JP2927629B2 - 原子力プラント事故マネジメント支援システム - Google Patents

原子力プラント事故マネジメント支援システム

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JP2927629B2
JP2927629B2 JP4347174A JP34717492A JP2927629B2 JP 2927629 B2 JP2927629 B2 JP 2927629B2 JP 4347174 A JP4347174 A JP 4347174A JP 34717492 A JP34717492 A JP 34717492A JP 2927629 B2 JP2927629 B2 JP 2927629B2
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達也 新澤
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原子力プラントに係わ
り、特に原子炉の緊急停止を要するスクラム事故発生時
の対応措置を行うための原子力プラント事故マネジメン
トシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】最新の原子力プラントにおいては、プラ
ント計算機システムが設けられ、プラント全体に分散配
備した各種の計測器から得られる計測信号を多重伝送シ
ステムにより上記プラント計算機システムに供給して正
常運転のための制御を行うようになっている。
【0003】このような制御はあくまで設計を越えない
範囲内での事象に対するものであるが、場合によっては
原子炉の核反応を緊急停止させる必要のある事故(スク
ラム事故)が発生する場合もある。
【0004】従来、このようなスクラム事故に対して
は、いわゆる決定論的な安全評価に基づく対応がなされ
ている。すなわち、スクラム事故が発生してある状態に
移行した場合には、その状態に応じた種類のスクラム信
号が発せられ、このスクラム信号に応じて必要な措置が
採られる。
【0005】例えば、一次冷却系配管の破断等により原
子炉冷却水の一部が喪失して水位が低下し炉心の温度が
上昇したような場合には、これを示すスクラム信号が発
せられ、この信号に応じて自動的に制御棒を挿入するこ
とにより中性子を吸収させ、核分裂の緊急停止が図られ
る。この結果、たとえ核反応が停止したとしても燃料棒
が水面上に露出していれば、その燃料棒に残った熱によ
り炉心が溶融して放射性物質が漏れ出るおそれがあるた
め、これに応じていわゆるECCS(緊急用炉心冷却シ
ステム)が作動し、炉心に冷却水が注入されるようにな
っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のシ
ステムでは、ある事象に応じてスクラム信号が発せられ
これに対し原子炉緊急停止装置やECCS等の対応措置
が自動的に作動するようになっているものの、運転員
は、その作動の結果、原子炉全体の状態がどのようにな
ったか、すなわち原子炉の停止と燃料冷却の確保により
完全に安全な状態となったのか、あるいは緊急停止装置
やECCSの不作動により原子炉が停止せず燃料冷却も
不十分なため依然として危険な状態が続いているのか、
を瞬時にかつ定量的に把握するのは困難であった。
【0007】すなわち、このようなスクラム事故発生時
においては、制御盤には、多くの計測情報が多くのアラ
ーム表示とともに表示されているため、極めて短時間内
に運転員が各部の状態をチェックし、原子炉全体として
の包括的な安全度を正しく判断するのは不可能に近いの
である。
【0008】従って、従来の事故対応システムでは、工
学的にはほとんど起こり得ないが設計事象範囲を超える
事故、例えば緊急停止装置やECCSが設計通りに作動
せずあるいは作動が十分でない等の事故が発生して、原
子炉状態が危険な状態に陥った場合には、運転員はこの
状態を正確に把握するのにある程度の時間を要すること
から、適切なマニュアル対応措置を迅速に講ずることが
できず、事故の影響を最小限に抑え切れない等の恐れが
あった。
【0009】この発明は、かかる課題を解決するために
なされたもので、スクラム事故発生後の原子炉の状態を
リアルタイムで包括的に把握し、この状態を一見して判
る方法で運転員に報知することができる原子力プラント
事故マネジメント支援システムを得ることを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の原子力プラント
事故マネジメント支援システムは原子力プラントにお
けるスクラム事故発生後の対応を支援する原子力プラン
ト事故マネジメント支援システムであって、原子炉各部
の情報を収集する情報収集手段と、 該収集された前記原
子炉各部の情報に基づいて該原子炉の危険度を示すリス
ク指標を生成するリスク指標生成手段と、 該生成された
リスク指標の少なくとも一部を表示する表示手段と を備
えることを要旨とする
【0011】こうした本発明の原子力プラント事故マネ
ジメント支援システムにおいて、前記リスク指標生成
、前記原子炉各部の情報として原子炉の各燃料チ
ャネル出力に関する情報と燃料冷却水に関する情報と重
水系運転状態に関する情報とに基づいて燃料冷却状
態の危険度を示す燃料冷却指標を前記リスク指標の一つ
として生成する手段であるものとすることもできる
【0012】また、本発明の原子力プラント事故マネジ
メント支援システムにおいて、前記リスク指標生成手段
、前記原子炉各部の情報として該原子炉の格納容器内
圧力に関する情報と格納容器内温度に関する情報
格納容器内水素濃度に関する情報とに基づいて該
原子炉格納容器状態の危険度を示す格納容器指標を
前記リスク指標の一つとして生成する手段であるものと
することもできる
【0013】
【作用】本発明の原子力プラント事故マネジメント支援
システムは、リスク指標生成手段が、情報収集手段によ
り収集された原子炉各部の情報に基づいて原子炉の危険
度を示すリスク指標を生成し、表示手段がリスク指標生
成手段により生成されたリスク指標の少なくとも一部を
表示する
【0014】こうした本発明の原子力プラント事故マネ
ジメント支援システムの一態様では、リスク指標生成手
段が、原子炉各部の情報として原子炉の各燃料チャネル
出力に関する情報と燃料冷却水に関する情報と重水系の
運転状態に関する情報とに基づいて燃料の冷却状態の危
険度を示す燃料冷却指標をリスク指標の一つとして生成
する
【0015】こうした本発明の原子力プラント事故マネ
ジメント支援システムの他の態様では、リスク指標生成
手段が、原子炉各部の情報として原子炉の格納容器内の
圧力に関する情報と格納容器内の温度に関する情報と格
納容器内の水素濃度に関する情報とに基づいて原子炉の
格納容器の状態の危険度を示す格納容器指標をリスク指
標の一つとして生成する
【0016】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の一実施例における原子力プ
ラント事故マネジメントシステムを表わしたものであ
る。この図に示すように、運転員は、通常の運転状態に
おいては、主制御盤12及びプラント計算機システム1
1から各種の計測情報を取得し、必要に応じて対応操作
を行うことができるようになっている。プラント計算機
システム11には、以下に掲げるような各種の制御系が
接続されている。
【0018】(1)原子炉保護系21:スクラム事故発
生時にこれを検知してスクラム信号を発生させるための
系統である。
【0019】(2)工安系作動回路22:ECCSの起
動及び注水信号を発生させるための系統である。
【0020】(3)核計装系23:原子炉の熱出力の状
態を把握するために、中性子束を測定・監視する系統で
ある。
【0021】(4)原子炉出力制御系24:原子炉の出
力(中性子束)を制御するための系統である。
【0022】(5)原子炉給水制御系25:原子炉への
給水の制御を行う。
【0023】(6)原子炉補機制御系26:原子炉補助
設備・機器の制御を行う。
【0024】(7)タービン制御系27:タービンの運
転状態を制御する。
【0025】(8)発電機制御系28:発電機の運転状
態を制御する。
【0026】プラント計算機システム11は、以上の各
制御系から各計測情報を取得することによりプラント各
機器・設備29の状態を総合的に判断し、必要に応じて
各制御系に起動または停止の指令を発することにより、
プラントの通常運転時における設計事象を超えない範囲
での異常事象に対して自動対応が可能となっている。
【0027】例えば、原子炉保護系21からあるスクラ
ム信号が発せられた場合には、制御棒挿入により原子炉
緊急停止が行われ、さらに必要時には工安系作動回路2
2が作動してECCSにより原子炉内への冷却水緊急注
入が行われる。
【0028】以上の構成は従来の原子炉プラントにおい
ても同様であるが、本発明の一実施例に係る本システム
では、さらに、図中に破線または一点鎖線で示した以下
のような付帯装置が備えられている。
【0029】(9)アクシデントマネジメント支援装置
41:上記した通常の運転状態における設計事象範囲内
での事故を超える事故に対応すべく設けられた装置であ
って、さらに以下のサブシステムから構成されている。
【0030】リスク指標演算システム42:リスク指標
辞書51を基に、原子炉状態の危険度を数値表示するリ
スク指標(後述)を導出する。
【0031】事故同定システム43:事故辞書52を基
に発生した事故を同定する。
【0032】状態進展予測システム44:状態予測進展
辞書53を基に事故発生後の原子炉状態の進展を予測す
る。
【0033】事故対応決定システム45:事故対応辞書
54を基に採るべき対応措置を決定する。
【0034】情報出力システム46:ディスプレイ装置
(CRT)55及び音声告示装置56を介して、リスク
指標、状態進展予測情報、事故対応措置内容等の情報を
出力する。
【0035】(10)アクシデントマネジメント対応設
備制御系47:アクシデントマネジメント支援装置41
からの指令に基づき、アクシデントマネジメント対応機
器・設備48の起動・停止、その他の動作を制御する。
【0036】(11)アクシデントマネジメント対応機
器・設備48:従来のプラント各機器・設備29に付加
され、アクシデントマネジメント対応設備制御系47の
制御により、事故による影響を緩和して原子炉状態の安
全を確保するための動作を行う。
【0037】(12)アクシデントマネジメント対応計
装系49:アクシデントマネジメントに必要な計測情報
を得るために設けられた計測機器からなり、これらの計
測情報はアクシデントマネジメント支援装置41に送ら
れる。これらの計測機器としては、例えば、重水温度測
定計、チャネル流量計、格納容器内温度測定計、下降管
流量計、水素濃度計、蒸気ドラム主蒸気管モニタ、蒸気
ドラム〜ヘッダ間水位計等がある。
【0038】以上のような構成の原子力プラント事故マ
ネジメント支援システムの概略動作を説明する。
【0039】アクシデントマネジメント支援装置41
は、上記各制御系からの情報に基づき原子炉各部の状態
をリアルタイムで把握し、必要な自動指令信号をアクシ
デントマネジメント対応設備制御系47に与えるととも
に、その指令に対する動作状態を監視して必要に応じて
新たな指令を発し、さらに運転員に対し一見して認識可
能な状態情報を提供する。
【0040】具体的には、アクシデントマネジメント対
応計装系49や各制御系21〜28及び47からアクシ
デントマネジメント支援装置41に入力された各種情報
は、リスク指標演算システム42及び事故同定システム
43で超高速の信号処理を受ける。リスク指標演算シス
テム42は、リスク指標導出の基礎となる各種条件を格
納したリスク指標辞書51を参照してリアルタイムでリ
スク指標を導出する一方、事故同定システム43は、得
られた情報を事故辞書52と照合(パターンマッチング
等)することにより、異状・事故の検出と同定を行う。
ここで、事故辞書52は、予め異状・事故事象の推移を
解析・評価・整理することにより構築された知識ベース
であり、得られた情報との照合・判断は、人工知能、フ
ァジィ理論、ニューラルネットワーク等によるパターン
認識技術を用いて行われる。
【0041】ここで、異状・事故事象が認識された場合
は、情報出力システム46によりCRT55及び音声告
示装置56を介してその内容が運転員に通知されるとと
もに、状態進展予測システム44が作動し将来のプラン
ト状態の推移を高速シミュレーションにより予測する。
この高速シミュレーションは、動特性解析コードによる
シミュレーションも可能であるが、リアルタイム以上の
速度で将来を予測する必要があるため、ここでは状態進
展予測辞書53を参照するパターン照合により行われ
る。この状態進展予測辞書53は、予め異状・事故時の
状態推移の解析・評価結果を基に簡易に状態推移を予測
しうるような知識を整理して蓄えたものである。なお、
この状態進展予測システム44による予測結果も、情報
出力システム46により運転員に通知される。
【0042】これと同時に事故対応決定システム45も
作動し、予め事故対応操作が知識ベース化されて蓄えら
れた事故対応辞書54を参照して、アクシデントマネジ
メントの観点から必要な機器・設備の操作を判断・決定
する。そして、自動操作可能なものについては自動指令
照合を発して制御系21〜28及び47を自動操作する
一方、自動操作不可能なものについては情報出力システ
ム46を通じて運転員に必要な操作を指示する。
【0043】なお、上記CRT55には、リスク指標演
算システム42、事故同定システム43、状態進展予測
システム44、及び事故対応決定システム45による演
算・・同定結果・予測結果・決定結果を単に表示するだ
けでなく、これらの判断の根拠についても運転員に示す
ように構成することも可能である。
【0044】次に、本発明の特徴部分であるリスク指標
の内容及びその導出について説明する。
【0045】リスク指標としては、燃料冷却指標Fと格
納容器指標Cの2つを定義する。このうち、燃料冷却指
標Fは、原子炉内の燃料の冷却状態の危険度を示す指標
であり、“0”〜“1”の値を取る。この値が“0”の
場合は、燃料の冷却状態が良好であって通常の運転状態
と同様の安全状態であることを示し、“1”であるとき
は、燃料の冷却が不完全であって極めて危険な状態にあ
ることを示す。
【0046】燃料冷却指標は、それぞれ“0”〜“1”
の値をとる3つのリスク係数、すなわちチャネル出力リ
スク係数F1 、冷却水リスク係数F2 、及び重水系リス
ク係数F3 のみを用いて、次の(1)式から求められ
る。
【0047】 F=F1 +F2 ・F3 −F1 ・F2 ・F3 ……(1) ここに、チャネル出力リスク係数F1 とは、燃料チャネ
ルの出力状態の危険度を示す係数である。例えば、新型
転換炉「ふげん」の場合は、224の燃料チャネルがあ
り、これらの各燃料チャネル出力は通常運転時において
は、2.5MW程度である。ここでスクラム信号が発信
されて制御棒挿入による緊急停止が正常に行われた場合
は、チャネル出力は急速に低下し、原子炉は安全に停止
するが、何らかの原因で制御棒挿入による緊急停止に失
敗した場合は、チャネル出力は十分に低下しない。安全
解析によれば、各燃料チャネル出力が1.5MW以下の
場合は、冷却水の自然循環でも燃料冷却が十分可能であ
ることが確認されているが、それ以上の場合は、燃料が
溶融する可能性があるため、重水ダンプやポイズン注入
等の措置を緊急に採る必要がある。従って、燃料チャネ
ル出力が1.5MW以下の場合はF1 =0とし、それ以
上の場合は0<F1 ≦1とする。
【0048】また、冷却水リスク係数F2 とは、燃料冷
却水の確保状態の危険度を示す係数である。チャネル出
力が1.5MW以下の場合、冷却水が燃料有効長の1/
2以上確保されていれば、上記の如く自然循環でも燃料
冷却が可能であること安全解析により確認されているこ
とから、冷却水量が燃料有効長の1/2以上の場合はF
2 =0とし、それ以下の場合は0<F2 ≦1とする。
【0049】重水系リスク係数F3 とは、重水系の運転
状態の危険度を示す係数である。チャネル出力が1.5
MW以下で、かつ冷却水が燃料有効長の1/2以上確保
されていない場合でも、重水系の運転状態が正常であれ
ば、重水による燃料冷却が可能であることが安全解析に
より確認されていることから、重水系運転状態が正常で
あればF3 =0とし、そうでない場合は0<F3 ≦1と
する。
【0050】このようにして、燃料チャネル出力、冷却
水量、及び重水系運転状態の3つの要素の組合せにより
各リスク係数F1 ,F2 ,F3 の値が定まり、(1)式
から燃料冷却指標Fの値が求められる。
【0051】一方、格納容器指標Cは、原子炉を格納し
ている格納容器の健全性を示す指標であり、やはり
“0”〜“1”の値を取る。この値が“0”の場合は、
格納容器状態が良好で放射能漏れがまったくなく、通常
の運転状態と同様の安全状態であることを示し、“1”
であるときは、格納容器の健全性が失われ放射能漏れ等
が発生する可能性があることを示す。
【0052】格納容器指標Cは、それぞれ“0”〜
“1”の値をとる3つのリスク係数、すなわち容器内圧
力リスク係数C1 、容器内温度リスク係数C2 、及び容
器内水素濃度リスク係数C3 のみを用いて、次の(2)
式から求められる。
【0053】 C=C1 +C2 +C3 −C1 ・C2 −C2 ・C3 −C3 ・C1 +C1 ・C2 ・C3 ……(2) ここに、容器内圧力リスク係数C1 とは、格納容器内の
圧力状態の危険度を示すリスク係数である。格納容器内
圧力が0.2kg/cm2 以上の場合は格納容器破損の
おそれがあるため格納容器スプレーが自動起動するが、
それでも容器内圧力が上昇を続ける場合(例えば起動し
ない場合)には格納容器破損の危険性大として0<C1
≦1とし、そうでない場合はC1 =0とする。
【0054】また、容器内温度リスク係数C2 とは、格
納容器内の温度状態の危険度を示すリスク係数である。
蒸気放出プールの温度が40℃を超える場合には、蒸気
放出プール冷却系が自動起動するが、それでも蒸気放出
プールの温度が上昇を続ける場合(例えば起動しない場
合)には、格納容器破損の危険性大として0<C2 ≦1
とし、そうでない場合はC2 =0とする。
【0055】容器内水素濃度リスク係数C3 とは、格納
容器内の水素濃度状態の危険度を示すリスク係数であ
る。格納容器内水素濃度が基準値を超えて上昇する場合
には、格納容器破損の危険性大として0<C3 ≦1と
し、そうでない場合はC3 =0とする。
【0056】次に、図2〜図4とともに、燃料冷却と格
納容器健全性とを確保するための動作内容について説明
する。
【0057】図2は、スクラム信号発信後にアクシデン
トマネジメント支援装置41(以下、単に装置41とい
う)により行われる燃料冷却確保のための処理を表した
ものである。まず、何らかの事故が発生してスクラム信
号が発信されると、装置41の制御により制御棒の挿入
による原子炉緊急停止が行われる(図2ステップS10
1)。この状態で、燃料チャネル出力が1.5MW以上
となっている場合には(ステップS102;Y)、その
出力値の大小に応じリスク係数F1 の値を0<F1 ≦1
の範囲で設定するとともに、CRT55に“燃料ドライ
アウト/溶融リスク大”という警告メッセージを表示し
(ステップS103)、さらに、原子炉停止のためのバ
ックアップ手段であるポイズン注入や重水ダンプ等の原
子炉制御手順を実行する(ステップS104)。
【0058】一方、燃料チャネル出力が1.5MWを超
えない場合には(ステップS102;N)、F1 =0と
し、さらに燃料冷却水の有無の確認を行う(ステップS
105)。この結果、冷却水が燃料有効長の1/2以上
存在すれば(ステップS105;Y)、自然循環でも燃
料冷却可能と判断して、F2 =0に設定するとともに、
CRT55に“燃料冷却可能”と表示する(ステップS
106)。
【0059】反対に、冷却水が燃料有効長の1/2に満
たない場合には(ステップS105;N)、F2 の値を
0<F2 ≦1の範囲で設定するとともに、さらに重水系
の運転状態の確認を行う(ステップS107)。この結
果、重水系運転状態が正常の場合には(ステップS10
7;Y)、F3 =0に設定するとともに、重水による冷
却が可能と判断して、CRT55に“燃料冷却可能”と
表示する(ステップS106)。逆に、重水系運転状態
が異常の場合には(ステップS107;N)、F3 の値
を0<F3 ≦1の範囲で設定するとともに、CRT55
に“重水系運転異常”という警告メッセージを表示し
(ステップS108)、重水系の自動復旧操作を実行す
る(ステップS109)。
【0060】以上のようにして設定された各リスク係数
1 、F2 、F3 を基に(1)式より、燃料冷却指標F
が求められ、これがCRT55に表示される。運転員
は、このCRTに表示された燃料冷却指標Fの値を見る
ことにより、現時点での原子炉冷却状態の危険度を即座
に把握することができる。
【0061】なお、ステップS106において燃料冷却
可能表示が行われた場合には、さらに以下のような状態
確認と事故の同定が行われる。すなわち、まず、炭酸ガ
スの湿度及び圧力をチェックし、これが上昇し(ステッ
プS110;Y)、かつヘリウム系の圧力が上昇してい
る場合には(ステップS115;Y)、圧力管破損及び
カランドリア管破損と判断し、その旨を表示する(ステ
ップS116)。また、炭酸ガスの湿度及び圧力が上昇
し(ステップS110;Y)、かつヘリウム系圧力が上
昇していない場合には(ステップS115;N)、圧力
管破損と判断し、その旨を表示する(ステップS11
7)。一方、炭酸ガスの湿度及び圧力の上昇がない場合
は(ステップS110;N)、炉心内に追加設置した重
水温度計をチェックして、重水温度が上昇している場合
には(ステップS111;Y)、圧力管バルーニングと
判断し、その旨を表示する(ステップS118)。さら
に、重水温度の上昇がない場合には(ステップS11
1;N)、蒸気ドラム(S/D)蒸気管付近に追加設置
した放射線モニタにより蒸気中の放射能をチェックす
る。この結果、放射能の上昇が検出されたときは(ステ
ップS112;Y)、燃料破損と判断してその旨を表示
し(ステップS114)、放射能上昇が検出されないと
きは(ステップS112;N))、燃料健全と判断して
その旨を表示する(ステップS113)。
【0062】このようにして、冷却可能状態を確保した
時点で、スクラム事故の箇所の同定が行われる。
【0063】図3及び図4は、スクラム信号発信後にア
クシデントマネジメント支援装置41により行われる格
納容器健全性確保のための処理を表したものである。何
らかの事故が発生してスクラム信号が発信されると、装
置41の制御により制御棒の挿入による原子炉緊急停止
が行われる(図3ステップS201)。
【0064】この状態で、格納容器(PCV)内圧が
0.2kg/cm2 以上の場合には(ステップS20
2;Y)、格納容器破損のおそれがあるため格納容器ス
プレーが自動起動して減圧が図られる。これが万一起動
せず、あるいは運転異常の場合には(ステップS20
3;N)、自動復旧操作が行われ(ステップS20
4)、運転正常の場合には(ステップS203;Y)、
次に蒸気放出(SRP)プールの温度をチェックする
(ステップS205)。
【0065】この結果、蒸気放出プールの温度が40℃
以上になっているときは(ステップS205;Y)、蒸
気放出プール冷却系(SRPC)が自動起動される。こ
れが、万一起動せずあるいは運転異常の場合には(ステ
ップS206;N)、自動復旧操作が行われ(ステップ
S207)、正常運転の場合には(ステップS206;
Y)、格納容器内圧力をチェックする(ステップS20
8)。
【0066】この結果、依然として格納容器内圧が上昇
して1.3kg/cm2 を超えている場合には(ステッ
プS208;Y)、リスク係数C1 の値を0<C1 ≦1
の範囲で設定するとともに、格納容器減圧のための自動
手順を実行し(ステップS209)、ステップS215
に進む。一方、格納容器内圧の上昇がない場合には(ス
テップS208;N)、C1 =0に設定して、次に格納
容器内の温度をチェックする(ステップS210)。
【0067】この結果、格納容器内温度が依然として上
昇して100℃を超えている場合には(ステップS21
0;Y)、リスク係数C2 の値を0<C2 ≦1の範囲で
設定するとともに、格納容器降温のための自動手順を実
行し(ステップS211)、ステップS215に進む。
一方、格納容器内温度の上昇がない場合には(ステップ
S210;N)、C2 =0に設定し、次に格納容器内の
水素濃度をチェックする(ステップS212)。
【0068】この結果、格納容器内の水素濃度が上昇し
て4%を超えている場合は(ステップS212;Y)、
リスク係数C3 の値を0<C3 ≦1の範囲で設定すると
ともに、水素濃度抑制のための自動制御手順を実行し
(ステップS213)、ステップS215に進む。一
方、水素濃度の上昇がない場合には(ステップS21
2;N)、C3 =0に設定するとともに、格納容器が健
全であると判断し、その旨をCRT55に表示する(ス
テップS214)。
【0069】次に、格納容器内の放射能濃度をチェック
する(ステップS215)。この結果、放射能濃度に変
化がなければ(ステップS215;N)、ステップS2
17に進み、放射能濃度に変化があれば(ステップS2
15;Y)、格納容器内放射能濃度制御手順を実行した
のち(ステップS216)、ステップS217に進む。
【0070】ステップS217では、スタックモニタや
モニタリングポストをチェックし、これらに変化がなけ
れば(ステップS217;N)、ステップS215に戻
り、変化があれば(ステップS217;Y)、放射能隔
離が失敗したと判断してその旨をCRT55に表示する
(ステップS218)。
【0071】以上のようにして設定された各リスク係数
1 、C2 、C3 を基に(2)式より、格納容器指標C
が求められ、これがCRT55に表示される。運転員
は、このCRTに表示された格納容器指標Cの値を見る
ことにより、現時点での原子炉格納容器の危険度(健全
性)を即座に把握することができる。
【0072】以上の図2〜図4の説明中における各復旧
操作や制御手順は、事故対応辞書54の内容に従って実
行されるが、その内容とは、例えば以下に示す通りであ
る。 (a)原子炉制御手順 ダンプ信号を発信してヘリウム連通弁と差圧調整弁を開
き重水急速ダンプを行う。
【0073】ポイズン注入弁を開きポイズン急速注入す
る。
【0074】(b)格納容器減圧手順 格納容器スプレーポンプを運転する。
【0075】蒸気放出プール冷却系を運転する。
【0076】アニュラス排気を行う。
【0077】格納容器ベントシステムを作動させる。
【0078】工安系注入量を増加させる。
【0079】(c)格納容器降温手順 格納容器スプレーポンプを運転する。
【0080】蒸気放出プール冷却系を運転する。
【0081】消火設備より格納容器ドーム部に散水す
る。
【0082】(d)格納容器内放射能濃度制御手順 格納容器スプレーポンプを運転する。
【0083】格納容器空気再循環系非常用フィルタを起
動する。
【0084】(e)水素制御手順 水素燃焼装置を起動する。
【0085】(f)格納容器スプレー系復旧操作 ポンプ起動信号を発信する。
【0086】水源を確保する。
【0087】電源を確保する。
【0088】(g)蒸気放出プール冷却系復旧操作 ポンプ起動信号を発信する。
【0089】電源を確保する。
【0090】なお、本実施例では、DDC(Direct Dig
ital Controller)やシーケンサ等をプラントに分散配置
しこれらを多重伝送システムによりプラント計算機シス
テムと連動させる分散制御方式を採用した最新型プラン
トを例に説明したが、これに限るものではなく、計算機
制御が採用されていないプラントにおいても適用できる
のはもちろんである。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の原子力プ
ラント事故マネジメント支援システムによれば、原子力
プラントにおいてスクラム事故が発生した後の対応を支
援することができる。即ち、スクラム事故が発生した後
に収集した原子炉各部の情報に基づいて生成された原子
炉の危険度を示すリスク指標を表示手段に表示するか
ら、運転者は原子力プラントのスクラム事故発生後の原
子炉に関する危険度を把握することができ、危険度に対
して迅速に対処することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における原子力プラント事故
マネジメント支援システムを示すブロック図である。
【図2】このシステムによる燃料冷却確保のための処理
内容を示す流れ図である。
【図3】このシステムによる格納容器健全性確保のため
の処理内容を示す流れ図である。
【図4】このシステムによる格納容器健全性確保のため
の処理内容であって図3の続きを示す流れ図である。
【符号の説明】
11 プラント計算機システム 12 主制御盤 41 アクシデントマネジメント支援装置 42 リスク指標演算システム 43 事故同定システム 44 状態進展予測システム 45 事故対応決定システム 46 情報出力システム 47 アクシデントマネジメント対応設備制御系 48 アクシデントマネジメント対応機器・設備 49 アクシデントマネジメント対応計装系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桜井 直人 福井県敦賀市明神町3 動力炉・核燃料 開発事業団新型転換炉ふげん発電所内 (72)発明者 新澤 達也 東京都港区赤坂1丁目9番13号 動力 炉・核燃料開発事業団本社内 (72)発明者 澤井 定 東京都港区赤坂1丁目9番13号 動力 炉・核燃料開発事業団本社内 (56)参考文献 特開 昭61−259302(JP,A) 特開 昭58−213292(JP,A) 特開 昭61−164194(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G21D 3/04 GDD G21C 17/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子力プラントにおけるスクラム事故
    生後の対応を支援する原子力プラント事故マネジメント
    支援システムであって 子炉各部の情報を収集する情報収集手段と、該収集された前記原子炉各部の情報に基づいて該原子炉
    の危険度を示すリスク指標を生成するリスク指標生成
    段と、該生成されたリスク指標の少なくとも一部を 表示する表
    示手段 を備える原子力プラント事故マネジメント支援
    システム。
  2. 【請求項2】 前記リスク指標生成手段は、前記原子炉
    各部の情報として原子炉の各燃料チャネル出力に関す
    情報と燃料冷却水に関する情報と重水系運転状態
    関する情報とに基づいて燃料冷却状態の危険度を示す
    燃料冷却指標を前記リスク指標の一つとして生成する手
    段である請求項1記載の原子力プラント事故マネジメン
    ト支援システム。
  3. 【請求項3】 前記リスク指標生成手段は、前記原子炉
    各部の情報として該原子炉の格納容器内圧力に関する
    情報と格納容器内温度に関する情報と格納容器内
    水素濃度に関する情報とに基づいて該原子炉格納容
    状態の危険度を示す格納容器指標を前記リスク指標
    の一つとして生成する手段である請求項1または2記載
    原子力プラント事故マネジメント支援システム。
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