JP2910431B2 - 荷電粒子加速器 - Google Patents

荷電粒子加速器

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JP2910431B2 JP21253192A JP21253192A JP2910431B2 JP 2910431 B2 JP2910431 B2 JP 2910431B2 JP 21253192 A JP21253192 A JP 21253192A JP 21253192 A JP21253192 A JP 21253192A JP 2910431 B2 JP2910431 B2 JP 2910431B2
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一史 平井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は荷電粒子加速器に関し、
特に荷電粒子加速器から放射される放射線による治療に
先立って治療箇所の正確な把握に用いるX線発生手段を
ともなう荷電粒子加速器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の荷電粒子加速器の第一の例は、図
4に示すように筺体30に収容され、荷電粒子源31か
ら荷電粒子(この例では熱電子)を放射する。荷電粒子
はあらかじめ定められた高周波で励振された複数個の粒
子加速キャビティ32(以下キャビティという)で加速
された加速粒子をX線に変換するターゲット35(例え
ばタングステン・銅・金などからなる)に衝突する。そ
の結果、荷電粒子流131Aは、高エネルギX線131
Bとなって放射され治療用に使われている。
【0003】また、図5に示す第二の従来例は第4図の
従来例と同様に、荷電粒子流131Aを発生させ、筺体
30からは例えばベリリウムなどが使われている荷電粒
子ウインドウ36を通して外部に取り出す。次に荷電粒
子流131Aは、その通路に当る位置に配置されたター
ゲット35に衝突し高エネルギX線131Bが放射され
る。このときターゲット35を例えば矢印130の方向
に移動させると、荷電粒子流131A(この場合は電子
流)をそのまま放射することができる。従ってこの例で
は、治療用として高エネルギX線131Bと荷電粒子流
131Aとを選択して利用できる。
【0004】放射線治療をするに当り、患者の患部に対
して照射すべき放射線治療照射野の形状・大きさ・照射
角度等の治療条件を放射線治療装置に替ってシミュレー
ションする為の装置が必要となる。そのため低エネルギ
のX線を用いてこれらのシミュレーションを行ってい
る。このため最もよい方法は放射線の治療装置の放射線
が放射される位置からシミュレーションの為の低エネル
ギーX線をも発生させシミュレーションをすることであ
る。これを目的として高エネルギの電子流の替りに低エ
ネルギの電子流を図4または図5に示すターゲットに当
てて、電子流の方向に放射する低エネルギのX線を得よ
うとすることは、ターゲット35が透過型であるのでこ
こで低エネルギのX線は減衰する。従って低エネルギの
X線をこの方法で利用することは難しい。
【0005】よって放射線治療装置と主要な形状等が同
一な低エネルギX線のシミュレーション装置を設けて、
先に述べた患者の患部に対して照射すべき放射線治療照
射野の形状・大きさ・照射角度等の治療条件を放射線装
置に替ってシミュレーションを行ない、そのデータに従
って患者に対して放射線治療を実施している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する従来の技術の課題は上述のように、放射治療をする
にあたって、放射線の治療装置のほかに治療照射野の形
状・大きさ・照射角度等の治療条件を確認する為、低エ
ネルギX線発生源を内蔵するシミュレーション装置とを
設けて、照射方法のシミュレーションを行い、その結果
に従って放射線治療を行っているので、かように治療装
置とX線のシミュレーション装置とを一台ずつ設ける必
要があるという点にある。
【0007】従って本発明の目的は、上記欠点を解決し
た荷電粒子加速器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の荷電粒子加速器
は、荷電粒子を発生する荷電粒子発生手段と、前記荷電
粒子を加速する加速手段とを備えて放射する荷電粒子加
速器において、熱電子放射陰極を設け前記熱電子放射陰
極より放射した熱電子を加速粒子変換ターゲットに衝突
させ前記加速手段から出力される前記放射線と同一方向
に放射されるX線に変換するX線発生手段を備えて構成
される。
【0009】
【実施例】次に本発明について実施例を示す図面を参照
して詳細に説明する。第1図は本発明の概要を示すブロ
ック図、第2図は本発明の第一の実施例の構造を示す断
面図、第3図は本発明の第二の実施例の構造を示す断面
図である。
【0010】まず本発明の実施例の概要について説明す
る。
【0011】本発明の概要は、治療用放射線の発生器に
付随してシミュレーション用の低エネルギX線の発生器
を置き、そのX線の放射方向を治療用放射線の放射方向
とを同一にしたものである。そのため、シミュレーショ
ン用のX線発生手段を、治療用放射線の通路へ挿入した
形態となっている。シミュレーション用のX線発生手段
を通過できない治療用放射線(例えば電子線)を放射す
るときには、用のX線発生手段を取除いて治療に当るよ
うにしたものである。
【0012】図1を見るに本発明は荷電粒子発生手段1
と、加速手段2と、X線発生手段3とを備えており、通
常は放射線治療装置に搭載されている。例えば、あらか
じめ熱電子放射陰極4から低エネルギの熱電子を放出し
ターゲット5の低エネルギー面41に衝突せしめ、低エ
ネルギのX線102として、シミュレーションに使用し
て照射位置や角度などを定める。この後、加速手段2か
ら高エネルギの電子流を放射線100として放射して、
X線発生手段3の内部のターゲット5の高エネルギー面
42に衝突せしめ、高エネルギのX線に変換しこれを治
療用の放射線として患部に照射してこの治療に供する。
【0013】ここで、放射線100はX線発生手段3を
通過できないときまたは通過すると別の放射線に変換す
るようなときは、X線発生手段3を左右に移動せしめて
放射線100の通路から排除するようにして、図1の放
射線100がそのまま患者の患部に照射され治療に供せ
られるようになる。
【0014】次に本発明の実施例についてその構成と作
動を中心に説明する。図2を見るに本発明の第一の実施
例は筺体10と、荷電粒子源11と、キャビティ12
と、熱電子放射陰極14と、ターゲット15と、X線ウ
インドウ18とを備えている。
【0015】ターゲット15は高エネルギー面41と、
低エネルギー面42の2層から構成され、各エネルギー
に最適な材質が使用される。
【0016】荷電粒子源11は荷電粒子発生手段を構成
し、ここで発生した荷電粒子(ここに示す荷電粒子源1
1は高エネルギの熱電子の放射を例示している)は筺体
10の中にくり貫かれた複数個のキャビティ12の開口
部を通過する。このとき複数個のキャビティ12は加速
手段を構成し、それぞれのキャビティは固有の電磁的共
振周波数の信号で励振される。キャビティを通過して加
速された荷電粒子流111A(この場合は電子流を例に
あげている)はターゲット15の高エネルギー面41に
衝突し、ここで高エネルギのX線111Bに変換され、
X線ウインドウ18を通して外部に取り出され、患部の
治療に当てられる。冷却パイプ19は高エネルギの放射
線変換によるターゲット15の発熱の冷却用である。
【0017】一方低エネルギのX線発生手段は、熱電子
放射陰極14から邸エネルギの電子流が放射され、この
電子流はターゲット15の低エネルギー面42に衝突
し、ここで低エネルギのX線112に変換されて、X線
ウインドウ18を通して外部に取り出されシミュレーシ
ョンに利用される。低エネルギX線112は高エネルギ
X線111Bと同一方向に放射されるようにするため、
ターゲット15は高エネルギの荷電粒子流の方向に対し
てある角度で設定されている。
【0018】以上のように構成することにより1個の荷
電粒子加速器を放射線治療装置に搭載し、患者の治療に
先立ちシミュレーションを低エネルギX線で行い、引き
続き同一の治療装置で患部の治療を行うことができる。
【0019】図3を見るに本発明の第二の実施例は筺体
20と、荷電粒子源21と、キャビティ22と、低エネ
ルギX線発生手段23と、熱電子放射陰極24と、ター
ゲット25と、荷電粒子ウインドウ26および27と、
X線ウインドウ28とを備えている。
【0020】第一の実施例と同様に荷電粒子21は荷電
粒子発生手段を構成し、ここで発生した荷電粒子は筺体
20の中にくり貫かれた複数個のキャビティ22の開口
部を通過する。このときキャビティは固有の電磁気的共
振周波数の信号で励振される。キャビティを通過して加
速された荷電粒子流121Aは荷電粒子ウインドウ26
および27を通過して、低エネルギ発生手段23のター
ゲット25の高エネルギー面41に衝突し、ここで高エ
ネルギのX線ウインドウ28を通して外部に取り出さ
れ、患者の治療に当てられる。冷却パイプ29はターゲ
ット25の発熱の冷却用である。ターゲット25は高エ
ネルギー面41と低エネルギー面42の2層で構成され
る。
【0021】一方低エネルギX線発生手段23では、熱
電子放射陰極24から低エネルギ電子流が放射され、こ
の電子流はターゲット25の低エネルギー面42に衝突
し、ここで低エネルギのX線122に変換されて、X線
ウインドウ28を通して外部に取り出されシミュレーシ
ョンに利用される。低エネルギX線122は高エネルギ
X線122Bと同一方向に放射されるように、ターゲッ
ト25は高エネルギの荷電粒子流の方向に対してある角
度で設定されている。また、荷電粒子源21とキャビテ
ィ22を備えた筺体20と、低エネルギX線発生手段2
3とは独立の筺体構造となっているので、X線発生手段
23を矢印120の方向(逆でもよい)に移動せしめて
荷電粒子流121Aを荷電粒子ウインドウ26から直接
放射することもできる構造である。
【0022】以上のように構成することにより1個の荷
電粒子加速器を放射線治療装置に搭載し、患者の治療に
先立ちシミュレーションを低エネルギX線で行い、引き
続き同一の治療装置で高エネルギX線と荷電粒子流との
うちいずれの放射線による患部の治療をも行うことがで
きる。
【0023】なお、ここでダーゲット25の低エネルギ
面42の材質は一般に金を用い、ターゲット25の高エ
ネルギ面41の材質はタングステンまたはモリブデンコ
ーテッドタングステンが用いられる。
【0024】
【発明の効果】本発明の荷電粒子加速器は治療用の放射
線の放射に加えてその放射方向と同一方向にシミュレー
ション用の低エネルギX線を放射するよう構成したの
で、患者の治療に先立ちシミュレーションを行い引き続
き同一の治療装置で患部の放射線治療ができるという効
果がある。また、ターゲットを高エネルギー用面と低エ
ネルギー用面の2層で構成することにより、高エネルギ
ーX線と低エネルギーX線両方共に高効率で発生できる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を示すブロック図
【図2】本発明の第一の実施例の構造を示す断面図
【図3】本発明の第二の実施例の構造を示す断面図
【図4】図は従来の技術による構造の第一の例を示す断
面図
【図5】従来の技術の構造による第二の例を示す断面図
【図6】ターゲットの構造を示す断面図
【符号の説明】
1 荷電粒子発生手段 2 加速手段 3 X線発生手段 4 熱電子放射陰極 5 ターゲット 41 ターゲット(高エネルギ面) 42 ターゲット(低エネルギ面)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61N 5/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子を発生する荷電粒子発生手段
    と、前記荷電粒子を加速する加速手段とを備えて放射線
    を放射する荷電粒子加速器において、熱電子放射陰極を
    設け前記熱電子放射陰極より放射した熱電子を異なる材
    質からなる2層の加速粒子変換ターゲットに衝突させ前
    記加速手段から出力される前記放射線と同一方向に放射
    されるX線に変換するX線発生手段を備えてなることを
    特徴とする荷電粒子加速器。
JP21253192A 1992-08-10 1992-08-10 荷電粒子加速器 Expired - Lifetime JP2910431B2 (ja)

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US8487278B2 (en) * 2008-05-22 2013-07-16 Vladimir Yegorovich Balakin X-ray method and apparatus used in conjunction with a charged particle cancer therapy system

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