JP2910498B2 - 化学工業用洗浄剤 - Google Patents

化学工業用洗浄剤

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JP2910498B2 JP5099362A JP9936293A JP2910498B2 JP 2910498 B2 JP2910498 B2 JP 2910498B2 JP 5099362 A JP5099362 A JP 5099362A JP 9936293 A JP9936293 A JP 9936293A JP 2910498 B2 JP2910498 B2 JP 2910498B2
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由里子 山根
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化学工業用洗浄剤に関
するものであり、特にエポキシ樹脂を硬化させる際に用
いるエポキシ樹脂硬化槽を洗浄する化学工業用洗浄剤に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にエポキシ樹脂は、変性脂肪酸アミ
ン等の水溶性硬化剤と共に硬化槽の中に入れて混練する
ことによって硬化させている。従来、このような硬化槽
に付着した硬化途中のエポキシ樹脂を取り落とすには、
トリクロロエチレン等のハロゲン化炭化水素からなる化
学工業用洗浄剤を用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ハロゲ
ン化炭化水素は環境を汚染しやすいために、使用が規制
される傾向にある。そこでハロゲン化炭化水素に代わる
代替品も種々開発されているが、これらの代替品では十
分な洗浄力を得られない上、引火性、消泡性及び毒性の
改善が十分に満たされないという問題がある。
【0004】本発明の目的は、環境を汚染することな
く、しかも洗浄力が高く、引火性、消泡性及び毒性が改
善された化学工業用洗浄剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の化学工業用洗浄
剤は、ジプロピレングリコールメチルエーテルからなる
疎水性のグリコールエーテル系化合物と、モノプロピレ
ングリコールメチルエーテルからなる親水性のグリコー
ルエーテル系化合物と、HLB値が18以上のフェニル
基を有するポリエチレングリコールエーテル型ノニオン
界面活性剤と珪酸ナトリウムからなるアルカリ助剤とを
含有している。そして、ジプロピレングリコールメチル
エーテルとモノプロピレングリコールメチルエーテルと
の混合重量比を5.7:4.3〜3:1とし、ジプロピ
レングリコールメチルエーテル及びモノプロピレングリ
コールメチルエーテルの総含有量を5〜20重量%と
し、ポリエチレングリコールエーテル型ノニオン界面活
性剤の含有量を5〜15重量%とし、珪酸ナトリウムの
含有量を1〜5重量%とする。
【0006】
【作用】本発明では、ジプロピレングリコールメチルエ
ーテルからなる疎水性のグリコールエーテル系化合物に
より硬化中のエポキシ樹脂を乳化させると共にエポキシ
樹脂を硬化槽から剥離する。また珪酸ナトリウムからな
アルカリ助剤を含有させることにより洗浄剤のPHを
高くして、エポキシ樹脂のフェノール基の水溶性を高め
ている。これにより、本発明の洗浄剤を水に溶かして用
いれば、エポキシ樹脂の洗浄性を有効に高めることがで
きる。また本発明では従来の洗浄剤に比べて引火性が低
く、消泡性及び毒性が改善され、臭気も少ない利点があ
る。
【0007】また、モノプロピレングリコールメチルエ
ーテルからなる親水性のグリコールエーテル系化合物が
水溶性硬化剤に浸透して水溶性硬化剤を分解する。また
HLB値(親水性を示す指標)が18以上のフェニル基
を有するポリエチレングリコールエーテル型ノニオン界
面活性剤により親水性のグリコールエーテル系化合物と
疎水性のグリコールエーテル系化合物とが乳化されて洗
浄剤の使用性が向上する。このため、本発明によれば水
溶性硬化剤により硬化途中のエポキシ樹脂を有効に洗浄
することができる。特にフェニル基をもつポリエチレン
グリコールエーテル型ノニオン界面活性剤は硬水、酸、
アルカリに安定で表面活性はPHにより変化しない利点
がある。
【0008】また、本発明では、疎水性のグリコールエ
ーテル系化合物と親水性のグリコールエーテル系化合物
との混合比を5.7:4.3〜3:1とし、疎水性のグ
リコールエーテル系化合物及び親水性のグリコールエー
テル系化合物の総含有量を5〜20重量%とし、ノニオ
ン性界面活性剤の含有量を5〜15重量%とし、アルカ
リ助剤を1〜5重量%するので引火性、消泡性及び毒性
の改善した上に洗浄力を高めることができる。疎水性の
グリコールエーテル系化合物及び親水性のグリコールエ
ーテル系化合物の総含有量が5重量%を下回ると洗浄性
が低下し、20重量%を上回ると引火性が高くなる。ま
たノニオン性界面活性剤の含有量が5重量%を下回ると
疎水性のグリコールエーテル系化合物が水に乳化しにく
くなり、15重量%を上回ると消泡性が低下する。また
アルカリ助剤を1〜5重量%とすると洗浄剤のPHを1
1〜12とすることができ、エポキシ樹脂のフェノール
基の水溶性を有効に高めることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0010】(実施例1〜3,比較例1〜3)ジプロピ
レングリコールメチルエーテル[DPGME:分子式C
3 OCH2 CH(CH3 )OCH2 CH(OH)CH
3 ]からなる疎水性のグリコールエーテル系化合物、モ
ノプロピレングリコールメチルエーテル[MPGME:
分子式CH3 OCH2 CH(OH)CH3 ]からなる親
水性のグリコールエーテル系化合物、ノニオンNS−2
70の商品名で日本油脂(株)から販売されているフェ
ニル基を持つポリエチレングリコールエーテル型ノニオ
ン性界面活性剤[R−C6 4 O(C2 4 O)nH]
(HLB値=18.7)、2号珪酸ナトリウムからなる
アルカリ助剤1.5重量%、及び水を1000rpm 、2
0min で攪拌、混合して実施例1〜3及び比較例1〜3
の化学工業用洗浄剤を作った。なお、DPGME、MP
GME、ポリエチレングリコールエーテル型ノニオン性
界面活性剤、水の各重量部は表1の通りとし、比較例1
ではMPGMEを配合しなかった。
【0011】(比較例4)本比較例の化学工業用洗浄剤
は、ポリエチレングリコールエーテル型ノニオン性界面
活性剤の代わりにエマノーン3299の商品名で花王アトラ
ス(株)から販売されているフェニル基を持たないポリ
エチレングリコール脂肪酸エステル型ノニオン性界面活
性剤(HLB値=18.3)5重量部を用い、その他は
実施例1の化学工業用洗浄剤と同じ方法で作った。
【0012】(比較例)本比較例の化学工業用洗浄剤
は、疎水性のジプロピレングリコールメチルエーテルを
配合せず、親水性のモノプロピレングリコールメチルエ
ーテルの配合割合を10重量部とし、その他は実施例1
の化学工業用洗浄剤と同じ方法で作った。
【0013】(比較例)本比較例の化学工業用洗浄剤
は、ポリエチレングリコールエーテル型ノニオン性界面
活性剤の代わりにHLB値=17.8のノニオン性界面
活性剤を5重量部を用い、その他は実施例1の化学工業
用洗浄剤と同じ方法で作った。尚、HLB値=17.8
のノニオン性界面活性剤としては、ノニオンNS−24
0の商品名で日本油脂(株)から販売されている1フェ
ニル基を持つポリエチレングリコールエーテル型ノニオ
ン性界面活性剤を用いた。
【0014】次に変性脂肪酸アミンからなる硬化剤32
重量%を加えてから5分間放置した硬化途中のエポキシ
樹脂を、上記実施例1〜3及び比較例1〜6の各化学工
業用洗浄剤中に1日浸漬し、エポキシ樹脂の軟化の度合
を測定した。尚、測定はエポキシ樹脂を目視したり、エ
ポキシ樹脂をガラス棒で突くことにより行い、その評価
は下記の通りとした。また、エポキシ樹脂は日立化成
(株)のハイボン3450(商品名)を用いた。 二重丸:かなり軟化している 丸 :やや軟化している バ ツ:硬化状態のまま
【表1】 尚、本実施例の化学工業用洗浄剤は、エポキシ樹脂以外
では合成樹脂からなる塗料及び印刷インキの剥離または
洗浄並びに工業用部品の洗浄等に用いることができる。
【0015】また、本実施例では疎水性のグリコールエ
ーテル系化合物としてジプロピレングリコールメチルエ
ーテルを用い、親水性のグリコールエーテル系化合物と
してモノプロピレングリコールメチルエーテルを用い、
ノニオン性界面活性剤としてフェニル基をもつポリエチ
レングリコールエーテル型ノニオン界面活性剤を用い、
アルカリ助剤として珪酸ナトリウムを用いたが、本発明
はこれに限定されるものではなく、疎水性のグリコール
エーテル系化合物としてはトリプロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピ
ルエーテル等、親水性のグリコールエーテル系化合物と
してはトリエチレングリコールモノエチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレング
リコールモノブチルエーテル等、ノニオン性界面活性剤
としてポリオキソエチレン脂肪酸エステル、ポリオキソ
エチレン誘導体等を用いることができる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、ジプロピレングリコー
ルメチルエーテルからなる疎水性のグリコールエーテル
系化合物により硬化中のエポキシ樹脂を乳化させると共
にエポキシ樹脂を硬化槽から剥離する。また珪酸ナトリ
ウムからなるアルカリ助剤を含有させることにより洗浄
剤のPHを高くして、エポキシ樹脂のフェノール基の水
溶性を高めている。これにより、本発明の洗浄剤を水に
溶かして用いれば、エポキシ樹脂の洗浄性を有効に高め
ることができる。また本発明では従来の洗浄剤に比べて
引火性が低く、消泡性及び毒性が改善され、臭気も少な
い利点がある。
【0017】また、モノプロピレングリコールメチルエ
ーテルからなる親水性のグリコールエーテル系化合物が
水溶性硬化剤に浸透して水溶性硬化剤を分解する。また
HLB値(親水性を示す指標)が18以上のフェニル基
を有するポリエチレングリコールエーテル型ノニオン界
面活性剤により親水性のグリコールエーテル系化合物と
疎水性のグリコールエーテル系化合物とが乳化されて洗
浄剤の使用性が向上する。このため、本発明によれば水
溶性硬化剤により硬化途中のエポキシ樹脂を有効に洗浄
することができる。特にフェニル基をもつポリエチレン
グリコールエーテル型ノニオン界面活性剤は硬水、酸、
アルカリに安定で表面活性はPHにより変化しない利点
がある。
【0018】また、本発明では、疎水性のグリコールエ
ーテル系化合物と親水性のグリコールエーテル系化合物
との混合比を5.7:4.3〜3:1とし、疎水性のグ
リコールエーテル系化合物及び親水性のグリコールエー
テル系化合物の総含有量を5〜20重量%とし、ノニオ
ン性界面活性剤の含有量を5〜15重量%とし、アル
リ助剤を1〜5重量%するので引火性、消泡性及び毒性
の改善した上に洗浄力を高めることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C11D 3/20 C11D 1/72 C11D 3/08 C11D 7/14 C11D 7/26 WPI/L(QUESTEL)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジプロピレングリコールメチルエーテル
    からなる疎水性のグリコールエーテル系化合物と、モノ
    プロピレングリコールメチルエーテルからなる親水性の
    グリコールエーテル系化合物と、HLB値が18以上の
    フェニル基を有するポリエチレングリコールエーテル型
    ノニオン界面活性剤と珪酸ナトリウムからなるアルカリ
    助剤とを含有し、 前記ジプロピレングリコールメチルエーテルと前記モノ
    プロピレングリコールメチルエーテルとの混合重量比が
    5.7:4.3〜3:1であり、前記ジプロピレングリ
    コールメチルエーテル及び前記モノプロピレングリコー
    ルメチルエーテルの総含有量が5〜20重量%であり、
    前記ポリエチレングリコールエーテル型ノニオン界面活
    性剤の含有量が5〜15重量%であり、前記珪酸ナトリ
    ウムの含有量が1〜5重量%であることを特徴とする化
    学工業用洗浄剤。
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