JP2914393B2 - ヒトサイトカイン、インターロイキン―9 - Google Patents
ヒトサイトカイン、インターロイキン―9Info
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Description
の生長を刺激し及び免疫応答を刺激する事のできる新規
なサイトカイン及び該精製因子を組み換え遺伝子工学法
によって得る方法に関する。
タンパク質が同定されている。これらの調節分子はサイ
トカインとして知られている。サイトカインのうちの多
くのものが造血系及び免疫系細胞の成長、生長及び生物
活性を制御することが知られている。これらの調節分子
はコロニー刺激因子(GM−CSF,G−CSF,M−CSF及び多能
性CSF若しくはインターロイキン−3)、インターロイ
キン類(IL−1からIL−10)、インターフェロン類(ア
ルファ、ベータ及びガンマ)腫瘍壊死因子(アルファ及
びベータ)、エリスロポエチン及び白血病阻害因子(LI
F)のすべてを含む。これらサイトカイン類は骨髄、末
梢血液、胎児肝臓及びその他のリンパ球または造血臓器
に由来する標的細胞に広範な生物活性を示す。例えばG.
Wong and S,Clark,Immunology Today、9(5):137(1
988)を参照されたい。
特性づけは、血液や尿などの天然材料から得られる天然
因子の量が少量であるために妨げられて来た。多くのサ
イトカインが最近になって分子的にクローン化され、異
形的に発現されまた均一に精製されている。[D,Metcal
f,“The Molecular Biology and Functions of the Gra
nulocyto−Macrophage Colony Stimulating Facotrs",B
lood,67(2):257−267(1986)] これらのサイトカインにはガンマインターフェロン、
ヒト及びネズミGM−CSF、ヒトG−CSF、ヒトCSF−1や
ヒト及びネズミIL−3がある。これらの精製因子のうち
のいくつかは造血系及び免疫系に対してin vivoで調節
効果を示すことが見いだされており、GM−CSF,MIP,M−C
SF,G−CSF,IL−3,IL−2,IL−1,IL−7,IL−6,LIF,TNF,ガ
ンマーインターフェロン及びエリスロポエチンがこれに
含まれる。
J,Van Snickら、J.Exp,Med.,169:363−368(1989)によ
って報告されている。
とは、培養下ではいくつかの異なる造血成長因子を必要
とする複雑な過程である。赤血球循環過程においてin v
ivoでは主要な調節役を果たすエリスロポエチン(Epo)
が、培養下でもヘモグロビン化を含む赤血球生成の最終
過程に絶対に必要である。赤芽バースト形成細胞(eryt
hroid burst forming units)(BFU−E)として知られ
る初期赤血球前駆体の成長と生長には、インターロイキ
ン3(IL−3),顆粒球マクロファージコロニー刺激因
子(GM−CSF)、及び少なくともマウス系においてはIL
−4を含むいくつかの異なるサイトカインが必要であ
る。[R,Donahueら、Blood,66:1479(1985);C.Sieff
ら、Science,230:1171(1985);Y,Yangら、Cell,47:3
(1986);S,Emersonら、J,Clin.Invest.,82:1282(198
8);S,Emersonら、Blood,74:49(1989);D,Rennick,Pr
oc.Natl.Acad.Sci.,84:6889(1987)(Rennick I);D,R
ennick,Blood,73:1828(1989)(Rennick II)参照]
しかしながら、これらサイトカインのそれぞれはいくつ
かの異なる造血細胞系統と反応し、そのいずれもが血球
増生をサポートするのに特異的ではない。
或いは免疫の反応性を増加することができ、かつ医薬用
途に適したタンパク質をさらに天然源から精製するか、
或いは精製した形で生産する需要が当業界において存在
する。
は本質的に無関係なIL−9と称される新規ヒトサイトカ
インを提供する。この生物活性な新規因子は、下記の表
Iで示されるものと同一または本質的に同一なDNA及び
アミノ酸配列の全てまたは一部分を含むことを特徴とす
る。
クリルアミドゲル電気泳動法で測定した見かけ分子量が
約20−30kdであるという特徴を有する。本発明のIL−9
因子は造血機能の調節に関与する事を示唆するM07Eアッ
セイにおいて生物活性を示した。末梢血液、帯血液また
は骨髄標的細胞を用いるクローン培養系で試験したとこ
ろ、IL−9とEpoの組み合わせもまた赤血球前駆細胞の
増殖を特異的にサポートする生物活性を示した。従って
IL−9はリンパ球及び造血系の双方において調節物質と
して作用する可能性を有するサイトカインである。IL−
9は比較的初期のBFU−E群の生長を優先的にサポート
する。更にIL−9単独である種の混合コロニーの生長を
サポートする。これらの培養におけるIL−9の応答性
は、赤血球となる事を決定する前の初期前駆体細胞群を
刺激する役割を示唆している。このIL−9の応答性は少
なくとも赤血球生成の初期段階を通じて選択的に保持さ
れる。
コードするDNA配列を含むDNA配列を包含する。これらの
DNA配列の一つは、下記の表Iの示される約630塩基ヌク
レオチド配列またはその断片と同一または本質的に同一
である。
−9をコードするDNA配列を含むベクターを提供する。
組み換えIL−9の製造に用いるかかるベクターによって
形質転換された宿主細胞も本発明によって提供される。
IL−9ポリペプチドの新規製造方法にも用いられる。該
製造法ではIL−9をコードするDNA配列で細胞系を形質
転換する。該IL−9DNA配列は上記細胞中において発現制
御配列と作用可能な状態で結合している。形質転換され
た細胞を次いで培養する。本発明で請求する製造法は、
ポリペプチド発現の宿主細胞として多くの公知の細胞を
用いることができる。好ましい細胞系は哺乳動物細胞系
及びバクテリア細胞である。
の断片を含む医薬組成物を提供することにある。該医薬
組成物は赤血球欠乏を特徴とする病気や障害の治療法に
用いることができる。また本発明の因子は例えばT細胞
欠乏症に用いるなど、免疫系刺激剤として用いることが
できる。
た治療的に有効な量のIL−9またはその活性断片を患者
に投与する事によって、かかる病気、障害、組織損傷な
どを治療する方法を提供する。該治療法は、IL−9ポリ
ペプチドと同時にまたは連続的に、治療的に有効な量の
少なくとも一種の他のサイトカイン、造血素、インター
ロイキン、成長因子または抗体を投与することも含む。
れらの抗体は、モノクローナル抗体を調整する公知の方
法において、免疫原物質としてIL−9またはその断片を
用いることによって得られる。かかる抗IL−9抗体は診
断薬または治療薬として用いることができる。
様により明らかであろう。
無関係な、生物的に活性なヒトリンフォカインIL−9を
提供する。該タンパク質は治療用途に用い得る純粋で活
性なIL−9を大規模に生産し得る組み換えDNA法を含む
様々な方法によって製造できる。
同一または本質的に同一な約144アミノ酸タンパク質配
列によって特徴付けられる。また本発明の組み換えヒト
IL−9は、哺乳動物細胞で発現させるとき、還元的条件
下に行うドデシル硫酸ナトリウムポリアクリルアミドゲ
ル電気泳動法(SDS−PAGE)で測定した見かけ分子量が2
0−30kdであるという特徴も有する。この分子量の不均
質は炭化水素鎖の長さにバラツキがあるためで多くの糖
タンパク質に見られる性質である。
ク質の正規の読み取り枠には約450ヌクレオチドを含
む。IL−9は元々ヒトTリンパ芽球細胞系であるC5MJ2
[A.G.Learyら、Blood,69(3):953−956(1987)参
照]のmRNAから調製されたcDNAライブラリーを用いて発
現クローニング法によってクローンした。IL−9はその
他のヒト細胞系を用いても生産できる。
8:810−815(1985);Y.C.Yangら、Cell,47:3−10(198
6)及びA.E.Namenら、Nature,333:571−573(1988)に
記載されている。簡潔に言えば、発現クローニング法で
は、COS−1細胞のような哺乳動物細胞中でcDNA挿入物
を発現させ得るような発現ベクターpXM中にライブラリ
ーを構築する。ライブラリーのスクリーニングは、cDNA
クローンのプールを用いてCOS−1細胞をトランスフェ
クションさせることによって行う。上澄み液を用いてIL
−9活性を定量することにより、IL−9活性を発現する
cDNAクローンを同定した。
−9のcDNAクローンとのハイブリダイゼーション能力を
試験した。ノザン法により、T細胞系であるC5MJ2及びC
10MJ2,並びにレクチン刺激したヒト末梢血液リンパ球
(PBL)が、IL−9クローンとハイブリダイゼーション
した容易に検知し得るレベルのmRNAを形成することが明
らかになった。
したポジティブなクローンの配列を決定した。このクロ
ーンから得られるIL−9のcDNA配列は、これによってコ
ードされる約144アミノ酸配列を有しており、以下の表
Iに示す。
Gコドンで始まる、432ヌクレオチドからなる長い読み取
り枠を含む。このATGに続いて143コドンがあり、ヌクレ
オチド449−451の位置にTGAからなる翻訳終止コドンを
有する。432のヌクレオチドは、概算分子量16、000の14
4アミノ酸ポリペプチドをコードする。
DNA配列はN−末端に通常の分泌リーダー配列[D.Perlm
anら、J.Mol.Biol.,167:391−409(1983)参照]に似た
疎水性のアミノ酸残基を含む。この強い疎水性配列は、
シグナルペプチドに特有であり、IL−9分泌のメカニズ
ムが典型的な分泌タンパク質のものであることを示唆し
ている。
Thr);63−65(Asn−Cys−Thr);及び78−80(Asn−Th
r−Thr)の位置で、3つのアスパラギン結合グリコシル
化部位をコードする。[例えば、R.J.Wintler,“The Ch
emistry of Gly−coproteins in Hormonal Proteins an
d Peptides",Vol.1,C.H.Li,ed.Academic Press,New Yor
k,pp.1(1973)参照]IL−9のDNA配列は、14、21、4
5、47、54、56、64、68、104、109及び113のアミノ酸位
置で、11個のシステイン残基をコードする。
記録されたヌクレオチド配列と比較した。IL−9が有意
な配列類似性を有していると信じられる唯一の因子は、
ネズミP40[上記Van Snickら参照]である。従って、本
発明のヒトIL−9は、他の公知のヒト因子やタンパク質
とは免疫学的に異なるものである。IL−9因子はまた免
疫的に異なるネズミ因子P40とも十分に異なるものであ
るる。
る機能性ポリペプチドを検知することによって、生物的
に活性なヒトIL−9をコードする。プラスミドpC5.22−
3にクローンされた配列は、American type Culture Co
llecton,12301 Parklawn Drive,Rockville,Marylandに1
989年5月23日、ATCC Accession No.67988の寄託番号で
寄託された。この寄託は、特許手続きのための微生物の
寄託の国際協定に基づくブダペスト条約の規定及び規則
に従って行われた。
列の対立遺伝子変異体は、それらの類似体及び誘導体と
共に本発明に含まれる。従って、本発明はまた他の霊長
類タンパク質をコードするDNA配列とは無関係でかつ、I
L−9ポリペプチドの発現をコードする、これらの新規D
NA配列をも包含する。これらのDNA配列は、緊縮ハイブ
リダイゼーション条件下に[T.Maniatisら,Mo-lecular
Cloning(A Laboratory Manual),Cold Spring Horbor L
aboratory (1982),pp387−389参照]表IのDNA配列に
ハイブリダイゼーションするような配列も含む。かかる
緊縮ハイブリダイゼーション条件の一例としては、4XSS
C中、65℃でハイブリダイゼーションを行い、次いで0.1
XSSC中、65℃で30分間洗浄する。緊縮ハイブリダイゼー
ション条件の他の一例は、50%ホルムアミド、4XSSC
中、42℃である。
配列とハイブリダイゼーションし、かつIL−9の生物学
的特質を有するIL−9ペプチドの発現をコードするDNA
配列は、ネズミP40のDNA配列以外に、新規IL−9ポリペ
プチドをもコードする。かかる非緊縮ハイブリダイゼー
ション条件の例としては、4XSSC,50℃で行うか、30−40
%ホルムアミドを用いて42℃でハイブリダイゼーション
を行う。例えば、IL−9の配列と有意にホモロジーな領
域(例えば、グリコシル化またはジスルフィド結合部
位)を共有し、かつIL−9の生物学的特質の一つまたは
それ以上を有するタンパク質をコードするDNA配列は、
たとえこのようなDNA配列が表IのIL−9配列と緊縮的
にハイブリダイゼーションしなくてもIL−9ポリペプチ
ドをコードする。
遺伝暗号の縮重や対立遺伝子変異(アミノ酸の変化を伴
ったり、伴わなかったりする天然に起こる塩基変化)の
ためにコドン配列が異なっているDNA配列もまた本発明
に包含される。点変異または活性を増すために行う修飾
によって起きるDNA配列中の変異、ハーフライフまたは
それによってコードされるポリペプチドの生産も本発明
に含まれる。
ても生産することができる。本発明のポリペプチドを合
成法によって製造する方法は当業者に公知である。合成
的に製造されたIL−9ポリペプチド配列は、IL−9ポリ
ペプチドと同じ一次、二次、三次構造とコンホーメイシ
ョンとをとることによって、IL−9と共通な生物学的特
質を有するとができる。従って、これを治療及び免疫学
的過程において、天然の精製IL−9ポリペプチドの生物
学的に活性な或いは免疫学的な代替物として用いること
ができる。
換えIL−9の配列と似てはいるが、その修飾が自然に起
こったり或いは人為的になされて得られる配列によって
コードされる因子をも含む。
の手法でなされる。IL−9配列における興味ある修飾
は、コードする配列中で選ばれたアミノ酸残基の置換、
挿入或いは削除を含む。例えば、一個またはそれ以上の
システイン残基を削除または他のアミノ酸で置換するこ
とによって分子のコンホーメイションを変えることがで
きる。かかる置換、挿入または削除のための突然変異誘
導技術は当業者に公知である。[例えば米国特許第4,51
8,584号参照] 本発明のIL−9ポリペプチド配列の他の特異的な突然
変異は、グリコシル化部位の修飾を含む。グリコシル化
の欠如または部分的グリコシル化は、アスパラギン−結
合グリコシル化認識部位或いはO−結合炭化水素の付加
によって修飾された分子のいずれかの部位におけるアミ
ノ酸の置換または削除に由来するものである。アスパラ
ギン−結合グリコシル化認識部位は、適当な細胞グリコ
シル化酵素によって特異的に認識されるトリペプチド配
列からなる。ここで言うトリペプチドとは、アスパラギ
ン−X−スレオニン,またはアスパラギン−X−セリン
(式中、Xは通常いかなるアミノ酸でもよい)のいずれ
かである。グリコシル化認識部位における第一または第
三アミノ酸部分の一方または両方における各種アミノ酸
の置換または削除(及び/または第二部分のアミノ酸削
除)は、修飾トリペプチド配列における非グリコシル化
をもたらす。かかる変則的ヌクレオチド配列を発現させ
ると、該当部位でグリコシル化されていない変異体を生
じる。
るIL−9配列のその他の同類体並びに誘導体も、本明細
書に記載の当業者に公知の技術により容易に製造され
る。かかる修飾の一例としては、存在するリジン残基上
にポリエチレングリコール(PEG)を付着するか、或い
はPEG分子の付着のために配列中にリジン残基を挿入す
ることが挙げられる。かかる修飾も本発明に包含され
る。
供する。本発明の方法は、公知の調節配列の制御のもと
に、IL−9ポリペプチドの発現をコードするDNA配列ま
たはその活性断片であらかじめ形質転換しておいた、適
当な細胞または細胞系を培養することを含む。調節配列
は、プロモーター断片、ターミネイター断片及び適当な
宿主細胞中で本タンパク質の発現を指示する他の適当な
配列を含む。適当な細胞または細胞系とは、チャイニー
ズハムスター卵巣細胞(CHO)や3T3細胞のような哺乳動
物細胞であり得る。適当な哺乳動物宿主細胞の選択、及
び形質転換、培養、増幅、スクリーニング、製品製造や
精製の方法は当業者に公知である。[例えば、Gething
and Sambrook,Nature,293:620−625(1981)またはKau
fmanら、Mol.Cell.Biol.,5(7):1750−1759(1985)
またはHowleyら、U.S.Pattent4,419,446号参照]その他
の適当な哺乳動物細胞系はサルCOS−1細胞系及びCV−
1細胞系である。IL−9因子の発現には、該分子の折り
畳み度が大きくなる可能性を高めるシステイン残基数の
ために、哺乳動物細胞が好ましい。
が、哺乳動物細胞とバクテリア細胞中における上記因子
の発現に由来するグリコシル化に差があるために、バク
テリア細胞中に生産される分子が折り畳まれていない状
態か、或いは部分的にのみ、または変則的に折り畳まれ
た状態で活性を保持できる場合に限る。別法としては、
完全に変成したIL−9タンパク質を再生し、次いで天然
タンパク質の生物活性を保持するか、或いはその活性に
似たものを持たせる為に、該再生したIL−9分子を天然
分子に十分似たものとするための酸化を行う。例えば、
生物工学の分野においては各種の大腸菌(HB101,MC1061
及び以下の実施例で使用する菌株等)が宿主細胞として
よく知られている。B.subtilis,Pseudomonasの各種菌
株及びその他のバチルス菌などもこの方法に用い得る。
ド発現用宿主として用い得る。更に、望む場合には、昆
虫細胞を本発明による方法の宿主細胞として用い得る。
Millerら、Genetic Engineering,8:277−298(Plenus
Press)及びそこに引用される文献を参照されたい。
使用するベクターも提供する。これらのベクターは本発
明のIL−9ポリペプチドをコードする新規IL−9 DNA配
列を含む。IL−9の先端を切った断片或いは変性断片、
その対立遺伝子変異体、または上記した修飾配列も本発
明の実施態様であり、IL−9ポリペプチドの生産に用い
得る。該方法に使用するベクターは、本発明のDNAコー
ディング配列と作用可能に結合しており、かつ選択した
宿主細胞中でその複製と発現を指示しうる選択さた調節
配列をも有している。COS細胞中でIL−9を良好に発現
し、以下の実施例に記載されるベクターはpXMである。
[Y.C.Yangら、Cell,47:3−10(1986)参照]CHO細胞
中でIL−9を良好に発現し、以下の実施例に記載される
ベクターはpEMC2B1である。
換え法または合成法で生産されたIL−9は、造血系また
は免疫系の機能を調節するための医薬製剤または調剤と
して用い得る。特にIL−9は血球増生を調節する。従っ
てIL−9は赤血球欠乏を特徴とする病状の治療に有用で
ある。赤血球細胞刺激剤として、手術前の患者に血液組
成を改善する目的でIL−9を投与するとよい。IL−9
は、赤芽球前駆体の生産を刺激するために化学療法と組
み合わせて用いることができる。例えば、IL−9は胎児
ヘモグロビンを発現させる赤血球増加をもたらすことか
ら、ベータサラセミアや鎌状赤血球貧血の治療に単独で
または他の治療剤と組み合わせて用いることができる。
IL−9は輸血や骨髄移植後の血球増生細胞欠乏症に付属
物として用いることができる。IL−9は組織損傷を修復
し、傷の治癒を促進し、或いは宿主防御力を一般的に高
めるためにも用いることができる。
は病気、放射線被曝または医薬に由来する各種病状、及
び例えば白血球減少症、AIDSのようなバクテリアやウイ
ルス感染症、貧血、免疫細胞欠乏症を含むB細胞または
T細胞欠乏症の治療に用いることができる。IL−9ポリ
ペプチド組成物を用いる傷や病気の治療は、現在使用さ
れている医薬の治療によって引き起こされる好ましくな
い副作用を避けることがきる。本発明のポリペプチド
は、単独でまたは他の医薬、サイトカイン類、造血素、
インターロイキン、成長因子または抗体と組み合わせて
傷または病気の治療に用いることができる。
しては、モノクローナル及びポリクローナル抗体の生産
にある。IL−9,その断片またはその修飾体または対立遺
伝子変異体を抗原として用いることにより、上記抗体を
生産することができる。当業者に公知な抗体生産の標準
的手法を用いることにより、診断薬または治療薬として
有用なポリクローナル抗体及びモノクローナル抗体を生
産することができる。
態の治療または診断のための治療組成物及び診断組成
物、及びそれらの使用方法である。
ポリペプチド、その断片または修飾体と、医薬的に受容
しうる担体とを混合してなる。この組成物は規則的に非
経口投与される。またはこの組成物を静脈投与してもよ
い。希望するならば、該組成物を皮下投与してもよい。
規則的に投与するならば、本発明の実用的治療組成物は
発熱物質を含まない、非経口的に受容しうる水溶液であ
る。組織修復用には、IL−9因子を局所投与に適した製
剤形で用いる。かかる医薬的に受容しうるタンパク質溶
液または製剤の調製は、pH、等張性、安定性などを考慮
に入れて、当業者の知るところである。
化させる各種要因、例えば患者の病状、体重、性別及び
食事、感染症の重篤度、投与時間及びその他の医学的要
因を考慮に入れて、主治医によって決定される。一般的
には、一日の投与量は、体重1kg当たり1−1000マイク
ログラムのポリペプチド、または、50−5000ユニットの
ポリペプチド(1ml当たり1ユニットのポリペプチド
は、以下に述べるM07Eにおける最大効果の半量をもたら
す)である。
投与も含む。IL−9との同時投与で特に好ましい因子
は、他の造血過程よりもむしろ赤血球に選択的に作用す
るエリスロポエチンである。かかる目的に使用されるサ
イトカインまたは造血剤の他の例としては、IL−1,IL−
2,IL−3,IL−4,IL−6,IL−7,GM−CSF,G−CSF,M−CSF,MI
F,Meg−CSF、CSF−1及びインターフェロン類の既知因
子が挙げられる。B細胞成長因子のような成長因子、B
細胞分化因子、または好酸球分化因子もIL−9との同時
投与に有用であるだろう。上記した投与量は、治療用組
成物中のかかる付加的成分によって調整する。治療した
患者の経過は定法で追跡する。
び生産並びに本発明の方法及び生産性を記載するもので
ある。これら実施例は本発明の範囲を何ら制限するもの
ではない。
した。HTLVIで形質転換されたこのT細胞は元々、菌状
息肉症(mycosis fun−goides)と診断された患者から
採取した。前述したLearyらの文献に記載の方法により
細胞を培養した。あらかじめ0.1%フィトヘマグルチニ
ン(PHA)と5ng/mlのフォルボール12−ミリステート13
−アセテート(PMA)で24時間刺激しておいたC5MJ2細胞
から、全RNAをChirgwinら、Biochemistry,18:5294−52
99(1979)に記載の方法により抽出した。
ivら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,69:1408−1412(197
2)参照]によりmRNAを調製した。上記Wongらの文献に
記載してあるように、5μgのmRNAを用いて二重鎖cDNA
を合成し、第二鎖反応にはDNAポリメラーゼIとRNase H
を用いた[上記Maniatisら参照]。この二重鎖DNAをブ
ラントし、合成セミーNhoアダプターに連結した[Yang
ら、Cell,47:3−10(1986)参照]。
照)をユニークXho部位でリニアライズし、アダプトし
た後、セミーXhoアダプトしたcDNAに連結した。この連
結反応は、コンピテントな大腸菌HB101株(上記Y.C.Yan
gら参照)を形質転換して、約250,000のアンピシリン耐
性コロニーのライブラリーを得るために行った。
を用いて、IL−9活性をコードするcDNAを以下のように
単離した。上記のcDNAライブラリーから得たバクテリア
コロニーをニトロセルロースフィルター上に複製した。
各フィルターからのコロニーをL−ブロス中にはがし取
り、前述の方法[J.A.Meyerら、J.Bacteriol.,127:152
9−1536(1976)参照]のよってプラスミドDNAを単離し
た。各プライマリーDNAサンプルは、200−500個のコロ
ニーのプールから調製した。
処理を加えて、DEAE−デキストラン−仲介DNAトランス
フェクションによってCOS−1細胞をトランスフェクシ
ョンした[L.M.Sompayracら、Proc.Natl.Acad.Sci.US
A,78:7575−7578(1981)及びH.Luthmanら、Nucl.Acid
s Res.,11:1295−1308(1983)参照]。トランスフェク
ションの72時間後にトランスフェクションされたCOS−
1細胞から培養上澄み液を回収し、実施例6に記載のM0
7Eアッセイによって、IL−9活性を測定した。
細胞に再度トランスフェクションして、トランスフェク
ションした上澄みのIL−9活性を再度測定した。次いで
このサンプルをより少数のクローンに分けていき、個々
のクローンを単離した。プライマリープールで最初にCO
S−1細胞をトランスフェクションして得られる550の上
澄みのうち、最良の総体的IL−9活性を示す一個のサン
プルを得た。
のクローンを保持するように株分けし、そのDNAを調製
し、トランスフェクションし、トランスフェクションし
た上澄みのIL−9活性を測定して、IL−9活性を示すシ
ングルクローンを得た。常に最高のIL−9活性を示した
クローンを用いて、実施例6に記載のM07E法で再度測定
した。このクローンのIL−9活性を他のサイトカイン
(IL−3,GM−CSF,IL−1α,IL−1β,IL−6,LIF,リンフ
ォトキシン及びIL−4)と比較した。
をパルス標識法により同定した。クロロキン処理48時間
後に、IL−9ポジティブなクローンの組み換えDNAでト
ランスフェクションされたCOS−1細胞から得られる培
養上澄みを除去して、細胞を0.5mCiの[35S]メチオニ
ンを用いて、0.5ml DMEM中、37℃、4時間でパルス標識
した。ラベルした上澄みを回収して、12%SDS−PAGE
[U.K.Laemmli,Nature,227:680−685(1970)]に付し
た。電気泳動後、ゲルをフルオログラフィー感度上昇剤
(Enhance;New England Nuclear,Boston,MA)に浸し、
乾燥してX線フィルムに露出した。
胞から分泌されたタンパク質の分析により、モックでト
ランスフェクションした対照群には見られない、20−30
kdのポリペプチドの存在が明らかとなった。
0MJ2,PHA/PMA刺激したヒトPBLからのmRNA各5μgを、
2.2Mホルムアルデヒドを含む1.2%アガロースゲルを用
いて電気泳動を行った[H.Lehrachら、Biochemistry,1
6:4743(1977)参照]。ホルムアルデヒド変成したRNA
をE.M.Southern,J.Mol.Biol.,98:503−517(19775)に
記載の方法で、ナイロンフィルター(Zetabind;Cuno,Me
riden,CT)に転写した。
DNAポリメラーゼIの大断片の存在下にランダムオリゴ
ヌクレオチドをプライマーとして用いて該挿入物を32P
でラベルすることにより、cDNAプローブを作成した[A.
P.Feinbergら,Analy.Biochemistry,132:6−13(198
3)参照]。ナイロンフィルターを65℃、4時間でプレ
ハイブリダイゼーションし、次いで4 X SSC,0.5%SDS,5
Xデンハルト溶液及び100μg/mlの変性サケ精子DNAから
なるハイブリダイゼーション溶液中、65℃、16時間、32
P−ラベルしたcDNAとハイブリダイゼーションを行っ
た。
1%SDSで65℃、30分、2回洗浄し、次に0.2 X SSC/0/1
%SDSで65℃、30分洗浄した。次にフィルターを乾燥
し、X線フィルムに付した。
0MJ2並びにレクチン刺激したヒトPBLは、IL−9クロー
ンとハイブリダイゼーションした、容易に検知できるレ
ベルの0.8kbのmRNAを合成した。
G.G.Wongら及びY.C.Yangらのが記載するように、Bal 31
ヌクレアーゼ消化により重複断片セットを作り、M13ベ
クターにサブクローニングすることによって決定した
[M.Ponczら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,79:4298−4302
(1982)及びJ.Messingら、Gene,19:269−276(1982)
参照]。一本鎖DNAを調製し、ヌクレオチド配列をジデ
オキシヌクレオチド鎖末端法により決定した[F.Sanger
ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,74:5463−5467(197
7)]。
得た[G.C.Avanziら、Brit.J.Haemetol.69:359−366
(1988)]。M07E細胞の成長は、培地中にGM−CSFまた
はIL3が存在するか否かによる。
−3存在下に成長させる。基本的にアッセイは以下の方
法によった:2−4日後にM07E細胞を培地から除去し、一
回洗浄し、カウントしておく。
ウシ胎児血清(HIFCS)/ペンストレップ(PS)及びグ
ルタミン入りダルベッコ改変イーグル培地(DME)]を
マイクロタイタープレートの各ウェルに入れる。このよ
うに調製した細胞を遠沈し、10%HIFCS/DME+PS+グル
タミン中に1−2 x 105細胞/mlの濃度で再懸濁した。各
ウェルに100μlの細胞を入れて、抗ヒトGM−CSFまたは
抗IL−6抗体の存在下または不存在下に、10%CO2中、3
7℃、72時間、サンプルとインキュベーションした。そ
の後、0.5uCiの3H−チミジンを各ウェルに加え、ウェル
を37℃、4時間インキュベーションした。自動細胞回収
器を用いて、細胞をGFCタイプCフィルターペーパー(L
KB)上に回収し、エタノールで洗滌し、乾燥した。シン
チレーション液にフィルターを浸し、3Hの取り込みをカ
ウントした。
て、公知のサイトカインによってこの細胞に生産される
と考えられるよりも高レベルの刺激を示した。これはC5
MJ2細胞上澄みと抗GM−CSF,抗IL−3,抗IL−6抗体とを
用いて確認した。本実験における残余取り込みは、新規
“IL−9"の存在を示唆し、該因子の発現クローニングの
ためのバイオアッセイを提供した。
白血病幼若細胞の増殖を刺激する点において、本アッセ
イで活性である。この活性は、本アッセイにおいて同じ
く活性である公知リンフォカインに対する抗体にさらす
ことによっても消えないので、IL−9は公知因子の誘発
を介して作用するのではなく、マイトジェンとして細胞
に直接作用することを示唆している。
な発現ベクターに挿入する。発現ベクターは哺乳動物、
昆虫、酵母、菌、バクテリアなどのための多くの種類が
標準的分子生物学手法において、当業者に公知である。
C.Yang,Cell,47:3−10(1986)]このベクターはSV40
複製オリジン及びエンハンサー、アデノウィルス主要後
期プロモーター、アデノウィルス3分節系リーダー配列
のcDNAコピー、小ハイブリッド介在配列、SV40ポリアデ
ニル化シグナル及びアデノウィルスVA I遺伝子を有して
おり、哺乳動物細胞中で所望するcDNAの高レベルでの発
現を指示するように配置されている[例えば、Kaufman,
Proc.Natl.Acad.Sci.USA,82:689−693(1985)]。pXM
ベクターをエンドヌクレアーゼXhoIでリニアライズし、
次いであらかじめ合成オリゴヌクレオチド(これは発現
ベクター用XhoI相補的末端を作るためである)を添加し
て改変しておいたIL−9をコードするcDNAと、各等モル
量で連結した。
のベクターはAmerican Type Culture Collection(ATC
C),Rockville,MD(USA)にATCC寄託番号40348で寄託し
てあるpMT2pcから作成することができる。プラスミドを
PstIで消化してDNAをリニアライズする。次にT4DNAポリ
メラーゼでDNAをブラントする。次にこのDNAにオリゴヌ
クレオチド5′TGCAGGCGAGCCTGAATTCCTCGA3′を連結
し、5′末端にPstI部位を再度作り、DHFR cNDAのATGの
前にEcoRI部位及びXhoI部位を付加する。このプラスミ
ドをpMT21と呼ぶ。pMT21をEcoRI及びXhoIで切断し、近
くに2つのクローニング部位を有するプラスミドを得
る。制限酵素EcoRI及びTaqαIを用いてpMT2ECAT1[S.
K.Jongら、J.Virol.,63:1651−1660(1989)]から508
塩基対のEMCV断片を切り出す。ATGまでのEMCV配列を複
写するために、68ヌクレオチドの長さのオリゴヌクレオ
チド対を合成した。ATGをATTに変えて、Cを付け加え、
3′末端にXhoI部位を作成した。TaqαI部位は5′末
端にある。オリゴヌクレオチドの配列は、5′CGAGGTTA
AAAAACGTCTAGGCCCCCCGAACCACGGGGACGTGGTTTTCCTTTGAAAA
ACACGATTGC3′及びその相補鎖である。
αI断片及びTaqαI/XhoIオリゴヌクレオチドに連結し
てベクターpEMC2B1を得た。このベクターは、SV40複製
オリジン及びエンハンサー、アデノウィルス主要後期プ
ロモーター、アデノウィルス3分節系リーダー配列主要
部のcDNAコピー、小ハイブリッド介在配列、SV40ポリア
デニル化シグナル及びアデノウィルスVA I遺伝子、DHFR
及びβ−ラクタマーゼマーカー、並びにEMC配列を有し
ており、哺乳動物細胞中で所望するcDNAの高レベルでの
発現を指示するように配置されている。EMC2B1ベクター
をエンドヌクレアーゼEcoRIでリニアライズし、次いで
あらかじめ合成オリゴヌクレオチド(これは発現ベクタ
ー用EcoRI相補的末端を作るためである)を添加して改
変しておいた。IL−9をコードするcDNAと、各等モル量
で連結した。かくして得られた構築物は、適当なベクタ
ーを有する各種宿主中で発現させることができる。
現を得るために、IL−9用のcDNAを含むpXM構築物を実
施例5に記載の方法でCOS細胞にトランスフェクション
する。同様にIL−9用のcDNAを含むpEMC−2B1構築物をC
HO細胞にトランスフェクションする(実施例8参照)。
トランスフェクションしたCOS細胞から得る調整培地
は、M07Eアッセイで測定すると、IL−9生物活性を有し
ている。
公知の方法で合成することもできる。レプリコン、選択
遺伝子、エンハンサー、プロモーターなどのベクター成
分は、公知の手段により天然材料から得るか、或いは合
成することができる。Kaufmanら、J.Mol.Biol.,159:511
−521(1982)及びKaufmen,Proc.Natl.Acad.Sci.,USA,
82:689−693(1985)参照。哺乳動物宿主細胞として
は、特に霊長類細胞系及びげっし類細胞系が、形質転換
細胞系も含めて例示される。正常2倍体細胞、1次組織
のin vitro培養に由来する細胞株及び1次外植片も適当
である。候補となる細胞は、選択遺伝子が優勢に作用す
る限り、選択遺伝子が遺伝子型的に欠失している必要は
ない。ベクターDNAの安定な組み込みと、それに続く組
み込まれたベクターの増幅のためには、伝統的手法によ
りCHO細胞が用いられうる。若しくは、ベクターDNAはウ
シパピローマウィルスゲノムの全てまたは一部分を含ん
でいてもよく、安定なエピソーム要素としてのC127マウ
ス細胞のような細胞系中で実施することもできる。その
他の適当な哺乳動物細胞系は、HeLa,COS−1サル細胞、
マウスL−929細胞、Swiss,Balb−cまたはNIHマウスに
由来する3T3系、BHKまたはHaKハムスター細胞系を含む
が、必ずしもこれに限定されるものではない。
よって生産物の発現を測定する。IL−9ポリペプチドを
コードするDNA及びRNAの存在は、サザンブロッティング
及びRNAブロッティングのような標準的手法で検出し
た。COS−1サル細胞のような適当な宿主細胞中に発現
ベクターDNAを導入した後数日間における該ポリペプチ
ドをコードするDNAの一時的発現は、培地中のタンパク
質の活性または免疫アッセイを無差別に測定する。当業
者であれば、pXMベクターに比較しうる他の哺乳動物発
現ベクターを構築することも可能である。例えば、適当
な酵素でプラスミドからのIL−9 DNA配列を挿入した
り、公知の組み換え遺伝子工学手法やpJL3,pJL4[Gough
ら、EMBO J.,4:645−653(1985)]及びpMT2[ATCC#
67122のpMT2−VWFより得る。PCT/US87/00033参照]のよ
うな公知のベクターを用いることにより行う。IL−9を
含むベクターを適当な宿主細胞に形質転換すると、IL−
9ポリペプチドの発現が得られる。
物調節配列を除去し、代わりにバクテリア調節配列を挿
入することによって、IL−9をコードする配列を操作
し、バクテリア細胞による本発明のIL−9を細胞内また
は細胞外で発現させるためのバクテリアベクターを構築
することができる。公知の方法によりバクテリアの発現
を改良するために、IL−9をコードするDNAを更に修飾
して異なるコドンを持たせることもできる。公知手法に
より、成熟IL−9をコードする配列は、成熟IL−9ポリ
ペプチドのバクテリアでの発現、分泌、プロセッシング
を可能にする分泌リーダーポリペプチドをコードするヌ
クレオチド配列と枠内で作用可能な状態で結合している
ことが好ましい。かかる分泌系を用いる大腸菌でIL−9
を発現させると、活性ポリペプチドを分泌させることに
なる。若しくは、もしも細胞内発現が変性または不活性
ポリペプチドをもたらす場合には、このバクテリア種に
活性IL−9を得るための標準的なタンパク質再生法を施
す。
て発現される化合物を回収し、精製し、及び/または生
理化学的、生物化学的及び/または臨床的特質を公知の
方法により決定する。
昆虫ベクターの構築は、同様の操作によって行われる
[例えば、ヨーロッパ特許出願第155,476号参照]。
IL−9をコードするcDNAを酵母細胞中で発現させるため
の酵母調節配列を用いて酵母ベクターを構築する[例え
ば、公開されたPCT出願WO 86/00639及びヨーロッパ特許
出願EP 123,289参照]。
の構築 本発明のIL−9タンパク質を高レベルで哺乳動物から
得る為の一方法は、IL−9をコードするcDNAの多重(mu
ltiple)コピーを含む細胞を構築することである。
濃度のメトトレキセート(MTX)を含む細胞用のDHFR遺
伝子)と同時トランスフェクションさせる。[前出Kauf
man and Sharp,J.Mol.Biol.,(1982)参照]この方法は
多くの型の細胞に用いることができる。若しくは、IL−
9 cDNAと薬剤耐性選択遺伝子(DHFRなど)とを同じベク
ターに導入することもできる。この方法に好ましいベク
ターはpEMC2B1である。
ラスミド配列とを有するpEMC2B1ベクターを、原形質融
合及びトランスフェクションによってDHFR−欠乏CHO細
胞、DUKX−BII中に導入する。IL−9がpEMC2B1に導入さ
れると、IL−9遺伝子及びDHFRマーカー遺伝子はいずれ
も効率よく発現される。DHFR発現形質転換体は、透析ウ
シ胎児血清を含むアルファ培地中で生育させるために選
択される。形質転換体は、生物アッセイ、免疫アッセイ
またはRNAブロッティングによってIL−9の発現をチェ
ックし、ポジティブなプールを選択して、順次増加する
濃度のMTX(0.02,0.2,1.0及び5uMの一連の濃度)中での
培養により増幅する[Kaufmanら、Mol.Cell.Biol.,5:1
750(1983)参照]。増幅された系をクローンし、IL−
9タンパク質の発現をIL−9アッセイにより追跡する。
IL−9発現は、MTX耐性のレベルが増加するにつれて増
加すると期待される。
適当な薬剤の選択によって更に増幅することができる
し、得られる細胞系を再クローン化して、本明細書に記
載のIL−9アッセイを用いて発現レベルを評価すること
もできる。
IL−9の効果 造血系の前駆体細胞に対するIL−9の効果を評価する
ために、以下のようなクローンアッセイを行った。
激因子(G−CSF)及びエリスロポエチン(Epo)はいず
れも精製タンパク質であり、各々8.7x106,3.9x106,1x10
6,2.0x106及び1.5x105unit/mgタンパク質の特異活性を
有している。最終濃度2U/mlで用いたEpoを除いて、上記
タンパク質は10ng/mlの最終濃度で培養に用いた。IL−
4,IL−9,白血病阻害因子(LIF)及びIL−1αは、適当
なcDNAでトランスフェクションしたCOS−1細胞からの
調整培地を用いた。このトランスフェクションした上澄
みは、各々1.3x104,6x103,1x105,1.5x103のハーフマク
シマム活性を有していた。IL−1αは培養中、5U/mlの
濃度を用いた。その他のトランスフェクション上澄み
は、1:100の最終希釈度で用いた。
−CSFを除くために、対GM−CSF用ヒツジヘテロ抗血清
(Genetics institute,Cambridge,MA)を1:100の最終希
釈度で培養に直接加えた。この抗体濃度は本アッセイ系
において、90Uを完全に除くことができる。
is)からの副産物として残余白血球をFenwal CS−3000
血液分離器を用いて得た。この残余白血球の単核細胞を
用いて、Mentzerら、Cell Immunol.,101:101(1986)に
記載の方法により調製した冷たい集合単球から末梢血由
来の前駆体を単離した。集合細胞を穏やかに破砕し、こ
れを37℃、45分で鉄粒子(Lymphocyte Separator Reage
nt,Technicon,Tarrytown,NY)を取り込むように放置し
た後、磁気粒子濃縮器(Dynal,Great Neck,NY)で磁気
的に単球を除去した。混入した単球を更に除去するため
に、残る細胞を1−2時間プラスティックディッシュに
付着させておく。この細胞を1−2x104個/mlの細胞密度
で通常のクローン培養した。この条件下では、IL−9と
エリスロポエチン中にプレートする場合、細胞調製物は
典型的には105個細胞当たり118のBFU−Eコロニー形成
率を示した。顆粒球/マクロファージコロニーは、もし
あったとしても、少数であった。より高度に精製された
前駆体細胞を、初期造血細胞表面マーカーCD34+のため
のポジティブ免疫−磁気選択によって調製した。この方
法は既に文献に記載してある[T.Leeら、Scand.J.Immun
ol.,22:207(1985)]。CD34のためのポジティブ選択
は、Becton−Dickinson社(Mountainview,CA)から買っ
た市販のHPCA−1抗体を用いて行った。この高度に精製
された細胞調製物は、100−250細胞/mlの濃度でクロー
ンアッセイに用い、典型的にはIL−3の存在下で約50%
のBFU−Eコロニー形成率を示した。
中の0.9%メチルセルロース,0.9%脱イオン化ウシ血清
アルブミン(Sigma Fraction V)及び104M 2−メルカプ
トエタノール中で培養した。3日目に1ユニットの組み
換えエリスロポエチン(Genetic Institute,Cambridge,
MA)を、各0.5ml培養液に一滴ずつ滴下した。三重試験
開始後12−14日目に典型的に1000以上の細胞を含む赤色
コロニーをBFU−Eとして計算した。
物として得られる白血球から単離した赤血球前駆体を用
いた。赤血球前駆体精製過程において、末梢単核細胞を
4℃でインキュベーションするとき、前駆体細胞は単球
と選択的に集合することが観察された。
血球メチルセルロース培養における標的細胞として用い
た。IL−3及びGM−CSFに加えて、IL−9は赤芽球コロ
ニー群形成細胞(BFU−E)の形成促進に効果的である
ことが認められたが、G−CSF,IL−1α,IL−4,IL−6
及びLIFは全て効果的ではなかった(表II参照)。この
培養系では、IL−9は、IL−3またはGM−CSFの約40−5
0%の数のBFU−Eを産出した。IL−9の赤芽球コロニー
群促進作用(BPA)は、この培養中における補助細胞に
よって最も多く産出されるBPAであるGM−CSFに対する中
和抗血清を添加してもブロックされなかった。このこと
は、IL−9が赤血球前駆体に直接作用することを示唆し
ている。IL−3単独で最大のBFU−E形成頻度を示し、
このレベルはIL−9またはGM−CSFの添加によっては増
大されなかった。このことはIL−9とGM−CSFとがそれ
ぞれIL−3−応答性赤血球前駆体のサブセットと相互に
作用しあうことを示唆している。IL−9によってサポー
トされるBFU−Eの多くは分散性の後期ヘモグロビン化
形態であり、このことはIL−3−応答性赤血球前駆体の
比較的初期のサブポピュレーションと相互に作用しあう
ことの可能性を示唆している。
直接に作用するのかを研究するために、末梢血液前駆体
をCD34+細胞用の免疫−磁気ビーズ選択(immuno−magn
etic bead selection)によって更に精製した。IL−3
及びEpoの存在下に、100または250細胞/mlの濃度でコロ
ニー形成させたとき、この細胞の46%が赤芽球コロニー
群(erythroid bursts)を生産した(表II)。この同じ
細胞群は、IL−9の存在下に約20%、GM−CSFの存在下
に42%のBFU−Eコロニー形成率を示した。この前駆体
の高度の精製度とコロニー形成の低密度の故に、この結
果はIL−9に直接応答するBFU−Eのサブポピュレーシ
ョンが存在することの大きな証拠を提供する。
ー生成に対するIL−9の効果 末梢血液は顆粒球/マクロファージ(GM)の比較的乏
しい供給源であるので、成人骨髄由来の前駆体とヒト帯
血液由来の前駆体とを用いて、コロニー生成をサポート
する能力についてIL−9をIL−3及びGM−CSFと比較し
た。これらの供給源、特に骨髄はあらゆる系統からの前
駆体のレベルが豊富であり、各種サイトカインの系統特
異性を試験するうえで末梢血液よりも有用である。
を含まないヘパリン中に回収した。単核細胞をFicoll−
Paque(Pharmacia,Piscataway,NJ)を用いて密度遠心法
により分離し、20%のウシ胎児血清(FCS)を含むイス
コフの改変ダルベッコ培地中、37℃、5%CO2で、100x1
5−mmのプラスティック組織培養皿(Corning,Corning,N
Y)に一夜固着させることにより、固着細胞を除去し
た。クローンのアッセイを2.5x104細胞/mlで行った。
itteeにより認められた協定書に基づき、廃棄用臍帯及
び胎盤組織から臍帯血液を得た。帯血液を防腐剤を含ま
ないヘパリン中に回収し、単核細胞をFicoll−Paque(P
harmacia,Piscatawy,NJ)を用いて密度遠心法により分
離した。プラスティッック組織培養皿に一夜固着させる
ことにより、固着細胞を除去した。得られる非固着性分
画を2.5x104細胞/mlの細胞濃度でクローンアッセイし
た。
ト細胞を用いた場合でも、IL−9はBFU−E生成をかな
りサポートし、場合によっては混合(CFU−GEMM)コロ
ニーのサポートも観察された。しかし、好中球やマクロ
ファージ系統の後期前駆体(CFU−GM,CFU−M及びCFU−
G)からのコロニーはIL−9サポートの培養にほとんど
観察されなかった。一方、IL−3及びGM−CSFはこれら
のコロニータイプを高レベルで生産した。IL−9はヒト
及びネズミの巨核球前駆体の培養において、単独ででも
IL−3との組み合わせでも何ら活性を示さない。従っ
て、多くの造血系統で活性を示すIL−3やGM−CSFとは
異なり、IL−9は赤血球の生長に特異的であると思われ
る。
おり、これらは当業者に自明である。本発明の組成物及
び方法に対するかかる修飾及び変更は以下に記載する請
求の範囲に含まれるものと信じる。
Claims (14)
- 【請求項1】(a)下記に示すアミノ酸配列全てまたは
一部分であるヒトIL−9活性を有するタンパク質、又は (b)下記に示すアミノ酸配列中の1又は数個のアミノ
酸を置換、欠失又は付加することにより、誘導されるヒ
トIL−9活性を有するタンパク質、 のいずれかであり、実質上他のタンパク質とは会合して
いないヒトIL−9因子タンパク質。 - 【請求項2】下記に示すDNA配列からなるDNA分子;下記
のDNA配列中の1又は数個のヌクレオチド塩基を置換、
欠失又は付加して誘導されるDNA配列からなるDNA分子;
それらの断片;又はそれらとハイブリダイズすることの
できる天然型DNA配列;から選択されるDNA分子の全てま
たは一部分によってコードされ(ただし、当該DNA配列
の一部分又はDNA配列の断片はIL−9活性を有するタン
パク質をコードするものである)、実質上その他のタン
パク質と会合していないヒトIL−9因子タンパク質。 - 【請求項3】以下に記載する特性の1つ又はそれ以上を
有する請求の範囲第1項記載のタンパク質: 1)還元的条件下でのSDS−PAGEによる見かけ分子量が
約20−30kd: 2)MO7Eバイオアッセイにおける生物活性;及び 3)骨髄、末梢血液または帯血液細胞の培養において赤
芽球細胞の生長をサポートする能力。 - 【請求項4】その発現制御配列と作用可能な状態で結合
されている、IL−9の発現をコードするDNA配列で形質
転換した細胞系を培養することによって生産される請求
の範囲第1項記載のタンパク質。 - 【請求項5】その発現制御配列と作用可能な状態で結合
されている、IL−9の発現をコードする下記のDNA配列
又はIL−9活性を有するタンパク質をコードするそのDN
A断片で形質転換した細胞系を培養することからなる、I
L−9タンパク質又はそのIL−9活性を有する断片の製
造方法。 - 【請求項6】下記に示すDNA配列で示されるで示されるD
NA分子;下記のDNA配列中の1又は数個のヌクレオチド
塩基を置換、欠失又は付加して誘導されるDNA配列から
なるDNA分子;それらの断片;又はそれらとハイブリダ
イズすることのできる天然型DNA配列(ただし、当該誘
導されたDNA分子又はDNA配列の断片はIL−9活性を有す
るタンパク質をコードするものである)、からなるIL−
9タンパク質をコードするDNA分子、 - 【請求項7】下記のアミノ酸配列を有するタンパク質を
コードする、単離されたDNA分子。 - 【請求項8】発現制御配列と作用可能な状態で結合され
ているDNA分子で形質転換した細胞であって、該DNA分子
は、 下記のDNA配列で示されるDNA分子;下記のDNA配列中の
1又は数個のヌクレオチド塩基を置換、欠失又は付加し
て誘導されるDNA配列からなるDNA分子;それらの断片;
又はそれらとハイブリダイズすることのできる天然型DN
A配列;から選択されるものである(ただし、当該誘導
されたDNA分子又はDNA配列の断片はIL−9活性を有する
タンパク質をコードするものである)、ことを特徴とす
る細胞。 - 【請求項9】哺乳動物細胞またはバクテリア細胞からな
る請求の範囲第8項記載の細胞。 - 【請求項10】医薬的に有効な賦形剤中に、治療的に有
効な量のIL−9またはその生物活性な断片を含む、赤血
球欠乏によって引き起こされる症状を治療するための医
薬組成物。 - 【請求項11】治療的に有効な量のサイトカイン、造血
素、成長因子または腫瘍活性化抗体を更に含む請求の範
囲第10項記載の組成物。 - 【請求項12】造血素がエリスロポエチンである請求の
範囲第11項記載の組成物。 - 【請求項13】サイトカインがIL−1、IL−2、IL−
3、IL−4、IL−6、IL−7、GM−CSF、G−CSF、M−
CSF、インターフェロン類、TNF、LIFからなる群から選
択される請求の範囲第11項記載の組成物。 - 【請求項14】下記のDNA配列で示されるDNA分子;下記
のDNA配列中の1又は数個のヌクレオチド塩基を置換、
欠失又は付加して誘導されるDNA配列からなるDNA分子;
それらの断片;又はそれらとハイブリダイズすることの
できる天然型DNA配列を含む(ただし、当該誘導されたD
NA分子又はDNA配列の断片はIL−9活性を有するタンパ
ク質をコードするものである)、プラスミドベクター。
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