JP2910964B2 - コーンクラッシャ用ライナ - Google Patents

コーンクラッシャ用ライナ

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JP2910964B2
JP2910964B2 JP2405693A JP2405693A JP2910964B2 JP 2910964 B2 JP2910964 B2 JP 2910964B2 JP 2405693 A JP2405693 A JP 2405693A JP 2405693 A JP2405693 A JP 2405693A JP 2910964 B2 JP2910964 B2 JP 2910964B2
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crushing
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明 溝上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は石灰石や砂岩,螢石等ラ
イナの摩耗の少ない原料を破砕するコーンクラッシャの
ライナに関し,特に破砕能力の増大を企図したコーンク
ラッシャ用ライナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコーンクラッシャ用ライ
ナは、たとえば、ライナの新品時には、図3に示すよう
に、破砕室7はコーンケーブライナ9とマントルライナ
8とで形成される空間を意味し、コーンケーブライナ傾
斜角、即ち、コーンケーブライナの破砕面(破砕ゾー
ン)の両端を結ぶ直線の傾斜角αおよびマントルライ
ナ傾斜角、即ち、マントルライナの破砕面(破砕ゾー
ン)の両端を結ぶ直線の傾斜角αという2つの円錐面
は断面が互いに直線で、かつ、入口側から出口側へ向か
って次第に狭小となる空間を形成しており、通常マント
ルライナ傾斜角αは10°〜30°間で選定され、コ
ーンケーブライナ傾斜角α>マントルライナ傾斜角α
となるように設計されていた。そして、これら新品時
に図3に示す形状を有する上下一対のライナ(コーンケ
ーブライナ9とマントルライナ8)は摩耗による経時変
化を起こして、たとえば、図4に示されるように形状が
変化し、破砕室7も増大する方向に変化する。そして、
図3の初期状態の破砕能力を1とすると、図4の状態の
破砕能力は1.3倍に向上する。以上は硅石など摩耗性
の強い原料からコンクリート用の粗骨材や細骨材を生産
するときに見られる現象である。
【0003】一方,石灰石や砂岩,螢石等はライナ摩耗
がほとんどなく,したがって経時変化によるライナの形
状変化がほとんどないので,図3のような初期状態のラ
イナを使用すると破砕能力の向上を見られない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように,使
用期間の経過に伴ってライナの形状変化がほとんど起こ
らない摩耗性の弱い原料に対して,効率の良い破砕を行
なわせ,常に高い値の破砕能力を維持するライナを選択
することが必要であり,本発明のコーンクラッシャ用ラ
イナはこのような観点からライナ形状を改善しようとし
たものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明においては、石灰石等ライナの摩耗が少なく
摩耗による形状変化が少ない原料を破砕するコーンクラ
ッシャであってマントルライナ8の破砕面の両端を結ぶ
直線の傾斜角度α が10°〜30°でコーンケーブラ
イナ9の破砕面は直線状であり粒子間破砕を行なうコー
ンクラッシャの破砕室を形成するコーンケーブライナ
およびマントルライナにおいて、コーンケーブライ
該破砕面の破砕ゾーンに対向するマントルライナ
の破砕面の全面を凹面に形成するとともに、該凹面を
形成する曲率半径を破砕ゾーン長さの1.6倍以上
とし、かつ、該マントルライナ該凹面の両端を結ぶ
直線と該凹面とで形成される欠円の最大高さが破砕ゾ
ーン長さの0.03倍以上とした。
【0006】
【作用】本発明のコーンクラッシャ用ライナは以上のよ
うに構成されているので,破砕室の面積が増加し,か
つ,ライナ破砕面の摩擦係数が小さくなることにより原
料の破砕室からの落下速度が速くなる結果,破砕能力が
従来のものに比べて著しく上昇する。
【0007】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例について
詳細に説明する。図1〜図2は本発明の実施例に係り,
図1はコーンクラッシャの断面斜視図,図2はライナの
要部拡大縦断面図である。
【0008】図において,1はカウンタシャフト,2は
ベベルギア,3はエキセントリック,4はメインシャフ
ト,5はマントル,6はコーンケーブ,7は破砕室,8
はマントルライナ,9はコーンケーブライナである。ま
た,8aは上部マントルライナ(別名ロワーライナ・エ
キステンションともいう)である。
【0009】次に,本発明のコーンクラッシャの作動に
ついて説明する。
【0010】図示しない電動機によりVベルトにてカウ
ンタシャフト1を駆動すると,ベベルギア2を介してエ
キセントリック3が回転駆動され,エキセントリック3
へ鉛直よりやや斜め方向(1゜〜3゜程度)から嵌入さ
れたメインシャフト4は偏心運動を行ないながら回転す
る。したがって,メインシャフト4と一体化されたマン
トル5も偏心回転運動を行なう。このマントル5の旋動
に伴い,コーン状のマントル5の外周部にとりつけられ
たマントルライナ8は回転駆動しながら,同時に上下運
動を行ない,固定のコーンケーブ6にとりつけられたコ
ーンケーブライナ9の下面とで形成される空間部である
破砕室7で原料は破砕される。これらの原料に接触し,
原料を圧縮して破砕する上下一対のライナであるコーン
ケーブライナ9およびマントルライナ8は耐摩耗材質の
ものが採用され,摩耗が限界に達した時点で交換できる
ような構造となっている。
【0011】本発明においては、図2に示すように、特
に破砕作用に重大な影響をもつ破砕室7やその入口付近
の形状を従来のものに比べて変更する。すなわち、石灰
石等ライナの摩耗が少なく摩耗による形状変化が少ない
原料を破砕するコーンクラッシャであってマントルライ
ナ8の破砕面の両端を結ぶ直線の傾斜角度α が10°
〜30°でコーンケーブライナ9の破砕面は直線状であ
り粒子間破砕を行なうコーンクラッシャの破砕室7を形
成するコーンケーブライナ9およびマントルライナ8に
おいて、コーンケーブライナ9の該破砕面の破砕ゾーン
に対向するマントルライナ8の破砕面の全面を凹面に形
成し、その曲率半径Rを破砕ゾーン長さDの1.6倍以
上とし、かつ、マントルライナ8の凹面の両端を結ぶ直
線と凹面とで形成される欠円の最大高さHを破砕ゾーン
長さDの0.03倍以上とするように形成する。
【0012】以上のようにライナ形状を構成することに
より,図2で示す本発明の実施例では,従来のライナの
初期状態(図3に示すもの)に比べて,石灰石を破砕し
たとき破砕能力は1.8倍以上となった。その理由とし
て考えられることは,マントルライナ8の破砕ゾーンが
凹面となった分だけコーンケーブライナ9とマントルラ
イナ8の破砕面で囲まれる面積が増加し,3次元的な破
砕室の円環体積が増大するが,クラッシャの破砕能力は
一般にマントルの偏心運動数Nと原料の嵩比重BDとク
ラッシャ破砕室のチョークゾーンの落下堆積Vの積であ
るから,体積の増加に応じて破砕能力が上昇することに
なる。また,破砕能力上昇の副次的原因として,従来マ
ントルライナ8の破砕面の前面に形成されていた堰が廃
止されたので,原料の落下速度vが増加し能力増につな
がることも考えられる。このようにして,従来ライナで
は運動初期に能力1.0であり,ある程度摩耗が進行し
た時点で能力1.3(平均1.1〜1.2と考えられ
る)となるのに対して,摩耗性の弱い原料に対して本発
明のライナ形状を有する破砕機では運転当初から終期に
至るまで能力1.8以上が確保されるから,破砕能力は
大幅に向上する。なお,本発明のライナ形状(曲率半径
R,欠円最大高さH)の臨界的意義について述べると,
曲率半径Rが1.6D以下になると破砕の終った原料の
移動が円滑に行かなくなる点と破砕ゾーンの凹面の下側
の余肉の確保のためライナ肉厚が厚くなり割高となるか
らである。また,欠円の最大高さHが0.03D以上と
するのは凹面形成の効果を確保するためのものであり,
これ以下にすると従来型と能力が変わらなくなるからで
ある。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように,本発明のコーンクラ
ッシャ用ライナにおいては,石灰石等摩耗性の弱い原料
に対して運転当初から常に高い破砕能力を発揮し,破砕
機の生産性向上とランニングコスト低減を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示すコーンクラッシャの断
面斜視図である。
【図2】本発明の1実施例を示す上下一対のライナの要
部拡大縦断面図である。
【図3】従来の上下一対のライナ(新品時)の要部拡大
縦断面図である。
【図4】従来の上下一対のライナ(初期摩耗時)の要部
拡大縦断面図である。
【符号の説明】
5 マントル 6 コーンケーブ 7 破砕室 8 マントルライナ 8a 上部マントルライナ 9 コーンケーブライナ α1 コーンケーブライナ傾斜角 α2 マントルライナ傾斜角 B 破砕ゾーン長さ D 破砕ゾーン長さ H 欠円の最大高さ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石灰石等ライナの摩耗が少なく摩耗によ
    る形状変化が少ない原料を破砕するコーンクラッシャで
    あってマントルライナ8の破砕面の両端を結ぶ直線の
    斜角度α が10°〜30°でコーンケーブライナ9の
    破砕面は直線状であり粒子間破砕を行なうコーンクラッ
    シャの破砕室を形成するコーンケーブライナおよび
    マントルライナにおいて、コーンケーブライナ
    破砕面の破砕ゾーンに対向するマントルライナの破砕
    の全面を凹面に形成するとともに、該凹面を形成する
    曲率半径を破砕ゾーン長さの1.6倍以上とし、か
    つ、該マントルライナ該凹面の両端を結ぶ直線と該
    凹面とで形成される欠円の最大高さが破砕ゾーン長さ
    の0.03倍以上とすることを特徴とするコーンクラ
    ッシャ用ライナ。
JP2405693A 1993-02-12 1993-02-12 コーンクラッシャ用ライナ Expired - Lifetime JP2910964B2 (ja)

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