JP2930566B2 - 魚類用大型水槽の清掃システム - Google Patents

魚類用大型水槽の清掃システム

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JP2930566B2 JP9276815A JP27681597A JP2930566B2 JP 2930566 B2 JP2930566 B2 JP 2930566B2 JP 9276815 A JP9276815 A JP 9276815A JP 27681597 A JP27681597 A JP 27681597A JP 2930566 B2 JP2930566 B2 JP 2930566B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚類用大型水槽の
清掃システム、詳細には淡水魚、海水魚等を飼育する養
殖用の池等を含む飼育用水槽や成魚を備蓄する備蓄用水
槽のその清掃システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】魚類飼育用水槽では糞、残餌、外部から
侵入する塵埃等の堆積物が飼育魚(養殖魚)に悪影響を
与えるため、定期的な清掃が必要である。この清掃を怠
るとアンモニアの発生やバクテリア・ウイルスの発生に
より飼育魚(養殖魚)が全滅する虞れがある。そのた
め、ブラシが底を往復動して堆積物を払拭する清掃方式
(A者)、水槽外の水をポンプアップし、走行体と共に
前進・後進するそのホースの先端から噴出される水流で
堆積物や付着物(こけ類)を排除する清掃方式(B
者)、人手で堆積物を吸引するサイホン方式と呼ばれる
清掃方式(C者)、底を自走式のポンプ吸引車が走行し
て堆積物をバキュームする清掃方式(D者)等で底を定
期的に清掃している。しかし、A者はブラシが底を走行
して堆積物を底の両サイドに寄せる働きしかなく、別途
にその寄せられた堆積物を排除する作業を行わねばなら
ない。ことに25度〜30度になる夏期では放置してお
くと1〜2時間で腐敗し、水質を悪くする。また、B者
は堆積物が噴出水流の勢いで浮遊し、これを飼育魚(養
殖魚)が飲み込んでしまう。淡水魚はその浮遊物を吐き
出す性質を個体として有するものの、海水魚の場合には
その浮遊物を吐き出す性質を有さないことから、健康を
害し、死に至らしめることさえある。これに対して、C
者、D者は共に堆積物を排出することができる。しか
し、C者は人手によるものであることから、時間が大幅
にかかり、効率的ではなく、魚類飼育用水槽が大型化す
ればするほど1面当たりに費やす清掃時間は自ずと比例
して増大し、ことに冬季では労苦の種となる。また、D
者は底面に付設したラインに沿ってポンプ吸引車が堆積
物と共に水をバキュームしながらジグザグに走行する。
ジグザグ走行故にバキューム時に多量の水を共に排水し
貯水位を下げて成育上不具合を招くことから、現実問題
として比較的速い速度でポンプ吸引車を走行させて、飼
育魚(養殖魚)を追尾する結果となり、大きなストレス
を与えたり、逃げ惑う時に水槽の側面等の障害物で保護
膜を損傷させ、疾病の原因を作り出してしまう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにA者、B
者、C者、D者は堆積物を左右に寄せる働きしかなく、
腐敗の原因を作り出す。浮遊物を生成してそれを飲み込
んだ飼育魚(養殖魚)に悪影響を与える。人手によるも
のであり、作業性が悪い。ストレスで食を細め、ピンヘ
ッド(頭でっかち)、未熟魚を成育してしまう。等の問
題点を有するので実情であった。
【0004】本発明は、従来事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、堆積物ばかりでなく付着物を
も魚にストレスを与えることなく浮遊させずに払拭して
掻き集めながら速やかに外部に排出するようにして、完
成度の高い魚を飼育・備蓄することができる魚類用大型
水槽の清掃システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた技術的手段は、請求項1は、魚類用大型水槽の
底面に載置され同水槽の長手方向に往復走行動可能とす
る走行体に、同水槽の底面の短手長さと同等な長さを有
し前記底面に擦過する払拭部を垂設して、その払拭部の
擦過力で前記底面に堆積・付着した堆積物や付着物等を
払拭して掻き集め可能に構成し、該堆積物や付着物等を
払拭部で掻き集めながら走行する前記走行体が前記底面
の両側部に設けた排水ピット上に至る度に検出して往復
走行動用の駆動機構の駆動を停止させた後、同駆動機構
をその走行体が走行方向とは逆方向に走行するように駆
動させる検出手段を設け、その走行体の停止に連動して
その排水ピットに連絡する排水手段を所定時間開弁させ
るようにしていることを要旨とする。請求項2は請求項
1記載の走行体の往動・復動が所定時間毎に制御されて
いることを要旨とする。請求項3は請求項1または2記
載の往復走行動用の駆動機構は走行体の走行スピードを
可変可能とするものであることを要旨とする。前記払拭
部はゴム板、ブラシ、スポンジ、スポンジゴム、布等擦
過力を生成するものはなんでも良く、弾性変形による反
発力で利用できるゴム板、ブラシ、スポンジゴム等が好
ましい。
【0006】上記技術的手段によれば下記の作用を奏す
る。 (請求項1)本魚類用大型水槽の清掃システムは、走行
体が駆動機構の駆動で往動すると、払拭部が水槽の底面
に擦過し堆積物、付着物を掻き集めながら前進し、排水
ピット上に至った時に検出手段の検出で停止する。即
ち、払拭部が排水ピット上に至った時に停止する。それ
に連動して排水ピットに連絡する排水手段が所定時間開
弁(開放)して排水ピット内の掻き集められた堆積物や
付着物を外部に速やかに排出する。停止した走行体は復
動し、払拭部は往動時と同様に擦過力で堆積物、付着物
を掻き集めて、検出手段の検出によって排水ピット上で
停止して排水ピットから前記と共に排水と共に排出す
る。この往復動を繰り返して堆積物、付着物を浮遊させ
ず且つ残置させることなく外部に排除する。 (請求項2)本魚類用大型水槽の清掃システムは、請求
項1記載の払拭部の擦過で堆積物、付着物の掻き集め及
び排出を1日中所定時間毎に遂行する。 (請求項3)本魚類用大型水槽の清掃システムは、走行
体の走行スピードを飼育魚(養殖魚)の種類の性質や成
長時期等に合わせて選択する。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1乃至図6は本発明魚類用大型
水槽の清掃システムを示している。符号Aは魚類用大型
水槽である。
【0008】この魚類用大型水槽Aは図1乃至図3に示
すように横寸法1.5m〜2m、縦寸法10m程度、深
さ寸法を1m程度とする平面視横長矩形状を呈してな
り、地面に上面を開放した状態で埋設状態に築造した
り、地面上に築造してある。
【0009】この魚類用大型水槽Aは走行体1と、その
走行体1から垂設した払拭部2と、その走行体1の駆動
機構3と、排水ピット4と、その排水ピット4に連絡す
る排水手段5と、給水管6等を備えている。
【0010】走行体1は魚類用大型水槽Aの底面a1の
短手方向の長さと同程度の長さを有する前後一対の対向
するL型材11、11の左右両端部を上方で交差する2枚の
短尺な取付材21、21の下面に取付け、その2枚の取付材
21、21のL型材11、11を挟んだ前後部分に同水槽Aの底
面a1を長手方向に案内する走行用ローラ31、31と、同
水槽Aの長手側側面a2を長手方向に案内するガイド用
ローラ41、41とを各々設けて、同水槽Aの前後方向、即
ち長さ方向に往復走行動可能になっており、同水槽Aの
底面a1に載置されている。この走行体1の全高は精々
魚類用大型水槽Aの底面a1から十数センチもしくは2
0センチ程度にしてある。
【0011】払拭部2は図4、図5に示すように魚類用
大型水槽Aの底面a1の短手寸法と同等長さを有する複
数枚のゴム板の集合物であり、第1ゴム板12を前後の第
2ゴム板22、22でサンドイッチした構造になっており、
第1ゴム板12の垂れ下げ量を第2ゴム板22、22よりも大
きくしてその第1ゴム板12下端部が魚類用大型水槽Aの
底面a1で弾性変形されて適度な擦過力で同底面a1に
弾性的に接触するようにしてある。前記第1ゴム板12は
下端を水平状にカットして鋭利なコーナー縁が前記底面
a1を擦過するように配慮されている。また、この払拭
部2は第1ゴム板12を前後の第2ゴム板22、22でサンド
イッチした状態でもって、前記一対のL型材11、11の垂
直板部11a、11a間に3枚のゴム板12、22、22の上端側
端部を挿入した状態で同垂直板部11a、11aの上端側端
部を挿通する締結具(ボルト・ナット)32でもって締結
して3枚のゴム板を取付けている。無論、この締結具32
は取り外し可能であることから、第1ゴム板12をブラ
シ、スポンジ、スポンジゴム、布等擦過力を生成するも
のと交換可能である。
【0012】駆動機構3は正逆回転動可能で且つ回転ス
ピードを可変可能とするスピードコントロールモータ13
の駆動軸13aに装着したプーリー23と、そのプーリー23
で案内される索条33、固定滑車43とから構成されてい
る。
【0013】固定滑車43は図1、図2、図3に示すよう
に前記魚類用大型水槽Aの両長手側側面a2において前
側の短手側側面a3’に近接する下端域に同長手側側面
a2に接近して垂直状で且つ対向状に配設した第1固定
滑車43a、43aと、一方の長手側側面a2において後側
の短手側側面a3”に近接する下端域に同長手側側面a
2に接近して平面視位置を若干ずらして水平状に配設し
た上下2段の第2固定滑車43b、43bと、他方の長手側
側面a2において後側の短手側側面a3”に近接する下
端域に同長手側側面a2に接近して水平状に配設した水
平状の第3固定滑車43c及び垂直状の第4固定滑車43
d、並びに前記第4固定滑車43dに対してプーリー23の
直径程度の間隔をおいて後側の短手側側面a3”の下端
域に接近して垂直状に配設した第5固定滑車43eとから
なっている。環状の索条33は図3に示す経路でもって第
1固定滑車43a、43a、第2固定滑車43b、43b、第3
固定滑車43c、第4固定滑車43d、第5固定滑車43e及
び前記スピードコントロールモータ13の駆動軸13aに装
着したプーリー23に亘って掛け渡され、走行体1の一端
部を、第1固定滑車43aと下段の第2固定滑車43bとの
間の索条33部分の下半部33aに、また走行体1の他端部
を第1固定滑車43aと第4固定滑車43dとの間の索条33
部分の下半部33aに各々連結することによって、前記ス
ピードコントロールモータ13が正逆動すると、前後動す
る索条33で牽引されて水槽Aの底面a1の短手寸法と同
等長さを有する前記払拭部2を同底面a1上を長手方向
前後に往復動させるようになっている。前記走行体1と
索条33との連結は図5に示す構成のようにL型材11、11
端部上面の前後位置に一対のL形板7、7を対向して立
設し、その立面17、17の同一位置に図示するようにL形
の溝27を設け、該垂直溝部27aの上部開放端部から挿入
した索条33の下半部33a部分を水平溝部27bの端部に位
置させ、索条33の下半部33a部分にL形板7、7の対向
面各々に当接するストッパー37、37を設け、索条33が往
復方向に牽引される度にどちらか一方のストッパー37が
L形板7に当接して走行体1を牽引するようにしてあ
る。この構成でもって走行体1を索条33に連結した場合
には、走行体1自体を索条33から取り外して別個に清掃
することができる。
【0014】排水ピット4は図4に示すよう魚類用大型
水槽Aの底面a1の両側部分に短手方向ほぼ全長に亘っ
て凹設してなり、各々排水用の孔14aを多数有するピッ
トガード14で底面a1と同面状に被蓋されている。
【0015】このピットカード14は飼育魚(養殖魚)が
吸引されないように対象となる飼育魚(養殖魚)に合っ
た排水用の孔14aを有するものを複数種用意し、交換し
て排水ピット4を被蓋する。
【0016】前記のようにスピードコントロールモータ
13を駆動させて、走行体1が魚類用大型水槽Aの底面a
1の両側部に設けた排水ピット(後述では第1排水ピッ
ト、第2排水ピットと称する)4に至る度にその走行体
1の駆動源であるスピードコントロールモータ13の駆動
を停止させる検出手段8が備えられている。
【0017】この検出手段8は図6に示すように予め走
行体1が丁度第1排水ピット4上に至った時に索条33の
ある部分に設けた第1アタッカー18がリミットスイッチ
等の第1メカニカルスイッチ28をONするように構成
し、この第1メカニカルスイッチ28がONすると、走行
を停止した後、スピードコントロールモータ13の回転を
逆転させて走行体1を復動させると共に、逆側の第2排
水ピット4に至った時に、同様に索条33に設けた第2ア
タッカー(図3記載のアタッカー)38がリミットスイッ
チ等の第2メカニカルスイッチ48をONして、スピード
コントロールモータ13を正転方向に逆転させ、これの繰
り返しで走行体1を底面a1上を往復走行させるように
制御部Bと連係されている。詳細にはスピードコントロ
ールモータ13の取付台13b部分に索条33の挿通縦孔を有
する第1接触子58、第2接触子68を上下動可能に挿嵌
し、第1アタッカー18、第2アタッカー38で交互に上昇
されるその第1接触子58、第2接触子68が前記同取付台
13b上に設けた第1メカニカルスイッチ28、第2メカニ
カルスイッチ48をONすることで、走行体1の往動方向
の走行、復動方向の走行を停止するようになっている。
【0018】また、前記第1メカニカルスイッチ28、第
2メカニカルスイッチ48は共に制御部Bを介してスピー
ドコントロールモータ13及び排水手段5(排水管とその
排水管に設けた電磁式の排水弁とからなる)のその電磁
式の排水弁15と連絡されている。
【0019】また、制御部Bには走行体1が第1排水ピ
ット4、第2排水ピット4各々に達した時、詳細には払
拭部2がピットガード14の中央域上に達した時にスピー
ドコントロールモータ13の駆動を停止させた後、逆回転
動させる反転回路、自動的に電磁式の排水弁15を所定時
間開弁するタイマー回路(タイマー手段)を内蔵すると
共に排水弁15の開弁時間を選定する選択スイッチを具備
してなり、前記のメカニカルスイッチ28、48のONに連
動して選択スイッチで選択した所定時間だけ電磁式の排
水弁15が自動的に開弁するように制御可能になってい
る。尚、この制御部Bには、走行体1の走行スピードの
可変回路、給水管に設けた給水弁への連絡回路等を内蔵
すると共に、その可変回路に連係する選択スイッチを外
部から切り替え操作可能にして走行体1の走行スピード
を可変できるようにしてある。
【0020】尚、前記検出手段8は、前記するようにア
タッカー、接触子、リミットスイッチ等のメカニカルス
イッチ等で構成せずとも、排水ピット4上に達した走行
体1の重みを検出する圧力検出手段であっても良いもの
である。
【0021】次に本魚類用大型水槽の清掃システムの作
動を説明する。メインスイッチをONすると、走行体1
は設定されている走行スピードでもって魚類用大型水槽
Aの底面a1上を長手方向に往動(前進)する。この走
行時には弾性部材からなる払拭部2である前記第1ゴム
板12を弾性変形させ、その反発による擦過力で同底面a
1の堆積物やこけ類等の付着物を掻き集めながら往動
し、第1排水ピット4上に至った時点で検出手段8が検
出して走行体1は停止する。それに連動してその第1排
水ピット4に連絡している排水手段5の排水弁15が所定
時間開弁し、水頭圧を利用して排水ピット4に掻き集め
られた堆積物、付着物等の回収物Cを強制的に排出す
る。走行体1はこんどはスピードコントロールモータ13
の逆回転で復動(後進)し、往動(前進)時と同様に第
1ゴム板12の弾性変形力による反発で同底面の堆積物や
こけ類等の付着物を取り除き且つ掻き集めながら他側の
第2排水ピット4上に至り、走行体1は往動時と同様に
停止し、その第2排水ピット4に連絡している排水手段
5の排水弁15を所定時間開弁して、掻き集められた堆積
物、付着物等の回収物を速やかに排出する。この往復走
行動を繰り返して魚類用大型水槽Aの底面a1を清掃す
る。また、払拭部2となる第1ゴム板12は鋭利なコーナ
ー縁が弾性反発力でもって魚類用大型水槽Aの底面a1
に擦過することから、堆積物のみならずこけ類等の取り
除きも確実である。
【0022】尚、走行体1は所定時間毎の往動(前進)
・復動(後進)を制御するようにしてあっても良いもの
である。この場合には検出手段8が、第1排水ピット
4、第2排水ピット4上に払拭部2が達した時の走行体
1を検出する度に遅延手段(遅延タイマー)が作動させ
て所定時間(例えば数時間)だけ走行体1の走行を停止
し、その遅延タイマーのタイムアップでスピードコント
ロールモータ13が逆回転して走行体1を逆方向に走行す
るようにしておけば良いものである。
【0023】
【発明の効果】本発明は以上のように走行体の往復走行
時に払拭部の擦過で底面に堆積する堆積物やこけ類(付
着物)等を擦り取りながら排水ピットに掻き集め、その
掻き集めた堆積物やこけ類(付着物)等を所定時間開弁
する排水手段から自動的に排出する魚類用大型水槽の清
掃システムであるから、飼育魚(養殖魚)、成魚にスト
レスを与えない単純且つ規則的な往復走行で堆積物を効
果的に掻き集めて貯水位を大幅に低下させることなく外
部に排出することができる。従って、従来例記載のよう
に堆積物を左右に寄せる働きしかなく、腐敗の原因を作
り出す(A者)。浮遊物を生成してそれを飲み込んだ飼
育魚(養殖魚)に悪影響を与える(B者)。人手による
ものであり、作業性が悪い(C者)。ストレスで食を細
め、ピンヘッド(頭でっかち)、未熟魚を成育してしま
う(D者)の問題点を一掃することができ、飼育魚(養
殖魚)の成育上最適な水質環境を魚にストレスを与える
ことなく管理して完成度の高い魚を飼育・備蓄する魚類
用大型水槽の清掃システムを新規に提供する。しかも前
記排水手段の開弁(開放)時間を季節や飼育魚(養殖
魚)の多少で異なる堆積物やこけ類(付着物)等の量に
比例して設定するようにしておけば、無駄に水を消費す
ることなく掻き集めた堆積物やこけ類(付着物)を確実
に排出できる。その上、走行体の往動・復動が所定時間
毎に制御されている場合には、無闇に走行体が走行して
飼育魚(養殖魚)にストレスを与える虞れを未然に回避
し、尚且つ無駄に駆動電力を消費することもなくなる。
更に、単純な動きである走行体のその往復走行のスピー
R>ドを飼育魚(養殖魚)の種類や成長時期等に合わせて
選択するようにしておけば、動体に対して臆病な性質の
飼育魚(養殖魚)や動体に対して学習能力が有り、慣れ
が早い性質の飼育魚(養殖魚)、更には幼魚と成魚では
性質を異にする飼育魚(養殖魚)等の諸条件に適合する
スピードで走行体を往復走行させながら、堆積物やこけ
類(付着物)を効果的に排出することができ、動体走行
を起因とするストレスを解消する上で更に有効である
し、超低速走行するようにしておけば、全くストレスを
与えずに堆積物を掻き集めて排出することも可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】魚類用大型水槽の縦断面図で中間省略して示
す。
【図2】同平面図で中間省略して示す。
【図3】同水槽の断面斜視図で中間省略し、固定滑車と
索条とプーリーとの関係を示す。
【図4】排水ピット部分の部分拡大断面図で、掻き集め
た堆積物、付着物を排出している状態を示す。
【図5】走行体の索条との連結状態を示す部分拡大斜視
図。
【図6】検出手段の部分拡大断面図。
【符号の説明】
A:魚類用大型水槽 1:走行体 2:払拭部 4:排水ピット(第1、第
2排水ピット) 3:駆動機構 8:検出手段 5:排水手段 a1:底面 a2:長手側側面 a3’:前側の短手側側面 C:回収物 a3”:後側の短手側側面

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 魚類用大型水槽の底面に載置され同水槽
    の長手方向に往復走行動可能とする走行体に、同水槽の
    底面の短手長さと同等な長さを有し前記底面に擦過する
    払拭部を垂設して、その払拭部の擦過力で前記底面に堆
    積・付着した堆積物や付着物等を払拭して掻き集め可能
    に構成し、該堆積物や付着物等を払拭部で掻き集めなが
    ら走行する前記走行体が前記底面の両側部に設けた排水
    ピット上に至る度に検出して往復走行動用の駆動機構の
    駆動を停止させた後、同駆動機構をその走行体が走行方
    向とは逆方向に走行するように駆動させる検出手段を設
    け、その走行体の停止に連動してその排水ピットに連絡
    する排水手段を所定時間開弁させるようにしていること
    を特徴とする魚類用大型水槽の清掃システム。
  2. 【請求項2】 前記走行体の往動・復動が所定時間毎に
    制御されていることを特徴とする請求項1記載の魚類用
    大型水槽の清掃システム。
  3. 【請求項3】 前記往復走行動用の駆動機構は走行体の
    走行スピードを可変可能とするものであることを特徴と
    する請求項1または2記載の魚類用大型水槽の清掃シス
    テム。
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