JP2916606B2 - 表示装置 - Google Patents
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Description
液晶表示装置に関するもので、それぞれの画素に相補型
にPチャネル型およびNチャネル型の2つの薄膜型絶縁
ゲイト電界効果トランジスタ(以下TFTという)を設け
てピクセルを構成せしめたものである。また、それを補
償するため、画素または/および相補型の薄膜トランジ
スタ(以下C/TFTという)を2つまたはそれ以上とした
ものである。
られている。この場合、TFTにはアモルファスまたは多
結晶構造の半導体を用い、1つの画素にPまたはN型の
いずれか一方の導電型のみのTFTを用いたものである。
即ち、一般にはNチャネル型TFT(NTFTという)を画素
に直列に連結している。その代表例を第1図に示す。
結してNTFT(11)を設け、これをマトリクス配列せしめ
た。一般には640×480または1260×960と多くするが、
この図面ではそれと同じ意味で単純に2×2のマトリク
ス配列をさせた。このそれぞれの画素に対し周辺回路
(16),(17)より電圧を加え、所定の画素を選択的に
オンとし、他の画素をオフとした。するとこのTFT(1
1)のオン、オフ特性が一般に良好な場合、コントラス
トの大きい液晶表示装置を作ることができる。しかし、
実際にかかる液晶表示装置を製造してみると、TFTの出
力即ち液晶にとっての入力(液晶電位という)の電圧V
LC(10)は、しばしば“1"(High)となるべき時に“1"
(High)にならず、また、逆に“0"(Low)となるべき
時に“0"(Low)にならない。液晶(12)はその動作に
おいて本来絶縁性であり、また、TFTがオフの時に液晶
電位(VLC)は浮いた状態になる。この液晶(12)は等
価的にキャパシタであるため、そこに蓄積された電荷に
よりVLCが決められる。この電荷は液晶がRLCで比較的小
さい抵抗となったり、ゴミ、イオン性不純物の存在によ
りリークしたり、またTFTのゲイト絶縁膜のピンホール
によりRGS(15)が生じた場合にはそこから電荷がも
れ、VLCは中途半端な状態になってしまう。このため1
つのパネル中に20万〜500万個の画素を有する液晶表示
装置においては、高い歩留まりを成就することができな
い。特に液晶(12)は一般にはTN(ツイステッドネマテ
ィック)液晶が用いられる。その液晶の配向のためにそ
れぞれの電極上にラビングした配向膜を設ける。このラ
ビング工程のため発生する静電気により弱い絶縁破壊が
起こり、隣の画素との間または隣の導線との間でリーク
したり、またゲイト絶縁膜が弱く、リークをしたりして
しまう。
1フレームの間はたえず初期値と同じ値として所定のレ
ベルを保つことがきわめて重要である。しかし実際は不
良が多く、必ずしも成就しないのが実情である。
きく必要とする。このためにはTFTを大きくして電流マ
ージンを大きくとらなければならないという欠点があ
る。
を大とする、即ち応答速度を大とする。また各ピクセル
における画素の電位、即ち液晶電位VLCが“1",“0"に充
分安定して固定され、1フレーム中にそのレベルがドリ
フトしないようにしたものである。
液晶表示装置におけるそれぞれのピクセルの一方の画素
を構成する電極、例えば透明導電膜の電極に相補型のTF
Tの出力端を連結せしめたものである。即ちマトリクス
配列したすべての画素にPチャネル型のTFT(以下PTFT
という)とNTFTとを相補型(以下C/TFTという)として
連結し、それぞれのピクセルの1つを構成せしめたもの
である。
1つのピクセルを構成せしめてもよい。さらに1つのピ
クセルを2つまたはそれ以上に分割し、それぞれにC/TF
Tを1つまたは複数個連結してもよい。
して示す。実際のパターンレイアウト(配置図)の例を
それぞれに対応して第6図、第7図、第8図に示す。
とのゲイトを互いに連結し、さらにY軸方向の線Y線と
いう)VGG(22)、またはVGG′(22′)に連結した。
またC/TFTの共通出力端を液晶(12)に連結している。P
TFTの入力端(VDD側)をX軸方向向の線X線という)V
DD(18),VDD′(18′)に連結し、NTFTの入力端(VSS
側)をVss(19),Vss′(19′)に連結させている。す
るとVDD(18),VGG(22)が“1"の時液晶電位(VLC)
(10)は“0"となり、またVDD(18)が“1"、VGG(22)
が“0"の時、液晶電位(10)は“1"となる。そして液晶
(12)の画素(12)は反対の電極(23)(一般には接地
電位(13))に対して“1"となるとき、オンとなる。逆
に液晶電位(10)が“0"のとき液晶はオフとなる。
はVSS(19)のいずれかに固定させ得るため、フローテ
ィングとなることがない。
VDD′(18′),Vss(19′)に対し、Y線はVGG(22),V
GG′(22′)を第1のC/TFTを構成するPTFT(21),NTFT
(11),第2のC/TFTを構成するPTFT(21′),NTFT(1
1′)を共通してVGG(22)に連結せしめた。またその2
つのC/TFTの出力を共通にして1つの液晶(12)の一方
の電極である画素(33)に連結させている。かくする
と、2つのPTFTまたは2つのNTFTのいずれか一方がショ
ートしてもレーザ光照射で破壊させ冗長度をもたせたC/
TFTを有せしめる。
(33),(33′)とそのそれぞれに対応してC/TFTを2
つ設けたものである。2つのC/TFTのゲイト電極を共通
とせしめ、第1の入力を行う。またそれぞれのC/TFTの
それぞれのPTFTおよびそれぞれのNTFTの入力をVDD(1
8),Vss(19)に連結したものである。かくすることに
より、1つのピクセルの2つの画素のうち一方がTFTの
不良等により非動作となっても、他方が動作するため、
マトリクス構成動作において不良が目立ちにくいという
特長を有する。
るためのもので第9図を用いて示す。
9図(A)〜(F)に基づき示す。
製)、LE−30(HOYA製造)、バイコール7913(コーニン
グ製)等の700℃以下、例えば約600℃の熱処理に耐え得
る石英ガラス等の高価でないガラス上にマグネトロンRF
(高周波)スパッタ法を用いてブロッキング層(36)と
しての酸化珪素膜を1000〜3000Åの厚さに作製した。
力400〜800W、圧力0.5Paとした。ターゲットに石英また
は単結晶シリコンを用いた成膜速度は30〜100Å/分で
あった。
タ法またはプラズマCVD法により形成した。
00℃低い450〜550℃、例えば530℃でジシラン(Si2H6)
またはトリシラン(Si3H8)をCVD装置に供給して成膜し
た。反応炉内圧力は30〜300Paとした。成膜速度は50〜2
50Å/分であった。NTFTとPTFTとのスレッシュホールド
電圧(Vth)を概略同一に制御するため、ホウ素をジボ
ランを用いて1×1015〜1×1018cm-3の濃度として成膜
中に添加してもよい。
Pa以下とし、単結晶シリコンをターゲットとして、アル
ゴンに水素を20〜80%混入した雰囲気で行った。例えば
アルゴン20%、水素80%とした。成膜温度は150℃、周
波数は13.56MHz、スパッタ出力は400〜800Wとした。圧
力は0.5Paであった。
例えば300℃とし、モノシラン(SiH4)またはジシラン
(Si2H6)を用いた。これらをPCVD装置内に導入し、13.
56MHzの高周波電力を加えて成膜した。
1021cm-3以下であることが好ましい。この酸素濃度が高
いと、結晶化させにくく、熱アニール温度を高くまたは
熱アニール時間を長くしなければならない。また少なす
ぎると、バックライトによりオフ状態のリーク電流が増
加してしまう。そのため4×1019〜4×1021cm-3の範囲
とした。水素は4×1020cm-3であり、珪素4×1022cm-3
として比較すると1原子%であった。
化を助長させるため、酸素濃度を7×1020cm-3以下、好
ましくは7×1019cm-3以下とし、ピクセル構成するTFT
のチャネル形成領域のみに酸素をイオン注入法により5
×1019〜5×1021cm-3となるように添加してもよい。
いため、この酸素の混入をより少なくし、より大きいキ
ャリア移動度を有せしめることは、高周波動作をさせる
ためる有効である。
Å、例えば1500Åの厚さに作製の後、450〜700℃の温度
にて12〜70時間非酸化物雰囲気にて中温の加熱処理し
た。例えば窒素または水素雰囲気にて600℃の温度で保
持した。
膜が形成されているため、この熱処理で特定の核が存在
せず、全体が均一に加熱アニールされる。即ち、成膜時
はアモルファス構造を有し、また水素は単に混入してい
るのみである。
性の高い状態に移り、一部は結晶状態を呈する。特にシ
リコンの成膜時に比較的秩序の高い領域は特に結晶化を
して結晶状態となろうとする。しかしこれらの領域間に
存在する珪素により互いの結合がなされるため、珪素同
志は互いにひっぱりあう。レーザラマン分光により測定
すると単結晶の珪素のピーク522cm-1より低周波側にシ
フトしたピークが観察される。それの見掛け上の粒径は
半値巾から計算すると、50〜500Åとマイクロクリスタ
ルのようになっているが、実際はこの結晶性の高い領域
は多数あってクラスタ構造を有し、各クラスタ間は互い
に珪素同志で結合(アンカリング)がされたセミアモル
ファス構造の被膜を形成させることができた。
という)がないといってもよい状態を呈する。キャリア
は各クラスタ間をアンカリングされた個所を通じ互いに
容易に移動し得るため、いわゆるGBの明確に存在する多
結晶珪素よりも高いキャリア移動度となる。即ちホール
移動度(μh)=10〜200cm2/Vsec、電子移動度(μ
e)=15〜300cm2/Vsecが得られる。
200℃の高温アニールにより被膜を多結晶化すると、核
からの固相成長により被膜中の不純物の偏析がおきて、
GBには酸素、炭素、窒素等の不純物が多くなり、結晶中
の移動度は大きいが、GBでのバリア(障壁)を作ってそ
こでのキャリアの移動を阻害してしまう。結果として10
cm2/Vsec以上の移動度がなかなか得られないのが実情で
ある。
ミアモルファスまたはセミクリスタル構造を有するシリ
コン半導体を用いている。
クにてフォトエッチングを施し、PTFT用の領域(21)
(チャネル巾20μm)を図面の右側に、NTFT用の領域
(11)を左側に作製した。
Å例えば1000Åの厚さに形成した。これはブロッキング
層としての酸化珪素膜の作製と同一条件とした。この成
膜中に弗素を少量添加し、ナトリウムイオンの固定化を
させてもよい。
入ったシリコン膜またはこのシリコン膜とその上にモリ
ブデン(Mo)、タングステン(W),MoSi2またはWSi2と
の多層膜を形成した。これを第2のフォトマスクにて
パターニングして第9図(B)を得た。PTFT用のゲイト
電極(4),NTFT用のゲイト電極(4′)を形成した。
例えばチャネル長10μm、ゲイト電極としてリンドープ
珪素を0.2μm、その上にモリブデンを0.3μmの厚さに
形成した。
ォトマスクを用いて形成し、PTFT用のソース(5),
ドレイン(6)に対し、ホウ素を1×1015cm-2のドーズ
量をイオン注入法により添加した。
ォトマスクを用いて形成した。NTFT用のソース
(5′)、ドレイン(6′)としてリンを1×1015cm-2
の量、イオン注入法により添加した。
第6図(B)において、ゲイト電極(4),(4′)を
マスクとしてシリコン膜上の酸化珪素を除去し、その
後、ホウ素、リンを直接珪素膜中にイオン注入してもよ
い。
た。PTFTのソース(5),ドレイン(6),NTFTのソー
ス(5′),ドレイン(6′)を不純物を活性化して
P+、N+として作製した。
領域(7),(7′)がセミアモルファス半導体として
形成されている。
0℃以上にすべての工程で温度を加えることがなくC/TFT
を作ることができる。そのため、基板材料として、石英
等の高価な基板を用いなくてもよく、本発明の大画素の
液晶表示装置にきわめて適したプロセスである。
かし第9図(A)のアニールは求める特性により省略
し、双方を第9図(D)のアニールにより兼ね製造時間
の短縮を図ってもよい。第9図(E)において、層間絶
縁物(8)として前記したスパッタ法により酸化珪素膜
を形成した。この酸化珪素膜の形成はLPCVD法、光CVD
法、常圧CVD(TEOS−オゾン)法を用いてもよい。例え
ば0.2〜0.6μmの厚さに形成し、その後、フォトマスク
を用いて電極用の窓(32)を形成した。
形成し、リード(9),(9′)およびコンタクト(2
9),(29′)をフォトマスクを用いて作製した。
ド樹脂を塗布形成し、再度の電極穴あけをフォトマスク
にて行った。
その出力端を液晶装置の一方の画素の電極を透明電極と
してそれに連結するため、スパッタ法によりITO(イン
ジューム・スズ酸化膜)を形成した。それをフォトマス
クによりエッチングし、電極(33)を構成させた。こ
のITOは室温〜150℃で成膜し、200〜400℃の酸素または
大気中のアニールにより成就した。
膜の電極(33)とを同一ガラス基板(1)上に作製し
た。
れていたTFTでも大きな移動度を作ることができた。そ
のため、初めて第2図、第3図、第4図に示した液晶表
示装置用の各ピクセルに相補型TFTを構成させるアクテ
ィブ型液晶表示装置を作ることができた。また周辺回路
もオンガラス化(同一基板上に同様のTFTの製造プロセ
スで形成する方法)が可能となった。
してVDD(18)、VSS(19)、VDD′(18′)、VSS′(1
9′)を形成した。なおY線としてVGG(22)、VGG′(2
2′)を形成した。
図を第6図(B)に示す。またB−B′の縦断面図を第
6図(C)に示す。
部に設け、VDD(18)とVGG′(23)との交差部にも他の
画素用のPTFT(21A)が同様に設けられている。NTFT(1
1)はVSS(19)とVGG(22)との交差部に設けられてい
る。VDD′(18′)とVGG(22)との交差部の下側には、
他の画素用のPTFTが設けられている。C/TFTを用いたマ
トリクス構成を有せしめた。
(32)を介しX線VDD(18)に連結され、ゲイト(4)
は多層形成がなされたY線VGG(22)に連結されてい
る。ドレイン(6)の出力端はコンタクト(29)を介し
て画素の電極(33)に連結している。
クト(32′)を介してX線VSS(19)に連結され、ゲイ
ト(4′)はY線VGG(22)に、ドレイン(6′)の出
力端はコンタクト(29′)を介して画素(33)に連結し
ている。かくして2本のX線(18),(19)に挟まれた
間(内側)に、透明導電膜よりなる画素(33)とC/TFT
とにより1つのピクセルを構成せしめた。かかる構造を
左右、上下に繰り返すことにより、2×2のマトリクス
の1つの例またはそれを拡大した640×480、1280×960
といった大画素の液晶表示装置を作ることが可能となっ
た。
ている。
をして設けられていること、画素(33)は液晶電位VLC
を有するが、それは、PTFTがオンでありNTFTがオフか、
またはPTFTがオフでありNTFTがオンか、のいずれのレベ
ルに固定されることである。
て、他方の電極(23)を接地電位(13)とし、それに対
してPTFT(21)の入力端が連結したVDD(19)を例えば
+10V、NTFT(11)の入力端が連結したVss(18)を例え
ば−10Vとすると、VIC(10)は+10Vまたは−10Vと固定
となる。第1図に示された従来公知のNTFTのみを用いた
液晶装置に比べ、VICはフローティングとならず、一定
の電位を有する。即ちVDD(18)、Vss(19)、接地(1
3)と3種類の電位を設定することができ、制御要素が
1つ増えたことがわかる。
増えても、Vssの配線がX線として1本増えるのみであ
り、液晶装置における開口率(全面積(34)に対する実
際に表示する液晶の面積(33)の割合)に関しては、従
来の第1図の1つのみの導電型をもつTFTを各画素に連
結した場合に比べて大きくは減少せず、それほど不利に
ならない。
オーバーライン配線(上側配線)としてのアルミニウム
配線(41)、ゲイト電極と同じ材料によるアンダーライ
ン配線(43)(下側配線)およびそれらのコンタクト
(42)を用いることにより、X線、Y線の交差部での多
層配線のために新たなフォトマスク数を増やす必要がな
くなっている。
処理を施し、さらにこの基板と他方の液晶の電極(第5
図(23))を有する基板との間に一定の間隔をあけて公
知の方法により互いに配設をした。そしてその間に液晶
を注入または配線して完成させた。
m程度とし、透明導電膜双方に配向膜をラビング処理し
て形成させる必要がある。
は、動作電圧を±20Vとし、セルの間隔を1.5〜3.5μm
例えば2.3μmとし、反対電極(第4図)(34)上にの
み配向膜を設けラビング処理を施せばよい。
向膜は不用であり、スイッチング速度を大とするため、
動作電圧は±10〜±15Vとし、セル間隔は1〜10μmと
薄くした。
め、反射型としても、また透過型としても光量を大きく
することができる。そしてその液晶はスレッシュホール
ドがないため、本発明のC/TFTに示す如く、明確なスレ
ッシュホールド電圧が規定されるC/TFT型とすることに
より、大きなコントラストとクロストーク(隣の画素と
の悪干渉)を除くことができた。
る。
に配設し、X線のVDD(18)、Vss(19)に挟まれた部分
を1つのピクセル(34)としている。1つのピクセルは
1つの透明導電膜の画素電極(33)および2つのPTFT
(21),(21′)、2つのNTFT(11),(11′)よりな
る2つのC/TFTに連結させている。
T(21),(21′)はVDD(18)に、また2つのNTFTの
(11),(11′)はVss(19)に連結されている。これ
ら2つのPTFTの一方またはNTFTの一方が不良であった場
合、その不良のTFTをレーザ光照射で破壊させることに
より、冗長性をもたせた。
TFTのソース、ドレインを覆うことのないように設け
た。
1を用いた。
る。1つのピクセルが2つのC/TFTと2つの画素よりな
っている。即ちPTFT(21)、NTFT(11)よりなるC/TFT
の出力と連結した液晶(12)の画素電極(33)と、他の
PTFT(21′)とNTFT(11′)よりなるC/TFTの出力に連
結した液晶(12′)の画素電極(33′)とが1つのピク
セル(34)を構成している。画素(33)と(33′)とが
1つのピクセルを構成する合わせた画素(33)に対応す
る。
も、他方の画素が動作をし、カラー化をした時、非動作
のピクセルが発生する確率を下げることができた。
に記されたことと同様である。
端を、またVssにNTFTの入力端を連結した。この実施例
においては、逆に、VDD側にNTFTの入力端を、Vss側にPT
FTの入力端を連結した。するとその出力であるVLCはVGG
と同相(VGGが“1"の時VLCは“1"となり、VGGが“0"の
時VLCは“0"となる)とすることができる。出力電位はV
GG−Vthで与えられる。かくするとVGGをVDDより大にし
なければならない欠点はあるが、ゲイト電極とVLCとの
間で多少のリークをあってもあまり気にしなくてもよい
という特長を有する。
PTFT(21)とNTFT(11)とは互いに逆に設ければよい。
即ち第5図においても同様にPTFTとNTFTとを互いに逆に
設ければよい。そのため、実施例2、3、4における製
造工程はまったく同じとして作ることができる。
連結することにより、 1)しきい値の明確化 2)スイッチング速度の増加 3)動作マージンの拡大 4)不良TFTが一部にあってもその補償をある程度行う
ことができる 5)作製に必要なフォトマスク数はNTFTのみの従来例に
比べて第9図(C)および(D)のフォトマスク、
と2回多くなるのみである 6)キャリアの移動度がアモルファス珪素を用いた場合
に比べ10倍以上も大きいため、TFTの大きさを小さくで
き、1つのピクセル内に2つのTFTをつけても開口率の
減少をほとんど伴わない という多くの特長を有する。
T液晶装置に比べて、数段の製造歩留まりと画面の鮮や
かさを成就できるようになった。
ミアモルファスまたはセミクリスタルを用いた。しかし
同じ目的のために可能であるならば他の結晶構造の半導
体を用いてもよい。またセルフアライン型のC/TFTによ
り高速処理を行った。しかしイオン注入法を用いずに非
セルフアライン方式によりTFTを作ってもよい。またス
タがー型でなく逆スタがー型のTFTであってもよいこと
はいうまでもない。
装置または反射型の液晶表示装置として用い得る。また
液晶材料としては前記したTN液晶、FLC液晶、分散型液
晶、ポリマ型液晶を用い得る。
にイオン性ドーパントを添加して電界を印加することに
よってネマチック液晶としコレステリック液晶との混合
体に電界を印加して、ネマチック相とコレステリック相
との間で相変化を生じさせ、透明ないし白濁の表示を実
現する相転移液晶を用いることもできる。また液晶以外
では、例えば染料で着色した有機溶媒中にこれと色の異
なる顔料粒子を分散させた、いわゆる電気泳動表示用分
散系を用いることもできることを付記する。
タ)を用いた液晶装置を示す。 第2図、第3図および第4図は本発明の相補型TFTを用
いたアクティブ型液晶装置の回路図を示す。 第5図は相補型TFTの動作を示す図面である。 第6図は第2図に対応した液晶表示装置の一方の基板の
平面図(A)、縦断面図(B),(C)を示す。 第7図は第3図に対応した液晶表示装置の一方の基板の
図面である。 第8図は第4図に対応した液晶表示装置の一方の基板の
図面である。 第9図は本発明の液晶装置に用いた相補型TFTの作製方
法を示す。 (1)……ガラス基板 (2),(2')……シリコン半導体 (3)……ゲイト絶縁膜 (4),(4')……ゲイト電極 (5),(5')……ソース (6),(6')……ドレイン (7),(7')……チャネル形成領域 (10)……液晶電位(VLC) (11)(11')(11A),(11'A),(11B),(11'B)
……Nチャネル型薄膜トランジスタ(NTFT) (12),(12'),(12A),(12'A),(12B),(12'
B)……液晶 (14),(15)……リークをさせる抵抗 (16),(17)……周辺回路 (18),(18')……VDD(X線の1つ) (19),(19')……VSS(X線の1つ) (21),(21'),(21A),(21'A),(21B),(21'
B)……Pチャネル型薄膜トランジスタ(PTFT) (22),(22')……VGG、VGG'(Y線) (23),(33),(33'),(33A),(33'A),(33
B),(33'B)……透明電極で作られた画素 (34)……ピクセル (36)……ブロッキング層 〜……フォトマスクを用いたプロセス
Claims (10)
- 【請求項1】1対の基板と、 前記1対の基板間に挟まれた液晶と、 前記1対の基板の一方の基板の内面に形成された画素電
極と、 前記画素電極に連結された薄膜トランジスタと、 前記薄膜トランジスタに信号を供給するための周辺回路
とを有し、 前記薄膜トランジスタは、ソース、ドレインおよびチャ
ネル領域を含む半導体を有し、 前記半導体は、酸素濃度が5×1021cm-3以下のアモルフ
ァス構造の半導体を450〜700℃で熱アニールする工程を
経て形成され、電子移動度が15〜300cm2/Vsecまたはホ
ール移動度が10〜200cm2/Vsecであることを特徴とする
表示装置。 - 【請求項2】画素がマトリクス状に配置されていること
を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の表示装置。 - 【請求項3】薄膜トランジスタの電子移動度が15〜300c
m2/Vsecの範囲であるNチャネル型トランジスタを有す
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の表示装
置。 - 【請求項4】薄膜トランジスタのホール移動度が10〜20
0cm2/Vsecの範囲であるPチャネル型トランジスタを有
することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の表示
装置。 - 【請求項5】薄膜トランジスタの電子移動度が15〜300c
m2/Vsecの範囲であるNチャネル型トランジスタと、ホ
ール移動度が10〜200cm2/Vsecの範囲であるPチャネル
型トランジスタとを有することを特徴とする特許請求の
範囲第1項記載の表示装置。 - 【請求項6】1対の基板と、 前記1対の基板間に挟まれた液晶と、 前記1対の基板の一方の基板の内面に形成された画素電
極と、 前記画素電極に連結された薄膜トランジスタと、 前記薄膜トランジスタに信号を供給するための周辺回路
とを有し、 前記薄膜トランジスタは、酸素濃度が5×1021cm-3以下
のアモルファス構造の半導体を450〜700℃で熱アニール
する工程を経て形成されたセミアモルファス構造の半導
体を有することを特徴とする表示装置。 - 【請求項7】1対の基板と、 前記1対の基板間に挟まれた液晶と、 前記1対の基板の一方の基板の内面に形成された画素電
極と、 前記画素電極に連結された薄膜トランジスタと、 前記薄膜トランジスタに信号を供給するための周辺回路
と を有し、 前記薄膜トランジスタの、ソースおよびドレインの半導
体の結晶性が、チャネル形成領域の結晶性よりも良好で
あることを特徴とする表示装置。 - 【請求項8】対をなす第1および第2の基板と、 前記基板の第1の基板の内面に形成された画素電極と、 前記第1の基板上に形成された複数のX軸方向のX線
と、 前記第1の基板上に形成され、前記X軸方向に直角なY
軸方向の複数のY線と、 前記X線とY線の交差する部分に設けられた、トランジ
スタを通して、前記画素電極に信号を供給する周辺回路
と、 を有し、 前記トランジスタは、酸素濃度が5×1021cm-3以下のア
モルファス構造の半導体を450〜700℃で熱アニールする
工程を経て形成されたセミアモルファス構造の半導体層
を有することを特徴とする表示装置。 - 【請求項9】画素電極に対向して、第2の基板の内面
に、裏面電極が形成されたことを特徴とする特許請求の
範囲第8項記載の表示装置。 - 【請求項10】1対の基板と、 前記1対の基板間に挟まれた液晶と、 前記1対の基板の一方の基板の内面に形成された画素電
極と、 前記画素電極に連結された薄膜トランジスタと、 前記薄膜トランジスタに信号を供給するための周辺回路
とを有し、 前記薄膜トランジスタは、ソース、ドレインおよびチャ
ネル領域を含む半導体を有し、 前記半導体は、酸素濃度が5×1021cm-3以下のアモルフ
ァス構造の半導体を450〜700℃で熱アニールする工程を
経て形成され、電子移動度が15〜300cm2/Vsecまたはホ
ール移動度が10〜200cm2/Vsecであることを特徴とする
表示装置。
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