JP2919330B2 - 長尺の回転翼の回転数制御方法および回転数制御装置 - Google Patents

長尺の回転翼の回転数制御方法および回転数制御装置

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JP2919330B2
JP2919330B2 JP35415295A JP35415295A JP2919330B2 JP 2919330 B2 JP2919330 B2 JP 2919330B2 JP 35415295 A JP35415295 A JP 35415295A JP 35415295 A JP35415295 A JP 35415295A JP 2919330 B2 JP2919330 B2 JP 2919330B2
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rotation speed
rotating blade
speed control
control device
rotor
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泰太郎 田中
世一 永留
啓介 橋本
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヘリコプタのロータ
などの長尺の回転翼の回転数制御方法および回転数制御
装置に関する。さらに詳しくは、飛行条件変更時におけ
る回転翼の回転数低下を抑制できるヘリコプタのロータ
などの長尺の回転翼の回転数制御方法および回転数制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ヘリコプタは、回転翼がつくる空気力を
揚力、推進力および操縦力として利用している関係上、
飛行条件が変更された際の回転翼の回転数変動およびト
ルクのオーバーシュートを小さくすることが要求され
る。そのため、従来より図3に示すような回転数制御系
により回転翼の回転数制御がなされている。
【0003】しかしながら、図3に示す回転数制御系に
よる制御では、飛行条件変更時における回転翼の回転数
低下が3%程度にまで達する。その結果、飛行条件変更
時における飛行性能の低下や操縦安定性の低下を招来し
ているという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の課題に鑑みなされたものであって、飛行条件変更時
における回転翼の回転数低下およびトルクのオーバーシ
ュートが著しく低減できるヘリコプタなどの長尺の回転
翼を有する飛行体の回転翼の回転数制御方法および制御
装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の長尺の回転翼の
回転数制御方法は、ガスタービンにより駆動されている
長尺の回転翼の回転数制御方法であって、回転翼の回転
数を低下させるような状況が生じた場合、エネルギーが
一定の条件下において、そのエネルギーの振り分けを出
力軸へ割り振る分よりも回転翼に割り振る分を多くして
回転翼の回転数低下を低減することを特徴とする。
【0006】
【0007】
【0008】 一方、本発明の長尺の回転翼の回転数制
御装置は、可変減速手段を介してガスタービンの出力軸
により回転がなされている長尺の回転翼の回転数制御装
置であって、同制御装置が、ガスタービンへ燃料を供給
している燃料供給装置に対する燃料量のフィードフォワ
ード操作量を生成するフィードフォワード制御手段と、
該フィードフォワード制御手段のフィードフォワード操
作量に基づいて可変減速手段の指令値を生成する可変減
速手段制御手段とを備えてなることを特徴する。
【0009】 本発明の長尺の回転翼の回転数制御装置
においては、例えば、前記可変減速手段制御手段が、入
力されたフィードフォワード操作量を微分処理する微分
手段を有してなるものとされる。
【0010】
【作用】飛行条件の変更により燃料供給装置のフィード
フォワード操作量が変化すると、可変減速手段制御手段
により、その変化量に対応した可変減速手段への操作量
が生成され、その操作量により可変減速手段の減速比が
調整され、出力軸の回転数よりも回転翼の回転数が多く
なるようにされる。そのため、回転翼の回転数低下が著
しく低減される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明はか
かる実施の形態のみに限定されるものではない。
【0012】本発明の一実施の形態の長尺の回転翼の駆
動系およびその回転数制御系のブロック図を図1に示
す。この回転数制御系10は、ガスタービン21の出力
軸22の回転数を可変減速機23により減速させてヘリ
コプタの機体ロータ(長尺の回転翼)24を回転させて
いる駆動系20における可変減速機23の減速比を制御
するものである。この回転数制御系10による可変減速
機23の制御は、飛行条件の変更により機体ロータ24
の回転数が低下しようとする場合、出力軸22の回転数
が機体ロータ24の回転数より低くなるように減速比が
調整される。つまり、エネルギが一定の条件下におい
て、機体ロータ24に割り振る分を多くすることによ
り、機体ロータ24の回転数低下を低減するものであ
る。
【0013】この回転数制御系10は、ガスタービン2
1の出力軸回転速度を所定回転数とするために回転数セ
ンサ11からの検出値により回転数のフィードバック制
御を行い、ガスタービン21へ燃料を供給している燃料
供給装置25からの燃料流量を調整している出力軸回転
速度フィードバック制御手段12と、コレクティブピッ
チ信号に応答して燃料供給装置の燃料流量を調整して出
力軸回転速度を制御している出力軸回転速度フィードフ
ォワード制御手段13と、このフィードフォワード制御
手段13からの燃料流量指令値(フィードフォワード操
作量)を処理して可変減速機23への指令値を出力する
可変減速機制御手段14とを主要部として備えている。
【0014】この実施の形態においては、可変減速機制
御手段14は、例えば微分手段を中心に構成され、そし
てこの微分手段の伝達関数D(s)は、例えば、30s
/(1+30s)とされる。
【0015】次に、かかる構成とされている回転数制御
系10による駆動系20の制御について説明する。な
お、ここではフィードバック制御手段12により機体ロ
ータ24が所定回転数で回転されているものとする。
【0016】(1)出力軸回転速度フィードフォワード
制御手段13にコレクティブピッチ信号が入力される。
【0017】(2)フィードフォワード制御手段13
は、このコレクティブピッチ信号に基づいて燃料供給装
置25のフィードフォワード操作量を出力する。
【0018】(3)このフィードフォワード操作量は出
力軸回転速度フィードバック制御手段12のフィードバ
ック操作量を補償するとともに、一部は分岐されて可変
減速機制御手段14に入力される。
【0019】(4)可変減速機制御手段14は入力され
たフィードフォワード操作量に基づいて算出された減速
比指令値により可変減速機23の減速比を調整する。こ
の減速比は、例えば、出力軸回転数/機体ロータ回転数
=1/1.3となるように調整される。
【0020】(5)この結果、ガスタービン21の出力
軸22の回転数が低下の割合が大きくなるが、機体ロー
タ24の回転数の低下は著しく減少する。図2は、その
シミュレーション結果のグラフである。図2より、機体
ロータ24の回転数低下が従来のものに比して著しく低
減されているのがわかる。
【0021】このように、この実施の形態によれば飛行
条件変更時における機体ロータ24の回転数低下を著し
く低減できる。また、この機体ロータ24の回転数の低
下の抑制をガスタービン21の出力軸22の回転数低下
を大きくすることによりなしているので、その結果とし
てトルクのオーバーシュートも抑制される。
【0022】以上、本発明を実施の形態に基づいて説明
してきたが、本発明はかかる実施の形態のみに限定され
るものではなく、種々改変が可能である。例えば、微分
手段の伝達関数は前記のものに限定されるものではな
く、可変減速機の特性、ガスタービンの特性、機体ロー
タの特性に応じて適宜変更可能である。また、減速比も
前記値に限定されるものではなく、飛行条件に応じて適
宜選定可能である。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば飛
行条件変更時における機体ロータの回転数の低下を著し
く低減できるとともに、トルクのオーバーシュートも低
減できるという優れた効果が得られる。その結果、飛行
条件変更時における操縦性がよいという効果も得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の回転数制御装置のブロック図であ
る。
【図2】 実施の形態におけるシミュレーション結果の
グラフである。
【図3】 従来の回転数制御装置のブロック図である。
【符号の説明】
10 回転数制御系 11 回転数センサ 12 出力軸回転速度フィードバック制御手段 13 出力軸回転速度フィードフォワード制御手
段 14 可変減速機制御手段 20 駆動系 21 ガスタービン 22 出力軸 23 可変減速機 24 機体ロータ 25 燃料供給装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−61726(JP,A) 特公 平4−43037(JP,B2) 実公 平7−8826(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02C 9/56 B64C 27/12 B64C 27/14 B64C 27/16 B64D 31/06 F02C 3/10 F02C 9/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービンにより駆動されている長尺
    の回転翼の回転数制御方法であって、回転翼の回転数を
    低下させるような状況が生じた場合、エネルギーが一定
    の条件下において、そのエネルギーの振り分けを出力軸
    へ割り振る分よりも回転翼に割り振る分を多くして回転
    翼の回転数低下を低減することを特徴とする長尺の回転
    翼の回転数制御方法。
  2. 【請求項2】 可変減速手段を介してガスタービンの出
    力軸により回転がなされている長尺の回転翼の回転数制
    御装置であって、 同制御装置が、ガスタービンへ燃料を供給している燃料
    供給装置に対する燃料量のフィードフォワード操作量を
    生成するフィードフォワード制御手段と、該フィードフ
    ォワード制御手段のフィードフォワード操作量に基づい
    て可変減速手段の指令値を生成する可変減速手段制御手
    段とを備えてなることを特徴する長尺の回転翼の回転
    数制御装置。
  3. 【請求項3】 前記可変減速手段制御装手段が、入力さ
    れたフィードフォワード操作量を微分処理する微分手段
    を有してなることを特徴とする請求項記載の長尺の回
    転翼の回転数制御装置。
JP35415295A 1995-12-28 1995-12-28 長尺の回転翼の回転数制御方法および回転数制御装置 Expired - Lifetime JP2919330B2 (ja)

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JPH09184431A JPH09184431A (ja) 1997-07-15
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