JP2934354B2 - 高圧用可変抵抗器 - Google Patents

高圧用可変抵抗器

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JP2934354B2
JP2934354B2 JP26346292A JP26346292A JP2934354B2 JP 2934354 B2 JP2934354 B2 JP 2934354B2 JP 26346292 A JP26346292 A JP 26346292A JP 26346292 A JP26346292 A JP 26346292A JP 2934354 B2 JP2934354 B2 JP 2934354B2
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浩一 小谷
憲一 開
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブラウン管のフォーカ
ス電圧やスクリーン電圧の調整等に用いられる高圧用可
変抵抗器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高圧用可変抵抗器の抵抗回路に印加され
る電圧が高くなればなるほど、トップ部のブリーダ抵抗
からの発熱による熱応力によって注型樹脂にクラックが
入ったり、注型樹脂層相互間に界面剥離が発生して樹脂
中に埋設される端子間で放電が発生したり、ブリーダ抵
抗の抵抗パターン内で放電が発生する可能性が高くな
る。これらの問題を解消するためには、抵抗回路を印刷
形成する絶縁基板を大きくして、ブリーダ抵抗の抵抗パ
ターンを大きくするしかない。しかしながら絶縁基板が
大きくなればなるほど、絶縁基板を収納する絶縁樹脂製
のケースが大きくなる上、絶縁基板は割れやすくなる。
そこで実公平3−56002号公報に示された高圧用可
変抵抗器のように、一端開口状の絶縁樹脂製ケースに第
1の基板収納室と第2の基板収納室とを並設し、可変抵
抗回路を表面に印刷形成した可変抵抗回路用絶縁基板を
その表面と絶縁樹脂製ケースの内壁面との間に摺動子を
回転可能に収容するように第1の基板収納室内に配置
し、また可変抵抗回路に直列接続されるブリーダ抵抗回
路を表面に印刷形成した一枚のブリーダ抵抗回路用絶縁
基板を第2の基板収納室内に配置し、第1及び第2の基
板収納室の開口部に絶縁樹脂を充填した高圧用可変抵抗
器が開示された。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】実公平3−56002
号公報に示された高圧用可変抵抗器のように、ブリーダ
抵抗回路を一枚のブリーダ抵抗回路用絶縁基板上に形成
した場合には、使用する各絶縁基板の寸法を小さくする
ことはできる。しかしながら印加される電圧が高くなる
と、ブリーダ抵抗用絶縁基板の寸法が大きくなる。ブリ
ーダ抵抗用絶縁基板の寸法が大きくなると、第2の基板
収納室の長さが長くなる上、第2の基板収納室に絶縁樹
脂が注型されて形成される絶縁樹脂層の長さも長くな
る。絶縁樹脂製のケース及び絶縁樹脂層は、長さが長く
なるほど応力が大きくなってクラックが入り易くなる。
絶縁樹脂層にクラックが入ると、耐電圧が低下するた
め、放電が発生し易くなる問題がある。
【0004】本発明の目的は、絶縁耐力の高い高圧用可
変抵抗器を提供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、複数のブリーダ抵抗
回路用絶縁基板を用いる場合に、各ブリーダ抵抗回路用
絶縁基板間における絶縁を十分に確保できる高圧用可変
抵抗器を提供することにある。
【0006】本発明の更に他の目的は、複数のブリーダ
抵抗回路用絶縁基板を用いる場合に、組み立て及び製造
が容易な高圧用可変抵抗器を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、可変抵抗回路とブリ
ーダ抵抗回路との間の電気的な接続を確実なものとする
ことができる高圧用可変抵抗器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、並設された第
1の基板収納室と第2の基板収納室とを有する一端開口
状の絶縁樹脂製ケースと、可変抵抗回路が表面に印刷形
成され且つ該表面と絶縁樹脂製ケースの内壁面との間に
摺動子を回転可能に収容するように第1の基板収納室内
に配置された可変抵抗回路用絶縁基板と、可変抵抗回路
に直列接続されるブリーダ抵抗回路が印刷形成されて第
2の基板収納室内に配置されたブリーダ抵抗基板ユニッ
トとを具備し、第1及び第2の基板収納室の開口部に絶
縁樹脂が充填される高圧用可変抵抗器を改良の対象とす
る。
【0009】請求項1の発明では、ブリーダ抵抗基板ユ
ニットを、ブリーダ抵抗回路を構成する複数の分割抵抗
回路がそれぞれ表面に印刷形成された複数のブリーダ抵
抗回路用絶縁基板と、該複数のブリーダ抵抗回路用絶縁
基板に形成された複数の分割抵抗回路を電気的に接続す
る接続体とを用いて構成し、複数のブリーダ抵抗回路用
絶縁基板を、相互に間隔をあけて且つ可変抵抗回路用絶
縁基板に対して立った状態で第2の基板収納室に配置す
る。
【0010】請求項2の発明では、第2の基板収納室に
はフライバックトランスに取付けられる際にフライバッ
クトランス用の絶縁樹脂を充填する。
【0011】請求項3の発明では、複数のブリーダ抵抗
回路用絶縁基板を、分割抵抗回路が形成された表面が向
かい合わないようにして第2の基板収納室内に固定す
る。
【0012】請求項4の発明では、ブリーダ抵抗基板ユ
ニットを構成するにあたって絶縁樹脂製の基板収納ケー
スを用いる。この基板収納ケースは、第2の基板収納室
内に配置され且つ絶縁樹脂製ケースの開口部の開口方向
と同じ方向に開口する開口部を有する構造を有してい
る。そして複数のブリーダ抵抗回路用絶縁基板を基板収
納ケースの内部に固定配置する。基板収納ケースを第2
の基板収納室に挿入する際に嵌合するスライド嵌合凹部
とスライド嵌合凸部とを基板収納ケースの外壁部と第2
の基板収納室の内壁部とに設けて、基板収納ケースを第
2の基板収納室に固定する。
【0013】請求項5の発明では、基板収納ケースの内
部を仕切り壁部によって複数の単位基板収納室に区分け
し、複数の単位基板収納室に複数のブリーダ抵抗回路用
絶縁基板を一枚ずつ収納する。
【0014】請求項6の発明では、第1の基板収納室と
第2の基板収納室との間を仕切りる壁部に、可変抵抗回
路とフリーダ抵抗回路とを電気的に接続する接続体を係
止する係止部を設ける。
【0015】
【作用】請求項1の発明のように、ブリーダ抵抗回路を
複数の分割抵抗回路として各分割抵抗回路をそれぞれ複
数のブリーダ抵抗回路用絶縁基板に形成すると、印加電
圧が高くなっても、ブリーダ抵抗回路用絶縁基板を大き
くする必要がない。その上複数のブリーダ抵抗回路用絶
縁基板を、相互に間隔をあけて且つ可変抵抗回路用絶縁
基板に対して立った状態で第2の基板収納室に配置する
と、印加電圧が高くなっても第1の基板収納室に比べて
第2の基板収納室を余り大きくすることなく複数のブリ
ーダ抵抗回路用絶縁基板を収納することができる。その
ため第2の基板収納室内に絶縁樹脂が充填されて形成さ
れる絶縁樹脂層の長さを短くすることができ、絶縁樹脂
層にクラックが入るのを防止できる。
【0016】第2の基板収納室に接続端子を露出させよ
うにして予め絶縁樹脂を充填しておくと、この絶縁樹脂
の層と高圧用可変抵抗器をフライバックトランスに取付
ける際に充填される硬質の絶縁樹脂との間に境界面が形
成される。この境界面は絶縁耐力が低いため、この境界
面を通して電位差のある接続端子間に放電(界面リー
ク)が発生するおそれがある。そこで請求項2の発明の
ように、第2の基板収納室にフライバックトランスに取
付けられる際にフライバックトランス用の絶縁樹脂を充
填すると、前述のような境界面が形成されることがない
ため、界面リークを防止できる。またフライバックトラ
ンス用の絶縁樹脂は硬質であるために、絶縁樹脂層には
クラックが入り易くなる。しかしながら、前述の通り、
本発明によれば第2の基板収納室内に絶縁樹脂が充填さ
れて形成される絶縁樹脂層の長さを短くすることができ
て、絶縁樹脂層にクラックが入るのを防止できるため、
第2の基板収納室にフライバックトランス用の絶縁樹脂
を充填しても、何等問題は生じない。
【0017】請求項3の発明のように、複数のブリーダ
抵抗回路用絶縁基板を、分割抵抗回路が形成された表面
が向かい合わないようにして第2の基板収納室内に固定
すると、各ブリーダ抵抗回路用絶縁基板の表面に形成し
た回路パターンの距離が延びるため絶縁耐力が高くな
り、各絶縁基板間の間隔を短くすることができて、第2
の基板収納室の小形化を図ることができる。
【0018】請求項4の発明のように、複数のブリーダ
抵抗回路用絶縁基板を基板収納ケースの内部に固定配置
するようにすると、予め別の工程で複数のブリーダ抵抗
回路用絶縁基板の固定作業及び分割抵抗回路相互間の電
気的接続作業を行えるので、製造が非常に容易になる。
また基板収納ケースを凹凸嵌合構造を用いて第2の基板
収納室に取付けるため、基板収納ケースの取付け及び位
置決めが容易になる。更に基板収納ケースが絶縁壁部を
構成するため、複数のブリーダ抵抗回路用絶縁基板の絶
縁をより確実なものとすることができる。
【0019】請求項5の発明のように、基板収納ケース
の内部を仕切り壁部によって複数の単位基板収納室に区
分けすると、隣接するブリーダ抵抗回路用絶縁基板間の
絶縁耐力を高めることができ、しかも複数のブリーダ抵
抗回路用絶縁基板間の間隔を短くできる。
【0020】請求項6の発明のように、第1の基板収納
室と第2の基板収納室との間を仕切る壁部に、可変抵抗
回路とフリーダ抵抗回路とを電気的に接続する接続体を
係止する係止部を設けると、フライバックトランスに高
圧用可変抵抗器が取付けられる際に充填される絶縁樹脂
によって接続体が移動することによる、接続体の接続不
良の発生を防止できる。
【0021】
【実施例】以下図面を参照して、本発明の実施例を詳細
に説明する。図1(A)乃至(C)は、それぞれ本発明
の高圧用可変抵抗器の一実施例の一部切欠き側面図、底
面図及び平面図である。これらの図において、1はポリ
ブチレンテレフタレート等の絶縁樹脂材料により形成さ
れた一端開口状の絶縁樹脂製ケースである。このケース
1は裏面側に開口する第1の基板収納室1aと第2の基
板収納室1bと図示しないコンデンサ(図2に符号Cで
示したコンデンサ)が収納されるコンデンサ収納室1c
とを有しており、基板収納室1aの表側の部分からはフ
ォーカス電圧調整用及びスクリーン電圧調整用の2つの
可変抵抗器の操作軸2及び3が回動自在に突出してい
る。第2の基板収納室1bは第1の基板収納室1aの長
手方向の一端側に位置し、コンデンサ収納室1cは第1
の基板収納室1aと第2の基板収納室1bの側方に跨が
って位置して、ケース1の開口部の輪郭形状はほぼ矩形
状をなしている。第2の基板収納室1bの幅方向(第1
の基板収納室1aの長手方向と直交する方向)の寸法
は、第1の基板収納室1aの幅方向の寸法よりも長いた
め、第1の基板収納室1aとコンデンサ収納室1cとの
間には間隔があいてしまう。本実施例では、ケースの機
械的強度の低下を防止するために、第1の基板収納室1
aの側壁1a1 とコンデンサ収納室1cの側壁1c1 と
の間に補強用仕切壁部1d,1dを設けた。なお本実施
例では、側壁1a1 及び1c1 との間に形成されたスペ
ースSに図2に示したソリッド抵抗Rを挿入させて保持
させる。このソリッド抵抗Rは、後述する端子T6と端
子コンデンサCのアース側端子との間に接続されてコン
デンサ保護に用いるものである。側壁1c1 には、図示
しないコンデンサのリード線を係止するための係止部1
e…が長手方向に間隔をあけて設けられている。図1
(C)に示すように、第1の基板収納室1aとコンデン
サ収納室1cとの間の連結部の強度を増強するために、
第1の基板収納室1aの外側壁部1a2 とコンデンサ収
納室1cの外側壁部1c2 との間に一体にブリッジ部1
fが形成してある。コンデンサ収納室1cの外側壁部1
c2 に設けた部分1c3 は、シャーシ固定のためのビス
止め専用の固定用リブである。
【0022】第1の板収納室1aには、表面に可変抵抗
体と固定抵抗体と電極とからなる可変抵抗回路が印刷形
成されたセラミック製の第1の回路基板(可変抵抗回路
用絶縁基板)4が裏面を開口部側に向けるようにして収
納され、第1の基板収納室1aの開口部には第1の回路
基板4の裏面を覆うように軟質のエポキシ樹脂等の絶縁
樹脂が充填・硬化されて絶縁樹脂層5が形成されてい
る。可変抵抗回路は、図2に示した回路の抵抗R4 〜R
8 を備えて構成されており、抵抗R5 がフォーカス電圧
を得る可変抵抗体であり、R7 がスクリーン電圧を得る
可変抵抗体である。図1(B)に示した各端子T1 〜T
6 は、図2の回路に同じ符号T1 〜T6 で示したターミ
ナルに対応する。
【0023】第2の基板収納室1bには、発熱量の大き
いブリーダ抵抗回路(図2のBC)を複数に分割した分
割抵抗回路がそれぞれ印刷形成された3枚のブリーダ抵
抗回路用絶縁基板6a〜6cが配置されている。なお各
ブリーダ抵抗回路用絶縁基板6a〜6cには、抵抗R1
〜R3 がそれぞれ形成されている。ちなみに本実施例で
は、端子T1 と端子T5 との間に直流電圧で30kVが
印加され、抵抗R1 〜R8 のトータルの抵抗値が500
MΩであり、VFmax値が35%であるとすると、ブリー
ダ抵抗回路BCの両端間(端子T1 とT2 との間)で約
19.5kVの電圧降下が得られる。
【0024】第2の基板収納室1bには、絶縁樹脂製の
基板収納ケース7が配置されている。この基板収納ケー
ス7は、絶縁樹脂製ケース1の開口部の開口方向と同じ
方向に開口する開口部を有するカップ状のケース本体7
aと、基板収納ケース7の内部を3つの単位基板収納室
8a〜8cに区分けする2枚の仕切り壁部7b,7c
と、各単位基板収納室8a〜8cの底壁部に一体に設け
られてブリーダ抵抗回路用絶縁基板6a〜6cが嵌合さ
れる嵌合凹部を備えた基板嵌合部9a〜9cと、ケース
本体7aの外壁部に一体に突設されてスライド嵌合凹部
10aが形成された突出部10とから構成される。この
突出部10は基板収納ケース7の底壁部を越えて延びて
おり、突出部10の端部が第2の基板収納室1bの上壁
部1b1 と当接して基板収納ケース7の位置決めが図ら
れている。第2の基板収納室内の内壁部には、突出部1
0に設けたスライド嵌合凹部10aと嵌合するスライド
嵌合凸部11が一体に設けられている。スライド嵌合凹
部10aとスライド嵌合凸部11とは、第2の基板収納
室1bの開口部から上壁部1b1 に向かって延びてお
り、基板収納ケース7を第2の基板収納室1b内に配置
する際には、スライド嵌合凹部10aの先端部をスライ
ド嵌合凸部11の開口部側の端部に嵌合させてそのまま
基板収納ケース7を第2の基板収納室1b内に挿入す
る。なお基板収納ケース7にスライド嵌合凸部を設け、
第2の基板収納室1bの内壁部にスライド嵌合凹部を設
けるようにしてもよいのは勿論である。
【0025】ブリーダ抵抗回路用絶縁基板6a〜6c
は、抵抗体が印刷形成された表面を第1の基板収納室1
a側に向けるようにして、それぞれ基板収納ケース7の
単位基板収納室8a〜8cに配置されている。なお基板
収納ケース7を用いずに、第2の基板収納室1bの上壁
部1b1 に直接絶縁基板6a〜6cを固定する場合にも
同様に各基板の抵抗体を印刷形成した表面が同じ方向に
向く、言い替えると各基板の抵抗体を印刷形成した表面
が対向しないようにするのが好ましい。各絶縁基板6a
〜6cの分割抵抗回路は、リード線等からなる導電性の
接続体12a〜12cによって接続されている。接続体
12aが横切る仕切り壁部7bには、接続体12aを挟
むようにして一対の凸部7b1 が形成されている。この
凸部7b1は、リー線位置のバラツキ防止のために設け
られている。また第1の基板収納室1aと第2の基板収
納室1bとの間の壁部には一対の突起からなる接続体1
2cの係止部13が設けられている。本実施例では、第
2の基板収納室1bには、フライバックトランスに取付
けられる際に、フライバックトランス用の硬質エポキシ
樹脂が充填される。またコンデンサ収納室1cに収納さ
れるコンデンサC及びスペースSに収納されるソリッド
抵抗Rは、高圧用可変抵抗器をフライバックトランスに
取付ける際に取付けられて、フライバックトランス用の
硬質エポキシ樹脂によってモールドされる。
【0026】上記実施例によれば、ブリーダ抵抗回路を
複数の分割抵抗回路として各分割抵抗回路をそれぞれ複
数のブリーダ抵抗回路用絶縁基板に形成するため、印加
電圧が高くなっても、ブリーダ抵抗回路用絶縁基板を大
きくする必要がなく、絶縁基板の割れを防止できる利点
がある。また複数のブリーダ抵抗回路用絶縁基板を、相
互に間隔をあけて且つ可変抵抗回路用絶縁基板に対して
立った状態で第2の基板収納室に配置するため、印加電
圧が高くなっても第1の基板収納室に比べて第2の基板
収納室を余り大きくすることなく複数のブリーダ抵抗回
路用絶縁基板を収納することができ、機械的強度が高く
歪みが生じ難い絶縁樹脂製ケースの設計が容易になる利
点がある。
【0027】上記実施例は、絶縁樹脂製ケースにコンデ
ンサ収納室が一体に設けられたものであるが、図3
(A)〜(D)に示すように本発明はコンデンサ収納室
を一体に有しない高圧用可変抵抗器にも適用できる。図
3の実施例において、図1の実施例と同様の部分に、図
1の実施例に付した符号に100を加えた数の符号を付
して説明を省略する。図3の実施例が図1の実施例と異
なるのは、コンデンサ収納室がないことと、第1の基板
収納室101aと第2の基板収納室101bの幅寸法が
等しいことと、ブリーダ抵抗用絶縁基板106a〜10
6cの配置状態が異なる点である。図1の実施例では、
3枚のブリーダ抵抗用絶縁基板6a〜6cを可変抵抗用
絶縁基板4に対して立った状態で配置する場合に、3枚
のブリーダ抵抗用絶縁基板6a〜6cの基板面を可変抵
抗用絶縁基板4側に向けるようにして配置しているが、
図3の実施例ではブリーダ抵抗用絶縁基板106a〜1
06cを可変抵抗用絶縁基板の幅方向に向けるようにし
て配置している。
【0028】上記各実施例では、基板収納ケース7,1
07として一端開口状即ちカップ状のケース用いている
が、開口部から流入した樹脂が流出する少なくとも一つ
の貫通孔が一部に形成されているケースを用いてもよい
のは勿論である。
【0029】また上記各実施例では、第1の基板収納室
または可変抵抗回路用絶縁基板の長手方向の位置に第2
の基板収納室を配置しているが、第1の基板収納室また
は可変抵抗回路用絶縁基板の幅方向に第2の基板収納室
を配置してよいのは勿論である。
【0030】更に上記実施例では、ブリーダ抵抗基板ユ
ニットにブリーダ抵抗回路を全て形成しているが、ブリ
ーダ抵抗回路の一部を可変抵抗回路用絶縁基板の上に形
成してもよいのは勿論である。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、印加電圧が高
くなっても、ブリーダ抵抗回路用絶縁基板を大きくする
必要がなく、印加電圧が高くなっても第1の基板収納室
に比べて第2の基板収納室を余り大きくすることなく複
数のブリーダ抵抗回路用絶縁基板を収納することができ
るため、第2の基板収納室内に絶縁樹脂が充填されて形
成される絶縁樹脂層の長さを短くすることができて、絶
縁樹脂層にクラックが入るのを防止できる利点がある。
【0032】請求項2の発明によれば、第2の基板収納
室にフライバックトランスに取付けられる際にフライバ
ックトランス用の絶縁樹脂を充填するため、界面リーク
を防止できる。
【0033】請求項3の発明によれば、各絶縁基板間の
間隔を短くすることができて、第2の基板収納室の小形
化を図ることができる利点がある。
【0034】請求項4の発明によれば、予め別の工程で
複数のブリーダ抵抗回路用絶縁基板の固定作業及び分割
抵抗回路相互間の電気的接続作業を行えるので、製造が
非常に容易になる上、基板収納ケースの取付け及び位置
決めが容易になり、更に複数のブリーダ抵抗回路用絶縁
基板の絶縁をより確実なものとすることができる利点が
ある。
【0035】請求項5の発明によれば、隣接するブリー
ダ抵抗回路用絶縁基板間の絶縁耐力を高めることがで
き、しかも複数のブリーダ抵抗回路用絶縁基板間の間隔
を短くできる利点がある。
【0036】請求項6の発明によれば、フライバックト
ランスに高圧用可変抵抗器が取付けられる際に充填され
る絶縁樹脂によって接続体が移動することによる、接続
体の接続不良の発生を防止できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(C)は、それぞれ本発明の高圧用可
変抵抗器の一実施例の一部破断側面図、底面図及び平面
図である。
【図2】図1の高圧用可変抵抗器の回路図である。
【図3】(A)〜(D)は、本発明の高圧用可変抵抗器
の他の実施例の底面図、側面図、平面図C−C線断面図
及び平面図である。
【符号の説明】
1 絶縁樹脂製ケース 2 操作軸 3 操作軸 4 可変抵抗回路用絶縁基板 5 絶縁樹脂 6a〜6c ブリーダ抵抗回路用絶縁基板部 7 基板収納ケース 8a〜8c 単位基板収納室 9a〜9c 基板嵌合部 10a スライド嵌合凹部 11 スライド嵌合凸部 12a〜12c 接続体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−263611(JP,A) 実開 平2−63504(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01C 1/02,13/00 H04N 3/26

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並設された第1の基板収納室と第2の基
    板収納室とを有する一端開口状の絶縁樹脂製ケースと、 可変抵抗回路が表面に印刷形成され且つ前記表面と前記
    絶縁樹脂製ケースの内壁面との間に摺動子を回転可能に
    収容するように前記第1の基板収納室内に配置された可
    変抵抗回路用絶縁基板と、 前記可変抵抗回路に直列接続されるブリーダ抵抗回路が
    印刷形成されて前記第2の基板収納室内に配置されたブ
    リーダ抵抗基板ユニットとを具備し、 前記第1及び第2の基板収納室の開口部に絶縁樹脂が充
    填される高圧用可変抵抗器であって、 前記ブリーダ抵抗基板ユニットは、前記ブリーダ抵抗回
    路を構成する複数の分割抵抗回路がそれぞれ表面に印刷
    形成された複数のブリーダ抵抗回路用絶縁基板と、該複
    数のブリーダ抵抗回路用絶縁基板に形成された前記複数
    の分割抵抗回路を電気的に接続する接続体とを有し、 前記複数のブリーダ抵抗回路用絶縁基板が、相互に間隔
    をあけて且つ前記可変抵抗回路用絶縁基板に対して立っ
    た状態で前記第2の基板収納室に配置されている高圧用
    可変抵抗器。
  2. 【請求項2】 前記第2の基板収納室にはフライバック
    トランスに取付けられる際にフライバックトランス用の
    絶縁樹脂が充填される請求項1に記載の高圧用可変抵抗
    器。
  3. 【請求項3】 前記複数のブリーダ抵抗回路用絶縁基板
    は、分割抵抗回路が形成された表面が向かい合わないよ
    うにして前記第2の基板収納室内に固定されている請求
    項1または2に記載の高圧用可変抵抗器。
  4. 【請求項4】 前記ブリーダ抵抗基板ユニットは、前記
    第2の基板収納室内に配置され且つ前記絶縁樹脂製ケー
    スの開口部の開口方向と同じ方向に開口する開口部を有
    する絶縁樹脂製の基板収納ケースを更に備え、 前記複数のブリーダ抵抗回路用絶縁基板が前記基板収納
    ケースの内部に固定配置され、 前記基板収納ケースの外壁部と前記第2の基板収納室の
    内壁部には、前記基板収納ケースを前記第2の基板収納
    室に挿入する際に嵌合して両者を固定するスライド嵌合
    凹部とスライド嵌合凸部とがそれぞれ設けられている請
    求項3に記載の高圧用可変抵抗器。
  5. 【請求項5】 前記基板収納ケースの内部は仕切り壁部
    によって複数の単位基板収納室に区分けされており、該
    複数の単位基板収納室に前記複数のブリーダ抵抗回路用
    絶縁基板が一枚ずつ収納されている請求項4に記載の高
    圧用可変抵抗器。
  6. 【請求項6】 前記第1の基板収納室と前記第2の基板
    収納室との間を仕切る壁部には、前記可変抵抗回路と前
    記フリーダ抵抗回路とを電気的に接続する接続体を係止
    する係止部が設けられている請求項1または5に記載の
    高圧用可変抵抗器。
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