JP2918897B2 - 歯車伝導型ロータリアクチュエータ - Google Patents
歯車伝導型ロータリアクチュエータInfo
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- JP2918897B2 JP2918897B2 JP1019921A JP1992189A JP2918897B2 JP 2918897 B2 JP2918897 B2 JP 2918897B2 JP 1019921 A JP1019921 A JP 1019921A JP 1992189 A JP1992189 A JP 1992189A JP 2918897 B2 JP2918897 B2 JP 2918897B2
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- shaft
- actuator
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- gears
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H37/00—Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00
- F16H37/02—Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings
- F16H37/06—Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts
- F16H37/08—Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with differential gearing
- F16H37/0806—Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with differential gearing with a plurality of driving or driven shafts
- F16H37/0813—Combinations of mechanical gearings, not provided for in groups F16H1/00 - F16H35/00 comprising essentially only toothed or friction gearings with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts with differential gearing with a plurality of driving or driven shafts with only one input shaft
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H1/00—Toothed gearings for conveying rotary motion
- F16H1/28—Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
- F16H1/46—Systems consisting of a plurality of gear trains each with orbital gears, i.e. systems having three or more central gears
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Retarders (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、航空機の昇降制御用補助翼を駆動するため
の歯車伝導型ロータリアクチュエータに関する。
の歯車伝導型ロータリアクチュエータに関する。
［従来の技術並びにその課題］ PCT出願WO86/00968には、共通の入力シャフトに結合
された複数の同軸複合歯車列を具えた航空機の昇降制御
用補助翼を駆動するための歯車伝導型ロータリアクチュ
エータが開示されている。各歯車列は、航空機の翼に接
続された一つ又はそれ以上の第１の出力エレメントと、
補助翼に接続された一つ又はそれ以上の第２の出力エレ
メントとを有している。
された複数の同軸複合歯車列を具えた航空機の昇降制御
用補助翼を駆動するための歯車伝導型ロータリアクチュ
エータが開示されている。各歯車列は、航空機の翼に接
続された一つ又はそれ以上の第１の出力エレメントと、
補助翼に接続された一つ又はそれ以上の第２の出力エレ
メントとを有している。
［課題を解決しするための手段］ 本発明は、一つの入力シャフト及び二つの軸方向に整
列せしめられた少なくとも二つの歯車列を具え、各歯車
列は前記出力シャフトに駆動可能に連結された一つの入
力太陽歯車と複数の複合遊星歯車を具え、前記各遊星歯
車は一つの第１ピニオンと二つの第２ピニオンを具え、
前記第１並びに第２ピニオンは一緒に回転可能に一体化
され、前記第１ピニオンは前記太陽歯車並びに第１出力
リング歯車に噛み合い、第２出力リング歯車は前記第２
ピニオンのそれぞれによって回転駆動可能に連結された
ロータリアクチュエータを提供するものである。
列せしめられた少なくとも二つの歯車列を具え、各歯車
列は前記出力シャフトに駆動可能に連結された一つの入
力太陽歯車と複数の複合遊星歯車を具え、前記各遊星歯
車は一つの第１ピニオンと二つの第２ピニオンを具え、
前記第１並びに第２ピニオンは一緒に回転可能に一体化
され、前記第１ピニオンは前記太陽歯車並びに第１出力
リング歯車に噛み合い、第２出力リング歯車は前記第２
ピニオンのそれぞれによって回転駆動可能に連結された
ロータリアクチュエータを提供するものである。
航空機の昇降制御用補助翼が展開すると、空力学的な
力が働いて翼の方向と反対方向にこれを撓ませる。この
撓みによって、アクチュエータにはその全長にわたって
変化する荷重と剛性分布が加えられる。歯車列は共通の
入力シャフトによって駆動されるので、各歯車列は荷重
や剛性の変化に無関係にその第1,第２出力リング歯車を
等しい相対速度で駆動しようとする。これらの変化に起
因する力はアクチュエータ内に付加的な荷重を印加し、
歯車列のエレメントの捩じれを増加させる傾向を有す
る。本発明の一態様においては、歯車列間のトルク荷重
をバランスさせることを目的とする。
力が働いて翼の方向と反対方向にこれを撓ませる。この
撓みによって、アクチュエータにはその全長にわたって
変化する荷重と剛性分布が加えられる。歯車列は共通の
入力シャフトによって駆動されるので、各歯車列は荷重
や剛性の変化に無関係にその第1,第２出力リング歯車を
等しい相対速度で駆動しようとする。これらの変化に起
因する力はアクチュエータ内に付加的な荷重を印加し、
歯車列のエレメントの捩じれを増加させる傾向を有す
る。本発明の一態様においては、歯車列間のトルク荷重
をバランスさせることを目的とする。
この目的は、隣合う歯車列の太陽歯車同士の間に限定
された回転運動を許容する手段を具えた前述のアクチュ
エータによって達成される。
された回転運動を許容する手段を具えた前述のアクチュ
エータによって達成される。
別の態様においては、本発明は、前記第２出力リング
歯車と使用時にこれらが取付けられる翼即ち制御用補助
翼との間の可撓性連結部を提供することを目的とする。
歯車と使用時にこれらが取付けられる翼即ち制御用補助
翼との間の可撓性連結部を提供することを目的とする。
この目的は、航空機の補助翼に取付けるように構成さ
れたエレメントと、このエレメントを第２出力リング歯
車に取付けて、該エレメントがリング歯車の軸を含む平
面に垂直な軸を中心に前記第２リング歯車に対して限定
された回転をなすようにする手段とを具えた前記構成の
アクチュエータによって達成される。
れたエレメントと、このエレメントを第２出力リング歯
車に取付けて、該エレメントがリング歯車の軸を含む平
面に垂直な軸を中心に前記第２リング歯車に対して限定
された回転をなすようにする手段とを具えた前記構成の
アクチュエータによって達成される。
図面に示す好適実施例に基づいて、本発明を更に詳細
に説明する。
に説明する。
［実施例］ 第１図に示すアクチュエータは、一組みの第１出力リ
ング歯車21,22,23,24と一組みの第２出力リング歯車25,
26,27,28,29,30の間に相対回転を生じさせる出力シャフ
ト20を具えている。このアクチュエータは、それぞれシ
ャフト20によって駆動され、第１リング歯車21〜24の一
つと第２リング歯車25〜30の一つに対して出力トルクを
与える４つの複合エピサイクリック歯車列を具えてい
る。リング歯車26,29はそれぞれ二つのこの歯車列によ
って駆動される。
ング歯車21,22,23,24と一組みの第２出力リング歯車25,
26,27,28,29,30の間に相対回転を生じさせる出力シャフ
ト20を具えている。このアクチュエータは、それぞれシ
ャフト20によって駆動され、第１リング歯車21〜24の一
つと第２リング歯車25〜30の一つに対して出力トルクを
与える４つの複合エピサイクリック歯車列を具えてい
る。リング歯車26,29はそれぞれ二つのこの歯車列によ
って駆動される。
第２図に示すように、各歯車列は後述する態様でシャ
フト20に連結された太陽歯車40を具えている。複数の複
合遊星歯車41のそれぞれは、図示の歯車列の場合には、
リング歯車23と噛み合う第１ピニオン42を有する。この
遊星歯車41は、ピニオン42とは異なった数の歯を有する
同じ第２ピニオン43,44を具えている。これらのピニオ
ン43,44はそれぞれのリング歯28,29と噛み合っている。
リング歯車30は隣の歯車列の複合早世歯車の第２ピニオ
ン45とも噛み合っている。遊星歯車41のそれぞれは、遊
星歯車41の溝に係合している一対のリング46,47によっ
て、その半径方向の位置を維持されている。太陽歯車40
はスプライン48によってプレート49に連結されている。
フト20に連結された太陽歯車40を具えている。複数の複
合遊星歯車41のそれぞれは、図示の歯車列の場合には、
リング歯車23と噛み合う第１ピニオン42を有する。この
遊星歯車41は、ピニオン42とは異なった数の歯を有する
同じ第２ピニオン43,44を具えている。これらのピニオ
ン43,44はそれぞれのリング歯28,29と噛み合っている。
リング歯車30は隣の歯車列の複合早世歯車の第２ピニオ
ン45とも噛み合っている。遊星歯車41のそれぞれは、遊
星歯車41の溝に係合している一対のリング46,47によっ
て、その半径方向の位置を維持されている。太陽歯車40
はスプライン48によってプレート49に連結されている。
太陽歯車40は、差動機構37によって、シャフト20と、
リング歯車22,26,27に駆動力を与える歯車列の一部を形
成する太陽歯車53に連結されている。差動機構37は、ス
プライン48によって太陽歯車40に連結されている第１プ
レート49を具えている。第２プレート52はスプラインに
よって太陽歯車53に連結されている。第３プレート55が
前記プレート49と52の間に設置され、シャフト20に駆動
連結された一体的なスリーブ51を具えている。
リング歯車22,26,27に駆動力を与える歯車列の一部を形
成する太陽歯車53に連結されている。差動機構37は、ス
プライン48によって太陽歯車40に連結されている第１プ
レート49を具えている。第２プレート52はスプラインに
よって太陽歯車53に連結されている。第３プレート55が
前記プレート49と52の間に設置され、シャフト20に駆動
連結された一体的なスリーブ51を具えている。
プレート49,52,55はそれぞれシャフト20の軸に直交す
る平面内に設けられ、各プレート49,52,55は他のプレー
ト上の対応する孔と一致して等分角に設けられた６つの
貫通孔を有する。これらのプレート49,52,55は、プレー
ト55の孔に回動自在に係合している一つの大きい球形部
58とプレート49,52の孔に回動自在に係合している二つ
の小さい球形部を有するレバーエレメント57によって連
結されている。この構成によって、プレート55に対して
プレート52が一方向に回転すると、レバーエレメント57
が回動し、プレート49の反対方向の相対回転をもたら
す。この相対回転の際に、レバーエレメント57はプレー
ト55の中心面を中心として回動する。例えば、リング歯
車23に加えられるトルク荷重の増加によってプレート49
の回転が停止したり遅くなったりした場合、プレート52
はプレート55によって該プレート55に対して速い角速度
で同じ方向に駆動される。このように、プレート49,55,
52及びレバーエレメント57は、入力シャフト20を太陽歯
車40,53に連結する差動機構として作動する。この結
果、リング歯車23に加えられるトルク荷重が増加して
も、アクチュエータの全トルクは該歯車に作用しない。
その代わりに、補助翼の撓みによって歯車22上の比較的
低いトルク荷重が上昇した場合には、太陽歯車53が駆動
される。レバー57は、太陽歯車40,53間の相対回転によ
ってリング歯車23,22上のトルクがバランスするまで、
球形部58を中心に回動する。
る平面内に設けられ、各プレート49,52,55は他のプレー
ト上の対応する孔と一致して等分角に設けられた６つの
貫通孔を有する。これらのプレート49,52,55は、プレー
ト55の孔に回動自在に係合している一つの大きい球形部
58とプレート49,52の孔に回動自在に係合している二つ
の小さい球形部を有するレバーエレメント57によって連
結されている。この構成によって、プレート55に対して
プレート52が一方向に回転すると、レバーエレメント57
が回動し、プレート49の反対方向の相対回転をもたら
す。この相対回転の際に、レバーエレメント57はプレー
ト55の中心面を中心として回動する。例えば、リング歯
車23に加えられるトルク荷重の増加によってプレート49
の回転が停止したり遅くなったりした場合、プレート52
はプレート55によって該プレート55に対して速い角速度
で同じ方向に駆動される。このように、プレート49,55,
52及びレバーエレメント57は、入力シャフト20を太陽歯
車40,53に連結する差動機構として作動する。この結
果、リング歯車23に加えられるトルク荷重が増加して
も、アクチュエータの全トルクは該歯車に作用しない。
その代わりに、補助翼の撓みによって歯車22上の比較的
低いトルク荷重が上昇した場合には、太陽歯車53が駆動
される。レバー57は、太陽歯車40,53間の相対回転によ
ってリング歯車23,22上のトルクがバランスするまで、
球形部58を中心に回動する。
歯車列の配列並びに航空機の制御用補助翼に対するそ
れらの連結は、上述のトルクバランスがレバー57の５°
以下の回動によってもたらされるように構成されてい
る。アクチュエータの異常な作動によって生じるレバー
57の５°以上の回動を必要とする隣合う歯車列間のトル
クの差は、入力シャフト20に対する受け入れ難い高いト
ルクを伴うので、公知の形態のトルク制限ブレーキがこ
のシャフト20に連結され、アクチュエータやそれが取付
けられている構造エレメントに対する損傷を防ぐように
なっている。
れらの連結は、上述のトルクバランスがレバー57の５°
以下の回動によってもたらされるように構成されてい
る。アクチュエータの異常な作動によって生じるレバー
57の５°以上の回動を必要とする隣合う歯車列間のトル
クの差は、入力シャフト20に対する受け入れ難い高いト
ルクを伴うので、公知の形態のトルク制限ブレーキがこ
のシャフト20に連結され、アクチュエータやそれが取付
けられている構造エレメントに対する損傷を防ぐように
なっている。
第２図から判るように、太陽歯車40は、太陽歯車40,6
6の隣接端に係合するスプラインカラー67によって一致
した太陽歯車66を駆動する。同じような機構が、太陽歯
車53とこれに一致した別の太陽歯車（図示しない）に関
しても存在している。
6の隣接端に係合するスプラインカラー67によって一致
した太陽歯車66を駆動する。同じような機構が、太陽歯
車53とこれに一致した別の太陽歯車（図示しない）に関
しても存在している。
第３図〜第５図は別の差動機構を示し、第２図の部品
に対応する部品には、同じ符号が使用されている。この
実施例においては、入力シャフト20は、該シャフトの軸
と交差する軸を有する２本のピン71,72を支えるキャリ
ア70にスプラインで固定されている。傘歯車73,74は各
ピン71,72上に回転自在に取付けられ、各太陽歯車40,53
にスプラインで固定された冠歯車75,76と噛み合ってい
る。第３図と第４図に示すように、この冠歯車75,76
は、図に示す中立位置の両側にキャリア70に対して５°
以内の回動が可能なように限定するキャリア70上の当接
部と係合可能な駆動ドッグ77,78を具えている。第３図
〜第５図に示すこの構成は、第２図のものと同じように
作動する。
に対応する部品には、同じ符号が使用されている。この
実施例においては、入力シャフト20は、該シャフトの軸
と交差する軸を有する２本のピン71,72を支えるキャリ
ア70にスプラインで固定されている。傘歯車73,74は各
ピン71,72上に回転自在に取付けられ、各太陽歯車40,53
にスプラインで固定された冠歯車75,76と噛み合ってい
る。第３図と第４図に示すように、この冠歯車75,76
は、図に示す中立位置の両側にキャリア70に対して５°
以内の回動が可能なように限定するキャリア70上の当接
部と係合可能な駆動ドッグ77,78を具えている。第３図
〜第５図に示すこの構成は、第２図のものと同じように
作動する。
第６図と第７図には、更に別の差動機構が示され、前
図と対応する部品には同じ符号が付されている。この差
動機構は、入力シャフト20に駆動可能に連結されたキャ
リアエレメント80を有する。第７図に示すように、６本
のピン81が、キャリア80上に、その軸から同じ半径上に
設けられている。これらのピン81は二つずつ対をなし、
各対の一方はリング歯車83と噛み合うピニオン82を担持
し、他方のピンはリング歯車85と噛み合うピニオン84を
担持している。ピニオン82,84の対も第７図に示すよう
に噛み合っている。
図と対応する部品には同じ符号が付されている。この差
動機構は、入力シャフト20に駆動可能に連結されたキャ
リアエレメント80を有する。第７図に示すように、６本
のピン81が、キャリア80上に、その軸から同じ半径上に
設けられている。これらのピン81は二つずつ対をなし、
各対の一方はリング歯車83と噛み合うピニオン82を担持
し、他方のピンはリング歯車85と噛み合うピニオン84を
担持している。ピニオン82,84の対も第７図に示すよう
に噛み合っている。
リング歯車83,85は、各太陽歯車40,53にスプラインに
よって固定されている。第６図に示すように、リング歯
車83,85は、相互に係合するドッグと、図示の中立位置
から両側に５°の相対回動を許容する当接部とを有す
る。
よって固定されている。第６図に示すように、リング歯
車83,85は、相互に係合するドッグと、図示の中立位置
から両側に５°の相対回動を許容する当接部とを有す
る。
使用に際し、太陽歯車40,53に加えられるトルク荷重
が等しい場合、リング歯車83,85は第７図に示された相
対位置に留まり、両ピニオン82,84の間には相対回転は
起こらない。太陽歯車40にかかるトルク荷重が太陽歯車
53にかかるトルクよりも大きくなると、リング歯車83の
相対運動によって、ピニオン82がピン81を中心にシャフ
ト20の回転方向と逆方向に回動される。これによって、
キャリア85は、ピニオン84を介してピニオン82によっ
て、シャフト20と同方向にこれに対して相対回転する。
これによって、太陽歯車53は、第２図を参照して上述し
たのと同様に、出力リング歯車間のトルクのバランスが
維持されるように駆動される。
が等しい場合、リング歯車83,85は第７図に示された相
対位置に留まり、両ピニオン82,84の間には相対回転は
起こらない。太陽歯車40にかかるトルク荷重が太陽歯車
53にかかるトルクよりも大きくなると、リング歯車83の
相対運動によって、ピニオン82がピン81を中心にシャフ
ト20の回転方向と逆方向に回動される。これによって、
キャリア85は、ピニオン84を介してピニオン82によっ
て、シャフト20と同方向にこれに対して相対回転する。
これによって、太陽歯車53は、第２図を参照して上述し
たのと同様に、出力リング歯車間のトルクのバランスが
維持されるように駆動される。
第８図に示されたアクチュエータは、中空の入力シャ
フト90によって駆動される３つの複合エピサイクリック
歯車列を有し、一体的に運動するように連結された出力
リング歯車91〜96を、リング歯車97〜99に対して相対回
転させるように構成されている。第９図に示すように、
シャフト90はドッグ101を介してプレート100に駆動可能
に連結されている。プレート100は二つのプレート102,1
03の間に設けられ、その周縁に放射状の複数のスロット
104を具えている。これらのプレート100,102,103は、各
スロット104に係合する部分球形部106を有するエレメン
ト105によって連結されている。各エレメント105は、そ
れぞれプレート102,103の孔に係合する二つの更に別の
部分球形部107,108を具えている。前記部分106,108の中
心間の距離は、部分106,107の中心間の距離の２倍に等
しい。
フト90によって駆動される３つの複合エピサイクリック
歯車列を有し、一体的に運動するように連結された出力
リング歯車91〜96を、リング歯車97〜99に対して相対回
転させるように構成されている。第９図に示すように、
シャフト90はドッグ101を介してプレート100に駆動可能
に連結されている。プレート100は二つのプレート102,1
03の間に設けられ、その周縁に放射状の複数のスロット
104を具えている。これらのプレート100,102,103は、各
スロット104に係合する部分球形部106を有するエレメン
ト105によって連結されている。各エレメント105は、そ
れぞれプレート102,103の孔に係合する二つの更に別の
部分球形部107,108を具えている。前記部分106,108の中
心間の距離は、部分106,107の中心間の距離の２倍に等
しい。
プレート103は、リング歯車95,96,99を回転させる歯
車列の一部を形成する太陽歯車109に駆動可能に連結さ
れている。プレート102は、別のプレート113,114の間に
設置されたプレート112にドッグ111を介して連結された
スリーブ110を具えている。プレート100,102,103の場合
と同じように、複数のレバーエレメント115がプレート1
12,113,114を連結しており、各エレメント115の外側の
部分球形部の中心は、それの中心部から等距離にある。
プレート113,114は隣合う歯車列の各太陽歯車116,117に
駆動可能に連結されている。
車列の一部を形成する太陽歯車109に駆動可能に連結さ
れている。プレート102は、別のプレート113,114の間に
設置されたプレート112にドッグ111を介して連結された
スリーブ110を具えている。プレート100,102,103の場合
と同じように、複数のレバーエレメント115がプレート1
12,113,114を連結しており、各エレメント115の外側の
部分球形部の中心は、それの中心部から等距離にある。
プレート113,114は隣合う歯車列の各太陽歯車116,117に
駆動可能に連結されている。
この装置の効果は第12図を参照することによって最も
良く理解される。L109,L116,L117は各太陽歯車109,116,
117上のトルク荷重を示す。歯車116,117上のトルクは差
動機構112,115によって等しくされ、これらのトルクの
合計が差動機構100,105に加えられる。機構100,105の比
が2:1の場合、歯車109上のトルクが各歯車116,117上の
トルクに等しくなる。歯車109,116,117上のバランスし
たトルクの合計は、シャフト90上のトルクに等しい。
良く理解される。L109,L116,L117は各太陽歯車109,116,
117上のトルク荷重を示す。歯車116,117上のトルクは差
動機構112,115によって等しくされ、これらのトルクの
合計が差動機構100,105に加えられる。機構100,105の比
が2:1の場合、歯車109上のトルクが各歯車116,117上の
トルクに等しくなる。歯車109,116,117上のバランスし
たトルクの合計は、シャフト90上のトルクに等しい。
第10図と第11図は、リング歯車23,24が航空機の制御
用補助翼136に連結するためのラグ130を具えている例を
示す。各ラグ130は二つの孔と、隣接する二つのラグ130
を連結して一対になし、一体的に動くようにしているピ
ン131,132を有する。ブラケット133がピン131と132の上
に取付けられ、アクチュエータのリング歯車の軸Ａ−Ａ
の面に垂直に延在するスピンドル134を担持している。
このスピンドル134は軸受135を支持し、これに航空機制
御用補助翼136が取付けられている。スピンドル134に隣
接する補助翼136は、スピンドル134の軸を中心として撓
む。
用補助翼136に連結するためのラグ130を具えている例を
示す。各ラグ130は二つの孔と、隣接する二つのラグ130
を連結して一対になし、一体的に動くようにしているピ
ン131,132を有する。ブラケット133がピン131と132の上
に取付けられ、アクチュエータのリング歯車の軸Ａ−Ａ
の面に垂直に延在するスピンドル134を担持している。
このスピンドル134は軸受135を支持し、これに航空機制
御用補助翼136が取付けられている。スピンドル134に隣
接する補助翼136は、スピンドル134の軸を中心として撓
む。
この例では、スピンドル134の軸は交差した線Ａ−Ａ
で示されているが、スピンドル134の軸が線Ａ−Ａを含
む面に垂直な平面内にありさえすれば、その必要はな
い。補助翼136が補助翼136及びそれが取付けられている
翼の反対方向に撓んだ結果として、補助翼136がスピン
ドル134を中心に局部的に傾斜するように、リング歯車2
1,22（第１図）が、同様な機構を具えていることも理解
されよう。
で示されているが、スピンドル134の軸が線Ａ−Ａを含
む面に垂直な平面内にありさえすれば、その必要はな
い。補助翼136が補助翼136及びそれが取付けられている
翼の反対方向に撓んだ結果として、補助翼136がスピン
ドル134を中心に局部的に傾斜するように、リング歯車2
1,22（第１図）が、同様な機構を具えていることも理解
されよう。
第１図は４つの複合エピサイクリック歯車列を有するロ
ータリアクチュエータの外観図、 第２図は第１図に矢印２で示した部分の長手方向の拡大
断面図、 第３図は第１図の部位２の別の構造図、 第４図は第３図の線４−４に沿う断面図、 第５図は第４図の線５−５に沿う断面図、 第６図は第１図の部位２の更に別の構造図、 第７図は第６図の線７−７に沿う断面図、 第８図は３つの複合エピサイクリック歯車列を有するロ
ータリアクチュエータの外観図、 第９図は第８図に矢印９で示した部分の長手方向の拡大
断面図、 第10図は第１図の一部の変形例、 第11図は第10図の線11−11に沿う断面図、 第12図は第９図の機構の作動ダイアグラムである。 20……入力シャフト、21〜30……出力リング歯車、40,5
3,116,117……太陽歯車、41……遊星歯車、42〜44……
ピニオン22,23,97,98……第１出力歯車、26,27,28,29,9
1,92,93……第２出力歯車。
ータリアクチュエータの外観図、 第２図は第１図に矢印２で示した部分の長手方向の拡大
断面図、 第３図は第１図の部位２の別の構造図、 第４図は第３図の線４−４に沿う断面図、 第５図は第４図の線５−５に沿う断面図、 第６図は第１図の部位２の更に別の構造図、 第７図は第６図の線７−７に沿う断面図、 第８図は３つの複合エピサイクリック歯車列を有するロ
ータリアクチュエータの外観図、 第９図は第８図に矢印９で示した部分の長手方向の拡大
断面図、 第10図は第１図の一部の変形例、 第11図は第10図の線11−11に沿う断面図、 第12図は第９図の機構の作動ダイアグラムである。 20……入力シャフト、21〜30……出力リング歯車、40,5
3,116,117……太陽歯車、41……遊星歯車、42〜44……
ピニオン22,23,97,98……第１出力歯車、26,27,28,29,9
1,92,93……第２出力歯車。
フロントページの続き (56)参考文献 特表 昭61−502779（ＪＰ，Ａ) 米国特許4248105（ＵＳ，Ａ) 米国特許4578993（ＵＳ，Ａ) 米国特許4760964（ＵＳ，Ａ) 米国特許4712449（ＵＳ，Ａ) 欧州公開217562（ＥＰ，Ａ１) 国際公開86／968（ＷＯ，Ａ１) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F16H 19/00 B64C 13/34 F16H 1/28
Claims (12)
- 【請求項１】一つの入力シャフト（20,90）及び二つの
軸方向に整列せしめられた少なくとも二つの歯車列（5
3,41,22,26,27,40,41,23,28,29;又は116,91,92,97,1179
3,94,98）を具え、各歯車列は前期出力シャフト（20,9
0）に駆動可能に連結された一つの入力太陽歯車（53,4
0,116,117）と複数の複合遊星歯車（41）を具え、前記
各遊星歯車は一つの第１ピニオン（42）と二つの第２ピ
ニオン（43,44）を具え、前記第１並びに第２ピニオン
（42〜44）は一緒に回転可能に一体化され、前記第１ピ
ニオン（42）は前記太陽歯車（53,40,116,117）並びに
第１出力リング歯車（22,23,97,98）に噛み合い、第２
出力リング歯車（26,27,28,29,91,92,93,94）は前記第
２ピニオン（43,44）のそれぞれによって回転駆動可能
に連結されたロータリアクチュエータであって、隣接す
る歯車列の前記太陽歯車（53,40,116,117）は該太陽歯
車（53,40,116,117）同士の間の限定された範囲の回動
を許容する差動機構（37,38,39,112,115）を介して前記
シャフト（20,90）に駆動可能に連結されていることを
特徴とするロータリアクチュエータ。 - 【請求項２】軸方向に整列した別の歯車列（109,95,96,
99）と、該歯車列の太陽歯車（109）を前記シャフト（9
0）に連結すると共に隣接する前記歯車列（116,91,92,9
7;117,93,94,98）の間の差動機構（112,115）に連結し
て、前記別の歯車列の太陽歯車（109）と前記差動機構
エレメント（112）との間に限定された回動を許容する
別の差動機構（100,105）とを具えた請求項１に記載の
アクチュエータ。 - 【請求項３】前記差動機構（37,100,105,112,115）のそ
れぞれが、前記シャフト（20,90）の軸に垂直な面内に
設けられた第１並びに第２プレート（49,52;102,103;11
3,114）と、前記第１並びに第２プレートの間に設置さ
れた第３プレート（55,100,112）と、該第３プレートに
回動自在に取付けられて前記第１並びに第２プレートの
それぞれに設けられた複数の孔（104）と一緒に作動す
る複数のレバーエレメント（57,105,115）とを具えてい
る請求項１又は２のいずれかに記載のアクチュエータ。 - 【請求項４】前記別の差動機構が、前記シャフト（90）
に対して前記作動機構（112）の対応する回動変位より
も大きい前記別の歯車列の太陽歯車（109）の回動変位
を許容する手段（105）を具えている請求項２に記載の
アクチュエータ。 - 【請求項５】前記別の差動機構（100,105）が、前記シ
ャフト（90）の軸に垂直な平面内に設置された第１並び
に第２プレート（102,103）と、該両プレート間に設置
された第３プレート（100）と、該第３プレートに回動
可能に取付けられて前記第１並びに第２プレートのそれ
ぞれに設けられた複数の孔（104）と協同して作動する
複数のレバーエレメント（105）とを具え、前記第１並
びに第２プレートは前記第３プレートから離れて設けら
れ、前記別の歯車列の太陽歯車（109）が回動変位した
場合、前記差動機構エレメント（112）がこれよりも小
さい回動変位をなすように構成された請求項３に記載の
アクチュエータ。 - 【請求項６】前記レバーエレメント（57,105,115）のそ
れぞれが、第３プレート（55,100,112）に係合する部分
的な球形部（58,106）と第１並びに第２プレート（49,5
2;102,103;113,114）のそれぞれに係合する二つの部分
的な球形部（59,107,108）とを有する請求項３に記載の
アクチュエータ。 - 【請求項７】前記差動機構（38）が、前記シャフト（2
0）に駆動可能に連結された入力エレメント（72）と、
該エレメント（72）に担持された一つの歯車エレメント
（73,74）と、該歯車エレメント（73,74）に噛み合って
前記太陽歯車のそれぞれに連結されている二つの出力歯
車（75,76）とを具えている請求項１に記載のアクチュ
エータ。 - 【請求項８】前記差動機構（39）が、シャフト（20）に
これと一体的に回転するように取付けられたキャリア
（80）と、該キャリア（80）上に回転自在に担持された
二つの中間ピニオン（82,84）と、前記中間ピニオンの
第１ピニオン（82）と噛み合って前記一方の太陽歯車
（40）に連結されている第１リング歯車（83）と、前記
中間ピニオンの他方（84）と噛み合って前記他方の太陽
歯車（53）に連結されている第２リング歯車（85）とを
具えている請求項１に記載のアクチュエータ。 - 【請求項９】相対回転可能な第１出力リング歯車（23,2
4）と第２出力リング歯車（29,30）をそれぞれが具えた
軸方向に整列された複数の複合エピサイクリック歯車列
と、前記第１リング歯車（23,24）の隣接するもの同士
を一体的に運動するように連結するカプリングとを具え
た航空機の昇降制御用補助翼のロータリアクチュエータ
であって、前記カプリング（131,132）に担持されて前
記リング歯車の軸（Ａ−Ａ）を含む面に垂直に延在する
スピンドル（134）が設けられ、前記補助翼（136）は使
用時に前記スピンドル（134）上に取付けられることを
特徴とするロータリアクチュエータ。 - 【請求項１０】前記補助翼（136）に係合するために前
記スピンドル（134）上に軸受ブッシュ（135）を具えた
請求項９に記載のアクチュエータ。 - 【請求項１１】隣接する前記リング歯車（23,24）がラ
グ（130）を有し、前記カプリング（131,132）が該ラグ
（130）の間に延在している請求項９又は10のいずれか
に記載のアクチュエータ。 - 【請求項１２】前記カプリングが、前記ラグ（130）の
間に延在する複数のピン（131,132）を有し、前記スピ
ンドル（134）が該ピン（131,132）に取付けられたブラ
ケット（133）に担持されている請求項11に記載のアク
チュエータ。
Applications Claiming Priority (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| GB888802714A GB8802714D0 (en) | 1988-02-06 | 1988-02-06 | Geared rotary actuator |
| GB8802714 | 1988-02-06 | ||
| GB8814200.5 | 1988-06-15 | ||
| GB888814200A GB8814200D0 (en) | 1988-06-15 | 1988-06-15 | Geared rotary actuator |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01295050A JPH01295050A (ja) | 1989-11-28 |
| JP2918897B2 true JP2918897B2 (ja) | 1999-07-12 |
Family
ID=26293440
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1019921A Expired - Lifetime JP2918897B2 (ja) | 1988-02-06 | 1989-01-31 | 歯車伝導型ロータリアクチュエータ |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (2) | US4932929A (ja) |
| EP (1) | EP0329276B1 (ja) |
| JP (1) | JP2918897B2 (ja) |
| DE (1) | DE68908578T2 (ja) |
Families Citing this family (13)
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|---|---|---|---|---|
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| DE69915665T2 (de) * | 1998-11-12 | 2004-08-19 | Coventry University | Getriebe-drehantrieb |
| GB9911049D0 (en) * | 1999-05-12 | 1999-07-14 | Lucas Ind Plc | Rotary actuator and system |
| GB0126891D0 (en) * | 2001-11-08 | 2002-01-02 | Lucas Industries Ltd | Rotary actuator |
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- 1989-01-19 EP EP89300475A patent/EP0329276B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1989-01-25 US US07/301,150 patent/US4932929A/en not_active Expired - Lifetime
- 1989-01-31 JP JP1019921A patent/JP2918897B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
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| US4932929A (en) | 1990-06-12 |
| EP0329276A2 (en) | 1989-08-23 |
| EP0329276A3 (en) | 1990-02-28 |
| EP0329276B1 (en) | 1993-08-25 |
| JPH01295050A (ja) | 1989-11-28 |
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