JP2916682B2 - 汚泥の吸引、排出装置 - Google Patents

汚泥の吸引、排出装置

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JP2916682B2 JP18879588A JP18879588A JP2916682B2 JP 2916682 B2 JP2916682 B2 JP 2916682B2 JP 18879588 A JP18879588 A JP 18879588A JP 18879588 A JP18879588 A JP 18879588A JP 2916682 B2 JP2916682 B2 JP 2916682B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、汚泥の吸引、排出装置、殊に、浄水場や
汚水処理場のような大型泥床等に滞留する大量の汚泥
を、連続的に吸引、排出することのできる汚泥の吸引、
排出装置に関するものである。
(従来の技術) 従来の汚泥の吸引装置としては、例えば、第6図に模
式図で示すようなものがある。
このものは、バキュームカー1の密閉ホッパ2の上部
に、汚泥の吸引ホース3の排出口5と真空ブロワ6の吸
引口7とを間隔を存して開口させたもので、目的とする
泥床P等に汚泥の吸引ホース3の吸引口4を挿入した
後、真空ブロワ6を駆動して密閉ホッパ2内に汚泥を吸
引し、密閉ホッパ2が汚泥により充満する都度、真空ブ
ロワ6を停止させ、吸引ホース3をリール12に巻き付
け、バキュームカー1を汚泥処理場へ移動させ、密閉ホ
ッパ2後部の蓋2Aを開放させると共に、タンプ機構(図
示省略)により密閉ホッパ2を急角度に起立させ同密閉
ホッパ2内から汚泥の排出物を排出し、しかる後、密閉
ホッパ2を水平状に戻して蓋板2Aを閉じ、バキュームカ
ー1を目的とする泥床P域に再度移動させ、前記と同様
な操作を繰返すものである。
なお、第6図中、8はサイクロン、9は微粉等のセパ
レータ、10はバキュームブレーカ(安全枠)、11はサイ
レンサであり、この真空ブロワ6の吸気口7部には、密
閉ホッパ2内に吸引された汚泥の水位上昇により当該吸
気口7を閉塞するフロートバルブ(図示省略)が設置さ
れる。
また、図示しないが、実公昭54−25767号公報には、
バキュームタンク頂部のマンホールに真空ポンプの吸引
管を連結して内部を真空する一方、ゴムホースを、コッ
ク、流入管等を介して前記竪型バキュームタンクに汚泥
を連続的に吸上げさせると共に、前記バキュームタンク
の内側底部にサンドポンプを設け、前記バキュームタン
ク内に吸引、堆積した汚泥の上レベルスイッチ及び下レ
ベルスイッチを前記バキュームタンクの側壁部に設け、
前記タンク内の汚泥水位がその下限レベルスイッチより
低下すると、リレーに信号を送って電流を切って水中モ
ータの回転を停止して汚泥の排出を止め、汚泥レベルが
上限レベルスイッチより上昇すると、リレーに信号を送
って電流を送りモータを回転して汚泥を排出し、常時タ
ンク内の汚泥が上限、下限レベルスイッチの範囲内にあ
るように前記サンドポンプを作動させる。前記汚泥の排
出管には汚泥の逆流防止弁を設ける。また、タンク内の
汚泥がサンドポンプにより、車台上で連結された第1、
第2分離装置に給送され、前記第1分離装置において当
該汚泥中の比較的粗大な固形物と汚泥を含む液体とに分
離した後、前記第2分離装置により汚泥を含む液体を脱
水分離して半固形状汚泥を形成し、第1分離装置で分離
した固形物及び第2分離装置で脱水分離した半固形汚泥
を、ベルトコンベヤにより他のダンプトラック等の適所
へ搬出する汚泥処理車について記載されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、前記第6図に示すような従来の汚泥を
吸引するバキュームカー1にあっては、泥床P域から吸
引した汚泥が密閉ホッパ2に充満される都度、真空ブロ
ワ6を停止すると共に、汚泥の吸引ホース3をリール12
に巻き付け、バキュームカー1を汚泥の処理場へ移動さ
せ、密閉ホッパ2後部の蓋2Aを開き、密閉ホッパ2を図
示しないダンプ機構により起立させて汚泥を排出し、し
かる後、密閉ホッパ2後部の蓋2Aを閉じ、このバキュー
ムカー1を泥床P域に戻し、以下、これと同様な操作を
繰返えすことを必要とするものであったため、吸引すべ
き汚泥が小量であれば格別、浄水場や下水処理場の泥床
のように大量に発生する汚泥の吸引、排出を要する場合
には、密閉ホッパ2への汚泥の充満により、バキューム
カー1を泥床P域と汚泥の処理場(排出場所)との間を
頻繁に往復させる必要があり、殊に、小容積の密閉ホッ
パ2を備えるバキュームカー1ではその往復頻度が増
し、また、泥床P域と処理場との距離及び道路事情等の
影響も受けることを免れず、さらに、目的とする泥床P
への吸引ホース3の挿込み及び泥床Pから引抜いたホー
ス3のリール12への巻き付け操作が面倒であると共に、
それらの操作にかなりの時間がかり、ひいては、汚泥の
吸引、排出効率が低いという問題があった。
また、前記実公昭54−25767号公報記載の連続吸い上
げ装置を備える汚泥処理車にあっては、汚泥等の吸引ホ
ースの端部にコックを介して連結された逆U字状の流入
管が、バキュームタンクの上部側壁から当該バキューム
タンクの上部内側の下向きに開口する一方、前記バキュ
ームタンク頂部のマンホールに真空ポンプの吸込管を開
口させたものであるから、流入管の開口部と吸込管の開
口部との間に充分な高さを確保する必要性があり、例え
ば、トラックの該台の載架する竪型のタンクにあって
は、車両の高さが制限されること等により、その充分な
高さの確保が容易でなく、ひいては、前記上下のレベル
スイッチの充分な間隔の確保が容易でなく、当該バキュ
ームタンク内に留まる汚泥をサンドポンプにより急速に
処理できる場合には相応の効果を期待できるものの、当
該サンドホンプの処理能力が充分でない場合、殊に、サ
ンドポンプが何等かの理由により停止する場合には、真
空ポンプによる汚泥等のバキュームタンク内への吸込を
短時間で停止させざるを得ない等の問題があり、ひいて
は、係る構成のものは、その高さを充分確保できる場合
は格別、係る装置をいわゆるバキュームカー等の許容高
さに制限のある特殊車両へ適用するには、前記サンドポ
ンプを充分な容量のものとしたり、その良好な運転状態
を確保するのに充分な留意を要する等、その取扱いに高
度の習熟性を要する等の問題があった。
この発明は、このような従来例の問題に鑑み、密閉ホ
ッパの上部に、汚泥の吸引ホースの排出口と真空ブロワ
の吸引口とを水平方向に間隔を存して開口させると共
に、前記真空ブロワの吸引口まわりに、当該吸引口への
汚泥の直接流入を規制する邪魔板を設け、前記密閉ホッ
パの底部に開口する付汚泥排出管を介して汚泥の排出ポ
ンプを設け、さらに、前記密閉ホッパ内の汚泥の水位を
検出する水位計を前記横長密閉ホッパまわりに設け、該
水位計の上限水位検出素子及び下限水位検出素子による
汚泥水位の検出信号により、汚泥排出ポンプを始動又は
停止させ、また、前記水位計の基準水位検出素子による
汚泥水位の検出信号により、前記ストップバルブを開放
又は閉塞させ得るようにして、前記のような従来例にお
ける課題を解決できる汚泥の吸引、排出装置を提供しよ
うとするものである。
(課題を解決するための手段) この発明は、前記のような従来例の課題を解決するた
め、横長の密閉ホッパの上部に、汚泥の吸引ホースの上
向き排出口と真空ブロワの下向き吸引口とを水平方向に
間隔を存して配設すると共に、前記密閉ホッパ上部の真
空ブロワの下向き吸引口まわりにに、前記吸引ホースの
上向き排出口から当該密閉ホッパ内に排出される汚泥の
直接流入を規制する邪魔板を設ける一方、前記密閉ホッ
パの底部に開口するストップバルブ付汚泥排出管を介し
て汚泥排出ポンプを設け、該汚泥排出ポンプの排出口に
排出ホースを連設した汚泥の吸引、排出装置であり、ま
た、横長の密閉ホッパの上部に、汚泥の吸引ホースの上
向き排出口と真空ブロワの下向き吸引口とを水平方向に
間隔を存して配設すると共に、前記密閉ホッパ上部の真
空ブロワの下向き吸引口まわりに、前記汚泥吸引ホース
の上向き排出口から当該密閉ホッパ内に排出される汚泥
の直接流入を規制する邪魔板を設ける一方、前記密閉ホ
ッパの底部に開口する汚泥排出管を介して汚泥排出ポン
プを設け、該汚泥排出ポンプの排出口に排出ホースを連
設し、かつ、前記汚泥吸引ホースの上向き排出口と真空
ブロワの下向き吸入口との間の前記横長密閉ホッパまわ
りに、当該密閉ホッパ内の汚泥の水位を検出する水位計
を設け、該水位計の上限水位検出素子及び下限水位検出
素子による汚泥の上限水位又は下限水位の検出により、
前記汚泥排出ポンプの運転を開始又は停止をさせるよう
にし、さらに、前記水位計の基準水位検出素子による前
記密閉ホッパ内の汚泥水位の当該基準水位検出素子を越
える上昇検出により、前記汚泥排出管に設けたストップ
バルブを開放し、また、前記基準水位検出素子による前
記密閉ホッパ内の汚泥水位の当該基準水位検出素子から
の下降検出により、前記ストップバルブを閉塞させるよ
うにしたものである。
(作用) この発明は、前記のような構成を有するから、横長の
密閉ホッパを目的とする汚泥吸引を要する泥床域に移動
させ又は配設して、汚泥吸引ホースの吸引口を泥床域に
挿入し、汚泥排出管のストップバルブを閉じた後、真空
ブロワを駆動して横長密閉ホッパ内に汚泥を吸込み、当
該横長密閉ホッパ内の汚泥が所定水位(基準水位)に達
したことが、前記横長密閉ホッパまわりに設けた水位計
の基準水位検出素子により、又は操作者により検出され
ると、当該操作者の作動操作又は前記基準水位検出素子
の検出信号により前記汚泥排出管に設けたストップバル
ブを手動又は自動的に開放して、前記汚泥排出管及び排
出ポンプ内に汚泥を流入させ、当該汚泥排出ポンプを運
転可能な態勢にする。
前記密閉ホッパ内の汚泥の水位のさらなる上昇が前記
水位計の上限水位検出素子により検出されると、その検
出信号により前記汚泥排出ポンプが駆動され、前記密閉
ホッパ内の汚泥が前記汚泥排出管、排出ポンプ、排出ホ
ース等を介して適所へ排出する。この際、前記汚泥の排
出ポンプ及び排出管等が汚泥により充満されるから、前
記真空ブロワにより汚泥密閉ホッパ内への泥床等からの
汚泥吸引を継続する。
また、前記横長密閉ホッパ内の汚泥の水位が前記水位
計の下限水位検出素子より下降すると、当該下限水位検
出素子によるその検出信号により前記汚泥排出ポンプの
運転が自動的に停止し、前記横長密閉ホッパ内の汚泥の
下限水位が確保される。なお、前記密閉ホッパ内の汚泥
水位が低下して、前記水位計の基準水位検出素子より低
下したことが、当該基準水位検出素子により検出される
と、その検出信号により前記汚泥排出管に設けたストッ
プバルブが自動的に閉塞され、当該汚泥排出管から当該
密閉ホッパ内への外気の不用意な流入が阻止される。
(実施例) 以下、この発明に係る汚泥の排出物の吸込、排出装置
の実施例を、第1図ないし第5図を参照して説明する。
なお、第6図に示した従来例と共通する部分には、同一
名称及び同一符号を用いる。
第1図ないし第5図において、1はバキュームカー、
2は密閉ホッパ、2Aは密閉ホッパ後部の蓋板、3は汚泥
の吸引ホース、4及び5は吸引ホース3の吸引口及び排
出口、6は真空ブロワ(ルーツブロワ)、7は吸引口、
9はセパレータ、10はバキュームブレーカ(安全弁)、
11はサイレンサ、12は吸引ホース3のリールで、これら
の構造は機能的には第6図に示した従来例とほぼ同様で
ある。
14は吸引口7の端部に設けたバスケット、15はバスケ
ット14の中心線に沿って昇降可能に挿入したフロートバ
ルブ、該フロートバルブ15は、密閉ホッパ2内に吸引さ
れた汚泥の水位上昇による浮上して吸引口7を閉塞し、
汚泥の真空ブロワ6側への侵入を阻止する。16は密閉ホ
ッパ2底壁部に、同底壁から高さH上位に離間して開口
する汚泥の排出管で、この排出管16は第1図の模式説明
図に示すように、密閉ホッパ2の底壁からその内側上方
に垂直に突出、開口させる外、第2図のようにその底壁
近傍から水平状に開口させることもできるが、この場合
における底壁からの前記高さHは、同排出管16の頂部側
となる。17はストップバルブで、該ストップバルブ17は
手動操作により開閉できる外、密閉ホッパ2内の汚泥の
基準水位Aを、水位計25の水位検出センサ26により検出
し、配線30、32を介して送信される信号により、自動的
に開放可能に構成される。
18は汚泥の排出管、20は汚泥の排出ポンプで、該排出
ポンプ20はステータ20Aとロータ20Bと係合により、ロー
タ20Bの停止状態において、同ポンプ20の軸方向の流体
漏洩を実質的に阻止可能なもの(例えば、モーノポンプ
等)である。21は排出ポンプ20の駆動モータ、22は汚泥
の排出物の排出ホース、25は密閉ホッパ2内の汚泥の水
位を示す水位計で、該水位計25は第3図のように密閉ホ
ッパの側部に設けられる。密閉ホッパ2内の汚泥の水位
計25の水位検出センサ26は、密閉ホッパ2内の汚泥の基
準水位を越えるか否かを検出して、前記排水管16、18の
ストップバルブ17を開放し又は閉塞する基準水位検出素
子27、排出ポンプ20の運転停止時点を決定する下限水位
検出素子28、及び排出ポンプ20の運転開始時点を決定す
る汚泥の上限水位を検出する上限水位検出素子29とによ
り構成される。
なお、この基準水位検出素子27、下限水位検出素子28
及び上限水位検出素子29等は、例えば、水位計25の水位
を表示する磁石付フロートの水位に応答するスイッチと
して構成することもできる。
また、汚泥排出管16に設けるストップバルブ17の開閉
を手動操作する構造のものでは、前記水位検出センサ26
を水位計25内に設けると共に、その基準水位検出素子27
をアースとする一方、この基準水位検出素子(アース)
27と、排出ポンプ20の運転停止時点を決定する下限水位
検出素子28、及びその運転開始時点を決定する上限水位
検出素子29とを、前記水位計25内で昇降変位する汚泥の
水位上昇により、当該汚泥(泥水)を介して接続(アー
ス)させることにより、排出ポンプ20をON又はOFFさせ
るように構成できる。
30は汚泥の水位検出センサ26とモータ21との接続用配
線、32は前記水位検出センサ26の下限水位検出素子28と
手動及び又は自動開閉可能なストップバルブ17との接続
用配線、35はダンプトラックの荷箱である。
なお、密閉ホッパ2内に開口する吸引ホース3の排出
口5と真空ブロワ6の吸引口7の間の、当該吸引口7ま
わりには邪魔板2Bが設けられ、この邪魔板2Bにより吸引
ホース3の排出口5から排出された汚泥の、前記吸気口
7への流入方向を変えることにより当該汚泥の流路が積
極的に延長され、したがって、当荷密閉ホッパ2内に空
気と共に吸引された汚泥(当該吸引空気中に霧状に混在
する汚泥を含む)の、当該密示ホッパの底壁側への降下
が促進される。
次に、この実施例の作用を説明する。
まず、バキュームカー1を目的とする泥床P域に移動
させた後、ストップバルブ17を閉じ、吸引ホース3の吸
引口4を泥床Pに挿入し、真空ブロワ6を起動して泥床
Pまわりの汚泥を密閉ホッパ2内に吸引する。密閉ホッ
パ2内に吸引された汚泥の水位が、その底壁より突出す
る排出管16の高さHより充分高い基準水位A(この基準
水位Aは密閉ホッパ2内の汚泥が排出管16、18及び排出
ポンプ20に流入しても、密閉ホッパ2内の汚泥の水位が
排出管16の開口高さHを越えるように設定される)に達
した(越える)ことが、基準水位検出素子27により検出
されると、その検出信号が配線30,32を介してストップ
バルブ17の操作部に送信されて、同ストップバルブ17を
自動的に開放し、排出管16、開放されたストップバルブ
17、排出管18及び排出ポンプ20内に密閉ホッパ2内の汚
泥を流入させ、汚泥排出ポンプ20を運転開始可能にす
る。
また、密閉ホッパ2内に吸引された汚泥の水位が前記
とは逆に、前記密閉ホッパ2内に充分吸引されて高い位
置にあった汚泥水位が低下して前記基準水位検出素子27
より低下したことが、当該基準水位検出素子27により検
出されると、その検出信号が配線30、32を介してストッ
プバルブ17の操作部に送信され、同ストップバルブ17を
自動的に閉塞する。
なお、ストップバルブ17の自動開閉機構を備えない場
合には、水位計25の水位を目視することにより、同スト
ップバルブ17の開閉を手動操作すればよい。この場合に
おいても排出ポンプ20のON、OFFは、密閉ホッパ2内の
汚泥の水位を、その上限水位検出素子29、下限水位検出
素子28で検出し、その検出信号により前記と同様に自動
的に操作する。
また、排出ポンプ20側に汚泥が充満されることによ
り、排出管16のストップバルブ17を開放しても、排出ホ
ース22、排出管18等側から、密閉ホッパ2内に外気が不
用意に流入する恐れがなくなるので、真空ブロワ6によ
る密閉ホッパ2内への汚泥の吸引を継続しながら、排出
ポンプ20による汚泥の排出が可能となる。
密閉ホッパ2内の汚泥水位が上昇し、排出ポンプ20の
運転開始位置の上限水位29Cに達したことが上限水位検
出素子29により検出されると、その検出信号により配線
30を介してモータ21が駆動され、汚泥の排出ポンプ20に
より密閉ホッパ2内に吸込まれた汚泥が、排出管16、1
8、開放したストップバルブ17等を介して吸引され、排
出ホース22を介してダンプトラックの荷箱35等に排出さ
れる。なお、この汚泥排出状態においても、真空ブロワ
6による汚泥の密閉ホッパ2内への吸引が継続される。
この排出ポンプ20の駆動により密閉ホッパ2内の汚泥
の水位が低下し、その下限水位28B(正確には下限水位2
8Bより低下したこと)が、下限水位検出素子28により検
出されると、その検出信号が配線30を介してモータ21の
制御部に送信されて同モータ21が停止し、これにより密
閉ホッパ2内の汚泥の基準水位Aが確保され、排出ホー
ス22側から密閉ホッパ2内に外気が不用意に流入する恐
れがなく、一方、真空ブロワ6が汚泥の排出物の吸引作
用を継続する。なお、この下限水検出素子28の高さB
は、第1図に示すように基準水位検出素子27の高さAよ
り高い位置に設定される。
また、汚泥の排出ポンプ20として、例えば、第5図に
示すモーノポンプのような、ステータ20Aとロータ20Bと
の係合により、その軸方向の流体漏洩が実質的に阻止可
能な構造のものを採用すれば、仮に、密閉ホッパ2内の
汚泥の水位が、前記基準水位A、極端な場合には前記排
出管16の底壁からの高さH以下になっても、密閉ホッパ
2内に、排出ホース22側からの外気の流入する恐れのな
いものとして構成でき、しかも、この実施例では、前記
のように汚泥の下限水位28Bを、その下限水位検出素子2
8により検出し、その検出信号により、直ちに汚泥の排
出ポンプ20を停止させ、同ポンプ20部へ汚泥の流入が確
実な場合だけ、同ポンプ20を駆動する構成としたから、
排出ポンプ20を前記のような密閉型構造のものとした場
合においても、その焼付き発生を招く恐れがない。
また、汚泥の水位検出センサ26の下限水位検出素子28
と上限水位検出素子29との間隔(C−B)を広く設定す
ることにより、密閉ホッパ2内の汚泥の水位が、前記両
検出素子28、29により検出される下限水位28Bと上限水
位29Cとの間にある限り、仮に、汚泥(排出物)の排出
ポンプ20を停止させても何等の支障なく真空ブロワ6の
運転を継続できるから、排出ホース22から汚泥を排出、
積載するダンプトラックを交換す場合のように、密閉ホ
ッパ2からの汚泥排出を中止させる必要がある状態にお
いても、真空ブロワ6による密閉ホッパ2への汚泥の吸
引を継続することができる。
なお、以上の説明では、汚泥の吸引、排出をする密閉
ホッパ2を、いわゆるバキュームカー(走行車両)1に
横長に積載する例について述べたが、この密閉ホッパ2
は、大量の汚泥の吸引、排出を必要とする汚水処理場や
浄水場の泥床P等の近傍に、固定式のものとして設置す
るものにも適用でき、この場合にも前記とほぼ同様な作
用をする。
(発明の効果) この発明は、前記のような構成を有し、作用をするか
ら、次のような効果が得られる。
(1) 横長密閉ホッパの上部に、汚泥吸引ホースの上
向排出口と、真空ブロワの下向き吸気口とを間隔を存し
て開口させると共に、前記密閉ホッパの底部開口するス
トップバルブ付汚泥排出管を介して汚泥排出ポンプを設
け、密閉ホッパ内に真空ブロワにより吸引した汚泥汚泥
の水位が基準水位に達してからストップバルブを開放
し、しかる後、汚泥の排出ポンプの運転を開始させるよ
うにしたから、密閉ホッパ内への真空ブロワによる汚泥
吸引を継続しながら、汚泥排出ポンプにより当該密閉ホ
ッパ内に蓄積された汚泥を、適所へ同時に排出できる。
(2) この汚泥の吸引、排出装置を移動させることな
く、泥床域の汚泥を真空ポンプにより密閉ホッパ内に吸
引しながら、当該密閉ホッパ内に蓄積させた汚泥を当該
密閉ホッパの底部から排出管を介して排出ポンプにより
排出させるもので、真空ブロワによる汚泥の吸引能率を
損なうことなく、吸引した汚泥をダンプトラックの荷箱
等に、連続的に排出できる。
(3) 横長の密閉ホッパの上部に、汚泥の吸引ホース
の上向き排出口と真空ブロワの下向き吸引口とを水平方
向に間隔を存して開口させると共に、前記密閉ホッパの
上部に設けた真空ブロワの下向き吸引口まわりに、前記
吸引ホースの上向きに開口する排出口から排出される汚
泥の流入を規制する邪魔板を設けたから、前記吸引ホー
スの上向き排出口から密閉ホッパ内に排出される(流入
する)汚泥の、前記吸気口への不用意な流入が前記邪魔
板により阻止され、吸引された汚泥の密閉ホッパの底壁
側への落下が促進される外、吸引ホースにより吸引され
る汚泥の密閉ホッパ内への排出口側を傾斜直線状の単純
構造のものとして構成でき、しかも、横長密閉ホッパ内
の広範囲に旦って放散できるようにその排出口部を配設
でき、さらに、同一高さ(間隔)の上限水位検出素子と
下限水位検出素子との間に、したがって、当該密閉ホッ
パ内に吸引できる汚泥量を、例えば、同程詞の高さの竪
型密閉ホッパより多量にできることにより、例えば、当
該汚泥を載架する汚泥搬出トラックの交代等のために、
汚泥排出ポンプの運転停止状態において、当該密閉ホッ
パ内に多量の汚泥を吸込み、比較的長い時間に旦って汚
泥の吸込みを継続でき、ひいては、汚泥搬出トラックの
交代作業等をし易いものの提供が容易になる。
(4) 密閉ホッパ内の汚泥の水位を、汚泥水位計の上
限水位検出素子及び下限水位検出素子により検出して、
汚泥吸引ポンプの運転を開始又は停止させると共に、前
記水位計の基準水位検出素子による密閉ホッパ内の汚泥
水位が基準水位に達したことを、基準水位検出素子によ
り検出することにより、汚泥排出管に設けたストップバ
ルブの開放し、また、前記汚泥の水位が前記基準水位よ
り低下したことが、前記基準水位検出素子により検出さ
れると前記ストップバルブを閉塞するもので、前記スト
ップバルブが開放された後に、前記汚泥排出ポンプの運
転開始するもので、前記真空ポンプの運転開始に先立っ
て排出管のストップバルブを閉塞した後、真空ポンプの
吸引により密閉ホッパ内に汚泥を吸引してその水位を上
昇させ、しかる後、汚泥排出ポンプの運転を開始させる
ものであるから、気密性の高い汚泥の排出ポンプを、そ
の焼付き発生を招く恐れなく使用できる。
(5) 汚泥排出用ポンプとして気密性の良好なものを
使用できるから、密閉ホッパの底部に設置した汚泥の排
出ポンプを、真空ブロワの運転継続中に駆動させても、
真空ブロワによる汚泥の吸引効率の低下を招く恐れがな
い。
(6) 密閉ホッパの底部に開口する排出管にストップ
バルブ及び汚泥の排出ポンプを設けると共に、当該密閉
ホッパまわりに設けた水位計の上限水位検出素子、下限
水位検出素子及び基準水位検出素子により、密閉ホッパ
内の汚泥の上限水位、下限水位及び基準水位を検出し、
それらの検出信号により汚泥吸引ポンプの運転開始及び
停止とストップバルブの開閉操作手段を設けるだけの、
比較的簡易な構成の設置により、したがって、既存のバ
キュームカー、殊に、横長密閉ホッパを備えるバキュー
ムカーに対して、格別コスト高を招く恐れがない、一部
の構造変更によりこの発明を実施できる。
(7) 横長密閉ホッパまわりで、上向き排出口と下向
き吸込口の間に設けた上限水位検出素子及び下限水位検
出素子により、横長密閉ホッパ内の汚泥水位の上限水位
検出により汚泥排出ポンプの運転を開始し、汚泥の下限
水位検出により汚泥排出ポンプの運転を停止させると共
に、汚泥水位の基準水位からの低下が当該基準水位検出
素子により検出されると、排出管に設けたストップバル
ブが自動的に閉塞されることにより、当該密閉ホッパ内
への汚泥水位を格別留意することなく、真空ブロワによ
る汚泥の吸引可能状態が容易に確保され、しかも、汚泥
排出管に密閉度の高い汚泥排出ポンプを連結しても、そ
の不用意な焼付き発生を招く恐れがない。
(8) 水位計の基準水位検出素子により、密閉ホッパ
内の汚泥の水位が基準水位を越えるか否かの検出信号に
よりストップバルブを自動的に開放することにより、当
該密閉ホッパ内の汚泥の汚泥排出ポンプによる排出可能
態勢にする一方、前記ストップバルブの閉塞により、密
閉ホッパの底部を閉塞して当該密閉ホッパ内の汚泥水位
を基準水位を確保し、汚泥排出管側からの不用意な外気
の侵入を阻止して、密閉ホッパ内への真空ブロワによる
汚泥の吸引可能態勢を確保すると共に、前記水位計の上
限水位検出素子及び下限水位検出素子により、汚泥排出
ポンプの運転の開始して汚泥の密閉ホッパ内へ吸引し、
又は汚泥の吸引を停止させるように動作するものであっ
て、密閉ホッパ内の汚泥の基準水位、したがって、当該
密閉ホッパ内の気密性が、当該密閉ホッパ内の汚泥水位
の上下水位及び下限水位の検出センサのみを設けた従来
例より著しく向上し、密閉ホッパ内への真空ポンプによ
る汚泥の吸引と、密閉ホッパ内に堆積した汚泥の排出ポ
ンプによる排出との両作業の同時進行を一層安定的に行
なえる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係る汚泥の吸引、排出装置の一実
施例の模式説明図、第2図はその要部の側面説明図、第
3図は第2図のIII−III線に沿う矢視図、第4図はその
汚泥の排出ポンプの縦断面図、第5図はその真空ブロワ
の吸気口端部に装着したフロートバルブ部の側面説明
図、第6図は従来のバキュームカーの模式説明図であ
る。 (符号の説明) 1……バキュームカー、2……密閉ホッパ、 2A……後部蓋板、2B……邪魔板、 3……吸引ホース、4……吸引口(吸引ホース3の)、 5……排出口(吸引ホース3の)、6……真空ブロワ、 7……吸気口、10……バキュームブレーカ、 11……サイレンサ、12……リール、 14……バスケット、15……フロートバルブ、 16、18……汚泥の排出管、17……ストップバルブ、 20……排出ポンプ、21……モータ、 22……排出ホース、25……汚泥の水位計、 26……汚泥の水位検出センサ、27……基準水位検出素子
(センサ)、 28……下限水位検出素子(センサ)、29……上限水位検
出素子(センサ)、 30、32……配線、A……基準水位(汚泥の)、 H……高さ(排出管16の)。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】横長の密閉ホッパの上部に、汚泥の吸引ホ
    ースの上向き排出口と真空ブロワの下向き吸引口とを水
    平方向に間隔を存して配設すると共に、前記密閉ホッパ
    上部の真空ブロワの下向き吸引口まわりに、前記吸引ホ
    ースの上向き排出口から当該密閉ホッパ内に排出される
    汚泥の直接流入を規制する邪魔板を設ける一方、前記密
    閉ホッパの底部に開口するストップバルブ付汚泥排出管
    を介して汚泥排出ポンプを設け、該汚泥排出ポンプの排
    出口に排出ホースを連設したことを特徴とする汚泥の吸
    引、排出装置。
  2. 【請求項2】横長の密閉ホッパの上部に、汚泥の吸引ホ
    ースの上向き排出口と真空ブロワの下向き吸引口とを水
    平方向に間隔を存して配設すると共に、前記密閉ホッパ
    上部の真空ブロワの下向き吸引口まわりに、前記汚泥吸
    引ホースの上向き排出口から当該密閉ホッパ内に排出さ
    れる汚泥の直接流入を規制する邪魔板を設ける一方、前
    記密閉ホッパの底部に開口する汚泥の排出管を介して汚
    泥排出ポンプを設け、該汚泥排出ポンプの排出口に排出
    ホースを連設し、かつ、前記汚泥吸引ホースの上向き排
    出口と真空ブロワの下向き吸入口との間の前記横長密閉
    ホッパまわりに、当該密閉ホッパ内の汚泥の水位を検出
    する水位計を設け、該水位計の上限水位検出素子及び下
    限水位検出素子による汚泥の上限水位又は下限水位の検
    出により、前記汚泥排出ポンプの運転を開始又は停止さ
    せるようにし、さらに、前記水位計の基準水位検出素子
    による前記密閉ホッパ内の汚泥水位の当該基準水位検出
    素子を越える上昇検出により、前記汚泥排出管に設けた
    ストップバルブを開放し、また、前記基準水位検出素子
    による前記密閉ホッパ内の汚泥水位の当該基準水位検出
    素子からの下降検出により、前記ストップバルブを閉塞
    させるようにしたことを特徴とする汚泥の吸引、排出装
    置。
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