JP2919614B2 - 等速ジョイント用グリース - Google Patents
等速ジョイント用グリースInfo
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- copolymer
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Description
ランジング型等速ジョイント用グリースに関するもので
ある。
的なものにはダブルオフセット型等速ジョイント(DO
J型)とトライボード型等速ジョイント(TJ型)とが
ある。
極圧剤、硫黄−リン系極圧剤などを添加したグリースが
使用されていた。しかし上記グリースを充填したダブル
オフセット型等速ジョイントの実装車では高速走行時に
おいてビート音やこもり音が発生したり、車体が振動す
る欠点があった。また、トライボード型高速ジョイント
の実装車では加速時には、車体に横振れが生じるという
欠点があった。また、プランジング型等速ジョイントは
転がりに比べて滑り要素がきわめて多いので角度をもっ
て回転トルクを伝達すると摺動部分の摩擦抵抗によって
軸力が発生する。
り、乗員に不快感を与える。したがって軸力は可能な限
り低くすることが望ましい。
いては、内部に潤滑剤を充填して摩擦抵抗を下げ摺動性
の向上を図るようにしている。
においては等速ジョイント特にプランジング型等速ジョ
イントを装備した車両等が高速時または加速走行時に車
体のビート音、こもり音または横振れ等を発生しないよ
うにするための低摩擦係数のグリースが得られないとい
う問題点があった。
基油にジウレア系化合物、有機モリブデン化合物、極圧
剤および特定の共重合体を1種類混合して等速ジョイン
ト用グリースとしたものである。
系化合物とよりなるベースグリースにグリース組成物の
重量基準で、 (1)有機モリブデン化合物として、 ジチオカルバメート系モリブデン化合物0.5〜5重量
%、 ジチオフォスフェート系モリブデン化合物0.5〜5重
量%、 (2)極圧剤としてジチオフォスフェート系亜鉛化合物
0.5〜10重量%、 (3)エチレンと分枝状α−オレフィンとの共重合体
0.5〜60重量%、またはオレフィンとの共重合体2
〜70重量%、またはポリメタクリレートの共重合体2
〜85重量%を混合することにより、基油と共重合体と
の混合物が100℃で13〜460cStの動粘度を得
られることを特徴とする等速ジョイント用グリースに関
するものである。
油性剤、防錆剤等を適宜添加することができる。
成炭化水素系の潤滑油である。増ちょう剤としてはリチ
ウム石鹸などの金属石鹸より耐熱性がすぐれたウレア化
合物(ジウレア系化合物)等が使用される。
ン化合物としては、モリブデンジアルキルジチオカルバ
メートとモリブデンジアルキルジチオフォスフェートま
たはモリブデンジアリールジチオフォスフェートとを併
用している。
ても効果は同じかもしくは悪くなるのでそれぞれ0.5
〜5重量%づつであり、合計で0.5〜10重量%、好
ましくは2〜5重量%である。
ンクジアルキルジチオフォスフェートまたはジンクジア
リールジチオフォスフェートのそれぞれ単独または2種
以上の混合物である。上記の有機亜鉛化合物は上記の有
機モリブデン化合物とともにきわめて有効な極圧添加剤
である。その添加量は多過ぎても効果が同じかまたは悪
くなるので0.5〜10重量%、好ましくは0.5〜5
重量%である。
ンと分枝状α−オレフィンとのオリゴマー(式1)、ま
たはオレフィンの共重合体(式2)、またはポリメタク
リレートの共重合体(式3)であり、一般的に下記の式
で表される。
素系の合成油であり、低面圧時の軸力低減に有効であ
る。
かやや悪くなるので、エチレンと分枝状α−オレフィン
との共重合体の場合は、0.5〜60重量%、好ましく
は5〜30重量%、特に好ましくは10ないし30重量
%である。また、オレフィンの共重合体の場合は、2〜
70重量%、好ましくは7〜39重量、特に好ましくは
13ないし39重量%である。また、ポリメタクリレー
トの共重合体の場合には、2〜85重量%、好ましくは
7〜47重量%、特に好ましくは13ないし47重量%
である。 比較例 1 ベースグリースとして精製鉱油(パラフィン系基油、粘
度指数90、動粘度40℃で80.3cSt、100℃
で10cSt、流動点−17.5℃)90重量%とジウ
レア系化合物10重量%とを混合し3本ロールで処理し
てグリース組成物を得た。この組成物の性状としてちょ
う度、滴点、摩耗係数および軸力を試験した。結果を表
1に示す。 比較例 2 グリース組成物の重量基準で基油として精製鉱油(比較
例1と同じもの)83重量%とジウレア系化合物10重
量%とを含むベースグリースに有機モリブデン化合物
(モリブデンジアルキルジチオカーバメート)を4重量
%、極圧剤としてジンクジアルキルジチオフォスフェー
トを2重量%、および酸化防止剤としてオクチルジフェ
ニルアミン1重量%を添加し、よく混合し3本ロールで
処理した。得られたグリース組成物の性状の試験結果を
表1に示す。 比較例 3 比較例2において、有機モリブデン化合物として同化合
物(モリブデンジアルキルジチオカーバメート)2重
量%および同化合物(モリブデンジアルキルジチオフ
ォスフェート)2重量%を用いたほかは比較例2と同様
にしてグリース組成物を得た。この組成物の性状の結果
を表1に示す。 実施例 1 基油として精製鉱油(比較例1と同じもの)82重量%
とジウレア系化合物10重量%とを含有するベースグリ
ースにオリゴマーとしてエチレンと分枝状のα−オレフ
ィンとの共重合体(分子量3700)1重量%、有機モ
リブデン化合物(モリブデンジアルキルジチオカーバ
メート)2重量%、有機モリブデン化合物(モリブデ
ンジアルキルジチオフォスフェート)2重量%、極圧剤
としてジンクジアルキルジチオフォスフェート2重量%
および酸化防止剤としてオクチルジフェニルアミン1重
量%を添加し、よく混合し、3本ロールで処理してグリ
ース組成物を得た。
状のα−オレフィンとの共重合体、鉱油およびオレフィ
ンの共重合体、鉱油およびポリメタクリレートの共重合
体の混合量を変化させて実施例1と同様に表1〜3に示
すような実施例2〜21のグリース組成物を得た。次い
でこれらの組成物について実施例1と同様にそれらの性
能を試験した。その結果を表1〜3に示す。
(エチレンと分枝状α−オレフィンの共重合体)および
実施例8〜14(オレフィンの共重合体)および実施例
15〜21(ポリメタクリレートの共重合体)を比較す
れば明らかなように、低摩耗係数のグリースに本発明で
使用するエチレンと分枝状α−オレフィンとの共重合体
あるいはオレフィンの共重合体あるいはポリメタクリレ
ートの共重合体を添加することにより、その低摩擦係数
の性能は変らなかったが、一方軸力は表1〜3および図
1に示すように本発明の共重合体を含まない低摩擦係数
グリースよりも大幅に低減された。
ン化合物、極圧剤および上記共重合体の相乗効果による
ものと考えられる。
レフィンとの共重合体(分子量3700)、表2におけ
るオレフィンコポリマーは、極性基を含まないオレフィ
ンの共重合体(分子量35000)、表3におけるポリ
メタクリレートの共重合体は、極性基を含むもの(分子
量95000)、ウレア系化合物はジウレアを主成分と
するウレア化合物、有機モリブデン化合物はモリブデ
ンジアルキルジチオカルバメート、有機モリブデン化合
物はモリブデンジアルキルジチオフォスフェート、極
圧剤はジンクジアルキルジチオフォスフェート、酸化
防止剤はオクチルジフェニルアミンである。
次の試験方法により測定した。
擦係数を有し、かつ極めて良好な低い軸力をもってい
る。
し、しかもすぐれた低い軸力を有しており、今迄以上に
乗員への不快感を減少させ、快適な運転環境をあたえる
とができる。
音圧の関係を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 鉱油とウレア系化合物とよりなるベース
グリースにグリース組成物の重量基準で、 (1)有機モリブデン化合物として、 ジチオカルバメート系モリブデン化合物0.5〜5重量
%、 ジチオフォスフェート系モリブデン化合物0.5〜5重
量%、 (2)極圧剤としてジチオフォスフェート系亜鉛化合物
0.5〜10重量%、 (3)エチレンと分枝状α−オレフィンとの共重合体
0.5〜60重量%、またはオレフィンとの共重合体2
〜70重量%、またはポリメタクリレートの共重合体2
〜85重量%を混合することにより、基油と共重合体と
の混合物が100℃で13〜460cStの動粘度を得
られることを特徴とする等速ジョイント用グリース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP41515590A JP2919614B2 (ja) | 1989-12-27 | 1990-12-27 | 等速ジョイント用グリース |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1-336702 | 1989-12-27 | ||
JP33670289 | 1989-12-27 | ||
JP41515590A JP2919614B2 (ja) | 1989-12-27 | 1990-12-27 | 等速ジョイント用グリース |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04130193A JPH04130193A (ja) | 1992-05-01 |
JP2919614B2 true JP2919614B2 (ja) | 1999-07-12 |
Family
ID=26575552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP41515590A Expired - Lifetime JP2919614B2 (ja) | 1989-12-27 | 1990-12-27 | 等速ジョイント用グリース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2919614B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101846694B1 (ko) | 2016-08-17 | 2018-04-06 | 현대자동차주식회사 | 극압 및 저마찰 성능이 동시에 향상된 그리스 조성물 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5379343B2 (ja) * | 2006-05-10 | 2013-12-25 | 昭和シェル石油株式会社 | 等速ジョイント用グリース組成物 |
JP2008069282A (ja) * | 2006-09-14 | 2008-03-27 | Ntn Corp | 等速ジョイント用グリース組成物および等速ジョイント |
JP4730714B2 (ja) | 2008-08-28 | 2011-07-20 | 日産自動車株式会社 | グリース組成物 |
JP5438938B2 (ja) * | 2008-09-05 | 2014-03-12 | Ntn株式会社 | グリース組成物、該グリース組成物を封入した転がり軸受および自在継手 |
CN102144021B (zh) * | 2008-09-05 | 2016-10-12 | Ntn株式会社 | 润滑脂组合物、封入了该润滑脂组合物的滚动轴承及万向接头 |
-
1990
- 1990-12-27 JP JP41515590A patent/JP2919614B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101846694B1 (ko) | 2016-08-17 | 2018-04-06 | 현대자동차주식회사 | 극압 및 저마찰 성능이 동시에 향상된 그리스 조성물 |
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JPH04130193A (ja) | 1992-05-01 |
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