JP2920498B2 - 義歯洗浄用発泡組成物 - Google Patents

義歯洗浄用発泡組成物

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JP2920498B2 JP19294996A JP19294996A JP2920498B2 JP 2920498 B2 JP2920498 B2 JP 2920498B2 JP 19294996 A JP19294996 A JP 19294996A JP 19294996 A JP19294996 A JP 19294996A JP 2920498 B2 JP2920498 B2 JP 2920498B2
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sodium
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壽人 米倉
敬士 樋口
記与子 遠嶋
栄治 国友
哲志 西岡
裕二 宮里
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Kobayashi Seiyaku KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、義歯の洗浄・殺菌
に用いられる義歯洗浄用発泡組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】義歯は、装着している間に、食物残渣や
着色物だけでなく、口腔内微生物由来の汚れが付着して
いることが多いことが知られている。特に、義歯床粘膜
面には、デンチャープラークが付着していることが多
い。
【０００３】これらの汚れを取り除くために、従来、義
歯洗浄剤として、過酸化ナトリウム、過ホウ酸ナトリウ
ム、過硫酸ナトリウム、モノ過硫酸水素カリウム（デュ
ポン社製オキソーン( ＯＸＯＮＥ) ）のような酸素系漂
白剤；次亜塩素酸ナトリウム、ジクロルイソシアヌル酸
ナトリウム、トリクロルイソシアヌル酸ナトリウムのよ
うな塩素系漂白剤；アルカリプロテアーゼ、デキストラ
ナーゼ、ムタナーゼ、イヌラーゼ、グルカナーゼ、リパ
ーゼ、パパインのような酵素；および酸、アルカリ等の
活性成分を配合した組成物が用いられていた。
【０００４】また、これらの活性成分を配合した組成物
に、いろいろな比較的不活性な成分、例えばステアリン
酸マグネシウム等の滑剤、増量剤、バインダー、着色
剤、染料、およびミントオイル、ｌ−メントール等の香
料等を、適宜加えることにより、所望の大きさおよび密
度または色および香味の義歯洗浄剤を得ていた。
【０００５】さらに、物理的な洗浄効果を上げるため
に、発泡洗浄剤とするためには、上記活性成分を配合す
る組成物に、炭酸塩化合物と酸とからなる二酸化炭素生
成混合物をさらに配合していた。この炭酸塩化合物とし
ては、アルカリ金属炭酸塩または炭酸水素酸塩、例えば
ナトリウム、カリウム、リチウム、またはルビジウムの
炭酸塩または炭酸水素酸塩が知られている。一方酸成分
としては、クエン酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸、ま
たはこれらの混合物が一般的であるが、酸性リン酸ナト
リウムもしくはカリウムを含む他の酸、またはそれらの
混合物であってもよいことが知られている。
【０００６】そして、義歯および義歯床に付着した汚れ
を、義歯洗浄剤の活性成分、発泡剤の物理的作用、界面
活性剤による表面張力低下機能との複合作用により、漂
白、殺菌、除菌、蛋白分解、糖質分解等の効果をもって
洗浄することが可能となった。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この発泡洗浄
剤においてその起泡量を組成によりコントロールし、洗
浄効果感のある起泡量を設定可能とすることは非常に困
難とされていた。
【０００８】本発明は、義歯洗浄用発泡組成物におい
て、その起泡量をコントロールする事のでき、洗浄効果
感のある起泡量を有する義歯洗浄用発泡組成物を得るこ
とを目的とする。
【０００９】なお、本発明の義歯洗浄用発泡組成物に用
いるステアリン酸マグネシウムは従来の義歯洗浄剤（発
泡洗浄剤に係わらず）に添加されるときは滑剤として添
加されていた。しかし、本発明者らはこのステアリン酸
マグネシウムを含有することによって、起泡量を増大さ
せることが可能であることを見いだし本発明に至った。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明の義歯洗浄用発泡
組成物は、ステアリン酸マグネシウムを含有することに
よって、起泡量を増大させるようにしたことを特徴とす
る。
【００１１】本発明の義歯洗浄用発泡組成物において、
前記ステアリン酸マグネシウムは、０．０１重量％〜
２．５０重量％含有するのが好ましい。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明についてさらに詳細
に説明する。
【００１３】本発明に用いるステアリン酸マグネシウム
は、義歯洗浄用発泡組成物中に０．０１重量％〜２．５
０重量％配合されることが好ましく、さらに泡のきめ細
やかさや気泡の持続力等の点で好ましくは０．１０重量
％〜１．００重量％配合され得る。配合量が０．０１重
量％未満であると気泡の発生が充分でない。逆に配合量
が２．５０重量％を越えると滑剤としての効果が失われ
る。
【００１４】本発明の義歯洗浄用発泡洗浄剤とするため
には、炭酸塩化合物と酸とからなる二酸化炭素生成混合
物である発泡成分を含有する。
【００１５】この炭酸塩化合物としては、アルカリ金属
炭酸塩または炭酸水素酸塩、例えばナトリウム、カリウ
ム、リチウム、またはルビジウムの炭酸塩または炭酸水
素酸塩を用い得る。
【００１６】一方酸成分としては、クエン酸、酒石酸、
コハク酸、フマル酸、またはこれらの混合物が一般的で
あるが、酸性リン酸ナトリウムもしくはカリウムを含む
他の酸、またはそれらの混合物であっても用いることが
できる。
【００１７】本発明の義歯洗浄用発泡組成物には、さら
に、洗浄剤としての活性成分として、過酸化ナトリウ
ム、過ホウ酸ナトリウム、過硫酸ナトリウム、モノ過硫
酸水素カリウム（デュポン社製オキソーン( ＯＸＯＮ
Ｅ) ）のような酸素系漂白剤；次亜塩素酸ナトリウム、
ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム、トリクロルイソシ
アヌル酸ナトリウムのような塩素系漂白剤；アルカリプ
ロテアーゼ、デキストラナーゼ、ムタナーゼ、イヌラー
ゼ、グルカナーゼ、リパーゼ、パパインのような酵素；
および酸、アルカリ等の活性成分を適宜配合することが
できる。
【００１８】また、これらの活性成分を配合した組成物
に、いろいろな比較的不活性な成分、例えばステアリン
酸マグネシウムをのぞく滑剤、増量剤、バインダー、着
色剤、染料、およびミントオイル、ｌ−メントール等の
香料等を、例えば粒状、顆粒状、錠剤等の任意の剤型に
するために、適宜加えることができる。
【００１９】
【実施例】
【００２０】（実施例１）下記の組成を有する義歯洗浄
用発泡組成物を用いて、酸素系漂白剤を配合する義歯洗
浄剤（３ｇ）を得た。 無水クエン酸 ２３．００重量％ 炭酸水素ナトリウム ４０．００重量％ ラウリルスルホ酢酸ナトリウム １．００重量％ モノ過硫酸水素カリウム ２５．００重量％ 過ホウ酸ナトリウム ５．００重量％ ポリエチレングリコール ５．９０重量％ ステアリン酸マグネシウム ０．１０重量％
【００２１】（実施例２）下記の組成を有する義歯洗浄
用発泡組成物を用いて、酸素系漂白剤を配合する義歯洗
浄剤（３ｇ）を得た。 無水クエン酸 ２３．００重量％ 炭酸水素ナトリウム ４０．００重量％ ラウリルスルホ酢酸ナトリウム １．００重量％ モノ過硫酸水素カリウム ２５．００重量％ 過ホウ酸ナトリウム ５．００重量％ ポリエチレングリコール ５．８５重量％ ステアリン酸マグネシウム ０．１５重量％
【００２２】（実施例３）下記の組成を有する義歯洗浄
用発泡組成物を用いて、酸素系漂白剤を配合する義歯洗
浄剤（３ｇ）を得た。 無水クエン酸 ２３．００重量％ 炭酸水素ナトリウム ４０．００重量％ ラウリルスルホ酢酸ナトリウム １．００重量％ モノ過硫酸水素カリウム ２５．００重量％ 過ホウ酸ナトリウム ５．００重量％ ポリエチレングリコール ５．８０重量％ ステアリン酸マグネシウム ０．２０重量％
【００２３】（実施例４）下記の組成を有する義歯洗浄
用発泡組成物を用いて、酸素系漂白剤を配合する義歯洗
浄剤（３ｇ）を得た。 無水クエン酸 ２３．００重量％ 炭酸水素ナトリウム ４０．００重量％ ラウリルスルホ酢酸ナトリウム １．００重量％ モノ過硫酸水素カリウム ２５．００重量％ 過ホウ酸ナトリウム ５．００重量％ ポリエチレングリコール ５．７５重量％ ステアリン酸マグネシウム ０．２５重量％
【００２４】（実施例５）下記の組成を有する義歯洗浄
用発泡組成物を用いて、酸素系漂白剤を配合する義歯洗
浄剤（３ｇ）を得た。 無水クエン酸 ２３．００重量％ 炭酸水素ナトリウム ４０．００重量％ ラウリルスルホ酢酸ナトリウム １．００重量％ モノ過硫酸水素カリウム ２５．００重量％ 過ホウ酸ナトリウム ５．００重量％ ポリエチレングリコール ５．５０重量％ ステアリン酸マグネシウム ０．５０重量％
【００２５】（比較例１）下記の組成を有する義歯洗浄
用発泡組成物を用いて、酸素系漂白剤を配合する義歯洗
浄剤（３ｇ）を得た。 無水クエン酸 ２３．００重量％ 炭酸水素ナトリウム ４０．００重量％ ラウリルスルホ酢酸ナトリウム １．００重量％ モノ過硫酸水素カリウム ２５．００重量％ 過ホウ酸ナトリウム ５．００重量％ ポリエチレングリコール ６．００重量％ （起泡力試験）上記実施例および比較例で得られた各義
歯洗浄剤を４０℃のお湯に投入し、投入５分後の起泡力
を測定した。結果を表１に示す。
【００２６】
【表１】
【００２７】
【発明の効果】本発明によれば、実施例レベルおいて、
従来の義歯洗浄剤と比較して１．３５〜２．３５倍の起
泡量に増大させることができ、洗浄効果感のある起泡量
を有する義歯洗浄用発泡組成物を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西岡 哲志 京都府京都市左京区田中上大久保町９ (72)発明者 宮里 裕二 兵庫県神戸市東灘区本山南町８丁目６− 12−405 (56)参考文献 特開 昭61−225116（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) A61K 7/30 A61K 9/46

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ステアリン酸マグネシウムを含有するこ
    とによって、起泡量を増大させるようにしたことを特徴
    とする義歯洗浄用発泡組成物。
  2. 【請求項２】 ステアリン酸マグネシウムの含有量を
    ０．０１重量％〜２．５０重量％としたことを特徴とす
    る請求項１記載の義歯洗浄用発泡組成物。
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