JP2927692B2 - モノビニル芳香族/共役ジエンテーパーブロックコポリマーの製造方法 - Google Patents
モノビニル芳香族/共役ジエンテーパーブロックコポリマーの製造方法Info
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Description
共役ジエンとのテーパーブロックコポリマーおよびこれ
らのテーパーブロックコポリマーの製造方法に関する。
業において、良好な耐環境応力亀裂性と共に高い衝撃強
さを有する透明な物品に形成できる熱可塑性ポリマーに
対する要望が高まってきている。単一成分としても有用
であり、同時に他の汎用ポリマーから製造された物品の
特性を改良するためのブレンドにおける使用に有用であ
るポリマーに対する要望も存在する。これらの要求条件
を満足させるポリマーは、慣用の押出、射出並びに吹込
成形装置での使用に適していなければならない、かつ、
プラスチックを容器、チューブ、フィルム、繊維、など
に形成する他の方法での使用にも適していなければなら
ない。ポリスチレン、耐衝撃性ポリスチレン、分枝ブロ
ックコポリマーなどが、これらの基準を満たすために開
発されたが、その満足度は種々である。
プリング剤使用によって製造される種々のブロック構造
を有する実質的に透明なブロックコポリマー樹脂の製造
に多大の努力が払われて来た。
ブタジエンとを重合させて、1個またはそれ以上の非−
エラストマー状ポリマーブロックが1個またはそれ以上
のエラストマー状ブロックと結合しているブロックコポ
リマーの製法が開示されている。ブロックコポリマー
は、モノマーの逐次装入によって形成され、時にはこれ
に続いて1種以上のカップリング剤を反応に導入する。
スチレン/ブタジエンブロックコポリマー中におけるテ
ーパーブロックが、重合帯域へのモノマーの同時装入に
よって製造されてきた。モノマーおよびカップリング剤
の装入順序には無数の組合せが可能である。
役ジエンブロックコポリマーの製造の場合に遭遇する問
題の一つは、コポリマー中に大きいブロックを生成させ
るために多量にモノマーを装入したときに急速に高いピ
ークに達する発熱反応温度および圧力を制御することで
ある。
れた耐環境応力亀裂性および良好な衝撃強さを有する物
品を製造するのに、そのまままたはブレンドとして使用
することができるビニル−置換芳香族炭化水素と共役ジ
エンとの改良された樹脂状テーパーブロックコポリマー
が提供される。
共役ジエンとの樹脂状テーパーブロックコポリマーの製
造方法にも関する。本方法の目的の一つは、所望の特性
を有するコポリマー中におけるモノビニル芳香族/共役
ジエンテーパーブロックを生成させるのと同時に、制御
することが困難な極端な温度並びに圧力を回避すること
である。
ノマーおよび開始剤を装入し、遊離モノマーが本質的に
存在しなくなるまで重合させ;その後に (b) モノビニル芳香族モノマーおよび開始剤を装入
し、遊離モノマーが本質的に存在しなくなるまで重合さ
せ;その後に (c) モノビニル芳香族モノマーと共役ジエンモノマ
ーとの混合物を装入し、遊離モノマーが本質的に存在し
なくなるまで重合させ;その後に (d) モノビニル芳香族モノマーと共役ジエンモノマ
ーとの混合物を装入し、遊離モノマーが本質的に存在し
なくなるまで重合させ;その後に (e) 共役ジエンモノマーを装入し、遊離モノマーが
本質的に存在しなくなるまで重合させ;そしてその後に (f) 反応混合物にカップリング剤を装入することに
よって反応帯域内での溶液重合条件下で製造される。
および良好な衝撃強さを有する物品に形成できる樹脂を
製造するために、そのまま、またはスチレンのポリマー
とのブレンドとして使用できる改良されたモノビニル芳
香族/共役ジエンテーパーブロックコポリマーを見出し
た。
ンダム−テーパーブロックを有し、かつ、カップリング
剤の選択ができる場合には、最終生成物の少なくとも一
部が分枝状、結合特性を有するように製造できる、少な
くとも1種の共役ジエンと少なくとも1種のモノビニル
アレーンとの樹脂状、非−ゴム状多モード(polym
odal)ブロックコポリマーであると特徴づけられ
る。
用する全モノマーの重量に基づいて、約55〜約95、
好ましくは約60〜約90、さらに好ましくは約65〜
約85重量%の重合モノビニル置換芳香族炭化水素モノ
マーを含有する。これに応じて、発明コポリマーは、コ
ポリマー中のモノマーの全重量に基づいて、約45〜
5、好ましくは約40〜約10、さらに好ましくは約3
5〜約15重量%の重合共役ジエンモノマーを含有す
る。
ーの結合部分は、各線状または放射状コポリマー分子の
伸びたアーム上に末端ポリビニルアレーンブロックを有
し、そして、モノビニルアレーンおよび共役ジエンの少
なくとも2個の中心内部テーパーブロックも含有する。
樹脂状コポリマー状多モード生成物は、ポリ(モノビニ
ルアレーン)/ポリ(共役ジエン)の線状未結合ブロッ
クコポリマー部分も含有し;該線状未結合ブロックコポ
リマー含量は、樹脂状生成物の全体の特性に関してその
重要な部分であると考えられている。
子を含有するアルキル、シクロアルキルまたはアリール
カルバニオンであり、Mはアルキル金属カチオンであ
る)の任意の有機モノアルカリ金属化合物を使用して行
うことができる。現在好ましい開始剤は、アルキルモノ
リチウム化合物、特に、n−ブチルリチウムまたはse
c−ブチルリチウムである。
個の炭素原子を含有し、かつ、1,3−ブタジエン、2
−メチル−1,3−ブタジエン、2−エチル−1,3−
ブタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエンお
よび1,3−ペンタジエン並びにこれらの混合物が含ま
れる。装入の同じ順序中における共役ジエンを含有する
各装入物は、同じ共役ジエンまたは共役ジエンの同じ混
合物でよいが、必ずしも同じでなくてもよい。現在好ま
しい共役ジエンモノマーは、1,3−ブタジエンであ
る。
8〜12個の炭素原子を含有し、かつ、スチレン、α−
メチルスチレン、4−メチルスチレン、3−メチルスチ
レン、2−メチルスチレン、4−エチルスチレン、3−
エチルスチレン、2−エチルスチレン、4−t−ブチル
スチレン、2,4−ジメチルスチレンおよびビニルナフ
タレンのような縮合芳香族化合物およびこれらの混合物
が含まれる。装入の同じ順序中におけるモノビニル芳香
族モノマーを含有する各装入物は、同じモノビニル芳香
族モノマーまたはモノビニル芳香族モノマーの混合物で
よいが、必ずしも同じでなくてもよい。現在好ましいモ
ノビニル芳香族モノマーは、スチレンである。
として有利に使用できる極性化合物の例は、エーテル、
チオエーテル(サルファイド)および第三アミンであ
る。酸素または硫黄原子に結合している基が炭化水素基
であるエーテルおよびサルファイドの使用が通常好まし
い。かような極性物質の特定の例には、ジメチルエーテ
ル、ジエチルエーテル、エチルメチルエーテル、エチル
プロピルエーテル、ジ−n−プロピルエーテル、ジ−n
−オクチルエーテル、アニソール、ジオキサン、1,2
−ジメトキシエタン、ジベンジルエーテル、ジフエニル
エーテル、1,2−ジメトキシベンゼン、テトラメチレ
ンオキサイド(テトラヒドロフラン)、カリウムアルコ
キシド、ジメチルサルファイド、ジエチルサルファイ
ド、ジ−n−プロピルサルファイド、ジ−n−ブチルサ
ルファイド、メチルエチルサルファイド、ジメチルエチ
ルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリ−n−ブチ
ルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、テト
ラメチルエチレンジアミン、テトラエチルエチレンジア
ミン、ペンタメチル−ジエチレンジアミン、テトラエチ
ルエチレンジアミン、ペンタメチル−ジエチレンジアミ
ン、N,N−ジ−メチルアニリン、N−メチル−N−エ
チルアニリン、N−メチルモルホリン、などが含まれ
る。これらの極性化合物の混合物も、本発明の実施の際
に使用できる。現在好ましいのは、テトラヒドロフラン
またはジエチルエーテルである。
チビニル芳香族化合物、ジ−またはマルチ過酸化物、ジ
−またはマルチイソシアネート、ジ−またはマルチイミ
ン、ジ−またはマルチアルデヒド、ジ−、またはマルチ
ケトン、アルコキシ錫化合物、特に、ハロゲン化珪素お
よびハロシランであるジ−またはマルチハライド、モノ
−、ジ−またはマルチ無水物、または好ましくはモノア
ルコールとポリカルボン酸とのエステル、一価アルコー
ルとジカルボン酸とのジエステルであるモノ−、ジ−、
またはマルチエステル、ラクトン、などを含有するカッ
プリング剤であり、かつ、2種以上の基を含有する化合
物および2種以上の化合物の混合物も含まれる。
は、これらに限定されないが、ジビニルベンゼン、1,
2,4−トリビニルベンゼン、1,3−ジビニルナフタ
レン、1,3,5−トリビニルナフタレン、2,4−ジ
ビニルビフェニル、p−ジイソプロピルベンゼン、など
が含まれる。これらのうちで、ジビニル芳香族炭化水
素、特に、そのオルト、メタまたはパラ異性体のいずれ
かであるジビニルベンゼンが好ましい。これらの異性体
および他の化合物の混合物である商用のジビニルベンゼ
ンも十分使用できる。
ポキシ化炭化水素ポリマーおよび1,2;5,6;9,
10−トリエポキシデカン、などのようなエポキシ化合
物がカップリング剤として使用できる。
ファイトおよびアリールアルキルホスファイトが、本発
明においてカップリング剤として有用であると考えられ
ている。
剤の例には、ベンゼン−1,2,4−トリイソシアネー
ト、ナフタレン−1,2,5,7−テトライソシアネー
ト、などおよびこれらの混合物が含まれる。1分子当り
平均3個のイソシアネート基および約380の平均分子
量を有するポリアリールポリイソシアネートであるPA
PI−1として公知の商用として入手できる製品が好適
である。
ン環を含有するようなマルチアジリジニル化合物として
も公知であるマルチイミンは、カップリング剤として有
用である。カップリング剤として有用な他の化合物に
は、テトラビニルシラン、トリビニルホスフィン、トリ
(1−アジリジニル)ホスフィンオキサイド、トリ(2
−メチル−1−アジリジニル)ホスフィンオキサイド、
トリ(2−エチル−3−デシル−1−アジリジニル)ホ
スフィンサルファイド、などのようなトリアジルジニル
ホスフィンオキサイドまたはサルファイドおよびこれら
の混合物が含まれる。
4,7−ナフタレントリカルボキシアルデヒド、1,
7,9−アントラセントリカルボキシアルデヒド、1,
3,5−ペンタントリカルボキシアルデヒドおよび同様
なマルチアルデヒド−含有脂肪族および芳香族化合物の
ような化合物によって代表される。マルチケトンは、
1,4,9,10−アントラセンテトロン、2,3−ジ
アセトニルシクロヘキサン、などのような化合物によっ
て代表される。マルチ無水物の例には、ピロメリト酸二
無水物、スチレン−無水マレイン酸コポリマー、などが
含まれる。マルチエステルの例には、ジエチルアジペー
ト、トリエチルシトレート、1,3,5−ベンゼントリ
カルボン酸トリエチルエステル、などが含まれる。マル
チアルデヒドの混合物が使用できる。
四塩化珪素、四臭化珪素、および四沃化珪素のような四
ハロゲン化珪素;トリクロロシラン、トリクロロエチル
シラン、トリブロモベンジルシラン、など;および1,
3,5−トリ(ブロモメチル)ベンゼン、2,5,6,
9−テトラクロロ−3,7−デカジエン、などのような
ハロゲンがエーテル結合、カルボニル基または炭素−炭
素二重結合のような活性化基に対してα位にある炭素原
子に結合しているマルチハロゲン−置換炭化水素があ
る。末端的に反応性ポリマー中におけるリチウム原子に
関して不活性な置換基も活性ハロゲン−含有化合物中に
存在できる。あるいはまた、上記したようなハロゲン以
外の他の好適な反応性基も存在できる。
はゲルマニウムの金属マルチハライドがカップリングお
よび分枝剤として使用できる。トリ−およびテトラアル
コキシ錫化合物が使用できる。シリコンテトラエトキシ
ドのような珪素または他の金属アルコキシドも、カップ
リング剤として好適である。
は、1,3−ジクロロ−2−プロパノン、2,2−ジブ
ロモ−3−デカノン、2,4−ジブロモ−3−ペンタノ
ン、1,2;4,5−ジエポキシ−3−ペンタノン、
1,2;4,5−ジエポキシ−3−ヘキサノン、1,
2;11,12−ジエポキシ−8−ペンタデカノン、
1,3;18,19−ジエポキシ−7,14−エイコサ
ンジオンなどが含まれる。
エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油などのようなエ
ポキシ化植物油またはこれらの混合物が含まれる。
化植物油である。最も好ましいのは、エポキシ化大豆油
である。
該ポリマーから製造された物品の改良された耐環境応力
亀裂性は、モノビニル芳香族モノマーおよび開始剤の最
初の装入、次いで開始剤およびモノビニル芳香族モノマ
ーの第二回の装入、これに続いてモノビニル芳香族モノ
マーと共役ジエンとの混合物の2回の別個の装入、次い
で共役ジエンモノマーの別個の装入、これに続くカップ
リング工程から成る独特の順序によって製造される。
も一端上にアルカリ金属原子(開始剤からの)を有する
活性リビングモノビニル芳香族成分ポリマーブロックが
生成され、活性反応部位を形成する。その後の各モノマ
ー装入では、アルカリ金属反応でリビングポリマー鎖に
モノマーが付加される。装入の各段階で、重合は遊離モ
ノマーが本質的に存在しなくなるまで続けられる。
のポリマー−リチウム種が生成され、そして各引続くモ
ノマー装入は装入物の一部と既存のポリマー−リチウム
種の各々との重合の機会がある。活性リビングポリマー
鎖の各々は、モノビニル芳香族化合物を含有する各モノ
マー装入物の重合後に、モノビニル芳香族ブロックを有
する両端上で停止する。モノビニル芳香族モノマーと共
役ジエンとの混合物が装入された場合には、ポリマー鎖
は、カップリング前にテーパーブロックのモノビニル芳
香族に富む末端で停止するであろう。最終のモノマー装
入物の実質的に完全な重合後に、活性リビング線状ブロ
ックコポリマーに少なくとも1種の二官能性または多官
能性カップリング剤を装入して各リビング種と他のリビ
ング種または同じリビング種の他のものとのカップリン
グが行なわれて所望の多モードテーパーブロックコポリ
マーが形成される。カップリング剤が100%有効でな
い場合、および(または)化学量論量より少いかまたは
多い量を使用した場合には、最終反応混合物中に各ポリ
マー種の未結合停止ポリマー鎖が幾らか生成する。
は、主として線状ポリマー鎖が生成されるであろう。多
官能性カップリング剤を使用した場合には、官能性によ
って種々の程度および種類の分枝が生成される。特定の
多官能性カップリング剤の量を変化させることも、カッ
プリング部位での分枝の程度および種類を操作するのに
使用できる。
ポリマーを、次の表中の選ばれたモノビニル芳香族モノ
マー、共役ジエンおよび多官能性カップリング剤を使用
して例示する。
入される稀釈剤と共に添加する。2種のモノマーを含有
する第三および第四装入(c)並びに(d)は、2種の
モノマーの混合物または2種の別個のモノマーの同時装
入のいずれでもよい。
ら分かるように、カップリング前に少なくとも2種の別
個の種が存在する。すなわち、比較的高分子量および低
分子量種を含有する多モードテーパーブロックコポリマ
ーが製造できる。
ブロックは、典型的発明装入順序の上記の表に示した第
3および第4工程における両モノマーの同時装入によっ
て生成される。
おけるモノビニル芳香族モノマーおよび共役ジエンのテ
ーパー化またはランダム重合を制御する。ランダム化剤
の選択は、モノマーの混合物から得られるブロック中の
テーパーの方向を操作するのに使用できる。テーパー
は、どのモノマーがポリマー鎖が速かに入るかによっ
て、共役ジエンに富む鎖からモノビニル芳香族に富む鎖
への累進またはモノビニル芳香族に富む鎖から共役ジエ
ンに富む鎖への累進のいずれかにすることができる。例
えば、ランダム化剤としてテトラヒドロフランを使用し
た場合には、ジエンはモノビニル置換芳香族より速くポ
リマー鎖中に入る;従って、モノビニル芳香族モノマー
および共役ジエンの両者が存在するときには、ブロック
は本質的にポリブタジエンブロックから本質的にモノビ
ニル置換芳香族ポリマーセグメントへと徐々にテーパー
化する。
るモノビニル置換芳香族モノマー対共役ジエンモノマー
の重量比は、典型的には、約1:0.63〜約1:2、
好ましくは約1:0.67〜約1:1.8、そしてさら
に好ましくは約1:0.8〜約1:1.5である。同じ
ポリマー鎖中における2種のデーパーブロック中のモノ
ビニル置換芳香族モノマー対共役ジエンモノマーの重量
比は、同じかまたは異ってもよい。
る2種のテーパーブロックの各々は一般にはほぼ等しい
寸法であるが;2種のテーパーブロックの実際の寸法は
第3および第4モノマー装入の各々において装入される
モノマーの量によって同じコポリマー内でも変化させる
ことができる。
香族装入(a)および装入(b)は開始剤と共に行なわ
れるために、全リビングポリマー鎖は一端にモノビニル
芳香族末端ブロックを有し;カップリング前の鎖のリビ
ング端は、共役ジエンモノマーのみを含有する第5装入
物(e)のために共役ジエンブロックを有するであろ
う。
て、ブロック寸法および多モード性の好適な割合が得ら
れるように、各段階またはインクレメントでの各モノマ
ーおよび開始剤の量を制御することが重要である。一般
に、本発明の現在好ましい態様において、コポリマーの
全重量に基づいて75重量%の重合モノビニル−芳香族
含量を有するコポリマーを得るためには、モノビニル芳
香族モノマーの全重量%の約27〜約80重量%を工程
(a)において装入し、モノビニル芳香族モノマーの全
重量の約7〜約33重量%を工程(b)において装入
し、モノビニル芳香族モノマーの全重量の約5〜約47
重量%を工程(c)において装入し、そしてモノビニル
芳香族モノマーの全重量%の約5〜約47重量%を工程
(d)において装入する。一般に、さらに好ましくは、
モノビニル芳香族モノマーの全重量%の約40〜約67
重量%を工程(a)において装入し、モノビニル芳香族
モノマーの全重量%の約13〜約27重量%を工程
(b)において装入し、モノビニル芳香族モノマーの全
重量%の約8〜約33重量%を工程(c)において装入
し、そしてモノビニル芳香族モノマーの全重量%の約8
〜約33重量%を工程(d)において装入する。一般
に、現在最も好ましいのは、モノビニル芳香族モノマー
の全重量%の約47〜約60重量%を工程(a)におい
て装入し、モノビニル芳香族モノマーの全重量%の約1
6〜約24重量%を工程(b)において装入し、モノビ
ニル芳香族モノマーの全重量%の約11〜約29重量%
を工程(c)において装入し、そしてモノビニル芳香族
モノマーの全重量%の約11〜約29重量%を工程
(d)において装入する方法である。
ビニルアレーンモノマー装入物の添加の時間間隔を伸す
ことによって、カップリング後に得られる生成物の多モ
ード性をさらに拡大(増加)させることも可能である。
囲内、好ましくは約0℃〜約110℃の範囲内の任意の
好適な温度、反応混合物を液相に維持するのに十分な圧
力で炭化水素稀釈剤中において行う。温度および圧力
は、各モノマー装入物の重合の間にピークに達し、次い
で遊離モノマーが本質的に残留しなくなったとき低下す
る。適切な炭化水素稀釈剤には、ブタン、ペンタン、ヘ
キサン、オクタン、シクロヘキサン、シクロペンタンの
ような線状およびシクロパラフィンおよびこれらの混合
物が含まれる。現在好ましいのはシクロヘキサンであ
る。一般に、炭化水素または炭化水素混合物および温度
の選択は、得られるポリマーが溶液中にあるように行な
う。
アルカリ金属開始剤の効果を改良するために少量の極性
化合物が使用される;アルキルモノアルカリ金属開始剤
の解離は、開始および重合の速度に影響を及ぼす。極性
化合物は、また、テーパーブロックのランダム部分を増
加させるようにモノビニルアレーン/共役ジエンの部分
的ランダム化に影響を及ぼす。極性化合物は、一般に、
炭化水素稀釈剤との混合物として使用される。
び開始剤の効果の促進剤として使用される極性化合物の
量は、使用される特定のランダム化剤の反応性および有
効性によって変化するであろう。例えば、1,2−ジメ
トキシエタン、テトラメチルエチレンジアミンおよび
1,2−ジメトキシベンゼンは、下記に記載の発明実験
において使用される特定の開始剤およびモノマーと共に
使用した場合には、上記に示した大部分の他のものより
はるかに有効である。しかし、テトラヒドロフランは、
モノマーに富む環境における初期反応後の短時間内に反
応をほぼ完結に近くまで行なわせるためしばしば使用さ
れる。また、必要とされるこれらの最も有効なランダム
化剤の各々の量には劇的な変動がある。例えば、本明細
書の表4中の発明実験の例に示されているような重合の
場合には、1,2−ジメトキシベンゼンよりはるかに大
量のテトラヒドロフランを必要とする。
の量も、共役ジエン付加によって生成されるテーパーブ
ロック部分の所望する分子構造によっても変化するであ
ろう。例えば、テトラヒドロフランを使用し、かつ、
1,2付加より多くの1,4付加を所望する場合には、
比較的少量のテトラヒドロフランを使用する。この例に
おいて、ポリマーのテーパーブロックがブタジエンの
1,4付加とブタジエンの1,2付加とがほぼ等しいか
またはブタジエンの1,2付加より僅かに少い1,4付
加を所望する場合には、比較的多量のテトラヒドロフラ
ンを使用できる。
成される比較的高いビニル特徴を有するポリマーを所望
する場合には、必要とするテトラヒドロフランの有用量
は比較的多くなるであろう。しかし、あまり多量のラン
ダム化剤の使用は、ランダム化剤の選択によっては重合
の間過度のポリマー−リチウム停止を生じ、かつ、ポリ
マーの安定性不良または所望しない副反応が起こる。少
なすぎるランダム化剤の使用は、開始剤利用の非効率
化、比較的広い分子量分布および組成変化を生ずる。
剤の装入によってモノビニル芳香族成分が比較的狭い分
子量分布を有するようにする付加的効果を得る目的で存
在させるランダム化剤と共に行う。開始剤を含有する2
回の装入の各々において開始剤量を変化させることによ
って、2回の装入の各々から得られるモノビニル芳香族
成分の分子量の相異を増加させることができる。
好な衝撃強さ、良好な耐環境応力亀裂性並びに曲げ弾性
率を含む特性の良好なバランスを有する物品を製造する
ためにそのまま、またブレンド中において使用すること
ができる所望のメルトフローを有する樹脂が生成される
量である。現在好ましいのは、ASTM D1238−
73、条件200℃/5.0kgによって測定して約2
〜約50g/10分、さらに好ましくは約3〜約40g
/10分、最も好ましくは約4〜約30g/10分の範
囲のメルトフローを有するブロックコポリマーを得るた
めに有効な2回の開始剤装入の各々における開始剤量で
ある。開始剤を含有する2回の装入の各々において有用
であると考えている開始剤の量を表2に示す。
のポリマーが生成される。これとは反対に多すぎる開始
剤量の使用では、短鎖長ポリマー種を有し、かつ、低分
子量のポリマーが生成される。
剤量の重量比は、1:0.25〜300と表わされる。
は、開始剤の第2回装入における開始剤量は、第1回開
始剤装入量より重量に基づいて約0.75〜約10.0
倍多い量である。現在最も好ましくは、第2回装入にお
ける開始剤量は、第回開始剤装入量より、重量に基づい
て約0.9〜約5倍多い量である。
よって、コポリマー中に存在する種の比例量が変化す
る。コポリマー中に存在する種の比例量に影響を及ぼす
他の因子には、反応器中の不純物および(または)掃去
剤の存在、促進剤としての極性ランダム化剤の有効性、
カップリング剤の選択および重合温度が含まれる。
において、好ましくは不活性気体雰囲気下で行う。カッ
プリング工程の前に、反応物質はアルカリ金属カチオン
が各ポリマー鎖の一端に配置されている高率の分子(ポ
リマー鎖)を含有する。水およびアルコールのような供
給物中の不純物は、反応物質中におけるモノアルカリ金
属ポリマーの量を減少させる。
合が本質的に完結した後に、1種以上の好適な二官能性
または多官能性カップリング剤を添加する。本明細書に
おいて使用する「カップリング」の用語は、1個以上の
中心カップリング原子またはカップリング部分によって
2個以上のリビングモノアルカリ金属−末端ポリマー鎖
を束ね、かつ、結合させる意味である。かような目的に
は広範囲の化合物が使用できる。
の量は特別に必須条件とは考えられないが、活性ポリマ
ー−アルカリ金属に関して化学量論量が一般的に最大カ
ップリングまで促進させる傾向がある。現在好ましいの
は、活性ポリマー−アルカリ金属に関して化学量論量よ
りわずかに多いカップリング剤の量である。しかし、拡
大された分子量分布の特定の生成物を所望の場合に比較
的高度のカップリングを得るためには化学量論量より少
い量が使用できる。
約0.005〜10phm(重合に使用される全モノマ
ー、100部当りの部数)の範囲内である。モノマーお
よび大部分の組合せが使用される場合に現在好ましいの
は、使用される開始剤の量によって約0.2〜約0.6
phmのカップリング剤量である。現在最も好ましく
は、使用される開始剤量によって約0.3〜約0.5p
hmの量である。これらの範囲内で合理的に高い効率の
カップリング剤を使用したときには、適度に広い分子量
分布を有するポリマーが得られる。不十分量のカップリ
ング剤を使用した場合には、リビングポリマー鎖の完全
カップリングが少なくなり、そして、カップリング剤の
選択によっては分枝が多くなり;過剰量のカップリング
剤の使用でも同じ結果になる。
は、使用するカップリング剤によっては結合ポリマーア
ルカリ金属アルコキシドをなお含有している。この系を
水、アルコール、フェノール、二酸化炭素または線状飽
和脂肪族モノ−およびジカルボン酸で処理して任意の残
留アルカリ金属をコポリマー鎖から除去する。
安定化剤を添加できる。追加の安定化剤は、ペレット化
前の仕上の間に添加できる。この処理によって、加工並
びに取扱およびその後の長期間の使用の間ポリマーに対
して酸化安定性を付与する。
これらに限定されないが、特別の例がオクタデシル3−
(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネートおよびトリスノニルフェノールホ
スファイトであるヒンダードフェノールおよび有機ホス
ファイトを含む化合物の組合せが使用できる。
マー溶液から逐出して固形物含量を増加させる。ポリマ
ーセメント、すなわち、重合溶媒中のポリマーは通常、
約10〜40、さらに通常には20〜35重量%の固形
分、残余量の溶媒を含有する。必ずしも必要ではない
が、好ましくは、ポリマーセメントをフラッシュして溶
媒の一部を除去して溶媒含量を0〜50、さらに通常に
は約0〜10重量%の濃度(これに応じて固体含量は約
100〜50、さらに通常には約100〜90重量%に
まで)に減少させる。
て、商業生産における真空使用の脱蔵押出法または他の
真空方法によって0.3重量%未満の一定溶媒含量にす
る。
るが、配合技術において公知のように、酸化防止剤、粘
着防止剤、剥離剤および他の添加剤と配合する。
囲を表2に示す。
には少なくとも次の結合および非結合ポリマー種が存在
する:
表示。)
プリング剤を混合物としてまたは増分的に装入するか否
かによって、分枝の程度が異なる他のポリマー種も存在
し得る。
レン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンコポリ
マー(ABS)、スチレン−アクリロニトリルコポリマ
ー(SAN)および他のスチレンコポリマーのような他
のスチレン性ポリマーとブレンドできる。透明性が少い
ものを所望または透明性が不要の場合には、発明コポリ
マーはポリオレフィンおよび(または)オレフィンコポ
リマーとブレンドできる。
とのブレンドは、本発明の改良されたテーパーブロック
コポリマーの特に有用な用途である。これらのブレンド
から製造された物品は、驚ろくほど良好な耐環境応力亀
裂性および透明性並びに衝撃強さのような他の有利な特
性を有する。例えば、スチレンホモポリマーと本発明の
ポリマーとのブレンドは、典型的に、透明であり、か
つ、良好な衝撃強さおよび劇的に改良された耐環境応力
亀裂性を有する。
好ましいスチレンのポリマーは、通常、(a)スチレン
のホモポリマー;または(b)主要成分としてのスチレ
ンとα−メチルスチレン、ビニルトルエンまたはp−t
−ブチルスチレンのようなスチレン以外の少量の任意の
他の共重合性モノビニル芳香族化合物とのコポリマーで
ある。メチルアクリレート、ブチルメタクリレート、ア
クリロニトリルなどのような少量の他のモノマーがスチ
レンと共重合させることができる。
されたスチレン樹脂とブレンドできる。これらの樹脂
は、一般に、スチレンと任意のコモノマーとを100°
〜200℃の範囲内の温度で、必要ならば圧力を加えて
モノマーを結合させる。重合は、ベンゾイルパーオキサ
イド、アセチルパーオキサイド、ジーt−ブチルパーオ
キサイド、などのような遊離基生成過酸化物触媒の添加
によって比較的低い温度で行うこともできる。あるいは
また、重合は、乾燥粉末が生成されるサスペンション中
において、または通常、凝固させて固体粉末状ポリスチ
レンを生成できるポリスチレンのラテックスが得られる
エマルション中においても行うことができる。重合は、
また、所望ならば、生成物を沈殿が得られる溶液中にお
いて行うことができる。溶媒は、水蒸気ストリッピング
または溶剤蒸発のような標準技術によって除去できる。
明コポリマーとのブレンドに好都合に使用される。好適
な耐衝撃性ポリスチレンは、典型的にはポリブタジエン
ゴムであるエラストマーの存在下にスチレンを重合させ
ることによって製造できる。これらの樹脂中において
は、スチレンはゴム粒子が全体に分散されている連続相
を形成している。
ンブリングおよび押出のような任意の好適な手段によっ
て製造できる。これらの方法の例には、これらに限定さ
れないが、粉末またはペレットの形態での乾式混合、溶
液またはスラリー形態での湿式混合および溶融押出配合
が含まれる。
物は、例えば差動ロールミル、Banburyミキサ
ー、または押出機のようなゴムまたはプラスチックの混
合用に慣用的に使用されている任意の好適なディバイス
の助けによって所望の割合で機械的にブレンドできる。
よび使用される任意の他の成分および添加剤は、例えば
フラック、粉末、顆粒、ペレット、溶液、スラリーおよ
び(または)エマルションのような任意の形態でよい。
任意の添加物が、当業界において公知の任意の方法によ
ってポリマーと混合できる。配合方法の例には、これら
に限定されないが、粉末形態における乾式混合および溶
液またはスラリー形態における湿式混合が含まれる。
軸スクリュー押出機または他の溶融押出機のような任意
の好適な手段を使用し、ポリマーの融点またはガラス転
移温度以上の温度で行うことができる。
のポリマーを混合し、ブレンドをシート形態に押出して
熱成形機に供給するかまたは射出または吹込成形機に直
接供給する方法である。
物理的特性の所望の組合せを発揮させるためには、一般
に、ペレットの軟化を避けるのに十分低い温度で、ペレ
ットを減量フィーダーまたはスクリューフィーダーで計
量する。計量ペレットは押出機に落下し、ここで成分を
溶融およびブレンドして均質な溶融物を得る。
ブレンディング方法も使用できる。
範囲は、所望する特性および経済性によって変化する。
例えば、発明ポリマーをスチレンのポリマーとブレンド
するときの実際の範囲には約5〜約95重量%のスチレ
ンのポリマー、さらに通常には約15〜約90重量%の
スチレンのポリマー、最も好ましくは約30〜約80重
量%のスチレンのポリマーのような量および残余量の1
種以上の本発明の多モード樹脂状コポリマー生成物の使
用が含まれる。さらに特別の例で、本発明コポリマーを
汎用ポリスチレンとブレンドする場合で、広い範囲には
約10〜約90重量%のポリスチレン、さらに通常には
約20〜約85重量%のポリスチレン、そして最も好ま
しくは約40〜約70重量%のポリスチレンおよび残余
量の1種以上の本発明の多モード樹脂状コポリマー生成
物の使用が含まれる。一般に、ブレンド中において発明
コポリマーの使用が多すぎると、良好な特性は得られる
が、経済的利点が失なわれる。ブレンド中における発明
コポリマーの使用が少なすぎると、耐衝撃性が失なわれ
る。これらのブレンドは、ブレンドから製造された物品
の良好な耐環境応力亀裂性を維持すると同時に、ポリス
チレンと発明ポリマーの両者の所望の属性を確保する経
済的方法となり得る。
は、押出、熱成形、射出成形、吹込成形でき、またはフ
ィルムもしくはシートに製造できる。本発明の組成物か
ら製造された物品は、透明てあり、かつ、油脂に対して
すぐれた耐環境応力亀裂性を有し、そして飲料用カッ
プ、蓋、ビン、他の食品容器、医療用排水ユニット、シ
リンク包装およびオーバーラップのような用途用として
受入れられる広範囲内の他の物理的特性を有する。本発
明のブレンドから製造された物品は、同様な用途に対し
て有利な性質を経済的に付与する。
ncture Testと称する促進試験法によって測
定した。約50mm(2inch)平方の試験片を押出
シートのコイルまたはロールからの厚さ約0.4mm
(0.015inch)の内部層から切断した。コイル
またはロールの中心から最も離れているフィルムまたは
シートの側面は、もちろん、コイルまたはロールの中心
に最も近い側面より大きい距離を「伸ばす」(Stre
tch)またはカバーしなければならない。巻いてある
層の外側部分から得られた結果は、「カールダウン」
(Cur1 down)と称し、内側部分からの結果は
「カールアップ」(Curlup)と称する。
け、かつ、4滴の大豆油を孔の上の試片上に滴下した。
直径約1/2cmの先端が丸いステンレス鋼ロッドに2
kgの荷重をかけ、試片と接触させた。破壊までの時間
を分で記録した。各実験の試片を試験して結果を平均し
た。
験結果と十分な相関性があるようであり、しかも比較的
迅速に結果が得られる。
Tinius Olson Testing Mach
ine Co.からの押出Plastomterを使用
し、4.9kg荷重を使用して200℃で測定した。
M法を使用して試験した。
して得られたビニルアーレン末端ブロックを有する樹脂
状多モードテーパーブロックコポリマーおよび発明コポ
リマーを使用して製造したブレンドをさらに詳細に説明
する。これらの例は、例示の目的のものであって、本発
明を制約するものと解釈すべきではない。
スチレンおよびブタジエンを選び、かつ、これらのモノ
マー用として適切なランダム化剤、開始剤、カップリン
グ剤および稀釈剤を使用した。試薬の量は通常は、使用
したモノビニルアレーンおよび共役ジエンの全重量に基
づいて100モノマー当りの部数(phm)として表わ
した。
結合テーパーブロックスチレン/ブタジエンコポリマー
を製造するために行った4種の発明実験(実験1、2、
3、4)を説明する。スチレン(Stirling C
hemicalからの)および1,3−ブタジエン(T
exas El Pasoからの)を、活性アルミナ
(Kaiser A−201)上を通過させることによ
って乾燥させ、次いでn−ブチルリチウム開始剤(Li
thium Corporation of Amer
icaからの)を使用して6段階方法で共重合および結
合させた。
条件を使用して、かく伴、ジャケット付ステンレス鋼
7.6リットル反応器中において窒素下で行った。重合
工程の間、無水混合物は連続的にかく拌した。例IVを
除く各重合においては、反応器にモノマーを装入する前
に、0.04phmのテトラヒドロフラン(THF)を
含有するシクロヘキサン稀釈剤を約50℃に予熱した。
n−ブチルリチウムは、シクロヘキサン中の2重量%溶
液として装入した。ブタジエンおよびスチレンの両者を
装入した重合工程においては、これらは混合物として同
時に装入した。
koflexTM 7170カップリング剤はViki
ng Chemical Companyから商用とし
て入手できるエポキシ化植物油であった。停止工程にお
いては、加圧容器からの二酸化炭素を、反応器に約0.
4phmの二酸化炭素が供給されるように放出した。ポ
リマー鎖からリチウム残基を分離するために開始剤の化
学量論量より稍々過剰量の水も添加した。
合物は、ヒンダードフェノール〔オクタデシル3−
(3′,5′−ジーt−ブチルー4′−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート、Ciba−GeigyからIr
ganoxTM 1076として商用として入手でき
る〕および有機ホスファイト(トリスーノニルフェニル
ホスファイト、GE Speciality Chem
icalsからTNPPとして入手できる)を含有し
た。各安定剤は、別個にシクロヘキサン中に溶解させ、
かつ、一緒に混合した。0.25phmのヒンダードフ
ェノールおよび1phmの有機ホスファイトになるのに
十分な混合物を反応器に添加した。実験1および2にお
いては、粘着防止剤としてマイクロクリスタリンワック
ス(BE SquareTM 195)も添加した。
加後には、供給ラインは約10〜20phmのシクロヘ
キサン溶剤ですすぎ洗いし、かつ、窒素スパージによっ
て清浄にした。
178°〜180℃でフラシュして稀釈剤の一部を除去
した。残留稀釈剤の実質的に全部を、真空炉中、90℃
で1時間加熱することによって除去した。得られたポリ
マーは、粉砕機中においてパン屑の大きさに細断し、次
いで真空炉中でさらに1時間乾燥させた。
4)において、2000gの合計モノマー(ブタジエン
およびスチレン)を使用した。シクロヘキサン稀釈剤の
全量(3130g)の約76重量%を最初に装入した。
残余のシクロヘキサン稀釈剤は、次の工程で添加される
種々の反応体用の稀釈剤またはフラシュとして実験の間
に添加した。これらの4種の重合において、装入したモ
ノマーの重量比は、75/25 スチレン/ブタジエン
であった。
る。ブタジエンおよびスチレンモノマーの両者の装入に
よって工程3および4においてテーパーブタジエン/ス
チレンセグメントが形成された。
S2、B1/S3、B2/S4、B3、カップリング剤
であった。S1、S2、B1/S3、B2/S4、B2
に対応するモノマー重量比は、40、15、10/1
0、10/10、5であった。4種の実験の各々の最初
の2回の重合工程において使用された開始剤量の重量比
は、1:2.33の一定に保った。
マーは、それぞれ発明コポリマー1、2、3および4と
称し、8.4、7.5、7.2および7.1g/10分
のメルトフローを有した。
らの試料の等量を乾式ブレンデングすることによって製
造した。樹脂Aは7.7g/10分のメルトフローを有
した。
加後に、供給ラインを約3〜20phmのシクロヘキサ
ン稀釈剤ですすぎ洗いし、かつ、窒素で清浄にした。
の重要性を例示するために2種の比較コポリマーを製造
した。これらの2種の比較コポリマーにおいては、装入
モノマーのスチレン対ブタジエンの重量比は、74.
4:25.5であった。
リング前に1回の初期スチレン装入を使用し、2個のテ
ーパーブタジエン/スチレンブロックおよび末端ブタジ
エンセグメントなしで製造された。重合装入物および結
果を表5に要約する。これらの4種のコポリマーを乾式
混合して7.2g/10分のメルトフローを有する比較
樹脂Bを形成した。
スチレン、スチレン、ブタジエン、スチレンおよびブタ
ジエンセグメントをこの順序で使用し、次いでカップリ
ングすることによって製造した。これらのコポリマーは
テーパーブロックを有しなかった。重合装入物および結
果を表6に示す。これらの4種のコポリマーを乾式ブレ
ンドして、7.7g/10分のメルトフローを有する比
較樹脂Cを得た。
加後に、供給ラインを約3〜20phmのシクロヘキサ
ン稀釈剤ですすぎ洗いし、かつ、窒素で清浄にした。
加後に、供給ラインを約3〜20phmのシクロヘキサ
ン稀釈剤ですすぎ洗いし、かつ、窒素で清浄にした。
ンブロックのない別の比較コポリマー13を製造した。
スチレンおよびブタジエンの比較用多モード、結合ブロ
ックコポリマーは、発明コポリマーにおいて使用したブ
タジエンとスチレンとの混合物の代りに、ブタジエンお
よびスチレンの逐次装入を使用したのを除いては発明コ
ポリマーと本質的に同じであった。この比較コポリマー
は、約75重量%のスチレンおよび約25重量%のブタ
ジエンから製造し、かつ、カップリング前に多モードで
あった。開始剤およびランダム化剤の同様な装入物を使
用した。モノマー添加順序は、S、S、B、S、Bであ
りその重量比はそれぞれ、40、20、7.5、15、
17.5であり、次いでカップリングを行った。比較コ
ポリマー13は、7.0g/10分のメルトフローを有
し、かつ、樹脂Dと称した。
物の1回の装入より2回の装入を使用することの重要性
を例示するために、3種の比較コポリマー(14、15
および16)を製造した。両重合は、1500gの全モ
ノマー装入を使用して行った。シクロヘキサン稀釈剤の
約79重量%を最初に装入した。残余の稀釈剤は、実験
の間に他の反応体の稀釈用またはフラシュ用として添加
した。これらの重合では、開始剤としてn−ブチルリチ
ウムを、ランダム化剤としてテトラヒドロフランを使用
した。
の最初のスチレンの装入、1個のスチレン/ブタジエン
テーパーブロックおよびカップリング工程の直前に最終
のブタジエンセグメントを使用して製造した。表7に
は、これらの重合の装入物および結果を示す。装入モノ
マーのスチレン対ブタジエンの重量比は75:25であ
った。
ポリマー試料を乾式ブレンディングして比較樹脂Eを製
造した。樹脂Eは、7.2g/10分のメルトフローを
有した。
加後に、供給ラインを約3〜20phmのシクロヘキサ
ン稀釈剤ですすぎ洗いし、かつ、窒素で清浄にした。
6、7、8からの)、C(実験9、10、11、12か
らの)、D(商用樹脂)およびE(実験14、15、1
6からの)の各々を、スチレンおよびブタジエン含量に
ついて分析した。
ルエン中に溶解させ、そして約25mlのイソプロパノ
ールで沈殿させた。各試料からの固体を単離し、次いで
約10mlの重水素置換クロロホルム中に溶解させた。
クロロホルム溶液を、真空炉中40℃で一晩乾燥させ
た。各乾燥試料の半分を次に追加の重水素置換クロロホ
ルム中に再溶解させ、かつ、炉上、40℃で4〜5時間
乾燥させた。次いで再乾燥試料を15重量%溶液になる
のに十分な量の重水素置換クロロホルム中に再溶解さ
せ、これを連続波モードで90MHzの1H周波数でV
arian EM−390装置中において周囲温度で5
mm NMR管中において試験した。スチレンおよびブ
タジエンの濃度は、試料中の成分のプロトン濃度を表わ
すピーク下の面積を積分することによって計算した。
する。
のパンクチャー試験の結果と、例IIからの比較樹脂B
および、例IIIおよびIVからのDおよびEから製造
したフィルムのパンクチャー試験結果とを比較した。各
試料は、シートダイおよび冷却研磨ロールを使用して約
175〜185℃の温度で溶融押出することによってシ
ート形態に変換した。パンクチャー試験は、上記のよう
に行った。比較的長い試験時間は、試料が比較的短い試
験時間の試料より大きい耐環境応力亀裂性を有すること
を示す。
は、発明樹脂Aはテーパースチレン/ブタジエンセグメ
ントのない比較樹脂(樹脂CおよびD)、カップリング
前にわずか1個のテーパーブロックおよび最終ブタジエ
ンブロックを有する比較樹脂および2個のテーパーブロ
ックを有するがただ1回だけの開始剤装入およびカップ
リング工程の前にブタジエンブロックがない比較樹脂B
に比較して増加した耐環境応力亀裂性を有した。
数値は、耐環境応力亀裂性が大きいことを示す。
Iからの発明樹脂、例II、IIIおよびIVからの比
較樹脂の試料の各々を、汎用ポリスチレンとブレンドし
た。各ブレンドは、40重量%の汎用ポリスチレン(N
ovacorから商用として入手できるNovacor
TM 555)および60重量%のモノビニル芳香族−
共役ジエンコポリマーを含有した。
で開放ベントおよび210℃のバレル温度を使用し、ス
クリューフィーダー(装置?)を有するWerner−
Pfleiderer ZSK−30 ベント付2軸ス
クリュー押出機中において溶融押出した。押出したポリ
マーブレンドを、シートダイおよび冷却研磨ロールを使
用して約175〜185℃の温度で溶融押出することに
よってシート形態に変換した。
前記に詳細に記述したパンクチャー試験法のように行っ
た。比較的長い試験時間は、比較的短い試験時間より試
料が大きい耐環境応力亀裂性を有することを示す。比較
試験結果を表10に示す。これらの結果は、発明樹脂A
で製造したブレンドは、テーパースチレン/ブタジエン
ブロックのない比較樹脂Dおよび単一の長いテーパース
チレン/ブタジエンブロックを有するEを使用して製造
したブレンドと比較して増進された耐環境応力亀裂性を
有することを示している。
脂のパンクチャー試験値が低くすぎ、ポリスチレンとブ
レンドしたとき常に有意に低下するためにブレンドとし
て試験しなかった。
応力亀裂性が高いことを示す。
よび方法を詳細に記述したが、これらによって本発明の
ポリマーおよび方法が制約するものと解釈すべきではな
い。本特許は、その精神並びに範囲内のすべての変法お
よび改良方法を網羅する積りである。
Claims (24)
- 【請求項1】 (a) モノビニル芳香族モノマーおよ
び開始剤を装入し、そしてランダム化剤の存在下に、遊
離モノマーが本質的に存在しなくなるまで重合させ;そ
の後に (b) モノビニル芳香族モノマーおよび開始剤を装入
し、そして遊離モノマーが本質的に存在しなくなるまで
重合させ;その後に (c) モノビニル芳香族モノマーと共役ジエンモノマ
ーとの混合物を装入し、そして遊離モノマーが本質的に
存在しなくなるまで重合させ、その後に (d) モノビニル芳香族モノマーと共役ジエンモノマ
ーとの混合物を装入し、そして遊離モノマーが本質的に
存在しなくなるまで重合させ;その後に (e) 共役ジエンモノマーを装入し、そして遊離モノ
マーが本質的に存在しなくなるまで本質的に完全に重合
させ;そしてその後に (f) 反応混合物にカップリング剤を装入する諸工程
から成り、2回の開始剤の装入のみが存在し、かつ、こ
れらを工程(a)および(b)において述べたように行
なうことを特徴とする、反応帯域内の重合条件下におけ
るモノビニル芳香族/共役ジエンコポリマーの製造方
法。 - 【請求項2】 前記の各モノビニル芳香族モノマーが8
〜12個の炭素原子を含有し、そして前記の各共役ジエ
ンが4〜6個の炭素原子を含有し、前記のモノマーが5
5〜95重量%のモノビニル芳香族モノマーおよび5〜
45重量%の共役ジエンモノマーの比で添加され、前記
比が全行程を通じて添加された両モノマーの総量を基準
にしたものであり、かくして樹脂状テーパーブロックコ
ポリマーを得る請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 前記のモノマーを、65〜85重量%の
モノビニル芳香族モノマー対15〜35重量%の共役ジ
エンモノマーの比で添加する請求項1または2に記載の
方法。 - 【請求項4】 工程(c)および(d)の各々における
前記のモノビニル芳香族モノマーおよび前記の共役ジエ
ンモノマーの量の重量比が、1:0.63〜1:2の範
囲内である請求項1〜3の任意の1項に記載の方法。 - 【請求項5】 工程(c)および(d)の各々における
前記のモノビニル芳香族モノマーおよび前記の共役ジエ
ンモノマーの量の重量比が、1:0.8〜1:1.5の
範囲内である請求項4に記載の方法。 - 【請求項6】 工程(a)において装入する前記のモノ
ビニル芳香族モノマーが、前記の方法において装入する
全モノビニル芳香族モノマーの27〜80重量%であ
り; 工程(b)において装入する前記のモノビニル芳香族モ
ノマーが前記の方法において装入する全モノビニル芳香
族モノマーの7〜33重量%であり; 工程(c)において装入する前記のモノビニル芳香族モ
ノマーが、前記の方法において装入する全モノビニル芳
香族モノマーの5〜47重量%であり;そして 工程(d)において装入する前記のモノビニル芳香族モ
ノマーが、前記の方法において装入する全モノビニル芳
香族モノマーの5〜47重量%である請求項1〜5の任
意の1項に記載の方法。 - 【請求項7】 工程(a)において装入する前記のモノ
ビニル芳香族モノマーが、前記の方法において装入する
全モノビニル芳香族モノマーの47〜60重量%であ
り; 工程(b)において装入する前記のモノビニル芳香族モ
ノマーが、前記の方法において装入する全モノビニル芳
香族モノマーの16〜24重量%であり; 工程(c)において装入する前記のモノビニル芳香族モ
ノマーが、前記の方法において装入する全モノビニル芳
香族モノマーの11〜29重量%であり;そして 工程(d)において装入する前記のモノビニル芳香族モ
ノマーが、前記の方法において装入する全ビニル芳香族
モノマーの11〜29重量%である請求項6に記載の方
法。 - 【請求項8】 工程(a)および(b)における前記の
開始剤を、2〜50g/10分の範囲内のメルトフロー
を有するポリマーを得るのに有効な量で装入する請求項
1〜7の任意の1項に記載の方法。 - 【請求項9】 工程(a)及び(b)において、前記開
始剤を、前記のポリマーから製造された物品が改良され
た耐環境応力亀裂性を示すのに見合う量のポリマー種を
該ポリマー中に生成させるのに有効な量で装入する、請
求項1〜8の任意の1項に記載の方法。 - 【請求項10】 工程(a)及び(b)において、前記
開始剤を、前記のポリマーとスチレンのポリマーとのブ
レンドから製造された物品が改良された耐環境応力亀裂
性を示すのに見合う量のポリマー種を該ポリマー中に生
成させるのに有効な量で装入する、請求項1〜9の任意
の1項に記載の方法。 - 【請求項11】 工程(b)において使用する前記の開
始剤の量が、重量に基づいて、工程(a)において使用
する前記の開始剤の量の0.25〜300倍である請求
項1〜10の任意の1項に記載の方法。 - 【請求項12】 工程(b)において使用する前記の開
始剤の量が、重量に基づいて、工程(a)において使用
する前記の開始剤の量の1〜300倍である請求項11
に記載の方法。 - 【請求項13】 工程(b)において使用する前記の開
始剤の量が、重量に基づいて、工程(a)において使用
する前記の開始剤の量に少なくとも等しい請求項11ま
たは12に記載の方法。 - 【請求項14】 前記の共役ジエンモノマーが1,3−
ブタジエンであり、前記のモノビニル芳香族モノマーが
スチレンであり、前記の有機モノアルカリ金属開始剤が
n−ブチルリチウムであり、前記のランダム化剤がテト
ラヒドロフランまたはジエチルエーテルであり、そして
前記のカップリング剤がエポキシ化植物油である請求項
1〜13の任意の1項に記載の方法。 - 【請求項15】 重合を、酸素および水の実質的に不存
在下の炭化水素希釈剤中において、−10℃〜150℃
の範囲内の温度で行い;前記のカップリング剤を該重合
の生成物と反応させた後に、かように生成させた結合コ
ポリマー鎖を安定剤で安定化させ;そして前記の停止剤
で停止させた後に、残留炭化水素希釈剤を逐出する請求
項1〜14の任意の1項に記載の方法。 - 【請求項16】 モノビニル芳香族化合物と共役ジエン
との多モード結合樹脂状ブロックコポリマーであって、
該コポリマーが、 S−S−B/S−B/S−B−Li S−B/S−B/S−B−Li (式中、 S=モノビニル芳香族ブロック B=共役ジエンブロック B/S=BおよびSのテーパーブロック Li=リビングポリマー部位またはカップリング部位) のカップリングによって生成するポリマー鎖を有するこ
とを特徴とする前記のコポリマー。 - 【請求項17】 前記のコポリマー中におけるモノマー
の全重量に基づいて、55〜95重量%の重合モノビニ
ル芳香族化合物を有する請求項16に記載のコポリマ
ー。 - 【請求項18】 前記のコポリマー中におけるモノマー
の全重量に基づいて、65〜85重量%の重合モノビニ
ル芳香族化合物を有する請求項17に記載のコポリマ
ー。 - 【請求項19】 請求項16〜18の任意の1項に記載
のコポリマー、または請求項1〜15の任意の1項に記
載の方法によって製造されたコポリマーを含有すること
を特徴とするポリマーブレンド。 - 【請求項20】 少なくとも1種のスチレンのポリマー
をさらに含有する請求項19に記載のポリマーブレン
ド。 - 【請求項21】 前記のスチレンのポリマーが、スチレ
ンのホモポリマーまたは主要成分としてのスチレンとス
チレン以外の少量の任意の他の共重合性モノビニル芳香
族化合物とのコポリマーである請求項20に記載のポリ
マーブレンド。 - 【請求項22】 前記のスチレンのポリマーが、スチレ
ンのホモポリマーである請求項21に記載のポリマーブ
レンド。 - 【請求項23】 前記のスチレンのポリマーが、α−メ
チルスチレン、p−t−ブチルスチレン、ビニルトルエ
ンのポリマーまたは該ポリマー、2種以上の混合物であ
る請求項21に記載のポリマーブレンド。 - 【請求項24】 前記のスチレンのポリマーが、耐衝撃
性ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチ
レンコポリマー、スチレン−アクリロニトリルコポリマ
ー、スチレン−メチル−アクリレートコポリマー、スチ
レン−メチル−メタクリレートコポリマーであるポリマ
ーまたは該ポリマー、2種以上の混合物を含有する請求
項20に記載のポリマーブレンド。
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