JP2919635B2 - リニヤアクチュエータ - Google Patents

リニヤアクチュエータ

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JP2919635B2
JP2919635B2 JP11269291A JP11269291A JP2919635B2 JP 2919635 B2 JP2919635 B2 JP 2919635B2 JP 11269291 A JP11269291 A JP 11269291A JP 11269291 A JP11269291 A JP 11269291A JP 2919635 B2 JP2919635 B2 JP 2919635B2
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plungers
plunger
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pole piece
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靖雄 小宮
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  • Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)
  • Linear Motors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流量制御弁等にも使用
でき、構造が簡単なリニヤアクチュエータに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】電動式のリニヤアクチュエータとして
は、リニヤモータが代表的である。これは、半径が無限
大のロータ、すなわち直線状のロータに多数のリブを設
け、ステータとして3相以上のコイルを使用して駆動す
るものである。したがって、ステータの構造が大きく複
雑になり、製造コストが高く、しかもモータの小型化が
困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事実
に鑑みてなされたもので、構成が簡単で小型化でき、廉
価にできるリニヤアクチュエータを提供することを目的
としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、進退自在に保持され、移動方向に複数の
リブを連設した磁性材料からなる第1、第2プランジャ
と、該第1、第2プランジャを離間方向に付勢するばね
手段と、前記第1、第2プランジャを同時に磁化し前記
バネ手段に抗して二つのプランジャを吸着させ、通電方
向を変更可能な単一のコイルと、前記第1及び第2プラ
ンジャに対応して設けられた第1、第2磁石とからな
り、該第1、第2磁石の近接側の磁極片を同極性とした
構成を特徴としている。
【0005】
【作用】コイルへの通電がオフ状態では、第1、第2プ
ランジャは磁化されず、ばね手段で離間されている。第
1プランジャの何れかのリブが第1磁石の磁極片に吸引
され、軸方向の動きを抑えられる。第2プランジャも同
様に、その何れかのリブが第2磁石の一方の磁極片に吸
引され、軸方向の動きを抑えられている。
【0006】次に、コイルへの通電をオンにすると、第
1、第2プランジャが同時に磁化され、ばね手段に抗し
て両プランジャは相互に吸着するが、このとき何れか一
方のプランジャ(これをAとする)のリブは、これを吸
引していた磁極片と反対の極性となって引き続き吸引固
定され、他方のプランジャ(これをBとする)のリブ
は、それまで吸引していた磁極片と同極性となって反発
し、プランジャBがプランジャAに吸い寄せられて1ス
テップ進むことになる。このとき、プランジャBのリブ
は磁極片とは、ずれた状態になる。
【0007】次に、コイルへの通電方向を逆にすると、
両プランジャはやはり吸着した状態を維持するが、その
N,S極は反転するので、今まで吸着し合っていたプラ
ンジャAと磁極片とが反発し合い、前回反発しあってい
たプランジャBと磁極片とが引き合い、ずれた状態から
吸い寄せられた状態まで両プランジャは揃って前と同じ
方向に1ステップ進む。そして、今度はプランジャAの
リブと磁極片とが、ずれた状態になる。
【0008】次に、コイルへの通電をオフにすると、ば
ね手段によりプランジャA,Bは離反するが、今度は、
プランジャBの方は、磁極片が引き続きリブを吸引して
いるので固定され、プランジャAのみがずれた状態から
吸い寄せられた状態まで移動する。以下、上記のように
コイルへの通電をオフ−オン−オン(逆極性)−オフと
繰り返せば、プランジャは一サイクルで2ステップづつ
進むことになる。また、上記と逆の操作をすれば、プラ
ンジャは反対方向に進む。
【0009】
【実施例】以下に、図面を用いて本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明のリニヤアクチュエータを用いた
電動式の流量制御弁の構造を示す。同図において、弁本
体1には、一次口2と二次口3とが設けられ、これらの
間に弁座4が形成されている。この弁座4にはニードル
弁体5の先端テーパ部5aが摺接し、弁座4との隙間を
変化させることによって流量が調節される。
【0010】弁本体1の上部には、非磁性体で上端が閉
塞された中空のプランジャチューブ6が取付けられ、こ
のプランジャチューブ6の内部には、第1プランジャ7
と第2プランジャ8が摺動自在に嵌装され、これら各プ
ランジャ7,8には、進退方向と交差する複数のリブ7
a,8aが形成されている。
【0011】第1プランジャ7の下端に穿設された穴7
cには、ばね手段9が嵌装され、この付勢力によって両
プランジャ7,8を、相互に離間した状態に保持してい
る。また、第1プランジャ7の下端面には、くま取りコ
イル7bが設けられ、プランジャの磁極が反転する際の
瞬間において、プランジャ相互が離れないようにして、
振動や騒音を防止する。
【0012】第2プランジャ8は、その下端に穴8bを
穿設しており、その内部にコイルばね10が嵌装され、
穴8bの下方からニードル弁体5の上端が挿入されてい
る。ニードル弁体5の中間部には、凹溝5bが形成され
ていて、ここに第2プランジャ8の下端に形成されたス
トッパ8cが抜け止めとして係合しており、ニードル弁
体5は、凹溝5b内をストッパ8cが移動できる範囲内
でスライド自在であり、コイルばね10によって図の下
方に向かって付勢されている。
【0013】符号11はコイルで、ここへ通電すること
により、第1、第2プランジャ7,8は同時に磁化され
る。このコイル11の上下には、第1、第2磁石12,
13が設けられ、各磁石の両端には、磁極片12a,1
2b及び13a,13bが配置される。なお、磁石1
2,13は、永久磁石又は電磁石の何れを使用してもよ
い。
【0014】第1、第2磁石12,13の磁極片12
a,13aは同一極性になるように配置され、本発明の
実施例では共にS極となっている。また、第1、第2プ
ランジャ7,8がばね手段9で離間された状態において
は、各磁極片12a,13aがリブ7a,8aの何れか
を吸引するので、図1に示すように磁極片12a,13
aの正面にそれぞれリブ7a,8aが来ている。
【0015】図2(a) から(d) により上記実施例の作用
を説明する。なお、これらの図に示す矢印は、磁力線の
方向を示している。図2(a) は、コイル11に通電され
ない状態を示し、第1、第2プランジャ7,8は共に磁
化されていない。そして、磁極片12aは第1プランジ
ャ7に形成されたリブ7a(7a1 ,7a2 ,7a3 )
の内、一番上の7a1 を吸引して対面している。一方、
磁極片13aは、同様に第2プランジャ8のリブ8a
(8a1 ,8a2 ,8a3 )の一番上のリブ8a1 を吸
引して対面している。この状態において、第1、第2プ
ランジャ7,8に作用する磁力は、軸方向には働かない
が、磁極片とリブとが図面内において上下方向の何れか
にずれると、元の対面する位置に戻そうとして軸方向の
磁力が生じる。したがって、結果的には両プランジャ
7,8は、軸方向(図の上下方向)には移動できず、拘
束された状態となる。
【0016】次に、コイル11に通電し、(b) に示す極
性に両プランジャが磁化されたとする。リブ7aと、磁
極片12aとは、引き続き相互に吸引し合い、通電前の
位置を維持しようとする。一方、磁極片13aとリブ8
aとは極性が一致して反発し合う。ところで、第1、第
2プランジャは磁化されて相互に引き合うので、結局、
第2プランジャ8の方が隙間g分だけ上昇して第1のプ
ランジャ7に吸着して、磁極片13aとリブ8aとは、
ずれた状態になる。
【0017】この状態で、コイル11の通電方向を反転
すると、第1、第2プランジャは、くま取りコイル7b
によって相互に吸着したままで極性が反転する。そし
て、磁極片12aとリブ7aとは、今度は同一極性とな
り反発し合う。これに対し、磁極片13aとリブ8aと
は逆極性となるので、磁極片13aは最も近くにあるリ
ブ8a2 を対面する位置まで吸引し、これによって第2
プランジャ8が引き上げられる。このとき、磁極片12
aの方はリブ7aとずれた状態になる。
【0018】次に、コイル11の通電を遮断すると、
(d) に示すように第1、第2プランジャ7,8は消磁さ
れ、磁極片13aはリブ8aを吸引したままの状態を保
持するので、第1プランジャ7がバネ手段9の付勢力で
上方に上げられ、リブ7a2 が磁極片12aに吸引され
た位置で停止する。こうして第1,第2プランジャ7,
8が、共に(a) の状態からリブの1ピッチ分上昇する。
【0019】以上のように、コイル11への通電をオフ
−オン−オン(逆極性)−オフ……と繰り返すことによ
り、第2プランジャ8は、通電の1サイクルで2ステッ
プ(リブの1ピッチ分)づつ図の上方に移動し続ける。
また、通電順序を上記と逆にすれば、第2のプランジャ
8は下方に移動することになる。そして、ニードル弁体
5は弁座4との距離を変化させ、流量を制御できること
になる。
【0020】図3(a) から(d) は、リブのピッチpと、
プランジャ7,8間の隙間gとが、等しい場合における
本発明の作用を示す。同図(a) は、コイル11に通電さ
れていない状態で、図2(a) と同様である。図3(b)
は、図2(b) と同様にコイル11に通電がされた状態で
あるが、この場合、g=pなので、磁極片13aは次の
リブ8a2 と対面する位置まで第2プランジャ8を引き
上げる。
【0021】次に、(c) に示すように、コイル11の通
電方向が反転されると、いままで反発し合っていた磁極
片13aとリブ8a2 が今度は吸引し合い、いままで吸
引し合っていた磁極片12aとリブ7a2 が反発し合う
が、プランジャ7,8全体としては位置を変えず、(b)
と同じ位置を保持する。
【0022】次に、プランジャ7,8が消磁されると、
しばらくプランジャ7,8に磁気が残留し、磁極片13
aはリブ8a2 を吸引し続け、磁極片12aにはリブ7
a1と反発し合う力が残る。これに対して、ばね手段9
の力は直ちに発揮されるので、(d) に示すように、ばね
手段9は第1プランジャ7の方を押し上げ、磁極片12
aと次のリブ7a2 とが対面して停止する。
【0023】リブのピッチpが、図2,図3に示すよう
に等ピッチであれば、プランジャ7,8の移動速度は、
上記通電のサイクルタイムが変わらない限り一定にな
る。そして、ピッチを粗くすれば、プランジャの移動速
度は速くなり、細かくすれば遅くなる。したがって、リ
ブのピッチpを変化させれば、一つのプランジャの移動
速度を、ある部分では速く、別の部分では遅くというよ
うに、種々に変化させることが可能になる。また、以上
の構成であるから、プランジャ7,8のストローク量
は、自由に決めることができる。
【0024】以上の通り操作は単純であり、簡単なディ
ジタル信号で制御できるため、マイコン等を利用すれ
ば、電子制御が可能である。このとき、基準位置を決
め、サイクル数又はオン,オフに切り換え回数をカウン
トするようにすれば、プランジャの位置を常にモニタす
ることが可能になる。また、コイル11への電流を増減
することにより、プランジャの軸方向の作用力を増減す
ることができる。なお、上記の構成において、コイル1
1に通電できるのは直流に限らず、交流であっても、サ
イリスタやダイオード等で整流した脈流を通電すればよ
い。また、コイル11は、単巻コイルに極性を変えて通
電するだけでなく、逆方向に巻かれた2層コイルをも使
用することができる。
【0025】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によるリニ
ヤアクチュエータは、ステータが1つでよく、構造が簡
単であるから、小型化が容易になり、廉価に製造するこ
とができる。また、ストローク量も自由に設定でき、ス
テータへ通電する電流を増減すれば、プランジャに所望
の作用力を与えることもできる。さらに、通電順序が単
純で操作が簡単であるから、電子制御化及び自動化が容
易にできる等の格別の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリニヤアクチュエータの一実施例で、
電動式の流量制御弁の構造を示す断面図である。
【図2】(a) から(d) は、本発明の作用を説明する図で
ある。
【図3】(a) から(d) は、第1,第2プランジャ間の間
隔と、リブのピッチが等しい場合における本発明の作用
を説明する図である。
【符号の説明】
4 弁座 5 ニードル弁体 6 プランジャチューブ 7 第1プランジャ 8 第2プランジャ 7a,8a リブ 9 ばね手段 11 コイル 12 第1磁石 13 第2磁石 12a,13a 近接側の磁極片

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 進退自在に保持され、移動方向に複数の
    リブを連設した磁性材料からなる第1、第2プランジャ
    と、該第1、第2プランジャを離間方向に付勢するばね
    手段と、前記第1、第2プランジャを同時に磁化し前記
    バネ手段に抗して二つのプランジャを吸着させ、通電方
    向を変更可能な単一のコイルと、前記第1及び第2プラ
    ンジャに対応して設けられた第1、第2磁石とからな
    り、該第1、第2磁石の近接側の磁極片を同極性とした
    ことを特徴とするリニヤアクチュエータ。
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