JP2921713B2 - 過給機駆動装置 - Google Patents

過給機駆動装置

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JP2921713B2
JP2921713B2 JP2634691A JP2634691A JP2921713B2 JP 2921713 B2 JP2921713 B2 JP 2921713B2 JP 2634691 A JP2634691 A JP 2634691A JP 2634691 A JP2634691 A JP 2634691A JP 2921713 B2 JP2921713 B2 JP 2921713B2
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正夫 寺岡
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GKN Driveline Japan Ltd
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Tochigi Fuji Sangyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、過給機駆動装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】過給機101の駆動装置102として従
来用いられているものは図7に示すように、増速機構1
03を介して過給機101に連結される従動側プーリー
105および、ベルト107を介してこの従動側プーリ
ー105を駆動する駆動側プーリー109を、いずれも
そのプーリー径が可変である可変径プーリーに形成した
ものとしている。
【0003】即ち、従動側プーリー105は、従動軸1
11に固定したコーン形の固定プーリー113と、従動
軸111に対し軸線方向移動可能としたコーン形の可動
プーリー115とで構成され、可動プーリー115と従
動軸111に固定されるフランジ117との間に重り1
19が介装されている。従動軸111の回転速度に応じ
てこの重り119の遠心力によって可動プーリー115
を固定プーリー113に向って近づけ、これにより従動
側プーリー105のプーリー幅を狭くし、プーリー径は
大径となし、もってこの従動軸111の回転速度を低下
させて過給機101の回転を制御する構造である。
【0004】駆動側プーリー109も、駆動軸121に
固定されたコーン形の固定プーリー123と、駆動軸1
21に対し軸線方向移動可能としたコーン形の可動プー
リー125とで構成され、駆動軸121に固定したばね
ケース127内の釣合ばね129によって可動プーリー
125を常に固定プーリー123に向って押動して、従
動側プーリー105の可動プーリー115の前記調速動
作に伴いベルト107の軸線方向位置が定まると、この
釣合ばね129の作用によって駆動側プーリー109で
のベルト107の軸線方向と直径方向における巻掛位置
が定まり、可動プーリー125と固定プーリー123と
で形成されるプーリー径も所定に保たれることになる。
【0005】ところで、エンジン131によってこの駆
動側プーリー109が図7の伝達系にて駆動されると
き、負荷が大きい場合ではスロットルを一杯に開いても
上述した構造の駆動装置102では、その特性によって
従動軸111および過給機101の回転速度は低下し、
高負荷に見合う高出力が得られないという問題がある。
即ち、スロットルが開かれたことにより駆動軸121と
従動軸111の回転速度が上昇すると、重り119に働
く遠心力も大きくなって従動側プーリー105の径は大
径となり、従動軸111の回転速度は下がってスロット
ルを開いたことによる回転速度向上の機能は打消されて
しまい、過給機101による出力増加は期待できず、高
負荷に対応した高出力は得られない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、高負荷時
には過給機の回転速度が上昇して高出力が得られるよう
に、過給機駆動装置を構成することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明は、エンジンによって駆動される駆動側プーリ
ーおよび、この駆動側プーリーに巻掛けたベルトを介し
て過給機を駆動する従動側プーリーとを、従動側プーリ
ーの回転数上昇に応じて駆動側プーリーを小径化又は従
動側プーリーを大径化するようにした可変径プーリーに
形成している過給機駆動装置において、駆動装置に作用
する負荷トルクが増大するときは従動側プーリーが増速
されるべく、少なくとも前記従動側プーリーのプーリー
径を制御する調節機構を備えている。
【0008】
【作用】駆動装置に作用する負荷トルクが増大すると、
調節機構としてのカム機構は、従動側プーリーが増速さ
れるようにこの従動側プーリーのプーリー径を制御す
る。
【0009】これにより、過給機は高速駆動されてエン
ジンの出力は向上し、負荷トルクの増大に対応できるこ
とになる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて説明
する。
【0011】図1はこの発明の一実施例を適用した過給
機駆動装置の断面図である。
【0012】駆動装置1は、過給機3に増速機構5を介
して連結された従動側プーリー7と、ベルト9を介して
従動側プーリー7を駆動する駆動側プーリー11とで構
成され、従動側プーリー7、駆動側プーリー11は、何
れも可変径プーリーで形成されている。
【0013】即ち、駆動側プーリー11は、駆動軸13
に固定されたコーン形の固定プーリー15と、この固定
プーリー15に対向配置されて駆動軸13の軸線方向に
移動可能なコーン形の可動プーリー17とで構成され、
駆動軸13に固定されたばねケース19に内装される釣
合ばね21,23によって可動プーリー17を、固定プ
ーリー15に向って近づくように付勢している。
【0014】従動側プーリー7は、従動軸25に固定さ
れるコーン形の固定プーリー27と、固定プーリー27
に対向配置されて従動軸25の軸線方向に移動可能なコ
ーン形の可動プーリー29と、可動プーリー29の皿形
の背部に対向配置されて従動軸25に固定された皿形の
フランジ体31と、可動プーリー29の背部、フランジ
体31間に介装された球形の重り33とによって構成さ
れ、可動プーリー29は、釣合ばね35によって固定プ
ーリー27に近づく方向に付勢されている。
【0015】従動軸25の回転速度が上昇すると重り3
3による遠心力は増加して可動プーリー29を、フラン
ジ体31から遠去けて固定プーリー27に近づく方向に
移動させることになる。
【0016】そしてこの発明の実施例では、この駆動装
置1に作用する負荷トルクが増大するときは、可動プー
リー29が固定プーリー27から遠去る方向へ移動させ
るよう作動する調節手段としてのカム機構37を設けて
いる。
【0017】例示したカム機構37は、従動軸25に設
けたカム溝39と、可動プーリー29のボス部41に植
込まれてカム溝39に係合するカムピン43とからな
り、図1のA−A線矢視図である図2、図3のようにこ
のカム溝39は従動軸25の軸線に対し傾斜して形成し
ている。
【0018】これにより図3の矢線Tで示す大きいトル
クが可動プーリー29に作用することでカムピン43は
同図の左方へ十分に押動されて可動プーリー29を固定
プーリー27から遠去ける機能を発揮するようにしてい
る。
【0019】これに対し可動プーリー29に作用するト
ルクが小さいときは、カム溝39による上記押動力も小
さいのでカムピン43は図2のようにカム溝39の左端
から十分離れることになる。
【0020】このカム溝39とカムピン43の係合作用
により、負荷トルクの大小に応じて可動プーリー29は
移動し、もって従動側プーリー7のプーリー径は大径か
ら小径に調整されることになる。
【0021】尚、実施例では、負荷トルクの大きさに応
じて駆動側プーリー11のプーリー径も調整できるよう
にした第2のカム機構45を設け、前記従動側プーリー
7のカム機構37と協働して高負荷時には高出力が得ら
れるようにしている。
【0022】即ち、このカム機構45は、駆動軸13に
設けたカム溝47と、駆動側プーリー11の可動プーリ
ー17のボス部49に植込まれてカム溝47に係合する
カムピン51とからなり、図1のB−B線矢視図である
図4、図5のようにカム溝47は駆動軸13の軸線に対
し傾斜して形成している。
【0023】これにより、図5の矢線Tで示す大きいト
ルクが可動プーリー17に作用することでカムピン51
は同図の左方へ十分に押動されて可動プーリー17を固
定プーリー15に近づけることになる。
【0024】そして、可動プーリー17に作用するトル
クが小さいときは、カム溝47による上記押動力も小さ
いのでカムピン51は図4のようにカム溝47の左端か
ら十分離れている。
【0025】このカム溝47とカムピン51の係合作用
により、負荷トルクの大小に応じて可動プーリー17は
移動し、もって駆動側プーリー11のプーリー径は小径
から大径に調整されるものである。
【0026】この発明の実施例では以上のように従動側
プーリー7と駆動側プーリー11が、それぞれのカム機
構37,45によって制御されている。
【0027】従って、エンジンのスロットル開度が小さ
くこの駆動装置1に作用する負荷が小さい場合は、可動
プーリー29,17に作用するトルクも小さいのでそれ
ぞれのカム機構37,45による軸線方向移動力はわず
かであり、過給機3の回転速度は図6の特性曲線aのよ
うに低い値となり、エンジンの出力は低い値となる。
【0028】これに対しエンジンのスロットルを十分に
開いて駆動装置1にかかる負荷を大きくすると、可動プ
ーリー29,17に作用するトルクも大きくなってカム
機構37,45による軸線方向移動力も大きい値とな
り、従動側プーリー7のプーリー径は小径に、駆動側プ
ーリー11のプーリー径は大径となり、過給機3の回転
速度は特性曲線bのように推移し、エンジンは高出力と
なる。
【0029】以上のように過給機3の駆動装置1におけ
る従動側プーリー7および、駆動側プーリー11のプー
リー径を制御するカム機構37,45を設けることによ
って、低負荷時では過給機3は低速でエンジンは低出力
となり、高負荷時では高速で高出力が得られ、高出力、
低燃費にエンジンは制御されることができる。
【0030】尚、図6に例示した特性曲線のほか、前記
カム機構37,45のカム溝39,47の傾きや、形状
を変更することによって、図示外の所望の種々の特性を
得ることができる。
【0031】
【発明の効果】この発明は上述のように構成したので、
過給機に作用する負荷が小さいときは調節機構による変
速特性の補正は行われず過給機の回転速度は低くなって
エンジンは低出力に制御され、スロットルが十分開かれ
て過給機に作用する負荷が大きくなるとカム機構は過給
機を高速回転に制御してエンジンの出力は高くなる。
【0032】これにより、高負荷時では高い出力が得ら
れ、低燃費の制御システムとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】駆動装置の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1のA−A線矢視における動作説明図であ
る。
【図3】図1のA−A線矢視における動作説明図であ
る。
【図4】図1のB−B線矢視における動作説明図であ
る。
【図5】図1のB−B線矢視における動作説明図であ
る。
【図6】この発明の実施例における過給機の特性図であ
る。
【図7】従来の駆動装置の説明図である。
【符号の説明】
1 駆動装置 3 過給機 7 従動側プーリー 9 ベルト 11 駆動側プーリー 37 カム機構

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンによって駆動される駆動側プー
    リーおよび、この駆動側プーリーに巻掛けたベルトを介
    して過給機を駆動する従動側プーリーとを、従動側プー
    リーの回転数上昇に応じて駆動側プーリーを小径化又は
    従動側プーリーを大径化するようにした可変径プーリー
    に形成している過給機駆動装置において、駆動装置に作
    用する負荷トルクが増大するときは従動側プーリーが増
    速されるべく、少なくとも前記従動側プーリーのプーリ
    ー径を制御する調節機構を備えたことを特徴とする過給
    機駆動装置。
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