JP2939373B2 - 化学装置用流量測定具 - Google Patents

化学装置用流量測定具

Info

Publication number
JP2939373B2
JP2939373B2 JP23478091A JP23478091A JP2939373B2 JP 2939373 B2 JP2939373 B2 JP 2939373B2 JP 23478091 A JP23478091 A JP 23478091A JP 23478091 A JP23478091 A JP 23478091A JP 2939373 B2 JP2939373 B2 JP 2939373B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow rate
wall
absorption
pipe
flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP23478091A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0572014A (ja
Inventor
昭広 大坪
武幸 吉田
邦雄 星乃
一道 田中
正成 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP23478091A priority Critical patent/JP2939373B2/ja
Publication of JPH0572014A publication Critical patent/JPH0572014A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2939373B2 publication Critical patent/JP2939373B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は流量測定具に関し、特に
化学装置等の管内の流量測定に適した流量測定具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】各種化学装置においては、装置内の管内
の流量を測定する必要があっても、恒常的に流量計を設
置することのできない場合がある。殊に、ぬれ壁式吸収
塔においては偏流防止のため定期的に各吸収管の流量を
測定し、これらの管の流量を均等にする必要がある。従
来、この作業においては、吸収管の下端出口より流出す
る液体をシリンダ容器等で受け、その時間当りの採取量
から流量を測定し、その結果に基づき吸収管の上端に備
えられた流量調整器具を操作して流量調整していた。
【0003】即ち、図4には、塩酸ガス回収用ぬれ壁式
吸収塔の一例が示されており、吸収塔10内には、通常88
本ないし 160本程度の多数の吸収管100 が上側保持板10
2 と下側保持板103 とによって垂直に取り付けられてお
り、水供給口104 から供給された水が上記多数の吸収管
100 の内壁面を伝って流下し、その流下過程で、ガス供
給口105 から取り入れられたHClガスと接触してこれ
を吸収し、HCl溶液となって溶液取出口106 から取り
出されるようになっている。HCl以外のガスと、吸収
されなかったHClガスはガス排出口107 から補助吸収
塔11に導かれ、残余のHClガスが吸収、除去されると
共に、HCl以外のガスは廃ガスとして別途処理され
る。各吸収管100 の上端には後述の流量調整器具(ノッ
チ管)101が取り付けられており、これを操作すること
によって各吸収管の流量を均等にできるようになってい
る。
【0004】而して、HClガスの吸収性能を良好に維
持するため、上記吸収管100 の流量を定期的に測定し
て、各吸収管の流量が均等となるように調整を行なう必
要があるが、その場合には、吸収塔10の上側蓋体108 及
び下側蓋体109 を取り外し、前記の如く、吸収管100 の
下端出口より流出する液体をシリンダ容器等で受け、そ
の時間当りの採取量から流量を測定し、その結果によ
り、吸収管の上端に備えられた流量調整器具101 を操作
し、流量調整を行なわなければならず、作業が面倒で、
多くの作業員と作業時間を必要とした。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は叙上の問題点
を解決するためなされたものであり、その目的とすると
ころは、上記の如き多数の吸収管(被流量測定管)の流
量の測定及び調整を少数の作業人員により良好な作業環
境下で短時間で効率よく、しかも正確に行なうことがで
きる化学装置用流量測定具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、管壁に目
盛が記されると共に、少なくとも上端開口部近くの外壁
が被流量測定管の内壁または先端部と密着するよう構成
された管状のシリンダ容器から成る化学装置用流量測定
具によって達成し得る。上記シリンダ容器の材質はガラ
ス若しくはプラスチックス等とすることが推奨され、ま
た上記シリンダ容器には把手を取り付けることが推奨さ
れる。
【0007】
【作用】上記の如き構成の流量測定具であると、これを
被流量測定管の上端開口に挿入することにより被流量測
定管内に流入する液体を漏れなく採取できるから、被流
量測定管の上側からの作業だけで正確な流量測定が可能
となり、それと同時に流量調整作業も上側から行ない得
るから、これらの作業を良好な環境下で短時間で効率よ
く行なうことが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、図面に示した実施例を参照しつゝ本発
明を具体的に説明する。図1は本発明に係る化学装置用
流量測定具の一実施例を示し、図2はこれを前記の如き
ぬれ壁式吸収塔の吸収管に装着した状態を示している。
【0009】図1に示すように、本発明に係る流量測定
具1は、管状のシリンダ容器1aから成り、その管壁には
採取された液体量を測る目盛1bが記されると共に、その
上端開口部1c近くにおいて外径が幾分拡大し、その部分
の外壁1dが被流量測定管の内壁または先端部と密着する
ように構成されている。1eはシリンダ容器1aを被流量測
定管に装着若しくは取り外す作業を容易にするための把
手である。シリンダ容器1aは、透明なガラス若しくはプ
ラスチックスで作製するのが望ましい。
【0010】図2は、上記流量測定具1を、図4に示し
た塩酸ガス回収用ぬれ壁式吸収塔10の吸収管(被流量測
定管)100 の上端開口部100aに挿入、装着した状態を示
している。吸収管100 の上端は前記吸収塔10の上側保持
板102 に固定ネジ110,111 によって固着されており、吸
収管100 の上端外周のネジ部には円管状の前記ノッチ管
(流量調整器具)101 が螺合されている。ノッチ管101
の管壁にはV字形の切欠き101aが形成され、前記水供給
口104(図4参照) から導入され上側保持板102上に滞留
する水112 が上記切欠き101aを通じて吸収管100 内へ流
入し、吸収管100 の内壁面を濡らしながら流下し、その
過程でHClガスを吸収するようになっている。従っ
て、吸収管100 の上端ネジ部に対するノッチ管101 のね
じ込み量を調節することにより、ノッチ管101 が上下に
移動し、切欠き101aから流入する水量、即ち吸収管100
の流量が調整されるものである。
【0011】而して、流量測定具1のシリンダ容器1aを
吸収管100 の上端開口部100aから挿入すると、シリンダ
容器1aの上端開口部近くの外壁1dが吸収管100 の内壁ま
たは先端部と密着し、ノッチ管101 の上記V字形切欠き
101aから吸収管100 内へ流れこもうとする水のすべてが
シリンダ容器1a内に採取される。従って、上記の如く流
量測定具1をセットし、予め定められた一定時間内にシ
リンダ容器1a内に採取される水の量を前記目盛1bにより
測定することにより、吸収管100 の流量が知られるか
ら、それに基づきノッチ管101 を調節し、同様の作業を
すべての吸収管について実行することにより、すべての
吸収管の流量を均等にすることができる。そして、これ
らの作業は、吸収塔10の上側蓋体108(図4参照) を取り
外して、吸収管100 の上端側に対して行なうのみで済む
から、従来の如く下側蓋体109 を取り外したりする必要
が全くなく、効率よく実施できるものである。
【0012】シリンダ容器1aの少なくとも上端開口部近
くの外壁1dは吸収管100 の内壁又は先端部と密着するこ
とを必要とするが、これは吸収管100 内に流れ込む液体
をすべてシリンダ容器1a内に採取するために必要な構成
であり、従ってその目的を達成できる範囲内であればシ
リンダ容器の外周壁の他の部分若しくは全体が吸収管10
0 の内周面と密着するような構成であっても構わない。
【0013】また、上記実施例においては、シリンダ容
器自体の上端開口部近くの外壁1dが吸収管100 の内壁ま
たは先端部と密着するよう構成されていたが、シリンダ
容器の上端開口部近くの外壁上に、吸収管の内壁または
先端部と密着する弾力性のあるシール部材を装着するよ
うにしてもよい。
【0014】即ち、図3には、本発明に係る流量測定具
のもう一つの実施例が示されており、この実施例におい
ては、シリンダ容器1aの上端にフランジ部1fを形成し、
その下部に弾力性を有する合成樹脂若しくはゴム等から
成るシール部材1gが装着されており、使用時にシリンダ
容器1aを吸収管内に押し込むことによりこのシール部材
1gが吸収管100 の内壁または先端部と密着するようにな
っている。また、把手1eは上記フランジ部1fに取り付け
てある。この把手1eについては、必ずしもシリンダ容器
1aと一体的に作製する必要はなく、別途作製した把手を
フランジ部1fの下面から引っ掛けるようにして取り付け
てもよい。
【0015】
【発明の効果】本発明は叙上の如く構成されるから、本
発明によるときは、各種化学装置、特にぬれ壁式吸収塔
内の多数の吸収管の流量測定及び調整作業を極めて効率
よく行なうことができる。以下に本発明の主要な効果を
列記する。
【0016】多数の吸収管のそれぞれの水の流下量調
整を行なうために、従来は吸収塔の上側蓋体及び下側蓋
体をそれぞれを取り外す必要があったが、本発明では上
側蓋体を取り外すだけで流量調整が可能となる。このこ
とにより、設備点検、調節の費用が大幅に節減できる。
【0017】従来は、吸収塔の上部及び下部にそれぞ
れ作業員を配置して、流量調節を行ったが、本発明で
は、吸収塔の上部にのみ作業員を配置すればよい。その
ため、従来法では、吸収管の流量測定及び調整のため
に、吸収塔1基に対して6〜7名の作業人員を必要とし
たが、本発明では2名の作業人員で実施できる。
【0018】従来法では、吸収塔の下部で作業をする
者は、吸収管の下端から流出する水で濡れるため、作業
時に雨具を着用する必要があったが、本発明ではその心
配が無く作業環境が改善される。現場の作業員にとって
この利点は極めて重要であり効果が大きい。
【0019】従来法では、吸収管の下端より流出する
水が間欠的に途切れたり、測定すべき吸収管以外からの
水が測定用シリンダ容器に流れ込んだり、更には、水が
シリンダ容器外にこぼれたりして測定精度が悪かった
が、本発明に係る流量測定具であると吸収管の上端にセ
ットして使用するのでそのような問題がすべて解決され
る。
【0020】従来法では、吸収塔の下部で流量測定を
行ない、その測定結果を参照しつゝ上部のノッチ管の調
節により流量調整を行なっていたので、作業に手間が掛
かったが、本発明では吸収塔の上部で流量が測定でき、
その場でノッチ管の調節できるので、作業性が大幅に向
上する。また、このように作業効率が向上することで、
流量測定に要する所要時間を短縮できる。
【0021】従来法では、流量測定作業を行なうため
に、吸収塔の下部に作業台や作業床、足場等を設置する
必要があったが、本発明ではその必要がなくなり、作業
費用及び時間の削減が可能となる。
【0022】従来法では、測定用具としてメスシリン
ダ、広口ビン、ゴムホース、ゴム栓等多数の器具を必要
としたが、本発明によるときは、本発明に係る流量測定
具1本で測定でき、作業費用の削減が可能となる。以上
の如く、本発明に係る流量測定具による効果は顕著であ
る。
【0023】なお、本発明は叙上の実施例に限定される
ものでなく、本発明はその目的の範囲内で上記の説明か
ら当業者が容易に想到し得るすべての変更実施例を包摂
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る化学装置用流量測定具の一実施例
を示す外観斜視図である。
【図2】これを被流量測定管である吸収管に装着した状
態を示す断面図である。
【図3】本発明に係る化学装置用流量測定具のもう一つ
の実施例を示す外観斜視図である。
【図4】本発明に係る流量測定具の使用対象の一例とし
てのぬれ壁式吸収塔の概要を示す説明図である。
【符号の説明】
1 流量測定具 1a シリンダ容器 1b 目盛 1c 上端開口部 1d 外壁 1e 把手 1f フランジ部 1g シール部材 10 ぬれ壁式吸収塔 100 吸収管100a 吸収管100 の上端開口部 101 ノッチ管101a V字型切欠き 102 上側保持板 103 下側保持板 104 水供給口 105 HClガス供給口 106 HCl溶液取出口 107 ガス排出口 108 上側蓋体 109 下側蓋体 110,111 固定ネジ 112 水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 一道 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井東 圧化学株式会社内 (72)発明者 河野 正成 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井東 圧化学株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−84803(JP,A) 実開 昭56−119520(JP,U) 実開 昭52−83761(JP,U) 実開 平1−141418(JP,U) 実開 昭47−8542(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01F 19/00 G01F 1/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管壁に目盛(1b)が記されると共に、少な
    くとも上端開口部(1c)近くの外壁(1d)が被流量測定管(1
    00) の内壁または先端部と密着するよう構成された管状
    のシリンダ容器(1a)から成る化学装置用流量測定具。
  2. 【請求項2】 上記シリンダ容器(1a)自体の上端開口部
    近くの外壁(1d)が被流量測定管(100) の内壁または先端
    部と密着するよう構成された請求項1に記載の化学装置
    用流量測定具。
  3. 【請求項3】 上記シリンダ容器(1a)の上端開口部近く
    の外壁に、被流量測定管(100) の内壁または先端部と密
    着する弾力性のあるシール部材(1g)を装着した請求項1
    に記載の化学装置用流量測定具。
  4. 【請求項4】 上記シリンダ容器(1a)に把手(1e)を取り
    付けた請求項1ないし3のいずれか一に記載の化学装置
    用流量測定具。
  5. 【請求項5】 上記シリンダ容器(1a)の材質がガラスで
    ある請求項1ないし4のいずれか一に記載の化学装置用
    流量測定具。
  6. 【請求項6】 上記シリンダ容器(1a)の材質がプラスチ
    ックスである請求項1ないし4のいずれか一に記載の化
    学装置用流量測定具。
JP23478091A 1991-09-13 1991-09-13 化学装置用流量測定具 Expired - Lifetime JP2939373B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23478091A JP2939373B2 (ja) 1991-09-13 1991-09-13 化学装置用流量測定具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23478091A JP2939373B2 (ja) 1991-09-13 1991-09-13 化学装置用流量測定具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0572014A JPH0572014A (ja) 1993-03-23
JP2939373B2 true JP2939373B2 (ja) 1999-08-25

Family

ID=16976260

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23478091A Expired - Lifetime JP2939373B2 (ja) 1991-09-13 1991-09-13 化学装置用流量測定具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2939373B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0617414B1 (en) * 1993-03-22 1999-06-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method and apparatus for producing magnetic recording medium

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0572014A (ja) 1993-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE69033258T2 (de) Misch- und messsystem für einen mehrphasen-prozess
JP2939373B2 (ja) 化学装置用流量測定具
Quigley et al. Emissions of VOCs from a municipal sewer
TW200622220A (en) Process for collecting and concentrating trace organics in a liquid sample
CN206291939U (zh) 吹气式液位计
CN215985387U (zh) 一种动态实验室法用于收集水气界面产生VOCs的装置
CN213812984U (zh) 一种用于调相机内冷水脱气取样及仪表校验的辅助装置
JP5722341B2 (ja) 自動臨床分析装置用のガス洗浄挿入物を有する容器
CN202506637U (zh) 自动进样器毛细管清洗装置
CN207600883U (zh) 一种挥发性有机物表观溶解度的测定装置
JP2006105718A (ja) 混合装置ならびにこれを用いるフッ素濃度測定システムおよび方法
CN211987808U (zh) 一种检测仪器用氩气湿润净化装置
CN216900430U (zh) 一种工业在线酸碱浓度检测用氢氟酸浓度分析仪
CN216172447U (zh) 一种水质监测用水样放置试管
CN212321500U (zh) 一种用于pH计在线测量的自动清洗装置
CN217384833U (zh) 用于三甲基氯硅烷的密闭取样装置
ES2105808T3 (es) Dispositivo para la medicion de la tension superficial.
CN214374707U (zh) 一种新型高氯废水实验装置
CN215678362U (zh) 一种用于污水厂水质现场监测仪用远程质量装置
CN207446292U (zh) 一种实验室用的具有过滤装置的清洗试管
JP2002267625A (ja) 使用済高純度過酸化水素水充填用容器の汚染検査方法および検査装置
CN212586043U (zh) 一种定量污水采集装置
JP3143725B2 (ja) 自動洗浄乾燥装置
JP2001056333A (ja) 自動採水器用のエンドレスサンプル瓶
CN208968872U (zh) 一种环境保护治理用水污染检测取样设备