JP2932587B2 - 熱間薄板製造設備 - Google Patents
熱間薄板製造設備Info
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- JP2932587B2 JP2932587B2 JP7975690A JP7975690A JP2932587B2 JP 2932587 B2 JP2932587 B2 JP 2932587B2 JP 7975690 A JP7975690 A JP 7975690A JP 7975690 A JP7975690 A JP 7975690A JP 2932587 B2 JP2932587 B2 JP 2932587B2
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、熱間薄板製造設備に関するものである。
［従来の技術］ 従来の熱間薄板製造設備は、一般に第６図に示される
ように、タンディッシュ１内に収容された溶融金属２
を、該タンディッシュ１底部に接続されたノズル３を介
して、第７、８、９図の如く入口部17′から出口18′へ
向かい漸次流路断面が絞り込まれ出口部流路断面が矩形
となる流路４′が形成された成形モールド５′に供給
し、該成形モールド５′から薄板スラブ６′を連続的に
引き抜いて多数のガイドロール７により下流側へ搬送
し、該薄板スラブ６′を加熱炉８において再加熱した
後、圧延機９によって圧延して薄板10′とし、該薄板1
0′を冷却装置11において冷却後ダウンコイラー12に巻
取るようにしていた。
ように、タンディッシュ１内に収容された溶融金属２
を、該タンディッシュ１底部に接続されたノズル３を介
して、第７、８、９図の如く入口部17′から出口18′へ
向かい漸次流路断面が絞り込まれ出口部流路断面が矩形
となる流路４′が形成された成形モールド５′に供給
し、該成形モールド５′から薄板スラブ６′を連続的に
引き抜いて多数のガイドロール７により下流側へ搬送
し、該薄板スラブ６′を加熱炉８において再加熱した
後、圧延機９によって圧延して薄板10′とし、該薄板1
0′を冷却装置11において冷却後ダウンコイラー12に巻
取るようにしていた。
尚、第６図中、13は切断装置を表わしている。
［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、前述の如き熱間薄板製造設備では、タ
ンディッシュ１内の溶融金属２を成形モールド５′で直
接冷却し薄板スラブ６′を鋳造するため、該薄板スラブ
６′の結晶粒子が粗くなり、高品質な薄板10′を製造す
ることは困難であった。
ンディッシュ１内の溶融金属２を成形モールド５′で直
接冷却し薄板スラブ６′を鋳造するため、該薄板スラブ
６′の結晶粒子が粗くなり、高品質な薄板10′を製造す
ることは困難であった。
又、前記成形モールド５′から引き抜いた薄板スラブ
６′は、ガイドロール７によって下流側へ搬送する間に
徐々に冷却する必要があると共に、前記薄板スラブ６′
を垂直状態から水平状態に移行する際の曲率半径Ｒは薄
板スラブ６′の破断を避けるためにある程度大きく設定
する必要があるため、設備の高さが高くなり、設備コス
トアップにもつながっていた。
６′は、ガイドロール７によって下流側へ搬送する間に
徐々に冷却する必要があると共に、前記薄板スラブ６′
を垂直状態から水平状態に移行する際の曲率半径Ｒは薄
板スラブ６′の破断を避けるためにある程度大きく設定
する必要があるため、設備の高さが高くなり、設備コス
トアップにもつながっていた。
又、薄板スラブ６′が成形モールド５′出側において
復熱してブレークアウトが生じることも多く、そのため
に運転を停止しなければならず、生産効率も低下してい
た。
復熱してブレークアウトが生じることも多く、そのため
に運転を停止しなければならず、生産効率も低下してい
た。
本発明は、斯かる実情に鑑み、高品質な薄板を効率良
く製造し得、設備全体の小型化をも図り得る熱間薄板製
造設備を提供しようとするものである。
く製造し得、設備全体の小型化をも図り得る熱間薄板製
造設備を提供しようとするものである。
［課題を解決するための手段］ 本発明は、タンディッシュ内の溶融金属を、入口部か
ら出口へ向かい漸次流路断面が絞り込まれ出口部流路断
面が矩形となる流路が形成された成形モールドに、タン
ディッシュ下部に付設されたノズルを介して供給して薄
板スラブを鋳出し、該薄板スラブを圧延機によって圧延
し薄板を製造し得るよう構成した熱間薄板製造設備にお
いて、前記ノズルを前記成形モールドの入口部における
幅方向中央部に溶融金属に浸漬するよう配設すると共
に、前記成形モールドの入口部流路断面を略矩形として
その入口部から出口へ向かい漸次矩形流路断面が絞り込
まれる形状とし、且つ前記成形モールドの入口部流路内
に、該流路の幅方向中央部に対して略対称となるよう複
数の回転自在な撹拌棒を配設したことを特徴とするもの
である。
ら出口へ向かい漸次流路断面が絞り込まれ出口部流路断
面が矩形となる流路が形成された成形モールドに、タン
ディッシュ下部に付設されたノズルを介して供給して薄
板スラブを鋳出し、該薄板スラブを圧延機によって圧延
し薄板を製造し得るよう構成した熱間薄板製造設備にお
いて、前記ノズルを前記成形モールドの入口部における
幅方向中央部に溶融金属に浸漬するよう配設すると共
に、前記成形モールドの入口部流路断面を略矩形として
その入口部から出口へ向かい漸次矩形流路断面が絞り込
まれる形状とし、且つ前記成形モールドの入口部流路内
に、該流路の幅方向中央部に対して略対称となるよう複
数の回転自在な撹拌棒を配設したことを特徴とするもの
である。
［作用］ 従って、成形モールド内において、その流路の幅方向
中央部に対して略対称となるよう配設された複数の撹拌
棒を回転させることにより流路内溶融金属に撹拌剪断力
を与えると、成形モールドの幅方向に組織の均一な半凝
固金属スラリーが形成され、該半凝固金属スラリーから
矩形断面形状の薄板スラブが鋳出され、該薄板スラブが
圧延機によって圧延され高品質な薄板が製造される。
中央部に対して略対称となるよう配設された複数の撹拌
棒を回転させることにより流路内溶融金属に撹拌剪断力
を与えると、成形モールドの幅方向に組織の均一な半凝
固金属スラリーが形成され、該半凝固金属スラリーから
矩形断面形状の薄板スラブが鋳出され、該薄板スラブが
圧延機によって圧延され高品質な薄板が製造される。
［実 施 例］ 以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
第１図〜第５図は本発明の一実施例であり、図中第６
図〜第９図と同一の符号を付した部分は同一物を表して
いる。
図〜第９図と同一の符号を付した部分は同一物を表して
いる。
第１、２図に示す如く、タンディッシュ１からノズル
３を介して溶融金属２が供給される成形モールド５の入
口部17における流路４形状を、第３、４、５図の如く成
形モールド５の幅方向中央部に配設されたノズル３の両
側部分が他の部分より所要量膨径化されるように形成す
ると共に、該膨径化させた流路４部分に、図示しない駆
動装置により回転駆動される撹拌棒14,15を配設する。
３を介して溶融金属２が供給される成形モールド５の入
口部17における流路４形状を、第３、４、５図の如く成
形モールド５の幅方向中央部に配設されたノズル３の両
側部分が他の部分より所要量膨径化されるように形成す
ると共に、該膨径化させた流路４部分に、図示しない駆
動装置により回転駆動される撹拌棒14,15を配設する。
尚、前記成形モールド５に関し、入口部17から出口18
へ向かい漸次流路断面が絞り込まれ出口部流路断面が矩
形となる点については従来の成形モールド５′と変りが
ない。
へ向かい漸次流路断面が絞り込まれ出口部流路断面が矩
形となる点については従来の成形モールド５′と変りが
ない。
次に、上記実施例の作動を説明する。
第１図に示す如く、タンディッシュ１内の溶融金属２
をノズル３から成形モールド５の流路４内に供給し、第
３、４、５図に示す撹拌棒14,15を図示しない駆動装置
により回転させ流路４内の溶融金属２に撹拌剪断力を与
えると、成長するデントライト結晶組織が破断されて溶
融金属２中に均一な微細球状結晶粒が混在し、半凝固金
属スラリー16が形成される。
をノズル３から成形モールド５の流路４内に供給し、第
３、４、５図に示す撹拌棒14,15を図示しない駆動装置
により回転させ流路４内の溶融金属２に撹拌剪断力を与
えると、成長するデントライト結晶組織が破断されて溶
融金属２中に均一な微細球状結晶粒が混在し、半凝固金
属スラリー16が形成される。
該半凝固金属スラリー16は、成形モールド５内におい
て冷却され該成形モールド５の出口18から矩形断面形状
の薄板スラブ６として鋳出される。
て冷却され該成形モールド５の出口18から矩形断面形状
の薄板スラブ６として鋳出される。
前記成形モールド５から鋳出された薄板スラブ６は、
第１図に示す如くガイドロール７により下流側へ搬送さ
れ、垂直状態から水平状態に移行後、加熱炉８において
再加熱され、圧延機９によって圧延されて薄板10とな
る。
第１図に示す如くガイドロール７により下流側へ搬送さ
れ、垂直状態から水平状態に移行後、加熱炉８において
再加熱され、圧延機９によって圧延されて薄板10とな
る。
該薄板10は冷却装置11において冷却された後、ダウン
コイラー12に巻き取られる。
コイラー12に巻き取られる。
こうして、成長するデントライト結晶組織を破砕して
溶融金属２中に均一な微細球状結晶粒を混在させた半凝
固金属スラリー16から薄板スラブ６を鋳出し該薄板スラ
ブ６から高品質な薄板10を製造することができ、又、成
形モールド５から鋳出された薄板スラブ６は、従来のよ
うに下流側へ搬送する間に徐々に冷却する必要はなく、
且つ前記薄板スラブ６を垂直状態から水平状態に移行す
る際の曲率半径Ｒは、薄板スラブ６の強度向上に伴い従
来に比べ小さくできるため、設備の高さを低くでき、設
備コストダウンを図ることが可能となり、更に、薄板ス
ラブ６が成形モールド５出側において復熱してブレーク
アウトが生じることも防止でき、連続的な運転が可能と
なって生産効率向上に役立つ。
溶融金属２中に均一な微細球状結晶粒を混在させた半凝
固金属スラリー16から薄板スラブ６を鋳出し該薄板スラ
ブ６から高品質な薄板10を製造することができ、又、成
形モールド５から鋳出された薄板スラブ６は、従来のよ
うに下流側へ搬送する間に徐々に冷却する必要はなく、
且つ前記薄板スラブ６を垂直状態から水平状態に移行す
る際の曲率半径Ｒは、薄板スラブ６の強度向上に伴い従
来に比べ小さくできるため、設備の高さを低くでき、設
備コストダウンを図ることが可能となり、更に、薄板ス
ラブ６が成形モールド５出側において復熱してブレーク
アウトが生じることも防止でき、連続的な運転が可能と
なって生産効率向上に役立つ。
尚、本発明の熱間薄板製造設備は、上述の実施例にの
み限定されるものではなく、撹拌棒の数は２本に限らず
何本でもよいこと等、その他本発明の要旨を逸脱しない
範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
み限定されるものではなく、撹拌棒の数は２本に限らず
何本でもよいこと等、その他本発明の要旨を逸脱しない
範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
［発明の効果］ 以上説明したように、本発明の熱間薄板製造設備によ
れば、ノズルを成形モールドの入口部における幅方向中
央部に溶融金属に浸漬するよう配設すると共に、成形モ
ールドの入口部流路断面を略矩形としてその入口部から
出口へ向かい漸次矩形流路断面が絞り込まれる形状と
し、且つ成形モールドの入口部流路内に、該流路の幅方
向中央部に対して略対称となるよう複数の回転自在な撹
拌棒を配設し、半凝固金属スラリーから薄板スラブを鋳
出するようにしたので、組織が均一で高品質な薄板を効
率良く製造することができ、設備の小型化及びコストダ
ウンをも図ることができるという優れた効果を奏し得
る。
れば、ノズルを成形モールドの入口部における幅方向中
央部に溶融金属に浸漬するよう配設すると共に、成形モ
ールドの入口部流路断面を略矩形としてその入口部から
出口へ向かい漸次矩形流路断面が絞り込まれる形状と
し、且つ成形モールドの入口部流路内に、該流路の幅方
向中央部に対して略対称となるよう複数の回転自在な撹
拌棒を配設し、半凝固金属スラリーから薄板スラブを鋳
出するようにしたので、組織が均一で高品質な薄板を効
率良く製造することができ、設備の小型化及びコストダ
ウンをも図ることができるという優れた効果を奏し得
る。
第１図は本発明の一実施例の全体概要図、第２図は第１
図のII部拡大図（第３図のII−II断面相当図）、第３図
は本発明の一実施例における成形モールドの一部切断斜
視図、第４図は第３図のIV−IV断面図、第５図は第３図
のＶ−Ｖ矢視図、第６図は従来例の全体概要図、第７図
は第６図のVII部拡大図（第８図のVII−VII断面相当
図）、第８図は従来例における成形モールドの一部切断
斜視図、第９図は第８図のIX−IX矢視図である。 ２は溶融金属、4,4′は流路、5,5′は成形モールド、6,
6′は薄板スラブ、９は圧延機、10,10′は薄板、14,15
は撹拌棒、16は半凝固スラリー、17は入口部、18は出口
を示す。
図のII部拡大図（第３図のII−II断面相当図）、第３図
は本発明の一実施例における成形モールドの一部切断斜
視図、第４図は第３図のIV−IV断面図、第５図は第３図
のＶ−Ｖ矢視図、第６図は従来例の全体概要図、第７図
は第６図のVII部拡大図（第８図のVII−VII断面相当
図）、第８図は従来例における成形モールドの一部切断
斜視図、第９図は第８図のIX−IX矢視図である。 ２は溶融金属、4,4′は流路、5,5′は成形モールド、6,
6′は薄板スラブ、９は圧延機、10,10′は薄板、14,15
は撹拌棒、16は半凝固スラリー、17は入口部、18は出口
を示す。
Claims (1)
- 【請求項１】タンディッシュ内の溶融金属を、入口部か
ら出口へ向かい漸次流路断面が絞り込まれ出口部流路断
面が矩形となる流路が形成された成形モールドに、タン
ディッシュ下部に付設されたノズルを介して供給して薄
板スラブを鋳出し、該薄板スラブを圧延機によって圧延
し薄板を製造し得るよう構成した熱間薄板製造設備にお
いて、前記ノズルを前記成形モールドの入口部における
幅方向中央部に溶融金属に浸漬するよう配設すると共
に、前記成形モールドの入口部流路断面を略矩形として
その入口部から出口へ向かい漸次矩形流路断面が絞り込
まれる形状とし、且つ前記成形モールドの入口部流路内
に、該流路の幅方向中央部に対して略対称となるよう複
数の回転自在な撹拌棒を配設したことを特徴とする熱間
薄板製造設備。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7975690A JP2932587B2 (ja) | 1990-03-28 | 1990-03-28 | 熱間薄板製造設備 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7975690A JP2932587B2 (ja) | 1990-03-28 | 1990-03-28 | 熱間薄板製造設備 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03281042A JPH03281042A (ja) | 1991-12-11 |
| JP2932587B2 true JP2932587B2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=13699067
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7975690A Expired - Fee Related JP2932587B2 (ja) | 1990-03-28 | 1990-03-28 | 熱間薄板製造設備 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2932587B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ATE411120T1 (de) * | 2005-04-07 | 2008-10-15 | Giovanni Arvedi | Verfahren und system zur herstellung von metallstreifen und -platten ohne kontinuitätsverlust zwischen dem stranggiessen und walzen |
| JP2008183597A (ja) * | 2007-01-31 | 2008-08-14 | Jfe Steel Kk | 鋼の連続鋳造方法及び鋼板の製造方法 |
-
1990
- 1990-03-28 JP JP7975690A patent/JP2932587B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03281042A (ja) | 1991-12-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |