JP2925373B2 - 核4重極共鳴を用いた核磁気共鳴測定における固体試料温度測定法 - Google Patents

核4重極共鳴を用いた核磁気共鳴測定における固体試料温度測定法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、核磁気共鳴(NMR)
装置においてマジックアングルスピニング(MAS)法
により固体試料の測定をする場合の試料の温度を精密に
測定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】NMRにおいて、固体の試料は、分子運
動が拘束されているため、化学シフトの異方性(電子雲
によるシールドの効果)や核スピン間の静的な双極子相
互作用が平均化されないで残る。そのため、固体NMR
では、得られるスペクトルの線幅がブロードになり、解
析が難しくなってしまう。そこで、高分解能固体NMR
では、MAS(Magic Angle Spinning 法:マジッ
ク角度試料回転法)により、外部磁場に対して固体試料
を54.7度(マジック角θM )だけ傾いた軸を中心に
3kHz〜20kHzで高速回転させ、電子雲の平均化
により上記異方性や双極子相互作用を消去する方法がよ
く知られている。すなわち、例えば図4に示すように、
MASを利用したNMRは、静磁場を生じるコイル1の
ボア2内にプローブ3を挿入して、試料管4内に入れた
固体試料をその周囲に配置した励起コイル6によりパル
ス励起し、その励起に基づいてコイル6から得られるF
ID信号をフーリエ変換してスペクトルを求めるもので
あるが、試料管4は、図5に示すように、外部磁場の方
向zに対して54.7度のマジック角をなす軸の回りで
高速回転させられるものである。通常、試料管4は、ス
テータ管5の中に挿入され、エアーベアリングを構成す
るその両端のガス供給孔7を通じて高圧ガスを供給する
ことにより、ステータ管5内でマジック角を保ったまま
回転自在に支持される。一方、試料管4の頂部にはター
ビン8が取り付けられ、また、ステータ管5の対応する
部分には、タービン8を回転させるようにガス吹き出し
孔9が設けられ、この吹き出し孔9より同様に高圧ガス
を供給することにより、試料管4が高速回転させられ
る。このように、プローブ3内に設置される試料管4
は、高速回転しているので、直接普通の温度計を差し込
んで試料温度を測定することはできない。ところで、試
料温度は、主として、(1)試料管4を回転自在に支持
するエアーベアリングのガスが試料を加熱するので、そ
のガス温度と、(2)試料管4の回転に伴うエアーベア
リングの空気摩擦による熱発生があるので、試料管4の
回転数との2つの要因で決まる。この2つ条件の測定は
NMR測定中でも容易であるので、上記(1)、(2)
の条件を同じにすれば、試料温度はほぼ再現することが
実験的にわかっている。したがって、これらの条件と試
料温度との関係(温度較正表)を予め測定しておけば、
試料管中に常時温度計を入れなくとも、試料温度を正確
に推定できる。上記の温度較正表を得るために、この2
つの条件と同時にこの2つの条件を設定したときの試料
温度を正確に測定する必要がある。
【0003】従来は、試料管4の中に特殊な試料を入
れ、試料管4をNMR測定時の温度のガスで回転自在に
支持し、NMR測定時の回転数で回転させながらそのN
MR信号から温度を測定していた。その主な手法として
は、融点変化時にNMRスペクトルが変化する現象を利
用する方法、化学シフトの温度変化を利用する方法等が
利用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法によると、融点を用いる方法の場合、室温より高
い温度しか測定できない、広い温度範囲を較正するには
多くの標準試料を用意する必要がある等の問題があり、
化学シフトの温度変化を使う方法の場合は、化学シフト
の温度変化が小さく、精度よく測定することが難しい、
感度が低い等の問題があった。また、従来は、単一の方
法で広い温度範囲の試料温度を測定できる方法はなかっ
た。
【0005】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、MASによる固体NMRにお
いて、試料のNMR測定状態と同じガス温度及び回転数
における試料管内温度を感度よく精密にかつ広い温度範
囲で測定する方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の核磁気共鳴測定における固体試料温度測定法は、マ
ジックアングルスピニング法による固体核磁気共鳴測定
におけるプローブ中の回転試料管内の試料の温度を較正
する方法において、試料管に塩素酸カリウムを充填し
て、測定条件と同一の試料管回転数及び環境ガス温度で
あって、試料管の回転に伴ってその回転数に比例して発
生する仮想的な磁場を打ち消す静磁場を加えた状態にお
いて、パルス励起法により質量数35の塩素原子の核4
重極共鳴周波数を測定し、得られた共鳴周波数から試料
管内の温度を求めることを特徴とする方法である。
【0007】この場合、前記静磁場以外の外部磁場を実
質的に遮断した状態において、核4重極共鳴周波数を測
定することが望ましい。また、予め、特定のプローブと
試料管の組について、試料管回転数及び環境ガス温度の
一方又は双方を変化させて測定した温度較正表を作成し
ておき、該温度較正表に基づいて特定の試料管回転数及
び環境ガス温度における試料管中の試料の温度を較正す
ることもできる。
【0008】
【作用】本発明の方法においては、まず、測定条件と同
一の試料管回転数及び環境ガス温度であって、試料管の
回転に伴ってその回転数に比例して発生する仮想的な磁
場を打ち消す静磁場を加えた状態において、試料管中の
塩素酸カリウムの質量数35の塩素原子の核4重極共鳴
周波数を測定し、得られた共鳴周波数から試料管内の温
度を求めているので、高精度、高感度で、広い温度範囲
で試料管の温度を測定できる。したがって、直接的に測
定困難な試料の温度を高精度、高感度で、広い温度範囲
で推定して較正できる。また、本発明の方法において
は、測定条件と同一の試料管回転数及び環境ガス温度で
あって、試料管の回転に伴ってその回転数に比例して発
生する仮想的な磁場を打ち消す静磁場を加えた状態にお
いて、パルス励起法により質量数35の塩素原子の核4
重極共鳴周波数を測定するようにしているので、単に試
料管を取り付けるプローブに必要な外部静磁場を加える
ようにし、NMR装置に格別の装置を付加するとか改変
することなしに、NMR測定と同様な測定をするだけ
で、核4重極共鳴周波数を測定することができ、試料温
度の較正を極めて簡単に実施できる。
【0009】
【実施例】本発明の温度測定法は、塩素酸カリウムの35
Clの核4重極共鳴(NuclearQuadripole Resonanc
e:NQR)の共鳴周波数が温度に対して依存性が極め
て高く、精密温度計として使用できることに着目したも
のである。NQRは、原子核の4重極モーメントと結晶
の構造によって生じる電場勾配の相互作用による共鳴を
みるものであり、NQRをみる結晶を決めると、共鳴周
波数は常にどこでも同じものが得られる性質を有してい
る。特に、塩素酸カリウム(KClO3 )の質量数35
の塩素原子のNQRは、高精度温度計として研究されて
おり、その共鳴周波数から多項式により温度を計算する
ことができる。図6は、1例として塩素酸カリウムの温
度20.2℃と24.1℃の35Cl−NQR共鳴スペク
トルを重ねて示した図であり、また、図7は共鳴周波数
と温度の関係を示した図である。これらの図から明らか
なように、少なくとも塩素酸カリウムを用いると、温度
を極めて感度よく精密に、かつ、広い温度範囲(−12
0℃〜+150℃)で測定できる。ところで、NQRの
スペクトルは、外部磁場があると、例えば図6に点線で
示したように、ブロードに広がり、分解能、感度が共に
低下してしまう。地球の磁場程度(0.5ガウス)で
も、質量数35の塩素原子からなる塩素酸カリウムの場
合、線幅は2倍程度に広がってしまう。そのため、測定
に当たっては、NQRを測る物質を磁気シールドするの
が望ましく、このような温度較正法は、本出願人によ
り、すでに特願平2−309350号として提案してい
る。
【0010】ところで、このように外部磁場をシールド
してKClO3 パウダーを充填した試料管4をマジック
アングルで高速回転させると、仮想的な磁場が発生した
のと同様な信号の分裂が生じ(Berry's Phaseの効
果)、NQR信号は、その線幅が広がり、外部磁場の場
合と同様、温度分解能と感度が低下してしまい、特に高
速回転の場合は、この温度較正法は実用的ではない。
【0011】図8は、塩素酸カリウムの35Cl−NQR
信号を、回転数0kHzと6kHzの場合について重ね
合わせてとった図であるが、回転数0kHzの場合、ピ
ークの半値幅が3kHzであったのが、回転数を6kH
zにすると、その半値幅は27kHzまで広がってしま
う。
【0012】上記のような仮想磁場の発生によりNQR
信号の線幅が広がることは、Physical Review Letters
Vol.58,No.22,pp.2281-2284(1987) に示されているが、
試料の回転により生じる仮想的な磁場はその回転数に比
例する。したがって、この仮想的な磁場を打ち消すよう
に外部静磁場を発生させることにより、試料の回転によ
り発生するNQR信号の線幅の広がりをなくすことがで
きる。これに必要な外部静磁場Bexは、試料の回転ベク
トル方向に対して反対を向いており、試料の回転角速度
をωR 、NQR信号の回転角速度をωQ 、試料の回転数
をfR 、NQR測定原子核の磁気回転比をγとし、ωR
≪ωQ とするとき、 Bex=2πfR /γ ・・・・(1) となる。したがって、例えば35Cl、fR :3kHzの
場合、γ35Cl=2.62×107 -1・s-1であるので、必要
な外部静磁場Bex:7.2×10-4(T)となる。
【0013】図9に1例として、塩素酸カリウムパウダ
ーを4kHzで回転した場合に、外部静磁場を印加しな
い場合と、上記式(1)に従って外部静磁場を印加した
場合のNQR信号を示す。明らかに外部静磁場の効果が
認められる。
【0014】実際に図5に示したような試料管4内の温
度を測定するには、図1に示すように、第1ステップと
して、試料管4内にKClO3 パウダーを充填し、コイ
ル1のボア2から外したプローブ3に取り付ける。第2
ステップとして、試料管4をマジックアングルで所定の
回転数にて回転させる。同時に、第3ステップで、エア
ーベアリング用及び試料管回転用のガスの温度を所定の
一定の温度にして定常的に流し続ける。次いで、第4ス
テップで、図2に示すように、プローブ3に式(1)を
満足する外部静磁場Bexをその軸からマジックアングル
θM だけた傾いた方向aへ加える。この方向aは、試料
管4の回転ベクトルの向いている方向に一致する。第5
ステップで、試料の温度が安定してから、NQRのスペ
クトルを測定する。
【0015】この測定は、図2の概略のブロック図に示
すように、通常のパルスNMRの測定と同様に同じ装置
を用いて行う。すなわち、分光計11のパワーアンプ1
2からの励起パルスをデュープレクサー14を経てプロ
ーブ3のコイル6に印加し、そのコイル6から得られた
FID信号をデュープレクサー14で励起パルスから分
離して、分光計11のレシーバー13で受信し、この受
信信号をコンピューター15により高速フーリエ変換し
て図6のようなスペクトルを求める。このようにして、
特別な装置を用意せずに、NMR測定装置そのものを用
いて、その回転数とガス温度における35Cl−NQRス
ペクトルの周波数を求め、第6ステップで、求められた
周波数から試料管4内のKClO3パウダーの温度を図
7のグラフ又は計算式から求める。次いで、第7ステッ
プとして回転数、ガス温度の一方又は双方を別のものに
代えて同様に測定を繰り返す。なお、特定のプローブ、
試料管について、特定の回転数とガス温度における試料
温度の較正のための測定には、第7ステップは必要な
い。このようにして、特定のプローブ、試料管の組の試
料温度が、ガス温度と回転数について求まる。その測定
結果(温度較正表)の1例を図10に示す。このような
温度較正表を、特定のプローブと試料管の組について、
予め試料管回転数を替えて多数作成して用意しておくこ
とにより、試料の温度をNMR測定時の回転数とガス温
度から精密に較正することができる。なお、外部磁場に
よるNQRスペクトルの広がりを防止するために、例え
ば上記第3ステップと第4ステップの間で、外部静磁場
印加コイルの周りからプローブ3をパーマロイ等からな
る磁気シールドを被せて、地球磁場等の不要な磁場を遮
断するようにすることもできる。
【0016】ところで、上記第4ステップにおいて外部
静磁場Bexをプローブ3の軸からマジックアングルθM
だけた傾いた方向aへ加えるコイルの配置の例について
説明すると、図3(a)にプローブ先端部の断面図を、
同図(b)にコイルのみの斜視図を示すように、プロー
ブ3の長手方向の軸を垂直方向とすると、プローブ3内
で試料管4は垂直方向からマジックアングルθM だけ傾
いた方向aを中心に高速回転しているが、プローブ3の
試料管4位置外周には、静磁場をかけるためのヘルムホ
ルツコイル16と馬蹄形コイル17が設けられており、
ヘルムホルツコイル16は垂直方向の磁場を発生してお
り、馬蹄形コイル17は水平方向の磁場を発生してい
る。この両者の磁場の合成磁場がマジックアングル方向
aを向き、その大きさが試料管4の回転数に比例した仮
想磁場を打ち消すように、それぞれのコイル16、17
に流す電流が調節される。こうして、NQR測定を行う
と、静止状態同様に鋭いスペクトルが得られる。なお、
図3(a)、(b)のコイル配置はコイル外形が嵩張ら
ないものであっが、図3(c)に示すように、マジック
アングル方向aにヘルムホルツコイル18を配置するだ
けで構成してもよい。
【0017】ところで、試料管4の内部全部でなく、そ
の軸方向の一部に塩素酸カリウム(KClO3 )を詰め
て測定することにより、試料の温度分布を測定すること
もできる。実際に、この方法を使って試料管4の外側と
内側に温度勾配があることがわかった。このような測定
は、温度精度、測定感度、位置指定の点で従来の方法で
は困難であった。
【0018】なお、本発明の温度測定法は、MASによ
る固体核磁気共鳴測定に限らず、静磁場の不均一性の影
響をを除くために液体試料をゆっくり回転させながら測
定する液体核磁気共鳴測定に適用することもできる。ま
た、核4重極共鳴周波数が温度に対して高い依存性を示
35Cl以外の他の原子を用いることもできる。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の核磁気共鳴測定における固体試料温度測定法による
と、まず、測定条件と同一の試料管回転数及び環境ガス
温度であって、試料管の回転に伴ってその回転数に比例
して発生する仮想的な磁場を打ち消す静磁場を加えた状
態において、試料管中の塩素酸カリウムの質量数35の
塩素原子の核4重極共鳴周波数を測定し、得られた共鳴
周波数から試料管内の温度を求めているので、高精度、
高感度で、広い温度範囲で試料管の温度を測定できる。
したがって、直接的に測定困難な試料の温度を高精度、
高感度で、広い温度範囲で推定して較正できる。また、
本発明の方法においては、測定条件と同一の試料管回転
数及び環境ガス温度であって、試料管の回転に伴ってそ
の回転数に比例して発生する仮想的な磁場を打ち消す静
磁場を加えた状態において、パルス励起法により質量数
35の塩素原子の核4重極共鳴周波数を測定するように
しているので、単に試料管を取り付けるプローブに必要
な外部静磁場を加えるようにし、NMR装置に格別の装
置を付加するとか改変することなしに、NMR測定と同
様な測定をするだけで、核4重極共鳴周波数を測定する
ことができ、試料温度の較正を極めて簡単に実施でき
る。
【0020】なお、本発明の固体試料温度測定法の上記
高精度、高感度、広い測定温度範囲であるとの特徴につ
いては、具体的には、精度については、共鳴周波数の測
定精度が高いので、±0.2℃程度の精度で測定でき
る。また、感度については、より幅が狭くピークの高い
スペクトルが得られるので、従来より短時間で温度測定
ができる。また、測定可能温度範囲については、同一の
方法、試料について、通常の固体NMRの温度可変範囲
(−120℃から+150℃)を十分カバーすることが
できる。さらに、本発明の方法においては、使用する塩
素酸カリウムは粉末なので、特別な試料管を必要とせ
ず、回転させやすいので、取り扱いが簡単であると言う
特徴も有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の核4重極共鳴を用いた核磁気共鳴測定
における固体試料温度測定法の1実施例のフローチャー
トである。
【図2】図1の方法を実施するための装置の概略のブロ
ック図である。
【図3】外部静磁場を加えるコイル配置の例を説明する
ための図である。
【図4】MASを利用したNMR装置の概略の構成を示
す図である。
【図5】プローブ先端の構成の概要を説明するための図
である。
【図6】塩素酸カリウムの質量数35の塩素原子の共鳴
スペクトルの例を示す図である。
【図7】塩素酸カリウムの質量数35の塩素原子のNQ
R周波数と温度の関係を示す図である。
【図8】塩素酸カリウムの質量数35の塩素原子のNQ
R信号が回転数に応じて広がることを示す図である。
【図9】塩素酸カリウムパウダーに外部静磁場を印加し
た場合と印加しない場合のNQR信号の比較を示す図で
ある。
【図10】ガス温度と回転数について求めた温度較正表
の1例を示す図である。
【符号の説明】 1…静磁場コイル 2…コイルのボア 3…プローブ 4…試料管 5…ステータ管 6…励起コイル 7…エアーベアリングのガス供給孔 8…タービン 9…タービン回転用ガス吹き出し孔 11…分光計 12…パワーアンプ 13…レシーバー 14…デュープレクサー 15…コンピューター 16…ヘルムホルツコイル 17…馬蹄形コイル 18…ヘルムホルツコイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 24/00 - 24/12 G01K 7/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マジックアングルスピニング法による固
    体核磁気共鳴測定におけるプローブ中の回転試料管内の
    試料の温度を測定する方法において、試料管に塩素酸カ
    リウムを充填して、測定条件と同一の試料管回転数及び
    環境ガス温度であって、試料管の回転に伴ってその回転
    数に比例して発生する仮想的な磁場を打ち消す静磁場を
    加えた状態において、パルス励起法により質量数35の
    塩素原子の核4重極共鳴周波数を測定し、得られた共鳴
    周波数から試料管内の温度を求めることを特徴とする核
    磁気共鳴測定における固体試料温度測定法。
  2. 【請求項2】 前記静磁場以外の外部磁場を実質的に遮
    断した状態において、前記核4重極共鳴周波数を測定す
    ることを特徴とする請求項1記載の核磁気共鳴測定にお
    ける固体試料温度測定法。
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