JP2938803B2 - 回転式液化ガス充填装置 - Google Patents

回転式液化ガス充填装置

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JP2938803B2 JP8118305A JP11830596A JP2938803B2 JP 2938803 B2 JP2938803 B2 JP 2938803B2 JP 8118305 A JP8118305 A JP 8118305A JP 11830596 A JP11830596 A JP 11830596A JP 2938803 B2 JP2938803 B2 JP 2938803B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液化プロパ
ンガスや液化天然ガス等を容器内に充填するのに好適に
用いられる回転式液化ガス充填装置に関し、特に、充填
ステーションに設ける回転テーブルの回転速度を可変に
制御するようにした回転式液化ガス充填装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、家庭用や業務用の燃料となる液
化ガスを充填するための容器と、該容器を充填ステーシ
ョンに向けて搬入する搬入コンベアと、前記充填ステー
ションに回転可能に設けられ該搬入コンベアで搬入した
各容器が互いに間隔をもって載置される回転テーブル
と、該回転テーブルを回転駆動する回転駆動機構と、液
化ガスが充填された容器を前記充填ステーションの回転
テーブルから搬出する搬出コンベアと、前記充填ステー
ションの回転テーブル上にそれぞれ間隔をもって配設さ
れ該回転テーブルが前記搬入コンベアの搬入位置から搬
出コンベアの搬出位置まで回転される間に前記各容器内
に液化ガスを充填する複数の充填機とからなる回転式液
化ガス充填装置は、例えば実開昭60−78798号公
報(実公平3−48079号公報)等で知られている。
【0003】この種の従来技術による回転式液化ガス充
填装置では、搬入コンベアによって空の容器(実際には
残ガスがある)が充填ステーションの回転テーブル上に
搬入されてくると、各充填機のノズルを順次容器の充填
口部に嵌着させつつ、該各容器のバルブをバルブハンド
ル等を介して開,閉することにより、該各容器内に液化
ガスを充填する。そして、この充填作業は回転テーブル
が前記搬入コンベアの位置から搬出コンベアの位置まで
ほぼ1回転される間に行われ、充填後の各容器は搬出コ
ンベアによって出荷ヤード等に向けて搬出される。
【0004】また、この種の容器には、該容器に固有の
管理データ(例えば容器の充填有効期間、風袋重量、販
売店名および各種の識別情報等)が予め書込まれたバー
コードラベル等からなる標識が貼着されている。そし
て、当該容器に液化ガスを充填するときには、バーコー
ドリーダ等の読取り装置を用いてこの標識から各容器に
固有の管理データを読取り、これによって不良品と良品
の容器とを判別した後、良品の容器に対してのみ読取っ
たデータに基づいて充填機による充填作業を行うように
している。
【0005】この場合、充填対象物となるボンベ等の容
器には、例えば10〜50kg等に亘って内容量の異な
る4種類程度の容器があり、これらの各容器が搬入コン
ベアにより混在した状態で充填ステーションに搬入され
ることが多い。また、各容器内の残ガス量もそれぞれ異
なり、各容器毎に充填すべき液化ガスの充填量が変動す
ることになる。
【0006】そこで、液化ガス充填工場のホストコンピ
ュータ等には、前記管理データに対応する情報が予め登
録されおり、良品の容器に対しては前記読取り装置で読
取った管理データから当該容器に充填すべき液化ガスの
許容充填量等を算定できるようになっている。
【0007】また、充填ステーションの回転テーブルに
は各充填機等の下方に位置して複数の重量検出器が設置
されており、回転テーブル上に載置される各容器毎の重
量を充填残量(残ガス量)として各重量検出器により検
出する。そして、前記ホストコンピュータ側では、各容
器毎の許容充填量と充填残量との差を演算することによ
り目標充填量を求め、回転テーブル上に載置された各容
器に対し目標充填量に対応した量の液化ガスを充填機で
充填することにより、過充填等の発生を防止するように
している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、例えば10kg,20kg,30kgまた
は50kg用のボンベ等として内容量の異なる容器が搬
入コンベアにより混在した状態で充填ステーションに搬
入されるばかりでなく、各容器毎に液化ガスの充填残量
もそれぞれ異なっているから、例えば50kg用のボン
ベに対しても確実に液化ガスを充填することができるよ
うに、回転テーブルの回転速度を比較的遅い速度に予め
設定しているのが実状である。
【0009】即ち、回転テーブルが搬入位置から搬出位
置まで1回転される間に、種々の容器に対して回転テー
ブル上の各充填機で液化ガスの充填作業を確実に行うよ
うにするためには、回転テーブルの回転速度を比較的遅
い速度に予め設定しておかない限り、例えば50kg用
の空のボンベ等に対しては液化ガスを目標量分だけ充填
することができなくなる。
【0010】しかし、従来技術にあっては、例えば50
kg用のボンベに対する液化ガスの充填時間に合わせて
回転テーブルの回転速度を遅い速度に設定することによ
り、例えば10kg,20kg用のボンベに対して液化
ガスの充填作業を行う場合、または残ガス量の多いボン
ベ(容器)に充填作業を行う場合に、回転テーブルがほ
ぼ半回転した段階で既に充填作業が完了してしまい、残
りの半回転に要する時間が無駄時間となることが多く、
液化ガスの充填作業効率を低下させてしまうという問題
がある。
【0011】特に、液化ガス充填工場では1日に約20
00〜3000本の容器に対して液化ガスの充填作業を
継続的に行っているために、前述の如く回転テーブルの
回転速度を遅くして無駄時間が増えるようになると、こ
れによって余分な労力や時間を費やしてしまい、工場全
体の稼働率が大幅に低下し、充填時の作業性や生産性を
低下させる原因になるという問題がある。
【0012】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は充填ステーションの回転テーブ
ル上に載置される複数の容器に対して必要最小限の時間
で充填作業を行うことができ、液化ガスの充填作業を効
率化し作業性を向上できるようにした回転式液化ガス充
填装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の発明が採用する構成は、液化
ガスの充填ステーションに回転可能に設けられ搬入位
置から搬入した各容器が互いに間隔をもって載置される
回転テーブルと、該回転テーブルを回転駆動する速度可
変式の回転駆動手段と、前記充填ステーションの回転テ
ーブル上にそれぞれ間隔をもって配設され該回転テー
ブルが前記搬入位置から搬出位置まで回転される間に前
記各容器内に液化ガスを充填する複数の充填機と、該各
充填機により各容器内に充填すべき液化ガスの目標充填
量を前記各容器毎に個別に演算する充填量演算手段と、
該充填量演算手段の演算結果により液化ガスの目標充填
量が最大となった容器を検索する容器検索手段と、該容
器検索手段で検索した容器による最大の目標充填量に
って前記回転テーブルの回転速度を増減させるため、
記回転駆動手段の回転速度を可変に制御する速度制御手
段とからなる。
【0014】このように構成することにより、充填量演
算手段で各容器内に充填すべき液化ガスの目標充填量を
各容器毎に個別に演算でき、容器検索手段では回転テー
ブル上に載置された複数の容器のうち、液化ガスの目標
充填量が最大となった容器を検索することができる。そ
して、速度制御手段では該容器検索手段で検索した容器
による最大の目標充填量に基づいて回転駆動手段の回転
速度を可変に制御することにより、前記回転テーブル上
に載置されている複数の容器のうち目標充填量が最大と
なった容器に対して過不足なく液化ガスを充填できるよ
うに、回転テーブルの回転速度を適正な速度に制御し続
けることができる。
【0015】また、請求項2に記載の発明では、前記各
充填機で液化ガスを充填する前に各容器の許容充填量と
現在の充填残量とを予備検査する予備検査手段を備え、
前記充填量演算手段は、該予備検査手段よる許容充填量
と充填残量との差を演算することにより前記各容器毎に
充填すべき液化ガスの目標充填量を求め、前記容器検索
手段は、前記回転テーブル上に載置された複数の容器の
うち、前記目標充填量が最大となった容器を検索する構
成としている。
【0016】これにより、予備検査手段では各充填機で
液化ガスを充填する前に各容器の許容充填量と現在の充
填残量とを予備的に検査でき、充填量演算手段では該予
備検査手段よる許容充填量と充填残量との差から各容器
毎に充填すべき液化ガスの目標充填量を確実に演算でき
ると共に、容器検索手段では回転テーブル上に載置され
ている複数の容器のうち、前記目標充填量が最大となっ
た容器を確実に検索することができる。
【0017】さらに、請求項3に記載の発明では、前記
予備検査手段を、前記各容器に取付けた標識から前記許
容充填量を含んだ各容器の固有データを読取るデータ読
取り器と、前記充填ステーションの回転テーブル側にそ
れぞれ間隔をもって設けられ該回転テーブル上に載置さ
れる各容器毎の重量を前記充填残量として検出する複数
の重量検出器とから構成している。
【0018】これにより、データ読取り手段では各容器
に取付けた標識から前記許容充填量を含んだ各容器の固
有データを読取ることができ、充填ステーションの回転
テーブル側にそれぞれ間隔をもって設けた各重量検出器
では、回転テーブル上に載置される各容器毎の重量を充
填残量(液化ガスの残ガス量)として検出することがで
きる。
【0019】さらにまた、請求項4に記載の発明では、
前記速度制御手段は、前記容器の目標充填量に応じて前
記回転駆動手段の回転速度を低速から高速に亘る複数の
速度段で可変に制御することにより、前記目標充填量が
大きいときには前記回転テーブルの回転速度を遅くし前
記目標充填量が小さいときには前記回転テーブルの回転
速度を速くする構成としている。
【0020】この結果、回転テーブル上に載置されてい
る複数の容器のうち、目標充填量が最大となった容器に
対して過不足なく液化ガスを充填できるように、速度制
御手段により前記目標充填量が大きいときには回転テー
ブルを比較的低速の速度段で回転駆動でき、前記目標充
填量が小さいときには回転テーブルを比較的高速の速度
段で回転駆動することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳述する。
【0022】ここで、図1ないし図4は本発明の実施例
による回転式液化ガス充填装置を示している。
【0023】図において、1,1,…は液化ガス充填用
の容器となるボンベで、該各ボンベ1は円筒状の密閉容
器として形成された、例えば10kg,20kg,30
kgまたは50kg用のボンベからなり、その上端側に
は充填口部等を開,閉するバルブ2が設けられている。
そして、後述の充填機6によりボンベ1内に液化ガスを
充填するときには、バルブ2を回動操作して充填口部を
開き、充填完了時にはバルブ2を逆向きに回動操作して
充填口部を閉じるようにする。
【0024】3は液化ガスを充填すべき各ボンベ1を搬
入する搬入手段としての搬入コンベアを示し、該搬入コ
ンベア3はチェーンコンベア等からなり、図1に例示す
るように各ボンベ1を正立させた状態で後述の充填ステ
ーション4に向けて矢示A方向に搬送する。そして、搬
入コンベア3の下流端は後述の回転テーブル5に対する
搬入位置3Aとなっている。
【0025】4は搬入コンベア3の下流端側に隣接して
設けられた液化ガスの充填ステーションを示し、該充填
ステーション4は図1に示すように、回転中心Oの周囲
を例えば矢示B方向に回転する大径の回転テーブル5
と、該回転テーブル5の上方からチェーン(図示せず)
等を介して昇降可能に吊下され、該回転テーブル5と同
期して回転中心Oの周囲を移動する8個の充填機6,
6,…とからなり、所謂回転式自動充填機を構成してい
る。
【0026】ここで、搬入コンベア3から順次搬入され
る各ボンベ1は、各充填機6に対応する間隔をもって回
転テーブル5上に載置され、該回転テーブル5が搬入コ
ンベア3の搬入位置3Aから後述する搬出コンベア7の
搬出位置7Aまでほぼ1回転する間に、ボンベ1内には
充填機6により個別に液化ガスが充填される。なお、回
転テーブル5上に設ける充填機6の個数は、例えば4
個,10個,12個または14個等であってもよく、本
実施例では説明を明確にするために回転テーブル5上に
8個の充填機6を設けた場合を例に挙げて示している。
【0027】この場合、回転テーブル5上に設けた各充
填機6のうち搬出位置7Aを通過した充填機6からはボ
ンベ1が搬出され、この充填機6には搬入位置3Aに達
するまで次なるボンベ1が搬入されることはない。この
ため、図1に示す回転テーブル5上では搬入位置3Aと
搬出位置7Aとの間に位置するテーブル部位5Aからボ
ンベ1が搬出されたままの状態となり、回転テーブル5
上では通常7本のボンベ1がセットされた状態で充填作
業が行われる。
【0028】また、各充填機6は本出願人が先に、特開
平6−50496号(以下、先行技術という)で提案し
た液化ガス自動充填装置等が用いられ、ボンベ1のバル
ブ2を開,閉するバルブ開閉ヘッドおよび充填口部に嵌
着する充填ノズル(いずれも図示せず)等を備えてい
る。そして、搬入コンベア3により各ボンベ1が回転テ
ーブル5上に搬入される度毎に、各充填機6は各ボンベ
1の充填口部に充填ノズルを嵌着させ、この状態でボン
ベ1のバルブ2をバルブ開閉ヘッドにより開弁しつつ、
このボンべ1内に液化ガスを自動充填し、充填の完了後
はバルブ開閉ヘッドでバルブ2を閉弁させた後に充填ノ
ズルをボンベ1の充填口部から離脱させ、充填後の各ボ
ンベ1を回転テーブル5上から搬出コンベア7へと搬出
ロボット(図示せず)等により搬出する。
【0029】7は液化ガスを充填した後の各ボンベ1を
下流側に搬送する搬出手段としての搬出コンベアを示
し、該搬出コンベア7は搬入コンベア3と同様にチェー
ンコンベア等によって構成され、液化ガスの充填が完了
した後の各ボンベ1を正立状態で矢示C方向に搬出す
る。そして、搬出コンベア7の上流端は回転テーブル5
に対する搬出位置7Aとなっている。
【0030】8は搬入コンベア3の途中位置に配設され
たデータ読取り器としての読取り装置を示し、該読取り
装置8はバーコードリーダ等からなり、後述の各重量検
出器9と共に予備検査手段を構成している。そして、読
取り装置8は、例えばストッパアーム(図示せず)等に
より搬入コンベア3上の検査位置に位置決めされた液化
ガス充填前のボンベ1から、該ボンベ1に固有の管理デ
ータ等を読取りつつ、読取ったデータを後述のコントロ
ールユニット11に出力する。
【0031】即ち、搬入コンベア3で充填ステーション
4に搬入される各ボンベ1には、例えば当該ボンベ1に
対する充填有効期間、ボンベ1の種類や固有の重量(許
容充填量WK )、販売店名および各種の識別情報等から
なる固有の管理データが予め書込まれたバーコードラベ
ル等の標識が貼着されている。そして、当該ボンベ1に
液化ガスを充填するときには、読取り装置8を用いてこ
の標識から各ボンベ1に固有の管理データを読取り、こ
れによって不良品と良品のボンベ1とを判別した後、良
品の容器に対してのみ読取ったデータに基づいて充填機
6による充填作業を行うようにしている。
【0032】9,9,…は各充填機6の下側に位置して
回転テーブル5に設置された重量検出器を示し、該各重
量検出器9は各充填機6に対応した間隔をもって回転テ
ーブル5上に載置される各ボンベ1から、該各ボンベ1
毎の実重量を検出し、その検出信号をコントロールユニ
ット11に出力するものである。この場合、各ボンベ1
内には前回の充填作業によりボンベ1内に充填され未使
用となった液化ガスが残っていることが多い。そこで、
当該ボンベ1の実重量から残ガス量としての充填残量W
N が検出される。
【0033】10は回転テーブル5の近傍に位置して充
填ステーション4に配設された回転駆動手段としての駆
動モータで、該駆動モータ10は例えば電動モータまた
は空・油圧モータ等によって構成され、その出力軸は減
速機およびフリクションローラ(いずれも図示せず)等
を介して回転テーブル5に連結されている。そして、駆
動モータ10はコントロールユニット11からの制御信
号に応じて回転速度が可変に制御され、例えば図3に示
すように回転速度V1 〜V6 の6段階または5段階に亘
る速度段で回転テーブル5を回転駆動するものである。
【0034】11はマイクロコンピュータ等で構成され
た速度制御手段としてのコントロールユニットを示し、
該コントロールユニット11は図2に示すように入力側
が読取り装置8および各重量検出器9等に接続され、出
力側が駆動モータ10等に接続されている。そして、該
コントロールユニット11はその記憶回路内に図4に示
すプログラム等を格納し、駆動モータ10の回転速度制
御処理等を行うようになっている。
【0035】また、コントロールユニット11の記憶回
路にはその記憶エリア11A内に、図3中に実線で示す
特性線12に沿った回転速度Vを制御するための特性マ
ップ等を格納し、この特性マップにおいては回転テーブ
ル5の回転速度Vを後述の目標充填量WT に応じて回転
速度V1 〜V6 の6段階または5段階で可変に設定して
いる。そして、回転テーブル5の回転速度Vは目標充填
量WT が50kgを越えると、最低の速度段となる回転
速度V1 まで減速され、目標充填量WT が40〜50k
gの範囲内では回転速度V1 よりも一定速度だけ速い回
転速度V2 の速度段となるように設定される。
【0036】さらに、回転テーブル5の回転速度Vは、
目標充填量WT が30〜40kgの範囲内では回転速度
V2 よりも一定速度だけ速い回転速度V3 の速度段とな
り、目標充填量WT が20〜30kgの範囲内では回転
速度V3 よりも一定速度だけ速い回転速度V4 の速度段
となり、目標充填量WT が10〜20kgの範囲内では
回転速度V4 よりも一定速度だけ速い回転速度V5 の速
度段となり、目標充填量WT が10kg以下のときには
最高の速度段となる回転速度V6 まで増速されようにな
っている。
【0037】本実施例による回転式液化ガス充填装置は
上述の如き構成を有するもので、次にコントロールユニ
ット11による駆動モータ10の回転速度制御処理につ
いて図4等を参照し、例えば10kg,20kg,30
kgまたは50kg用のボンベ1に対して液化ガスを充
填する場合を例に挙げて説明する。
【0038】まず、処理動作がスタートすると、ステッ
プ1で液化ガスを充填すべきボンベ1が搬入コンベア3
によって検査位置まで搬送されてきたときに、前記各ス
トッパアーム等でボンベ1を搬入コンベア3上に位置決
めしつつ、該ボンベ1に予め貼着されたバーコードラベ
ル等の標識から読取り装置8によりボンベ1に固有の管
理データを読込む。
【0039】そして、この管理データには当該ボンベ1
に対する充填有効期間、ボンベ1の種類や固有の重量、
販売店名および各種の識別情報等が含まれているので、
コントロールユニット11等からなる充填工場のホスト
コンピュータによって当該ボンベ1が良品であるか否か
を判別できると共に、ボンベ1の種類や固有の重量に基
づく当該ボンベ1の許容充填量WK を読込むようにす
る。
【0040】次に、ステップ2では管理データを読込ん
だ後のボンベ1を搬入コンベア3により充填ステーショ
ン4に向けて搬入させ、該ボンベ1を回転テーブル5上
に載置するようにセットする。そして、次なるステップ
3では回転テーブル5上にセットされたボンベ1の実重
量を重量検出器9により検出し、当該ボンベ1の実重量
から残ガス量としての充填残量WN を読込む。
【0041】次に、ステップ4ではボンベ1の許容充填
量WK (管理データによる固有の重量)と充填残量WN
(ボンベ1の実重量)との差から、
【0042】
【数1】WT =WK −WN としてボンベ1の目標充填量WT を演算する。
【0043】そして、次なるステップ5では回転テーブ
ル5上にセットされている複数のボンベ1(図1に示す
回転テーブル5上には通常7本のボンベ1がセットされ
ている)のうち、前記数1の式による目標充填量WT が
最大となっているボンベ1を検索する。なお、回転テー
ブル5上に1本のボンベ1のみがセットされる充填作業
の開始時には、当該ボンベ1の目標充填量WT に基づい
て後述の如く回転テーブル5の回転速度Vを制御する。
【0044】次に、ステップ6では回転テーブル5上の
各ボンベ1のうち、目標充填量WTが最大となったボン
ベ1の目標充填量WT に基づいて回転テーブル5の回転
速度Vを、図3に示す特性マップから読出す。そして、
最大の目標充填量WT が例えば38kgのときには、回
転テーブル5の回転速度Vを回転速度V3 に選定し、最
大の目標充填量WT が例えば16kgのときには、回転
テーブル5の回転速度Vを回転速度V5 に選定するよう
にする。
【0045】次に、ステップ7に移って図3に示す特性
マップから読出した回転速度Vに対応する制御信号を駆
動モータ10に出力し、該駆動モータ10によって回転
テーブル5を前記回転速度Vで回転駆動する。そして、
ステップ8では回転テーブル5上にセットされた各ボン
ベ1のうち、例えば搬出コンベア7の近傍位置まで図1
中の矢示B方向に回転移動されたボンベ1に対する液化
ガスの充填作業が完了したか否かを判定し、「NO」と
判定したときにはステップ7に戻り、ステップ8で「Y
ES」と判定したときにはステップ9でリターンする。
【0046】これにより、ステップ1以降の処理を再び
繰り返し、次なる充填前のボンベ1が搬入コンベア3に
より検査位置に搬送されてくると、ボンベ1に予め貼着
されたバーコードラベル等の標識から読取り装置8によ
りボンベ1に固有の管理データをステップ1で読込み、
このボンベ1に対してステップ2〜ステップ4の処理を
行うと共に、ステップ5ではこのボンベ1を加えて回転
テーブル5上にセットされている複数のボンベ1のう
ち、前記数1の式による目標充填量WT が最大となって
いるボンベ1を検索し、その後にステップ6〜ステップ
8に亘る処理を繰り返すようにする。
【0047】かくして、本実施例によれば、読取り装置
8でボンベ1の標識から読取った許容充填量WK と重量
検出器9からの充填残量WN とにより、各ボンベ1内に
充填すべき液化ガスの目標充填量WT を各ボンベ1毎に
個別に演算した後に、回転テーブル5上に載置された複
数のボンベ1のうち、液化ガスの目標充填量WT が最大
となったボンベ1を検索すると共に、液化ガスの目標充
填量WT が最大となったボンベ1の目標充填量WT によ
り、図3の特性マップを満たすように回転テーブル5の
回転速度Vを駆動モータ10で可変に制御する構成とし
たから、回転テーブル5上に載置されている各ボンベ1
に対して確実に液化ガスを充填できると共に、目標充填
量WT が最大となったボンベ1に対しても過不足なく液
化ガスを充填でき、回転テーブル5の回転速度Vを可及
的に速くすることができる。
【0048】そして、前述の検索結果による最大の目標
充填量WT が50kgを越えるようなときには、回転テ
ーブル5の回転速度Vを最低の速度段となる回転速度V
1 まで減速し、目標充填量WT が40〜50kgの範囲
内となったときには、回転速度V1 よりも一定速度だけ
速い回転速度V2 の速度段で回転テーブル5を回転させ
ることができ、該回転テーブル5が1回転する間に回転
テーブル5上の各ボンベ1に液化ガスを確実に充填でき
る。
【0049】また、前記最大の目標充填量WT が30〜
40kgの範囲内であるときには、前記回転速度V2 よ
りも一定速度だけ速い回転速度V3 の速度段で回転テー
ブル5を回転させることができ、目標充填量WT が20
〜30kgの範囲内のときにはさらに一定速度だけ速い
回転速度V4 の回転テーブル5を回転できると共に、目
標充填量WT が10〜20kgの範囲内ではさらに速い
回転速度V5 の速度段で回転テーブル5を回転でき、目
標充填量WT が10kg以下のときには最高の速度段と
なる回転速度V6 で回転テーブル5を回転させつつ、回
転テーブル5上の各ボンベ1に効率的に液化ガスを充填
することができる。
【0050】従って、本実施例によれば、充填ステーシ
ョン4の回転テーブル5上にセットされた複数のボンベ
1のうち、目標充填量WT が最大となったボンベ1の目
標充填量WT に応じて回転テーブル5の回転速度Vを適
正に制御でき、これらの各ボンベ1に対して必要最小限
の時間で充填作業を効率的に行うことができる。これに
よって、液化ガスの充填作業にかかる余分な労力や時間
を確実に省力化でき、工場全体の稼働率を大幅に向上で
きると共に、充填時の作業性や生産性を効果的に高める
ことができる。
【0051】なお、前記実施例では、駆動モータ10に
より回転テーブル5を図3に示す特性マップの如く5段
階または6段階に亘る速度段で回転駆動するものとして
述べたが、本発明はこれに限るものではなく、例えば図
3中に点線で示す特性線13の如く回転テーブル5の回
転速度Vを、最大の目標充填量WT に応じて連続的に変
化させるように制御してもよい。
【0052】また、前記実施例では、読取り装置8と共
に予備検査手段を構成する重量検出器9を充填機6の下
側に位置して回転テーブル5上に設置するものとして述
べたが、これに替えて、重量検出器を読取り装置8と共
に搬入コンベア3の途中位置に設ける構成としてもよ
い。
【0053】さらに、前記実施例では、直線状に延びる
搬入コンベア3を例示して説明したが、本発明はこれに
限らず、例えば搬入コンベア3を適宜に曲線状に湾曲さ
せて形成してもよく、搬出コンベア7についても適宜に
曲線状に湾曲させて形成してもよい。そして、これらの
搬入コンベア3および搬出コンベア7等は複数のコンベ
アを組合せるようにして構成してもよい。
【0054】さらにまた、前記実施例では、充填ステー
ション4の回転テーブル5上に8個の各充填機6を配設
するようにした回転式自動充填機を例に挙げて説明した
が、本発明はこれに限らず、例えば6,12,16個等
の複数の充填機を回転テーブル5上に配設する構成とし
てもよい。
【0055】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明では、充填ステーションの回転テーブル上にそれぞれ
間隔をもって配設した各充填機により、回転テーブルが
搬入位置から搬出位置まで回転される間に各容器内へと
液化ガスを充填するため、各容器内に充填すべき液化ガ
スの目標充填量を充填量演算手段によって各容器毎に個
別に演算する。そして、容器検索手段ではこの演算結果
により液化ガスの目標充填量が最大となった容器を検索
すると共に、速度制御手段では該容器検索手段で検索し
た容器による目標充填量に従って回転駆動手段の回転速
度を可変に制御する構成としている。このため、前記回
転テーブル上に載置されている複数の容器のうち目標充
填量が最大となった容器に対して過不足なく液化ガスを
充填でき、必要最小限の時間で充填作業を効率的に行う
ことができる。従って、例えば液化ガスの充填工場全体
の稼働率を大幅に高めることができ、充填時の作業性や
生産性を向上させることができる。
【0056】また、請求項2に記載の発明では、予備検
査手段で各容器の許容充填量と現在の充填残量とを予備
検査し、該予備検査手段よる許容充填量と充填残量との
差を充填量演算手段で演算することにより、各容器毎に
充填すべき液化ガスの目標充填量を求めると共に、前記
容器検索手段では回転テーブル上に載置された複数の容
器のうち、前記目標充填量が最大となった容器を検索す
る構成としたから、予備検査手段で液化ガスを充填する
前の各容器から許容充填量と現在の充填残量とを予備的
に検査しつつ、この許容充填量と充填残量との差から各
容器毎に充填すべき液化ガスの目標充填量を確実に演算
でき、回転テーブル上に載置されている複数の容器のう
ち、前記目標充填量が最大となった容器を確実に検索し
つつ、この最大の目標充填量に対応させて回転テーブル
の回転速度を適正に制御することができる。
【0057】さらに、請求項3に記載の発明では、前記
予備検査手段のデータ読取り手段により各容器に取付け
た標識から前記許容充填量を含んだ各容器の固有データ
を読取ることができ、充填ステーションの回転テーブル
側にそれぞれ間隔をもって設けた各重量検出器では、回
転テーブル上に載置される各容器毎の重量を充填残量
(液化ガスの残ガス量)として検出することができるか
ら、予備検査による許容充填量と充填残量との差から各
容器毎に充填すべき液化ガスの目標充填量を正確に演算
でき、回転テーブルの回転速度制御をより安定させて行
うことができる。
【0058】さらにまた、請求項4に記載の発明では、
容器の目標充填量に応じて回転駆動手段の回転速度を低
速から高速に亘る複数の速度段で可変に制御する構成と
したから、回転テーブル上に載置されている複数の容器
のうち、目標充填量が最大となった容器に対しても過不
足なく液化ガスを充填でき、回転テーブルの回転速度を
可及的に速くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による回転式液化ガス充填装置
を示す構成図である。
【図2】図1に示す回転式液化ガス充填装置の制御ブロ
ック図である。
【図3】図2に示すコントロールユニットの記憶エリア
内に格納した特性マップの説明図である。
【図4】コントロールユニットによる駆動モータの回転
速度制御処理を示す流れ図である。
【符号の説明】
1 ボンベ(容器) 2 バルブ 3 搬入コンベア(搬入手段) 4 充填ステーション 5 回転テーブル 6 充填機 7 搬出コンベア(搬出手段) 8 読取り装置(データ読取り器) 9 重量検出器 10 駆動モータ(回転駆動手段) 11 コントロールユニット(速度制御手段)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液化ガスの充填ステーションに回転可能
    に設けられ搬入位置から搬入した各容器が互いに間隔
    をもって載置される回転テーブルと 回転テーブルを回転駆動する速度可変式の回転駆動手
    段と 記充填ステーションの回転テーブル上にそれぞれ間隔
    をもって配設され該回転テーブルが前記搬入位置から
    搬出位置まで回転される間に前記各容器内に液化ガスを
    充填する複数の充填機と 各充填機により各容器内に充填すべき液化ガスの目標
    充填量を前記各容器毎に個別に演算する充填量演算手段
    充填量演算手段の演算結果により液化ガスの目標充填
    量が最大となった容器を検索する容器検索手段と 容器検索手段で検索した容器による最大の目標充填量
    従って前記回転テーブルの回転速度を増減させるた
    め、前記回転駆動手段の回転速度を可変に制御する速度
    制御手段とから構成してなる回転式液化ガス充填装置。
  2. 【請求項2】 前記各充填機で液化ガスを充填する前に
    各容器の許容充填量と現在の充填残量とを予備検査する
    予備検査手段を備え、前記充填量演算手段は、該予備検
    査手段よる許容充填量と充填残量との差を演算すること
    により前記各容器毎に充填すべき液化ガスの目標充填量
    を求め、前記容器検索手段は、前記回転テーブル上に載
    置された複数の容器のうち、前記目標充填量が最大とな
    った容器を検索する構成としてなる請求項1に記載の回
    転式液化ガス充填装置。
  3. 【請求項3】 前記予備検査手段は、前記各容器に取付
    けた標識から前記許容充填量を含んだ各容器の固有デー
    タを読取るデータ読取り器と、前記充填ステーションの
    回転テーブル側にそれぞれ間隔をもって設けられ該回転
    テーブル上に載置される各容器毎の重量を前記充填残量
    として検出する複数の重量検出器とから構成してなる請
    求項2に記載の回転式液化ガス充填装置。
  4. 【請求項4】 前記速度制御手段は、前記容器の目標充
    填量に応じて前記回転駆動手段の回転速度を低速から高
    速に亘る複数の速度段で可変に制御することにより、前
    記目標充填量が大きいときには前記回転テーブルの回転
    速度を遅くし前記目標充填量が小さいときには前記回転
    テーブルの回転速度を速くする構成としてなる請求項
    1,2または3に記載の回転式液化ガス充填装置。
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