤ11bと高速用第１プラネタリ
ギヤ13bが噛合し、シリンダ30への空気圧の供給により
ピストン32が前進して、低速用第１サンギヤ11aと低速
用第１プラネタリギヤ13aが噛合するようになってい
る。
また、入力軸７の基端部の外周にはスプラインが形成
されていて、これにチェンスプロケット又はプーリを外
嵌して、車両の駆動源等から動力を入力するようにして
あるが、入力軸７の基端部外周に歯を直接形成して、こ
れを入力のための歯車とすることも可能である。
されていて、これにチェンスプロケット又はプーリを外
嵌して、車両の駆動源等から動力を入力するようにして
あるが、入力軸７の基端部外周に歯を直接形成して、こ
れを入力のための歯車とすることも可能である。
前記出力軸９の外周フランジ36には、路面切削機のカ
ッタードラム内側に固定された内向きフランジ37が、入
力軸７と同軸にして固定される。このカッタードラムは
周知の構造を有していて、外周に図示しない切削ブレー
ドが固定されて、カッタードラムの回転により路面を所
定の深さに切削するようになっている。また、カッター
ドラムの高さを可変にして切削深さを調節できるように
してある。
ッタードラム内側に固定された内向きフランジ37が、入
力軸７と同軸にして固定される。このカッタードラムは
周知の構造を有していて、外周に図示しない切削ブレー
ドが固定されて、カッタードラムの回転により路面を所
定の深さに切削するようになっている。また、カッター
ドラムの高さを可変にして切削深さを調節できるように
してある。
而して、運転開始に先立ってシフト機構を動作させ
る。すなわち、低速用第１サンギヤ11aと低速用第１プ
ラネタリギヤ13aとの組が噛合する低速モード、又は高
速用第１サンギヤ11bと高速用第１プラネタリギヤ13bと
の組が噛合する高速モードのいずれかを選択して、高速
モードのときにはピストン32は図示の位置にあって、戻
りバネ35の付勢力により高速用第１サンギヤ11bと高速
用第１プラネタリギヤ13bとの噛合状態を維持する。ま
た低速モードのときにはシリンダ30に空気圧又は油圧を
供給してピストン32に背圧を負荷することにより、戻り
バネ35を圧縮する方向にピストン32を移動させて、低速
用第１サンギヤ11aと低速用第１プラネタリギヤ13aとの
組を噛合させる。
る。すなわち、低速用第１サンギヤ11aと低速用第１プ
ラネタリギヤ13aとの組が噛合する低速モード、又は高
速用第１サンギヤ11bと高速用第１プラネタリギヤ13bと
の組が噛合する高速モードのいずれかを選択して、高速
モードのときにはピストン32は図示の位置にあって、戻
りバネ35の付勢力により高速用第１サンギヤ11bと高速
用第１プラネタリギヤ13bとの噛合状態を維持する。ま
た低速モードのときにはシリンダ30に空気圧又は油圧を
供給してピストン32に背圧を負荷することにより、戻り
バネ35を圧縮する方向にピストン32を移動させて、低速
用第１サンギヤ11aと低速用第１プラネタリギヤ13aとの
組を噛合させる。
この状態で入力軸７に回転力が入力されると、第１サ
ンギヤ11が一体に回転して第１プラネタリギヤ13のいず
れかを回転させる。第１プラネタリギヤ13はリングギヤ
31に噛合しているために第１キャリヤ12が回転して、こ
れと一体に第２サンギヤ21を回転させる。すると第２キ
ャリヤ22はブロック４に固定され且つ第２プラネタリギ
ヤ23がリングギヤ31に噛合しているために、第２サンギ
ヤ21の回転によって第２プラネタリギヤ23が固定された
位置で回転して出力軸９を回転させる。このため、出力
軸９に固定されるカッタードラムが回転して路面を切削
する。
ンギヤ11が一体に回転して第１プラネタリギヤ13のいず
れかを回転させる。第１プラネタリギヤ13はリングギヤ
31に噛合しているために第１キャリヤ12が回転して、こ
れと一体に第２サンギヤ21を回転させる。すると第２キ
ャリヤ22はブロック４に固定され且つ第２プラネタリギ
ヤ23がリングギヤ31に噛合しているために、第２サンギ
ヤ21の回転によって第２プラネタリギヤ23が固定された
位置で回転して出力軸９を回転させる。このため、出力
軸９に固定されるカッタードラムが回転して路面を切削
する。
このとき第１サンギヤ11と第１プラネタリギヤ13との
噛合が低速モードであれば、カッタードラムの回転は充
分に減速され且つ高トルクで回転するから、切削深さが
大であっても確実に切削をすることができるし、また第
１サンギヤ11と第１プラネタリギヤ13との噛合が高速モ
ードであれば、カッタードラムの回転は減速度が小さく
て高回転低トルクとなるから、切削深さの浅い切削に好
適であり、回転数が大であるから、路面の切削面も滑ら
かとなる。
噛合が低速モードであれば、カッタードラムの回転は充
分に減速され且つ高トルクで回転するから、切削深さが
大であっても確実に切削をすることができるし、また第
１サンギヤ11と第１プラネタリギヤ13との噛合が高速モ
ードであれば、カッタードラムの回転は減速度が小さく
て高回転低トルクとなるから、切削深さの浅い切削に好
適であり、回転数が大であるから、路面の切削面も滑ら
かとなる。
以上説明したように、この発明にあっては、シフト機
構が、入力軸の内側に形成したシリンダと、このシリン
ダに移動可能に内蔵されたピストンと、このピストンと
前記第１サンギヤとを連結して前記入力軸内に貫通され
たピストンロッドとから構成されていて、これらが入力
軸の内側に配置されるから、シフト機構が入力軸と交差
する方向に大きく張り出すことがない。このため、設置
される空間が狭くても足りるから、この遊星歯車減速装
置を路面切削機のカッタードラム用として好適に使用す
ることができる。したがって、路面切削機のカッタード
ラム用の遊星歯車低速装置として、出力軸の作業用途に
応じてシフト機構により高速回転で低トルク又は低速回
転で高トルクのいずれかを選択して使い分けることがで
きる。
構が、入力軸の内側に形成したシリンダと、このシリン
ダに移動可能に内蔵されたピストンと、このピストンと
前記第１サンギヤとを連結して前記入力軸内に貫通され
たピストンロッドとから構成されていて、これらが入力
軸の内側に配置されるから、シフト機構が入力軸と交差
する方向に大きく張り出すことがない。このため、設置
される空間が狭くても足りるから、この遊星歯車減速装
置を路面切削機のカッタードラム用として好適に使用す
ることができる。したがって、路面切削機のカッタード
ラム用の遊星歯車低速装置として、出力軸の作業用途に
応じてシフト機構により高速回転で低トルク又は低速回
転で高トルクのいずれかを選択して使い分けることがで
きる。
第１図は実施例の断面図である。 ３……フレーム、４……ブロック、７……入力軸、９…
…出力軸、11……第１サンギヤ、11a……低速用第１サ
ンギヤ、11b……高速用第１サンギヤ、12……第１キャ
リヤ、13……第１プラネタリギヤ、13a……低速用第１
プラネタリギヤ、13b……高速用第１プラネタリギヤ、2
1……第２サンギヤ、22……第２キャリヤ、33……第２
プラネタリギヤ、31……リングギヤ、32……ピストン、
33……ピストンロッド、35……戻りバネ。
…出力軸、11……第１サンギヤ、11a……低速用第１サ
ンギヤ、11b……高速用第１サンギヤ、12……第１キャ
リヤ、13……第１プラネタリギヤ、13a……低速用第１
プラネタリギヤ、13b……高速用第１プラネタリギヤ、2
1……第２サンギヤ、22……第２キャリヤ、33……第２
プラネタリギヤ、31……リングギヤ、32……ピストン、
33……ピストンロッド、35……戻りバネ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平２−150531（ＪＰ，Ａ) 特開 昭48−33258（ＪＰ，Ａ) 特開 昭47−43659（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−94822（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−74791（ＪＰ，Ａ) 実開 昭62−34247（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−74757（ＪＰ，Ｕ) 特表 平５−505442（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F16H 1/28
Claims (1)
- 【請求項１】回転駆動源に連結された入力軸と、前記入
力軸と一体に回転する第１サンギヤと、出力軸と一体に
回転するリングギヤ及び前記第１サンギヤの両方に噛合
する第１プラネタリギヤと、前記入力軸に回転自在に支
持される第２サンギヤと、前記第１プラネタリギヤを支
持するとともに前記第２サンギヤと一体回転する第１キ
ャリヤと、前記第２サンギヤ及び前記リングギヤの両方
に噛合する第２プラネタリギヤと、前記第２プラネタリ
ギヤを支持するとともに非回転部材に固定された第２キ
ャリヤとを有し、前記第１サンギヤを、低速用第１サン
ギヤと高速用第１サンギヤとから構成するとともに、前
記第１プラネタリギヤを、低速用第１プラネタリギヤと
高速用第１プラネタリギヤとから構成し、さらに前記第
１サンギヤを軸方向に進退させて前記低速用第１サンギ
ヤと低速用第１プラネタリギヤの組及び前記高速用第１
サンギヤと高速用第１プラネタリギヤの組のいずれかの
組を選択的に噛合させるシフト機構を備えた遊星歯車減
速装置において、 前記シフト機構を、前記入力軸の内側に形成したシリン
ダと、このシリンダに移動可能に内蔵されたピストン
と、このピストンと前記第１サンギヤとを連結して前記
入力軸内に貫通されたピストンロッドとから構成したこ
とを特徴とする路面切削機のカッタードラム用遊星歯車
減速装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2286715A JP2941407B2 (ja) | 1990-10-24 | 1990-10-24 | 路面切削機のカッタードラム用遊星歯車減速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2286715A JP2941407B2 (ja) | 1990-10-24 | 1990-10-24 | 路面切削機のカッタードラム用遊星歯車減速装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04160256A JPH04160256A (ja) | 1992-06-03 |
| JP2941407B2 true JP2941407B2 (ja) | 1999-08-25 |
Family
ID=17708066
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2286715A Expired - Fee Related JP2941407B2 (ja) | 1990-10-24 | 1990-10-24 | 路面切削機のカッタードラム用遊星歯車減速装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2941407B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102018205862A1 (de) * | 2017-08-30 | 2019-02-28 | Robert Bosch Gmbh | Getriebe, insbesondere für eine Einzelradantriebseinheit |
-
1990
- 1990-10-24 JP JP2286715A patent/JP2941407B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04160256A (ja) | 1992-06-03 |
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