JP2922782B2 - 超軟弱地盤上に於ける大型構造物の施工法 - Google Patents

超軟弱地盤上に於ける大型構造物の施工法

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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超軟弱地盤上に於ける大
型構造物の施工法に関するものであり、特に、超軟弱地
盤上に特殊の基礎工を施し、該基礎工上に大型構造物を
構築する施工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の構造物は、該構造物のフーチング
の下部へ基礎工を構築し、該構造物のフーチング構築時
の鉛直荷重は基礎工にて支持させている。しかし、近年
海洋埋立地等に大規模な構造物を構築する場合は、該海
洋埋立地は基礎地盤が超軟弱のため基礎工の構築が困難
である。そこで、このような超軟弱な基礎地盤を改良す
るために種々の地盤対策工法が実施されている。例え
ば、サンドコンパクションパイル工法、表層混合処理工
法、深層混合処理工法等が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】而して、前述した超軟
弱地盤対策工法は施工する構造物近傍の超軟弱地盤のす
べてを対象とし、そして、之等の全域に及んで改良工事
が施工されるため、該改良工事が大規模となり、工期が
長期化して工費も増大する等の欠陥がある。そこで、大
型構造物を超軟弱地盤上で短期間に、且つ、容易に施工
することができるようにするために解決せらるべき技術
的課題が生じてくるのであり、本発明は該課題を解決す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、超軟弱地盤の上面か
ら基礎杭を打込み、且つ、該基礎杭の上端部を前記超軟
弱地盤から突出せしめ、該超軟弱地盤の上面にシートを
敷設するとともに、該シートの上部にネットを敷設し、
更に、該ネットの上部に砕石を敷設してその上部に鉄筋
を配設し、且つ、該鉄筋は前記基礎杭に固設され、更
に、該砕石及び鉄筋部位へコンクリートを打設して基礎
工を形成し、該基礎工の上部へ構造物を構築した超軟弱
地盤上に於ける大型構造物の施工法を提供するものであ
る。
【0005】
【作用】本発明の施工法は、超軟弱地盤の上面にシート
及びネットを重合して敷設してあり、該シート及びネッ
トは高強度、且つ、軽量の物が選択されて用いられるこ
とができるので、基礎工を支持するための必要な引張強
度が確保される。そして、該シート及びネットの上部へ
砕石を敷設し、鉄筋を配設した後にコンクリートを打設
して基礎工を構築する。然る後に、該基礎工の上部へ構
造物のフーチングを構築すれば、該基礎工によりフーチ
ングのコンクリート重量が保持され、該構造物は前記フ
ーチング上へ安定的に構築されることになる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図3に従
って詳述する。図に於て、符号1は基礎杭である。該基
礎杭1,1…は円柱状の鋼管にて形成されており、該基
礎杭1,1…の下部は、超軟弱地盤2の下方に存在する
岩盤3へ支持されている。そして、該基礎杭1,1…の
上端部は前記超軟弱地盤2から突出している。
【0007】更に、前記超軟弱地盤2の上面に軟弱地盤
安定用のシート4を敷設して、該シート4の上面へネッ
ト5を敷設する。尚、該シート4及びネット5の敷設作
業を行う場合には、予め超軟弱地盤2の上面から突出し
ている鋭角な石材或いは骨材等を除去しておき、該シー
ト4及びネット5の破損及び強度低下を防止する。ま
た、前記超軟弱地盤2に足場板(図示せず)等を配設す
れば、前記シート4及びネット5の敷設作業が容易とな
る。前記シート4はポリプロピレン等の高強度の樹脂を
織上げたシートを用いるが、特に之に限定されるべきで
はない。また、前記ネット5は例えばポリエチレン製に
て押出形成された角目ネットを用いることができ、この
角目ネットを用いることによって該ネット5の自重を軽
量にできる。
【0008】更に、前記シート4及びネット5は、後述
する砕石及びコンクリートの自重、並びに、該シート4
及びネット5上での作業時の荷重を負担する。尚、実験
データ等に基づき、該シート4及びネット5が負担すべ
き引張強度は2.13tf/m2であり、前記シート4が引
張強度の75%程度を負担し、そして、前記ネット5が
引張強度の25%程度を負担する。
【0009】図2に示すように、前記シート4及びネッ
ト5の上部に砕石6,6…を敷設し、該砕石6,6…を
ローラー等にて転圧することによって該砕石6,6…の
上面は略水平に仕上げられる。該砕石6,6…の上部に
鉄筋7,7…を配設し、該鉄筋7,7…の上部に鉄筋
8,8…を設ける。そして、該鉄筋7,7…と鉄筋8,
8…とを結束して格子状に形成する。
【0010】更に、図3に示すように、該鉄筋7,7…
が前記基礎杭1,1…と当接する位置にて、該鉄筋7,
7…を上方へ垂直に屈曲させて接合部7a,7a…を形
成する。そして、該接合部7a,7a…を前記基礎杭
1,1…へ溶接にて固設する。而して、前記鉄筋7,7
…及び鉄筋8,8…へ負荷される応力が前記基礎杭1,
1…へ伝達される。
【0011】そして、図2に示すように、前記鉄筋7,
7…及び鉄筋8,8…を配設した後、コンクリート9を
打設する。該コンクリートの上面は平坦に均される。而
して、該コンクリート9の打設にて大型構造物構築のた
めの基礎工10が形成される。更に、図1に示すよう
に、該基礎工10の上部に大型構造物11を構築する。
該大型構造物11は、例えば車両等の走行用トンネルで
あって、スラブ11a、壁11b及びフーチング11c
にて構成されるコンクリート製構造物である。
【0012】而して、前述した如く、前記基礎工10に
用いたシート4及びネット5は前記砕石6並びにコンク
リート9の重量を保持し、前記鉄筋7,7…及び鉄筋
8,8…並びにコンクリート9は基礎工10を構成し
て、前記大型構造物11のフーチング11cの荷重を保
持する。斯くして、超軟弱地盤2上に該シート4及びネ
ット5並びに砕石6,鉄筋7,8及びコンクリート9か
ら形成された基礎工10によって、該軟弱地盤の崩壊或
いは不等沈下の現象等が防止できるので、大型構造物1
1は該基礎工10上に於て安定する。
【0013】尚、前述した基礎杭1,1…は鋼管以外の
杭、例えばコンクリート杭を用いても良く、該基礎杭が
コンクリート杭の場合は、アンカー等を用いて前記鉄筋
7,7…を基礎杭1,1…へ接合することができる。而
して、尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種
々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変さ
れたものに及ぶことは当然である。
【0014】
【発明の効果】この発明は、上記一実施例にて詳述せる
如く、大型構造物を構築せられる超軟弱地盤の上面にシ
ート、ネット及び砕石を敷設し、そして、鉄筋を配設し
て該鉄筋を基礎杭へ固設するとともに、コンクリートを
打設して、基礎工が構築される。斯くして、該超軟弱地
盤は大型構造物の荷重に耐える強固な基礎を形成するこ
とになる。従って、従来は超軟弱地盤上に大型構造物を
構築するに際し、該超軟弱地盤全体へ地盤改良対策を施
していたが、該地盤改良対策が不要となる。
【0015】斯くして、大型構造物の構築に係る工費を
大巾に減少でき、且つ、構築工期を短縮できる等、正に
諸種の効果を奏する発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、大型構造物の構築状
態を示す一部切欠縦断面図。
【図2】大型構造物の底部と超軟弱地盤との接合部を示
す一部切欠拡大断面図。
【図3】基礎杭と鉄筋との接合部を示す一部切欠拡大断
面図。
【符号の説明】
1 基礎杭 2 超軟弱地盤 4 シート 5 ネット 6 砕石 7,8 鉄筋 9 コンクリート 10 基礎工 11 大型構造物 11c フーチング

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超軟弱地盤の上面から基礎杭を打込み、
    且つ、該基礎杭の上端部を前記超軟弱地盤から突出せし
    め、該超軟弱地盤の上面にシートを敷設するとともに、
    該シートの上部にネットを敷設し、更に、該ネットの上
    部に砕石を敷設してその上部に鉄筋を配設し、且つ、該
    鉄筋は前記基礎杭に固設され、更に、該砕石及び鉄筋部
    位へコンクリートを打設して基礎工を形成し、該基礎工
    の上部へ構造物を構築したことを特徴とする超軟弱地盤
    上に於ける大型構造物の施工法。
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