JP2915711B2 - 薬湯エキスの抽出分離装置 - Google Patents

薬湯エキスの抽出分離装置

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逸世 山田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は公衆浴場などで使用す
る薬湯エキスの抽出分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薬湯のエキス抽出は人力による抽
出方法が一般に採用されている。また機械による絞り装
置も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし人力による抽出
方法は、布に生薬等を置いてこれに湯をかけ、その上か
ら足で踏み付けて物理的に絞り出して漉す方法であるた
め、所望とする薬湯エキスを得るには1時間以上もの時
間と手間がかかり、大変過酷な作業であった。また作業
中に足などを傷つけたりすることも多く、衛生面でも問
題があり、また人の足で処理するため湯も比較的低温と
ならざるを得ず、菌類、特に大腸菌群の滅菌処理ができ
ない問題があった。この点、機械による絞り装置は、生
薬等を加熱して機械的に絞り出す方法であるので、短時
間で処理することができ、加熱温度も高温に設定できる
ことから、大腸菌群の滅菌処理の点では幾分好ましいと
はいうものの、加熱状態での機械的絞り出しであるた
め、抽出エキスの成分が化学反応を起こして分解し、必
要とする成分濃度のものを抽出することができず抽出効
率が悪くなる問題点があった。
【0004】この発明の目的は、抽出エキスの成分が化
学反応を起こすことなく、所定濃度の薬湯エキスを短時
間で滅菌処理して得ることができる薬湯エキスの抽出分
離装置を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
鋭意検討した結果、この発明は従来の様な機械的に絞り
出していく抽出ではなく、加熱状態下において水流によ
って抽出する装置を開発した。すなわちこの発明は、生
薬等の原料を投入する密閉型の抽出容器に加熱手段を設
け、当該容器内部に水流抽出用の攪拌羽根が内蔵された
抽出機と、当該抽出機からの排出物を薬湯エキスと生薬
等の残滓とに分離する分離機とからなる薬湯エキスの抽
出分離装置である。
【0006】攪拌羽根は、抽出容器内部に投入された生
薬等の原料が、投入された水に抽出される様な水流を起
こす構造であれば特に限定されないが、好ましくは攪拌
羽根の先端部が抽出機の容器の内壁面に沿って立上がる
外羽根となっている構造のものが最適である。これは外
羽根が容器内において外側から内側に対流を起こし、容
器内部において抽出容易な水流を形成するためである。
【0007】分離機にはその容器の底部に加振装置を備
えているとさらに好ましい。これは加振装置を用いるこ
とで、抽出機からの排出物を薬湯エキスと生薬等の残滓
とに短時間で分離させて薬湯エキスの成分変化を極力押
さえる点にある。
【0008】
【作用】この発明は加熱手段を備えた抽出機の抽出容器
内部に、水流抽出用の攪拌羽根が内蔵された抽出機と、
当該抽出機からの排出物を薬湯エキスと生薬等の残滓と
に分離する分離機とからなる薬湯エキスの抽出分離装置
であるので、従来の様に加熱状態で絞り出す構造ではな
く、加熱された水流で抽出し分離するため、抽出エキス
の成分が化学反応を起こすことはなく、所定濃度の薬湯
エキスを短時間でしかも滅菌処理して得ることができ
る。
【0009】
【実施例】図1はこの発明に係る薬湯エキスの抽出分離
装置の一実施例を示す概略図である。
【0010】図1において1は抽出機、2は自動制御装
置、3は分離機である。抽出機1は加熱手段を備えた密
閉型の抽出容器4で構成され、抽出容器4の内底部に水
流抽出用の攪拌羽根5が内蔵されている。攪拌羽根5に
は図2及び図3に示す通り、その先端部には抽出容器4
の内壁面に沿って立上がる外羽根5aが形成されてい
る。なお6は邪魔板である。なお図1において7は抽出
容器4の開閉蓋、8は攪拌羽根5を回転させる攪拌用モ
ーター部、9は排出自動バルブである。
【0011】分離機3は図4に示す様に分離容器10の
底部裏側に加振装置11を備えており、分離容器10の
底部に振動を付与する構成となっている。分離容器10
内の底部付近には約100メッシュの仕切り用金網12
が張りわたされ、その下側にこの金網12と平行してパ
ンチング板13が配置され、さらにこのパンチング板1
3と金網12との間に複数個のタッピングボール14が
装填されている。なお15は金網12の直ぐ上側の分離
容器10壁部に設置された生薬等の残滓の排出口、16
はパンチング板13の直ぐ下側の分離容器10壁部に設
けられた薬湯エキスの排出口である。なお薬湯エキスの
排出口16は図1に示す通りポンプ17を介して浴槽内
につながるパイプに配管されている。
【0012】この抽出分離装置を用いて薬湯エキスを抽
出分離するには、まず薬湯用の生薬等を計量ホッパー
(図示せず)から抽出機1の抽出容器4内に投入し、さ
らに計量された水を注水する。そして開閉蓋7を閉じて
抽出容器4を密閉後、加温し、攪拌用モーターを自動制
御装置2で変速インバーターにより周波数設定し、攪拌
羽根5を自動的に攪拌させる。攪拌羽根5は先端部が抽
出容器4の内壁面に沿って立上がる外羽根5aとなって
いるため、図6に示す様に、抽出容器4内において外側
から内側に向かう対流が生じ、この水流によって抽出が
行なわれる。水流抽出であるので薬湯エキスの分解はか
なり防止することができ、さらにこの実施例では水流が
前記の通り外側から内側に向かう流れであるため、抽出
された薬湯エキスが抽出容器4の内壁や攪拌羽根5と直
接強く衝突することもないから、摩擦熱によるエキス分
の分解をも防止することができる。
【0013】次にこの抽出機1で抽出された薬湯エキス
水溶液と生薬等の残滓からなる排出物は、排出自動バル
ブ9で抽出機1の抽出容器4から分離機3の分離容器1
0内に送られる。分離機3には仕切り用の金網12が配
設されており、さらに分離容器10にはその底部に振動
を付与する加振装置11が設置されているので、この加
振装置11で分離容器10の底部に上下振動を与える
と、タッピングボール14が上下動し、金網12の上に
沈降した生薬等の残滓と薬湯エキス水溶液とをきわめて
短時間に完全に分離することができる。分離された薬湯
エキス水溶液は排出口16からポンプ17で直接浴槽内
に送られる。
【0014】なおこの発明は上記の実施例に限定される
ものではない。ただ分離機3の金網12は少なくとも1
00メッシュの網目としておくことが望ましい。これは
100メッシュより小さい金網では分離しにくくなるた
めである。また100メッシュ以上の金網であっても加
振装置11を使用しなければ、分離性能は低下する傾向
にある。因って分離機3は好ましくは上記実施例の如
く、加振装置11を備わった100メッシュ以上の金網
を用いることが望ましい。金網ではなく、合成繊維製の
網であっても差支えないことはもちろんである。また抽
出機1の攪拌羽根5の回転周波数も特に限定されない
が、周波数を60〜30Hz、回転数を約610〜30
5RPMとすれば抽出効率等の点で特に望ましい。
【0015】
【発明の効果】この発明は加熱手段を備えた密閉型の抽
出容器内部に水流抽出用の攪拌羽根が内蔵された抽出機
と、当該抽出機からの排出物を薬湯エキスと生薬等の残
滓とに分離する分離機とからなる薬湯エキスの抽出分離
装置であるため、従来の人力による抽出方法と異なり、
短時間で機械的に抽出することができる。従って作業上
安全面ですぐれ、衛生上きわめて好ましい。また加熱処
理できるために大腸菌群の滅菌処理の点で良好であり、
さらに機械的に絞り出すのではなく水流抽出であるの
で、抽出エキスの成分が化学反応を起こして分解するこ
とはなく、所定濃度の薬湯エキスを短時間で滅菌処理し
て得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る薬湯エキスの抽出分離装置の一
実施例を示す概略図である。
【図2】図1における抽出容器のII−II線断面図であ
る。
【図3】図1における III−III 線断面図である。
【図4】分離機の半断面図である。
【図5】分離機の要部拡大断面図である。
【図6】抽出容器内の対流の方向を示す概略図である。
【符号の説明】
1 抽出機 3 分離機 4 抽出容器 5 攪拌羽根 5a 外羽根 10 分離容器
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/50 A47K 3/00 A61H 33/00 B01D 11/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抽出機で抽出された薬湯エキスと生薬など
    の残滓とを分離する分離機であって、 分離容器の底部裏側に加振装置を備え、 前記分離容器内の底部付近に仕切り用網が張り渡され、
    その下側に前記仕切り用網と平行にパンチング板が配置
    され、該パンチング板と仕切り用網との間に複数個のタ
    ッピングボールが装填され、 前記仕切り用網の上側に生薬などの残滓の排出口が形成
    され、前記パンチング板の下側に薬湯エキス排出口が形
    成された分離機。
  2. 【請求項2】加熱手段を備えた密閉型の抽出容器内部に
    水流抽出用の攪拌羽根が内蔵された抽出機と、請求項1
    記載の分離機とを備えた薬湯エキスの抽出分離装置。
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US4722608A (en) * 1985-07-30 1988-02-02 General Signal Corp. Mixing apparatus
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JPH06104621B2 (ja) * 1990-07-20 1994-12-21 相互印刷工芸株式会社 浴用剤

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