JP2914988B2 - 日本語自動翻訳システムにおける日本語名詞複合語翻訳方式 - Google Patents

日本語自動翻訳システムにおける日本語名詞複合語翻訳方式

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JP2914988B2
JP2914988B2 JP1027247A JP2724789A JP2914988B2 JP 2914988 B2 JP2914988 B2 JP 2914988B2 JP 1027247 A JP1027247 A JP 1027247A JP 2724789 A JP2724789 A JP 2724789A JP 2914988 B2 JP2914988 B2 JP 2914988B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は日本語自動翻訳システムに係り、詳しくは、
入力された日本語名詞複合語を目的言語名詞複合語に翻
訳する方式に関する。
〔従来の技術〕
一般に機械翻訳システムでは、解析、変換、生成の3
段階により翻訳処理が行われるが、日本語名詞複合語の
翻訳は、入力された日本語名詞複合語を日本語解析用辞
書を使って単語毎に分割し、同時に付与される単語毎の
解析用情報を使って複合語全体を構造化し(解析)、日
本語目的言語変換用辞書を使って各単語を目的言語の単
語に変換し(変換)、最終的に目的言語の名詞複合語を
生成する(生成)という形で翻訳が行われる。従来の日
本語名詞複合語翻訳方式は、このときに使う解析、変換
用辞書の構成、及び、それに合わせた処理の形態によっ
て、次のような方式に分類できる。
(1)翻訳システムを提供する側で、解析、変換用の辞
書ともに短単位語しか登録せず、各短単位語の情報を使
って名詞複合語を構造化、変換するという方法。この方
法を、短単位語解析変換法と呼ぶ。
(2)翻訳システムを提供する側で、解析用、変換用の
辞書に長単位語を登録し、単語分割の段階である程度の
複合語にまとめておき、名詞複合語を構造化するときに
この長単位語を1単語と見做し、各語の情報を使って名
詞複合語を構造化、変換するという方法。この方法を長
単位語解析変換法と呼ぶ。
(3)翻訳システム側で提供する辞書以外に、翻訳シス
テムを利用する側で利用者辞書を構築し、翻訳対象文に
出現する名詞複合語のすべてを利用者用の解析、変換用
辞書に登録する方法。この方法を利用者辞書解析変換法
と呼ぶ。
〔発明が解決しようとする課題〕
(1)短単位語解析変換法では、システム側で提供する
辞書においては単語の組み合わせを想定した見出し語を
登録する必要がなく、辞書のレコード数を削減できると
いう利点があるが、変換においても短単位語毎に行うの
で、単語間の関係を十分には使うことができず、全体と
して変換精度が低下し、それを補うためには、解析の段
階である程度目的言語を想定して構造化しなければなら
ず、解析部分が目的言語に従属する形となる。
(2)長単位語解析変換法では、ある程度の纏まり毎に
変換できるので、登録してある長単位語については正し
い訳語を得ることはできる。しかし、登録してある長単
位語がそれだけで1つの名詞複合語となるときは正しい
訳語となるが、ある名詞複合語の一部となったときに
は、その複合語の意味ではなくなるというように、単語
分割における誤りを犯すことがある。
(3)利用者辞書解析変換法では、翻訳システムの利用
者が翻訳の対象となる日本語文の中から1単語と見做す
べき名詞複合語を抜き出し、利用者辞書に登録するとい
う作業が必要になる。見出し語、及び、対訳語だげなら
登録することも容易であるが、解析用の情報をすべて登
録することは一般の利用者にとっては困難なことであ
る。
本発明の目的は、上記のような事情に鑑み、解析部の
目的言語からの独立性を保ち、利用者による日本語目的
言語変換用辞書への登録項目を日本語の見出し語、及
び、対応する目的言語訳だけに限定し、日本語名詞複合
語を目的言語名詞複合語に正しく翻訳するための日本語
名詞複合語翻訳方式を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明の日本語名詞複合
翻訳方式は、短単位語を見出し語として日本語解析用情
報を登録した日本語解析用辞書と、短単位語や長単位語
を見出し語として訳語、変換用情報を登録した日本語目
的言語変換用辞書とを用意すると共に、入力された日本
語名詞複合語を前記日本語解析用辞書を用いて短単位語
の単語毎に分割する第1処理手段と、入力された日本語
名詞複合語全体を1単語と見做して前記日本語目的言語
変換用辞書を検索し、登録されていれば、該日本語名詞
複合語全体を1単語とする日本語名詞複合語構造を生成
し、登録されていないときには、当該日本語名詞複合語
を構成する各短単位語の単語を部分的に結合して複数の
部分複合語を生成し、各部分複合語を1単位と見做して
再び前記日本語目的言語変換用辞書を検索して登録され
ている部分複合語を求め、該求まった部分複合語に重な
りが生じたときは重なりを除去し、得られる長単位語と
短単位語をそれぞれ1単語として日本語名詞複合語構造
を生成する第2処理手段と、前記第2処理手段で1単語
とされた各単語について、前記日本語目的言語変換用辞
書から訳語を得て、日本語名詞複合語構造を目的言語名
詞複合語に変換する第3処理手段とを有することを特徴
とする。
〔作 用〕
本発明においては、まず、単語構造解析において、短
単位語を見出し語とする日本語解析用辞書を用いて日本
語名詞複合語を単語毎に分割し、各単語に解析用辞書情
報を付与する。ここでは、翻訳における目的言語を意識
せずに、日本語に閉じた形で行う。
次に、単語分割された日本語名詞複合語の全単語の見
出しを結合し、1単語として日本語目的言語変換用辞書
に登録されているかを検索する。登録されているとき
は、それを1単語として以降の翻訳処理を進める。これ
により、この日本語名詞複合語については、目的言語に
おける正しい訳を得ることができる。登録されていない
ときは、各単語を部分的に結合し、その全ての組み合わ
せについて、再度、日本語目的言語変換用辞書を検索
し、1単語として扱える複合語候補を得る。このとき、
複合語の包含関係や、複合語候補の重なり方を考慮する
ことにより、複合語候補間の重なりを除去する。その上
で、部分複合語間の係り関係などを参照することによ
り、複合語構造を作成する。
最後に、これまでの処理で1単語と認定された各単語
について、日本語目的言語変換用辞書からその単語の訳
を得て、目的言語名詞複合語を構成する。この段階にお
いて、利用者が登録した辞書レコードを使って日本語の
1単語から目的言語の対訳を得るときには、日本語目的
言語変換用辞書において同一見出しの長単位語は複数登
録されることはまずないので、日本語の見出しだけで正
しい訳語を得ることができる。従って、利用者が日本語
目的言語辞書に登録するときには、日本語の見出しとそ
の目的言語の訳だけでよく、従来の翻訳システムにおけ
る辞書のような多くの情報を付与する必要がなく、辞書
の登録が容易になる。
このようにすることにより、日本語解析部が目的言語
を意識しておらず、かつ、利用者による日本語目的言語
変換用辞書への登録の容易性を合わせ持つ日本語名詞複
合語の翻訳の実現が可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例について図面により説明す
る。
第1図は本発明の一実施例の構成図である。第1図に
おいて、10が本発明の主要部の日本語一般名詞複合語翻
訳装置であって、単語構造解析装置2、単語構造バッフ
ァ3、複合名詞解析装置4、複合名詞候補バッファ7、
符号名詞構造バッファ8、複合名詞変換装置9で構成さ
れ、複合名詞解析装置4は更に一般名詞複合語解析装置
5と複合名詞構造化装置6を有している。1は本装置10
の入力となる日本語名詞複合語、11は本装置10の出力と
なる目的言語名詞複合語である。12は日本語解析用辞
書、13は日本語目的言語変換用辞書である。
日本語一般名詞複合語翻訳装置10への入力である日本
語名詞複合語1は、翻訳対象である日本語文に含まれる
名詞複合語であり、第2図に示すように単語〈1〉から
単語〈n〉で構成される。以下の説明で、“単語
〈i〉”とは、日本語名詞複合語を構成する“i"番目の
単語を指すこととする。単語〈i〉は、“名詞”、“接
頭辞”、または、“接尾辞”の何れかである。なお、こ
こでは、翻訳対象日本語文中から名詞複合語を切り出す
手法については特に限定しない。
単語構造解析装置2は、ベタ書きされた日本語名詞複
合語1を、日本語解析用辞書12を使うことによって、日
本語解析用辞書12中に登録されているできるだけ長単位
の単語に分割し、各々の単語にこれ以降の解析/翻訳で
必要となる情報を日本語解析用辞書12から取り出して付
与するとともに、各単語間の係り受け関係を決定し、以
上の結果を単語構造バッファ3に格納する。
第3図は単語構造バッファ3の一例を示したものであ
る。以下の説明で、“表記[i:j]”とは、名詞複合語
を構成する単語のうち、単語〈i〉から単語〈j〉まで
の各単語の表記を結合したものを指すこととする。ここ
で、1≦i≦j≦nである。特別な場合として、“表記
[i]”とは、単語〈i〉の表記を指すこととする。
第3図において、名詞複合語意味的品詞とは、複数単
語で構成される名詞複合語が全体の意味としてどのよう
な品詞となるかを示すものである。係り先単語とは、名
詞複合語中のある単語が、同一名詞複合語内においてそ
れよりも後方にあるどの単語に係るかを示すものであ
り、名詞複合語の解析、及び、構造化にこの情報を使
う。名詞複合語内の係り関係の例を第4図に示す。第4
図において、矢印の左側の単語が矢印の右側に係ること
を示し、第3図においては、この関係は係り先単語の単
語番号で管理する。
複合名詞解析装置4では、まず、単語構造バッファ3
の名詞複合語意味的品詞を見て、それが一般名詞である
ときに一般名詞複合語解析装置5を起動する。
一般名詞複合語解析装置5では、日本語名詞複合語1
が全体で1単語として扱えるか否かを検定し、扱えると
きは全体を1単語とし、扱えないときは、日本語名詞複
合語1を構成する部分複合語について、それが1単語と
して扱えるか否かを決定し、その結果を単語構造バッフ
ァ3に反映する。ここで、部分複合語とは、単語構造バ
ッファ3に含まれている各単語について、単語の連続
性、及び、順序を崩さずに作成できる全ての組み合せの
ことを指す。この一般名詞複合語解析装置5の全体的処
理フローを第5図に示す。
第1段階では、日本語名詞複合語1全体が1単語とし
て日本語目的言語変換辞書13に登録されてるかを調べ
る。これは、表記[1:n]を見出し語として日本語目的
言語変換辞書13を検索することによって判定する。見出
し語として登録されているときは、日本語名詞複合語1
全体を1単語として複合名詞候補バッファ7に格納し、
第4段階へ進む。見出し語として登録されていないとき
は、第2段階へ進む。
第2段階では、日本語名詞複合語1を構成する全ての
部分複合語について、その部分複合語が別の部分複合語
に完全に包含される部分複合語でなく、かつ、その部分
複合語の先頭単語が接尾辞でなく、かつ、その部分複合
語の最終単語が接頭辞でないとき、その部分複合語が1
単語として日本語目的言語変換辞書13に登録されている
かを検索し、登録されているときは、その部分複合語を
複合名詞候補バッファ7に格納して行く。この処理は、
第6図に示すフローに従って行う。
第2段階終了時点で、複合名詞候補バッファ7に格納
されている複合語候補の数により処理を分ける。複合語
候補が0個のときは、1単語として扱える日本語名詞複
合語1が入力複合語内になかったということであり、こ
の一般名詞複合語解析装置5の処理から抜ける。複合語
候補が1個のときは、1単語として扱える名詞複合語が
日本語名詞複合語1内にただ1個だけ存在したというこ
とであり、複合語候補を絞り込む必要がないので、第4
段階へ進む。複合語候補が2個以上のときは、1単語と
して扱える可能性がある名詞複合語が日本語名詞複合語
1内に複数個存在したということであり、この場合は、
複合語候補間に重なりがあるかどうかを調べ、重なりが
あるとき、複合語候補の絞り込みを行うため第3段階へ
進む。重なりがないときは、第4段階へ進む。
第3段階では、複合語候補が複数あり、かつ、それら
の間に重なりがあるとき、次の3段階3−1,3−2,3−3
からなる検定に従って、重なりがある複合語候補を複合
名詞候補バッファ7から削除する。この第3段階での処
理フローを第7図に示す。
第3−1段階では、重なりがある複合語候補のうち、
当該複合個候補の最終単語以外の単語が、当該複合語よ
りも後方に存在する単語に係るとき、この複合語候補を
複合名詞候補バッファ7から削除する。この処理を複合
名詞候補バッファ7内の各複合語候補について、先頭単
語位置が入力名詞複合語の先頭に近い候補から順に行
う。
第3−1段階の処理終了時点で、複合名詞候補バッフ
ァ7内の複合語候補間に重なりがないときは、第3段階
での絞り込み処理を終了して第4段階に進み、重なりが
あるときは、第3−2段階に進む。
第3−2段階では、重なりがある複合語候補のうち、
強結合型接辞を含む複合語候補と重なり、当該複合語候
補に強結合型接辞を含まない複合語候補を複合名詞候補
バッファ7から削除する。ここで、強結合型接辞とは、
「者」、「所」、「場」、「士」などのように単独では
訳出しにくい接辞のことを指す。この処理を複合名詞候
補バッファ7内の各複合語候補について、先頭単語位置
が入力名詞複合語の先頭に近い候補から順に行う。
第3−2段階の処理終了時点で、複合名詞候補バッフ
ァ7内の複合語候補間に重なりがないときは、第3段階
での絞り込み処理を終了して第4段階に進み、重なりが
あるときは、第3−3段階に進む。
第3−3段階では、重なりがある複合語候補のうち、
先頭単語位置が入力名詞複合語の先頭に近い方を残し、
それ以外の重なりがある複合語候補を複合名詞候補バッ
ファ7から削除する。この処理を複合名詞候補バッファ
7内の各複合語候補について、先頭単語位置が入力名詞
複合語の先頭に近い候補から順に行い、重なりのある複
合語候補がなくなるまで繰り返す。
第5図に戻り、第4段階では、複合名詞候補バッファ
7内の複合語候補を単語構造バッファ3に反映する。す
なわち、単語構造バッファ3内の単語〈i〉から単語
〈j〉まで(1≦i<j≦n)が複合名詞候補バッファ
7内の複合語候補であるとき、単語構造バッファ3内の
単語〈k〉(i≦k≦j)を、表記[i:j]を表記とす
る単語(これを単語“〈ij〉”とする)で置き換える。
このとき、「単語〈ij〉に関する解析/変換用情報」、
及び、「単語の係り先単語番号」は、「単語〈j〉に関
する解析/変換用情報」、及び、「単語の係り先単語番
号」でそれぞれ置き換え、「品詞」は“一般名詞”とす
る。これを、複合名詞候補バッファ7内にある全ての複
合語候補について行う。これ以降は、単語〈ij〉を1単
語と見做して全ての処理を進める。
複合名詞解析装置4は、次に、複合名詞構造化装置6
を起動する。
複合名詞構造化装置6は、単語構造バッファ3に存在
する単語の数が複数個であるときに、単語構造バッファ
3に存在する単語を、各単語の品詞、解析/変換用情
報、及び、単語の係り先を使って、日本語名詞複合語を
複合語変換装置9が変換できる日本語名詞複合語構造に
まとめ上げ、複合名詞構造バッファ8に格納する。単語
構造バッファ3に存在する単語の数が1個のときは、入
力された日本語名詞複合語1は全体で1単語と見做され
ており、それを複合語変換装置9が変換できる日本語名
詞複合語構造に単に変換し、複合名詞構造バッファ8に
格納する。ここでは、この構造化の手法については特に
限定しない。
複合名詞変換装置9では、複合名詞構造バッファ8内
の日本語名詞複合語構造を目的言語名詞複合語に変換す
る。このとき、一般名詞複合語解析装置5で1単語と認
定された名詞複合語は日本語目的言語変換用辞書13にそ
の訳語が登録されているので、その訳語を使う。ここで
は、この変換の手法については特に限定しない。このよ
うにして、複合名詞翻訳装置10は目的言語名詞複合語11
を出力する。
第8図は日本語解析用辞書12のレコード構成図であ
る。14は日本語解析用辞書のコードである。15は単語表
記であり、この単語表記15は日本語解析用辞書を検索す
るときのキーである。16は単語表記15の単語の品詞であ
る。17は単語表記15の単語自体の解析用情報である。
第9図は日本語目的言語変換用辞書13のレコード構成
図である。18は日本語目的言語変換用辞書のレコードで
ある。19は日本語単語の単語表記であり、この単語表記
19は日本語言語変換用辞書を検索するときのキーであ
る。20は単語表記19の単語の目的言語における訳語であ
る。21は単語表記19の単語と訳語20の変換用情報であ
る。
以下に、日本語名詞複合語の具体例を用い、目的言語
に英語を取った場合の動作例を示す。
初めに、日本語名詞複合語1として、「自然|言語」
が入力されたとする。ここで、“|"は日本語名詞複合語
内の単語境界である。この日本語名詞複合語は、一般名
詞複合語解析装置5の処理の第1段階で1単語と認定さ
れる例である。この日本語名詞複合語に対する単語解析
装置2の出力である単語構造バッファ3の内容を第10図
に示す。一般名詞複合語解析装置5は、第1段階の処理
を行い、「自然言語」をキーとするレコードが日本語目
的言語変換用辞書13内に存在するので、この単語表記を
複合名詞候補バッファ7に格納し、第4段階へ進む。第
4段階の処理が終了した時点での単語構造バッファ3の
内容を第11図に示す。複合名詞構造化装置6は、単語構
造バッファ3の内容を使って第12図に示すような構造を
複合名詞構造バッファ8に出力する。複合名詞変換装置
9は、この構造と日本語目的言語変換用辞書13の情報を
使い、目的言語名詞複合語11として“natural languag
e"を出力する。
次に、日本語名詞複合語1として、「化学|技術|
者」が入力されとする。この日本語名詞複合語は、一般
名詞複合語解析装置5の処理の第2段階で複合語候補を
抽出したときに複合語候補間に重なりがあり、第3−2
段階で重なりが絞り込まれる例である。この日本語名詞
複合語に対する単語解析装置2の出力である単語構造バ
ッファ3の内容を第13図に示す。一般名詞複合語解析装
置5の第1段階の処理においては、「化学技術者」をキ
ーとするレコードが日本語目的言語変換用辞書13内に存
在しないので、第2段階へ進む。第2段階の処理が終了
した時点での複合名詞候補バッファ7の内容を第14図に
示す。複合名詞候補間に重なりがあるので、第3段階へ
進む。第3−1段階では重なりが解消できないので、第
3−2段階に進む。ここで、2つの複合名詞候補である
「化学技術」と「技術者」を比べると、「技術者」の方
に強結合型接辞「者」を含んでいるので、「化学技術」
を複合名詞候補バッファ7から削除する。これにより重
なりが解消でき、第4段階へ進む。第4段階の処理が終
了した時点での単語構造バッファ3の内容を第15図に示
す。複合名詞構造化装置6は、単語構造バッファ3の内
容を使って第16図に示すような構造を複合名詞構造バッ
ファ8に出力する。複合名詞変換装置9は、この構造と
日本語目的言語変換用辞書13の情報を使い、目的言語名
詞複合語11として“chemical engineer"を出力する。
次に、日本語名詞複合語1として、「自然|言語|処
理」が入力されたとする。この日本語名詞複合語は、一
般名詞複合語解析装置5の処理の第2段階で複合語候補
を抽出したときに複合語候補間に重なりがあり、第3−
3段階で重なりが絞り込まれる例である。この日本語名
詞複合語に対する単語解析装置2の出力である単語構造
バッファ3の内容を第17図に示す。一般名詞複合語解析
装置5の第1段階の処理においては、「自然言語処理」
をキーとするレコードが日本語目的言語変換用辞書13内
に存在しないので、第2段階へ進む。第2段階の処理が
終了した時点での複合名詞候補バッファ7の内容を第18
図に示す。複合名詞候補間に重なりがあるので、第3段
階へ進む。第3−1段階、第3−2段階では重なりが解
消できないので、第3−3段階に進む。ここで、2つの
複合名詞候補である「自然言語」と「言語処理」を比べ
ると、「自然言語」の方が入力された日本語名詞複合語
の先頭に近いので、「言語処理」を複合名詞候補バッフ
ァ7から削除する。これにより重なりが解消でき、第4
段階へ進む。第4段階の処理が終了した時点での単語構
造バッファ3の内容を第19図に示す。複合名詞構造化装
置6は、単語構造バッファ3の内容を使って第20図に示
すような構造を複合名詞構造バッファ8に出力する。複
合名詞変換装置9は、この構造と日本語目的言語変換用
辞書13の情報を使い、目的言語名詞複合語11として“na
tural language processing"を出力する。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明によれば、日本語自動翻訳
システムにおいて、入力された日本語名詞複合語を目的
言語名詞複合語に翻訳する場合、複数単語から構成され
る日本語名詞複合語を、目的言語を意識することなく解
析し、目的言語の名詞に変換するときに意味を持つ長単
位の単語として効率よく翻訳することができ、また、そ
の日本語目的言語変換用辞書への辞書レコードの登録を
容易にすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成図、第2図は日本語一
般名詞複合語の一般形を示す図、第3図は単語構造バッ
ファの構成図、第4図は名詞複合語内の単語の係り関係
を示す図、第5図は一般名詞複合語解析装置の処理の流
れを示す図、第6図は一般名詞複合語解析装置の第2段
階の処理の詳細を示す図、第7図は一般名詞複合語解析
装置の第3段階の処理の流れを示す図、第8図は日本語
解析用辞書のレコード構成図、第9図は日本語目的言語
変換用辞書のレコード構成図、第10図乃至第12図は日本
語名詞複合語として「自然言語」が入力された場合の動
作例を示す図、第13図乃至第16図は日本語名詞複合語と
して「化学技術者」が入力された場合の動作例を示す
図、第17図乃至第20図は日本語名詞複合語として「自然
言語処理」が入力された場合の動作例を示す図である。 1……日本語名詞複合語、 2……単語構造解析装置、 3……単語構造バッファ、 4……複合名詞解析装置、 5……一般名詞複合語解析装置、 6……複合名詞構造化装置、 7……複合名詞候補バッファ、 8……複合名詞構造バッファ、 9……複合名詞変換装置、 10……日本語一般名詞複合語翻訳装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 17/20 - 17/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】日本語自動翻訳システムにおいて、入力さ
    れた日本語名詞複合語を目的言語名詞複合語に翻訳する
    方式であって、 短単位語を見出し語として日本語解析用情報を登録した
    日本語解析用辞書と、 短単位語、長単位語を見出し語として訳語、変換用情報
    を登録した日本語目的言語変換用辞書と、 入力された日本語名詞複合語を前記日本語解析用辞書を
    用いて短単位語の単語毎に分割する第1処理手段と、 入力された日本語名詞複合語全体を1単語と見做して前
    記日本語目的言語変換用辞書を検索し、登録されていれ
    ば、該日本語名詞複合語全体を1単語とする日本語名詞
    複合語構造を生成し、登録されていないときには、当該
    日本語名詞複合語を構成する各短単位語の単語を部分的
    に結合して複数の部分複合語を生成し、各部分複合語を
    1単位と見做して再び前記日本語目的言語変換用辞書を
    検索して登録されている部分複合語を求め、該求まった
    部分複数語に重なりが生じたときは重なりを除去し、得
    られる長単位語と短単位語をそれぞれ1単語として日本
    語名詞複合語構造を生成する第2処理手段と、 前記第2処理手段で1単語とされた各単語について、前
    記日本語目的言語変換用辞書から訳語を得て、日本語名
    詞複合語構造を目的言語名詞複合語に変換する第3処理
    手段と、 を有することを特徴とする日本語名詞複合語翻訳方式。
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IT201900002235A1 (it) 2019-02-15 2020-08-15 Univ Ca Foscari Di Venezia Sistema e metodo per l’unione di morfemi in unita’ lessicali e relativa trascrizione in sillabe hiragana e in caratteri latini di un testo giapponese

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