JP2911749B2 - シリコーングリース組成物 - Google Patents

シリコーングリース組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリコーングリース組成
物、特には低温でも固化せずにグリース状を保ち、低い
低温トルク値を示すシリコーングリース組成物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】グリースについてはその目的に応じて種
々のものが知られているが、特に低温用グリースについ
てはオイル成分として低温作動性の優れた合成油、例え
ばオレフィンオリゴマー、ポリグリコール、ジエステ
ル、ポリオールエステル、クロロフルオロカーボンおよ
びシリコーンが使用可能なものとされており、これらの
中ではシリコーンが置換基としてフェニル基を導入する
と、凝固点が−65℃以下に低下するため、これをベース
オイルとして用いたグリースは低温作動性の優れたグリ
ースとして広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、さらに
低い温度を保持する冷凍器や冷凍倉庫内で作動する機
器、大型輸送機で使用可能なグリースの要求があり、こ
れについての研究が行なわれているが、未だ満足すべき
ものは得られていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような要求
に応え得る低温耐久性の優れたシリコーングリース組成
物に関するものであり、これは(A)一般式(1)
【化3】 [ここにR は1価のアルキル基、アリール基、アラ
ルキル基、ハロゲン化アルキル基から選択される1種ま
たは2種以上の有機基、R は一般式(2)
【化4】 (R は前記に同じ、dは2以上、eは0以上の整
数)で示される1価のシロキシアルキル基またはシリル
アルキル基、R はR またはR と同じ、aは0
以上、bは0〜1,000 、cは0〜1,000 でb+cは1以
上の数]で示されるシロキシアルキル基またはシリルア
ルキル基を5〜80モル%含有するシロキサンと(B)増
稠剤とからなることを特徴とするものである。
【0005】すなわち、本発明者らは低温耐久性の優れ
たシリコーングリース組成物を開発すべく種々検討した
結果、これについてはここに使用するシリコーンオイル
を前記した一般式(1)で示されるシロキシアルキル基
またはシリルアルキル基を5〜80モル%含有するシロキ
サンとし、これを増稠剤と混合したところ、このように
して作られたシリコーングリース組成物が低温でも固化
せず、グリース状態を保持し、トルク値も低く、低温作
動性の優れたものになるということを見出して本発明を
完成させた。以下にこれをさらに詳述する。
【0006】
【作用】本発明はシリコーングリース組成物に関するも
ので、これは(A)前記した一般式(1)で示されるシ
ロキシアルキル基またはシリルアルキル基を5〜80モル
含有するシロキサンと(B)増稠剤とよりなることを
特徴とするものであるが、これにはこれが例えば−75℃
の低温でも固化せず、グリース状態を保持し、トルク値
も低く、低温作業性の優れたものになるという有利性が
与えられる。
【0007】本発明のシリコーングリース組成物を構成
する(A)成分としてのシロキシアルキル基またはシリ
ルアルキル基を5〜80モル%含有するシロキサンは一般
式(1)
【化5】 で示され、このR がメチル基、エチル基、プロピル
基などのアルキル基、フェニル基、キシリル基などのア
リール基、フェニルエーテル基、フェニルプロピル基な
どのアラルキル基、またはγ−クロロプロピル基、3,
3,3−トリフルオロプロピル基などのハロゲン化アル
キル基などから選択される1種または2種以上の1価の
有機基、R は一般式(2)
【化6】 で示され、このR は上記と同じ基で、dは2以上、
eは0以上の整数であるシロキシアルキル基またはシリ
ルアルキル基、R はR またはR と同一の基、
aは0以上、bは0〜1,000 、cは0〜1,000 、b+c
は1以上の数であるものとされる。
【0008】このシロキシアルキル基またはシリルアル
キル基含有シロキサンにおけるシロキシアルキル基また
はシリルアルキル基の含有量はこれらが5モル%より少
ないとこれが低温で凝固し易いものとなり、これが80モ
ル%より多くなると高粘度オイルとなってしまうので、
5〜80モル%のものとすることが必要とされるが、この
好ましい範囲は10〜40モル%とすることがよい。また、
このシロキシアルキル基またはシリルアルキル基含有シ
ロキサンとしては例えば下記
【化7】 のものが例示される。
【0009】なお、このシロキシアルキル基またはシリ
ルアルキル基含有シロキサンの合成は、低級アルケニル
基を側鎖に1個以上含有するオルガノポリシロキサンと
片末端ヒドロオルガノポリシロキサンまたはモノヒドロ
シランとを白金系触媒の存在下でヒドロシリル化する
か、水素基を側鎖に1個以上含有するオルガノハイドロ
ジェンポリシロキサンと片末端アルケニルオルガノポリ
シロキサンまたはモノアルケニルシランとを白金系触媒
の存在下でヒドロシリル化する方法が挙げられ、これに
よればこれらを加熱撹拌するだけで目的のシロキサンを
容易に得ることができる。なお、分岐シロキサン、すな
わち側鎖にシロキサン基またはシリル基をもつシロキサ
ンを合成する方法としては、アルキル基を主鎖と側鎖と
の間に介さない、すなわち本発明と異なる方法として、
モノクロロシラン、ジクロロシランまたはトリクロロシ
ランを用いる方法もあるが、この場合には設定粘度の維
持などの扱いが難しく、反応時に塩化水素が発生し、工
程上不利となるので、上記したヒドロシリル化法とする
ことがよい。
【0010】また、本発明のシリコーングリース組成物
を構成する(B)成分としての増稠剤は(A)成分とし
てのシロキサンに適度の稠度を付与するものであり、こ
れは公知のものとすればよいが、これには金属石けん、
尿素樹脂、シリカ、カーボン、有機変性ベントナイト、
テフロン粉末などが例示される。この(B)成分として
の増稠剤の(A)成分としてのシロキシアルキル基また
はシリルアルキル基含有シロキサンに対する配合比は、
このシロキサンを適度のグリース状態とする範囲とすれ
ばよいが、これはシロキサン 100重量部に対して増稠剤
が5重量部未満ではこの組成物がオイル状となってチキ
ソ性が十分発揮されず、これが 100重量部を超えるとこ
の組成物が硬くなって扱い難いものとなるので、5〜 1
00重量部とすることが必要とされるが、この好ましい範
囲は10〜40重量部とされる。
【0011】本発明の組成物のグリース化法は上記した
(A)、(B)成分を配合後、これらをコロイドミル、
ロールミルなどでこれに適度のシェアを与えればよい
が、このシェアを与える前にこれらを加熱してもよい
し、(A)成分の存在下で(B)成分を合成してもよ
い。なお、このシリコーングリース組成物は上記した
(A)、(B)成分を配合することによって製造される
が、これに必要に応じて各種添加剤、例えばアミン系、
フェノール系、ジチオリン酸系の酸化防止剤、硫黄系、
リン系、塩素系の極圧添加剤、その他の油性剤、防錆
剤、清浄分散剤などを添加することは任意とされる。
【0012】
【実施例】つぎに本発明の実施例、比較例をあげる。 実施例1 末端メチル基封鎖ビニルメチルシロキサン(平均重合度
22、ビニル基含有量 8.7モル%)170gと片末端水素基封
鎖ジメチルシロキサン(重合度10)300gを、白金触媒の
存在下に80℃で10時間撹拌し、赤外吸収スペクトルによ
りヒドロシリル基の消失を確認後、未反応物を除去した
ところ、式
【化8】 で示される粘度が106mm/sであるシリコーンオイルが
得られた。
【0013】ついでこのシリコーンオイル80重量部にリ
チウムステアレート20重量部を添加し、 210℃で2時間
加熱撹拌し、冷却後ロールミールで均一に混合したとこ
ろ、白色グリースが得られたので、これについて稠度、
および−75℃における起動トルク値、ランニングトルク
値をしらべたところ、後記する表1に示したとおりの結
果が得られた。
【0014】実施例2 実施例1で得られたシリコーンオイル60重量部に増稠剤
としてのテフロン粉末40重量部をロールミルで均一に混
合して白色グリースを製造し、これについて稠度、−75
℃における起動トルク値、ランニングトルク値をしらべ
たところ、後記する表1に示したとおりの結果が得られ
た。
【0015】実施例3 実施例1で得られたシリコーンオイル35重量部とジフェ
ニルメタン−4,4’−ジイソシアネート17.2重量部と
を90℃で加熱混合し、これにこのシリコーンオイル35重
量部とアニリン12.8重量部との混合液を滴下し、2時間
反応を行なったのち、昇温し 180℃で減圧して未反応物
を除去し、ついで冷却後これらをロールミルで均一に混
合させたところ、白色グリースが得られたので、このも
のの稠度、−75℃における起動トルク値、ランニングト
ルク値を測定したところ、後記する表1に示したとおり
の結果が得られた。
【0016】実施例4 実施例1における片末端水素基封鎖ジメチルシロキサン
をジメチルフェニルシランに変えたほかは実施例1と同
様に処理したところ、式
【化9】 で示される粘度が 34mm2/sのシリコーンオイルが得られ
たので、これに実施例1と同様のリチウムステアレート
を実施例1と同量添加し、同様に加熱処理し、ロールミ
ルで混合したところ、白色グリースが得られたので、こ
れについての稠度、−75℃における起動トルク値、ラン
ニングトルク値を測定したところ、後記する表1に示し
たとおりの結果が得られた。
【0017】比較例1 粘度が100mm2/sのメチルフェニルシロキサン80重量部と
リチウムステアレート20重量部とを 210℃で2時間加熱
撹拌し、冷却後ロールミルで均一に混合させたところ、
白色グリースが得られたので、このものの稠度、−75℃
における起動トルク値、ランニングトルク値を測定した
ところ、後記する表1に示したとおりの結果が得られ
た。
【0018】比較例2 粘度が100mm2/sであるジメチルシロキサン60重量部とテ
フロン粉末40重量部とをロールミルで均一に混合して白
色グリースを製造し、このものの稠度、−75℃における
起動トルク値、ランニングトルク値を測定したところ、
つぎの表1に示したとおりの結果が得られた。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明はシリコーングリース組成物に関
するもので、これは前記したように(A)一般式(1)
で示されるシロキシアルキル基またはシリルアルキル基
を5〜80モル%含有するシロキサンと(B)増稠剤とか
らなることを特徴とするものであるが、このものにはこ
れがたとえば−75℃でも固化せず、グリース状を保持
し、このような低温でも低い低温トルク値を示す低温作
動性の優れたものになるという有利性が与えられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C10M 107/50 C08L 83/04 C10N 20:00 C10N 50:10 WPI/L(QUESTEL)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)式 【化1】 [ここにR は1価のアルキル基、アリール基、アラ
    ルキル基、ハロゲン化アルキル基から選択される1種ま
    たは2種以上の有機基、R は式 【化2】 (ここにR は上記に同じ、dは2以上、eは0以上
    の整数)で示される1価のシロキシアルキル基またはシ
    リルアルキル基、R はR またはR を示す基、
    aは0以上、bは0〜1,000 、cは0〜1,000 でb+c
    は1以上の数]で示されるシロキシアルキル基またはシ
    リルアルキル基を5〜80モル%含有するシロキサン、
    (B)増稠剤とからなることを特徴とするシリコーング
    リース組成物。
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