JP2934868B2 - 差し筋アンカー - Google Patents
差し筋アンカーInfo
- Publication number
- JP2934868B2 JP2934868B2 JP25263593A JP25263593A JP2934868B2 JP 2934868 B2 JP2934868 B2 JP 2934868B2 JP 25263593 A JP25263593 A JP 25263593A JP 25263593 A JP25263593 A JP 25263593A JP 2934868 B2 JP2934868 B2 JP 2934868B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- anchor
- fitted
- tapered
- diameter portion
- small
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Piles And Underground Anchors (AREA)
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
- Insertion Pins And Rivets (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は差し筋アンカーに係るも
のである。
のである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来こ
の種のものは、例えば図1,図2に示すように異形棒鋼
の下端に下方ほど次第に径大となるテーパ部を設け、こ
のテーパ部の外側に開口部下縁より上方に向かって複数
個の切り込み溝を有する係止筒体を被嵌して差し筋アン
カーを構成し、コンクリートに係止筒体の外径よりやや
径大のアンカー孔を穿孔してこのアンカー孔に該差し筋
アンカーを挿入し、異形棒鋼に工具用押圧筒体aを被嵌
してその下端面を係止筒体の上端面に当接させ、工具用
押圧筒体aの上部を打叩することにより係止筒体の切り
込み溝部が異形棒鋼の下端のテーパ部により拡開して係
止筒体とテーパ部とが重合状態に一体物となってアンカ
ー孔壁内面に止着するので異形棒鋼がアンカー孔に固定
されていた。
の種のものは、例えば図1,図2に示すように異形棒鋼
の下端に下方ほど次第に径大となるテーパ部を設け、こ
のテーパ部の外側に開口部下縁より上方に向かって複数
個の切り込み溝を有する係止筒体を被嵌して差し筋アン
カーを構成し、コンクリートに係止筒体の外径よりやや
径大のアンカー孔を穿孔してこのアンカー孔に該差し筋
アンカーを挿入し、異形棒鋼に工具用押圧筒体aを被嵌
してその下端面を係止筒体の上端面に当接させ、工具用
押圧筒体aの上部を打叩することにより係止筒体の切り
込み溝部が異形棒鋼の下端のテーパ部により拡開して係
止筒体とテーパ部とが重合状態に一体物となってアンカ
ー孔壁内面に止着するので異形棒鋼がアンカー孔に固定
されていた。
【0003】しかし、この種のものは係止筒体を打ち込
む工具用押圧筒体a が必要なうえに、差し筋アンカーの
径によりその径に合った工具用押圧筒体aがその都度必
要になり、作業現場においてややもするとこの工具をど
こかに置き忘れて難渋することが多かった。
む工具用押圧筒体a が必要なうえに、差し筋アンカーの
径によりその径に合った工具用押圧筒体aがその都度必
要になり、作業現場においてややもするとこの工具をど
こかに置き忘れて難渋することが多かった。
【0004】また、工具用押圧筒体aの上部を打叩し係
止筒体の切り込み溝部を拡開してアンカー孔に異形棒鋼
を止着するとき、打叩によりアンカー孔のコンクリート
面に微細なヘアークラックができコンクリートの強度を
弱めたり、係止筒体とアンカー孔との係止力が弱くなっ
て異形棒鋼が弛むおそれがあった。
止筒体の切り込み溝部を拡開してアンカー孔に異形棒鋼
を止着するとき、打叩によりアンカー孔のコンクリート
面に微細なヘアークラックができコンクリートの強度を
弱めたり、係止筒体とアンカー孔との係止力が弱くなっ
て異形棒鋼が弛むおそれがあった。
【0005】本発明は上記欠点を解決し、差し筋アンカ
ーをコンクリートのアンカー孔に挿入することにより簡
単に差し筋アンカーをアンカー孔に固定することができ
る差し筋アンカーを提供するものである。
ーをコンクリートのアンカー孔に挿入することにより簡
単に差し筋アンカーをアンカー孔に固定することができ
る差し筋アンカーを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
明の要旨を説明する。
【0007】異形棒鋼1の下端に段部2を介して径小部
3を設け、この径小部3に下方ほど次第に径大となるテ
ーパ部4を連設し、径小部3に弾性体5を嵌入し、テー
パ部4の外側にアンカー孔に摺動状態に挿入され、開口
部下縁6'より上方に向かって切り込み溝を有する係止
筒体6を被嵌したことを特徴とする差し筋アンカーに係
るものである。
3を設け、この径小部3に下方ほど次第に径大となるテ
ーパ部4を連設し、径小部3に弾性体5を嵌入し、テー
パ部4の外側にアンカー孔に摺動状態に挿入され、開口
部下縁6'より上方に向かって切り込み溝を有する係止
筒体6を被嵌したことを特徴とする差し筋アンカーに係
るものである。
【0008】また、径小部3に嵌入される弾性体5をコ
イルバネ8で構成したことを特徴とする請求項1記載の
差し筋アンカーに係るものである。
イルバネ8で構成したことを特徴とする請求項1記載の
差し筋アンカーに係るものである。
【0009】また、径小部3に嵌入される弾性体5を柔
軟な合成樹脂筒9で構成したことを特徴とする請求項1
記載の差し筋アンカーに係るものである。
軟な合成樹脂筒9で構成したことを特徴とする請求項1
記載の差し筋アンカーに係るものである。
【0010】また、径小部3に嵌入される弾性体5をビ
ヤ樽形状の弾性殻体10で構成したことを特徴とする請求
項1記載の差し筋アンカーに係るものである。
ヤ樽形状の弾性殻体10で構成したことを特徴とする請求
項1記載の差し筋アンカーに係るものである。
【0011】また、異形棒鋼1の下端に段部2を介して
径小部3を設け、この径小部3に下方ほど次第に径大と
なるテーパ部4'を連接し、径小部3にコイルバネ11を
嵌入し、テーパ部4'の外側にテーパ内筒12を遊嵌し、
このテーパ内筒12の下方のテーパ部4'に、アンカー孔
に摺動状態に挿入され、内周面に前記テーパ部4'に係
合するテーパ雌部13'を有する係止筒体13を被嵌し、こ
の係止筒体13の下縁・上縁間に割り形縦溝14を設けたこ
とを特徴とする差し筋アンカーに係るものである。
径小部3を設け、この径小部3に下方ほど次第に径大と
なるテーパ部4'を連接し、径小部3にコイルバネ11を
嵌入し、テーパ部4'の外側にテーパ内筒12を遊嵌し、
このテーパ内筒12の下方のテーパ部4'に、アンカー孔
に摺動状態に挿入され、内周面に前記テーパ部4'に係
合するテーパ雌部13'を有する係止筒体13を被嵌し、こ
の係止筒体13の下縁・上縁間に割り形縦溝14を設けたこ
とを特徴とする差し筋アンカーに係るものである。
【0012】
【作用】請求項1,2,3,4記載の作用について説明す
る。
る。
【0013】コンクリート基台にアンカー用ドリル等で
所定の径のアンカー孔を穿孔し、このアンカー孔に該差
し筋アンカーの先端部を嵌入し、アンカー孔上部端に係
止筒体6の開口部下縁6'を当接し異形棒鋼1を押し込
むと、段部2が弾性体5(コイルバネ8,柔軟な合成樹脂
筒体9,ビヤ樽形状の弾性殻体10)を圧縮し、テーパ部4
が下方に移動してテーパ部4と開口部下縁6'の内径と
の間に間隙ができ、切り込み溝7により開口部下端6'
がすぼまり、異形棒鋼4の押動につれて係止筒体6がア
ンカー孔に摺動状態に挿入される。
所定の径のアンカー孔を穿孔し、このアンカー孔に該差
し筋アンカーの先端部を嵌入し、アンカー孔上部端に係
止筒体6の開口部下縁6'を当接し異形棒鋼1を押し込
むと、段部2が弾性体5(コイルバネ8,柔軟な合成樹脂
筒体9,ビヤ樽形状の弾性殻体10)を圧縮し、テーパ部4
が下方に移動してテーパ部4と開口部下縁6'の内径と
の間に間隙ができ、切り込み溝7により開口部下端6'
がすぼまり、異形棒鋼4の押動につれて係止筒体6がア
ンカー孔に摺動状態に挿入される。
【0014】所定の位置で異形棒鋼1の押動を止める
と、係止筒体6が弾性体5の復元力により下方に押動さ
れ、テーパ部4の楔作用により係止筒体6の下縁の切り
込み溝7が拡開され、アンカー孔内壁に係止されるので
異形棒鋼1がアンカー孔に固定される。
と、係止筒体6が弾性体5の復元力により下方に押動さ
れ、テーパ部4の楔作用により係止筒体6の下縁の切り
込み溝7が拡開され、アンカー孔内壁に係止されるので
異形棒鋼1がアンカー孔に固定される。
【0015】請求項5の作用について説明する。
【0016】アンカー孔に該差し筋アンカーの係止筒体
13の下縁を当接し、異形棒鋼1の段部2でコイルバネ11
を圧縮しながらテーパ内筒12を介して係止筒体13をアン
カー孔内押し込むと、テーパ部4'が下方に移動しテー
パ部4'とテーパ雌部13'との間の間隙により係止筒体13
は割り形縦溝14により内側にすぼまりながらアンカー孔
内に摺動状態に挿入される。
13の下縁を当接し、異形棒鋼1の段部2でコイルバネ11
を圧縮しながらテーパ内筒12を介して係止筒体13をアン
カー孔内押し込むと、テーパ部4'が下方に移動しテー
パ部4'とテーパ雌部13'との間の間隙により係止筒体13
は割り形縦溝14により内側にすぼまりながらアンカー孔
内に摺動状態に挿入される。
【0017】所定の場所で異形棒鋼1の押動を止める
と、コイルバネ11の押圧弾性力で係止筒体13が押動さ
れ、テーパ部4'とテーパ雌部13'との楔作用により係止
筒体13が拡開され、アンカー孔に両者が係止されるので
異形棒鋼1がアンカー孔に固定される。
と、コイルバネ11の押圧弾性力で係止筒体13が押動さ
れ、テーパ部4'とテーパ雌部13'との楔作用により係止
筒体13が拡開され、アンカー孔に両者が係止されるので
異形棒鋼1がアンカー孔に固定される。
【0018】
【実施例】添付図面は本発明に好適な一実施例を図示し
たもので、図1,2は従来の差し筋アンカーの構成図及
び使用例を、図3,4は請求項2記載の一実施例を、図
5,6,7は請求項3記載の一実施例を、図8,9は請求
項4記載の一実施例を、図10,11は請求項5記載の
一実施例を図示したものである。
たもので、図1,2は従来の差し筋アンカーの構成図及
び使用例を、図3,4は請求項2記載の一実施例を、図
5,6,7は請求項3記載の一実施例を、図8,9は請求
項4記載の一実施例を、図10,11は請求項5記載の
一実施例を図示したものである。
【0019】請求項1記載の実施例について説明する。
【0020】異形棒鋼1の下縁に段部2を介して径小部
3を設け、この径小部3に下方ほど次第に径大となるテ
ーパ部4を連設し、このテーパ部4の径大部を下方に延
設して異形棒鋼1をアンカー孔に嵌入するときのガイド
部1'を形成し、径小部3に弾性体5(コイルバネ8,柔
軟な合成樹脂筒体9,ビヤ樽形状の弾性殻体10)を嵌入す
る。
3を設け、この径小部3に下方ほど次第に径大となるテ
ーパ部4を連設し、このテーパ部4の径大部を下方に延
設して異形棒鋼1をアンカー孔に嵌入するときのガイド
部1'を形成し、径小部3に弾性体5(コイルバネ8,柔
軟な合成樹脂筒体9,ビヤ樽形状の弾性殻体10)を嵌入す
る。
【0021】テーパ部4の外側に上端部が異形棒鋼1に
外径にほぼ等しく下端部の外径が所定の径のアンカー孔
径よりやや径大な円錐台形状の係止筒体6を被嵌し、こ
の係止筒体6の開口部下縁6'より上方に向かって複数
個の切り込み溝7を穿溝する。図示した実施例では係止
筒体6の上部寄り筒部周面に複数個の小孔6"を穿孔
し、この小孔6"に向かって開口部下縁6'より切り込み
溝7を穿溝し、開口部下縁6'に係止筒体6のアンカー
孔への嵌入を容易にするため面取り部を設ける。
外径にほぼ等しく下端部の外径が所定の径のアンカー孔
径よりやや径大な円錐台形状の係止筒体6を被嵌し、こ
の係止筒体6の開口部下縁6'より上方に向かって複数
個の切り込み溝7を穿溝する。図示した実施例では係止
筒体6の上部寄り筒部周面に複数個の小孔6"を穿孔
し、この小孔6"に向かって開口部下縁6'より切り込み
溝7を穿溝し、開口部下縁6'に係止筒体6のアンカー
孔への嵌入を容易にするため面取り部を設ける。
【0022】異形棒鋼1の段部2より上方の所定の位置
に異形棒鋼1の埋設深さを規定するマークSを印する。
に異形棒鋼1の埋設深さを規定するマークSを印する。
【0023】実施例を上記のように構成したので、作業
者がコンクリート基台にアンカー用ドリル等で所定の径
のアンカー孔を穿孔し、このアンカー孔に異形棒鋼1の
ガイド部1'をガイドとして異形棒鋼1を嵌入し、アン
カー孔の上端部に係止筒体6の開口部下縁6'の面取り
部を当接して異形棒鋼1を下方に押動すると、異形棒鋼
1の段部2で弾性体5が圧縮され、テーパ部4が下方に
移動し開口部下縁6'の内径とテーパ部4との間に間隙
ができるので、開口部下縁6'がすぼまり開口部下縁6'
の外径が縮小し、切り込み溝7の弾性力に抗しながら係
止筒体6は異形棒鋼1の押圧につれてアンカー孔内に摺
動状態に挿入される。
者がコンクリート基台にアンカー用ドリル等で所定の径
のアンカー孔を穿孔し、このアンカー孔に異形棒鋼1の
ガイド部1'をガイドとして異形棒鋼1を嵌入し、アン
カー孔の上端部に係止筒体6の開口部下縁6'の面取り
部を当接して異形棒鋼1を下方に押動すると、異形棒鋼
1の段部2で弾性体5が圧縮され、テーパ部4が下方に
移動し開口部下縁6'の内径とテーパ部4との間に間隙
ができるので、開口部下縁6'がすぼまり開口部下縁6'
の外径が縮小し、切り込み溝7の弾性力に抗しながら係
止筒体6は異形棒鋼1の押圧につれてアンカー孔内に摺
動状態に挿入される。
【0024】異形棒鋼1に印した埋設深さを確認するマ
ークSがコンクリート基台の表面に到達した位置で異形
棒鋼1の押動を止めると、弾性体5の抗圧力で係止筒体
6が下方に押動され、テーパ部4の楔作用により開口部
下縁6'が切り込み溝7の介存により拡開しアンカー孔
内壁に係止固定されるので異形棒鋼1がアンカー孔の所
定の位置に固定される。
ークSがコンクリート基台の表面に到達した位置で異形
棒鋼1の押動を止めると、弾性体5の抗圧力で係止筒体
6が下方に押動され、テーパ部4の楔作用により開口部
下縁6'が切り込み溝7の介存により拡開しアンカー孔
内壁に係止固定されるので異形棒鋼1がアンカー孔の所
定の位置に固定される。
【0025】異形棒鋼1の上部先端部の螺子部に建造物
やその他の機材の止着孔を被嵌し、ナット等で螺着して
締め付けると、該差し筋アンカーのテーパ部4により開
口部下縁6'が更に拡開するよう作用するので、建造物
やその他の機材が更に確実にコンクリート基台上に固定
される。
やその他の機材の止着孔を被嵌し、ナット等で螺着して
締め付けると、該差し筋アンカーのテーパ部4により開
口部下縁6'が更に拡開するよう作用するので、建造物
やその他の機材が更に確実にコンクリート基台上に固定
される。
【0026】また、異形棒鋼1の所定の位置に異形棒鋼
1の埋設深さを規定するマークSを付設したので、従来
の差し筋アンカーのようにアンカー孔内で係止筒体が確
実に打叩され、アンカー孔に差し筋アンカーが正しく固
定されているかの確認が難しかった場合に比し、マーク
Sを目視によりチェックするだけで該差し筋アンカーの
埋設が確認され管理が容易となる。
1の埋設深さを規定するマークSを付設したので、従来
の差し筋アンカーのようにアンカー孔内で係止筒体が確
実に打叩され、アンカー孔に差し筋アンカーが正しく固
定されているかの確認が難しかった場合に比し、マーク
Sを目視によりチェックするだけで該差し筋アンカーの
埋設が確認され管理が容易となる。
【0027】図3,4は請求項2記載の実施例を図示し
たもので径小部3に嵌入される弾性体5をコイルバネ8
で構成した場合を示している。
たもので径小部3に嵌入される弾性体5をコイルバネ8
で構成した場合を示している。
【0028】図5,6,7は請求項3記載の一実施例を図
示したのもので径小部3に嵌入される弾性体5をアンカ
ー孔内径よりやや径小な外径を有する柔軟な合成樹脂筒
体9で構成した場合を図示している。
示したのもので径小部3に嵌入される弾性体5をアンカ
ー孔内径よりやや径小な外径を有する柔軟な合成樹脂筒
体9で構成した場合を図示している。
【0029】図8,9は請求項4記載の一実施例を図示
したもので、径小部3に嵌入される弾性体5をビヤ樽形
状の弾性殻体10で構成した場合を示したもので、この弾
性殻体10は中央部の最大径がアンカー外径より径小なビ
ヤ樽形状の殻体で、この殻体の中央部の周面にほぼ等間
隔で縦方向に複数個のスリット部10'を設ける。
したもので、径小部3に嵌入される弾性体5をビヤ樽形
状の弾性殻体10で構成した場合を示したもので、この弾
性殻体10は中央部の最大径がアンカー外径より径小なビ
ヤ樽形状の殻体で、この殻体の中央部の周面にほぼ等間
隔で縦方向に複数個のスリット部10'を設ける。
【0030】図10,11は請求項5記載の一実施例を
図示したもので、径小部3に嵌入する弾性体5をコイル
バネ11で構成し、テーパ部4'の外側に外径がアンカー
孔径よりやや径小な円錐筒台形状のテーパ内筒12を被嵌
し、このテーパ内筒12の下方のテーパ部4'に、アンカ
ー孔に摺動状態に挿入され、内周面に前記テーパ部4'
に係合するテーパ雌部13'を有する係止筒体13を被嵌
し、この係止筒体13の下縁・上縁間に割り形縦溝14を設
け、下縁に係止筒体13のアンカー孔の嵌入を容易にする
面取り部を設ける。
図示したもので、径小部3に嵌入する弾性体5をコイル
バネ11で構成し、テーパ部4'の外側に外径がアンカー
孔径よりやや径小な円錐筒台形状のテーパ内筒12を被嵌
し、このテーパ内筒12の下方のテーパ部4'に、アンカ
ー孔に摺動状態に挿入され、内周面に前記テーパ部4'
に係合するテーパ雌部13'を有する係止筒体13を被嵌
し、この係止筒体13の下縁・上縁間に割り形縦溝14を設
け、下縁に係止筒体13のアンカー孔の嵌入を容易にする
面取り部を設ける。
【0031】本実施例を上記のように構成したので、ア
ンカー孔にガイド部1'をガイドとして異形棒鋼1を嵌
入し、係止筒体13の下端の面取り部をアンカー孔端に当
接し異形棒端1を下方に押動すると、テーパ部4'が下
方に移動してテーパ部4'とテーパ雌部13'間に間隙がで
き割り形縦溝14により係止筒体13がすぼまり、異形棒鋼
1の押圧につれてテーパ内筒12を介して係止筒体13がア
ンカー孔内に摺動状態に挿入される。
ンカー孔にガイド部1'をガイドとして異形棒鋼1を嵌
入し、係止筒体13の下端の面取り部をアンカー孔端に当
接し異形棒端1を下方に押動すると、テーパ部4'が下
方に移動してテーパ部4'とテーパ雌部13'間に間隙がで
き割り形縦溝14により係止筒体13がすぼまり、異形棒鋼
1の押圧につれてテーパ内筒12を介して係止筒体13がア
ンカー孔内に摺動状態に挿入される。
【0032】マークSを目印とした所定の位置で異形棒
鋼1の押動を止めると、コイルバネ11の抗圧力で係止筒
体13が下方に押動され、テーパ部4'とテーパ雌部13'と
の楔作用により係止筒体13が割り形溝14の介存により開
き、係止筒体13がアンカー孔に止着され異形棒鋼1がア
ンカー孔に止着される。
鋼1の押動を止めると、コイルバネ11の抗圧力で係止筒
体13が下方に押動され、テーパ部4'とテーパ雌部13'と
の楔作用により係止筒体13が割り形溝14の介存により開
き、係止筒体13がアンカー孔に止着され異形棒鋼1がア
ンカー孔に止着される。
【0033】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したので、従
来の差し筋アンカーのように、係止筒体を打叩して係止
筒体の切り込み溝を拡開するための特別な工具を必要と
しない上に、打叩することによりアンカー孔壁に微細な
ヘアクラックが発生してアンカー強度を弱めたり、係止
筒体とアンカー孔との係止力が弱くなって異形棒鋼が弛
むおそれがなくなり、現場において本発明の差し筋アン
カーをアンカー孔に挿入して所望の位置で停止すると弾
性体(コイルバネ,柔軟な合成樹脂体,ビヤ樽形状の弾性
殻体)の復元力により係止筒体を下方に押動してテーパ
部の楔作用により差し筋アンカーをアンカー孔に固定す
ることができるので、迅速にしかも安全にアンカー作業
が施工でき、疲労感が著しく減少し、打叩によりコンク
リートにヘアクラックの発生の危険が全くないのでアン
カー強度が著しく向上する。
来の差し筋アンカーのように、係止筒体を打叩して係止
筒体の切り込み溝を拡開するための特別な工具を必要と
しない上に、打叩することによりアンカー孔壁に微細な
ヘアクラックが発生してアンカー強度を弱めたり、係止
筒体とアンカー孔との係止力が弱くなって異形棒鋼が弛
むおそれがなくなり、現場において本発明の差し筋アン
カーをアンカー孔に挿入して所望の位置で停止すると弾
性体(コイルバネ,柔軟な合成樹脂体,ビヤ樽形状の弾性
殻体)の復元力により係止筒体を下方に押動してテーパ
部の楔作用により差し筋アンカーをアンカー孔に固定す
ることができるので、迅速にしかも安全にアンカー作業
が施工でき、疲労感が著しく減少し、打叩によりコンク
リートにヘアクラックの発生の危険が全くないのでアン
カー強度が著しく向上する。
【0034】また、径小部に弾性体を嵌入したのでこの
弾性体の弾性力により差し筋アンカーに加わる地震やそ
の他の衝撃力を著しく吸収できるので構造上極めて安全
であり、実用的で秀れた差し筋アンカーとなる。
弾性体の弾性力により差し筋アンカーに加わる地震やそ
の他の衝撃力を著しく吸収できるので構造上極めて安全
であり、実用的で秀れた差し筋アンカーとなる。
【図1】従来の差し筋アンカーの構成を示す一部を切欠
ける正面図である。
ける正面図である。
【図2】従来の差し筋アンカーの使用例を示す一部を切
欠ける正面図である。
欠ける正面図である。
【図3】本発明の請求項2の一実施例を示す一部を切欠
ける正面図である。
ける正面図である。
【図4】上記の使用例を示す一部を切欠ける正面図であ
る。
る。
【図5】本発明の請求項3の一実施例の構成を示す説明
用分解斜視図である。
用分解斜視図である。
【図6】上記の使用例を示す正断面図である。
【図7】上記の使用例を示す一部を切欠ける正面図であ
る。
る。
【図8】本発明の請求項4の一実施例を示す斜視図であ
る。
る。
【図9】上記の使用例を示す正断面図である。
【図10】本発明の請求項5の一実施例を示す一部を切
欠ける正面図である。
欠ける正面図である。
【図11】上記の使用例を示す一部を切欠ける正面図で
ある。
ある。
1 異形棒鋼 2 段部 3 径小部 4 テーパ部 4' テーパ部 5 弾性体 6 係止筒体 6' 切り込み溝 7 切り込み溝 8 コイルバネ 9 合成樹脂筒体 10 弾性殻体 11 コイルバネ 12 テーパ内筒 13 係止筒体 13' テーパ雌部 14 割り形縦溝
Claims (5)
- 【請求項1】 異形棒鋼の下端に段部を介して径小部を
設け、この径小部に下方ほど次第に径大となるテーパ部
を連設し、径小部に弾性体を嵌入し、テーパ部の外側に
アンカー孔に摺動状態に挿入され、開口部下縁より上方
に向かって切り込み溝を有する係止筒体を被嵌したこと
を特徴とする差し筋アンカー。 - 【請求項2】 径小部に嵌入される弾性体をコイルバネ
で構成したことを特徴とする請求項1記載の差し筋アン
カー。 - 【請求項3】 径小部に嵌入される弾性体を柔軟な合成
樹脂筒で構成したことを特徴とする請求項1記載の差し
筋アンカー。 - 【請求項4】 径小部に嵌入される弾性体をビヤ樽形状
の弾性殻体で構成したことを特徴とする請求項1記載の
差し筋アンカー。 - 【請求項5】 異形棒鋼の下端に段部を介して径小部を
設け、この径小部に下方ほど次第に径大となるテーパ部
を連接し、径小部にコイルバネを嵌入し、テーパ部の外
側にテーパ内筒を遊嵌し、このテーパ内筒の下方のテー
パ部に、アンカー孔に摺動状態に挿入され、内周面に前
記テーパ部に係合するテーパ雌部を有する係止筒体を被
嵌し、この係止筒体の下縁・上縁間に割り形縦溝を設け
たことを特徴とする差し筋アンカー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25263593A JP2934868B2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 差し筋アンカー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25263593A JP2934868B2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 差し筋アンカー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07102560A JPH07102560A (ja) | 1995-04-18 |
JP2934868B2 true JP2934868B2 (ja) | 1999-08-16 |
Family
ID=17240099
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25263593A Expired - Lifetime JP2934868B2 (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 差し筋アンカー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2934868B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100488118B1 (ko) * | 2002-07-05 | 2005-05-09 | 최영근 | 압축확장 지압형 어스앵커 정착체 |
KR100746879B1 (ko) * | 2006-11-15 | 2007-08-08 | 이종수 | 지압식 영구 앵커 |
KR100948244B1 (ko) * | 2009-07-30 | 2010-03-18 | 윤정배 | 스프링과 쐐기원리를 이용한 그라운드 공간 압박장치 및 이의 시공방법 및 이에 연결된 인장재 제거방법 |
-
1993
- 1993-10-08 JP JP25263593A patent/JP2934868B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07102560A (ja) | 1995-04-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8894329B1 (en) | Wedge anchor bolt | |
EP0567254B1 (en) | Concrete anchor | |
CA2419652C (en) | Removable deep set drop-in anchor | |
EP0448993B1 (en) | Dual-lock blind fastener | |
US3550499A (en) | Screw anchor | |
MXPA06011698A (es) | Metodo de sujecion de un riel protector por medio de un perno del riel protector, el perno del riel protector y la herramienta para fijar el perno del riel protector. | |
US4362421A (en) | Anchor for use in the post-tensioning of prestressed concrete | |
EP0249731B1 (de) | Schlagspreizdübel | |
EP1115983B1 (en) | Blind rivet and method of making the same | |
JP2934868B2 (ja) | 差し筋アンカー | |
JP3894936B2 (ja) | アンカー工法用引張部材解体装置及び方法 | |
EP0416182B1 (en) | Driving mechanism for anchor | |
US20040163229A1 (en) | Installation tool for setting anchors | |
US4909657A (en) | Straddling dowel for anchoring in a bore having an undercut | |
EP0626041B1 (en) | Masonry anchors | |
KR100447996B1 (ko) | 앵커공법용 인장부재 해체방법 | |
KR20180074324A (ko) | 풀림방지 앵커볼트너트 결합체 | |
KR100596932B1 (ko) | 록볼트용 고정장치 | |
KR100494011B1 (ko) | 인장부재 해체장치용 앵커 | |
KR101003981B1 (ko) | 제거식 그라운드 앵커체 | |
JPH0874328A (ja) | 差し筋アンカー | |
US2896212A (en) | Chuck and handle for manual installation of self-drilling expansion shells | |
KR200335784Y1 (ko) | 앵커볼트 | |
JP2005220963A (ja) | アンカーボルト | |
JP3036741B2 (ja) | シールドトンネル用の楔式セグメント継手 |