JP2941061B2 - フォトクロミック置換ナフトピラン化合物 - Google Patents

フォトクロミック置換ナフトピラン化合物

Info

Publication number
JP2941061B2
JP2941061B2 JP7502915A JP50291594A JP2941061B2 JP 2941061 B2 JP2941061 B2 JP 2941061B2 JP 7502915 A JP7502915 A JP 7502915A JP 50291594 A JP50291594 A JP 50291594A JP 2941061 B2 JP2941061 B2 JP 2941061B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
group
substituted
phenyl
alkoxy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7502915A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09505271A (ja
Inventor
バン・ゲマート、バリー
クマール、アニル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PII PII JII IND Inc
Original Assignee
PII PII JII IND Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PII PII JII IND Inc filed Critical PII PII JII IND Inc
Publication of JPH09505271A publication Critical patent/JPH09505271A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2941061B2 publication Critical patent/JP2941061B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/20Filters
    • G02B5/22Absorbing filters
    • G02B5/23Photochromic filters
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D311/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings
    • C07D311/02Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D311/78Ring systems having three or more relevant rings
    • C07D311/92Naphthopyrans; Hydrogenated naphthopyrans

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Pyrane Compounds (AREA)
  • Eyeglasses (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Optical Filters (AREA)
  • Prostheses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の説明 本発明は、ある種の新規なナフトピラン化合物に関す
る。特に、本発明は、新規なフォトクロミックナフトピ
ラン化合物およびそのような新規なナフトピラン化合物
を含有する組成物および製品に関する。日光の紫外線ま
たは水銀灯の光のような紫外線を含む光線に暴露された
とき、多くのフォトクロミック化合物は可逆的な色の変
化を示す。紫外線照射を中止すると、そのようなフォト
クロミック化合物はもとの色または無色の状態にもど
る。
種々のフォトクロミック化合物が合成されており、日
光に誘発される可逆的な変色または暗色化が望まれる用
途への使用が示されている。米国特許第3567605号(Bec
ker)は、ある種のベンゾピランおよびナフトピランを
含む一連のピラン誘導体について記載している。これら
の化合物はクロメンの誘導体として記載されており、約
−30℃未満の温度で紫外線に照射されたときに、例えば
無色から黄色−オレンジ色へ、変色することが記載され
ている。これらの化合物を可視光線で照射するかまたは
約0℃を越える温度に上昇させることによって、着色を
無色状態に転換させることが記載されている。
本発明は、ナフトピランの第8炭素原子部位にある種
の置換基を有し、第7または第9炭素原子部位にある種
の置換基を有する新規な3H−ナフト[2,1−b]ピラン
化合物に関する。これらの化合物が、ナフトピランのナ
フト部位に置換基を持たないかまたは第8炭素原子部位
に置換基を持たない対応する化合物に比べて、高い太陽
光線反応を示し、予想外に高い活性化波長を有すること
が見出された。下記に記載するように、3H−ナフト[2,
1−b]ピラン化合物の第7、8および9炭素原子は、
ナフトピランのナフト部位の一部である。
発明の詳細な説明 フォトクロミックプラスチック材料、特に光学的用途
のためのプラスチック材料が、近年、非常に注目を集め
ている。特に、ガラスレンズに比べて重さの点で有利で
あるために、フォトクロミック眼用プラスチックレンズ
が研究されている。さらに、自動車および飛行機のよう
な乗物のためのフォトクロミック透明性が、そのような
透明性によって安全性が得られる可能性があるために、
関心を集めている。
従来の眼用レンズのような光学的用途に有用なフォト
クロミック化合物は、(a)近紫外線における着色のた
めの高い量子効率、(b)白色光での漂白のための低い
量子効率、および(c)周囲温度における比較的速い熱
退色であるが、白色光漂白および熱退色の組み合せが強
い日光の紫外線成分による着色を妨げるほどには速くな
い熱退色速度、を有する化合物である。さらに、眼用お
よび平面レンズに通常使用される従来の硬質合成プラス
チック材料が、そのようなフォトクロミック化合物に適
用されるかまたはその中にそのようなフォトクロミック
化合物を組み込まれたとき、前記特性がそのような材料
に保持されるのが望ましい。
光学的用途のための可能性のあるフォトクロミック化
合物の選択に関するもう1つの要素は、様々な太陽光線
条件下、例えば真昼の完全な太陽、または昼の初期と後
期に見られる高度にろ過された太陽光線下でのそれらの
反応である。理想的には、これらの異なる条件下で、フ
ォトクロミック化合物が等しく十分に反応するのが理想
的である。そのような様々な太陽光線条件は、320ナノ
メートルまたは360ナノメートルカットオフフィルター
のどちらかを装着したキセノン灯を取り付けた光学ベン
チにおいて模擬実験することができる。好ましいフォト
クロミック化合物は、紫外線の両方の波長範囲に暴露後
に、光学濃度において最少限の違いを示す化合物であ
る。360ナノメートルより長い波長を持つ紫外線は、紫
外線スペクトルの短い波長成分が減衰する昼の初期また
は後期に発生する低光線条件の相当する。
本発明によれば、近紫外線における着色のために高い
量子効果を有し、許容される退色速度を有するある種の
新規な3H−ナフト[2,1−b]ピラン化合物を製造し得
ることが発見された。これらの化合物はまた、その他の
置換および非置換ナフトピラン化合物と比較して高い太
陽光線反応水準を有している。これによって、昼の初期
または後期に発生する低光線条件において減少したフォ
トクロミック反応を示すその他のフォトクロミック化合
物に関して見出されていた問題を解決することができ
る。
本発明の化合物は、第8炭素原子部位にオキシを有す
る置換基で置換され、第7炭素原子部位においてアルキ
ル基で置換されるかまたは第9炭素原子部位においてカ
ルボニルを有する置換基で置換された3H−ナフト[2,1
−b]ピランとして記載することができる。これらのナ
フトピラン化合物は、下記式によって表わすことができ
る: 式I Aにおいて、R1は水素またはC1−C6アルキル、例え
ば、メチル、エチル、プロピル、n−ブチル、イソ−ブ
チル、n−アミル、イソ−アミル、ヘキシル等であって
よい。好ましくはR1は水素またはC1−C3アルキル、例え
ば、メチルである。R2は、水素または−C(O)W基で
あってよく、Wは−OR4または−N(R5)R6であり、R4
は、水素、アリル、C1−C6アルキル、例えば、メチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ−
ブチル、sec−ブチル、アミル、ヘキシル等、フェニ
ル、C1−C6モノアルキル置換フェニル、例えば、トリ
ル、クメニル等、C1−C6モノアルコキシ置換フェニル、
例えば、アニシル、エトキシフェニル等、フェニル(C1
−C3)アルキル、例えば、ベンジル、フェネチル、3−
フェニルプロピル等、C1−C6モノアルキル置換フェニル
(C1−C3)アルキル、C1−C6モノアルコキシ置換フェニ
ル(C1−C3)アルキル、C1−C6アルコキシ(C2−C4)ア
ルキル、またはC1−C6モノハロアルキルであってよく、
R5およびR6は各々、水素、C1−C6アルキル、C5−C7シク
ロアルキル、フェニルおよびモノ−またはジ−置換フェ
ニルから成る群から選択されるかまたは、R5およびR6
結合している窒素原子と共にインドリニル基、またはモ
ノ−またはジ−置換または非置換、非芳香族、飽和また
は不飽和の、環原子5〜6個を含む複素環を形成し、該
環は、複素原子として、該窒素原子のみを含むかまたは
窒素または酸素であるもう1つの複素原子を含む環であ
り、例えば、モルホリノ、ピペリジノ、1−ピロリジ
ル、1−ピロリニル、1−イミダゾリジル、2−イミダ
ゾリン−1−イル、2−ピラゾリジル、1−ピペラジニ
ル等であり、該フェニルおよび複素環置換基は、C1−C6
アルキルおよびC1−C6アルコキシから選択され、該ハロ
置換基はクロロまたはフルオロである。好ましくはR
2は、水素または−C(O)W基であり、Wは−OR4であ
り、R4はC1−C3アルキルまたはアリルである。式I Aに
おいて、R1またはR2のどちらかが水素である。
式I Aにおいて、R3は、水素、C1−C6アルキル、フェ
ニル(C1−C3)アルキル、C1−C6モノアルキル置換フェ
ニル(C1−C3)アルキル、C1−C6モノアルコキシ置換フ
ェニル(C1−C3)アルキル、C1−C6アルコキシ(C2
C4)アルキル、C5−C7シクロアルキル、C1−C4モノアル
キル置換C3−C7シクロアルキル、C1−C6モノハロアルキ
ル、アリルまたは基、−C(O)Xであってよく、Xは
C1−C6アルキル、フェニル、C1−C6モノ−またはC1−C6
ジ−アルキル置換フェニル、C1−C6モノ−またはC1−C6
ジ−アルコキシ置換フェニル、C1−C6アルコキシ、フェ
ノキシ、C1−C6モノ−またはC1−C6ジ−アルキル置換フ
ェノキシ、C1−C6モノ−またはC1−C6ジ−アルコキシ置
換フェノキシ、C1−C6アルキルアミノ、フェニルアミ
ノ、C1−C6モノ−またはC1−C6ジ−アルキル置換フェニ
ルアミノ、またはC1−C6モノ−またはC1−C6ジ−アルコ
キシ置換フェニルアミノであってよく、該ハロ置換基は
クロロ、フルオロまたはブロモである。好ましくは、R3
は、水素、C1−C3アルキル、フェニル(C1−C3)アルキ
ル、または−C(O)X基であり、XはC1−C4アルキル
である。
式I Aにおいて、BおよびB′は各々、(i)置換ま
たは非置換アリール基フェニルおよびナフチル、(ii)
置換または非置換複素環式芳香族基ピリジル、フリル、
ベンゾフリル、チエニル、ベンゾチエニル、および(ii
i)BおよびB′が共にスピロアダマンチレン基を形成
する、から成る群から選択することができる。Bおよび
B′のアリールおよび複素環置換基は各々、ヒドロキ
シ、C1−C5アルキル、C1−C3ハロアルキル、C1−C5アル
コキシ、C1−C5アルコキシ(C1−C4)アルキル、C1−C5
ジアルキルアミノ、アクリルオキシ、メタクリルオキ
シ、およびハロゲンから成る群から選択することがで
き、該ハロゲンまたは(ハロ)基はフルオロ、クロロ、
またはブロモであり、但しBおよびB′がスピロアダマ
ンチレン基を形成する場合を除いては、BおよびB′の
少なくとも1つが置換または非置換フェニルであること
を条件とする。
好ましくは、BおよびB′は各々、下記式によって表
わされる: 式中、Y1は、C1−C5アルキル、C1−C5アルコキシ、フル
オロ、およびクロロから成る群から選択することがで
き;Z1は、水素およびY1から成る群から選択することが
でき;Y2およびZ2は各々、C1−C5アルキル、C1−C5アル
コキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、例えば、クロロ、フル
オロ、およびブロモ、アクリルオキシ、およびメタクリ
ルオキシから成る群から選択することができ、aおよび
bは各々0〜2の整数である。好ましくは、Y1は、C1
C3アルキル、C1−C3アルコキシ、またはフルオロであ
り、Z1は水素であり、Y2およびZ2は各々、C1−C3アルキ
ルおよびC1−C3アルコキシから成る群から選択され、a
は0または1の整数であり、bは0〜2の整数である。
本発明の好ましいナフトピランは下記式I Bで表わさ
れ、この式はまた環原子の番号を示している: 式I Cによって表わされる化合物は、反応Cに示される
ようなカップリング反応それに続く誘導体化によって製
造される。反応Cに使用される式VIで表わされるプロパ
ルギルアルコールは、反応Aおよび反応Bに記載された
方法によって製造することができる。反応Cで使用され
る式VII Aで表わされる置換ナフタレンジオールは、下
記の方法によって製造することができる。式I Dにで表
わされる化合物を製造するために反応Eに使用される式
VII Bで表わされる置換ナフトールは、反応Dに記載の
方法によって製造することができる。
反応Aに示される式Vで表わされるベンゾフェノン化
合物は、ファインケミカル製造業者から購入するか、外
注合成するかまたは、式IVの適切に置換されたまたは非
置換の塩化ベンゾイルおよび式IIIの商業的に入手でき
る置換ベンゼン化合物を用いるフリーデル・クラフツ法
によって製造することができる。出版物、Friedel−Cra
fts and Related Reactions,George A.Olah,Interscien
ce Publishers,1964,Vol.3,Chapter XXXI(Aromatic Ke
ton Synthesis)を参照。
反応Aにおいて、式IIIおよびIVによって表わされる
化合物を、二硫化炭素または塩化メチレンのような溶媒
に溶解し、塩化アルミニウムのようなルイス酸の存在下
に反応させて、式Vで表される対応するベンゾフェノン
を形成する。
反応Bにおいて、式Vで表わされる置換ベンゾフェノ
ンを、乾燥テトラヒドロフラン(THF)のような適切な
溶媒中、ナトリウムアセチリドと反応させて、式VIで表
わされる対応するプロパルギルアルコールを形成する。
反応Cにおいて、酸性条件下に、式VIで表わされるプ
ロパルギルアルコールを、式VII Aで表わされる7−置
換2,6−ナフタレンジオールとカップリングさせて、式V
III Aのナフトピランを形成する。7−置換2,6−ナフタ
レンジオール、例えば、2,6−ジヒドロキシ−7−カル
ボメトキシナフタレンは、Journal of the American Ch
emical Society 104,p.7196−7204,1982に記載のn−ヘ
キシル−3,7−ジヒドロキシ−2−ナフトエートの合成
のために記載された方法によって製造することができ
る。
式I Cで表わされる化合物を製造するためには、式VII
I Aで表わされるナフトピランの第8炭素原子部位のヒ
ドロキシル基を誘導体化する、即ち、アシル化、メチル
化、ベンジル化する等が必要である。
反応Dにおいて、各々式IV AおよびIX Bによって表わ
されるナフトアルデヒドまたはアルキルアリールケトン
をウォルフ・キシュナー法を用いて還元して、式Xで表
わされる化合物を生成し、この化合物を選択的に臭素化
して式XIのブロモナフタレン化合物を生成することがで
きる。この化合物を高圧銅媒介加溶媒分解にかけて、式
XIIで表わされる置換ナフトールを生成し、続く脱メチ
ルによって式VII Bで表わされる置換ナフトールを生成
することができる。この一連の反応で製造される種々の
化合物は、ファインケミカル製造業者から商業的に入手
するかまたは外注合成することができる。
反応Eにおいて、酸性条件下、式VIで表わされるプロ
パルギルアルコールを式VII Bの置換ナフトールとカッ
プリングして、式VIII Bのナフトピランを形成する。式
I Dで表わされる化合物は、前記反応Cに関する記載と
同様の方法で、式VIII Bで表わされるナフトピラン化合
物の第8炭素原子部位のヒドロキシ基を誘導体化するこ
とによって製造される。R3がメチルであれば、反応Dの
式XIIで表わされる化合物を、反応Eの式VII Bで表わさ
れる化合物の代わりに直接使用することができる。
式I AからI Dで表わされる化合物は、有機フォトクロ
ミック物質が使用される用途、例えば、光学レンズ、例
えば、眼用平面レンズ、フェースシールド、ゴーグル、
スキーゴーグル、面頬(visor)、カメラレンズ、窓、
自動車のフロントガラス、航空機および自動車の透明
物、例えば、Tルーフ、サイドライトおよびバックライ
ト、プラスチックフィルムおよびシート、織物および塗
料、例えばペイントのような塗料、および例えば認証ま
たは真正の証明が要求される銀行券、パスポートおよび
運転免許証のような保証書類の証明マーク、に使用する
ことができる。式Iで表わされるナフトピランは、無色
から、黄色からオレンジ色および赤色の範囲の色への変
色を示す。
本発明の範囲内のナフトピランの例は下記のものであ
る: (a) 3,3−ジフェニル−8−ヒドロキシ−9−カル
ボプロポキシ−3H−ナフト[2,1−b]ピラン; (b) 3−(2−フルオロフェニル)−3−(4−メ
トキシフェニル)−8−ヒドロキシ−9−カルボプロポ
キシ−3H−ナフト[2,1−b]ピラン; (c) 3−(2−フルオロフェニル)−3−(4−メ
トキシフェニル)−8−ヒドロキシ−9−カルボメトキ
シ−3H−ナフト[2,1−b]ピラン; (d) 3−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−(4
−メトキシフェニル)−8−ヒドロキシ−9−カルボメ
トキシ−3H−ナフト[2,1−b]ピラン; (e) 3,3−ジフェニル−8−メトキシ−9−カルボ
フェノキシ−−3H−ナフト[2,1−b]ピラン; (f) 3−(2−フルオロフェニル)−3−(4−メ
トキシフェニル)−8−メトキシ−9−カルボフェノキ
シ−3H−ナフト[2,1−b]ピラン; (g) 3−(2−フルオロフェニル)−3−(4−メ
トキシフェニル)−8−メトキシ−9−カルボメトキシ
−3H−ナフト[2,1−b]ピラン; (h) 3−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−(4
−メトキシフェニル)−8−アセトキシ−9−カルボメ
トキシ−3H−ナフト[2,1−b]ピラン; (i) 3,3−ジフェニル−7−メチル−8−メトキシ
−3H−ナフト[2,1−b]ピラン; (j) 3−(2−メトキシ,4−アクリロキシフェニ
ル)−3−(4−メタクリロキシフェニル)−8−ベン
ジルオキシ−9−(カルボ−1−インドリニル)−3H−
ナフト[2,1−b]ピラン; (k) 3−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−3
(2,4,6−トリメトキシ−1−ナフチル)−8−アセチ
ル−9−カルボニルオイル−3H−ナフト[2,1−b]ピ
ラン; (l) 3−(2−フルオロフェニル)−3−(3−メ
トキシ−2−チエニル)−7−n−ペンチル−8−ベン
ゾイルオキシ−3H−ナフト[2,1−b]ピラン;および (m) 3,3′−スピロアダマンチレン−8−アセトキ
シ−9−カルボメトキシ−3H−ナフト[2,1−b]ピラ
ン。
ハロゲン化銀粒子を含有する商業的に入手される光反
応性無機ガラスレンズは、日光によって無彩灰色から褐
色へと暗色化する。本発明の有機フォトクロミックナフ
トピランを用いてプラスチックレンズにおけるこの変色
を二倍にするために、そのようなナフトピランを、その
他の適切な補足的有機フォトクロミック物質と組み合せ
て使用して、そのようなフォトクロミック物質を含有す
るプラスチックレンズが紫外線に暴露されたときに、そ
れらが共に所望の灰色または褐色の色調を生じるように
することが考えられる。例えば、黄色に着色する化合物
を適切な紫色に着色する化合物とブレンドして、茶の色
調を生じさせることができる。同様に、着色状態におい
てオレンジ色である化合物を、適切な青色に着色する化
合物と組み合せて使用すると、灰色の色調を生じる。
特に本発明のナフトピランと組み合せて使用すること
ができる補足的な有機フォトクロミック化合物の種類
は、下記のものを含む: 米国特許第4816584号に記載されているような紫色/
青色スピロ(インドリン)ベンゾオキサジン;米国特許
第4637698号に記載されているようなスピロ(インドリ
ン)ピリドベンゾオキサジンフォトクロミック化合物;
米国特許第3562172号、第3578602号、第4215010号およ
び第4342668号に記載されているようなスピロ(インド
リン)ナフトオキサジン;および米国特許第4818096号
に記載されているような、ピラン環の酸素に隣接した炭
素原子部位に窒素含有置換基を有する本発明のもの以外
のベンゾピランおよびナフトピラン。前記の全てのスピ
ロオキサジン−およびピラン−型の有機フォトクロミッ
ク化合物は、紫外線に暴露時に、無色から紫色/青色へ
の変色を示すことが開示されている。前記の米国特許に
開示の内容は本発明の一部を構成するものとする。
紫外線に暴露時に、無色から黄色/オレンジ色への変
色を示すことが開示されているその他の補足的有機フォ
トクロミック化合物を、本発明のナフトピラン化合物と
組み合せて使用して、それらの活性化されたフォトクロ
ミック化合物の黄色/オレンジ色の着色を増強させるこ
とができる。そのような補足的黄色/オレンジ色化合物
は、下記のものを含む: 米国特許第4826977号に記載されているようなピラン
環の2位にスピロアダマンチレン基を有するベンゾピラ
ンおよびナフトピラン;および米国特許第5066818号に
記載されているようなナフトピラン化合物。そのような
米国特許に開示の内容もまた本発明の一部を構成するも
のとする。
本発明のナフトピラン化合物は、フォトクロミック化
合物の混合物が適用されるかまたは組み込まれる有機ホ
スト材料が、ろ過されていない日光で活性化されたとき
に、実質的に無彩灰色を示す、即ち活性化されたフォト
クロミック化合物の色ができる限り無彩灰色または褐色
に近い色を示すような量および割合で、前記の補足的な
または増強させる有機フォトクロミック化合物と混合す
るかまたはそれらと共に使用される。使用されるフォト
クロミック化合物の相対量は、活性化されたそのような
化合物の色の相対的明暗度によって一部依存し変化す
る。
例えば、本発明のナフトピラン化合物を、化合物の混
合物が適用されるかまたはそれらが組み込まれる有機ホ
スト材料が褐色に近い色を示すような量および割合で、
前記紫色/青色スピロオキサジン−および/またはピラ
ン−型有機フォトクロミック化合物1つ以上と組み合せ
ることができる。一般に、前記の各々のスピロオキサジ
ン−およびピラン−型化合物と、本発明のナフトピラン
化合物の重量比は、約1:3〜約3:1、例えば、約1:2また
は0.75:1〜約2:1である。
近無彩灰色は、400〜700ナノメートル、例えば440〜6
60ナノメートルの可視範囲において相対的に等しい吸収
を持つスペクトルを示す。近無彩褐色は、400〜550ナノ
メートルの範囲の吸収が、550〜700ナノメートルの範囲
におけるよりも適度に大きいスペクトルを示す。色を記
述するもう1つの方法は、輝度ファクターに加えて色の
質を記述する色度座標、即ち色度である。CIE方式にお
いて、色度座標は、三刺激値のそれらの合計に対する比
を求めることによって、例えば、x=X/X+Y+Zおよ
びy=Y/X+Y+Zを求めることによって得られる。CIE
方式で記述される色を色度図表にプロットすることがで
きるが、通常、色度座票xおよびyのプロットである。
F.W.Billmeyer,Jr.and Max SaltzmanによるPrinciples
of Color Technology,Second Edition,John Wiley and
Sons,N.Y.(1981),p.47−52参照. 肉眼で認められるフォトクロミック効果を生じるのに
十分な量が使用されていれば、ホスト材料に適用される
かまたは組み込まれるフォトクロミック物質またはそれ
を含有する組成物の量は、重要ではない。特定の使用量
は、それらの照射時に望まれる色の純度、およびフォト
クロミック物質を組み込むかまたは適用するために使用
される方法に依存することが多い。一般に、適用される
かまたは組み込まれる量が多い程、色の純度は高い。
一般に、ホスト材料に組み込まれるかまたは適用され
る各フォトクロミック物質の量は、約0.01または0.05〜
約10〜20重量%である。さらに一般的には、ホスト材料
に組み込まれるかまたは適用されるフォトクロミック物
質の量は、約0.01〜約2重量%、特に、約0.01〜約1重
量%、例えば約0.1または0.5〜約1重量%であり、これ
らはホスト材料の重量に基づいている。異なる表現によ
ると、光学ホスト材料に組み込まれるかまたは適用され
るフォトクロミック物質の合計量は、フォトクロミック
物質から組み込まれるかまたは適用される表面1平方セ
ンチメートルにつき約0.15〜約0.35ミリグラムである。
本発明のフォトクロミック化合物、そのような化合物
とその他のフォトクロミック化合物との混合物、または
それを含有する組成物(以後「フォトクロミック物質」
とする)は、この分野において開示されている様々な方
法によってホスト材料に適用するかまたは組み込むこと
ができる。そのような方法は、ホスト材料中に該物質を
溶解または分散させること、例えばフォトクロミック物
質の熱溶液にホスト材料を浸漬することによるかまたは
熱移動によるホスト材料へのフォトクロミック物質のイ
ンビビション;隣接するホスト材料の間の分離した層と
して、例えばポリマーフィルムの一部として、フォトク
ロミック物質を提供すること;およびホスト材の表面に
配置される塗料の一部としてフォトクロミック物質を適
用すること;を含む。「インビビション」または「膨潤
する」という語は、ホスト材料へのフォトクロミック物
質のみの透過、フォトクロミック物質の多孔質ポリマー
への溶媒補助移動吸収、蒸気相移動、およびその他のそ
のような移動メカニズムを意味し包含するものとする。
上記方法の例として、米国特許第5066818号の14欄、41
行〜15欄、25行を参照。
ポリマーホスト材料は通常、透明であるが、半透明ま
たは不透明であってもよい。ポリマー製品は、フォトク
ロミック物質を活性化する電磁スペクトルの部分に対し
て、即ち、該物質の開放形態を発生させる紫外線(uv)
に対して、および、UV活性化形態、即ち開放形態の該物
質の吸収最大波長を含む可視スペクトルの部分、に対し
てのみ透明である必要がある。さらに、樹脂の色は、フ
ォトクロミック物質の活性化形態の色をマスクするよう
な色であってはならず、従って、色の変化が観察者に明
白である。好ましくは、ホスト材料製品は、固体の透明
なまたは光学的に透明な物質である。
本明細書に記載されているフォトクロミック物質また
は組成物と共に使用することができるホスト材料の例
は、下記のものを含む: ポリオール(アリルカーボネート)モノマー、例えば
ジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)、の
ポリマー、即ちホモポリマーおよびコポリマー、多官能
価のアクリレートモノマーのポリマー、即ちホモポリマ
ーおよびコポリマー、アクリル酸メチルおよびメタクリ
ル酸メチルのようなアクリル酸またはメタクリル酸のエ
ステルのポリマーであるポリアクリル酸エステル、酢酸
セルロース、セルロース三酢酸エステル、酢酸プロピオ
ン酸セルロース、酢酪酸セルロース、ポリ酢酸ビニル、
ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリスチレン、コポリ(スチレン−
メチルメタクリレート)、コポリ(スチレン−アクリロ
ニトリル)、ポリビニルブチラール、およびジアリリデ
ンペンタエリトリトールのポリマー、即ちホモポリマー
およびコポリマー、特に、ポリオール(アリルカーボネ
ート)モノマー、例えばジエチレングリコールビス(ア
リルカーボネート)、およびアクリレートモノマー、と
のコポリマー。
透明コポリマーおよび、透明ポリマーのブレンドもま
た、ホスト材料として適している。好ましくはホスト材
料は、ビスフェノールAおよびホスゲンから誘導される
カーボネート結合樹脂のようなポリカーボネート樹脂、
即ち、商標LEXANとして販売されているポリ(4,4′−ジ
オキシジフェノール−2,2−プロパン)カーボネート;
商標PLEXIGLASとして販売されている物質のようなポリ
(メチルメタクリレート);ポリオール(アリルカーボ
ネート)、特にそのモノマーが商標CR−39として販売さ
れているジエチレングリコールビス(アリルカーボネー
ト)の重合体、および、ポリオール(アリルカーボネー
ト)、例えばジエチレングリコールビス(アリルカーボ
ネート)とその他の共重合性モノマー物質のコポリマ
ー、例えば酢酸ビニルとのコポリマー、例えば80−90%
ジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)と10
−20%酢酸ビニル、特に80−85%ビス(アリルカーボネ
ート)および15−20%酢酸ビニルのコポリマー、および
ポリウレタン、例えば末端アリルおよび/またはアクリ
リル官能基を有するポリエステルウレタンとのコポリマ
ーの重合体であって、米国特許第4360653号、第4994208
号、および第5200483号に記載されているもの;酢酸セ
ルロース、プロピオン酸セルロース、酪酸セルロース、
酢酪酸セルロース、ポリスチレンおよびスチレンとメタ
クリル酸メチル、酢酸ビニルおよびアクリロニトリルと
のコポリマー、から製造される光学的に透明な重合有機
物質である。
重合して透明なホスト材料を形成するポリオール(ア
リルカーボネート)モノマーは、直鎖または分岐鎖脂肪
族または芳香族液体ポリオールのアリールカーボネート
であり、例えば、脂肪族グリコールビス(アリルカーボ
ネート)化合物、またはアルキリデンビスフェノールビ
ス(アリルカーボネート)化合物である。これらのモノ
マーは、ポリオール、例えばグリコールの、不飽和ポリ
カーボネート、として記載することができる。これらの
モノマーは、例えば米国特許第2370567号および2403113
号に記載されているような、この分野で既知の方法によ
って製造することができる。
適合性(化合的および色的に)の色、即ち染料を、ホ
スト材料に適用して、医薬的な理由またはファッション
的な理由から、より審美的な結果を得ることができる。
選択される特定の染料は、前記の必要性および得られる
べき結果に依存して変化する。1つの具体例において、
活性化されたフォトクロミック物質から生じる色を補足
するため、例えば、より無彩色の色を得るため、または
入射光の特定の波長を吸収するために、染料を選択する
ことができる。もう1つの具体例において、フォトクロ
ミック物質が活性化された状態にあるときに親マトリッ
クスに所望の色相を提供するために、染料を選択するこ
とができる。
一般に、着色は、選択された染料の加熱水性分酸液に
ホスト材料を浸漬することのよって行われる。着色の程
度は、染料浴の温度、およびホスト材料がその浴に留ま
る時間の長さによって制御される。一般に、染料浴は、
100℃未満の温度、例えば70℃から90℃、例えば80℃の
温度であり、ホスト材料はその浴に5分未満、例えば約
0.5から3分間、例えば2分間留まる。着色の程度は、
得られる製品が約70〜85%、例えば80〜82%の光の透過
率を示す程度である。
ホスト材料にフォトクロミック物質を適用するかまた
は組み込む前に、それと同時に、またはそれに引き続い
て、補助物質もまたホスト材料に組み込むことができ
る。例えば、ホスト材料にフォトクロミック物質を適用
する前に、紫外線吸収剤を、フォトクロミック物質と混
合するかまたは、そのような吸収剤を重ねてもよく、例
えば、フォトクロミック物質と入射光の間の層として重
ね合わせてもよい。さらに、フォトクロミック物質の耐
光疲労性を向上させるために、安定剤を、ホスト材料に
適用する前のフォトクロミック物質と混合してもよい。
ヒンダードアミン光安定剤および一重項酸素急冷剤、例
えば、ニッケルイオンと有機リガンドの錯体のような安
定剤を使用してもよい。それらは単独でまたは組み合せ
て使用してもよい。そのような安定剤は、米国特許第47
20356号に記載されている。最後に、適切な保護被膜
を、ホスト材料の表面に適用してもよい。これらは、耐
摩耗性被膜および/または酸素バリヤとして機能する被
膜であってもよい。そのような被膜は、この分野におい
て既知である。
本発明を以下の実施例においてより詳しく説明する
が、多くの改良法および変法が当業者に明白であるた
め、それらは単に説明のためのだけのものであり。
実施例1 段階1 3,7−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸(17.4g、0.085
モル)および重炭酸ナトリウム(21g、0.25モル)を還
流冷却器および窒素パッドを備えた500ミリリットル丸
底フラスコ中のジメチルホルムアミド(DMF)120ミリリ
ットルに撹拌しつつ懸濁させた。この混合物を70℃に温
め、2時間その温度に維持した。この後、この混合物を
室温に冷却し、沃化プロピル(16.6g、0.1モル)を加え
た。次に、撹拌反応混合物をゆっくりと70℃に温め、3
時間その温度に維持した。続いて、フラスコの内容物を
約480ミリリットルの氷水に注ぎ、生成物を沈殿させ
た。得られる黄色固形物を吸引ろ過し、未反応出発物質
を除去するために重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。黄
色固形物を次に水で洗浄し、自然乾燥した。高性能液体
クロマトグラフィー(HPLC)分析によって、該固形物
が、少量のプロピル3−ヒドロキシ−2−ナフトエート
を含むプロピル3,7−ヒドロキシ−2−ナフトエートか
ら成ることが判明した。3,7−ジヒドロキシ−2−ナフ
トエートの収量は16.7gであった。
段階2 段階1からのプロピル3,7−ジヒドロキシ−2−ナフ
トエート(3.0g、0.012モル)を、トルエン100ミリリッ
トル中1,1−ジフェニル−2−プロピン1−オール0.015
モルを含む反応フラスコに加え、室温で撹拌した。触媒
量のドデシルベンゼンスルホン酸(濃赤色−褐色の溶液
を生じるのに十分な量)を加え、反応混合物を50℃で5
時間加熱した。その後、反応混合物を約18時間室温に維
持し、次に水で2回洗浄した。トルエンを減圧除去して
油状生成物を得た。得られた油を、ヘキサン:酢酸エチ
ルの2:1混合物5〜10ミリリットルに取った。生成物の
結晶が形成され、吸引ろ過し、色がさらに除去されなく
なるまで、新たな溶媒で洗浄した。時々、油溶媒混合物
が結晶化しない場合がには、この混合物をヘキサン:酢
酸エチル混合物を溶離剤として使用してシリカゲルカラ
ムで精製した。フォトクロミック画分を集め、残留する
溶離剤を減圧除去した。得られる残留物をヘキサン中で
すり砕き、吸引ろ過し、乾燥した。核磁気共鳴(NMR)
スペクトルは、回収生成物2.4gが、33−ジフェニル−8
−ヒドロキシ−9−カルボプロポキシ−3H−ナフト[2,
1−b]ピランと一致する構造を有することを示した。
実施例2 段階2において1,1−ジフェニル−2−プロピン−1
−オールの代わりに1−(2−フルオロフェニル)−1
−(4−メトキシフェニル)−2−プロピン−1−オー
ルを使用する以外は、実施例1の手順に従った。核磁気
共鳴(NMR)スペクトルは、回収生成物5.0gが、3−
(2−フルオロフェニル)−3−(4−メトキシフェニ
ル)−8−ヒドロキシ−9−カルボプロポキシ−3H−ナ
フト[2,1−b]ピランと一致する構造を有することを
示した。
実施例3 段階1において沃化プロピルの代わりに沃化メチルを
使用すること、および、段階2において1,1−ジフェニ
ル−2−プロピン−1−オールの代わりに、1−(2−
フルオロフェニル)−1−(4−メトキシフェニル)−
2−プロピン−1−オールを使用すること以外は、実施
例1の手順に従った。回収生成物3.0gは、104〜106℃の
融点を有していた。核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、
回収生成物が3−(2−フルオロフェニル)−3−(4
−メトキシフェニル)−8−ヒドロキシ−9−カルボメ
トキシ−3H−ナフト[2,1−b]ピランと一致する構造
を有することを示した。
実施例4 段階2において1−(2−フルオロフェニル)−1−
(4−メトキシフェニル)−2−プロピン−1−オール
の代わりに、1−(2−4−ジメトキシフェニル)−1
−(4−メトキシフェニル)−2−プロピン1−オール
を使用すること以外は、実施例3の手順に従った。回収
生成物3.0gは、128〜130℃の融点を有していた。核磁気
共鳴(NMR)スペクトルは、回収生成物が3−(2,4−ジ
メトキシフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)−
8−ヒドロキシ−9−カルボメトキシ−3H−ナフト[2,
1−b]ピランと一致する構造を有することを示した。
実施例5 実施例1の3,3−ジフェニル−8−ヒドロキシ−9−
カルボプロポキシ−3H−ナフト[2,1−b]ピラン2g
を、アセトン100ミリリットルを含む反応フラスコに加
えた。無水炭酸カリウムおよび硫酸ジメチル各2gを、反
応フラスコに加えた。得られる反応混合物を撹拌し、窒
素雰囲気下に50℃で20時間加熱した。室温に冷却後、ア
セトンを減圧除去した。水および塩化メチレン各25ミリ
リットルを核混合物に加え、次にこれを15分間撹拌し
た。有機相を分離し、残留塩化メチレンを減圧除去し
た。得られる油をヘキサンから結晶化した。生成物の結
晶を吸引ろ過し、新たなヘキサンですり砕き、吸引ろ過
し、乾燥した。回収生成物1.3gは、127〜129℃の融点を
有していた。核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、回収生
成物が3,3−ジフェニル−8−メトキシ−9−カルボプ
ロポキシ−3H−ナフト[2,1−b]ピランと一致する構
造を有することを示した。
実施例6 3,3−ジフェニル−8−ヒドロキシ−9−カルボプロ
ポキシ−3H−ナフト[2,1−b]ピランの代わりに、実
施例2の3−(2−フルオロフェニル)−3−(4−メ
トキシフェニル)−8−ヒドロキシ−9−カルボプロポ
キシ−3H−ナフト[2,1−b]−ピランを使用すること
以外は、実施例5の手順に従った。回収生成物0.8gは、
103〜105℃の融点を有していた。核磁気共鳴(NMR)ス
ペクトルは、回収生成物が3−(2−フルオロフェニ
ル)−3−(4−メトキシフェニル)−8−メトキシ−
9−カルボプロポキシ−3H−ナフト[2,1−b]ピラン
と一致する構造を有することを示した。
実施例7 3,3−ジフェニル−8−ヒドロキシ−9−カルボプロ
ポキシ−3H−ナフト[2,1−b]ピランの代わりに、実
施例3の3−(2−フルオロフェニル)−3−(4−メ
トキシフェニル)−8−ヒドロキシ−9−カルボメトキ
シ−3H−ナフト[2,1−b]−ピランを使用すること以
外は、実施例5の手順に従った。回収生成物1.2gは、17
4〜176℃の融点を有していた。核磁気共鳴(NMR)スペ
クトルは、回収生成物が3−(2−フルオロフェニル)
−3−(4−メトキシフェニル)−8−メトキシ−9−
カルボメトキシ−3H−ナフト[2,1−b]ピランと一致
する構造を有することを示した。
実施例8 実施例4で製造された3−(2,4−ジメトキシフェニ
ル)−3−(4−メトキシフェニル)−8−ヒドロキシ
−9−カルボメトキシ−3H−ナフト[2,1−b]ピラン3
gを、クロロホルム100ミリリットル中トリエチルアミン
および無水酪酸各1.5gを含む反応フラスコに加えた。こ
の混合物を窒素雰囲気下に24時間還流した。得られる混
合物を希塩酸50ミリリットルに注ぎ、有機層を分離し、
溶媒、クロロホルムを減圧除去した。ヘキサン:酢酸エ
チルの混合物約5〜10ミリリットルを加えて、得られる
残留物から生成物を結晶化した。生成物の結晶を吸引ろ
過し、色がさらに除去されなくなるまで新たな溶媒で洗
浄し、次に乾燥した。回収生成物1.8gは、168〜169℃の
融点を有していた。核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、
回収生成物が3−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−
(4−メトキシフェニル)−8−アセトキシ−9−カル
ホメトキシ−3H−ナフト[2,1−b]ピランと一致する
構造を有することを示した。
実施例9 段階1 購入した5−メチル−6−メトキシ−2−ブロモナフ
タレン10gを、水酸化カリウム(15g)の水溶液150ミリ
リットル、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル
30g、および銅ブロンズおよび銅粉の50:50混合物1gを含
む500ミリリットルオートクレーブの反応器に加えた。
このオートクレーブを封止し、1分間に1200回転(PR
M)で撹拌しつつ200℃に加熱した。5時間後、オートク
レーブを室温に冷却し、内容物をろ過した。水性ろ液を
希塩酸で酸性にし、生じる沈殿物を吸引ろ過した。回収
固形物を水酸化ナトリウム水溶液に溶解し、溶得をろ過
した。得られるろ液を希塩酸で酸性にし、得られる沈殿
物を吸引ろ過し、乾燥した。回収生成物5.5gは、122〜1
24℃の融点を有していた。核磁気共鳴(NMR)スペクト
ルは、回収生成物が5−メチル−6−メトキシ−2−ナ
フトールと一致する構造を有することを示した。
段階2 段階1で製造した5−メチル−6−メトキシ−2−ナ
フトール2gを、トルエン150ミリリットル中の1,1−ジフ
ェニル−2−プロピオン−1−オールのモル過剰を含む
反応フラスコに加えた。触媒量のドデシルベンゼンスル
ホン酸(暗赤色−褐色溶液を生じるのに十分な量)を加
え、この反応混合物を45℃で3時間加熱した。その後、
水100ミリリットルを加え、有機層を分離した。この有
機層を最初に希水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し、次に
水で洗浄した。トルエンを減圧除去し、ペースト状の固
形物を得た。このペースト状の固形物をジエチルエーテ
ル数ミリリットルでスラリーにし、ろ過した。得られる
結晶を、色がさらに除去されなくなるまでジエチルエー
テルで洗浄し、次に乾燥した。回収生成物1.4gは,230〜
231.5℃の融点を有していた。各磁気共鳴(NMR)スペク
トルは、回収生成物が、3,3−ジフェニル−7−メチル
−8−メトキシ−3H−ナフトール[2,1−b]ピランと
一致する構造を有することを示した。
比較実施例1 段階1 反応フラスコに、アセトン200ミリリットル、粉末炭
酸カリウム(13.8g、0.1モル)および2,6−ジヒドロキ
シナフタレン(16.0g、0.1モル)を入れた。硫酸ジメチ
ル(12.6g、0.1モル)を滴下し、反応混合物を、窒素雰
囲気下、室温で72時間撹拌した。次に、水酸化ナトリウ
ム(10%水溶液200ミリリットル)を反応フラスコに加
えた。形成された白色沈殿物を減圧ろ過によって除去し
た。水性ろ液を塩酸で酸性にしてpH3にし、水溶液を塩
化メチレン各100ミリリットルで3回抽出した。抽出物
を集め、無水硫酸マグネシウムで10分間乾燥し、溶媒を
減圧除去した。残留物を湯で洗浄し、乾燥して固形生成
物3.0gを得、NMR分光分析によりこれが6−メトキシ2
−ヒドロキシナフタレンであることを確認した。
段階2 段階1の6−メトキシ−2−ヒドロキシナフタレン
(1.1g、0.006モル)を、ベンゼン100ミリリットルおよ
び1,1−ジフェニル−2−プロピン−1−オール(1.3
g、0.006モル)を含む反応フラスコに加えた。触媒量
(約20ミリグラム)のp−トルエンスルホン酸を加え、
得られる混合物を窒素雰囲気下に撹拌した。反応混合物
を50℃で4時間ゆっくり加熱し、冷却し、次に10%水酸
化ナトリウム水溶液200mlを加えた。15分間撹拌後、こ
の反応混合物を塩化メチレン各100ミリリットルで2回
抽出した。抽出物を集め、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、溶媒を減圧除去した。生成物(1.0g)は173〜175℃
で融解した。NMRスペクトルは、回収生成物が、3,3−ジ
フェニル−8−メトキシ−3H−ナフト[2,1−b]ピラ
ンと一致する構造を有することを示した。
比較実施例2 1,1−ジフェニル−2−プロピン−1−オール(20.8
g、0.1モル)を、ベンゼン200ミリリットルおよび2−
ナフトール15gを含む反応フラスコに加えた。反応混合
物を55℃に温め、2−ナフトールが全て溶解した後、p
−トルエンスルホン酸0.25gを加えた。この混合物は、
淡黄褐色から濃黒色に変化し、温度が70℃に上昇した。
数分後、反応混合物は色が淡くなり、冷却しはじめた。
30分後、フラスコの内容物を10%水酸化ナトリウム水溶
液100ミリリットルに注いで振った。有機相を分離し、1
0%水酸化ナトリウム水溶液で1回洗浄し、次に水で洗
浄した。ベンゼン回転蒸発器で除去し、得られる淡黄褐
色固形残留物をヘキサン100ミリリットルでスラリーに
し、次にろ過した。ろ過した固形物をヘキサン100ミリ
リットルで再び洗浄し、乾燥して生成物3,3−ジフェニ
ル−3H−ナフト[2,1−b]ピラン18.4gを得た。この固
形生成物は156〜158℃の融点を有し、液体クロマトグフ
ァー分析によれば98%純粋であった。
比較実施例3 段階1 反応フラスコに、2−フルオロ−4′−メトキシベン
ゾフェノン(2−フルオロベンゾイルクロリドとアニソ
ールのフリーデル・クラフツ反応によって製造)8g、テ
トラヒドロフラン150ミリリットル、およびキシレン/
鉱油中のナトリウムアセチリドの18重量%スラリー14.0
gを入れた。反応混合物を室温で、窒素下で72時間撹拌
した。フラスコの内容物を、氷水を入れた500ミリリッ
トルビーカーに注ぎ、塩化メチレン各100ミリリットル
で3回抽出した。抽出物を集め、無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、溶媒を減圧除去した。粗組成物、7.0gを黄色
油として分離した。この油はNMRによって、所望の生成
物;1−(2−フルオロフェニル)−1−(4−メトキシ
フェニル)−2−プロピン−1−オールを含むことが判
明した。
段階2 段階1で製造した1−(2−フルオロフェニル)−1
−(4−メトキシフェニル)−2−プロピン−1−オー
ル(2.4g、0.008モル)を、ベンゼン100ミリリットルお
よび6−メトキシ−2−ヒドロキシナフタレン(1.4g、
0.008モル)を含む反応フラスコに加えた。触媒量のp
−トルエンスルホン酸(約20ミリグラム)を加え、得ら
れる混合物を撹拌し、窒素雰囲気下、30〜35℃に加熱し
た。反応混合物を20%水酸化ナトリウム溶液の等容量に
注ぎ、塩化メチレン各100ミリリットルで3回抽出し
た。抽出物を集め、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶
媒を減圧除去した。得られる油を、酢酸エチル:ヘキサ
ンの1:10混合物を溶離剤として使用し、シリカでカラム
クロマトグラフィーにかけた。フォトクロミック画分を
集め、減圧濃縮し、ジエチルエーテル中で冷却すること
によって結晶化した。結晶(0.5g)を吸引ろ過し、乾燥
した。結晶の融点は120〜123℃であった。NMRスペクト
ルは、回収生成物が、3−(2−フルオロフェニル)−
3−(4−メトキシフェニル)−8−メトキシ−3H−ナ
フト[2,1−b]ピランと一致する構造を有することを
示した。
比較実施例4 段階1 1,3−ジメトキシベンゼン(13.8g、0.1モル)および
p−アニソイルクロリド(17g、0.1モル)を、塩化メチ
レン200ミリリットルに溶解し、室温で撹拌した。反応
混合物に無水塩化アルミニウム(15g)を、撹拌しつ
つ、15分間かけてゆっくりと加えた。さらに15分間撹拌
後、フラスコの内容物を、氷および希塩酸の混合物200
ミリリットルに注意深く注いだ。有機画分を分離し、水
で洗浄した。溶媒を回転蒸発器で除去して、静置により
凝固する油状生成物を得た。この固形物を分割し、ペン
タン各50ミリリットルで2回洗浄し、乾燥し、2,4,4′
−トリメトキシベンゾフェノンを得た。
段階2 段階1で製造した2,4,4′−トリメトキシベンゾフェ
ノン10gを、比較実施例3の段階1に記載の手順によっ
て、対応するプロパルギルアルコールに変換した。得ら
れる粗生成物が、NMRにより、所望の生成物1−(2,4−
ジメトキシフェニル)−1−(4−メトキシフェニル)
−2−プロピン−1−オールを含有することが判明し
た。
段階3 段階2の粗プルパルギルアルコールを、トルエン200
ミリリットル中2−ナフトール5gのスラリーを含む反応
フラスコに加えた。ドデシルベンゼンスルホン酸を数滴
(混合物を暗赤色−褐色に変換させるのに十分な量)加
え、この混合物を2時間かけて50℃に温めた。この反応
混合物を冷却し、水各50ミリリットルで2回洗浄した。
有機画分を回転蒸発器で濃縮し、残留物をシリカカラム
でクロマトグラフィーにかけ、ヘキサン:酢酸エチルの
2:1混合物で溶離した。フォトクロミック画分を集め、
減圧濃縮した。残留物を、ヘキサンジエチルエーテル混
合物数ミリリットル(10ミリリットル未満)を加え、冷
却することによって結晶化した。生成物結晶をジエチル
エーテルで洗浄、乾燥して、融点144〜146℃を有する生
成物4gを得た。核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、この
固形生成物が、3−(2,4−ジメトキシフェニル)−3
−(4−メトキシフェニル)−3H−ナフト[2,1−b]
ピランと一致する構造を有することを示した。
実施例10 パートA 実施例1、5、8、9および比較実施例1および2の
生成物を、ジエチレングリコールジメチルエーテルに溶
解した。得られる溶液の濃度は、1リットルにつき約0.
5ミリグラムであった。各溶液を、UV分光光度計で試験
し、その活性波長を測定した。表1に記載の活性波長
は、フォトクロミック化合物の活性化がジエチレングリ
コールジメチルエーテル中で起こるときの波長である。
その値は、吸収ピークが唯1つである場合は、可視域に
最も近い紫外域または限界範囲、即ち390〜410ナノメー
トル、における吸収ピークに対応する。2つ以上の吸収
ピークがある場合は、活性波長は、紫外域または限界範
囲のより長い波長のピークに直ぐに進む吸収ピークに最
も密接に対応する。
パートB 実施例5および比較実施例1および2のナフトピラン
についてさらに試験を行ったが、これらは下記手順によ
ってジエチレングリコールビス(アリルカーボネート)
のホモポリマーの試験片に熱移動によって吸収させた。
各ナフトピランをトルエン溶媒に溶解して、この化合物
の4重量%溶液を形成した。No.4ワットマンろ紙にナフ
トピラン溶液を含浸し、自然乾燥した。乾燥したろ紙
を、寸法1/8インチ(0.3cm)×2インチ(5.1cm)×2
インチ(5.1cm)のポリマー試験片の一方の側に置い
た。未処理のろ紙をポリマー試験片のもう一方の側に置
き、得られるサンドイッチを2枚のアルミニウム金属平
板の間に配置した。次に、この集成装置全体を155℃の
炉に、ナフトピランがポリマー試験片に熱的に移動する
のに十分な時間入れた。炉内での滞留時間は、活性波長
において比較できる紫外線吸収を生じるためにナフトピ
ラン化合物の比較できる量を吸収するように調節され
た。吸収させた試験片を、炉から取り出した後にアセト
ンで洗浄した。
試験サンプルを、光学ベンチでのフォトクロミック反
応率について評価した。硫酸銅浴、320ナノメートルフ
ィルター、および中性密度フィルターを備えた150ワッ
トのキセノン灯によって、約1サンの強度で、サンプル
を照らした。UV源に暴露されたサンプル面を通過するよ
うに配置されたろ過タングステン灯によって提供される
第二の光線を使用して、スペクトルの可視域の種々の波
長範囲におけるサンプルの透過率の変化を監視した。サ
ンプル通過後の監視光線の強度を、シリコン検出ヘッド
およびマッチングフィルターを備えたIL−1500ラジオメ
ーターを用いて測定した。
紫外線に対するフォトクロミック化合物の反応の強さ
を表すΔOD/分を、シリコン検出器の明所視フィルター
(photopic filters)を用いて測定した。ろ過検出器の
反応は、明度カーブに近似していた。ΔODを、UV暴露の
最初の5秒間について測定し、次に1分当たりで表わし
た。飽和光学濃度(OD)は、UV暴露を表2の実施例に対
して20分間継続したことを除いては、ΔOD/分と同じ条
件下で得た。漂白速度(Bleach Rate)T 1/2は、試験ポ
リマー中の活性化形態のナフトピランの吸収が、活性化
光源の除去後に室温(72゜F、22.2℃)において、最も
高い吸収の半分に到達する時間を秒で表したものであ
る。結果を表2に示す。
パートC 実施例7および比較実施例3および4のナフトピラン
の太陽反応を、パートBに記載の光学ベンチを用いて測
定した。ジメチレングリコールビス(アリルカーボネー
ト)粗成物から製造したポリマーマトリックスの試験片
にナフトピランを熱移動によって吸収させ、UV源に15分
間暴露後に、最初320ナノメートルフィルターを取り付
け、次に360ナノメートルフィルターを取り付けて、光
学濃度の測定を2回行なった。320ナノメートルフィル
ターで得た光学濃度から360ナノメートルフィルターで
得た光学濃度を引き、次にこの数値を320ナノメートル
フィルターで得た光学濃度で割って、100を掛けること
によって、反応の損失を算出した。
パーセントで表される反応の損失の測定値は、完全な
真昼の太陽と、UVスペクトルの低波長成分が減衰する昼
の初期と後期のような低日光条件とに暴露された化合物
のフォトクロミック反応の違いに類似している。反応の
損失、活性波長、および漂白速度T 1/2を表3に示す。
第1の結果は、第8炭素原子部位にメトキシ置換基を
持つ比較実施例1、および、ナフタレン核に置換基を持
たない比較実施例2に対する、本発明の化合物の予想外
に高い活性波長を示す。表2は、実施例5の化合物が、
比較実施例1および2の化合物と比較して、高い過敏性
を有することを示す。表3の結果は、実施例7の化合物
において、360nmカットオフフィルターを取り付けたキ
セノン灯に暴露後に測定した光学濃度を、320nmカット
オフフィルターを取り付けた同じ光源に暴露後に測定し
た光学濃度と比較したときの減少が、比較実施例3およ
び4と比較して少ないことを示す。また、表3は、実施
例7の化合物が、より許容される漂白速度T 1/2、即ち
退色の速度、を有することを示す。
本発明を、特定の具体例を詳細に記載することによっ
て説明したが、そのような詳細は、添付の請求の範囲に
記載されていない限り、本発明の範囲を制限するもので
はない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09K 9/02 C09K 9/02 B 11/06 11/06 G02B 1/04 G02B 1/04 5/23 5/23 G02C 7/10 G02C 7/10 G03C 1/73 503 G03C 1/73 503 // C08K 5/15 C08K 5/15 F C08L 25/00 C08L 25/00 33/04 33/04 67/02 67/02 101/00 101/00 (56)参考文献 特開 昭63−66178(JP,A) 特許2581516(JP,B2) 特表 平6−510519(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 311/92 - 311/96 REGISTRY(STN) CA(STN)

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式: [式中: (a)R1は水素またはC1〜C6アルキルであり;R2は水素
    または−C(O)W基であり、Wは−OR4または−N(R
    5)R6であり、R4は、水素、アリル、C1〜C6アルキル、
    フェニル、C1〜C6モノアルキル置換フェニル、C1〜C6
    ノアルコキシ置換フェニル、フェニル(C1〜C3)アルキ
    ル、C1〜C6モノアルキル置換フェニル(C1〜C3)アルキ
    ル、C1〜C6モノアルコキシ置換フェニル(C1〜C3)アル
    キル、C1〜C6アルコキシ(C2〜C4)アルキル、またはC1
    〜C6モノハロアルキルであり、R5およびR6は各々、水
    素、C1〜C6アルキル、C5〜C7シクロアルキル、フェニル
    およびモノ−またはジ−置換フェニルから成る群から選
    択されるかまたは、R5およびR6が窒素と共にインドリニ
    ル、モルホリノ、ピペリジノ、1−ピロリジル、1−ピ
    ロリニル、1−イミダゾリジル、2−イミダゾリン−1
    −イル、2−ピラゾリジル、および1−ピペラジニルか
    らなる群から選択されるモノ−またはジ−置換または非
    置換複素環基を形成し、該フェニルおよび複素環置換基
    は、C1〜C6アルキルおよびC1〜C6アルコキシから選択さ
    れ、該ハロ置換基はクロロまたはフルオロであり;R
    3は、水素、C1〜C6アルキル、フェニル(C1〜C3)アル
    キル、C1〜C6モノアルキル置換フェニル(C1〜C3)アル
    キル、C1〜C6モノアルコキシ置換フェニル(C1〜C3)ア
    ルキル、C1〜C6アルコキシ(C2〜C4)アルキル、C5〜C7
    シクロアルキル、C1〜C4モノアルキル置換C5〜C7シクロ
    アルキル、C1〜C6モノハロアルキル、アリルまたは−C
    (O)X基であり、XはC1〜C6アルキル、フェニル、C1
    〜C6モノ−またはC1〜C6ジ−アルキル置換フェニル、C1
    〜C6モノ−またはC1〜C6ジ−アルコキシ置換フェニル、
    C1〜C6アルコキシ、フェノキシ、C1〜C6モノ−またはC1
    〜C6ジ−アルキル置換フェノキシ、C1〜C6モノ−または
    C1〜C6ジ−アルコキシ置換フェノキシ、C1〜C6アルキル
    アミノ、フェニルアミノ、C1〜C6モノ−またはC1〜C6
    −アルキル置換フェニルアミノ、またはC1〜C6モノ−ま
    たはC1〜C6ジ−アルコキシ置換フェニルアミノであり、
    該ハロ置換基はクロロ、フルオロまたはブロモであり、
    但しR1およびR2のうちいずれか一つのみが水素であるこ
    とを条件とし; (b)BおよびB′は各々、(i)置換または非置換ア
    リール基フェニルおよびナフチル、(ii)置換または非
    置換複素環式芳香族基ピリジル、フリル、ベンゾフリ
    ル、チエニル、ベンゾチエニル、および(iii)Bおよ
    びB′が共にスピロアダマンチレン基を形成する、から
    成る群から選択され、該アリールおよび複素環置換基は
    各々、ヒドロキシ、C1〜C5アルキル、C1〜C5ハロアルキ
    ル、C1〜C5アルコキシ、C1〜C5アルコキシ(C1〜C4)ア
    ルキル、C1〜C5ジアルキルアミノ、アクリルオキシ、メ
    タクリルオキシ、およびハロゲンから成る群から選択さ
    れ、該ハロゲンまたは(ハロ)基はフルオロ、クロロ、
    またはブロモであり、但しBおよびB′がスピロアダマ
    ンチレン基を形成する場合を除いては、BおよびB′の
    少なくとも1つが置換または非置換フェニルであること
    を条件とする] で表わされるナフトピラン化合物。
  2. 【請求項2】BおよびB′が各々、下記式: [式中、Y1は、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ、フ
    ルオロ、およびクロロから成る群から選択され、Z1は、
    水素およびY1から成る群から選択され、Y2およびZ2は各
    々、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ、ヒドロキシ、
    ハロゲン、アクリルオキシ、およびメタクリルオキシか
    ら成る群から選択され、aおよびbは各々0〜2の整数
    である] で表わされる請求項1に記載のナフトピラン。
  3. 【請求項3】R1が水素またはメチルであり;R2が水素ま
    たは−C(O)W基であり、Wは−OR4であり、R4はC1
    〜C3アルキルまたはアリルであり;R3が水素、C1〜C3
    ルキル、フェニル(C1〜C3)アルキル、または−C
    (O)X基であり、XはC1〜C4アルキルである請求項2
    に記載のナフトピラン。
  4. 【請求項4】Y1がC1〜C3アルキル、C1〜C3アルコキシ、
    またはフルオロであり、Z1が水素であり、Y2およびZ2
    C1〜C3アルキルおよびC1〜C3アルコキシから成る群から
    選択され、aが0または1の整数、bが0〜2の整数で
    ある請求項3に記載のナフトピラン。
  5. 【請求項5】下記のナフトピラン化合物: (a)3,3−ジフェニル−8−ヒドロキシ−9−カルボ
    プロポキシ−3H−ナフト[2,1−b]ピラン; (b)3,3−ジフェニル−8−メトキシ−9−カルボフ
    ェノキシ−3H−ナフト[2,1−b]ピラン; (c)3(2−フルオロフェニル)−3−(4−メトキ
    シフェニル)−8−メトキシ−9−カルボプロポキシ−
    3H−ナフト[2,1−b]ピラン; (d)3(2−フルオロフェニル)−3−(4−メトキ
    シフェニル)−8−メトキシ7−9−カルボメトキシ−
    3H−ナフト[2,1−b]ピラン; (e)3−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−(4−
    メトキシフェニル)−8−アセトキシ−9−カルボメト
    キシ−3H−ナフト[2,1−b]ピラン;および (f)3,3−ジフェニル−7−メチル−8−メトキシ−3
    H−ナフト[2,1−b]ピラン; から成る群から選択されるナフトピラン化合物。
  6. 【請求項6】有機ホスト材料および下記式: [式中: (a)R1は水素またはC1〜C6アルキルであり;R2は水素
    または−C(O)W基であり、Wは−OR4または−N(R
    5)R6であり、R4は、水素、アリル、C1〜C6アルキル、
    フェニル、C1〜C6モノアルキル置換フェニル、C1〜C6
    ノアルコキシ置換フェニル、フェニル(C1〜C3)アルキ
    ル、C1〜C6モノアルキル置換フェニル(C1〜C3)アルキ
    ル、C1〜C6モノアルコキシ置換フェニル(C1〜C3)アル
    キル、C1〜C6アルコキシ(C2〜C4)アルキル、またはC1
    〜C6モノハロアルキルであり、R5およびR6は各々、水
    素、C1〜C6アルキル、C5〜C7シクロアルキル、フェニル
    およびモノ−またはジ−置換フェニルから成る群から選
    択されるかまたは、R5およびR6が窒素と共にインドリニ
    ル、モルホリノ、ピペリジノ、1−ピロリジル、1−ピ
    ロリニル、1−イミダゾリジル、2−イミダゾリン−1
    −イル、2−ピラゾリジル、および1−ピペラジニルか
    らなる群から選択されるモノ−またはジ−置換または非
    置換複素環基を形成し、該フェニルおよび複素環置換基
    は、C1〜C6アルキルおよびC1〜C6アルコキシから選択さ
    れ、該ハロ置換基はクロロまたはフルオロであり;R
    3は、水素、C1〜C6アルキル、フェニル(C1〜C3)アル
    キル、C1〜C6モノアルキル置換フェニル(C1〜C3アルキ
    ル、C1〜C6モノアルコキシ置換フェニル(C1〜C3)アル
    キル、C1〜C6アルコキシ(C2〜C4)アルキル、C5〜C7
    クロアルキル、C1〜C4モノアルキル置換C5〜C7シクロア
    ルキル、C1〜C6モノハロアルキル、アリルまたは−C
    (O)X基であり、XはC1〜C6アルキル、フェニル、C1
    〜C6モノ−またはC1〜C6ジ−アルキル置換フェニル、C1
    〜C6モノ−またはC1〜C6ジ−アルコキシ置換フェニル、
    C1〜C6アルコキシ、フェノキシ、C1〜C6モノ−またはC1
    〜C6ジ−アルキル置換フェノキシ、C1〜C6モノ−または
    C1〜C6ジ−アルコキシ置換フェノキシ、C1〜C6アルキル
    アミノ、フェニルアミノ、C1〜C6モノ−またはC1〜C6
    −アルキル置換フェニルアミノ、またはC1〜C6モノ−ま
    たはC1〜C6ジ−アルコキシ置換フェニルアミノであり、
    該ハロ置換基はクロロ、フルオロまたはブロモであり、
    但しR1およびR2のうちいずれか一つのみが水素であるこ
    とを条件とし; (b)BおよびB′は各々、(i)置換または非置換ア
    リール基フェニルおよびナフチル、(ii)置換または非
    置換複素環式芳香族基ピリジル、フリル、ベンゾフリ
    ル、チエニル、ベンゾチエニル、および(iii)Bおよ
    びB′が共にスピロアダマンチレン基を形成する、から
    成る群から選択され、該アリールおよび複素環置換基は
    各々、ヒドロキシ、C1〜C5アルキル、C1〜C5ハロアルキ
    ル、C1〜C5アルコキシ、C1〜C5アルコキシ(C1〜C4)ア
    ルキル、C1〜C5ジアルキルアミノ、アクリルオキシ、メ
    タクリルオキシ、およびハロゲンから成る群から選択さ
    れ、該ハロゲンまたは(ハロ)基はフルオロ、クロロ、
    またはブロモであり、但しBおよびB′がスピロアダマ
    ンチレン基を形成する場合を除いては、BおよびB′の
    少なくとも1つが置換または非置換フェニルであること
    を条件とする] で表わされるナフトピラン化合物のフォトクロミック量
    から成るフォトクロミック製品。
  7. 【請求項7】有機ホスト材料が、ポリアクリル酸エステ
    ル、酢酸セルロース、セルロース三酢酸エステル、酢酸
    プロピオン酸セルロース、酢酪酸セルロース、ポリ酢酸
    ビニル、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ
    塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポ
    リエチレンテレフタレート、ポリスチレン、コポリ(ス
    チレン−メチルメタクリレート)、コポリ(スチレン−
    アクリロニトリル)、ポリビニルブチラール、およびポ
    リオール(アリルカーボネート)モノマー、多官能価ア
    クリレートモノマー、およびジアリリデンペンタエリト
    リトールモノマーから構成されるポリマー、から成る群
    から選択される請求項6に記載のフォトクロミック製
    品。
  8. 【請求項8】BおよびB′が各々、下記式: [式中、Y1は、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ、フ
    ルオロ、およびクロロから成る群から選択され、Z1は、
    水素およびY1から成る群から選択され、Y2およびZ2は各
    々、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ、ヒドロキシ、
    ハロゲン、アクリルオキシ、およびメタクリルオキシか
    ら成る群から選択され、aおよびbは各々0〜2の整数
    である] で表わされる請求項7に記載のフォトクロミック製品。
  9. 【請求項9】R1が水素またはメチルであり;R2が水素ま
    たは−C(O)W基であり、Wは−OR4であり、R4はC1
    〜C3アルキルまたはアリル;R3が水素、C1〜C3アルキ
    ル、フェニル(C1〜C3)アルキル、または−C(O)X
    基であり、XはC1〜C4アルキルである請求項8に記載の
    フォトクロミック製品。
  10. 【請求項10】Y1がC1〜C3アルキル、C1〜C3アルコキ
    シ、またはフルオロであり、Z1が水素であり、Y2および
    Z2が各々C1〜C3アルキルおよびC1〜C3アルコキシから成
    る群から選択され、aが0または1の整数、bが0〜2
    の整数である請求項9に記載のフォトクロミック製品。
  11. 【請求項11】有機ホスト材料が、固形透明ホモポリマ
    ーまたはコポリマー、ジエチレングリコールビス(アリ
    ルカーボネート)、ポリ(4,4−ジオキシジフェノール
    −2,2−プロパン)カーボネート、ポリ(メチルメタク
    リレート)、ポリビニルブチラールまたはポリウレタン
    である請求項10に記載のフォトクロミック製品。
  12. 【請求項12】フォトクロミック化合物が、該フォトク
    ロミック化合物が組み込まれているかまたは適用されて
    いる有機ホスト材料表面1平方センチメートル当たり0.
    15〜0.35ミリグラムの量で存在する請求項11に記載のフ
    ォトクロミック製品。
  13. 【請求項13】該製品がレンズである請求項12に記載の
    フォトクロミック製品。
JP7502915A 1993-06-21 1994-06-13 フォトクロミック置換ナフトピラン化合物 Expired - Lifetime JP2941061B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/080,246 1993-06-21
US080,246 1993-06-21
US08/080,246 US5466398A (en) 1993-06-21 1993-06-21 Photochromic substituted naphthopyran compounds
PCT/US1994/006728 WO1995000867A1 (en) 1993-06-21 1994-06-13 Photochromic substituted naphthopyran compounds

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09505271A JPH09505271A (ja) 1997-05-27
JP2941061B2 true JP2941061B2 (ja) 1999-08-25

Family

ID=22156154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7502915A Expired - Lifetime JP2941061B2 (ja) 1993-06-21 1994-06-13 フォトクロミック置換ナフトピラン化合物

Country Status (10)

Country Link
US (2) US5466398A (ja)
EP (1) EP0710367B1 (ja)
JP (1) JP2941061B2 (ja)
AU (1) AU675727B2 (ja)
BR (1) BR9407266A (ja)
CA (1) CA2164834A1 (ja)
DE (1) DE69425749T2 (ja)
ES (1) ES2151929T3 (ja)
SG (1) SG50592A1 (ja)
WO (1) WO1995000867A1 (ja)

Families Citing this family (147)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5578532A (en) * 1990-07-16 1996-11-26 Novellus Systems, Inc. Wafer surface protection in a gas deposition process
US5843233A (en) * 1990-07-16 1998-12-01 Novellus Systems, Inc. Exclusion guard and gas-based substrate protection for chemical vapor deposition apparatus
US5578252A (en) * 1993-06-21 1996-11-26 Transitions Optical, Inc. Photochromic substituted naphthopyran compounds
US5650098A (en) * 1993-12-09 1997-07-22 Transitions Optical, Inc. Substituted naphthopyrans
US5651923A (en) * 1993-12-09 1997-07-29 Transitions Optical, Inc. Substituted naphthopyrans
DE19515370C2 (de) * 1994-04-29 2002-12-12 Rodenstock Optik G 3,3-Diphenyl-3H-naphtho[2,1-b]pyrane
DE59506905D1 (de) * 1994-07-11 1999-10-28 Rodenstock Optik G Diaryl-2h-naphthopyrane
US5645767A (en) * 1994-11-03 1997-07-08 Transitions Optical, Inc. Photochromic indeno-fused naphthopyrans
EP1000025B1 (en) * 1995-10-13 2007-02-21 Transitions Optical, Inc. Substituted naphthopyrans
AU1866597A (en) * 1995-10-28 1997-05-15 Optische Werke G. Rodenstock Photochrome diaryl-3H-naphthopyrane
AU710875B2 (en) * 1995-12-06 1999-09-30 Tokuyama Corporation Chromene compounds and photochromic materials
US5744070A (en) * 1995-12-20 1998-04-28 Transitions Optical, Inc. Photochromic substituted naphthopyran compounds
US5753146A (en) * 1996-03-29 1998-05-19 Transitions Optical, Inc. Photochromic naphthopyran compositions of neutral color
US5770115A (en) * 1996-04-19 1998-06-23 Ppg Industries, Inc. Photochromic naphthopyran compositions of improved fatigue resistance
US6022498A (en) 1996-04-19 2000-02-08 Q2100, Inc. Methods for eyeglass lens curing using ultraviolet light
US6280171B1 (en) 1996-06-14 2001-08-28 Q2100, Inc. El apparatus for eyeglass lens curing using ultraviolet light
US5723072A (en) * 1996-06-17 1998-03-03 Ppg Industries, Inc. Photochromic heterocyclic fused indenonaphthopyrans
US5955520A (en) * 1996-06-17 1999-09-21 Ppg Industries, Inc. Photochromic indeno-fused naphthopyrans
US5698141A (en) * 1996-06-17 1997-12-16 Ppg Industries, Inc. Photochromic heterocyclic fused indenonaphthopyrans
US5739243A (en) * 1996-11-27 1998-04-14 Ppg Industries, Inc. Polymerizable composition
US5981634A (en) * 1996-11-27 1999-11-09 Ppg Industries Ohio, Inc. Method of preparing photochromic articles
US5973093A (en) * 1996-11-27 1999-10-26 Ppg Industries Ohio, Inc. Polymerizable polyol (allyl carbonate) composition
US5965680A (en) * 1996-11-27 1999-10-12 Ppg Industries Ohio, Inc. Optical resin composition from polyol((meth)acryloyl carbonate) monomer
GB9706939D0 (en) * 1997-04-04 1997-05-21 James Robinson Ltd Red colouring hyperchromic 3H-naptho[2,1-6]pyrans
US5989462A (en) * 1997-07-31 1999-11-23 Q2100, Inc. Method and composition for producing ultraviolent blocking lenses
US6478989B1 (en) 1997-09-19 2002-11-12 Transitions Optical, Inc. Aromatic substituted naphthopyrans
US5808063A (en) * 1997-10-01 1998-09-15 Ppg Industries, Inc. Photochromic spiro(indoline) fluoranthenoxazine compounds
US5891368A (en) * 1997-10-01 1999-04-06 Ppg Industries, Inc. Fluoranthenopyrans
US5783116A (en) * 1997-10-16 1998-07-21 Ppg Industries, Inc. Derivatives of carbocyclic fused naphthopyrans
US6106744A (en) * 1997-12-03 2000-08-22 Ppg Industries Ohio, Inc. Photochromic pyrano-fused naphthopyrans
US5879592A (en) * 1997-12-10 1999-03-09 Ppg Industries, Inc. Water soluble photochromic compounds, compositions and optical elements comprising the compounds
GB9726361D0 (en) * 1997-12-12 1998-02-11 James Robinson Ltd Photochromic dyes
US5869658A (en) * 1997-12-15 1999-02-09 Ppg Industries, Inc. Photochromic indeno-fused naptho 2,1-b!pyrans
US6630597B1 (en) 1997-12-15 2003-10-07 Transitions Optical, Inc. Photochromic 6-aryl substituted 3H-naphtho(2,1-b)pyrans
US5917006A (en) * 1998-01-16 1999-06-29 Ppg Industries Ohio, Inc. Optical resin composition
EP1018038B1 (de) * 1998-07-23 2002-09-18 Optische Werke G. Rodenstock Photochromer kunststoffgegenstand
US5961892A (en) * 1998-09-11 1999-10-05 Ppg Industries Ohio, Inc. Polyalkoxylated naphthopyrans
US6555028B2 (en) 1998-09-11 2003-04-29 Transitions Optical, Inc. Polymeric matrix compatibilized naphthopyrans
DE69925742T2 (de) * 1998-09-11 2006-03-16 Transitions Optical, Inc., Pinellas Park Polymerisierbare polyalkoxylierte naphthopyrane
US6416307B1 (en) 1998-09-25 2002-07-09 Q2100, Inc. Plastic lens systems, compositions, and methods
CA2318239C (en) * 1998-11-16 2006-05-02 Optische Werke G. Rodenstock Neutral-color gray photochromic plastic article
US6068797A (en) * 1998-12-11 2000-05-30 Ppg Industries Ohio, Inc. Method of preparing a shaped article having a photochromic coating thereon
US6419873B1 (en) 1999-03-19 2002-07-16 Q2100, Inc. Plastic lens systems, compositions, and methods
US6669873B1 (en) 1999-04-22 2003-12-30 Ppc Industries Ohio, Inc. Optical resin composition comprising thiol-ene prepolymer
US6316570B1 (en) 1999-06-23 2001-11-13 Ppg Industries Ohio, Inc. Polymerizable composition of aliphatic polyol (allyl carbonate)
US6342571B1 (en) 1999-08-20 2002-01-29 Ppg Industries Ohio, Inc. High refractive index optical resin composition
US6296785B1 (en) 1999-09-17 2001-10-02 Ppg Industries Ohio, Inc. Indeno-fused photochromic naphthopyrans
US6348604B1 (en) 1999-09-17 2002-02-19 Ppg Industries Ohio, Inc. Photochromic naphthopyrans
US7473754B1 (en) 2000-10-17 2009-01-06 Ppg Industries Ohio, Inc. Optical resin composition
US7087698B1 (en) 1999-11-18 2006-08-08 Ppg Industries Ohio, Inc. Method of preparing an optical polymerizate
US7098290B1 (en) 1999-11-18 2006-08-29 Ppg Industries Ohio, Inc. Method of preparing an optical polymerizate
US7214754B2 (en) * 1999-12-13 2007-05-08 Ppg Industries Ohio, Inc. Polymerizable polyol (allyl carbonate) compositions
US6631021B2 (en) 2000-03-20 2003-10-07 Ppg Industries Ohio, Inc. Polyfunctional thiirane compounds
US6716375B1 (en) 2000-03-30 2004-04-06 Q2100, Inc. Apparatus and method for heating a polymerizable composition
US6698708B1 (en) 2000-03-30 2004-03-02 Q2100, Inc. Gasket and mold assembly for producing plastic lenses
US6723260B1 (en) 2000-03-30 2004-04-20 Q2100, Inc. Method for marking a plastic eyeglass lens using a mold assembly holder
US6506864B1 (en) 2000-04-10 2003-01-14 Ppg Industries Ohio, Inc. Polymerizable composition of allyl functional monomers
US6632535B1 (en) 2000-06-08 2003-10-14 Q2100, Inc. Method of forming antireflective coatings
US6433043B1 (en) * 2000-11-28 2002-08-13 Transitions Optical, Inc. Removable imbibition composition of photochromic compound and kinetic enhancing additive
US6702564B2 (en) 2001-02-20 2004-03-09 Q2100, Inc. System for preparing an eyeglass lens using colored mold holders
US6790022B1 (en) 2001-02-20 2004-09-14 Q2100, Inc. Apparatus for preparing an eyeglass lens having a movable lamp mount
US6676398B2 (en) 2001-02-20 2004-01-13 Q2100, Inc. Apparatus for preparing an eyeglass lens having a prescription reader
US6808381B2 (en) 2001-02-20 2004-10-26 Q2100, Inc. Apparatus for preparing an eyeglass lens having a controller
US6790024B2 (en) 2001-02-20 2004-09-14 Q2100, Inc. Apparatus for preparing an eyeglass lens having multiple conveyor systems
US6709257B2 (en) 2001-02-20 2004-03-23 Q2100, Inc. Eyeglass lens forming apparatus with sensor
US6752613B2 (en) 2001-02-20 2004-06-22 Q2100, Inc. Apparatus for preparing an eyeglass lens having a controller for initiation of lens curing
US6758663B2 (en) 2001-02-20 2004-07-06 Q2100, Inc. System for preparing eyeglass lenses with a high volume curing unit
US6712331B2 (en) 2001-02-20 2004-03-30 Q2100, Inc. Holder for mold assemblies with indicia
US6655946B2 (en) 2001-02-20 2003-12-02 Q2100, Inc. Apparatus for preparing an eyeglass lens having a controller for conveyor and curing units
US6726463B2 (en) 2001-02-20 2004-04-27 Q2100, Inc. Apparatus for preparing an eyeglass lens having a dual computer system controller
US6676399B1 (en) 2001-02-20 2004-01-13 Q2100, Inc. Apparatus for preparing an eyeglass lens having sensors for tracking mold assemblies
US6612828B2 (en) 2001-02-20 2003-09-02 Q2100, Inc. Fill system with controller for monitoring use
US6773108B2 (en) * 2001-03-21 2004-08-10 Invicta Corporation Lens with photochromic elastomer film and method of making it
US6998072B2 (en) * 2001-11-01 2006-02-14 Transitions Optical, Inc. Photochromic polymerizable compositions
US20070142606A1 (en) * 2005-12-16 2007-06-21 Bojkova Nina V Polyurethane (ureas) and sulfur-containing polyurethane (ureas) methods of preparation
US20040138401A1 (en) 2002-11-05 2004-07-15 Nina Bojkova High impact poly (urethane urea) polysulfides
US20030149217A1 (en) * 2001-11-16 2003-08-07 Bojkova Nina V. High impact poly (urethane urea) polysulfides
US8017720B2 (en) 2005-12-16 2011-09-13 Ppg Industries Ohio, Inc. Sulfur-containing oligomers and high index polyurethanes prepared therefrom
US20070142603A1 (en) * 2005-12-16 2007-06-21 Rukavina Thomas G Polyurethane(urea) and sulfur-containing polyurethane(urea) and methods of preparation
US7144969B2 (en) * 2001-11-16 2006-12-05 Ppg Industries Ohio, Inc. Impact resistant polyureaurethane and polyureaurethane prepolymer having low NCO/OH ratio
US20070142602A1 (en) * 2005-12-16 2007-06-21 Rukavina Thomas G Polyurethanes and sulfur-containing polyurethanes and methods of preparation
US20050282991A1 (en) * 2001-11-16 2005-12-22 Bojkova Nina V High impact poly (urethane urea) polysulfides
US6464484B1 (en) 2002-03-30 2002-10-15 Q2100, Inc. Apparatus and system for the production of plastic lenses
US7009032B2 (en) 2002-12-20 2006-03-07 Ppg Industries Ohio, Inc. Sulfide-containing polythiols
CN100519612C (zh) 2002-12-20 2009-07-29 Ppg工业俄亥俄公司 高冲击强度聚(氨酯-脲)聚硫化物
DE10307121A1 (de) * 2003-02-19 2004-09-02 Rodenstock Gmbh Neutralfarbener photochromer Kunststoffgegenstand
US20040186241A1 (en) * 2003-03-20 2004-09-23 Gemert Barry Van Photochromic ocular devices
US8211338B2 (en) 2003-07-01 2012-07-03 Transitions Optical, Inc Photochromic compounds
US8698117B2 (en) 2003-07-01 2014-04-15 Transitions Optical, Inc. Indeno-fused ring compounds
US20110140056A1 (en) * 2003-07-01 2011-06-16 Transitions Optical, Inc. Indeno-fused ring compounds
US7632540B2 (en) 2003-07-01 2009-12-15 Transitions Optical, Inc. Alignment facilities for optical dyes
US20050168689A1 (en) * 2004-01-30 2005-08-04 Knox Carol L. Photochromic optical element
US8349986B2 (en) * 2004-09-01 2013-01-08 Ppg Industries Ohio, Inc. Poly(ureaurethane)s, articles and coatings prepared therefrom and methods of making the same
US9598527B2 (en) * 2004-09-01 2017-03-21 Ppg Industries Ohio, Inc. Polyurethanes, articles and coatings prepared therefrom and methods of making the same
US20070149749A1 (en) * 2004-09-01 2007-06-28 Rukavina Thomas G Polyurethanes prepared from polycarbonate polyols, articles and coatings prepared therefrom and methods of making the same
US8734951B2 (en) * 2004-09-01 2014-05-27 Ppg Industries Ohio, Inc. Polyurethanes, articles and coatings prepared therefrom and methods of making the same
US20090280329A1 (en) 2004-09-01 2009-11-12 Ppg Industries Ohio, Inc. Polyurethanes, Articles and Coatings Prepared Therefrom and Methods of Making the Same
US8927675B2 (en) * 2004-09-01 2015-01-06 Ppg Industries Ohio, Inc. Poly(ureaurethane)s, articles and coatings prepared therefrom and methods of making the same
US9464169B2 (en) 2004-09-01 2016-10-11 Ppg Industries Ohio, Inc. Polyurethanes, articles and coatings prepared therefrom and methods of making the same
US11008418B2 (en) 2004-09-01 2021-05-18 Ppg Industries Ohio, Inc. Polyurethanes, articles and coatings prepared therefrom and methods of making the same
WO2014153054A1 (en) 2013-03-14 2014-09-25 Ppg Industries Ohio, Inc. Polyurethanes, articles and coatings prepared therefrom and methods of making the same
US20070167600A1 (en) * 2004-09-01 2007-07-19 Rukavina Thomas G Polyurethanes prepared from polycaprolactone polyols, articles and coatings prepared therefrom and methods of making the same
US20070251421A1 (en) * 2004-09-01 2007-11-01 Rukavina Thomas G Powder coatings prepared from polyurethanes and poly(ureaurethane)s, coated articles and methods of making the same
US8889815B2 (en) * 2004-09-01 2014-11-18 Ppg Industries Ohio, Inc. Reinforced polyurethanes and poly(ureaurethane)s, methods of making the same and articles prepared therefrom
US8653220B2 (en) * 2004-09-01 2014-02-18 Ppg Industries Ohio, Inc. Poly(ureaurethane)s, articles and coatings prepared therefrom and methods of making the same
US20090280709A1 (en) 2004-09-01 2009-11-12 Ppg Industries Ohio, Inc. Polyurethanes, Articles and Coatings Prepared Therefrom and Methods of Making the Same
US8859680B2 (en) * 2004-09-01 2014-10-14 Ppg Industries Ohio, Inc Poly(ureaurethane)s, articles and coatings prepared therefrom and methods of making the same
US20070167601A1 (en) * 2004-09-01 2007-07-19 Rukavina Thomas G Polyurethanes prepared from polycarbonate polyols, articles and coatings prepared therefrom and methods of making the same
US20070225468A1 (en) * 2004-09-01 2007-09-27 Rukavina Thomas G Polyurethanes prepared from polyester polyols and/or polycaprolactone polyols, articles and coatings prepared therefrom and methods of making the same
US8604153B2 (en) * 2004-09-01 2013-12-10 Ppg Industries Ohio, Inc. Poly(ureaurethane)s, articles and coatings prepared therefrom and methods of making the same
US11591436B2 (en) 2004-09-01 2023-02-28 Ppg Industries Ohio, Inc. Polyurethane article and methods of making the same
US8399559B2 (en) * 2004-09-01 2013-03-19 Ppg Industries Ohio, Inc. Polyurethanes, articles and coatings prepared therefrom and methods of making the same
US8933166B2 (en) * 2004-09-01 2015-01-13 Ppg Industries Ohio, Inc. Poly(ureaurethane)s, articles and coatings prepared therefrom and methods of making the same
US20070173601A1 (en) * 2004-09-01 2007-07-26 Rukavina Thomas G Polyurethanes, articles and coatings prepared therefrom and methods of making the same
US8207286B2 (en) * 2004-09-01 2012-06-26 Ppg Industries Ohio, Inc Methods for preparing polyurethanes
US11149107B2 (en) 2004-09-01 2021-10-19 Ppg Industries Ohio, Inc. Polyurethanes, articles and coatings prepared therefrom and methods of making the same
US20070148471A1 (en) * 2004-09-01 2007-06-28 Rukavina Thomas G Impact resistant polyurethane and poly(ureaurethane) articles and methods of making the same
US8399094B2 (en) * 2004-09-01 2013-03-19 Ppg Industries Ohio, Inc. Multilayer laminated articles including polyurethane and/or poly(ureaurethane) layers and methods of making the same
EP2004720B1 (en) 2005-12-16 2012-06-27 PPG Industries Ohio, Inc. Polyurethanes, articles and coatings prepared therefrom and methods of making the same
WO2007139586A2 (en) 2005-12-16 2007-12-06 Ppg Industries Ohio, Inc. Poly(ureaurethane)s, articles and coatings prepared therefrom and methods of making the same
KR100855215B1 (ko) 2006-03-31 2008-09-01 주식회사 엘지화학 반응형 나프토피란 화합물, 이를 포함하는 광변색성폴리우레탄 코팅액 조성물, 광변색성 폴리우레탄 및 이를포함하는 광변색성 광학제품
KR100855216B1 (ko) 2006-04-03 2008-09-01 주식회사 엘지화학 반응형 나프토피란 화합물, 이를 포함하는 광변색성폴리아크릴 코팅액 조성물, 광변색성 폴리아크릴 및 이를포함하는 광변색성 광학제품
CN101437875B (zh) 2006-05-05 2011-05-11 Ppg工业俄亥俄公司 硫醚官能的低聚多硫醇以及由其制备的制品
US20080071016A1 (en) * 2006-09-14 2008-03-20 Ppg Industries Ohio, Inc. Polyureaurethane composition having improved color stability
US20090326186A1 (en) * 2008-06-27 2009-12-31 Transitions Optical, Inc. Mesogen containing compounds
US20100014010A1 (en) * 2008-06-27 2010-01-21 Transitions Optical, Inc. Formulations comprising mesogen containing compounds
US8431039B2 (en) 2008-06-27 2013-04-30 Transitions Optical, Inc. Mesogenic stabilizers
US7910019B2 (en) 2008-06-27 2011-03-22 Transitions Optical, Inc. Mesogen containing compounds
US8349210B2 (en) 2008-06-27 2013-01-08 Transitions Optical, Inc. Mesogenic stabilizers
US8613868B2 (en) 2008-06-27 2013-12-24 Transitions Optical, Inc Mesogenic stabilizers
US7910020B2 (en) * 2008-06-27 2011-03-22 Transitions Optical, Inc. Liquid crystal compositions comprising mesogen containing compounds
US8623238B2 (en) 2008-06-27 2014-01-07 Transitions Optical, Inc. Mesogenic stabilizers
US8628685B2 (en) * 2008-06-27 2014-01-14 Transitions Optical, Inc Mesogen-containing compounds
US8779168B2 (en) 2010-12-16 2014-07-15 Transitions Optical, Inc. Lactone compounds and materials made therefrom
US9139571B2 (en) 2010-12-16 2015-09-22 Transitions Optical, Inc. Methods of making fused ring compounds
US8765978B2 (en) 2010-12-16 2014-07-01 Transitions Optical, Inc. Method of making indeno-fused naphthol materials
US9334345B2 (en) 2011-09-08 2016-05-10 Ppg Industries Ohio, Inc. Polymerizable compositions containing (meth)acrylate monomers having sulfide linkages
US9128307B2 (en) 2012-02-20 2015-09-08 Pleotint, L.L.C. Enhanced thermochromic window which incorporates a film with multiple layers of alternating refractive index
US9568643B2 (en) 2012-12-13 2017-02-14 Ppg Industries Ohio, Inc. Polyurethane urea-containing compositions and optical articles and methods for preparing them
WO2021181307A1 (en) 2020-03-11 2021-09-16 Alcon Inc. Photochromic polydiorganosiloxane vinylic crosslinkers
TWI785630B (zh) 2020-06-02 2022-12-01 瑞士商愛爾康公司 光致變色矽酮水凝膠接觸鏡片及可聚合組合物及製造彼等之方法
WO2022090967A1 (en) 2020-10-28 2022-05-05 Alcon Inc. Method for making photochromic contact lenses
WO2022097049A1 (en) 2020-11-04 2022-05-12 Alcon Inc. Method for making photochromic contact lenses
EP4240578A1 (en) 2020-11-04 2023-09-13 Alcon Inc. Method for making photochromic contact lenses
TWI817375B (zh) 2021-03-08 2023-10-01 瑞士商愛爾康公司 用於生產水凝膠接觸鏡片之方法及由其獲得之水凝膠接觸鏡片
US11833771B2 (en) 2021-04-01 2023-12-05 Alcon Inc. Method for making photochromic contact lenses
TW202406726A (zh) 2022-04-28 2024-02-16 瑞士商愛爾康公司 用於製造uv吸收性和hevl吸收性眼科鏡片之方法

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3567605A (en) * 1966-03-30 1971-03-02 Ralph S Becker Photochemical process
GB1186987A (en) * 1967-08-30 1970-04-08 Fuji Photo Film Co Ltd Photochromic Compounds
JPS4948631B1 (ja) * 1968-10-28 1974-12-23
US3627690A (en) * 1969-10-01 1971-12-14 Itek Corp Photochromic naphthopyran compositions
US4342668A (en) * 1978-09-08 1982-08-03 American Optical Corporation Photochromic compounds
US4215010A (en) * 1978-09-08 1980-07-29 American Optical Corporation Photochromic compounds
US4720356A (en) * 1982-03-22 1988-01-19 American Optical Corporation Photochromic composition resistant to fatigue
US4637698A (en) * 1983-11-04 1987-01-20 Ppg Industries, Inc. Photochromic compound and articles containing the same
GB8611837D0 (en) * 1986-05-15 1986-06-25 Plessey Co Plc Photochromic spiropyran compounds
GB8614680D0 (en) * 1986-06-17 1986-07-23 Plessey Co Plc Photoreactive lenses
US4816584A (en) * 1986-11-12 1989-03-28 Ppg Industries, Inc. Photochromic spiro(indoline)benzoxazines
US5066818A (en) * 1990-03-07 1991-11-19 Ppg Industries, Inc. Photochromic naphthopyran compounds
US5200116A (en) * 1990-07-23 1993-04-06 Ppg Industries, Inc. Photochromic chromene compounds
US5238981A (en) * 1992-02-24 1993-08-24 Transitions Optical, Inc. Photochromic naphthopyrans
JP3016533B2 (ja) * 1992-03-03 2000-03-06 株式会社トクヤマ フォトクロミック組成物

Also Published As

Publication number Publication date
ES2151929T3 (es) 2001-01-16
BR9407266A (pt) 1996-10-01
SG50592A1 (en) 1998-07-20
EP0710367B1 (en) 2000-08-30
WO1995000867A1 (en) 1995-01-05
AU7207694A (en) 1995-01-17
EP0710367A4 (ja) 1996-05-15
CA2164834A1 (en) 1995-01-05
AU675727B2 (en) 1997-02-13
JPH09505271A (ja) 1997-05-27
US5466398A (en) 1995-11-14
US5637262A (en) 1997-06-10
EP0710367A1 (en) 1996-05-08
DE69425749D1 (de) 2000-10-05
DE69425749T2 (de) 2001-01-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2941061B2 (ja) フォトクロミック置換ナフトピラン化合物
US5565147A (en) Photochromic naphthopyran compounds
US5955520A (en) Photochromic indeno-fused naphthopyrans
US5573712A (en) Substituted naphthopyrans
US5458815A (en) Photochromic naphthopyran compounds
EP0792468B1 (en) Novel photochromic indeno-fused naphthopyrans
US5645767A (en) Photochromic indeno-fused naphthopyrans
EP0662968B1 (en) Photochromic naphthopyran compounds
US6863843B2 (en) Naphthopyran compounds, photoresponsive compositions and lenses
JP3029460B6 (ja) 新規フォトクロミックインデノ縮合ナフトピラン