JP2927460B2 - ポンプ - Google Patents

ポンプ

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JP2927460B2
JP2927460B2 JP1241676A JP24167689A JP2927460B2 JP 2927460 B2 JP2927460 B2 JP 2927460B2 JP 1241676 A JP1241676 A JP 1241676A JP 24167689 A JP24167689 A JP 24167689A JP 2927460 B2 JP2927460 B2 JP 2927460B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、流体を搬送するためのポンプ、特に、イ
ンペラを回転することにより、気体を搬送するように構
成されたポンプに関する。
[従来の技術] 従来より、流体としての血液を、人工心肺等における
対外循環回路において搬送するための血液ポンプは、小
型で大流量が得られるものとして、渦巻型や遠心型の血
液ポンプが知られており、広く用いられている。
ここで、遠心型の血液ポンプにおいては、ポンプ室内
で高速回転するインペラ(羽根)におり血液を送り出す
構成を基本的に備えている。このような従来の遠心型の
血液ポンプの構成は、第8A図及び第8B図に概略的に示す
ように、内部をポンプ室aとするポンプハウジングb
と、このポンプハウジングb内で図示しない駆動機構に
より回転駆動される回転体cと、この回転体cの外周に
複数起立した状態で取り付けられた羽根dとを基本的に
備えている。そして、上述したポンプハウジングbの上
端には、血液が取り入られる流入口eが軸方向に沿つ
て、また、他端には、羽根dの回転により高圧となつた
血液が取り出される流出口fが接線方向に沿つてっ夫々
形成されている。
このように構成される従来のポンプaにおいては、搬
送される血液は、流入口eよりポンプハウジングa内に
流入し、ポンプヘウジングa内で回転されている回転体
cに取り付けられている羽根dにより強制的に回転運動
を与えられることとなる。そして、この回転運動により
発生した遠心力により、回転体cの外周部では血液の圧
力が高められ、高圧になった血液は流出口fより吐出さ
れることとなる。
より詳細には、第8A図から明かなように、回転体cに
は、回転運動を伝達する回転軸gが、流入口eが設けら
れた側とは反対側よりポンプハウジングaの外部に貫通
して突出しており、回転体cの動力を発生している駆動
機構(図示せず)と軸継手hにより連結されている。
また、この回転軸gは軸受部iによりポンプハウジン
グaに対して回転自在に保持されており、更に、ポンプ
ハウジングa内の血液は、軸シール部jによりポンプハ
ウジングaの外部への漏れ出しを防止されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来の血液ポンプにあつて
は、第8A図に示すように、回転体cにおいて血液の流路
を規定する羽根dが設けられた側とは反対側の部分と、
ポンプハウジングaとの間に規定される空間部kは、血
液の流路に対して淀み点を構成することになる。この結
果、この空間部kに入り込んだ血液の流れが悪くなるこ
とになる。
更に、軸シール部jは、ポンプハウジングaに固定さ
れた軸シール固定体j1と、回転軸gに固定された軸シー
ル回転体j2とから構成され、これら軸シール固定体j1
軸シール回転体j2との接触により、シールが達成されて
いる。このため、回転軸gの回転に伴ない、軸シール固
定体j1と軸シール回転体j2との接触部において摩擦熱か
発生し、極所的な高温部が存在することとなる。この結
果、軸シール部jが設けられた付近の空間部kに淀んだ
血液の温度を上昇させる結果になる。このようにして、
空間部kに流れ込み、ここに滞留した血液は、血栓が発
生し易い状態となり、更に、淀んだ血液が必要以上に高
温になると、血液中の蛋白質が凝固してしまうという問
題があつた。
そこで、特表昭61−500058号公報に開示されるよう
に、インペラを設けた回転体の軸支部の回転中心軸と同
軸になるように流入ポートを設け、流入した血液が必ず
軸支部を通過してから流出できるようにして、血液の淀
みと加熱を防止して、血液の凝固対策を図ることが提案
されている。しかしながら、この提案では、図8の従来
技術の説明で述べた上記ポンプの構成と同じように流入
ポートが回転体の回転軸方向に配設されるために、流入
ポートに接続されるチユーブがポンプの長手方向に長く
なり、余分な設置場所が必要となる。またモータと一体
構成されているので、その分重くなり非常に使いずらく
なり、かつ使用するときに駆動モータ部を分離できない
欠点がある。
したがつて、本発明は、上述した問題を解決すべくな
されたものであり、流入した血液を含む液体がインペラ
を設けた回転体の軸支部のシール部を必ず通過してから
流出するようにして、淀みと加熱を防止することで液体
の劣化防止を図ることができ、しかも取り扱いを容易に
できるポンプを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明
は、加熱または淀み発生により組成が変化してしまう血
液を含む流体を遠心力によつて流出させる遠心式のポン
プにおいて、内部にポンプ室が形成されたポンプハウジ
ングと、前記ポンプ案内において、回転可能に軸支さ
れ、周囲にインペラ間に流路を形成した回転体と、前記
ポンプ室内に前記流体を流入させる流入ポートと、前記
ポンプハウジング内から前記流体を外部に流出させる流
出ポートと、前記回転体を回転可能に軸支する軸支部と
前記軸支部を液密状態でシールするシール手段とを備
え、前記流入ポートを、前記ポンプハウジングの頂部の
近傍に配設し、前記回転体の前記インペラ前記流入ポー
ト側に位置するように配設し、かつ前記流出ポートを前
記回転体の接線方向に配設することで、前記流入ポート
から流入される前記流体を前記シール手段に向かわせる
ことで加熱と淀みを防止するとともに、前記ポンプハウ
ジングを着脱自在にするために別体構成され、前記回転
体に対する回動力を伝達する動力伝達手段とを具備する
ことを特徴としている。
また、前記動力伝達手段は、前記回転体に固定された
永久磁石と、前記永久磁石を吸引するとともにモータで
回動される駆動用磁石とから構成されることを特徴とし
ている。
また、前記動力伝達手段は、前記回転体に固定された
永久磁石と、前記永久磁石を吸引する回転磁界を発生す
る電磁コイルとから構成されることを特徴としている。
そして、前記流入ポートは、軸支部の回転中心軸に対
して直交し、かつ所定距離分偏奇させて配設することを
特徴としている。
[作用] 以上のように、この発明に係わるポンプは構成されて
いないので、シール手段において回転シール部と固定シ
ール部との互いの摺接により、これらのシール部に摩擦
熱が発生したとしても、この摩擦熱は、このシール手段
が、血液の流路中に位置しているので、このシール部近
傍で血液が滞る事無く、良好に、流路中を流れる血液に
放散され、シール部が過熱状態となること、引いては、
シール部近傍の血液が過熱されることが確実に防止され
ることになる。
[実施例] 以下に、この発明に係わるポンプの第1の実施例の構
成を、添付図面の第1図乃至第3図を参照して詳細に説
明する。
第1図及び第2図に示すように、この第1の実施例の
ポンプ10は、流体として血液を送り出すための血液ポン
プとして構成されている。即ち、このポンプ10は、第1
図に示すように、一方の端面(図中、下端面)が開放さ
れ、他方な端面(図中、上端面)が閉塞され、上下方向
に沿つて延出する中心軸線Cを有する中空の略円筒体形
状のハウジング12を備えている。このハウジング12は、
上半部分において、上から下に向け半径方向内方に徐々
に絞られた状態で形成されており、その最も絞られた部
分(軸方向略中央部)には、第2図に示すように、中心
軸線Cから所定距離Dだけ謹かに偏倚した状態で、接線
方向に沿つて延出する流入ポート14が一体的に接続され
ている。
ここで、この流入ポート14が接続された部分から、上
端部に渡る内部空間により、ポンプ室16が構成されてい
る。また、このハウジング12の上端部における外周部に
は、第2図に示すように、流入ポート14とは平行な状態
で、流出ポート18が一体的に接続されている。
尚、この所定距離Dは、第3図に示すように、流入ポ
ート14の内端部が、ポンプ室16に絞り込まれた下端部に
接続される部分において、このポンプ室16の外周部に接
線として接続(開口)するように設定するために、必要
な距離として規定されている。
一方、上述したハウジング12内には、回転軸20が中心
軸線Cに沿つて延出した状態で収納されている。この回
転軸20は、ハウジング12の下部の内周に取り付けられた
支持ステイ22に、一対のベアリング24を介して中心軸線
C回りに回転自在に軸支されている。尚、このベアリン
グとしては、ボールベアリング等の回転抵抗の低い軸受
が望ましいが、滑り軸受等を使用してもかまわない。
そして、このハウジング12の下端内周面には、図示し
ない回転駆動機構のケーシングに接続するための接続部
26が形成されている。また、回転軸20の下端部には、こ
の回転駆動機構の駆動軸(図示せず)に連結される軸継
手28が形成されている。このようにして、この回転軸20
は、図示しない回転駆動機構により回転駆動されるよう
に構成されている。
ここで、接続部26は、回転駆動機構と容易に接合で
き、かつ、互いに回転しないようにするため、溝と突起
物が互いに相補的に噛み合う構造とすることが望まし
い。
また、回転駆動機構よりの回転力は、軸継手28により
回転軸20に伝達されるが、この軸継手28も、脱着動作が
容易であることが必要であるため、同じ歯数の内歯車と
外歯数の噛み合いを利用したり、スプライン継手、セレ
ーシヨン継手等を用いることが望ましい。
また、上述したハウジング12のポンプ室16内に位置す
る回転軸20の他端外周には、半径方向外方に延出した状
態で回転体30が一体的に形成されている。この回転体30
は、第2図に示すように、半径方向外方に向けて、その
厚さを徐々に減じるように設定されている。
このように形成された回転体30の外周部には、回転駆
動されることにより、ポンポ室16内に流入した血液を、
所定圧力に加圧するための平板状の羽根32が複数起立し
た状態で固定されている。即ち、上述したように、図示
しない回転駆動機構により回転駆動される回転軸20と共
に、これらの羽根32は、ポンプ室16内を回転駆動される
ことになるが、これらの羽根32の回転に応じて、ポンプ
室16の外周部の血液は、その圧力を高められ、流出ポー
ト18から流出することになる。
即ち、血液は、第1図に矢印で示すように、流入ポー
ト14の内端部から、これに直接接続されるポンプ室16の
内周部にもたらされ、上述したように、羽根32回転に伴
ない、ポンプ室16の外周部に位置した血液が流出ポート
18から流出することにより発生する負圧によって、ポン
プ室16の内周部に位置する血液は、ポンプ室16の外周部
にもたらされることになる。
以上のように構成されるポンプ10においては、ポンプ
室16内の血液が回転軸20の軸受部からポンプ室16の外部
に漏出することを確実に防止すると共に、ポンポ室16の
気密状態を維持するため、第1図に示すように、ポンプ
室16と軸受部との間には、シール機構34が配設されてい
る。
このシール機構34は、丁度、流入ポート14が接続され
るハウジング12の内周部であつて、一端部側に位置する
部分に、半径方向内方に向けて延出するよう取り付けら
れた略ドーナツツ状の固定シール部材36と、この固定シ
ール部材36に対向する回転軸20の部分の外周面に嵌入さ
れた一対のシール回転支持部材38a,38bに夫々基端部を
固着され、先端部を固定シール部材36の両側面に夫々摺
接するようにして、シールするための一対の回転シール
部材40a,40bを備えている。
このようにシール機構34は構成されているので、例
え、回転軸20が回転したとしても、一対の回転シール部
材40a,40bが固定シール部材36の両面に夫々常時摺接し
ているので、このシール部から血液が軸受部に向けて漏
れ出すことが確実に防止されることになる。
固定シール部材36は、摩擦に強く熱伝達率の高い材料
で形成されていることが好ましく、更に、血液を搬送す
るポンプの場合は、血液内の物質に対し、不活性の表面
を有しているものが望ましい。具体的には種々のセラミ
クス、ステンレス鋼、チタン、その他アルミニウム等の
金属に不活性の表面処理を施したものが望ましい。
また、回転シール部材40a,40bは、摩擦抵抗の低い弾
性体であることが望ましいが、グラフアイトリングの背
面に弾性材料を接合し、固定シール部材36に押し付ける
構造でもよい。具体的に前者の材質としては、シリコ
ン、バイトン、テフロン、ポリウレタン等のエラストマ
ーが望ましい。また一般の軸シールを用いても種々応用
が可能である。
以上のように構成される血液ポンプ10を使用する場合
には、先ず、流入ポート14及び流出ポート18を、これを
組み込むべき流体回路(図示せず)の流出口及び流入口
に夫々接続し、流入ポート14を介して、ハウジング12内
に血液を満たす。この後、図示しない回転駆動機構をハ
ウジング12に連結して、これの駆動軸を回転軸20に接続
する。
そして、回転駆動機構を起動させて回転軸20を回転さ
せることにより、回転体30は回転駆動され、この結果、
この回転体30に取り付けられた複数の羽根32により、ポ
ンプ室16内の血液は回転力を受け、ポンプ室16内で旋回
を始めることになる。この結果、回転速度と血液の質量
とに応じて、血液に遠心力を生じることになる。
このように、羽根32により遠心力を生じた血液は、ポ
ンプ室16の外周部で、遠心力を圧力に変換された状態
で、流出ポート18により吐出されることになる。この吐
出に伴ない、流入ポート14からポンプ室16内に血液が流
入し、回転しながら固定シール部材36に摺接している回
転シール部材40aの周囲を旋回しつつ、ポンプ室内16を
一端部から他端部に向けて流れることとなる。
このようにして、血液は、流入ポート14から流入し
て、ポンプ室16内で加圧された上で、流出ポート18から
流出しることとなる。
ここで、ポンプ10は、この第1の実施例においては、
血液ポンプとして構成されているので、その構成材料
は、毒性の無い医療用の材料であることが望ましく、更
には、抗血栓性材料であることが望ましい。また、血液
が接触する表面を抗血栓処理してもよい。例えば、構造
材料としてはアクリル、ポリウレタン、ポリカーボネー
ト、ポリサルフオン、ポリアリレートなどが望ましく、
コーテイングにより材料の表面処理を行う場合はポリジ
メチルシロキサン、ポリメチルフエニシロキン、ポリヒ
ドロキシメタクリレート、ヘパリン化材料などを用いる
ことが望ましい。
以上のように、この第1の実施例における血液ポンプ
10を構成したので、ハウジング12内における血液の流路
中に、シール機構34の一方の回転シール部材40aが位置
することとなる。この結果、回転軸20が回転して、ポン
プ動作が開始され、一対の回転シール部材40a,40bが固
定シール部材36の両面に夫々摺動して、シール部におい
て摩擦熱により加熱状態が発生したとしても、その熱
は、シール部の周囲を常に流れている血液により良好に
吸収され、シール部が過熱状態となることが確実に防止
されることになる。
このように、この第1の実施例によれば、シール部を
血液の流路中に位置するように構成したので、このシー
ル部で発生した熱は、シール部の周囲を流れる血液によ
り吸収され、シール部が過熱状態となり、その結果、血
液中に、血栓が発生し易い状態となつたり、更に、血液
が必要以上に高温になり、血液中の蛋白質が凝固してし
まうという問題が、確実に解消されることになる。
この発明は、上述した第1の実施例の構成に限定され
ることなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変
形可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した第1の実施例においては、このポン
プ10は、血液の送り出し用として用いるように説明した
が、この発明は、このような血液用に限定されることな
く、輸液等の流体を送り出すために用いることも可能で
ある。
また、上述した第1の実施例においては、回転軸20の
下端部には、この回転駆動機構の駆動軸(図示せず)に
連結される軸継手28が形成されるように説明したが、こ
の発明は、このような構成に限定されることなく、第4
図に第2の実施例として示すように構成しても良い。
以下に、この発明の種々の実施例を説明するが、以下
の説明において、上述した第1の実施例と同一部分に
は、同一符号を付して、その説明を省略する。
即ち、第2の実施例における血液ポンプ50は、第4図
に示すように、ハウジング12は、下端部においても閉塞
されており、回転軸20は、ハウジング12内に完全に収納
されている。このため、回転軸20は、非接触状態で、回
転駆動機構52により回転駆動されるように構成されてい
る。即ち、回転軸20は、回動軸20の下端の周囲には、従
動用のマグネツト54が固着され、一方、回転駆動機構52
内には、図示しないモータにより回転駆動される駆動用
マグネツト56が、従動用マグネツト54に対向した状態で
配設されている。
このように、この第2の実施例においては、回転駆動
機構52よりの動力の伝達にマグネツトカツプリングを使
用していることで、血液ポンプ50内部を完全にハウジン
グ12でおおうことができるため、医療用に使用する場合
には、ハウジング内部への雑菌の侵入を長時間完全に防
止できる効果がある。
この第2の実施例における動力の伝達機構は、具体的
には、回転駆動機構52の駆動用マグネツト56を回転する
ことにより、従動用マグネツト54の回りに回転磁界を作
り出して、ポンプ50を駆動することになる。この回転磁
界を作り出す方法としては、図示してあるように永久磁
石により駆動用マグネツト56を図示していないモータで
回転させることが望ましく、また、電磁石を用い同期モ
ータの原理を応用してう回転磁界を作り出すことでも良
い。このような第2の実施例の場合は、マグネツトより
の発熱を含め、軸受、軸シールより発生した熱を血液に
平均的に分散する所の、この発明は、最も有効的に機能
することになる。
このような構造の場合、ハウジング12内において、シ
ール機構34よりも下方部分に、血液の侵入しない空気質
58が形成されることになる。このため、医療用に使用す
るには、内部の減菌ができないため、気体を通過させ、
雑菌を通過させない構造のフイルター60をハウジング12
の空気室58に面する部分に、厚さ方向に貫通した状態で
形成することが望ましい。
また、上述した第1の実施例においては、回転軸20
は、ハウジング12に回転自在に軸支され、回転駆動機構
よりの動力を、回転軸20に一体的に形成された回転体30
に伝達するように構成していたが、この発明は、このよ
うな構成に限定されることなく、第5図に第3の実施例
として示すように構成しても良い。
即ち、この第3の実施例においては、第5図に示すよ
うに、回転体30は、回転軸20に一体的に形成されるので
は無く、ハウジング12内において中心軸線Cに沿つて延
出するように固定された固定軸62に、転がり玉軸受けか
らなるベアリング64を介して回転自在に軸支されてい
る。そして、マグネツトカツプリングの構成する従動用
マグネツト54は、回転体30の下面に一体的に取り付けら
れている。
このように、この第3の実施例においては、固定軸62
は、ベアリング64を介して単に回転体30を回転自在に保
持しているのみで、回転力の伝達には関係していない。
このため、第1の実施例の回転軸20に比較して、固定軸
62の径を細く設定することができ、回転体30への流路を
広く確保できる利点が達成されることになる。尚、回転
体30の回転力の伝達は、同期モータの原理により駆動コ
イル70で回転磁界を発生させることが好ましいが、永久
磁石を他のモータにより回転させることで回転磁界を発
生させてもよい。
この第3の実施例においれは、固定軸62がハウジング
12に対して回転できないように固定されているため、シ
ール機構34の構成は、第1及び第2の実施例の場合と異
なり、固定軸62に、エラストマーより成る一対の固定シ
ール部材66a,66bが取り付けられ、回転体30にセラミツ
ク等より成る回転シール部材68が取り付けられている。
そして、両固定シール部材66a,66bは、夫々基端部を固
定軸66に固着され、先端部を回転シール部材68の両側面
に夫々摺接するようにして取り付けられていいる。この
ようにして、回転体30の回転中において、回転シール部
材68の接触回転中にも、このシール部材68の接触回転中
にも、このシール部における気密、及び、水密状態が保
持されることになる。
更に、この第3の実施例においては、回転体30の下面
とハウジング12との間には、空間部72が存在することに
なり、この空間部に関しては、第2の実施例においても
存在するが、回転体30及びハウジング12の両表面を、共
に均一で滑らかな平面により構成することができ、さら
に、表面を抗血栓性処理することにより、血液が流れ込
んでも、わずかな流れがあれば、血栓の発生は無いよう
にすることが出来るものである。
また更に、第5図に示すように、空間部72の下面を規
定するハウジング12の下端面を、中心部に近ずくにつれ
て、その間隔を徐々に狭く設定することにより、空間部
72の如何なる部分でも、血液に同程度の剪断力を与える
ようにすることが望ましい。また、回転駆動機構52は、
ケーブル74によりコントローラ76に接続されており、こ
のコントローラ76により回転駆動機構52の回転動作を調
節(制御)することで、ポンプ10の吐出力の調整を行う
ことができる。
更に、上述した第1の実施例においては、羽根32は平
板状に形成されるように説明したが、この発明は、この
ような構成に限定されることなく、第6A図及び第6B図に
夫々一変形例及び他の変形例として示すように、螺旋状
のプレード80から構成されるようにしても良いし、ま
た、円板82を多段に重ねた形状にしても良い。
更にまた、上述した第1の実施例においては、流入ポ
ート14と流出ポート18とは、第2図に示すように、互い
に同方向に沿つて延出した状態で平行になるよう説明し
たが、この発明は、このような構成に限定されることな
く、第7A図乃至第7C図に第1乃至第3の変形例としれ示
すように構成しても良い。即ち、第7A図に第1の変形例
たして示すように、互いに反対方向に沿つて延出した状
態で平行に設定しても良いし、第7B図に第2の変形例と
して示すように、互いに反対側で90度交差するように構
成しても良いし、第7C図に第3の変形例として示すよう
に互いに同一側で90度交差するように構成しても良い。
要は、流入ポート14と流出ポート18との位置関係は任意
であり、図示する態様の他、任意の角度で交差する態様
をも含むものである。
以上、詳述したように、この発明における種々の実施
例においては、遠心ポンプ、渦巻ポンプ等の血液ポンプ
において、血液に回転力を与える回転体の、血液流入側
に回転軸20又は固定軸62を配置し、この軸の接線方向に
沿つて血液の流入ポート14を設置することにより、軸及
び軸シート部での血液の淀みを防ぎ、更に、血液へ、軸
シール部で発生した熱を均等に分散させることにより、
血液などのデリケートな液体を搬送する場合において、
血栓の発生等の蛋白質の凝固など血液に対する悪影響を
無くすという効果がある。
さらに、従来のポンプでは特に流出、流入口を湾曲さ
せないかぎり、流出口と流入口は90゜のねじれの位置関
係にしかならないが、この発明においては、第2図及び
第7A図乃至第7C図に示すように、流出口と流入口の一関
係を、ねじれの位置にはなるものの、360゜どの角度に
も設定できるため、ポンプ本体の設計や、使用する血液
回路の設計に柔軟性が増し、最適設計が可能になるとい
う利点がある。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、流入した液体
がインペラを設けた回転体の軸支部を液密状態にするシ
ール部を必ず通過してから流出させることで、淀みと加
熱を防止して液体の劣化防止を図ることができ、回転体
と回転体の駆動部を別構成することで取り扱いを容易に
することができ、しかもポートを同じ面上に配置するこ
とで、接続されるチユーブにより専有される設置面積を
少なくすることができるポンプを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係わるポンプの第1の実施例を示す
部分縦断面図 第2図は第1図に示すポンプの底面形状を示す底面図; 第3図は第1図における断面AAより見たポンプ入口部の
平面断面図; 第4図はこの発明に係わるポンプの第2の実施例の構成
を示す部分縦断面図; 第5図はこの発明に係わるポンプの第3の実施例の構成
を示す部分縦断面図; 第6A図は第1図に示す羽根の一変形例の形状を示す斜視
図; 第6B図は第1図に示す羽根の他の変形例の形状を示す斜
視図; 第7A図乃至第7C図は、流入ポートと流出ポートとの取付
位置の第1乃至第3の変形例を夫々示す上面図;そし
て、 第8A図及び第8B図は、夫々、従来におけるポンプの構成
を示す部分縦断面図及び上面図である。 図中、10……血液ポンプ、12……ハウジング、14……流
入ポート、16……ポンプ室、18……流出ポート、20……
回転軸、22……支持ステイ、24……ベアリング、26……
接続部、28……軸継手、30……回転体、32……羽根、34
……シール機構、36……固定シール部材、38a;38b……
シール回転支持部材、40a;40b……回転シール部材、50
……ポンプ、52……回転駆動機構、54……従動用マグネ
ツト、56……駆動用マグネツト、58……空気室、60……
フイルタ、62……固定軸、64……ベアリング、66a;66b
……固定シール部材、68……回転シール部材、70……駆
動コイル、72……空間部、74……ケーブル、76……コン
トローラ、78……空間部、80……ブレード、82……円板
である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱または淀み発生により組成が変化して
    しまう血液を含む流体を遠心力によって流出させる遠心
    式のポンプにおいて、 内部にポンプ室が形成されたポンプハウジングと、 前記ポンプ室内において、回転可能に軸支され、周囲に
    インペラ間に流路を形成した回転体と、 前記ポンプ室内に前記流体を流入させる流入ポートと、 前記ポンプハウジング内から前記流体を外部に流出させ
    る流出ポートと、 前記回転体を回転可能に軸支する軸支部と、 前記軸支部を液密状態でシールするシール手段とを備
    え、 前記流入ポートを、前記ポンプハウジングの頂部の近傍
    に配設し、 前記回転体の前記インペラが前記流入ポート側に位置す
    るように配置し、 かつ前記流出ポートを前記回転体の接線方向に配置する
    ことで、 前記流入ポートから流入される前記流体を前記シール手
    段に向かわせることで加熱と淀みを防止するとともに、 前記ポンプハウジングを着脱自在にするために別体構成
    され、前記回転体に対する回動力を伝達する動力伝達手
    段と を具備することを特徴とするポンプ。
  2. 【請求項2】前記動力伝達手段は、 前記回転体に固定された永久磁石と、前記永久磁石を吸
    引するとともにモータで回動される駆動用磁石とから構
    成されることを特徴とする請求項1記載のポンプ。
  3. 【請求項3】前記動力伝達手段は、 前記回転体に固定された永久磁石と、前記永久磁石を吸
    引する回転磁界を発生する電磁コイルとから構成される
    ことを特徴とする請求項1記載のポンプ。
  4. 【請求項4】前記流入ポートを、前記軸支部の回転中心
    軸に対して直交し、かつ所定距離分偏奇させて配設する
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の
    ポンプ。
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